JPH09139154A - シーソースイッチ - Google Patents

シーソースイッチ

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Publication number
JPH09139154A
JPH09139154A JP31974695A JP31974695A JPH09139154A JP H09139154 A JPH09139154 A JP H09139154A JP 31974695 A JP31974695 A JP 31974695A JP 31974695 A JP31974695 A JP 31974695A JP H09139154 A JPH09139154 A JP H09139154A
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JP
Japan
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base plate
flexible sheet
printed wiring
wiring board
flexible
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Application number
JP31974695A
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English (en)
Inventor
Masataka Maehara
正孝 前原
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SMK Corp
Original Assignee
SMK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定接点(33)と可動接点(43)の位置
ずれを防止し、面倒な加締めによる組み立てをなくした
構造とする。 【解決手段】 ベースプレート(2)に複数の位置決め
突起(28)を形成すると共に、取付軸(24)を水平
に支持する支点突起(21)を起立状に形成する。フレ
キシブルプリント配線基板(3)及び可撓性シート
(4)に位置決め穴(35)及び(44)を形成し、位
置決め突起(28)によるこれらの位置決めを行う。フ
レキシブルプリント配線基板(3)の固定接点(33)
と可撓性シート(4)の可動接点(43)の位置ずれを
防止できる。取付軸(24)にキートップ(5)を嵌合
し、キートップ(5)によってフレキシブルプリント配
線基板(3)及び可撓性シート(4)をベースプレート
(2)に組み付け、加締めによる組み付けを不要とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオカメラ等のズ
ームスイッチその他のスイッチに使用されるシーソース
イッチに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラのズームスイッチは被写体
のズーミングを行うため、「遠」及び「近」の連続的な
切り替えを行うシーソースイッチが使用されている。図
12及び図13は従来のシーソースイッチ100を示
す。
【0003】このシーソースイッチ100は、プリント
配線基板110と、プリント配線基板110上に設けら
れる可撓性シート120と、可撓性シート120の上に
設けられる操作用のキートップ130と、これらを組み
付けるためのフレーム140とを備えている。
【0004】プリント配線基板110には、フェノール
樹脂などから成形された硬質の基板111が使用され、
その面上に回路パターン112が印刷によって形成され
ている。この回路パターン112は、一対の固定接点1
13、113を有すると共に、信号の入出力を行うため
スルーホールからなる端子部114を有している。さら
に、プリント配線基板110の外周側には、後述するフ
レーム140の爪部142が挿入される孔部115が複
数穿設されている。
【0005】可撓性シート120はこのプリント配線基
板110上に配置される。この可撓性シート120はゴ
ム等によって全体が形成されており、これにより復元可
能な弾性を有している。可撓性シート120は上方に立
ち上がるカップ部121がプリント配線基板110の固
定接点113との対応位置に一体的に形成されており、
このカップ部121内部の下面部分には、固定接点11
3と対向する可動接点(図示省略)が設けられている。
【0006】キートップ130はスイッチングを行うた
め、押圧操作されるものである。キートップ130はプ
ラスチックによって全体が形成されている。
【0007】フレーム140は、以上のプリント配線板
110、可撓性シート120およびキートップ130を
積層させて組み付けるものであり、全体がプラスチック
