JPH09133443A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH09133443A
JPH09133443A JP28848095A JP28848095A JPH09133443A JP H09133443 A JPH09133443 A JP H09133443A JP 28848095 A JP28848095 A JP 28848095A JP 28848095 A JP28848095 A JP 28848095A JP H09133443 A JPH09133443 A JP H09133443A
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JP
Japan
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temperature
heat exchanger
check valve
refrigerant
line
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Application number
JP28848095A
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English (en)
Inventor
Yukimasa Yano
幸正 矢野
Toshiyuki Natsume
敏幸 夏目
Masaya Shigenaga
昌弥 繁永
Takahiro Okamoto
高宏 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流手段の故障を確実に判別して、圧縮機を
速やかに停止することによって、信頼性の高い冷凍装置
を提供する。 【解決手段】 冷房,暖房運転時、整流手段としての第
1逆止弁ブリッジ回路4は、過冷却熱交換器11と膨張
手段13とが配設された第1ライン30の冷媒の流れを
一方向のみにするように冷媒の流れを整流すると共に、
整流手段としての第2逆止弁ブリッジ回路5は、室内熱
交換器6が配設された第2ライン31の冷媒の流れを一
方向にのみにするように冷媒の流れを整流する。温度セ
ンサ21〜25からの吐出管温度,室外熱交換器の温度,
室外温度,室内熱交換器の温度および室内温度を表わす
信号に基づいて、温度差算出部10a,温度差判別部10
bおよび吐出管温度判別部10cを有する制御部10によ
り、第1,第2逆止弁ブリッジ回路4,5の故障を判別す
ると、制御部10の圧縮機停止部10cは圧縮機1を停
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば非共沸混
合冷媒を使用する冷媒回路において、運転効率を向上す
るための過冷却熱交換器や対向流化された熱交換器を用
いる冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍装置としては、圧縮機,四路
弁,室外熱交換器,膨張手段および室内熱交換器を順次接
続して冷媒回路を構成したものがある。この冷凍装置に
おいて、非共沸混合冷媒を用いた場合、非共沸混合冷媒
の伝熱性能が低いために運転効率が低下するという問題
がある。
【0003】そこで、本願出願人により、図8に示すよ
うに、非共沸混合冷媒を用いた場合でも、2つの逆止弁
ブリッジ回路4,5と過冷却熱交換器11および対向流
化される室内熱交換器6によって、運転効率を向上でき
る冷凍装置が考えられた。
【0004】この冷凍装置は、圧縮機1と、上記圧縮機
1の吐出側に接続された四路弁2と、上記四路弁2に一
端が接続された室外熱交換器3と、上記室外熱交換器3
の他端に一方の入出力ポート41が接続された第1逆止
弁ブリッジ回路4と、上記第1逆止弁ブリッジ回路4の
他方の入出力ポート42に一方の入出力ポート51が絞
り弁14を介して接続された第2逆止弁ブリッジ回路5
と、上記第2逆止弁ブリッジ回路5の出力ポート53と
入力ポート54との間に接続された室内熱交換器6と、
上記第2逆止弁ブリッジ回路5の他方の入出力ポート5
2に絞り弁15と四路弁2とを介して接続されたアキュ
ムレータ7とを有する冷媒回路を備えている。上記第1
逆止弁ブリッジ回路4の出力ポート43と入力ポート4
4とをライン30で接続して、そのライン30に出力ポ
ート43側から順に過冷却熱交換器11と電動弁13と
を配設すると共に、ライン30の第1逆止弁ブリッジ回
路4の出力ポート43側と過冷却熱交換器11の下流側
の一端との間にキャピラリ12を接続している。なお、
上記第1逆止弁ブリッジ回路4は、逆止弁4A,4B,4
C,4Dを有すると共に、第2逆止弁ブリッジ回路5
は、逆止弁5A,5B,5C,5Dを有している。
【0005】上記構成の冷凍装置において、冷房運転と
暖房運転の切り換えにより冷媒回路に冷媒がいずれの方
向に流れても、第1逆止弁ブリッジ回路4の出力ポート
43から入力ポート44に向けてライン30に冷媒が流
れるから、電動弁13の上流側に常に過冷却熱交換器1
1を配置して、その過冷却熱交換器11により電動弁1
3に流入する冷媒の過冷却を行う。また、上記第2逆止
弁ブリッジ回路5によって、冷房,暖房運転時に第2逆
止弁ブリッジ回路5の出力ポート53から入力ポート5
4に向けて、ライン31に冷媒が流れ、室内熱交換器6
の冷媒の流れる方向を空気の流れる方向と常に逆方向に
して、室内熱交換器6を対向流化することによって、熱
交換損失を低減する。こうして、上記冷凍装置は、運転
効率を向上することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記冷凍装
置では、第1,2逆止弁ブリッジ回路4,5が故障した場
合、冷房,暖房運転の機能が損なわれるだけでなく、冷
媒回路に過負荷がかかって信頼性が低下する共に、故障
したまま運転を継続すると、圧縮機が破損するという問
題がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、逆止弁ブリッ
ジ回路等の整流手段の故障を確実に判別できる冷凍装置
を提供することにある。
【0008】また、この発明のもう一つの目的は、整流
手段の故障を判別したとき、圧縮機を速やかに停止する
ことによって、信頼性を向上できる冷凍装置を提供する
ことにある。
【0009】また、この発明のもう一つの目的は、整流
手段として逆止弁ブリッジ回路を用いた場合、逆止弁ブ
リッジ回路のどの逆止弁の故障かを特定して、その故障
内容を人に通知することによって、迅速に修理できる冷
凍装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の冷凍装置は、圧縮機と、四路弁と、室外
熱交換器と、膨張手段と、室内熱交換器とを環状に接続
した冷媒回路を備えた冷凍装置において、上記冷媒回路
に冷媒がいずれの方向に流れても、上記膨張手段が配設
されたラインの冷媒の流れを一方向にするように冷媒の
流れを整流する整流手段と、上記膨張手段に流入する冷
媒を過冷却するための過冷却熱交換器と、上記室内熱交
換器の温度,室内温度,上記室外熱交換器の温度,室外温
度および上記圧縮機の吐出管温度のうちの少なくとも1
つに基づいて、上記整流手段の故障を判別する故障判別
手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】上記請求項1の冷凍装置によれば、上記四
路弁の切り換えにより冷房,暖房運転を切り換えて、冷
媒回路に冷媒がいずれの方向に流れても、上記整流手段
によって、上記過冷却熱交換器と膨張手段とが配設され
たラインには、一方向のみに冷媒が流れ、過冷却熱交換
器を常に膨張手段の上流側に配置するので、冷房,暖房
運転のどちらでも、膨張手段に流入する冷媒を過冷却す
る。そして、上記故障判別手段により室内熱交換器の温
度,室内温度,室外熱交換器の温度,室外温度および圧縮
機の吐出管温度のうちの少なくとも1つに基づいて、上
記整流手段の故障を判別する。例えば、冷房運転におい
て、上記整流手段が故障して、膨張手段がバイパス状態
になった場合、室外熱交換器からの高温高圧の冷媒がそ
のまま室内熱交換器側に流れて、室内熱交換器の温度と
室内温度との温度差が大きくなるので、その温度差が所
定温度以上の場合、上記故障判別手段は、整流手段が故
障であると判別する。また、暖房運転において、上記整
流手段が故障して、冷媒回路に冷媒が流れなくなった場
合、湿り運転状態となって、圧縮機の吐出管温度が低下
するので、吐出管温度が所定温度以下のとき、故障判別
手段は、整流手段が故障であると判別する。
【0012】したがって、上記室内熱交換器の温度,室
内温度,上記室外熱交換器の温度,室外温度および圧縮機
の吐出管温度のうちの少なくとも1つに基づいて、上記
故障判別手段により整流手段の故障を判別できる。した
がって、上記整流手段の故障を判別したとき、圧縮機を
速やかに停止することによって、冷媒回路に過負荷がか
かったり、圧縮機が破損したりするのを防いで、信頼性
を向上できる。
【0013】また、請求項2の冷凍装置は、圧縮機と、
四路弁と、室外熱交換器と、膨張手段と、室内熱交換器
とを環状に接続した冷媒回路を備えた冷凍装置におい
て、上記冷媒回路に冷媒がいずれの方向に流れても、上
記室内熱交換器が配設されたラインの冷媒の流れを一方
向にするように冷媒の流れを整流する整流手段と、上記
室内熱交換器の温度,室内温度および上記圧縮機の吐出
管温度のうちの少なくとも1つに基づいて、上記整流手
段の故障を判別する故障判別手段とを備えたことを特徴
としている。
【0014】上記請求項2の冷凍装置によれば、上記四
路弁の切り換えにより冷房,暖房運転を切り換えて、冷
媒回路に冷媒がいずれの方向に流れても、上記整流手段
によって、上記室内熱交換器が配設されたラインには、
一方向のみに冷媒が流れる。例えば、上記室内熱交換器
の空気の流れの後方側に設けられた入口から前方側に設
けられた出口に向かって、冷媒管内を冷媒が流れるよう
にすると、冷房運転時、低温低圧の冷媒が室内熱交換器
の入口側から出口側に向けて冷媒管内を通過しながら吸
熱して蒸発し、蒸発後のガス冷媒は出口側から排出され
る。一方、暖房運転時、高温高圧の冷媒が室内熱交換器
の入口側から出口側に向けて冷媒管内を通過しながら放
熱して凝縮し、凝縮後の液冷媒は出口側から排出され
る。したがって、上記整流手段により冷房,暖房運転の
両方で対向流化された室内熱交換器の熱交換効率が向上
する。そして、上記故障判別手段により室内熱交換器の
温度,室内温度および圧縮機の吐出管温度のうちの少な
くとも1つに基づいて、上記整流手段の故障を判別す
る。例えば、暖房運転において、上記整流手段が故障し
て、室内熱交換器がバイパス状態になった場合、圧縮機
からの高温高圧の冷媒がそのまま室外熱交換器側に流れ
て、室内熱交換器の温度と室内温度との温度差が小さく
なるので、その温度差が所定温度以下の場合、上記故障
判別手段が上記整流手段が故障であると判別する。ま
た、冷房運転において、上記整流手段が故障して、冷媒
回路に冷媒が流れなくなった場合、ポンプダウン状態と
なって、圧縮機の吐出管温度が低下するので、吐出管温
度が所定温度以下のとき、故障判別手段は、整流手段が
故障であると判別する。
【0015】したがって、上記室内熱交換器の温度,室
内温度および圧縮機の吐出管温度のうちの少なくとも1
つに基づいて、上記故障判別手段により整流手段の故障
を判別できる。したがって、上記整流手段の故障を判別
したとき、圧縮機を速やかに停止することによって、冷
媒回路に過負荷がかかったり、圧縮機が破損したりする
のを防いで、信頼性を向上できる。
【0016】また、請求項3の冷凍装置は、圧縮機と、
四路弁と、室外熱交換器と、膨張手段と、室内熱交換器
とを環状に接続した冷媒回路を備えた冷凍装置におい
て、上記冷媒回路に冷媒がいずれの方向に流れても、上
記膨張手段が配設された第1ラインの冷媒の流れを一方
向にするように冷媒の流れを整流する第1整流手段と、
上記膨張手段に流入する冷媒を過冷却するための過冷却
熱交換器と、上記冷媒回路に冷媒がいずれの方向に流れ
ても、上記室内熱交換器が配設された第2ラインの冷媒
の流れを一方向にするように冷媒の流れを整流する第2
整流手段と、上記室内熱交換器の温度,室内温度,上記室
外熱交換器の温度,室外温度および上記圧縮機の吐出管
温度のうちの少なくとも1つに基づいて、上記第1,第
2整流手段の故障を判別する故障判別手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0017】上記請求項3の冷凍装置によれば、冷房,
暖房運転の切り換えにより冷媒回路に冷媒がいずれの方
向に流れても、上記第1整流手段によって、上記過冷却
熱交換器と膨張手段とが配設された第1ラインには、一
方向のみに冷媒が流れ、過冷却熱交換器を常に膨張手段
の上流側に配置するので、冷房,暖房運転のどちらで
も、膨張手段に流入する冷媒を過冷却する。また、冷
房,暖房運転の切り換えにより冷媒回路に冷媒がいずれ
の方向に流れても、上記第2整流手段によって、上記室
内熱交換器が配設された第2ラインには、一方向のみに
冷媒が流れる。例えば、上記室内熱交換器の空気の流れ
の後方側に設けられた入口から前方側に設けられた出口
に向かって、冷媒管内を冷媒が流れるようにすると、冷
房運転時、低温低圧の冷媒が室内熱交換器の入口側から
出口側に向けて冷媒管内を通過しながら吸熱して蒸発
し、蒸発後のガス冷媒は出口側から排出される。一方、
暖房運転時、高温高圧の冷媒が室内熱交換器の入口側か
ら出口側に向けて冷媒管内を通過しながら放熱して凝縮
し、凝縮後の液冷媒は出口側から排出される。
【0018】そして、上記故障判別手段により室内熱交
換器の温度,室内温度,上記室外熱交換器の温度,室外温
度および圧縮機の吐出管温度のうちの少なくとも1つに
基づいて、上記第1,第2整流手段の故障を判別する。
例えば、冷房運転において、上記第1整流手段が故障し
て、膨張手段がバイパス状態になった場合、室外熱交換
器からの高温高圧の冷媒がそのまま室内熱交換器側に流
れて、室内熱交換器の温度と室内温度との温度差が大き
くなるので、その温度差が所定温度以上の場合、上記故
障判別手段が上記第1整流手段が故障であると判別す
る。一方、暖房運転において、上記第2整流手段が故障
して、室内熱交換器がバイパス状態になった場合、圧縮
機からの高温高圧の冷媒がそのまま室外熱交換器側に流
れて、室内熱交換器の温度と室内温度との温度差が小さ
くなるので、その温度差が所定温度以下の場合、上記故
障判別手段が上記第2整流手段が故障であると判別す
る。
【0019】したがって、上記故障判別手段により室内
