JPH09132529A - 一酸化窒素合成酵素阻害剤 - Google Patents

一酸化窒素合成酵素阻害剤

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JPH09132529A
JPH09132529A JP31608195A JP31608195A JPH09132529A JP H09132529 A JPH09132529 A JP H09132529A JP 31608195 A JP31608195 A JP 31608195A JP 31608195 A JP31608195 A JP 31608195A JP H09132529 A JPH09132529 A JP H09132529A
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JP
Japan
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group
amino
nos
alkyl group
hydrogen atom
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Application number
JP31608195A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Taniguchi
直之 谷口
Kaoru Kobayashi
馨 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ono Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して、
H、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、OH、S
H、ハロゲン、CF3、NO2、CN、COOR6、NR7
8、CONR910(R6、R7、R8、R9、R10はH、
アルキル)、Ph、Phアルキル等を表わすか、または
1およびR2、R2およびR3、またはR3およびR4が一
緒になってアルキレン;R5はH、アルキルを表わ
す。)の化合物を有効成分とする一酸化窒素合成酵素
(NOS)阻害剤。 【効果】 一般式(I)の化合物とそれらの塩は、NO
S阻害作用を有しており、ショック、低血圧、慢性関節
リウマチ、潰瘍性大腸炎、虚血性脳障害、腫瘍、インス
リン依存性糖尿病等の治療及び/又は予防に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は一酸化窒素合成酵素阻害剤に関す
る。さらに詳しくは一般式(I)
【化2】 (式中、すべての記号は後記と同じ意味を表す。)で示
される化合物、それらの非毒性塩またはそれらの酸付加
塩を有効成分として含有する一酸化窒素合成酵素阻害剤
に関する。
【0002】
【発明の背景】免疫担当細胞の一つであるマクロファー
ジが多量の硝酸塩を産生するという発見から、一酸化窒
素(NO)が生体内で生成されるということが発見され
た[Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 82, 7738-7742 (198
5) ; J. Immunol., 138, 550-565 (1987)]。また、循環
器系分野では血管内皮細胞から放出される弛緩作用を有
する物質が発見され、血管内皮由来弛緩因子(EDR
F)と名付けられた。さらに、このEDRFの本体がN
Oであることがわかった[Nature, 327, 524-526 (198
7)]。このように生体内で産生されることが明らかにな
ったNOは、L−アルギニンを基質として一酸化窒素合
成酵素(NOS)により以下の経路によって生成され
る。
【0003】
【化3】
【0004】NOSには少なくとも非誘導型(血管内皮
型および神経型)および誘導型のアイソザイムが存在す
る。血管内皮型NOSは、主に血管内皮細胞に存在し、
細胞内カルシウム濃度により活性が制御されている。神
経型NOSは、中枢神経細胞、末梢神経細胞、または膵
島β細胞、消化管神経、副腎髄質、腎臓緻密斑等に存在
し、血管内皮型NOSと同様に細胞内カルシウム濃度に
より活性が制御されている。
【0005】血管内皮型NOSおよび神経型NOS(co
nstitutive NOS、c−NOSと省略される。)は細胞内
に恒常的に存在し、生理的変化による酵素量の変化はほ
とんど見られない。誘導型NOS(inducible NOS、i
−NOSと省略される。)は、肝実質細胞、好中球、マ
クロファージ、平滑筋、線維芽細胞、腎メサンギウム細
胞、消化管上皮、膵島β細胞、血管平滑筋細胞またはグ
リア細胞等に存在する。これは通常細胞内で認められ