によってモールド成形されている。組付けでは、キート
ップ130が上方に抜け出るように行われる。このため
フレーム140には、キートップ130が抜け出るため
の開口部141が形成されている。
【0008】このフレーム140の内面には、キートッ
プ130を回動可能に取り付けるための軸受け凹部14
3が形成されている。これに対し、キートップ130は
この軸受け凹部143に係合状態で挿入されるピン部1
31が外面に形成されており、キートップ130をフレ
ーム140の開口部141に挿入することにより、ピン
部131と軸受け凹部143とが係合する。さらにフレ
ーム140の下面にはプリント配線基板110の孔部1
15に挿入される爪部142がその対向位置に形成され
ている。
【0009】150はリード線であり、一端側のリード
部151がプリント配線基板110の端子部114に接
続される。このリード線150は他端側のコネクタ15
2を介して他の電子部品と接続され、これにより信号の
入出力が行われる。
【0010】次に、以上の構造のシーソースイッチ10
0の組立を説明する。まず、プリント配線板110の端
子部114にリード線150のリード部151を挿入
し、半田付けすることでこれらを接続する。一方、キー
トップ130をフレーム140の開口部141に下方か
ら挿入して、そのピン部131をフレーム140の軸受
け凹部143に係合させる。これによりキートップ13
0とフレーム140とが組み付けられた状態となる。
【0011】その後、プリント配線基板110上に可撓
性シート120を載置し、この載置状態に対してフレー
ム140をキートップ130と共にプリント配線基板1
10に当接し、その爪部142を基板110の孔部11
5に挿入する。そして爪部142を加締めることで、プ
リント配線基板110、可撓性シート120、キートッ
プ130及びフレーム140を積層状態に組み付ける。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のシーソ
ースイッチ100は、可撓性シート120がプリント配
線基板110上に、単に載置されるだけであり、その固
定はフレーム140の爪部142を加締めた組み付け時
に、その周囲部分がフレーム140と、プリント配線基
板110とに挟まれることでなされている。従って、こ
の固定状態においても、可撓性シート120はプリント
配線基板110と当接するだけであり、このため、組み
付け時或いは組み付け後に可撓性シート120とプリン
ト配線基板110との位置ずれが生じ易い。この位置ず
れが生じると、プリント配線基板110の固定接点11
3と、可撓性シート120の可動接点とがずれるため、
良好なスイッチングができない問題を生じる。
【0013】かかる位置ずれを防止するため、フレーム
140若しくは、可撓性シート120のいずれかに位置
決めのための突起を設け、プリント配線基板110の対
向部位にこの突起が挿入される穴を設けることが考えら
れる。ところがフレーム140に突起を設ける場合に
は、フレーム140を裏返し、その上に可撓性シート、
プリント配線基板140をフレーム140の突起に合わ
せながら積層させるといった組立方法を採らざるを得
ず、作業性に問題があった。
【0014】一方、可撓性シート120への突起の形成
は、小型のシーソースイッチでは、可撓性シート120
が小さく、突起を可撓性シートに一体的に設けることに
技術的な難点を有している。又、この突起も可撓性シー
トと同じ素材で形成され、細長状の突起とせざるを得な
いということと相まって撓みやすく、位置決めとして作
用しないものであった。
【0015】以上のことから、従来のシーソースイッチ
では、組立の作業性を考慮しながら、しかも可撓性シー
ト120とプリント配線板110との位置ずれを確実に
防止することができず、何らかの対策を必要としてい
る。
【0016】更に、プリント配線基板110上に正確に
可撓性シート120を位置決めして組み付けても、カッ
プ部121が斜めに押圧されたときに可撓性シート12
0の周縁がフレーム140を乗りあげ、可撓性シート1
20がプリント配線基板110から浮き上がったままの
状態となるという問題があった。
【0017】更に、従来のシーソースイッチ100で
は、その組立をフレーム140の爪部142の加締めに
よって行っているが、確実な組付けを行うため、爪部1
42をフレーム140の周囲部分の6箇所程度に配置す
ることが必要となっている。このような多数の爪部14
2の全てを加締める場合、部分的な加締め忘れをし易
く、これにより加締めをしない部分が浮き上がり、その
分、スイッチング時のストロークが変化する。このため
画一的なスイッチング操作性を確保することができな
い。また、加締めをしない部分や加締め不良によって、
充分な組み付け力を付与することができず、これにより
上述した可撓性シート120と、プリント配線基板11