熱交換器の温度,室内温度,上記室外熱交換器の温度,室
外温度および圧縮機の吐出管温度のうちの少なくとも1
つに基づいて、上記第1,第2整流手段の故障を判別で
きる。したがって、上記第1,第2整流手段の故障を判
別したとき、圧縮機を速やかに停止することによって、
冷媒回路に過負荷がかかったり、圧縮機が破損したりす
るのを防いで、信頼性を向上できる。
【0020】また、請求項4の冷凍装置は、請求項1乃
至3のいずれか1つの冷凍装置において、上記故障判別
手段が故障を判別すると、上記圧縮機を停止する圧縮機
停止手段を備えたことを特徴としている。
【0021】上記請求項4の冷凍装置によれば、上記故
障判別手段が故障を判別すると、上記圧縮機停止手段は
圧縮機を速やかに停止するので、冷媒回路に過負荷がか
かったり、圧縮機が破損したりするのを防いで、信頼性
を向上できる。
【0022】また、請求項5の冷凍装置は、請求項1の
冷凍装置において、上記故障判別手段は、上記室内熱交
換器の温度を検出する室内熱交換器温度センサと、上記
室内温度を検出する室内温度センサと、上記室内熱交換
器温度センサにより検出された上記室内熱交換器の温度
と上記室内温度センサにより検出された上記室内温度と
の温度差を算出する温度差算出手段と、上記温度差算出
手段により算出された上記室内熱交換器の温度と上記室
内温度との温度差が所定温度以上か否かを判別する温度
差判別手段とを有し、冷房運転時に上記温度差判別手段
が上記室内熱交換器の温度と上記室内温度との温度差が
所定温度以上であると判別すると、上記整流手段が故障
であると判別することを特徴としている。
【0023】上記請求項5の冷凍装置によれば、冷房運
転において、上記整流手段が故障して、膨張手段がバイ
パス状態になると、凝縮器としての室外熱交換器からの
高温高圧の冷媒がそのまま室内熱交換器側に流れる。こ
のため、冷房運転にも係わらず、上記室内熱交換器の温
度が上昇し、温度差算出手段により算出された室内熱交
換器の温度と室内温度との温度差が大きくなるから、温
度差判別手段が上記温度差が上記所定温度以上であると
判別することによって、整流手段の故障を判別できる。
したがって、上記室内熱交換器の温度と室内温度とに基
づいて、上記温度差算出手段と温度差判別手段により整
流手段の故障を確実に判別できる。
【0024】また、請求項6の冷凍装置は、請求項5の
冷凍装置において、上記整流手段は、上記室外熱交換器
の他端と上記ラインの上流側の一端との間に接続され、
上記ラインの上流側への冷媒の流れのみを許容する第1
逆止弁と、上記室内熱交換器の一端と上記ラインの上流
側の一端との間に接続され、上記ラインの上流側への冷
媒の流れのみを許容する第2逆止弁と、上記室内熱交換
器の一端と上記ラインの下流側の一端との間に接続さ
れ、上記室内熱交換器側への冷媒の流れのみを許容する
第3逆止弁と、上記室外熱交換器の一端と上記ラインの
下流側の一端との間に接続され、上記室外熱交換器側へ
の冷媒の流れのみを許容する第4逆止弁とを有する逆止
弁ブリッジ回路であって、冷房運転時に上記温度差判別
手段が上記室内熱交換器の温度と上記室内温度との温度
差が上記所定温度以上であると判別すると、上記逆止弁
ブリッジ回路の上記第2逆止弁と上記第4逆止弁の少な
くとも一方が故障であることを通知する通知手段を備え
たことを特徴としている。
【0025】上記請求項6の冷凍装置によれば、冷房運
転において、逆止弁ブリッジ回路の第2逆止弁と第4逆
止弁の少なくとも一方が故障して、冷媒の流れを許容す
る方向と逆方向にも流れる状態となると、冷媒は膨張手
段をバイパスして流れる。このため、上記室外熱交換器
からの高温高圧の冷媒がそのまま室内熱交換器側に流れ
て、上記室内熱交換器の温度と室内温度との温度差が大
きくなる。このとき、上記温度差判別手段が室内熱交換
器の温度と室内温度との温度差が所定温度以上であると
判別すると、上記通知手段により逆止弁ブリッジ回路の
第2逆止弁と第4逆止弁の少なくとも一方が故障である
ことを通知する。したがって、上記逆止弁ブリッジ回路
の故障を第2逆止弁,第4逆止弁に特定して、その故障
内容を人に通知することができ、修理を迅速に行うこと
ができる。
【0026】また、請求項7の冷凍装置は、請求項1の
冷凍装置において、上記故障判別手段は、上記圧縮機の
吐出管温度を検出する吐出管温度センサと、上記吐出管
温度センサにより検出された上記圧縮機の吐出管温度が
所定温度以下か否かを判別する吐出管温度判別手段とを
有し、冷房運転時に上記吐出管温度判別手段が上記吐出
管温度が上記所定温度以下であると判別すると、上記整
流手段が故障であると判別することを特徴としている。
【0027】上記請求項7の冷凍装置によれば、冷房運
転において、上記整流手段が故障して閉鎖状態となる
と、冷媒回路に冷媒が流れなくなって、冷媒回路はポン
プダウン状態になる。このため、上記圧縮機の冷媒吸込
量が少なくなって、圧縮機の仕事量が小さくなり、圧縮
機の吐出管温度が低下するから、上記吐出管温度判別手
段が吐出管温度センサで検出された吐出管温度が所定温
度以下であると判別することによって、整流手段の故障
を判別できる。したがって、上記圧縮機の吐出管温度に
基づいて、上記吐出管温度判別手段により整流手段の故
障を確実に判別できる。
【0028】また、請求項8の冷凍装置は、請求項7の
冷凍装置において、上記整流手段は、上記室外熱交換器
の他端と上記ラインの上流側の一端との間に接続され、
上記ラインの上流側への冷媒の流れのみを許容する第1
逆止弁と、上記室内熱交換器の一端と上記ラインの上流
側の一端との間に接続され、上記ラインの上流側への冷
媒の流れのみを許容する第2逆止弁と、上記室内熱交換
器の一端と上記ラインの下流側の一端との間に接続さ
れ、上記室内熱交換器側への冷媒の流れのみを許容する
第3逆止弁と、上記室外熱交換器の一端と上記ラインの
下流側の一端との間に接続され、上記室外熱交換器側へ
の冷媒の流れのみを許容する第4逆止弁とを有する逆止
弁ブリッジ回路であって、冷房運転時に上記吐出管温度
判別手段が上記圧縮機の上記吐出管温度が上記所定温度
以下であると判別すると、上記逆止弁ブリッジ回路の上
記第1逆止弁と上記第3逆止弁の少なくとも一方が故障
であることを通知する通知手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0029】上記請求項8の冷凍装置によれば、冷房運
転において、上記逆止弁ブリッジ回路の第1逆止弁と第
3逆止弁の少なくとも一方が故障して閉鎖状態になる
と、冷媒回路はポンプダウン状態となる。このため、上
記圧縮機の冷媒吸込量が少なくなって、圧縮機の仕事量
が小さくなるため、圧縮機の吐出管温度が低下する。こ
のとき、上記吐出管温度判別手段が吐出管温度センサで
検出された吐出管温度が所定温度以下であると判別する
と、上記通知手段により逆止弁ブリッジ回路の第1逆止
弁と第3逆止弁の少なくとも一方が故障であることを通
知する。したがって、上記逆止弁ブリッジ回路の故障を
第1逆止弁,第3逆止弁に特定して、その故障内容を人
に通知することができ、修理を迅速に行うことができ
る。
【0030】また、請求項9の冷凍装置は、請求項1の
冷凍装置において、上記故障判別手段は、上記室外熱交
換器の温度を検出する室外熱交換器温度センサと、上記
室外温度を検出する室外温度センサと、上記室外熱交換
器温度センサにより検出された上記室外熱交換器の温度
と上記室外温度センサにより検出された上記室外温度と
の温度差を算出する温度差算出手段と、上記温度差算出
手段により算出された上記室外熱交換器の温度と上記室
外温度との温度差が所定温度以上か否かを判別する温度
差判別手段とを有し、暖房運転時に上記温度差判別手段
が上記室外熱交換器の温度と上記室外温度との温度差が
上記所定温度以上であると判別すると、上記整流手段が
故障であると判別することを特徴としている。
【0031】上記請求項9の冷凍装置によれば、暖房運
転において、上記整流手段が故障して、膨張手段がバイ
パス状態になると、凝縮器としての室内熱交換器からの
高温高圧の冷媒がそのまま室外熱交換器側に流れる。こ
のため、暖房運転にも係わらず、室外熱交換器の温度が
上昇し、温度差算出手段により算出された室外熱交換器
の温度と室外温度との温度差が大きくなるから、上記温
度差判別手段が上記温度差が所定温度以上であると判別
することによって、整流手段の故障を判別できる。した
がって、上記室外熱交換器の温度と室外温度とに基づい
て、上記温度差算出手段と温度差判別手段により整流手
段の故障を確実に判別できる。
【0032】また、請求項10の冷凍装置は、請求項9
の冷凍装置において、上記整流手段は、上記室外熱交換
器の他端と上記ラインの上流側の一端との間に接続さ
れ、上記ラインの上流側への冷媒の流れのみを許容する
第1逆止弁と、上記室内熱交換器の一端と上記ラインの
上流側の一端との間に接続され、上記ラインの上流側へ
の冷媒の流れのみを許容する第2逆止弁と、上記室内熱
交換器の一端と上記ラインの下流側の一端との間に接続
され、上記室内熱交換器側への冷媒の流れのみを許容す
る第3逆止弁と、上記室外熱交換器の一端と上記ライン
の下流側の一端との間に接続され、上記室外熱交換器側
への冷媒の流れのみを許容する第4逆止弁とを有する逆
止弁ブリッジ回路であって、暖房運転時に上記温度差判
別手段が上記室外熱交換器の温度と上記室外温度との温
度差が上記所定温度以上であると判別すると、上記逆止
弁ブリッジ回路の上記第1逆止弁と上記第3逆止弁の少
なくとも一方が故障であることを通知する通知手段を備
えたことを特徴としている。
【0033】上記請求項10の冷凍装置によれば、暖房
運転において、上記逆止弁ブリッジ回路の第1逆止弁と
第3逆止弁の少なくとも一方が故障して、冷媒の流れを
許容する方向と逆方向にも流れる状態になると、凝縮器
としての室内熱交換器からの高温高圧の冷媒が膨張手段
をバイパスして、そのまま室外熱交換器側に流れる。こ
のため、暖房運転にも係わらず、上記室外熱交換器の温
度が上昇し、温度差算出手段により算出された室外熱交
換器の温度と室外温度との温度差が大きくなる。このと
き、上記温度差判別手段が上記温度差が所定温度以上で
あると判別すると、上記通知手段により逆止弁ブリッジ
回路の第1逆止弁と第3逆止弁の少なくとも一方が故障
であることを通知する。したがって、上記逆止弁ブリッ
ジ回路の故障を第1逆止弁,第3逆止弁に特定して、そ
の故障内容を人に通知することができ、修理を迅速に行
うことができる。
【0034】また、請求項11の冷凍装置は、請求項1
の冷凍装置において、上記故障判別手段は、上記圧縮機
の吐出管温度を検出する吐出管温度センサと、上記吐出
管温度センサにより検出された上記圧縮機の吐出管温度
が所定温度以下か否かを判別する吐出管温度判別手段と
を有し、暖房運転時に上記吐出管温度判別手段が上記吐
出管温度が上記所定温度以下であると判別すると、上記
整流手段が故障であると判別することを特徴としてい
る。
【0035】上記請求項11の冷凍装置によれば、暖房
運転において、上記整流手段が故障して閉鎖状態となる
と、冷媒回路に冷媒が流れなくなって、湿り運転状態に
なる。このため、上記圧縮機の冷媒吸込量が少なくなっ
て、圧縮機の仕事量が小さくなり、圧縮機の吐出管温度
が低下するから、上記吐出管温度判別手段が吐出管温度
センサで検出された吐出管温度が所定温度以下であると
判別することによって、整流手段の故障を判別できる。
したがって、上記圧縮機の吐出管温度に基づいて、上記
吐出管温度判別手段により整流手段の故障を確実に判別
できる。
【0036】また、請求項12の冷凍装置は、請求項1
1の冷凍装置において、上記整流手段は、上記室外熱交
換器の他端と上記ラインの上流側の一端との間に接続さ
れ、上記ラインの上流側への冷媒の流れのみを許容する
第1逆止弁と、上記室内熱交換器の一端と上記ラインの
上流側の一端との間に接続され、上記ラインの上流側へ
の冷媒の流れのみを許容する第2逆止弁と、上記室内熱
交換器の一端と上記ラインの下流側の一端との間に接続
され、上記室内熱交換器側への冷媒の流れのみを許容す
る第3逆止弁と、上記室外熱交換器の一端と上記ライン
の下流側の一端との間に接続され、上記室外熱交換器側
への冷媒の流れのみを許容する第4逆止弁とを有する逆
止弁ブリッジ回路であって、暖房運転時に上記吐出管温
度判別手段が上記圧縮機の上記吐出管温度が上記所定温
度以下であると判別すると、上記逆止弁ブリッジ回路の
上記第4逆止弁が故障であることを通知する通知手段を
備えたことを特徴としている。
【0037】上記請求項12の冷凍装置によれば、暖房
運転において、上記逆止弁ブリッジ回路の第4逆止弁が
故障して閉鎖状態となり、冷媒回路に冷媒が流れなくな
ると、湿り運転状態となる。このため、上記圧縮機の冷
媒吸込量が少なくなって、圧縮機の仕事量が小さくな
り、圧縮機の吐出管温度が低下する。このとき、上記吐
出管温度判別手段が吐出管温度センサで検出された圧縮
機の吐出管温度が所定温度以下であると判別すると、上
記通知手段により逆止弁ブリッジ回路の第4逆止弁が故
障であることを通知する。したがって、上記逆止弁ブリ
ッジ回路の故障を第4逆止弁に特定して、その故障内容
を人に通知することができ、修理を迅速に行うことがで
きる。
【0038】また、請求項13の冷凍装置は、請求項2
の冷凍装置において、上記故障判別手段は、上記室内熱
交換器の温度を検出する室内熱交換器温度センサと、上
記室内温度を検出する室内温度センサと、上記室内熱交
換器温度センサにより検出された上記室内熱交換器の温
度と上記室内温度センサにより検出された上記室内温度
との温度差の絶対値を算出する温度差算出手段と、上記
温度差算出手段により算出された上記室内熱交換器の温
度と上記室内温度との温度差の絶対値が所定温度以下か
否かを判別する温度差判別手段とを有し、冷房運転時に
上記温度差判別手段が上記室内熱交換器の温度と上記室
内温度との温度差の絶対値が上記所定温度以下であると
判別すると、上記整流手段が故障であると判別すること
を特徴としている。
【0039】上記請求項13の冷凍装置によれば、冷房
運転において、上記整流手段が故障して、室内熱交換器
がバイパス状態になった場合、凝縮器としての室外熱交
換器からの高温高圧の冷媒が室内熱交換器を流れずに、
そのまま四路弁を介して圧縮機の吸込側に流れる。この
ため、冷房運転に係わらず、室内熱交換器の温度が室内
温度に略等しくなり、上記温度差算出手段により算出さ
れた室内熱交換器の温度と室内温度との温度差の絶対値
が小さくなるから、上記温度差判別手段が、その温度差
の絶対値が所定温度以下であると判別することによっ
て、整流手段の故障を判別できる。したがって、上記室