ず、エンドトキシンや各種サイトカイン等による刺激に
より誘導される。
【0006】NOSにより生成されるNOの作用は多彩
であり、ほとんど全ての細胞がNOを産生し多くの生物
作用に関与するが、そのNOの作用が非誘導型NOSに
よるのか、誘導型NOSによるのかは明確ではない。作
用としては、例えば、血管弛緩作用、血小板凝集抑制作
用、粘着抑制、白血球粘着・遊走抑制、交感神経活動抑
制、エンドトキシンショック、エンドトキシン・サイト
カインによる低血圧、神経細胞間の情報伝達物質として
の作用、虚血性脳細胞障害、抗腫瘍・殺菌作用、自己免
疫疾患、インスリン依存性糖尿病、関節炎、移植後組織
障害、拒絶反応等が挙げられる。
【0007】
【従来の技術】生体内でのNOの生理活性を解析する上
で、NO合成酵素阻害剤は有用であり、またショックや
虚血性疾患等の治療薬として用いられる可能性があるこ
とより、近年種々のNOS阻害剤の開発が現在進められ
ている。例えば、基質競合剤としてアルギニン類似体が
あり、Nω−モノメチル−L−アルギニン(L−NMM
A)、Nω−ニトロ−L−アルギニン(L−NNA)、
ω−アミノ−L−アルギニン(L−NAA)、Nω
イミノエチル−オルニチン(L−NIO)等がそれに当
たる。また、コファクター(Cofactor)競合阻害剤とし
てジフェニレンヨードニウム(DPI)、ジ−2−チエ
ニルヨードニウム(DTI)、カルシニューリン等があ
る。また、遺伝子転写、誘導阻害するものとしては、コ
ルチコステロイド、TGFβ、IL−4、IL−10等
が挙げられる。また、(1)PCT公開WO9324126 号の
明細書中に一般式(A)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、RAは−(CH2yACH3基また
は水素原子を表わし、RA1は−CH2−または−CH
((CH2yACH3)−基を表わし、RA2は−CH2
または−CH((CH2yACH3)−基を表わし、yA
は0〜5を表わし、xAは0〜1を表わし、QAはC1〜
6のアルキル基、アミノ基またはニトロ基を表わす。)
で示される化合物が選択的に誘導型NOSを阻害するア
ルギニン拮抗剤である旨の開示がある。
【0010】(2)PCT公開WO9313055 号の明細書中
に一般式(B)
【化5】
【0011】(式中、R1BはC1〜6のアルキル、C2
〜6のアルケニル、C2〜6のアルキニル、C3〜6の
シクロアルキル、C3〜6のシクロアルキル−(C1〜
6)アルキル基を表わし、QBはC1〜3のアルキル基
1個以上で置換されているかあるいは置換されていない
C3〜6のアルキレン、アルケニレン、アルキニレン
基、−(CH2pB−XB−(CH2qB−または−(C
2rB−AB−(CH2sB−を表わし、pBは2また
は3を表わし、qBは1または2を表わし、XBはS
(O)xBまたはNR2Bを表わし、xBは0〜2を表わ
し、R2Bは水素原子またはC1〜6のアルキル基を表わ
し、rBおよびsBは0〜2を表わし、ABはC3〜6
の炭素環またはヘテロ環を表わす。)で示される化合物
が非誘導型NOSに対し、誘導型NOSをより選択的に
阻害する化合物である旨の開示がある。
【0012】(3)PCT公開WO9412163 号の明細書中
に一般式(C)
【化6】
【0013】(式中、R1Cは水素原子、C1〜6のアル
キル基、C6〜12のアリール−(C1〜4)アルキル
基等を表わし、R2Cは水素原子、C1〜6のアルキル基
またはC6〜12のアリール−(C1〜4)アルキル基
を表わし、R3CはCOOR6C、CH(R7C)OR8C等を
表わし、R4Cは水素原子、C1〜6のアルキル基または
C6〜12のアリール−(C1〜3)アルキル基を表わ
し、WCはC2〜4のアルキレン、アルケニレン、アル
キニレン、フェニレン基等を表わし、R9CおよびR10C
は水素原子またはC1〜6のアルキル基を表わし、ZC
は硫黄原子または置換されていてもよい窒素原子を表わ
し、R5Cは置換されたフェニル基あるいはC9〜14の
二環または三環の炭素環を表わし、R6Cは水素原子、C
1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基等を表わ
し、R7Cは水素原子、C1〜6のアルキル基、C3〜7
のシクロアルキル基等を表わし、R8Cは水素原子、C1
〜6のアルキル基等を表わす。)で示される化合物がグ
アニル酸シクラーゼまたは一酸化窒素合成酵素の阻害剤
である旨の開示がある。
【0014】(4)PCT公開WO9412165 号の明細書中
に一般式(D)
【化7】
【0015】(式中、RDは(a)C1〜14の炭化水
素基、(b)5または6員のヘテロ環、または(c)9
員の二環ヘテロ環を表わし、RD基には1または2個の
置換基が置換していてもよく、その置換基は以下から選
