JPH09135570A - 多重整流回路 - Google Patents
多重整流回路Info
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- JPH09135570A JPH09135570A JP28861295A JP28861295A JPH09135570A JP H09135570 A JPH09135570 A JP H09135570A JP 28861295 A JP28861295 A JP 28861295A JP 28861295 A JP28861295 A JP 28861295A JP H09135570 A JPH09135570 A JP H09135570A
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Abstract
高調波低減効果が大きい多重整流回路を提供する。 【解決手段】 相互に30度の位相差をもち、振幅が等
しい第1、第2の3相交流電圧をそれぞれ3相交流入力
端子に入力して整流された直流電圧を出力する第1、第
2の3相全波整流回路(5、6)を出力側において相互
に並列接続して成る多重整流回路に関する発明である。
スター・デルタ結線またはデルタ・スター結線で構成さ
れ、1次、および2次巻線の電圧比が1:1の3相トラ
ンス(3)を有し、第1の3相全波整流回路の交流入力
端子は3相交流電源に接続され、3相トランスの1次巻
線は前記3相交流電源に接続され、3相トランスの2次
巻線の出力端子は第2の3相全波整流回路の3相交流入
力端子に接続されている。第1、第2の3相全波整流回
路の交流入力の、3相トランスの漏れインダクタンスに
よる位相ずれは3相リアクトル(4)によって補償され
る。
Description
御形または非制御形整流器で直流に変換する整流回路に
関し、特に整流回路を多重接続することにより電圧・電
流リップルを低減する多重整流回路に関する。
は、制御位相角によって出力電圧のリップルが変化し、
制御角が90°の時が最大になる。このとき、リップル
電流も同時に大きくなる。ダイオードを用いた非制御形
整流回路においても、平滑コンデンサを持ったコンデン
サインプット形では、電源の線間電圧がコンデンサ電圧
を超えた時点で急峻な電流が流れ始めるのでリップル電
流が大きい。
源電流の高調波成分が大きくなり、電源の配電網におけ
る損失が増大する。また、この高調波成分は電源電圧の
波形を歪ませ、他の機器へも悪影響を及ぼす。電源電流
の高調波成分によって生じるこのような不都合は、リア
クトルを整流回路の交流側または直流側に挿入すること
によって改善されるが、十分な効果を得るにはリアクト
ルのインダクタンスを大きくする必要がある。しかし、
リアクトルのインダクタンスを大きくすると、その寸法
が大きくなりコストが高くなるとともに、インダクタン
スによる電圧降下が発生するという問題が生じる。
っても3相であっても発生するけれども、特に、3相交
流を整流する場合について前記の問題の解決策として、
従来、デルタ結線またはスター結線の単一の1次巻線と
スター結線およびデルタ結線の2つの2次巻線を持つ3
相トランスと、2つの3相全波整流回路とを備えた多重
整流回路が採用されている。
ク図である。3相交流電源1は、トランス2の1次巻線
のデルタ結線端子に接続され、2次巻線のデルタ結線端
子は、3相全波整流回路5の交流側端子に接続されてい
る。また、トランス2の2次巻線のスター結線端子は3
相全波整流回路6の交流側端子に接続されている。この
ようにして、3相全波整流回路5および6の3相交流入
力電圧の対応する各相は相互に30度の位相差をもつこ
とになる。3相全波整流回路5および6の直流側は並列
接続され、負荷機に直流電力を供給する。この装置にお
いて、トランス2の1次巻線に対する2つの2次巻線の
巻線比は、同一電圧比になるように設定されている。ま
た、3相全波整流回路5および6の回路の構成は同一で
ある。したがって、2つの整流回路の整流特性は同一で
ある。その結果、3相全波整流回路5および6の直流出
力は、いずれも交流電源の周波数fの6倍の周波数を持
