JPH09139564A - 厚膜配線及びその形成方法 - Google Patents

厚膜配線及びその形成方法

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JPH09139564A
JPH09139564A JP29640895A JP29640895A JPH09139564A JP H09139564 A JPH09139564 A JP H09139564A JP 29640895 A JP29640895 A JP 29640895A JP 29640895 A JP29640895 A JP 29640895A JP H09139564 A JPH09139564 A JP H09139564A
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JP
Japan
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substrate
layer
glass
glass substrate
forming
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JP29640895A
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English (en)
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Masaaki Asano
雅朗 浅野
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短い工程で所望の電極パターンが形成でき、
比抵抗の低い配線を得るのを可能にする。 【解決手段】 転写用基板3上にメッキ法で電極材料の
パターンを形成し、ガラスフリット含有接着層6により
そのメッキ層4をガラス基板5に転写し、その後焼成し
て接着層6中のガラスフリットを溶かしてメッキ層4を
ガラス基板5に密着させる。電極ペーストを使用した厚
膜配線のようにフォトリソグラフィー法によるパターニ
ング処理が必要でないため、工程の短縮が図れる。ま
た、電極中にガラスフリットが存在しないので、比抵抗
の低い配線が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板、
プラズマディスプレイパネル基板等における厚膜配線及
びその形成方法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】通常、上記の如き厚膜
配線は、それを形成しようとする基板の全面に電極ペー
ストを塗布して焼成することによって薄膜を形成し、そ
の薄膜をフォトリソグラフィー法(レジスト膜形成、露
光、現像、エッチング、レジスト剥離)によりパターニ
ングすることで形成されている。しかしながらこの方法
では、フォトリソグラフィー法によるパターニング処理
に時間がかかり、このため工程が長くなるという欠点が
ある。また、ペースト材料には金属粉以外にガラスフリ
ットが存在し、単位体積当たりで言うと電極として担う
金属粉の割合が低いことから、電極として比抵抗の低い
材料は得にくいという問題点もある。
【0003】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、短い工程
で所望の電極パターンが形成でき、電極材料の比抵抗の
低下が起こらないようにした厚膜配線及びその形成方法
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の厚膜配線は、電極材料からなるパターン状
のメッキ層がガラスペーストを介してガラス基板上に接
着されてなることを特徴とするものである。
【0005】そして、上記構成の厚膜配線は、少なくと
も次の各工程からなる方法で形成することができる。 (1)導電性の板材上に、形成すべき電極とは相反する
パターンの絶縁層を形成して転写用基板を作製する工
程。 (2)前記転写用基板における前記絶縁層非形成部に電
極材料をメッキしてメッキ層を形成する工程。 (3)転写させるガラス基板の全面又は一部にガラスフ
リット含有接着層を形成する工程。 (4)前記転写用基板と前記ガラス基板とを圧着させ、
転写用基板とガラス基板を剥離して前記メッキ層を前記
接着層とともにガラス基板に転写させる工程。 (5)前記ガラス基板を焼成して前記接着層中のガラス
フリットを溶かし、メッキ層をガラス基板に融着させる
工程。
【0006】また、上記構成の厚膜配線は、少なくとも
次の各工程からなる方法でも形成することができる。 (1)導電性の板材上に、形成すべき電極とは相反する
パターンの絶縁層を形成して転写用基板を作製する工
程。 (2)前記転写用基板における前記絶縁層非形成部に電