ばれる。
【0016】(i) ハロゲン原子、(ii)−XR1D基(基
中、Xは酸素原子、C(O)mD(式中、mDは1または
2を表わす。)、S(O)nD(式中、nDは0、1また
は2を表わす。)またはNR2D(式中、R2Dは水素原
子、C1〜6のアルキル基、C3〜6のシクロアルキル
基等を表わす。)を表わし、R1Dは水素原子、C1〜6
のアルキル基、C2〜6のアルケニル基、C3〜6のシ
クロアルキル基、C7〜9のアラルキル基、C6〜10
のアリール基、5または6員のヘテロ環を表わすか、ま
たは上記した各基はC1〜3のアルキル基、水酸基、C
1〜3のアルコキシ基、アミノ基、C1〜3のアルキル
アミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、C(O)mD'2D
(式中、mD′は1または2を表わし、R2Dは水素原子
またはC1〜4のアルキル基を表わす。)から選ばれる
基1または2個で置換されていてもよく、あるいはNR
3D4D(式中、R3DおよびR4Dはそれぞれ独立して、水
素原子、C1〜4のアルキル基または一緒になって、C
2〜6のアルキレン基を表わす。)を表わす。)、
【0017】(iii)
【化8】
【0018】(式中、YDは酸素原子、S(O)nD(式
中、nDは前記と同じ意味を表わす。)またはNR
5D(式中、R5Dは水素原子、C1〜4のアルキル基を表
わす。)を表わし、wDは0または1を表わし、QD
C2〜4の炭化水素基を表わす。)、(iv)A基(基中、
Aは
【化9】 で置換されていてもよいヘテロ環を表わす。)、または
(v) C1〜6のアルキル基、C2〜6のアルケニル基ま
たはC3〜6のシクロアルキル基。あるいはRD基中の
炭素原子1個が一般式(D)中のイミノ基の窒素原子に
結合して5または6員のヘテロ環を表わす。)で示され
る化合物が一酸化窒素合成酵素の阻害剤である旨の開示
がある。
【0019】(5)シトルリン誘導体として、L−チオ
シトルリン(L-thiocitrulline)、L−ホモチオシトル
リン(L-homothiocitrulline) および S−メチル−L−
チオシトルリン(S-methyl-L-thiocitrulline)がNOS
阻害作用を有する旨開示された[J. Med. Chem., 37, 88
5-887 (1994)] 。
【化10】
【0020】(6)アミノグアニジン、メチルアミノグ
アニジン、ジメチルアミノグアニジン、ジアミノグアニ
ジンがNOS阻害活性を有することも公知である(特開
平5-255079号、特開平6-9380号、米国特許5,358,970
号)。
【0021】また、(7)PCT公開WO9414780号の
明細書中に一般式(E)
【化11】
【0022】(式中、R1EおよびR2Eは水素原子または
C1〜4のアルキル基等を表わし、XEは窒素原子また
は炭素原子を表わし、YEは窒素原子、CHまたはCH
NH2基を表わし、DEはS(O)xE、C1〜4アルキレ
ン、C2〜4アルケニレンまたはアルキニレン基を表わ
し、xEは0〜2、dEは0〜1を表わし、ArEは単環
または2環式の環を表わし、R3Eは水素原子、1〜3個
の置換基を有するArEを表わし、R4Eは水素原子、C
1〜4のアルキル、水酸基、ハロゲン、CF3、NR10E
11E基(基中、R10EおよびR11Eは水素原子またはC
1〜4のアルキル基を表わす。)等を表わす。)で示さ
れる化合物が、一酸化窒素合成酵素のテトラヒドロビオ
プテリンサイトに結合すると開示されている。
【0023】(8)PCT公開WO9511231号の明細書
中に一般式(F)
【化12】 (式中、XFはCH2、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、
SOまたはSO2を表わし、nFは0〜7を表わし、R1F
およびR2Fは水素原子、C1〜10のアルキル、アルコ
キシ、アルキルチオ、ハロアルキル、C2〜10のアル
ケニル、アルキニル基、ハロゲン、ニトロ、アミノ、カ
ルボン酸、シアノ基等またはR1FおよびR2Fが一緒にな
って、C3〜10の脂肪族炭化水素基、C4〜16の芳
香族炭化水素基、C4〜10のヘテロ環を表わし、R3F
およびR4Fは水素原子、水酸基、C1〜10のアルコキ
シ基を表わす。)で示される化合物が、選択的に一酸化
窒素合成酵素を調節または阻害すると開示されている。
【0024】一方、本発明化合物は試薬として市販され
ている公知化合物である。例えば、2−アミノ−4−メ
チルピリジンは市販されており、鎮痛剤または強心剤と
しての用途[Merck Index No.478]、および血管のα−ア
ドレナリン受容体刺激による昇圧作用の用途[Med. Bio
l. Inf. 1, 3-6 (1981)]が知られている。
【0025】