内熱交換器の温度と室内温度とに基づいて、上記温度差
算出手段と温度差判別手段により整流手段の故障を確実
に判別できる。
【0040】また、請求項14の冷凍装置は、請求項1
3の冷凍装置において、上記整流手段は、上記膨張手段
の他端と上記ラインの上流側の一端との間に接続され、
上記ラインの上流側への冷媒の流れのみを許容する第1
逆止弁と、上記四路弁の一端と上記ラインの上流側の一
端との間に接続され、上記ラインの上流側への冷媒の流
れのみを許容する第2逆止弁と、上記四路弁の一端と上
記ラインの下流側の一端との間に接続され、上記四路弁
側への冷媒の流れのみを許容する第3逆止弁と、上記膨
張手段の他端と上記ラインの下流側の一端との間に接続
され、上記膨張手段側への冷媒の流れのみを許容する第
4逆止弁とを有する逆止弁ブリッジ回路であって、冷房
運転時に上記温度差判別手段が上記室内熱交換器の温度
と上記室内温度との温度差の絶対値が上記所定温度以下
であると判別すると、上記逆止弁ブリッジ回路の上記第
2逆止弁と上記第4逆止弁の少なくとも一方が故障であ
ることを通知する通知手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0041】上記請求項14の冷凍装置によれば、冷房
運転において、上記逆止弁ブリッジ回路の第2逆止弁と
第4逆止弁の少なくとも一方が故障して、冷媒の流れを
許容する方向と逆方向にも流れる状態となると、室内熱
交換器がバイパス状態となる。そして、凝縮器としての
室外熱交換器からの高温高圧の冷媒が室内熱交換器を流
れずに、そのまま四路弁を介して圧縮機の吸込側に流れ
る。このため、冷房運転にも係わらず、上記室内熱交換
器の温度が室内温度に略等しくなり、温度差算出手段に
より算出された室内熱交換器の温度と室内温度との温度
差の絶対値が小さくなる。このとき、上記温度差判別手
段が上記温度差の絶対値が所定温度以下であると判別す
ると、上記通知手段により逆止弁ブリッジ回路の第2逆
止弁と第4逆止弁の少なくとも一方が故障であることを
通知する。したがって、上記逆止弁ブリッジ回路の故障
を第2逆止弁,第4逆止弁に特定して、その故障内容を
人に通知することができ、修理を迅速に行うことができ
る。
【0042】また、請求項15の冷凍装置は、請求項2
の冷凍装置において、上記故障判別手段は、上記圧縮機
の吐出管温度を検出する吐出管温度センサと、上記吐出
管温度センサにより検出された上記圧縮機の吐出管温度
が所定温度以下か否かを判別する吐出管温度判別手段と
を有し、冷房運転時に上記吐出管温度判別手段が上記吐
出管温度が上記所定温度以下であると判別すると、上記
整流手段が故障であると判別することを特徴としてい
る。
【0043】上記請求項15の冷凍装置によれば、冷房
運転において、上記整流手段が故障して閉鎖状態となる
と、冷媒回路に冷媒が流れなくなって、冷媒回路はポン
プダウン状態になる。このため、上記圧縮機の冷媒吸込
量が少なくなって、圧縮機の仕事量が小さくなり、圧縮
機の吐出管温度が低下するから、上記吐出管温度判別手
段が吐出管温度センサで検出された吐出管温度が所定温
度以下であると判別することによって、整流手段の故障
を判別できる。したがって、上記圧縮機の吐出管温度に
基づいて、上記吐出管温度判別手段により整流手段の故
障を確実に判別できる。
【0044】また、請求項16の冷凍装置は、請求項1
5の冷凍装置において、上記整流手段は、上記膨張手段
の他端と上記ラインの上流側の一端との間に接続され、
上記ラインの上流側への冷媒の流れのみを許容する第1
逆止弁と、上記四路弁の一端と上記ラインの上流側の一
端との間に接続され、上記ラインの上流側への冷媒の流
れのみを許容する第2逆止弁と、上記四路弁の一端と上
記ラインの下流側の一端との間に接続され、上記四路弁
側への冷媒の流れのみを許容する第3逆止弁と、上記膨
張手段の他端と上記ラインの下流側の一端との間に接続
され、上記膨張手段側への冷媒の流れのみを許容する第
4逆止弁とを有する逆止弁ブリッジ回路であって、冷房
運転時に上記吐出管温度判別手段が上記圧縮機の上記吐
出管温度が上記所定温度以下であると判別すると、上記
逆止弁ブリッジ回路の上記第1逆止弁と上記第3逆止弁
の少なくとも一方が故障であることを通知する通知手段
を備えたことを特徴としている。
【0045】上記請求項16の冷凍装置によれば、冷房
運転において、上記逆止弁ブリッジ回路の第1逆止弁と
第3逆止弁の少なくとも一方が故障して閉鎖状態になる
と、冷媒回路はポンプダウン状態となる。このため、上
記圧縮機の冷媒吸込量が少なくなって、圧縮機の仕事量
が小さくなるため、圧縮機の吐出管温度が低下する。こ
のとき、上記吐出管温度判別手段が吐出管温度センサで
検出された吐出管温度が所定温度以下であると判別する
と、上記通知手段により逆止弁ブリッジ回路の第1逆止
弁と第3逆止弁の少なくとも一方が故障であることを通
知する。したがって、上記逆止弁ブリッジ回路の故障を
第1逆止弁,第3逆止弁に特定して、その故障内容を人
に通知することができ、修理を迅速に行うことができ
る。
【0046】また、請求項17の冷凍装置は、請求項2
の冷凍装置において、上記故障判別手段は、上記室内熱
交換器の温度を検出する室内熱交換器温度センサと、上
記室内温度を検出する室内温度センサと、上記室内熱交
換器温度センサにより検出された上記室内熱交換器の温
度と上記室内温度センサにより検出された上記室内温度
との温度差を算出する温度差算出手段と、上記温度差算
出手段により算出された上記室内熱交換器の温度と上記
室内温度との温度差が所定温度以下か否かを判別する温
度差判別手段とを有し、暖房運転時に上記温度差判別手
段が上記室内熱交換器の温度と上記室内温度との温度差
が上記所定温度以下であると判別すると、上記整流手段
が故障であると判別することを特徴としている。
【0047】上記請求項17の冷凍装置によれば、暖房
運転において、上記整流手段が故障して、室内熱交換器
がバイパス状態になると、圧縮機からの高温高圧の冷媒
が室内熱交換器を流れずに、そのまま室外熱交換器側に
流れる。このため、暖房運転にも係わらず、上記室内熱
交換器の温度が室内温度に略等しくなり、上記温度差算
出手段により算出された室内熱交換器の温度と室内温度
との温度差が小さくなるから、上記温度差判別手段が上
記温度差が所定温度以下であると判別することによっ
て、整流手段の故障を判別できる。したがって、上記室
内熱交換器の温度と室内温度とに基づいて、上記温度差
算出手段と温度差判別手段により整流手段の故障を確実
に判別できる。
【0048】また、請求項18の冷凍装置は、請求項1
7の冷凍装置において、上記整流手段は、上記膨張手段
の他端と上記ラインの上流側の一端との間に接続され、
上記ラインの上流側への冷媒の流れのみを許容する第1
逆止弁と、上記四路弁の一端と上記ラインの上流側の一
端との間に接続され、上記ラインの上流側への冷媒の流
れのみを許容する第2逆止弁と、上記四路弁の一端と上
記ラインの下流側の一端との間に接続され、上記四路弁
側への冷媒の流れのみを許容する第3逆止弁と、上記膨
張手段の他端と上記ラインの下流側の一端との間に接続
され、上記膨張手段側への冷媒の流れのみを許容する第
4逆止弁とを有する逆止弁ブリッジ回路であって、暖房
運転時に上記温度差判別手段が上記室内熱交換器の温度
と上記室内温度との温度差が上記所定温度以下であると
判別すると、上記逆止弁ブリッジ回路の上記第1逆止弁
と上記第3逆止弁の少なくとも一方が故障であることを
通知する通知手段を備えたことを特徴としている。
【0049】上記請求項18の冷凍装置によれば、暖房
運転において、上記逆止弁ブリッジ回路の第1逆止弁と
第3逆止弁の少なくとも一方が故障して、冷媒の流れを
許容する方向と逆方向にも流れる状態となると、室内熱
交換器がバイパス状態となる。そして、上記圧縮機から
の高温高圧の冷媒が室内熱交換器を流れずに、そのまま
室外熱交換器側に流れる。このため、上記温度差算出手
段により算出された室内熱交換器の温度と室内温度との
温度差が小さくなる。このとき、上記温度差判別手段が
上記温度差が所定温度以下であると判別すると、上記通
知手段により逆止弁ブリッジ回路の第1逆止弁と第3逆
止弁の少なくとも一方が故障であることを通知する。し
たがって、上記逆止弁ブリッジ回路の故障を第1逆止
弁,第3逆止弁に特定して、その故障内容を人に通知す
ることができ、修理を迅速に行うことができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、この発明の冷凍装置を図示
の実施の形態により詳細に説明する。
【0051】図1はこの発明の実施の形態の冷凍装置と
しての非共沸混合冷媒を用いた空気調和機の回路図であ
り、1は圧縮機、2は上記圧縮機1の吐出側に接続され
た四路弁、3は上記四路弁2に一端が接続された室外熱
交換器、4は上記室外熱交換器3の他端に一方の入出力
ポート41が接続された第1整流手段としての逆止弁ブ
リッジ回路、5は上記第1逆止弁ブリッジ回路4の他方
の入出力ポート42に一方の入出力ポート51が絞り弁
14を介して接続された第2整流手段としての逆止弁ブ
リッジ回路、6は上記第2逆止弁ブリッジ回路5の出力
ポート53と入力ポート54との間に接続された室内熱
交換器、7は上記第2逆止弁ブリッジ回路5の他方の入
出力ポート52に絞り弁15と四路弁2とを介して接続
されたアキュムレータである。
【0052】また、上記第1逆止弁ブリッジ回路4は、
一方の入出力ポート41と出力ポート43との間に、出
力ポート43側への冷媒の流れを許容する方向に逆止弁
4Aを接続すると共に、他方の入出力ポート42と出力
ポート43との間に、出力ポート43側への冷媒の流れ
を許容する方向に逆止弁4Bを接続している。また、上
記第1逆止弁ブリッジ回路4は、他方の入出力ポート4
2と入力ポート44との間に、入出力ポート42側への
冷媒の流れを許容する方向に逆止弁4Cを接続すると共
に、一方の入出力ポートに41と入力ポート44との間
に、入出力ポートに41側への冷媒の流れを許容する方
向に逆止弁4Dを接続している。
【0053】そして、上記第1逆止弁ブリッジ回路4の
出力ポート43と入力ポート44とを第1ライン30で
接続し、その第1ライン30に出力ポート43側から順
に過冷却熱交換器11と膨張手段としての電動弁13と
を配設すると共に、上記第1ライン30の第1逆止弁ブ
リッジ回路4の出力ポート43側と過冷却熱交換器11
の下流側の一端との間にキャピラリ12を接続してい
る。つまり、上記第1逆止弁ブリッジ回路4は、冷房運
転と暖房運転の切り換えにより冷媒回路の冷媒の流れが
どちらの方向に流れても、第1ライン30には、過冷却
熱交換器11から電動弁13への一方向のみに冷媒が流
れる。なお、上記四路弁2とアキュムレータ7とを接続
するライン32に、過冷却熱交換器11の上流側の一端
を接続して、過冷却熱交換器11により電動弁13に流
入する冷媒を過冷却する。
【0054】また、上記第2逆止弁ブリッジ回路5は、
一方の入出力ポート51と出力ポート53との間に、出
力ポート53側への冷媒の流れを許容する方向に逆止弁
5Aを接続すると共に、他方の入出力ポート52と出力
ポート53との間に、出力ポート53側への冷媒の流れ
を許容する方向に逆止弁5Bを接続している。また、上
記第2逆止弁ブリッジ回路5は、他方の入出力ポート5
2と入力ポート54との間に、入出力ポート52側への
冷媒の流れを許容する方向に逆止弁5Cを接続すると共
に、一方の入出力ポートに51と入力ポート54との間
に、入出力ポート51側への冷媒の流れを許容する方向
に逆止弁5Dを接続している。
【0055】したがって、上記第2逆止弁ブリッジ回路
5は、冷房運転と暖房運転の切り換えにより冷媒回路の
冷媒がどちらの方向に流れても、室内熱交換器6が配設
された第2ライン31には、出力ポート53側から入力
ポート54側への一方向のみに冷媒が流れる。そして、
上記室内熱交換器6では、冷房,暖房運転時のいずれの
場合も、冷媒の流れる方向が同一となると共に、空気の
流れる方向(図1の矢印の方向)の後方側に設けられた入
口から前方側に設けられた出口に向かって、冷媒管(図
示せず)内を冷媒が流れるようにして、室内熱交換器6
を対向流化している。
【0056】また、上記空気調和機は、圧縮機1の吐出
側に設けられ、吐出管温度を検出する吐出管温度センサ
21と、室外熱交換器3に設けられ、室外熱交換器3の
温度を検出する室外熱交換器温度センサ22と、室外温
度を検出する室外温度センサ23と、室内熱交換器6に
設けられ、室内熱交換器6の温度を検出する室内熱交換
器温度センサ24と、室内温度を検出する室内温度セン
サ25と、上記各温度センサ21〜25からの温度を表
わす信号を受けて、冷房,暖房運転の制御を行う制御部
10とを備えている。
【0057】なお、上記制御部10は、マイクロコンピ
ュータと入出力回路等で構成されており、上記各温度セ
ンサ22〜25からの温度を表わす信号に基づいて、室
外熱交換器3の温度と室外温度との温度差等を算出する
温度差算出手段としての温度差算出部10aと、上記温
度差算出部10aの算出結果に基づいて、第1,第2逆止
弁ブリッジ回路4,5の故障を判別するための温度差判
別手段としての温度差判別部10bと、上記吐出管温度
センサ21からの温度を表わす信号に基づいて、第1,
第2逆止弁ブリッジ回路4,5の故障を判別するための
吐出管温度判別手段としての吐出管温度判別部10c
と、故障判別時に圧縮機1を停止する圧縮機停止手段と
しての圧縮機停止部10dと、上記第1,第2逆止弁ブリ
ッジ回路4,5の故障を人に通知する通知手段としての
故障表示部10eとを有している。上記温度センサ21
〜25と温度差算出部10aと温度差判別部10bおよび
吐出管温度判別部10cで故障判別手段を構成してい
る。
【0058】上記構成の空気調和機において、冷房運転
を行う場合、四路弁2を実線で示す切り換え位置にし
て、圧縮機1を起動する。そして、上記圧縮機1からの
高温,高圧の吐出冷媒は、四路弁2、室外熱交換器3、
第1逆止弁ブリッジ回路4の逆止弁4A、過冷却熱交換
器11、電動弁13と流れる。そして、上記電動弁13
で減圧された冷媒は、第1逆止弁ブリッジ回路4の逆止
弁4C、絞り弁14、第2逆止弁ブリッジ回路5の逆止
弁5A、室内熱交換器6、第2逆止弁ブリッジ回路5の
逆止弁5C、絞り弁15、四路弁2と流れ、四路弁2か
らアキュムレータ7に戻る。このとき、上記過冷却熱交
換器11において、電動弁13に流入する冷媒を過冷却
する。また、蒸発器として機能する室内熱交換器6で
は、低温低圧の液冷媒が入口側から流入し、入口側から
出口側に向けて冷媒管内を通過しながら吸熱して蒸発
し、蒸発後のガス冷媒は出口側から排出される。