0との位置ずれが生じている。
【0018】さらにプリント配線基板110と、リード
線150との接続は半田付けによって行うため、その半
田付け作業が面倒で、組み付け作業が煩雑化する問題も
有している。
【0019】本発明はこのような従来技術の問題点を考
慮してなされたものであり、請求項1の発明は、スイッ
チングのための固定接点と、可動接点との位置ずれを確
実に防止すると共に、加締めによる組み付けを行うこと
なく、確実な組み付けが可能で、さらには、煩雑な半田
付けをも不要とした構造のシーソースイッチを提供する
ことを目的とする。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、キートップの取付方向を正確にでき、これにより誤
組み付けを未然に防止でき、不良品の発生を抑制できる
シーソースイッチを提供することを目的とする。
【0021】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
に加えて、組付けが容易で、しかも埃の進入をも防止す
ることが可能なシーソースイッチを提供することを目的
とする。
【0022】請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明
に加えて、キートップを取り付ける前の組立段階におい
ても、可撓性シートがベースプレートから容易に離脱す
ることがなく、組立作業性のよいシーソースイッチを提
供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1のシーソースイッチは、複数の位置決め突起と
取付軸を水平に支持する支点突起とが平面上に突設され
たベースプレートと、信号入出力用の端子部及び少なく
とも一対の固定接点が印刷によって形成されると共に、
前記位置決め突起が挿入される位置決め穴と前記支点突
起を回避する切り欠きが形成されたフレキシブルプリン
ト配線基板と、前記一対の固定接点にそれぞれ対向する
一対の可動接点が設けられると共に、前記ベースプレー
トの位置決め突起が挿入される位置決め穴と前記支点突
起を回避する切り欠きが形成され、前記フレキシブルプ
リント配線基板の上からベースプレートに取り付けられ
る可撓性シートと、この可撓性シートの一対の可動接点
を個別に押し下げる押圧部が形成され、フレキシブルプ
リント配線基板と可撓性シートとをベースプレートとの
間で挟持するように、ベースプレートの取付軸に回動可
能に取り付けられるキートップと、を備えていることを
特徴とする。
【0024】この構造では、ベースプレートの位置決め
突起をフレキシブルプリント配線基板の位置決め穴及び
可撓性シートの位置決め穴に挿入することで、これらが
位置決めされる。従って、ベースプレートの位置決め突
起を介して、フレキシブルプリント配線基板と、可撓性
シートとの位置決めができる。このためシーソースイッ
チの組立時及び組立後に、これらが位置ずれすることが
なく、これらに形成された固定接点及び可動接点が確実
に対向し、良好なスイッチングが可能となる。
【0025】また、キートップをベースプレートの取付
軸に嵌合することでシーソースイッチ全体の組み付けが
できる。このような構造では、組み付けのために、加締
める必要がないため、加締め忘れや加締め不良がなくな
るばかりでなく、組立も容易となる。
【0026】請求項2のシーソースイッチは、上記構成
における前記ベースプレートの取付軸が径が異なる2つ
の軸部を有し、前記キートップはこの2つの軸部に対応
した径が異なる2つの嵌合溝を有していることを特徴と
する。
【0027】これにより、取付軸の軸部と嵌合溝の径が
合うように、これらを嵌合することでキートップの取付
方向が決定する。従って、誤組み付けがなくなる。
【0028】請求項3のシーソースイッチは、請求項1
の構成における前記ベースプレートにフレキシブルプリ
ント配線基板及び可撓性シートの周囲を少なくとも部分
的に囲むリブを形成したことを特徴とする。
【0029】この構造では、リブがフレキシブルプリン
ト配線基板及び可撓性シートの取り付け時のガイドとな
るため、組立を容易に、しかも正確に行うことができ
る。又、リブは埃がシーソースイッチ内へ侵入すること
を防止する。
【0030】請求項4のシーソースイッチは、可撓性シ
ートはゴムシートであり、可撓性シートに形成された切
り欠きは、取付軸を除いた支点突起の投影形状に等しい
形状に切り欠かれていることを特徴とする。
【0031】この構造では、可撓性シートが伸縮するの
で、切り欠きを延ばしながら取付軸を切り欠き内に挿通
させ、支点突起に位置決めして可撓性シートを取り付け
ることができる。一方、取付後は、取付軸よりも切り欠
きが狭いので、キートップを取り付ける前であっても、
可撓性シートが離脱することがない。従って、キートッ
プを取り付ける前に、ベースプレートとフレキシブルプ