【発明の目的】本発明者等は、一酸化窒素合成酵素(特
に誘導型NOS)を阻害する化合物を見出すべく鋭意研
究を行なった結果、一般式(I)で示される化合物が目
的を達成することを見出し、本発明を完成した。
【0026】
【従来技術との比較】従来技術の項で記載した化合物
中、L−NMMA、L−NNA、L−NAA、一般式
(A)および一般式(B)で示される化合物はアルギニ
ン構造を必須とする化合物群である。一般式(C)で示
される化合物はアミン構造を必須とする化合物であり、
一般式(D)で示される化合物はイソチオウレア誘導体
である。従来技術(5)で示した化合物はシトルリン誘
導体である。従来技術(6)で示した化合物はいずれも
グアニジル基を有する化合物である。一方、本発明化合
物は、アミノピリジン誘導体であり、L−NMMA、L
−NNA、L−NAA、一般式(A)、(B)、(C)
および(D)で示される化合物および従来技術(5)お
よび(6)で示される化合物とは構造的に異なる化合物
である。よって、従来のNOS阻害剤として知られてい
る化合物から本発明化合物がその活性を有することは容
易に予測することはできない。
【0027】また、一般式(E)で示される化合物は、
NR1E2Eが置換した窒素原子を1個、2個または3個
含有するヘテロ環を基本骨格とする。これらの化合物は
一酸化窒素合成酵素のテトラヒドロビオプテリンサイト
に結合することによって目的を達する。よって、本発明
化合物とは阻害作用の機序が異なる。一般式(F)で示
される化合物は、イミノ基が置換した窒素原子を1個、
2個、または窒素原子1個と酸素原子1個、窒素原子1
個と硫黄原子1個を有する飽和ヘテロ環を基本骨格とす
る化合物であり、本発明化合物とは構造が異なる。
【0028】また、本発明化合物は試薬として既に市販
されており、中には医薬品としての用途が知られている
化合物もある。例えば、2−アミノ−4−メチルピリジ
ンは、鎮痛剤または強心剤としての用途が知られてい
る。しかし、この化合物および本発明のその他の化合物
がNOS阻害作用を有することは全く知られていなかっ
た。
【0029】
【発明の開示】本発明は、一般式(I)
【化13】
【0030】(式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞ
れ独立して、水素原子、C1〜6のアルキル基、C1〜
6のアルコキシ基、C1〜6のアルキルチオ基、C3〜
7のシクロアルキル基、C2〜5のアシル基、水酸基、
メルカプト基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、
ニトロ基、シアノ基、COOR6基(基中、R6は水素原
子またはC1〜6のアルキル基を表わす。)、NR78
基(基中、R7およびR8はそれぞれ独立して、水素原子
またはC1〜6のアルキル基を表わす。)、CONR9
10基(基中、R9およびR10はそれぞれ独立して、水
素原子またはC1〜6のアルキル基を表わす。)、フェ
ニル基、フェニル−(C1〜4)アルキル基、フェノキ
シ基、フェニル−(C1〜4)アルコキシ基、ベンゾイ
ル基、ベンゾイル−(C1〜4)アルキル基、チエニル
基を表わすか、またはR1およびR2、R2およびR3、ま
たはR3およびR4が一緒になってC3〜5のアルキレン
基を表わし、R5は水素原子またはC1〜6のアルキル
基を表わす。)で示される化合物、それらの非毒性塩ま
たはそれらの酸付加塩を有効成分として含有する一酸化
窒素合成酵素阻害剤に関する。
【0031】一般式(I)中、R1、R2、R3、R4、R
5、R6、R7、R8、R9、R10が表わすC1〜6のアル
キル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペン
チル、ヘキシル基およびそれらの異性体を意味する。一
般式(I)中、R1、R2、R3、R4が表わすC1〜6の
アルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基およびそ
れらの異性体を意味する。
【0032】一般式(I)中、R1、R2、R3、R4が表
わすC1〜6のアルキルチオ基とは、メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘ
キシルチオ基およびそれらの異性体を意味する。一般式
(I)中、R1、R2、R3、R4が表わすC3〜7のシク
ロアルキル基とは、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル基を意
味する。
【0033】一般式(I)中、R1、R2、R3、R4が表
わすC2〜5のアシル基とは、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリ
ル、ピバロイル基を意味する。一般式(I)中、R1
2、R3、R4が表わすハロゲン原子とは、フッ素、塩
素、臭素およびヨウ素を意味する。一般式(I)中、R
1、R2、R3、R4が表わすフェニル−(C1〜4)アル
キル基とはフェニル基1個が置換したメチル、エチル、
プロピル、ブチル基およびそれらの異性体を意味する。
【0034】一般式(I)中、R1、R2、R3、R4が表
わすフェニル−(C1〜4)アルコキシ基とはフェニル
基1個が置換したメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブ
トキシ基およびそれらの異性体を意味する。一般式
(I)中、R1、R2、R3、R4が表わすベンゾイル−
(C1〜4)アルキル基とはベンゾイル基1個が置換し
たメチル、エチル、プロピル、ブチル基およびそれらの
異性体を意味する。一般式(I)中、R1およびR2、R
2およびR3、またはR3およびR4が一緒になって表わす
C3〜5のアルキレン基とはプロピレン、ブチレン、ペ
ンチレン基を意味する。
【0035】本発明においては、特に指示しない限り異
性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、ア
ルコキシ基、アルキレン基、およびアルケニル基には直
鎖のもの、分枝鎖のものが含まれ、アルケニル基中の二
重結合は、E、ZおよびEZ混合物であるものを含む。
また、分枝鎖のアルキル基が存在する場合等の不斉炭素
原子の存在により生ずる異性体も含まれる。
【0036】一般式(I)で示される化合物は、公知の
方法で非毒性塩または酸付加塩に変換される。塩は、毒
性のない、水溶性のものが好ましい。適当な塩として
は、アルカリ金属(カリウム、ナトリウム等)の塩、ア
ルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、
アンモニウム塩、薬学的に許容される有機アミン(テト
ラメチルアンモニウム、トリエチルアミン、メチルアミ
ン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジル
アミン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメ
チル)アミン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−
グルカミン等)の塩が挙げられる。
【0037】酸付加塩は、毒性のない水溶性のものが好
ましい。適当な酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素酸
塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩のよう
な無機酸塩、または酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ
酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、安息香
酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベン
ゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン
酸塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩のような有機酸塩
が挙げられる。
【0038】
【本発明の具体的な化合物】一般式(I)で示される具
体的な化合物として、以下の(1)〜(117)に示す
化合物、それらの非毒性塩またはそれらの酸付加塩が挙
げられる。 (1)2−アミノ−4−メチルピリジン、(2)2−ア
ミノ−6−メチルピリジン、(3)2−アミノ−4,6
−ジメチルピリジン、(4)2−n−ブチルアミノ−4
−メチルピリジン、(5)2−n−ブチルアミノピリジ
ン、(6)2−n−ブチルアミノ−4−クロロピリジ
ン、(7)2−アミノ−6−エチルピリジン、(8)2
−エチルアミノ−6−メチルピリジン、(9)2−アミ
ノ−6−プロピルピリジン、(10)2−アミノ−3−
カルボキシピリジン、(11)2−アミノピリジン、
(12)2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、(1
3)2−アミノ−6−ヒドロキシピリジン、(14)2
−アミノ−3−ベンジルオキシピリジン、(15)2−
アミノ−5−クロロピリジン、(16)2−アミノ−5
−メチルピリジン、
【0039】(17)2−アミノ−3−メチルピリジ
ン、(18)2−アミノ−6−n−ブチル−3−メチル
ピリジン、(19)2,3−ジアミノピリジン、(2
0)2−アミノ−4−メチル−3−ニトロピリジン、
(21)2−アミノ−5−ニトロピリジン、(22)2