【0059】また、暖房運転を行う場合、四路弁2を点
線で示す切り換え位置にして、圧縮機1を起動する。そ
して、上記圧縮機1からの高温,高圧の吐出冷媒は、四
路弁2、絞り弁15、第2逆止弁ブリッジ回路5の逆止
弁5B、室内熱交換器6、第2逆止弁ブリッジ回路5の
逆止弁5D、絞り弁14、ブリッジ回路4の逆止弁4
B、過冷却熱交換器11、電動弁13と流れる。そし
て、上記電動弁13で減圧された冷媒は、第1逆止弁ブ
リッジ回路4の逆止弁4D、室外熱交換器3、四路弁2
と流れ、四路弁2からアキュムレータ7に戻る。このと
き、上記過冷却熱交換器11の上流側の高温,高圧の液
冷媒は、キャピラリ12により膨張して、低温,低圧の
ガス冷媒となり、過冷却熱交換器11内を流れて、電動
弁13に流入する冷媒を過冷却する。また、凝縮器とし
て機能する室内熱交換器6では、高温高圧のガス冷媒が
入口側から流入し、入口側から出口側に向けて冷媒管内
を通過しながら放熱して凝縮し、凝縮後の液冷媒は出口
側から排出される。
【0060】このように、上記第1逆止弁ブリッジ回路
4によって、冷房,暖房運転において、過冷却熱交換器
11を常に電動弁13の上流側に配置して、その過冷却
熱交換器11により電動弁13に流入する冷媒の過冷却
を増大して、運転効率を向上する。また、上記第2逆止
弁ブリッジ回路5によって、冷房,暖房運転において、
室内熱交換器6の冷媒の流れる方向が空気の流れる方向
と常に逆方向にして、室内熱交換器6を対向流化するこ
とによって、室内熱交換器6おける熱交換損失を低減し
ている。
【0061】以下、上記制御部10の動作を図2〜図7
のフローチャートに従って説明する。なお、図2,3,4
のフローチャートは、室内熱交換器温度センサ24によ
り検出された室内熱交換器6の温度Ti,室内温度センサ
25により検出された室内温度Taおよび運転周波数に
基づいて、制御部10により故障を判別する処理を示し
ている。また、図5のフローチャートは、室外熱交換器
温度センサ22により検出された室内熱交換器6の温度
o,室外温度センサ23により検出された室外温度Toa
および運転周波数に基づいて、制御部10により故障を
判別する処理を示している。また、図6,7のフローチ
ャートは、吐出管温度センサ21により検出された吐出
管温度Td,運転周波数および電動弁開度に基づいて、制
御部10により故障を判別する処理を示している。
【0062】図2において、冷房運転をスタートする
と、ステップS101で圧縮機1をオンする。次に、ステ
ップS102で圧縮機1がオンしてから所定時間TCGB1
経過したか否かを判別して、圧縮機1がオンしてから所
定時間TCGB1が経過したと判別すると、ステップS103
に進む一方、圧縮機1がオンしてから所定時間TCGB1
経過していないと判別すると、ステップS102を繰り返
す。
【0063】次に、ステップS103で運転周波数が所定
周波数FGB1以上か否かを判別すると共に、温度差判別
部10bにより室内熱交換器6の温度Tiと室内温度Ta
との温度差(Ti−Ta)が所定温度TGB1以上か否かを判
別する。そして、ステップS103で運転周波数が所定周
波数FGB1以上であると判別し、かつ温度差(Ti−Ta)
が所定温度TGB1以上であると判別すると、ステップS1
04に進む一方、運転周波数が所定周波数FGB1未満であ
ると判別するか、または温度差(Ti−Ta)が所定温度T
GB1未満であると判別すると、ステップS110に進み、判
定タイマを初期化した後、ステップS103に戻る。
【0064】次に、ステップS104で判定タイマがスタ
ートしたか否かを判別して、判定タイマがスタートした
と判別すると、ステップS105に進む一方、判定タイマ
がスタートしていないと判別すると、ステップS111に
進み、判定タイマをスタートした後、ステップS105に
進む。
【0065】そして、ステップS105で判定タイマの計
時thが所定時間tGB1以上か否かを判別して、判定タイ
マの計時thが所定時間tGB1以上であると判別すると、
ステップS106に進む一方、判定タイマの計時thが所定
時間tGB1未満であると判別すると、ステップS103に戻
る。
【0066】次に、ステップS106で圧縮機1をオフ
し、運転を停止すると共に、異常カウンタのカウント値
GBをインクリメントする。なお、図示しないが、上記
異常カウンタは、運転前にカウント値NGBをクリアした
後、圧縮機1をオンした運転状態で、異常要因のない運
転が所定時間tCGA1継続すると、カウント値NGBをクリ
アする。
【0067】次に、ステップS107で異常カウンタのカ
ウント値NGBが所定値NGB1以上か否かを判別して、異
常カウンタのカウント値NGBが所定値NGB1以上である
と判別すると、ステップS120に進む一方、異常カウン
タのカウント値NGBが所定値NGB1未満であると判別す
ると、ステップS108に進み、3分待機した後、ステッ
プS101に戻り、この処理を繰り返す。
【0068】一方、ステップS120では、システムダウ
ンすなわち圧縮機停止部10dにより圧縮機1の運転を
停止した後、ステップS121で故障表示部10eにより第
1逆止弁ブリッジ回路4の第2逆止弁4Bまたは第4逆
止弁4Dが故障していることを通知する故障表示を行
う。
【0069】例えば、冷房運転において、上記第1逆止
弁ブリッジ回路4の第2逆止弁4Bまたは第4逆止弁4
Dが故障して、冷媒の流れを許容する方向と逆方向にも
流れる状態となると、冷媒は膨張手段13をバイパスし
て流れる。このため、上記室外熱交換器3からの高温高
圧の冷媒がそのまま室内熱交換器6側に流れて、室内熱
交換器6の温度Tiと室内温度Taとの温度差(Ti−Ta)
が大きくなる。このとき、上記温度差判別部10bが上
記温度差(Ti−Ta)が所定温度TGB1以上であると判別
することによって、上記故障表示部10eにより第1逆
止弁ブリッジ回路4の第2逆止弁4Bまたは第4逆止弁
4Dが故障であることを表示する。なお、上記第1逆止
弁ブリッジ回路4の故障は、第2逆止弁4Bまたは第4
逆止弁4Dとしたが、第2逆止弁4Bと第4逆止弁4D
の両方が故障であってもよいのは勿論である。
【0070】また、図3において、冷房運転をスタート
すると、ステップS201で圧縮機1をオンする。次に、
ステップS202で圧縮機1がオンしてから所定時間T
CGB2が経過したか否かを判別して、圧縮機1がオンして
から所定時間TCGB2が経過したと判別すると、ステップ
S203に進む一方、圧縮機1がオンしてから所定時間T
CGB2が経過していないと判別すると、ステップS202を
繰り返す。
【0071】次に、ステップS203で運転周波数が所定
周波数FGB2以上か否かを判別すると共に、温度差判別
部10bにより室内熱交換器6の温度Tiと室内温度Ta
との温度差の絶対値(|Ti−Ta|)が所定温度TGB2以下
か否かを判別する。そして、ステップS203で運転周波
数が所定周波数FGB2以上であり、かつ温度差の絶対値
(|Ti−Ta|)が所定温度TGB2以下であると判別する
と、ステップS204に進む一方、運転周波数が所定周波
数FGB2未満であると判別するか、または温度差の絶対
値(|Ti−Ta|)が所定温度TGB2を越えると判別する
と、ステップS210に進み、判定タイマを初期化した
後、ステップS203に戻る。
【0072】次に、ステップS204で判定タイマがスタ
ートしたか否かを判別して、判定タイマがスタートした
と判別すると、ステップS205に進む一方、判定タイマ
がスタートしていないと判別すると、ステップS211に
進み、判定タイマをスタートした後、ステップS205に
進む。
【0073】そして、ステップS205で判定タイマの計
時thが所定時間tGB2以上か否かを判別して、判定タイ
マの計時thが所定時間tGB2以上であると判別すると、
ステップS206に進む一方、判定タイマの計時thが所定
時間tGB2未満であると判別すると、ステップS203に戻
る。
【0074】次に、ステップS206で圧縮機1をオフ
し、運転を停止すると共に、異常カウンタのカウント値
GBをインクリメントする。なお、図示しないが、上記
異常カウンタは、運転前にカウント値NGBをクリアした
後、圧縮機1をオンした運転状態で、異常要因のない運
転が所定時間tCGA2継続すると、カウント値NGBをクリ
アする。
【0075】次に、ステップS207で異常カウンタのカ
ウント値NGBが所定値NGB1以上か否かを判別して、異
常カウンタのカウント値NGBが所定値NGB1以上である
と判別すると、ステップS220に進む一方、異常カウン
タのカウント値NGBが所定値NGB1未満であると判別す
ると、ステップS208に進み、3分待機した後、ステッ
プS201に戻り、この処理を繰り返す。
【0076】一方、ステップS220では、システムダウ
ンすなわち圧縮機停止部10dにより圧縮機1の運転を
停止した後、ステップS221で故障表示部10eにより第
2逆止弁ブリッジ回路5の第2逆止弁5Bまたは第4逆
止弁5Dが故障していることを通知する故障表示を行
う。
【0077】例えば、冷房運転において、上記第2逆止
弁ブリッジ回路5の第2逆止弁5Bまたは第4逆止弁5
Dが故障して、冷媒の流れを許容する方向と逆方向にも
流れる状態となると、室内熱交換器6がバイパス状態と
なる。そして、凝縮器としての室外熱交換器3からの高
温高圧の冷媒が室内熱交換器6を流れずに、そのまま四
路弁2を介して圧縮機1の吸込側に流れる。このため、
冷房運転にも係わらず、上記室内熱交換器6の温度Ti
が室内温度Taに近くなり、温度差算出部10aにより算
出された室内熱交換器6の温度Tiと室内温度Taとの温
度差の絶対値(|Ti−Ta|)が小さくなる。このとき、上
記温度差判別部10bが上記温度差の絶対値(|Ti−T
a|)が所定温度TGB2以下であると判別することによっ
て、上記故障表示部10eにより第2逆止弁ブリッジ回
路5の第2逆止弁5Bまたは第4逆止弁5Dが故障であ
ることを表示する。なお、上記第2逆止弁ブリッジ回路
5の故障は、第2逆止弁5Bまたは第4逆止弁5Dとし
たが、第2逆止弁5Bと第4逆止弁5Dの両方が故障で
あってもよいのは勿論である。
【0078】また、図4において、暖房運転をスタート
すると、ステップS301で圧縮機1をオンする。次に、
ステップS302で圧縮機1がオンしてから所定時間T
CGB3が経過したか否かを判別して、圧縮機1がオンして
から所定時間TCGB3が経過したと判別すると、ステップ
S303に進む一方、圧縮機1がオンしてから所定時間T
CGB3が経過していないと判別すると、ステップS302を
繰り返す。
【0079】次に、ステップS303で運転周波数が所定
周波数FGB3以上か否かを判別すると共に、温度差判別
部10bにより室内熱交換器6の温度Tiと室内温度Ta
との温度差(Ti−Ta)が所定温度TGB3以下か否かを判
別する。そして、ステップS303で運転周波数が所定周
波数FGB3以上であると判別し、かつ温度差(Ti−Ta)
が所定温度TGB3以下であると判別すると、ステップS3
04に進む一方、運転周波数が所定周波数FGB3未満であ
ると判別するか、または温度差(Ti−Ta)が所定温度T
GB3を越えると判別すると、ステップS310に進み、判定
タイマを初期化した後、ステップS303に戻る。
【0080】次に、ステップS304で判定タイマがスタ
ートしたか否かを判別して、判定タイマがスタートした
と判別すると、ステップS305に進む一方、判定タイマ
がスタートしていないと判別すると、ステップS311に
進み、判定タイマをスタートした後、ステップS305に
進む。
【0081】そして、ステップS305で判定タイマの計
時thが所定時間tGB3以上か否かを判別して、判定タイ
マの計時thが所定時間tGB3以上であると判別すると、
ステップS306に進む一方、判定タイマの計時thが所定
時間tGB3未満であると判別すると、ステップS303に戻
る。
【0082】次に、ステップS306で圧縮機1をオフ
し、運転を停止すると共に、異常カウンタのカウント値
GBをインクリメントする。なお、図示しないが、上記
異常カウンタは、運転前にカウント値NGBをクリアした
後、圧縮機1をオンした運転状態で、異常要因のない運
転が所定時間tCGA3継続すると、カウント値NGBをクリ
アする。
【0083】次に、ステップS307で異常カウンタのカ
ウント値NGBが所定値NGB1以上か否かを判別して、異
常カウンタのカウント値NGBが所定値NGB1以上である
と判別すると、ステップS320に進む一方、異常カウン
タのカウント値NGBが所定値NGB1未満であると判別す
ると、ステップS308に進み、3分待機した後、ステッ
プS301に戻り、この処理を繰り返す。
【0084】一方、ステップS320では、システムダウ
ンすなわち圧縮機停止部10dにより圧縮機1の運転を
停止した後、ステップS321で故障表示部10eにより第
2逆止弁ブリッジ回路5の第1逆止弁5Aまたは第3逆
止弁5Cが故障していることを通知する故障表示を行
う。
【0085】例えば、暖房運転において、上記第2逆止
弁ブリッジ回路5の第1逆止弁5Aまたは第3逆止弁5
Cが故障して、冷媒の流れを許容する方向と逆方向にも
流れる状態となると、室内熱交換器6がバイパス状態と
なる。そして、上記圧縮機1からの高温高圧の冷媒が室
内熱交換器6を流れずに、そのまま室外熱交換器3側に
流れる。このため、上記温度差算出部10aにより算出
された室内熱交換器6の温度Tiと室内温度Taとの温度
差(Ti−Ta)が小さくなる。このとき、上記温度差判別
部10bが上記温度差(Ti−Ta)が所定温度TGB3以下で
あると判別することによって、上記故障表示部10eに
より第2逆止弁ブリッジ回路5の第1逆止弁5Aまたは
第3逆止弁5Cが故障であることを表示する。なお、上
記第2逆止弁ブリッジ回路5の故障は、第1逆止弁5A
または第3逆止弁5Cとしたが、第1逆止弁5Aと第3
逆止弁5Cの両方が故障であってもよいのは勿論であ
る。
【0086】また、図5において、暖房運転をスタート
すると、ステップS401で圧縮機1をオンする。次に、
ステップS402で圧縮機1がオンしてから所定時間T
CGB4が経過したか否かを判別して、圧縮機1がオンして
から所定時間TCGB4が経過したと判別すると、ステップ
S403に進む一方、圧縮機1がオンしてから所定時間T
CGB4が経過していないと判別すると、ステップS402を
繰り返す。
【0087】次に、ステップS403で運転周波数が所定
周波数FGB4以上か否かを判別すると共に、温度差判別
部10bにより室外熱交換器3の温度Toと室外温度Toa
との温度差(To−Toa)が所定温度TGB4以上か否かを判