リント配線基板と可撓性シートとをユニット化して保管
することができ、組立作業性が向上する。
【0032】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の実施の形
態におけるシーソースイッチ1を示す。このシーソース
イッチ1はベースプレート2と、フレキシブルプリント
配線基板3と、可撓性シート4と、キートップ5とを備
えて構成されている。
【0033】ベースプレート2はビデオカメラ等の機器
への取付部材となるものであり、全体がプラスチックに
よって成形されることで、その軽量化がなされている。
このベースプレート2は横長形状に成形されており、そ
の長手方向の中央部分平面上に、図3〜図6に示すよう
に、支点突起21が立ち上がり状に一体的に突設され、
この支点突起21の左右両側に第1の軸部22及び第2
の軸部23からなる取付軸24が一体的に水平に支持さ
れている。取付軸24は後述するように、キートップ5
を回動可能に支持するものである。
【0034】ベースプレート2の平面には、位置決め突
起28、28・・が複数突設されている。この複数の位
置決め突起28は後述するように、フレキシブルプリン
ト配線基板3及び可撓性シート4の位置決めを行う。
【0035】さらに、ベースプレート2の平面には、以
上の支点突起21及び位置決め突起28の配設領域を囲
むリブ25が形成されている。このリブ25はフレキシ
ブルプリント配線基板3及び可撓性シート4を取り付け
る際のガイドとなる。26はこのリブ25を連続させ
て、支点突起21及び位置決め突起28を囲った枠部で
あり、フレキシブルプリント配線基板3が挿入される導
出凹部27(図2参照)が切り欠かれている。
【0036】フレキシブルプリント配線基板3は、薄く
フレキシブルなプラスチック基板上に回路パターンが印
刷によってパターン形成された接続部材である。このフ
レキシブルプリント配線基板3は図2に示すように、接
点回路形成部31と、この接点回路形成部31に対して
直交状に連設された接続回路形成部32とからなり、平
面から見て全体が略T字形状となっている。なお、接点
回路形成部31は上述したベースプレートのリブ25で
形成した枠部26に嵌まり込む形状に成形されるもので
ある。
【0037】この内、接点回路形成部31には固定接点
33が印刷によってパターン形成されている。固定接点
33は、第1固定接点33aと第2固定接点33bとが
櫛歯状に互いに対向するように近接してパターン形成さ
れ、後述する可動接点43がこれらの接点間に接離する
ことによって、スイッチング作用がなされる。
【0038】このように構成された固定接点33は、接
点回路形成部31の左右に一対配設されている。34は
この固定接点33に挟まれた位置に設けられた切り欠き
部であり、上述したベースプレート2の支点突起21に
嵌合する。さらに、接点回路形成部31には、位置決め
穴35が複数形成されている。この位置決め穴35はベ
ースプレート2の位置決め突起28との対応位置に設け
られることで、同突起28が挿入され、これによりベー
スプレート2に対するフレキシブルプリント配線基板3
の位置決めが行われる。
【0039】一方、フレキシブルプリント配線基板3の
接続回路形成部32には、接点回路形成部31の固定接
点33から延設される接続回路パターン36が印刷によ
ってパターン形成されている。又、この接続回路パター
ン36の延設端部は端子部37となっており、この端子
部37がビデオカメラ等の機器の回路基板と電気的に接
続され、これにより機器との信号の入出力が行われる。
【0040】可撓性シート4はシリコンゴム等のゴムに
よって全体が形成されており、これにより復元可能な弾
性を有している。この可撓性シート4はフレキシブルプ
リント配線基板3の上方に配置されて、フレキシブルプ
リント配線基板3に対するスイッチングを行う。なお、
可撓性シート4の外形は、ベースプレート2の枠部26
の間に嵌まるように設定されている。
【0041】図7及び図8はこの可撓性シート4を示
し、取付用孔41が長手方向の中央部分に切り欠き形成
されている。この取付用孔41は、支点突起21の投影
形状に等しい矩形形状の切り欠きであり、可撓性シート
4を取り付けたときに、ベースプレート2の支点突起2
1が嵌合する。
【0042】この場合、取付用孔41は、支点突起21
に水平に支持された取付軸24よりも小さなサイズに形
成されており、取り付けに際しては、幾分、拡径させた
状態で取付軸24を挿通させ、その後、拡径力を解除し
て、支点突起21へ嵌合させる。これによって、可撓性
シート4が、支点突起21から抜け出ることがなく、ベ
ースプレート2に確実に取り付けられた状態となるた
め、後述するキートップの取り付け前の組立段階で、ベ
ースプレート2、フレキシブルプリント配線基板3、可
撓性シート4を積層し、ユニット化した状態で保持する