ち、相互に同一の振幅を持ち、かつ、相互に30度(交
流電源の1周期を360度とする)の位相差をもつ電圧
リップルを含んでいる。したがって、3相全波整流回路
5および6の出力を重ね合わせると、整流回路5および
6の直流出力電圧のリップルが相互に逆位相で重なって
相殺し、周波数が12fで小振幅の電圧リップルにな
る。
インプット形整流回路に適用した例の回路図である。3
相交流電源1の各相端子はトランス2の1次巻線のデル
タ結線端子に接続され、2次巻線のデルタ結線端子は3
相全波整流回路5の各相交流入力端子に接続されてい
る。トランス2の2次巻線のスター結線端子は、3相全
波整流回路6の各相交流入力端子に接続されている。図
4の例では、3相全波整流回路5、6は、非制御形のダ
イオードブリッジ回路である。3相全波整流回路5、6
の直流出力側は並列接続され負荷機に接続されている。
平滑回路はコンデンサインプット形で、平滑コンデンサ
8は多重整流回路の出力電圧を平滑する。
いた制御形3相ブリッジ回路でもダイオードを用いた非
制御形3相ブリッジ回路でもよいが、サイリスタ方式の
場合には直流側の電圧リップルの位相差によって生じる
循環電流を抑制するために、直流回路に相間リアクトル
を挿入することがある。この場合には、整流電圧は相間
リアクトルの中点から負荷機に供給される。
さらに改善した発明が、例えば、特開昭58−1703
70号公報に開示されている。この公報に記載されてい
る多重整流回路は、基本的に図3、4に示されている多
重整流回路と同一の構造をもつ制御形多重整流回路であ
るが、相間リアクトルに2次巻線を施して単相トランス
を構成し、相間リアクトル中を流れる電流の電流リップ
ルによってこの巻線に誘起される誘導電圧を全波整流
し、それによって得られた電圧を前記相間リアクトルの
出力電圧に直列に重畳して得られる電圧を負荷に印加す
るように構成されている。その結果、電圧リップルの周
波数は交流電源の周波数の24倍になり、24相の交流
を整流した場合と等価になる。この方法によって、直流
出力電圧のリップルを大幅に低減することができ、電源
電流の高調波成分も低減することができる。また、コン
デンサインプット形整流回路の場合にはコンデンサ電流
のリップルが低減するのでコンデンサを小形化すること
ができる。
回路においては、前述したように、デルタ結線、スター
結線の2種類の2次巻線を持ったトランスを準備する必
要がある。しかも、そのトランスには負荷機の全負荷に
相当する変圧器容量が要求されるので、コストが高くな
るばかりでなくサイズも大きくなるという問題点があ
る。
ることができる従来の多重整流回路の長所を失うことな
く、トランスの容量が少なくコストが低く、かつ、サイ
ズが小さい多重整流回路を提供することにある。
めに、本発明の多重整流回路は、第1の結線の1次巻線
と第2の結線の2次巻線で成り、電圧比が1:1の3相
トランスを有し、第1の3相全波整流回路の3相交流入
力端子は3相交流電源に接続され、前記3相トランスの
1次巻線の3相交流入力端子は前記3相交流電源に接続
され、前記3相トランスの2次巻線の3相交流出力端子
は第2の3相全波整流回路の3相交流入力端子に接続さ
れている。ここで、3相トランスのデルタ結線、スター
結線の一方を第1の結線とし、他方を第2の結線とす
る。このように、本発明においては、1次巻線と2次巻
線とをスター・デルタ結線またはデルタ・スター結線と
することによって、1つの2次巻線のみで第1、第2の
3相全波整流回路の3相交流入力に30度の位相シフト
を持たせ、それによって、第1、第2の3相全波整流回
路の整流出力の電圧リップルを逆位相で重畳することが
できる。
流出力に含まれる電圧リップルを抑圧するためには、第
1、第2の3相全波整流回路の交流入力が同じ振幅を持
ち、かつ、位相が相互に30度シフトしている必要があ
る。前者は電圧比が1:1になるように、1次巻線と2
次巻線の巻数を定めることによって達成される。後者
は、3相トランスの漏れインダクタンスに起因して生じ
る、第1、第2の3相全波整流回路の3相交流入力間の
相対的な位相ずれを補償するための補償手段を設けるこ
とによって達成される。
ダクタンスと同じ大きさのインダクタンスをもつ3相リ