別する。そして、ステップS403で運転周波数が所定周
波数FGB4以上であると判別し、かつ温度差(To−Toa)
が所定温度TGB4以上であると判別すると、ステップS4
04に進む一方、運転周波数が所定周波数FGB4未満であ
ると判別するか、または温度差(To−Toa)が所定温度
GB4未満であると判別すると、ステップS410に進み、
判定タイマを初期化した後、ステップS403に戻る。
【0088】次に、ステップS404で判定タイマがスタ
ートしたか否かを判別して、判定タイマがスタートした
と判別すると、ステップS405に進む一方、判定タイマ
がスタートしていないと判別すると、ステップS411に
進み、判定タイマをスタートした後、ステップS405に
進む。
【0089】そして、ステップS405で判定タイマの計
時thが所定時間tGB4以上か否かを判別して、判定タイ
マの計時thが所定時間tGB4以上であると判別すると、
ステップS406に進む一方、判定タイマの計時thが所定
時間tGB4未満であると判別すると、ステップS403に戻
る。
【0090】次に、ステップS406で圧縮機1をオフ
し、運転を停止すると共に、異常カウンタのカウント値
GBをインクリメントする。なお、図示しないが、上記
異常カウンタは、運転前にカウント値NGBをクリアした
後、圧縮機1をオンした運転状態で、異常要因のない運
転が所定時間tCGA4継続すると、カウント値NGBをクリ
アする。
【0091】次に、ステップS407で異常カウンタのカ
ウント値NGBが所定値NGB1以上か否かを判別して、異
常カウンタのカウント値NGBが所定値NGB1以上である
と判別すると、ステップS420に進む一方、異常カウン
タのカウント値NGBが所定値NGB1未満であると判別す
ると、ステップS408に進み、3分待機した後、ステッ
プS401に戻り、この処理を繰り返す。
【0092】一方、ステップS420では、システムダウ
ンすなわち圧縮機停止部10dにより圧縮機1の運転を
停止した後、ステップS421で故障表示部10eにより第
1逆止弁ブリッジ回路4の第1逆止弁4Aまたは第3逆
止弁4Cが故障していることを通知する故障表示を行
う。
【0093】例えば、暖房運転において、上記第1逆止
弁ブリッジ回路4の第1逆止弁4Aまたは第3逆止弁4
Cが故障して、冷媒の流れを許容する方向と逆方向にも
流れる状態になると、凝縮器としての室内熱交換器6か
らの高温高圧の冷媒が膨張手段13をバイパスして、そ
のまま室外熱交換器3側に流れる。このため、暖房運転
にも係わらず、上記室外熱交換器3の温度が上昇し、温
度差算出部10aにより算出された室外熱交換器3の温
度Toと室外温度Toaとの温度差(To−Toa)が大きくな
る。このとき、上記温度差判別部10bが上記温度差(T
o−Toa)が所定温度TGB4以上であると判別することに
よって、上記故障表示部10eにより第1逆止弁ブリッ
ジ回路4の第1逆止弁4Aまたは第3逆止弁4Cが故障
であることを表示する。なお、上記第1逆止弁ブリッジ
回路4の故障は、第1逆止弁4Aまたは第3逆止弁4C
としたが、第1逆止弁4Aと第3逆止弁4Cの両方が故
障であってもよいのは勿論である。
【0094】また、図6において、冷房運転をスタート
すると、ステップS501で圧縮機1をオンする。次に、
ステップS502で圧縮機1がオンしてから所定時間T
CGB5が経過したか否かを判別して、圧縮機1がオンして
から所定時間TCGB5が経過したと判別すると、ステップ
S503に進む一方、圧縮機1がオンしてから所定時間T
CGB5が経過していないと判別すると、ステップS502を
繰り返す。
【0095】次に、ステップS503で運転周波数が所定
周波数FGB5以上か否かを判別し、吐出管温度センサ2
1により検出された吐出管温度Tdが所定温度TGB5以下
か否かを判別すると共に、電動弁開度が所定開度PGB5
以下か否かを判別する。そして、ステップS503で運転
周波数が所定周波数FGB5以上と判別し、かつ吐出管温
度Tdが所定温度TGB5以下あると判別し、かつ電動弁開
度が所定開度PGB5以下であると判別すると、ステップ
S504に進む。一方、ステップS503で運転周波数が所定
周波数FGB5未満であると判別するか、または吐出管温
度Tdが所定温度TGB5を越えると判別するか、または電
動弁開度が所定開度PGB5を越えると判別すると、ステ
ップS510に進み、判定タイマを初期化した後、ステッ
プS503に戻る。
【0096】次に、ステップS504で判定タイマがスタ
ートしたか否かを判別して、判定タイマがスタートした
と判別すると、ステップS505に進む一方、判定タイマ
がスタートしていないと判別すると、ステップS511に
進み、判定タイマをスタートした後、ステップS505に
進む。
【0097】そして、ステップS505で判定タイマの計
時thが所定時間tGB5以上か否かを判別して、判定タイ
マの計時thが所定時間tGB5以上であると判別すると、
ステップS506に進む一方、判定タイマの計時thが所定
時間tGB5未満であると判別すると、ステップS503に戻
る。
【0098】次に、ステップS506で圧縮機1をオフ
し、運転を停止すると共に、異常カウンタのカウント値
GBをインクリメントする。なお、図示しないが、上記
異常カウンタは、運転前にカウント値NGBをクリアした
後、圧縮機1をオンした運転状態で、異常要因のない運
転が所定時間tCGA5継続すると、カウント値NGBをクリ
アする。
【0099】次に、ステップS507で異常カウンタのカ
ウント値NGBが所定値NGB1以上か否かを判別して、異
常カウンタのカウント値NGBが所定値NGB1以上である
と判別すると、ステップS520に進む一方、異常カウン
タのカウント値NGBが所定値NGB1未満であると判別す
ると、ステップS508に進み、3分待機した後、ステッ
プS501に戻り、この処理を繰り返す。
【0100】一方、ステップS520では、システムダウ
ンすなわち圧縮機停止部10dにより圧縮機1の運転を
停止した後、ステップS521で故障表示部10eにより第
1逆止弁ブリッジ回路4の第1,第3逆止弁4A,4Cお
よび第2逆止弁ブリッジ回路5の第1逆止弁5Aまたは
第3逆止弁5Cが故障していることを通知する故障表示
を行う。
【0101】例えば、冷房運転において、上記第1逆止
弁ブリッジ回路の第1逆止弁4Aまたは第3逆止弁4C
が故障して、第1逆止弁4Aまたは第3逆止弁4Cに冷
媒が流れなくなるか、または第2逆止弁ブリッジ回路5
の第1逆止弁5Aまたは第3逆止弁5Cが故障して、第
1逆止弁5Aまたは第3逆止弁5Cに冷媒が流れなくな
ると、冷媒回路はポンプダウン状態となる。このため、
上記圧縮機1の冷媒吸込量が少なくなって、圧縮機1の
仕事量が小さくなるため、圧縮機1の吐出管温度Td
低下する。このとき、上記吐出管温度判別部10cによ
り吐出管温度センサ21で検出された吐出管温度Td
所定温度TGB5以下であると判別することによって、上
記故障表示部10eにより第2逆止弁ブリッジ回路5の
第1逆止弁5Aまたは第3逆止弁5Cが故障であること
を表示すると共に、第2逆止弁ブリッジ回路5の第1逆
止弁5Aまたは第3逆止弁5Cが故障であることを表示
する。なお、上記第2逆止弁ブリッジ回路5の故障は、
第1逆止弁5Aまたは第3逆止弁5Cとしたが、第1逆
止弁5Aと第3逆止弁5Cの両方が故障であってもよい
のは勿論である。
【0102】また、図7において、暖房運転をスタート
すると、ステップS601で圧縮機1をオンする。次に、
ステップS602で圧縮機1がオンしてから所定時間T
CGB6が経過したか否かを判別して、圧縮機1がオンして
から所定時間TCGB6が経過したと判別すると、ステップ
S603に進む一方、圧縮機1がオンしてから所定時間T
CGB6が経過していないと判別すると、ステップS602を
繰り返す。
【0103】次に、ステップS603で運転周波数が所定
周波数FGB6以上か否かを判別し、吐出管温度センサ2
1により検出された吐出管温度Tdが所定温度TGB6以下
か否かを判別すると共に、電動弁開度が所定開度PGB6
以下か否かを判別する。そして、ステップS603で運転
周波数が所定周波数FGB6以上と判別し、かつ吐出管温
度Tdが所定温度TGB6以下であると判別し、かつ電動弁
開度が所定開度PGB6以下であると判別すると、ステッ
プS604に進む。一方、ステップS603で運転周波数が所
定周波数FGB6未満であると判別するか、または吐出管
温度Tdが所定温度TGB6を越えると判別するか、または
電動弁開度が所定開度PGB6を越えると判別すると、ス
テップS610に進み、判定タイマを初期化した後、ステ
ップS603に戻る。
【0104】次に、ステップS604で判定タイマがスタ
ートしたか否かを判別して、判定タイマがスタートした
と判別すると、ステップS605に進む一方、判定タイマ
がスタートしていないと判別すると、ステップS611に
進み、判定タイマをスタートした後、ステップS605に
進む。
【0105】そして、ステップS605で判定タイマの計
時thが所定時間tGB6以上か否かを判別して、判定タイ
マの計時thが所定時間tGB6以上であると判別すると、
ステップS606に進む一方、判定タイマの計時thが所定
時間tGB6未満であると判別すると、ステップS603に戻
る。
【0106】次に、ステップS606で圧縮機1をオフ
し、運転を停止すると共に、異常カウンタのカウント値
GBをインクリメントする。なお、図示しないが、上記
異常カウンタは、運転前にカウント値NGBをクリアした
後、圧縮機1をオンした運転状態で、異常要因のない運
転が所定時間tCGA6継続すると、カウント値NGBをクリ
アする。
【0107】次に、ステップS607で異常カウンタのカ
ウント値NGBが所定値NGB1以上か否かを判別して、異
常カウンタのカウント値NGBが所定値NGB1以上である
と判別すると、ステップS620に進む一方、異常カウン
タのカウント値NGBが所定値NGB1未満であると判別す
ると、ステップS608に進み、3分待機した後、ステッ
プS601に戻り、この処理を繰り返す。
【0108】一方、ステップS620では、システムダウ
ンすなわち圧縮機停止部10dにより圧縮機1の運転を
停止した後、ステップS621で故障表示部10eにより第
1逆止弁ブリッジ回路4の逆止弁4Dが故障しているこ
とを通知する故障表示を行う。
【0109】例えば、暖房運転において、上記第1逆止
弁ブリッジ回路4の第4逆止弁4Dが故障して閉鎖状態
となり、第4逆止弁4Dに冷媒が流れなくなると、冷媒
回路は湿り運転状態となる。このため、上記圧縮機1の
冷媒吸込量が少なくなって、圧縮機1の仕事量が小さく
なり、圧縮機1の吐出管温度Tdが低下する。このと
き、上記吐出管温度判別部10cにより吐出管温度セン
サ21で検出された圧縮機1の吐出管温度Tdが所定温
度TGB6以下であると判別すると、上記故障表示部10e
により第1逆止弁ブリッジ回路4の第4逆止弁4Dが故
障であることを表示する。
【0110】なお、図2〜図7のフローチャートに示す
処理は、冷房運転において、図2,3,6の処理を同時に
行う一方、暖房運転において、図4,5,7の処理を同時
に行う。また、図2〜図7のフローチャートにおいて、
各定数は、例えば実験により以下の定数範囲内で決定す
る。
【0111】 定数 定数範囲 周波数FGB1〜FGB6 : 10〜120 [Hz] 時間tCGB1〜tCGB6 : 10〜2560[sec] 温度TGB1〜TGB6 : 0〜50 [℃] 時間tGB1〜tGB6 : 10〜2560[sec] カウント値NGB1 : 0〜10 [回] 時間tCGA1〜tCGA6 : 10〜200 [sec] 開度PGB5,PGB6 : 電動弁により異なるパルス数 このように、上記温度センサ21〜25と温度差算出部
10aと温度差判別部10bおよび吐出管温度判別部10
cで構成される故障判別手段により、冷房,暖房運転時の
室内熱交換器6の温度Ti,室内温度Ta,室外熱交換器3
の温度To,室外温度Toaおよび圧縮機1の吐出管温度T
dに基づいて、上記第1,第2逆止弁ブリッジ回路4,5
の故障を判別することができる。
【0112】また、上記制御部10の圧縮機停止部10
dにより圧縮機1を速やかに停止できるので、冷媒回路
に過負荷がかかったり、圧縮機1が破損したりするのを
防いで、信頼性を向上することができる。
【0113】また、冷房運転時、上記室内熱交換器温度
センサ24,室内温度センサ25,温度差算出部10aお
よび温度差判別部10bにより、室内熱交換器6の温度
iと室内温度Taと温度差(Ti−Ta)が所定温度以上か
否かを判別することによって、第1逆止弁ブリッジ回路
4の故障を確実に判別することができる。
【0114】また、冷房運転時、上記吐出管温度センサ
21および吐出管温度判別部10cにより、圧縮機1の
吐出管温度Tdが所定温度以下か否かを判別することに
よって、第1,第2逆止弁ブリッジ回路4,5の故障を確
実に判別することができる。
【0115】また、暖房運転時、上記室外熱交換器温度
センサ22,室外温度センサ23,温度差算出部10aお
よび温度差判別部10bにより、室外熱交換器3の温度
oと室内温度Toaと温度差(To−Toa)が所定温度以上
か否かを判別することによって、第1逆止弁ブリッジ回
路4の故障を確実に判別することができる。
【0116】また、暖房運転時、上記吐出管温度センサ
21および吐出管温度判別部10cにより、圧縮機1の
吐出管温度Tdが所定温度以下か否かを判別することに
よって、第1,第2逆止弁ブリッジ回路4,5の故障を確
実に判別することができる。
【0117】また、冷房運転時、上記上記室内熱交換器
温度センサ24,室内温度センサ25,温度差算出部10
aおよび温度差判別部10bにより、室内熱交換器6の温
度Tiと室内温度Taと温度差の絶対値(|Ti−Ta|)が所
定温度以下か否かを判別することによって、第2逆止弁
ブリッジ回路5の故障を確実に判別することができる。
【0118】また、暖房運転時、上記室内熱交換器温度
センサ24,室内温度センサ25,温度差算出部10aお
よび温度差判別部10bにより、室内熱交換器6の温度
iと室内温度Taと温度差(Ti−Ta)が所定温度以下か
否かを判別することによって、第2逆止弁ブリッジ回路
5の故障を確実に判別することができる。
【0119】また、上記温度センサ21〜25と温度差
算出部10aと温度差判別部10bおよび吐出管温度判別
部10cで構成される故障判別手段により、第1,第2逆
止弁ブリッジ回路4,5の各逆止弁の故障をおおよそ特
定して、その故障内容を制御部10の故障表示部10e
により表示して、その故障内容を人に通知することがで