極材料をメッキしてメッキ層を形成する工程。 (3)前記転写用基板の全面又は一部にガラスフリット
含有接着層を形成する工程。 (4)前記転写用基板と前記ガラス基板とを圧着させ、
転写用基板とガラス基板を剥離して前記メッキ層を前記
接着層とともにガラス基板に転写させる工程。 (5)前記ガラス基板を焼成して前記接着層中のガラス
フリットを溶かし、メッキ層をガラス基板に融着させる
工程。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る厚膜配線の実施形態をその形成手順を述べることによ
り説明する。
【0008】まず図1(a)に示すように、導電性を有
する板材1上に、形成すべき電極とは相反するパターン
の絶縁層2を形成して転写用基板3を作製する。
【0009】この転写用基板3の板材1としては、表面
に導電層を設けたガラス板、SUS、インバー36(F
e:Ni=64:36)、インバー42(Fe:Ni=
58:42)、コバール(Fe:Ni:Co=54:2
9:17)、Ti等の材料が好ましい。また、その表面
粗さ(Rmax)を1000Å以下に研磨したものが好
ましい。この研磨方法としては、ラッピング研磨法や電
界複合研磨法などがある。
【0010】絶縁層2は、板材1の上にフォトレジスト
を塗布した後、所定のマスクを介してフォトレジスト層
を密着露光し、現像することにより板材1のうちの配線
パターン部分1aを露出させることで形成される。或い
は、板材1上に絶縁膜を形成し、当該絶縁膜をフォトリ
ソグラフィー法によりパターニングすることで得られ
る。この絶縁膜としては、CVD法によるSiNx膜
又はSiOx膜、反応性蒸着膜によるSiNx膜、S
iOx膜又はショットガラス膜、コーティングガラ
ス、セラミック前駆体ポリマー、硬化型樹脂等の塗布膜
(必要により焼成)等が用いられる。セラミック前駆体
ポリマーとしては、シラザンポリマー、シラノール化合
物等がある。板材上に上記のような絶縁膜を形成した
後、具体的には、レジスト膜の形成、マスクを介しての
露光、現像の各工程を経た後、ドライエッチングにより
絶縁膜をエッチングする工程をとる。なお、ドライエッ
チングは反応性イオンエッチング法で行うことでアスペ
クト比の高いエッチングが可能となる。その後レジスト
を剥離することにより、図1に示す如く、板材1上に形
成すべき電極とは相反するパターンの絶縁層2が形成さ
れた転写用基板3が完成する。
【0011】また、転写用基板を作製する別の方法とし
て、予め板材の絶縁層形成予定部分をエッチングして凹
部を形成しておき、当該凹部に絶縁層を形成するように
してもよい。この場合、板材の上にフォトレジスト層を
パターン形成し、パターン開孔部に対応する板材表面を
エッチングして凹部を形成した後、全面に絶縁層を形成
してから、フォトレジスト層と共にその上の絶縁層を剥
離(リフトオフ法)する方法を採るとより簡便である。
【0012】転写用基板3を作製した後、図1(b)に
示すように、その転写用基板3における絶縁層2以外の
配線パターン部分1aに電極材料をメッキしてメッキ層
4を形成する。この電極材料としては、Ag、Cu、N
i等の金属材料が使用される。一方、図1(c)に示す
ように、メッキ層4を転写させるべきガラス基板5の全
面に粘着性或いは接着性のガラスフリット含有接着層6
を形成する。この接着層6としては通常の金属ペースト
のバインダーに用いられる材料が使用される。具体的に
は、PbOを主成分とする低融点ガラスフリット(Pb
O、Al2 3、B2 3 、SiO2 等)、バインダー
樹脂(例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、
アルカリ樹脂等)からなり、必要により溶剤、添加剤が
加えられたものである。なお、接着層6はメッキ層4部
分のみに形成してもよいし、転写用基板3のメッキ層4
上を含む全面又は一部に形成するようにしてもよい。メ
ッキ層4部分のみに形成すると接着層になるだけである
が、図示のように全面に形成すると転写時に下地層の役
目を果たすため、ガラス基板5の歪みの防止、ガラス基
板5よりのアルカリ成分の拡散防止等の効果も得られ
る。
【0013】また、転写用基板3をガラス基板5から剥
離する工程、すなわち転写工程において剥離性を向上さ
せる理由で、転写用基板3の形成すべき電極とは相反す
るパターンの絶縁層2の表面に剥離性樹脂層を設けてお
くのが好ましい。この剥離性樹脂層は、シリコーン樹
脂、ポリイミド樹脂、テフロン樹脂等により形成するこ
とができ、特に粘着剤に対する離型性を考慮した場合、
シリコーン樹脂が好ましく使用される。シリコーン樹脂
としては、熱硬化性シリコーン樹脂、紫外線硬化型シリ
コーン樹脂、電子線硬化型シリコーン樹脂のいずれであ
ってもよい。このような剥離性樹脂層の厚さは0.00
5〜1μm程度が好ましい。剥離性樹脂層の厚さが0.