ことができる。
【0043】この取付用孔41を挟んだ両側位置に一対
のボタン部42が形成されている。ボタン部42はキー
トップ5への押圧操作によって、その押圧力が作用し、
これによりシーソースイッチのスイッチングを行うもの
である。このため、各ボタン部42はフレキシブルプリ
ント配線基板3の固定接点33と対応するように設けら
れており、その下面には固定接点33に臨む可動接点4
3が設けられている。
【0044】この可動接点43には、カーボンなどの導
電性材料を混在させた導電性ゴムが使用されており、固
定接点33と接触することで、スイッチングを行うこと
ができる。
【0045】以上の可撓性シート4は、シーソースイッ
チの組み立て時にベースプレート2に位置決めされる。
この位置決めを行うため、可撓性シート4には図2及び
図7に示すように、ベースプレート2の位置決め突起2
8が挿入される位置決め穴44が、同突起28との対応
位置に形成されている。この位置決め孔44にベースプ
レート2の位置決め突起28が挿入されることで、可撓
性シート4が位置決めされ、その位置ずれを生じること
がなくなる。一方、ベースプレート2の位置決め突起2
8は、上述のようにフレキシブルプリント配線基板3の
位置決め孔35に挿入されることで、ベースプレート2
に対するフレキシブルプリント配線基板3の位置決めを
行う。従ってフレキシブルプリント配線基板3及び可撓
性シート4がベースプレート2に対して位置決めされる
ため、フレキシブルプリント配線基板3と可撓性シート
4とが相互に位置決めされると共に、位置ずれすること
がなくなる。これにより、フレキシブルプリント配線基
板3の固定接点33と、可撓性シート4の可動接点43
とが位置ずれしないため、的確なスイッチングを確保す
ることができる。
【0046】キートップ5はスイッチングのために押圧
操作されるものであり、可撓性シート4の上方に配置さ
れる。このキートップ5は全体がプラスチックによって
形成されている。
【0047】図9乃至図11は、キートップ5を示し、
その下面にはベースプレート2の取付軸24が嵌合する
取付プレート51が一体的に形成されている(図1参
照)。この取付プレート51はキートップ5の略中央部
分に設けられるが、図11に示すように左右で対をなし
ており、対をなす各取付プレート51に第1の嵌合溝5
2及び第2の嵌合溝53が形成されている。
【0048】第1の嵌合溝52はベースプレート2の取
付軸24における第1の軸部22に対応して同軸部22
が嵌合し、第2の嵌合溝53は取付軸24の第2の軸部
23に対応して同軸部23が嵌合する。そして、これら
の嵌合溝52、53及び軸部22、23の嵌合によっ
て、キートップ5がベースプレート2に回動可能に組み
付けられ、スイッチングのためのキートップ5への押圧
操作が可能となっている。従って、キートップ5の軸部
22、23を嵌合溝52、53に押し込むだけでスナッ
プフィットし、簡単にキートップ5を組み付けることが
できる。
【0049】また、この実施の形態において、ベースプ
レート2の取付軸24は径の異なる第1及び第2の軸部
22、23を有しており、キートップ5はこの径に合わ
せた嵌合溝52、53が形成されている。このような関
係では、これらの径が一致するようにキートップ5をベ
ースプレート2に配置すれば良く、これによりベースプ
レート2に対するキートップ5の配置方向が自動的に決
定される。このためキートップ5を逆方向に配置するこ
とがなくなり、その誤組み付けを防止できるメリットが
ある。
【0050】さらにキートップ5の下面には、図11に
示すように押圧部54が形成されている。押圧部54は
図1に示すように、可撓性シート4のボタン部42との
対応位置に設けられている。この押圧部54は筒状とな
ってキートップ5の下面から突出しており、可撓性シー
ト4の対応するボタン部42の上面に当接する。この当
接によって可撓性シート4のボタン部42に僅かな初圧
がかけられ、可撓性シート4の浮き上がりが抑制され
る。従って、可撓性シート4は、がたつきなく組み付け
られる。従ってキートップ5への操作力を可撓性シート
4に確実に伝達できると共に、操作に遊びがなくなるた
め、画一的なスイッチング操作を確保できる。
【0051】次に、この実施の形態のシーソースイッチ
1の組み立てを説明する。この組み立ては図2に示すよ
うに、ベースプレート2に対してフレキシブルプリント
配線基板3、可撓性シート4及びキートップ5の順で組
み付けることで行うものである。
【0052】ベースプレート2に対するフレキシブルプ
リント配線基板3の組み付けは、その端子部37をベー
スプレート2の枠部26の導出凹部27から引き出すこ
とで行う。この端子部37の引き出しによって、フレキ
シブルプリント配線基板3はその接点回路形成部31が
枠部26に嵌まり込み、これによりフレキシブルプリン