き、修理を迅速に行うことができる。
【0120】上記実施の形態では、冷凍装置の一例とし
ての空気調和機について説明したが、他の冷凍装置にこ
の発明を適用してもよいのは勿論である。
【0121】また、上記実施の形態では、第1整流手段
としての第1逆止弁ブリッジ回路4と、過冷却熱交換器
11と、第2整流手段としての第2逆止弁ブリッジ回路
5とを備えた冷媒回路において、第1,第2逆止弁ブリ
ッジ回路4,5の故障を判別したが、第1整流手段と過
冷却熱交換器か、または第2整流手段の一方を備えた冷
媒回路にこの発明を適用してもよい。
【0122】また、上記実施の形態では、図2〜図7の
フローチャートに示す処理は、冷房運転において、図
2,3,6の処理を同時に行う一方、暖房運転において、
図4,5,7の処理を同時に行ったが、図2〜図7のフロ
ーチャートに示す処理の少なくとも1つの処理を行う冷
凍装置でもよい。
【0123】また、上記実施の形態では、第1,第2整
流手段として第1,第2逆止弁ブリッジ回路4,5を用い
たが、第1,第2整流手段はこれに限らず、四路弁を用
いてもよい。すなわち、図1において第1逆止弁ブリッ
ジ回路4を四路弁に代えて、冷房運転時は、室外熱交換
器3側からの冷媒が四路弁から過冷却熱交換器11と電
動弁13とを経て、さらに四路弁を介して室内熱交換器
6側に流れる位置に切り換える一方、暖房運転時は、室
内熱交換器6側からの冷媒が四路弁から熱交換器11と
電動弁13とを経て、さらに四路弁を介して室外熱交換
器3側に流れる位置に切り換える。また、図1において
第2逆止弁ブリッジ回路5を四路弁に代えて、冷房運転
時は、室外熱交換器3側からの冷媒が四路弁から室内熱
交換器6を経て、さらに四路弁を介して四路弁2側に流
れる位置に切り換える一方、暖房運転時は、四路弁2側
からの冷媒が四路弁から室内熱交換器6を経て、さらに
四路弁を介して室外熱交換器3側に流れる位置に切り換
える。
【0124】また、上記実施の形態では、非共沸混合冷
媒を用いたが、共沸混合冷媒や単一の冷媒を用いてもよ
い。
【0125】また、上記実施の形態では、上記圧縮機1
の運転周波数を変えることができるインバータ方式の空
気調和機にこの発明を適用したが、圧縮機の運転周波数
が固定の冷凍装置にこの発明を適用してもよい。この場
合、図2〜図7のフローチャートにおいて、運転周波数
の判別は行わない。
【0126】また、上記実施の形態では、膨張手段とし
ての電動弁13を用いたが、開度が一定の膨張手段を用
いてもよい。この場合、図6,7のフローチャートにお
いて、電動弁開度の判別は行わない。
【0127】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の冷凍装置は、圧縮機と、四路弁と、室外熱交換器
と、膨張手段と、室内熱交換器とを環状に接続した冷媒
回路を備えた冷凍装置において、室内熱交換器の温度,
室内温度,室外熱交換器の温度,室外温度および圧縮機の
吐出管温度のうちの少なくとも1つに基づいて、故障判
別手段により、膨張手段が配設されたラインの冷媒の流
れを一方向にするように冷媒の流れを整流する整流手段
の故障を判別する。例えば、冷房運転において、上記整
流手段が故障して、膨張手段がバイパス状態になった場
合、室外熱交換器からの高温高圧の冷媒がそのまま室内
熱交換器側に流れて、室内熱交換器の温度と室内温度と
の温度差が大きくなるので、その温度差が所定温度以上
の場合、上記故障判別手段は、整流手段が故障であると
判別する。また、暖房運転において、上記整流手段が故
障して、冷媒回路に冷媒が流れなくなった場合、湿り運
転状態となって、圧縮機の吐出管温度が低下するので、
吐出管温度が所定温度以下のとき、上記故障判別手段
は、整流手段が故障であると判別する。したがって、上
記室内熱交換器の温度,室内温度,上記室外熱交換器の温
度,室外温度および圧縮機の吐出管温度のうちの少なく
とも1つに基づいて、上記故障判別手段により整流手段
の故障を判別することができる。したがって、上記整流
手段の故障を判別したとき、圧縮機を速やかに停止する
ことによって、冷媒回路に過負荷がかかったり、圧縮機
が破損したりするのを防いで、信頼性を向上することが
できる。
【0128】また、請求項2の発明の冷凍装置は、圧縮
機と、四路弁と、室外熱交換器と、膨張手段と、室内熱
交換器とを環状に接続した冷媒回路を備えた冷凍装置に
おいて、室内熱交換器の温度,室内温度および圧縮機の
吐出管温度のうちの少なくとも1つに基づいて、故障判
別手段により、室内熱交換器が配設されたラインの冷媒
の流れを一方向にするように冷媒の流れを整流する整流
手段の故障を判別する。例えば、暖房運転において、上
記整流手段が故障して、室内熱交換器がバイパス状態に
なった場合、圧縮機からの高温高圧の冷媒がそのまま室
外熱交換器側に流れて、室内熱交換器の温度と室内温度
との温度差が小さくなるので、その温度差が所定温度以
下の場合、上記故障判別手段が上記整流手段が故障であ
ると判別する。また、冷房運転において、上記整流手段
が故障して、冷媒回路に冷媒が流れなくなった場合、ポ
ンプダウン状態となって、圧縮機の吐出管温度が低下す
るので、吐出管温度が所定温度以下のとき、故障判別手
段は、整流手段が故障であると判別する。したがって、
上記室内熱交換器の温度,室内温度および圧縮機の吐出
管温度のうちの少なくとも1つに基づいて、上記故障判
別手段により整流手段の故障を判別することができる。
したがって、上記整流手段の故障を判別したとき、圧縮
機を速やかに停止することによって、冷媒回路に過負荷
がかかったり、圧縮機が破損したりするのを防いで、信
頼性を向上することができる。
【0129】また、請求項3の発明の冷凍装置は、圧縮
機と、四路弁と、室外熱交換器と、膨張手段と、室内熱
交換器とを環状に接続した冷媒回路を備えた冷凍装置に
おいて、室内熱交換器の温度,室内温度,上記室外熱交換
器の温度,室外温度および圧縮機の吐出管温度のうちの
少なくとも1つに基づいて、故障判別手段により、膨張
手段が配設された第1ラインの冷媒の流れを一方向にす
るように冷媒の流れを整流する第1整流手段と、室内熱
交換器が配設された第2ラインの冷媒の流れを一方向に
するように冷媒の流れを整流する第2整流手段との故障
を判別する。例えば、冷房運転において、上記第1整流
手段が故障して、膨張手段がバイパス状態になった場
合、室外熱交換器からの高温高圧の冷媒がそのまま室内
熱交換器側に流れて、室内熱交換器の温度と室内温度と
の温度差が大きくなるので、その温度差が所定温度以上
の場合、上記故障判別手段が上記第1整流手段が故障で
あると判別する。一方、暖房運転において、上記第2整
流手段が故障して、室内熱交換器がバイパス状態になっ
た場合、圧縮機からの高温高圧の冷媒がそのまま室外熱
交換器側に流れて、室内熱交換器の温度と室内温度との
温度差が小さくなるので、その温度差が所定温度以下の
場合、上記故障判別手段が上記第2整流手段が故障であ
ると判別する。したがって、上記故障判別手段により室
内熱交換器の温度,室内温度,上記室外熱交換器の温度,
室外温度および圧縮機の吐出管温度のうちの少なくとも
1つに基づいて、上記第1,第2整流手段の故障を判別
することができる。したがって、上記第1,第2整流手
段の故障を判別したとき、圧縮機を速やかに停止するこ
とによって、冷媒回路に過負荷がかかったり、圧縮機が
破損したりするのを防いで、信頼性を向上することかが
できる。
【0130】また、請求項4の発明の冷凍装置は、請求
項1乃至3のいずれか1つの冷凍装置において、上記故
障判別手段が故障を判別すると、上記圧縮機停止手段は
圧縮機を速やかに停止するので、冷媒回路に過負荷がか
かったり、圧縮機が破損したりするのを防いで、信頼性
を向上できる。
【0131】また、請求項5の発明の冷凍装置は、請求
項1の冷凍装置において、冷房運転時に、上記整流手段
が故障して、膨張手段がバイパス状態になると、凝縮器
としての室外熱交換器からの高温高圧の冷媒がそのまま
室内熱交換器側に流れる。このため、冷房運転にも係わ
らず、室内熱交換器の温度が上昇し、温度差算出手段に
より算出された室内熱交換器の温度と室内温度との温度
差が大きくなる。このとき、上記故障判別手段の温度差
判別手段が上記温度差が所定温度以上であると判別する
ことによって、整流手段の故障を判別できる。したがっ
て、上記室内熱交換器の温度と室内温度とに基づいて、
上記温度差算出手段と温度差判別手段により整流手段の
故障を確実に判別することができる。
【0132】また、請求項6の発明の冷凍装置は、請求
項5の冷凍装置において、冷房運転時に、逆止弁ブリッ
ジ回路の第2逆止弁と第4逆止弁の少なくとも一方が故
障して、冷媒の流れを許容する方向と逆方向にも流れる
状態となると、冷媒は膨張手段をバイパスして流れる。
このため、上記室外熱交換器からの高温高圧の冷媒がそ
のまま室内熱交換器側に流れて、室内熱交換器の温度と
室内温度との温度差が大きくなる。このとき、上記温度
差判別手段が室内熱交換器の温度と室内温度との温度差
が所定温度以上であると判別すると、通知手段により逆
止弁ブリッジ回路の第2逆止弁と第4逆止弁の少なくと
も一方が故障であることを通知する。したがって、上記
逆止弁ブリッジ回路の故障を第2逆止弁,第4逆止弁に
特定して、その故障内容を人に通知することができ、修
理を迅速に行うことができる。
【0133】また、請求項7の発明の冷凍装置は、請求
項1の冷凍装置において、冷房運転時に、上記整流手段
が故障して閉鎖状態となると、冷媒回路に冷媒が流れな
くなって、冷媒回路はポンプダウン状態になる。このた
め、上記圧縮機の冷媒吸込量が少なくなって、圧縮機の
仕事量が小さくなり、圧縮機の吐出管温度が低下する。
このとき、上記故障判別手段の吐出管温度判別手段が吐
出管温度センサで検出された吐出管温度が所定温度以下
であると判別することによって、整流手段の故障を判別
できる。したがって、上記圧縮機の吐出管温度に基づい
て、上記吐出管温度判別手段により整流手段の故障を確
実に判別することができる。
【0134】また、請求項8の発明の冷凍装置は、請求
項7の冷凍装置において、冷房運転時に、逆止弁ブリッ
ジ回路の第1逆止弁と第3逆止弁の少なくとも一方が故
障して閉鎖状態になると、冷媒回路はポンプダウン状態
となる。このため、上記圧縮機の冷媒吸込量が少なくな
って、圧縮機の仕事量が小さくなるため、吐出管温度が
低下する。このとき、上記吐出管温度判別手段が吐出管
温度センサで検出された吐出管温度が所定温度以下であ
ると判別すると、通知手段により逆止弁ブリッジ回路の
第1逆止弁と第3逆止弁の少なくとも一方が故障である
ことを通知する。したがって、上記逆止弁ブリッジ回路
の故障を第1逆止弁,第3逆止弁に特定して、その故障
内容を人に通知することができ、修理を迅速に行うこと
ができる。
【0135】また、請求項9の発明の冷凍装置は、請求
項1の冷凍装置において、暖房運転時に、上記整流手段
が故障して、膨張手段がバイパス状態になると、凝縮器
としての室内熱交換器からの高温高圧の冷媒がそのまま
室外熱交換器側に流れる。このため、暖房運転にも係わ
らず、室外熱交換器の温度が上昇し、温度差算出手段に
より算出された室外熱交換器の温度と室外温度との温度
差が大きくなる。このとき、上記故障判別手段の温度差
判別手段が上記温度差が所定温度以上であると判別する
ことによって、整流手段の故障を判別できる。したがっ
て、上記室外熱交換器の温度と室外温度とに基づいて、
上記温度差算出手段と温度差判別手段により整流手段の
故障を確実に判別することができる。
【0136】また、請求項10の発明の冷凍装置は、請
求項9の冷凍装置において、暖房運転時に、逆止弁ブリ
ッジ回路の第1逆止弁と第3逆止弁の少なくとも一方が
故障して、冷媒の流れを許容する方向と逆方向にも流れ
る状態になると、凝縮器としての室内熱交換器からの高
温高圧の冷媒がそのまま室外熱交換器側に流れる。この
ため、暖房運転にも係わらず、上記室外熱交換器の温度
が上昇し、温度差算出手段により算出された室外熱交換
器の温度と室外温度との温度差が大きくなる。このと
き、上記温度差判別手段が上記温度差が所定温度以上で
あると判別すると、通知手段により逆止弁ブリッジ回路
の第1逆止弁と第3逆止弁の少なくとも一方が故障であ
ることを通知する。したがって、上記逆止弁ブリッジ回
路の故障を第1逆止弁,第3逆止弁に特定して、その故
障内容を人に通知することができ、修理を迅速に行うこ
とができる。
【0137】また、請求項11の発明の冷凍装置は、請
求項1の冷凍装置において、暖房運転時に、上記整流手
段が故障して閉鎖状態となると、冷媒回路に冷媒が流れ
なくなって、湿り運転状態になる。このため、上記圧縮
機の冷媒吸込量が少なくなって、圧縮機の仕事量が小さ
くなり、圧縮機の吐出管温度が低下する。このとき、上
記故障判別手段の吐出管温度判別手段が吐出管温度セン
サで検出された吐出管温度が所定温度以下であると判別
することによって、整流手段の故障を判別できる。した
がって、上記圧縮機の吐出管温度に基づいて、上記吐出
管温度判別手段により整流手段の故障を確実に判別する
ことができる。
【0138】また、請求項12の発明の冷凍装置は、請
求項11の冷凍装置において、暖房運転時に、逆止弁ブ
リッジ回路の第4逆止弁が故障して閉鎖状態となり、冷
媒回路に冷媒が流れなくなると、湿り運転状態となる。
このため、上記圧縮機の冷媒吸込量が少なくなって、圧
縮機の仕事量が小さくなり、圧縮機の吐出管温度が低下
する。このとき、上記吐出管温度判別手段が吐出管温度
センサで検出された圧縮機の吐出管温度が所定温度以下
であると判別すると、通知手段により逆止弁ブリッジ回
路の第4逆止弁が故障であることを通知する。したがっ
て、上記逆止弁ブリッジ回路の故障を第4逆止弁に特定
して、その故障内容を人に通知することができ、修理を
迅速に行うことができる。
【0139】また、請求項13の発明の冷凍装置は、請
求項2の冷凍装置において、冷房運転時に、上記整流手
段が故障して、室内熱交換器がバイパス状態になった場
合、凝縮器としての室外熱交換器からの高温高圧の冷媒
が室内熱交換器を流れずに、そのまま四路弁を介して圧
縮機の吸込側に流れる。このため、冷房運転に係わら
ず、室内熱交換器の温度が室内温度に略等しくなり、上
記故障判別手段の温度差算出手段により算出された室内
熱交換器の温度と室内温度との温度差の絶対値が小さく
なる。このとき、上記故障判別手段の温度差判別手段が
上記温度差の絶対値が所定温度以下であると判別するこ
とによって、整流手段の故障を判別できる。したがっ
て、上記室内熱交換器の温度と室内温度とに基づいて、
上記温度差算出手段と温度差判別手段により整流手段の
故障を確実に判別することができる。