005μm未満であると、これ以上薄く形成するのが難
しく、絶縁層全面の保護が不十分となる。また、剥離性
樹脂層の厚さが1μmを越えると、電着物質が凹部内に
形成されなかったり、凹部形状の変化が起こり好ましく
ない。剥離性樹脂層の形成方法としては、掛け流し法に
より塗布した後に硬化させる方法、スピンコート、ロー
ルコート等が挙げられる。
【0014】次いで、図1(d)に示すように、ガラス
基板5上に上記の転写用基板3を接着層6がガラス基板
5に当接するようにして圧着する。この圧着は、ローラ
圧着、プレート圧着、真空圧着等いずれの方法にしたが
ってもよい。また、接着層6が加熱により粘着性或いは
接着性を発現するバインダー樹脂を有する場合には、熱
圧着を行うこともできる。その後、図1(e)に示すよ
うに、転写用基板3を剥離してメッキ層4をガラス基板
5上の接着層6とともに転写する。そして、この剥離し
た転写用基板3は再利用される。
【0015】続いて、ガラス基板5を焼成してメッキ層
4をガラス基板に密着させる。すなわち、ガラスフリッ
ト含有接着層6は焼成するとバインダー成分である溶剤
やバインダー樹脂は焼却されてなくなり、残ったガラス
フリット成分が溶け、メッキ層4とガラス基板5とを接
着させることができる。これにより、図1(f)に示す
ように、電極材料からなるパターン状のメッキ層4がガ
ラスペースト7を介してガラス基板5上に接着された厚
膜配線が形成される。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転写用基板上にメッキ法で電極材料からなるパターン状
のメッキ層を形成し、ガラスフリット含有接着層により
そのメッキ層をガラス基板に転写し、その後焼成して接
着層中のガラスフリットを溶かしてメッキ層をガラス基
板に密着させることで厚膜配線を形成するようにしたの
で、従来の電極ペーストを使用した厚膜配線のようにフ
ォトリソグラフィー法によるパターニング処理が必要で
ないため、工程の短縮を図ることができる。また、電極
ペーストを用いた場合のように電極中にガラスフリット
が存在することがないことから、電極材料の比抵抗の低
下が起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】厚膜配線の形成手順を示す工程図である。
【符号の説明】
1 板材 2 絶縁層 3 転写用基板 4 メッキ層 5 ガラス基板 6 ガラスフリット含有接着層 7 ガラスペースト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極材料からなるパターン状のメッキ層
    がガラスペーストを介してガラス基板上に接着されてな
    ることを特徴とする厚膜配線。
  2. 【請求項2】 少なくとも次の各工程からなることを特
    徴とする厚膜配線形成方法。 (1)導電性の板材上に、形成すべき電極とは相反する
    パターンの絶縁層を形成して転写用基板を作製する工
    程。 (2)前記転写用基板における前記絶縁層非形成部に電
    極材料をメッキしてメッキ層を形成する工程。 (3)転写させるガラス基板の全面又は一部にガラスフ
    リット含有接着層を形成する工程。 (4)前記転写用基板と前記ガラス基板とを圧着させ、
    転写用基板とガラス基板を剥離して前記メッキ層を前記
    接着層とともにガラス基板に転写させる工程。 (5)前記ガラス基板を焼成して前記接着層中のガラス
    フリットを溶かし、メッキ層をガラス基板に融着させる
    工程。
  3. 【請求項3】 少なくとも次の各工程からなることを特
    徴とする厚膜配線形成方法。 (1)導電性の板材上に、形成すべき電極とは相反する
    パターンの絶縁層を形成して転写用基板を作製する工
    程。 (2)前記転写用基板における前記絶縁層非形成部に電
    極材料をメッキしてメッキ層を形成する工程。 (3)前記転写用基板の全面又は一部にガラスフリット
    含有接着層を形成する工程。 (4)前記転写用基板と前記ガラス基板とを圧着させ、
    転写用基板とガラス基板を剥離して前記メッキ層を前記
    接着層とともにガラス基板に転写させる工程。 (5)前記ガラス基板を焼成して前記接着層中のガラス
    フリットを溶かし、メッキ層をガラス基板に融着させる
    工程。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005172496A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 荷重センサ及びその製造方法
JP2008512019A (ja) * 2004-08-31 2008-04-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Rfidアンテナを製造する方法
WO2022202552A1 (ja) * 2021-03-22 2022-09-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 配線転写版、配線付き配線転写版、配線体用中間材、及び、配線体の製造方法

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