アクトルを、3相交流電源と第1の3相全波整流回路の
3相交流入力端子との間に接続することが適切である。
の3相トランスで、従来方法と同様の高調波低減効果を
得ることができる。上記の3相リアクトルは、3相トラ
ンスの漏れインダクタンス相当であるので、3相トラン
スに比べて小形ですむ。
ブロック図である。以下の記述において、3相交流電源
電圧の周波数をfとする。
(以下、トランス3と記す)、リアクトル4、3相全波
整流回路5、6を備えている。トランス3はデルタ・ス
ター結線で1次巻線のデルタ結線端子は3相交流電源1
に接続され、トランス3の2次巻線のスター結線端子は
3相全波整流回路6の3相交流入力端子(以下、交流入
力端子と記す)に接続されている。また、トランス3は
電圧比が1:1になるように、1次巻線と2次巻線との
巻数比が設定されている。これによって、もしトランス
3の漏れ磁束が非常に小さい場合には、3相全波整流回
路6の交流入力電圧と3相交流電源1の出力電圧とは相
互に30度の位相差をもち、かつ、同一振幅を持つこと
になる。したがって、この場合には、3相交流電源1の
出力端子を直接3相全波整流回路5の交流入力端子に接
続するだけで、3相全波整流回路5の交流入力と3相全
波整流回路6の交流入力とが同一の振幅を持ち、かつ、
相互に30度の位相差を持つようにすることが出来る。
以下、3相全波整流回路5の交流入力と3相全波整流回
路6の交流入力とが同一の振幅を持ち、かつ、相互に3
0度の位相差を持つという条件を振幅・位相条件と記
す。また、3相全波整流回路5、6の交流入力をそれぞ
れ第1、第2の交流入力と記す。
クタンスをを持つので、3相交流電源1の出力電圧を直
接3相全波整流回路5の交流入力端子に接続するだけで
は第1、第2の交流入力は振幅・位相条件を満たすこと
はできない。そのために、トランス3の漏れインダクタ
ンスとほぼ同一のインダクタンスをもつ3相リアクトル
4(以下、リアクトル4と記す)を3相交流電源1と3
相全波整流回路5との間に接続し、これによってトラン
ス3の漏れインダクタンスに起因する、第1、第2の交
流入力の、振幅・位相条件からのずれを補償する。この
ようにして、3相全波整流回路5の交流入力端子と3相
全波整流回路6の交流入力端子に印加される3相交流電
圧は、相互に30度の位相差をもち、同一の振幅をも
つ。
とは同一の回路構成を持つ。したがって、第1、第2の
交流入力が振幅・位相条件を満たしている限り、3相全
波整流回路5の整流出力の電圧リップルと3相全波整流
回路6の整流出力の電圧リップルとは、3相交流電源電
圧の位相角に換算して相互に30度の位相差をもつ。す
なわち、3相全波整流回路5の整流出力と3相全波整流
回路6の整流出力とはいずれも周波数が6fで相互に逆
位相かつ同一振幅の電圧リップルをもつ直流になる。し
たがって、この2つの整流出力を並列接続して重畳する
と、同一振幅、逆位相の電圧リップルが相殺し合って振
幅の小さな、周波数12fの電圧リップルをもつ直流電
圧になる。このようにしてリップル振幅の小さな直流電
力が負荷機7に供給される。
4のインダクタンスはトランス3の漏れインダクタンス
とほぼ同じ大きさに設定される。したがって、トランス
3の漏れインダクタンスが小さいほど、リアクトル4が
小型になるので、本発明の目的に適うことになる。しか
し、実際には漏れインダクタンスが小さい場合にはトラ
ンスの内部インピーダンスが小さくなるので、負荷に短
絡等の不測の事態が発生したとき危険を伴うことにな
る。したがって、本発明の目的を達成するためには漏れ
インダクタンスが小さい方が有利であるという事情と、
漏れインダクタンスを余り小さくすることができないと
いう事情とを勘案して適当な漏れインダクタンスをもつ
ようにトランス3は設計される。いずれにしても、トラ
ンスの漏れインダクタンスは全インダクタンスの数パー
セント程度であるから、本発明のリアクトル4は、図
3、4のトランス2のデルタ結線の2次巻線に比較すれ
ば小型であることは勿論である。
結線のトランス3が用いられているが、スター・デルタ
結線のトランスを使用しても差し支えない。そのどちら
を選択するかは、中性点接地をトランス3の1次側にと