【0140】また、請求項14の発明の冷凍装置は、請
求項13の冷凍装置において、冷房運転時に、逆止弁ブ
リッジ回路の第2逆止弁と第4逆止弁の少なくとも一方
が故障して、冷媒の流れを許容する方向と逆方向にも流
れる状態となると、室内熱交換器がバイパス状態とな
る。そして、凝縮器としての室外熱交換器からの高温高
圧の冷媒が室内熱交換器を流れずに、そのまま四路弁を
介して圧縮機の吸込側に流れる。このため、冷房運転に
も係わらず、上記室内熱交換器の温度が室内温度に略等
しくなり、温度差算出手段により算出された室内熱交換
器の温度と室内温度との温度差の絶対値が小さくなる。
このとき、上記温度差判別手段が上記温度差の絶対値が
所定温度以下であると判別すると、通知手段により逆止
弁ブリッジ回路の第2逆止弁と第4逆止弁の少なくとも
一方が故障であることを通知する。したがって、上記逆
止弁ブリッジ回路の故障を第2逆止弁,第4逆止弁に特
定して、その故障内容を人に通知することができ、修理
を迅速に行うことができる。
【0141】また、請求項15の発明の冷凍装置は、請
求項2の冷凍装置において、冷房運転時に、上記整流手
段が故障して閉鎖状態となると、冷媒が流れなくなっ
て、冷媒回路はポンプダウン状態になる。このため、上
記圧縮機の冷媒吸込量が少なくなって、圧縮機の仕事量
が小さくなり、圧縮機の吐出管温度が低下する。このと
き、上記故障判別手段の吐出管温度判別手段が吐出管温
度センサで検出された吐出管温度が所定温度以下である
と判別することによって、整流手段の故障を判別でき
る。したがって、上記圧縮機の吐出管温度に基づいて、
上記吐出管温度判別手段により整流手段の故障を確実に
判別することができる。
【0142】また、請求項16の発明の冷凍装置は、請
求項15の冷凍装置において、冷房運転時に、逆止弁ブ
リッジ回路の第1逆止弁と第3逆止弁の少なくとも一方
が故障して閉鎖状態になると、冷媒回路はポンプダウン
状態となる。このため、上記圧縮機の冷媒吸込量が少な
くなって、圧縮機の仕事量が小さくなるため、圧縮機の
吐出管温度が低下する。このとき、上記吐出管温度判別
手段が吐出管温度センサで検出された吐出管温度が所定
温度以下であると判別すると、通知手段により逆止弁ブ
リッジ回路の第1逆止弁と第3逆止弁の少なくとも一方
が故障であることを通知する。したがって、上記逆止弁
ブリッジ回路の故障を第1逆止弁,第3逆止弁に特定し
て、その故障内容を人に通知することができ、修理を迅
速に行うことができる。
【0143】また、請求項17の発明の冷凍装置は、請
求項2の冷凍装置において、暖房運転時に、上記整流手
段が故障して、室内熱交換器がバイパス状態になると、
圧縮機からの高温高圧の冷媒が室内熱交換器を流れず
に、そのまま室外熱交換器側に流れる。このため、暖房
運転にも係わらず、上記室内熱交換器の温度が室内温度
に略等しくなり、上記故障判別手段の温度差算出手段に
より算出された室内熱交換器の温度と室内温度との温度
差が小さくなる。このとき、上記故障判別手段の温度差
判別手段が上記温度差が所定温度以下であると判別する
ことによって、整流手段の故障を判別できる。したがっ
て、上記室内熱交換器の温度と室内温度とに基づいて、
上記温度差算出手段と温度差判別手段により整流手段の
故障を確実に判別することができる。
【0144】また、請求項18の発明の冷凍装置は、請
求項17の冷凍装置において、暖房運転時に、逆止弁ブ
リッジ回路の第1逆止弁と第3逆止弁の少なくとも一方
が故障して、冷媒の流れを許容する方向と逆方向にも流
れる状態となると、室内熱交換器がバイパス状態とな
る。そして、上記圧縮機からの高温高圧の冷媒が室内熱
交換器を流れずに、そのまま室外熱交換器側に流れる。
このため、上記温度差算出手段により算出された室内熱
交換器の温度と室内温度との温度差が小さくなる。この
とき、上記温度差判別手段が上記温度差が所定温度以下
であると判別すると、通知手段により逆止弁ブリッジ回
路の第1逆止弁と第3逆止弁の少なくとも一方が故障で
あることを通知する。したがって、上記逆止弁ブリッジ
回路の故障を第1逆止弁,第3逆止弁に特定して、その
故障内容を人に通知することができ、修理を迅速に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態の冷凍装置とし
ての空気調和機の回路図である。
【図2】 図2は上記空気調和機の冷房運転時に第1逆
止弁ブリッジ回路の故障を判別する制御部の動作を示す
フローチャートである。
【図3】 図3は上記空気調和機の冷房運転時に第2逆
止弁ブリッジ回路の故障を判別する制御部の動作を示す
フローチャートである。
【図4】 図4は上記空気調和機の暖房運転時に第2逆
止弁ブリッジ回路の故障を判別する制御部の動作を示す
フローチャートである。
【図5】 図5は上記空気調和機の暖房運転時に第1逆
止弁ブリッジ回路の故障を判別する制御部の動作を示す
フローチャートである。
【図6】 図6は上記空気調和機の冷房運転時に第1,
第2逆止弁ブリッジ回路の故障を判別する制御部の動作
を示すフローチャートである。
【図7】 図7は上記空気調和機の暖房運転時に第1逆
止弁ブリッジ回路の故障を判別する制御部の動作を示す
フローチャートである。
【図8】 図8は2つの逆止弁ブリッジ回路と過冷却熱
交換器および対向流化される室内熱交換器を用いた空気
調和機の回路図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…四路弁、3…室外熱交換器、4…第1
逆止弁ブリッジ回路、4A,4B,4C,4D…逆止弁、
5…第2逆止弁ブリッジ回路、5A,5B,5C,5D…
逆止弁、6…室内熱交換器、7…アキュムレータ、10
…制御部、10a…故障判別部、10b…温度差判別部、
10c…吐出管温度判別部、10d…圧縮機停止部、10
e…故障表示部、11…過冷却熱交換器、12…キャピ
ラリ、13…電動弁、14,15…絞り弁、21…吐出
管温度センサ、22…室外熱交換器温度センサ、23…
室外温度センサ、24…室内熱交換器温度センサ、25
…室内温度センサ、30…第1ライン、31…第2ライ
ン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 繁永 昌弥 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 岡本 高宏 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)と、四路弁(2)と、室外熱交
    換器(3)と、膨張手段(13)と、室内熱交換器(6)とを
    環状に接続した冷媒回路を備えた冷凍装置において、 上記冷媒回路に冷媒がいずれの方向に流れても、上記膨
    張手段(13)が配設されたライン(30)の冷媒の流れを
    一方向にするように冷媒の流れを整流する整流手段(4)
    と、 上記膨張手段(13)に流入する冷媒を過冷却するための
    過冷却熱交換器(11)と、 上記室内熱交換器(6)の温度(Ti),室内温度(Ta),上記
    室外熱交換器(3)の温度(To),室外温度(Toa)および上
    記圧縮機(1)の吐出管温度(Td)のうちの少なくとも1
    つに基づいて、上記整流手段(4)の故障を判別する故障
    判別手段(21,22,23,24,25,10a,10b,10
    c)とを備えたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機(1)と、四路弁(2)と、室外熱交
    換器(3)と、膨張手段(13)と、室内熱交換器(6)とを
    環状に接続した冷媒回路を備えた冷凍装置において、 上記冷媒回路に冷媒がいずれの方向に流れても、上記室
    内熱交換器(6)が配設されたライン(31)の冷媒の流れ
    を一方向にするように冷媒の流れを整流する整流手段
    (5)と、 上記室内熱交換器(6)の温度(Ti),室内温度(Ta)およ
    び上記圧縮機(1)の吐出管温度(Td)のうちの少なくと
    も1つに基づいて、上記整流手段(5)の故障を判別する
    故障判別手段(21,24,25,10a,10b,10c)とを
    備えたことを特徴とする冷凍装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機(1)と、四路弁(2)と、室外熱交
    換器(3)と、膨張手段(13)と、室内熱交換器(6)とを
    環状に接続した冷媒回路を備えた冷凍装置において、 上記冷媒回路に冷媒がいずれの方向に流れても、上記膨
    張手段(13)が配設された第1ライン(30)の冷媒の流
    れを一方向にするように冷媒の流れを整流する第1整流
    手段(4)と、 上記膨張手段(13)に流入する冷媒を過冷却するための
    過冷却熱交換器(11)と、 上記冷媒回路に冷媒がいずれの方向に流れても、上記室
    内熱交換器(6)が配設された第2ライン(31)の冷媒の
    流れを一方向にするように冷媒の流れを整流する第2整
    流手段(5)と、 上記室内熱交換器(6)の温度(Ti),室内温度(Ta),上記
    室外熱交換器(3)の温度(To),室外温度(Toa)および上
    記圧縮機(1)の吐出管温度(Td)のうちの少なくとも1
    つに基づいて、上記第1,第2整流手段(4,5)の故障を
    判別する故障判別手段(21,22,23,24,25,10
    a,10b,10c)とを備えたことを特徴とする冷凍装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    冷凍装置において、上記故障判別手段(21,22,23,
    24,25,10a,10b,10c)が故障を判別すると、上
    記圧縮機(1)を停止する圧縮機停止手段(10d)を備え
    たことを特徴とする冷凍装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の冷凍装置において、 上記故障判別手段は、 上記室内熱交換器(6)の温度(Ti)を検出する室内熱交
    換器温度センサ(24)と、 上記室内温度(Ta)を検出する室内温度センサ(25)
    と、 上記室内熱交換器温度センサ(24)により検出された上
    記室内熱交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度センサ
    (25)により検出された上記室内温度(Ta)との温度差
    (Ti−Ta)を算出する温度差算出手段(10a)と、 上記温度差算出手段(10a)により算出された上記室内
    熱交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度(Ta)との温度
    差(Ti−Ta)が所定温度(TGB1)以上か否かを判別する
    温度差判別手段(10b)とを有し、 冷房運転時に上記温度差判別手段(10b)が上記室内熱
    交換器(6)の温度(T)と上記室内温度(Ta)との温
    度差(Ti−Ta)が上記所定温度(TGB1)以上であると判
    別すると、上記整流手段(4)が故障であると判別するこ
    とを特徴とする冷凍装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の冷凍装置において、 上記整流手段(4)は、 上記室外熱交換器(3)の他端と上記ライン(30)の上流
    側の一端との間に接続され、上記ライン(30)の上流側
    への冷媒の流れのみを許容する第1逆止弁(4A)と、 上記室内熱交換器(6)の一端と上記ライン(30)の上流
    側の一端との間に接続され、上記ライン(30)の上流側
    への冷媒の流れのみを許容する第2逆止弁(4B)と、 上記室内熱交換器(6)の一端と上記ライン(30)の下流
    側の一端との間に接続され、上記室内熱交換器(6)側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第3逆止弁(4C)と、 上記室外熱交換器(3)の一端と上記ライン(30)の下流
    側の一端との間に接続され、上記室外熱交換器(3)側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第4逆止弁(4D)とを有す
    る逆止弁ブリッジ回路(4)であって、 冷房運転時に上記温度差判別手段(10b)が上記室内熱
    交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度(Ta)との温度差
    (Ti−Ta)が上記所定温度(TGB1)以上であると判別す
    ると、上記逆止弁ブリッジ回路(4)の上記第2逆止弁
    (4B)と上記第4逆止弁(4D)の少なくとも一方が故障
    であることを通知する通知手段(10e)を備えたことを
    特徴とする冷凍装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の冷凍装置において、 上記故障判別手段は、 上記圧縮機(1)の吐出管温度(Td)を検出する吐出管温
    度センサ(21)と、 上記吐出管温度センサ(21)により検出された上記圧縮
    機(1)の吐出管温度(Td)が所定温度(TGB5)以下か否か
    を判別する吐出管温度判別手段(10c)とを有し、 冷房運転時に上記吐出管温度判別手段(10c)が上記吐
    出管温度(Td)が上記所定温度(TGB5)以下であると判別
    すると、上記整流手段(4)が故障であると判別すること
    を特徴とする冷凍装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の冷凍装置において、 上記整流手段(4)は、 上記室外熱交換器(3)の他端と上記ライン(30)の上流
    側の一端との間に接続され、上記ライン(30)の上流側
    への冷媒の流れのみを許容する第1逆止弁(4A)と、 上記室内熱交換器(6)の一端と上記ライン(30)の上流
    側の一端との間に接続され、上記ライン(30)の上流側
    への冷媒の流れのみを許容する第2逆止弁(4B)と、 上記室内熱交換器(6)の一端と上記ライン(30)の下流
    側の一端との間に接続され、上記室内熱交換器(6)側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第3逆止弁(4C)と、 上記室外熱交換器(3)の一端と上記ライン(30)の下流