ト配線基板3がリブ25にガイドされて組み付けられ
る。なお、この時フレキシブルプリント配線基板3の切
り欠き部34はベースプレート2の支点突起21に嵌合
する。
【0053】リブ25にガイドされたフレキシブルプリ
ント配線基板3は、その位置決め孔35がベースプレー
ト2の位置決め突起28と一致し、これにより位置決め
突起28が位置決め孔35に挿入される。この挿入によ
ってフレキシブルプリント配線基板3はベースプレート
2の定位置に確実に位置決めされ、組み付け後に位置ず
れすることがない。
【0054】このフレキシブルプリント配線基板3の組
み付けの後、可撓性シート4を組み付ける。この組み付
けは、取付用孔41を拡径した状態で、第1軸部22、
第2軸部23を挿通させ、可撓性シート4をベースプレ
ート2のリブ25に沿って落とし込むだけで良く、可撓
性シート4はリブ25にガイドされて枠部26の間に嵌
まり込むと共に、取付用孔41にベースプレート2の支
点突起21が進入する。
【0055】この時、ベースプレート2の位置決め突起
28と可撓性シート4の位置決め孔44とが一致して、
位置決め突起28が位置決め孔44に挿入される。この
挿入によって、可撓性シート4が位置決めされる。又、
取付用孔41の拡径状態を解除することで、可撓性シー
ト4はその弾性で支点突起21に周囲に密着し、取付軸
24が取付用孔41周囲を覆い、不用意に抜け落ちする
ことがなくなる。従って、この組立段階で、ベースプレ
ート2、フレキシブルプリント配線基板3、可撓性シー
ト4を積層した状態で保持することができる。
【0056】このようにフレキシブルプリント配線基板
3及び可撓性シート4をベースプレート2の位置決め突
起28によって位置決めする構造では、これらに設けた
固定接点33及び可動接点43が確実に対向するため、
スイッチングを確実に行うことができる。又、位置決め
突起28によって可撓性シート4が固定されるため、組
み付け時及び組み付け後に、可撓性シート4が位置ずれ
することがない。これにより可動接点43と、固定接点
33とが位置ずれすることがなく、経時的にも、確実な
スイッチングを確保することができる。
【0057】可撓性シート4の組み付け後、キートップ
5の取り付けを行う。このキートップ5の取り付けは、
その取付プレート51をベースプレート2の取付軸24
に嵌合させることで行う。この嵌合においては、上述し
たように取付プレート51の嵌合溝52、53を取付軸
24の対応した軸部22、23にそれぞれ嵌合すること
で、間違いのない配置方向にキートップ5を取り付ける
ことができる。従って、キートップ5の誤組み付けを未
然に防止することができる。
【0058】かかるキートップ5の組み付けによって、
その押圧部54が可撓性シート4のボタン部42に当接
して、これを押圧するため、可撓性シート4、フレキシ
ブルプリント配線基板3及びベースプレート2の全体が
組み付けを終了する。
【0059】このような構造では、ベースプレート2の
取付軸へのキートップ5の組み付けでシーソースイッチ
の組み立てが行われるため、加締めを行う必要がなくな
る。このため煩雑な加締めが不要となり、組み立てが簡
単になる。しかも加締め忘れや加締め不良がないため、
これらに起因した組み立て不良がなくなる。
【0060】さらに、この実施の形態では、フレキシブ
ルプリント配線基板3に入出力用の端子部37を一体的
に形成してあるため、入出力用の端子を接続するための
煩雑な半田付けが不要となり、組み立て作業がさらに簡
単になる。加えて、ベースプレート2に形成したリブ2
5はフレキシブルプリント配線基板3及び可撓性シート
3の周囲を囲むため、これらに埃が侵入して、付着する
ことがない。従って、固定接点33と可動接点43の接
触を保持することができ、スイッチングを確保できるメ
リットがある。
【0061】本発明は以上の実施の形態に限定されるこ
となく、種々変形が可能であり、例えば、キートップ5
を取り付けるための取付軸24の径を同一としても良
く、ベースプレート2にリブ25を形成しなくても良
い。
【0062】又、必ずしも可撓性シートをゴム材料で成
形する必要はなく、可動接点が押圧を解除したときに、
初期位置に復帰するものであれば、合成樹脂など他の材
料により成形したものであってもよい。
【0063】
【発明の効果】請求項1の発明は、ベースプレートの位
置決め突起によってフレキシブルプリント配線基板及び
可撓性シートを位置決めするため、これらが位置ずれす
ることがなく、これらに形成された固定接点及び可動接
点が確実に対向する。このためスイッチングを確実に行
うことができる。しかも、加締めによる組み付け不要と
なるため、確実な組み立てを簡単に行うことができる。
【0064】請求項2に発明は、この効果に加えて、キ
ートップの配置方向が自動的に決定されるため、誤方向
への組み付けを防止できる。
【0065】請求項3の発明は、さらにフレキシブルプ