るか、2次側にとるかによって定められる。
形整流回路に適用した例の回路図である。
相リアクトル4の入力端子、およびトランス3の1次巻
線のデルタ結線端子に接続されている。3相リアクトル
4の出力端子およびトランス3の2次巻線のスター結線
端子はそれぞれ3相全波整流回路5、6の3相ブリッジ
回路のR、S、T枝路に接続されている。3相全波整流
回路5、6はダイオードを用いた同一の回路構成をもつ
非制御形整流回路である。2つの整流回路の整流出力は
並列に接続され、平滑コンデンサ8によって平滑された
後、負荷機に供給される。
5、6の直流側を並列に接続してコンデンサ8で平滑す
るコンデンサインプット形である。平滑回路がコンデン
サインップト形である場合には、コンデンサを充電する
急峻な電流が3相全波整流回路5、6の交流側に流れる
が、トランス3のスター結線とデルタ結線の電圧の30
度の位相差によってコンデンサを充電する急峻な電流は
相殺し合うので、トランスの1次巻線に流れる電流の高
調波は大幅に低減される。
て非制御形の整流回路が採用されているが、整流出力電
力を可変にする必要がある場合には、サイリスタによっ
て構成される3相ブリッジ回路が採用される。サイリス
タ式の場合には、サイリスタの制御位相角が90度のと
き電圧リップルは最大になる。このような場合には3相
全波整流回路5、6の直流側回路に相間リアクトルを挿
入することがあることは前述の通りである。
を有する。1)第1の結線の1次巻線と第2の結線の2
次巻線で成り、電圧比が1:1の3相トランスの2次電
圧を第2の3相全波整流回路に接続し、3相トランスの
漏れインダクタンスによって生じる3相交流電源電圧と
2次電圧との間の位相差の変化を補償手段によって補償
した後、3相交流電源電圧を第1の3相全波整流回路に
接続することによって、従来方式と同等の高調波低減効
果を保持しながら、3相トランスの容量を半減し、コス
トとサイズの低減を実現することができる。2)特に、
3相交流電源と第1の3相全波整流回路との間に、補償
手段として3相トランスの漏れインダクタンスにほぼ等
しいインダクタンスを有する3相リアクトルを接続する
ことにより、3相トランスに比べてごく小形なリアクト
ルで必要な補償をすることができる。
用した例の回路図である。
る。
回路に適用した例の回路図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 相互に30度の位相差をもち、振幅が等
しい第1、第2の3相交流電圧をそれぞれ3相交流入力
端子に入力して整流された直流電圧を出力する第1、第
2の3相全波整流回路を有し、該第1、第2の3相全波
整流回路は同一の回路構成を有し、かつ、出力側におい
て相互に並列接続されて成る多重整流回路において、3
相トランスのデルタ結線、スター結線の一方を第1の結
線とし、他方を第2の結線とするとき、 第1の結線の1次巻線と第2の結線の2次巻線で成り、
電圧比が1:1の3相トランスを有し、第1の3相全波
整流回路の3相交流入力端子は3相交流電源に接続さ
れ、前記3相トランスの1次巻線は前記3相交流電源に
接続され、前記3相トランスの2次巻線は第2の3相全
波整流回路の3相交流入力端子に接続されていることを
特徴とする多重整流回路。 - 【請求項2】 前記3相トランスの漏れインダクタンス
に起因して生じる、第1、第2の3相全波整流回路の3
相交流入力間の相対的な位相ずれを補償する補償手段を
有する、請求項1に記載の多重整流回路。 - 【請求項3】 前記補償手段は、前記3相交流電源と前
記第1の3相全波整流回路の3相交流入力端子との間に
接続され、前記漏れインダクタンスとほぼ同等のインダ
クタンスを有する3相リアクトルを含んでいる、請求項
2に記載の多重整流回路。
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- 1995-11-07 JP JP28861295A patent/JP3591548B2/ja not_active Expired - Fee Related
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