    側の一端との間に接続され、上記室外熱交換器(3)側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第4逆止弁(4D)とを有す
    る逆止弁ブリッジ回路(4)であって、 冷房運転時に上記吐出管温度判別手段(10c)が上記圧
    縮機(1)の上記吐出管温度(Td)が上記所定温度(TGB5)
    以下であると判別すると、上記逆止弁ブリッジ回路(4)
    の上記第1逆止弁(4A)と上記第3逆止弁(4C)の少な
    くとも一方が故障であることを通知する通知手段(10
    e)を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の冷凍装置において、 上記故障判別手段は、 上記室外熱交換器(3)の温度(To)を検出する室外熱交
    換器温度センサ(22)と、 上記室外温度(Toa)を検出する室外温度センサ(23)
    と、 上記室外熱交換器温度センサ(22)により検出された上
    記室外熱交換器(3)の温度(To)と上記室外温度センサ
    (23)により検出された上記室外温度(Toa)との温度差
    (To−Toa)を算出する温度差算出手段(10a)と、 上記温度差算出手段(10a)により算出された上記室外
    熱交換器(3)の温度(To)と上記室外温度(Toa)との温
    度差(To−Toa)が所定温度(TGB4)以上か否かを判別す
    る温度差判別手段(10b)とを有し、 暖房運転時に上記温度差判別手段(10b)が上記室外熱
    交換器(3)の温度(To)と上記室外温度(Toa)との温度
    差(To−Toa)が上記所定温度(TGB4)以上であると判別
    すると、上記整流手段(4)が故障であると判別すること
    を特徴とする冷凍装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の冷凍装置において、 上記整流手段(4)は、 上記室外熱交換器(3)の他端と上記ライン(30)の上流
    側の一端との間に接続され、上記ライン(30)の上流側
    への冷媒の流れのみを許容する第1逆止弁(4A)と、 上記室内熱交換器(6)の一端と上記ライン(30)の上流
    側の一端との間に接続され、上記ライン(30)の上流側
    への冷媒の流れのみを許容する第2逆止弁(4B)と、 上記室内熱交換器(6)の一端と上記ライン(30)の下流
    側の一端との間に接続され、上記室内熱交換器(6)側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第3逆止弁(4C)と、 上記室外熱交換器(3)の一端と上記ライン(30)の下流
    側の一端との間に接続され、上記室外熱交換器(3)側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第4逆止弁(4D)とを有す
    る逆止弁ブリッジ回路(4)であって、 暖房運転時に上記温度差判別手段(10b)が上記室外熱
    交換器(3)の温度(To)と上記室外温度(Toa)との温度
    差(To−Toa)が上記所定温度(TGB4)以上であると判別
    すると、上記逆止弁ブリッジ回路(4)の上記第1逆止弁
    (4A)と上記第3逆止弁(4C)の少なくとも一方が故障
    であることを通知する通知手段(10e)を備えたことを
    特徴とする冷凍装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の冷凍装置において、 上記故障判別手段は、 上記圧縮機(1)の吐出管温度(Td)を検出する吐出管温
    度センサ(21)と、 上記吐出管温度センサ(21)により検出された上記圧縮
    機(1)の吐出管温度(Td)が所定温度(TGB6)以下か否か
    を判別する吐出管温度判別手段(10c)とを有し、 暖房運転時に上記吐出管温度判別手段(10c)が上記吐
    出管温度(Td)が上記所定温度(TGB6)以下であると判別
    すると、上記整流手段(4)が故障であると判別すること
    を特徴とする冷凍装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の冷凍装置におい
    て、 上記整流手段(4)は、 上記室外熱交換器(3)の他端と上記ライン(30)の上流
    側の一端との間に接続され、上記ライン(30)の上流側
    への冷媒の流れのみを許容する第1逆止弁(4A)と、 上記室内熱交換器(6)の一端と上記ライン(30)の上流
    側の一端との間に接続され、上記ライン(30)の上流側
    への冷媒の流れのみを許容する第2逆止弁(4B)と、 上記室内熱交換器(6)の一端と上記ライン(30)の下流
    側の一端との間に接続され、上記室内熱交換器(6)側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第3逆止弁(4C)と、 上記室外熱交換器(3)の一端と上記ライン(30)の下流
    側の一端との間に接続され、上記室外熱交換器(3)側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第4逆止弁(4D)とを有す
    る逆止弁ブリッジ回路(4)であって、 暖房運転時に上記吐出管温度判別手段(10c)が上記圧
    縮機(1)の上記吐出管温度(Td)が上記所定温度(TGB6)
    以下であると判別すると、上記逆止弁ブリッジ回路(4)
    の上記第4逆止弁(4D)が故障であることを通知する通
    知手段(10e)を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  13. 【請求項13】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記故障判別手段は、 上記室内熱交換器(6)の温度(Ti)を検出する室内熱交
    換器温度センサ(24)と、 上記室内温度(Ta)を検出する室内温度センサ(25)
    と、 上記室内熱交換器温度センサ(24)により検出された上
    記室内熱交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度センサ
    (25)により検出された上記室内温度(Ta)との温度差
    の絶対値(|Ti−Ta|)を算出する温度差算出手段(10
    a)と、 上記温度差算出手段(10a)により算出された上記室内
    熱交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度(Ta)との温度
    差の絶対値(|Ti−Ta|)が所定温度(TGB2)以下か否か
    を判別する温度差判別手段(10b)とを有し、 冷房運転時に上記温度差判別手段(10b)が上記室内熱
    交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度(Ta)との温度差
    の絶対値(|Ti−Ta|)が上記所定温度(TGB2)以下であ
    ると判別すると、上記整流手段(5)が故障であると判別
    することを特徴とする冷凍装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の冷凍装置におい
    て、 上記整流手段(5)は、 上記膨張手段(13)の他端と上記ライン(31)の上流側
    の一端との間に接続され、上記ライン(31)の上流側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第1逆止弁(5A)と、 上記四路弁(2)の一端と上記ライン(31)の上流側の一
    端との間に接続され、上記ライン(31)の上流側への冷
    媒の流れのみを許容する第2逆止弁(5B)と、上記四路
    弁(2)の一端と上記ライン(31)の下流側の一端との間
    に接続され、上記四路弁(2)側への冷媒の流れのみを許
    容する第3逆止弁(5C)と、 上記膨張手段(13)の他端と上記ライン(31)の下流側
    の一端との間に接続され、上記膨張手段(13)側への冷
    媒の流れのみを許容する第4逆止弁(5D)とを有する逆
    止弁ブリッジ回路(5)であって、 冷房運転時に上記温度差判別手段(10b)が上記室内熱
    交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度(Ta)との温度差
    の絶対値(|Ti−Ta|)が上記所定温度(TGB2)以下であ
    ると判別すると、上記逆止弁ブリッジ回路(5)の上記第
    2逆止弁(5B)と上記第4逆止弁(5D)の少なくとも一
    方が故障であることを通知する通知手段(10e)を備え
    たことを特徴とする冷凍装置。
  15. 【請求項15】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記故障判別手段は、 上記圧縮機(1)の吐出管温度(Td)を検出する吐出管温
    度センサ(21)と、 上記吐出管温度センサ(21)により検出された上記圧縮
    機(1)の吐出管温度(Td)が所定温度(TGB5)以下か否か
    を判別する吐出管温度判別手段(10c)とを有し、 冷房運転時に上記吐出管温度判別手段(10c)が上記吐
    出管温度(Td)が上記所定温度(TGB5)以下であると判別
    すると、上記整流手段(5)が故障であると判別すること
    を特徴とする冷凍装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の冷凍装置におい
    て、 上記整流手段(5)は、 上記膨張手段(13)の他端と上記ライン(31)の上流側
    の一端との間に接続され、上記ライン(31)の上流側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第1逆止弁(5A)と、 上記四路弁(2)の一端と上記ライン(31)の上流側の一
    端との間に接続され、上記ライン(31)の上流側への冷
    媒の流れのみを許容する第2逆止弁(5B)と、上記四路
    弁(2)の一端と上記ライン(31)の下流側の一端との間
    に接続され、上記四路弁(2)側への冷媒の流れのみを許
    容する第3逆止弁(5C)と、 上記膨張手段(13)の他端と上記ライン(31)の下流側
    の一端との間に接続され、上記膨張手段(13)側への冷
    媒の流れのみを許容する第4逆止弁(5D)とを有する逆
    止弁ブリッジ回路(5)であって、 冷房運転時に上記吐出管温度判別手段(10c)が上記圧
    縮機(1)の上記吐出管温度(Td)が上記所定温度(TGB5)
    以下であると判別すると、上記逆止弁ブリッジ回路(5)
    の上記第1逆止弁(5A)と上記第3逆止弁(5C)の少な
    くとも一方が故障であることを通知する通知手段(10
    e)を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  17. 【請求項17】 請求項2に記載の冷凍装置において、 上記故障判別手段は、 上記室内熱交換器(6)の温度(Ti)を検出する室内熱交
    換器温度センサ(24)と、 上記室内温度(Ta)を検出する室内温度センサ(25)
    と、 上記室内熱交換器温度センサ(24)により検出された上
    記室内熱交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度センサ
    (25)により検出された上記室内温度(Ta)との温度差
    (Ti−Ta)を算出する温度差算出手段(10a)と、 上記温度差算出手段(10a)により算出された上記室内
    熱交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度(Ta)との温度
    差(Ti−Ta)が所定温度(TGB3)以下か否かを判別する
    温度差判別手段(10b)とを有し、 暖房運転時に上記温度差判別手段(10b)が上記室内熱
    交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度(Ta)との温度差
    (Ti−Ta)が上記所定温度(TGB3)以下であると判別す
    ると、上記整流手段(5)が故障であると判別することを
    特徴とする冷凍装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の冷凍装置におい
    て、 上記整流手段(5)は、 上記膨張手段(13)の他端と上記ライン(31)の上流側
    の一端との間に接続され、上記ライン(31)の上流側へ
    の冷媒の流れのみを許容する第1逆止弁(5A)と、 上記四路弁(2)の一端と上記ライン(31)の上流側の一
    端との間に接続され、上記ライン(31)の上流側への冷
    媒の流れのみを許容する第2逆止弁(5B)と、上記四路
    弁(2)の一端と上記ライン(31)の下流側の一端との間
    に接続され、上記四路弁(2)側への冷媒の流れのみを許
    容する第3逆止弁(5C)と、 上記膨張手段(13)の他端と上記ライン(31)の下流側
    の一端との間に接続され、上記膨張手段(13)側への冷
    媒の流れのみを許容する第4逆止弁(5D)とを有する逆
    止弁ブリッジ回路(5)であって、 暖房運転時に上記温度差判別手段(10b)が上記室内熱
    交換器(6)の温度(Ti)と上記室内温度(Ta)との温度差
    (Ti−Ta)が上記所定温度(TGB3)以下であると判別す
    ると、上記逆止弁ブリッジ回路(5)の上記第1逆止弁
    (5A)と上記第3逆止弁(5C)の少なくとも一方が故障
    であることを通知する通知手段(10e)を備えたことを
    特徴とする冷凍装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160123586A (ko) * 2015-04-16 2016-10-26 주식회사 쏠리드 복합공조 방식의 통신장비용 냉방장치
US11906191B2 (en) 2019-02-27 2024-02-20 Mitsubishi Electric Corporation Air-conditioning apparatus

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