リント配線基及び可撓性シートの組み付けを正確に行う
ことでできると共に、埃の侵入がなく、スイッチング作
動を確保することができる。
【0066】請求項4の発明は、キートップを取り付け
る前に、ベースプレートとフレキシブルプリント配線基
板と可撓性シートとをユニット化して保管することがで
き、組立作業性が向上する。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態におけるシーソースイッ
チの縦断面図である。
【図2】図1のシーソースイッチの分解斜視図である。
【図3】ベースプレートの正面図である。
【図4】ベースプレートの縦断面図である。
【図5】ベースプレートの平面図である。
【図6】ベースプレートの底面図である。
【図7】可撓性シートの底面図である。
【図8】可撓性シートの縦断面図である。
【図9】キートップの平面図である。
【図10】キートップの正面図である。
【図11】キートップの底面図である。
【図12】従来のシーソースイッチの斜視図である。
【図13】従来のシーソースイッチの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 シーソースイッチ 2 ベースプレート 3 フレキシブルプリント配線基板 4 可撓性シート 5 キートップ 21 支点突起 22 第1の軸部 23 第2の軸部 24 取付軸 25 リブ 28 位置決め突起 33 固定接点 34 切り欠き 35 位置決め穴 44 位置決め穴 52 嵌合溝 53 嵌合溝 54 押圧部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の位置決め突起(28)と取付軸
    (24)を水平に支持する支点突起(21)とが平面上
    に突設されたベースプレート(2)と、 信号入出力用の端子部(37)及び少なくとも一対の固
    定接点(33)(33)が印刷によって形成されると共
    に、前記位置決め突起(28)が挿入される位置決め穴
    (35)と前記支点突起(21)を回避する切り欠き
    (34)が形成されたフレキシブルプリント配線基板
    (3)と、 前記一対の固定接点(33)(33)にそれぞれ対向す
    る一対の可動接点(43)(43)が設けられると共
    に、前記ベースプレート(2)の位置決め突起(28)
    が挿入される位置決め穴(44)と前記支点突起(2
    1)を回避する切り欠き(41)が形成され、前記フレ
    キシブルプリント配線基板(3)の上からベースプレー
    ト(2)に取り付けられる可撓性シート(4)と、 この可撓性シート(4)の一対の可動接点(43)(4
    3)を個別に押し下げる押圧部(54)が形成され、フ
    レキシブルプリント配線基板(3)と可撓性シート
    (4)とをベースプレート(2)との間で挟持するよう
    に、ベースプレート(2)の取付軸(24)に回動可能
    に取り付けられるキートップ(5)と、を備えているこ
    とを特徴とするシーソースイッチ。
  2. 【請求項2】 前記ベースプレート(2)の取付軸(2
    4)は、径が異なる2つの軸部(22)(23)を有
    し、前記キートップ(5)はこの2つの軸部(22)
    (23)に対応した径が異なる2つの嵌合溝(52)
    (53)を有していることを特徴とする請求項1記載の
    シーソースイッチ。
  3. 【請求項3】 前記ベースプレート(2)は、前記フレ
    キシブルプリント配線基板(3)及び可撓性シート
    (4)の周囲を少なくとも部分的に囲むリブ(25)が
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    シーソースイッチ。
  4. 【請求項4】 可撓性シート(4)はゴムシートであ
    り、可撓性シート(4)に形成された切り欠き(41)
    は、取付軸(24)を除いた支点突起(21)の投影形
    状に等しい形状に切り欠かれていることを特徴とする請
    求項1乃至3記載のシーソースイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008177127A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Link Taiyo:Kk シーソースイッチ
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DE112010004549T5 (de) 2009-11-25 2012-09-13 Yazaki Corporation Schalter
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