−アミノ−4−メチル−5−ニトロピリジン、(23)
2−アミノ−3−アミノメチル−6−メチルピリジン、
(24)2−アミノ−5−トリフルオロメチルピリジ
ン、(25)2−アミノ−4−トリフルオロメチルピリ
ジン、(26)2−アミノ−5−シアノピリジン、(2
7)2−アミノ−4,6−ジトリフルオロメチルピリジ
ン、(28)2−アミノ−3,5−ジトリフルオロメチ
ルピリジン、(29)2−アミノ−4−エチルピリジ
ン、(30)2−アミノ−4−プロピルピリジン、(3
1)2,6−ジアミノ−4−メチルピリジン、(32)
2−アミノ−4−フェニルピリジン、
【0040】(33)2−アミノ−5−ブロモ−4,6
−ジメチルピリジン、(34)2−アミノ−4−ベンジ
ルピリジン、(35)2−アミノ−3−メルカプトピリ
ジン、(36)2−アミノ−3,5−ジクロロピリジ
ン、(37)2−アミノ−3−ニトロピリジン、(3
8)2−アミノ−5−ブロモピリジン、(39)2−ア
ミノ−5−カルボキシピリジン、(40)2−アミノ−
5−カルバモイルピリジン、(41)2−アミノ−5−
シアノ−4,6−ジメチルピリジン、(42)2−アミ
ノ−3,5−ジブロモピリジン、(43)2,5−ジア
ミノピリジン、(44)2−アミノ−3−クロロ−5−
トリフルオロメチルピリジン、(45)2−アミノ−6
−クロロ−3−ニトロピリジン、(46)2−アミノ−
5−ブロモ−3−ニトロピリジン、(47)2−アミノ
−5−メチル−3−ニトロピリジン、(48)2−アミ
ノ−6−メチル−3−ニトロピリジン、
【0041】(49)2,4−ジアミノ−6−ヒドロキ
シピリジン、(50)2−アミノ−6−メチル−5−ニ
トロピリジン、(51)2−アミノ−3,5−ジブロモ
−6−メチルピリジン、(52)2−アミノ−5−ブロ
モ−6−メチルピリジン、(53)2−アミノ−3−ブ
ロモ−5−メチルピリジン、(54)2−アミノ−5−
ブロモ−3−メチルピリジン、(55)2,6−ジアミ
ノ−3−クロロピリジン、(56)2−アミノ−5−ブ
ロモ−6−メチル−3−ニトロピリジン、(57)2−
アミノ−6−ブロモ−3−メチル−5−ニトロピリジ
ン、(58)2−アミノ−5−クロロ−3−ニトロピリ
ジン、(59)2−アミノ−3−シアノピリジン、(6
0)2−アミノ−3−メトキシカルボニルピリジン、
(61)2−アミノ−3−カルバモイルピリジン、(6
2)2−アミノ−6−クロロ−4−トリフルオロメチル
ピリジン、(63)2,6−ジアミノ−4−トリフルオ
ロメチルピリジン、(64)2−アミノ−3,5−ジク
ロロ−6−メチルピリジン、
【0042】(65)2−アミノ−5−クロロ−3−メ
チルピリジン、(66)2−アミノ−3,5−ジクロロ
−4−メチルピリジン、(67)2−アミノ−3,5−
ジクロロ−4,6−ジメチルピリジン、(68)2−ア
ミノ−6−ブロモピリジン、(69)2−アミノ−3−
カルボキシ−4,6−ジメチルピリジン、(70)2−
アミノ−3−カルバモイル−4,6−ジメチルピリジ
ン、(71)2,3−ジアミノ−5−ブロモ−6−メチ
ルピリジン、(72)2−アミノ−3,5−ジニトロピ
リジン、(73)2−アミノ−3−クロロ−5−ニトロ
ピリジン、(74)2−アミノ−5−ヨードピリジン、
(75)2,4−ジアミノ−3,5−ジシアノピリジ
ン、(76)2,4−ジアミノ−3−シアノ−6−メト
キシピリジン、(77)2,6−ジアミノピリジン、
(78)2−アミノ−4−シクロプロピルピリジン、
(79)2−アミノ−4−シクロヘキシルピリジン、
(80)2−アミノ−4−チエニルピリジン、(81)
2−アミノ−3−アセチルピリジン、
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【本発明化合物の製造方法】本発明における各化合物は
それ自体公知であるかまたは公知の方法により製造する
ことができる。例えば、一般式(I)で示される化合物
中、2−アミノ−4−メチルピリジンは市販されてい
る。
【0047】
【毒性】また、一般式(I)で示される本発明化合物の
毒性は、非常に低いものであり、医薬として使用するた
めに十分安全であると判断できる。例えば、2−アミノ
−4メチルピリジンは、雄性マウスを用いた静注での毒
性(LD50)は、30mg/Kg以上であった。
【0048】
【医薬品への適用】一般式(I)で示される本発明化合
物、およびそれらの非毒性塩および酸付加塩は、一酸化
窒素合成酵素を阻害する作用を有しており、特にi−N
OSに特異性が高いため、ショック、低血圧、リウマチ
性炎症、慢性関節リウマチ、変形性関節炎、潰瘍性大腸
炎、ストレス性胃潰瘍、クローン病、自己免疫疾患、臓
器移植後の組織障害、拒絶反応、虚血再灌流障害、急性
冠微小血管塞栓、ショック性血管塞栓(汎発性血管内血
液凝固症候群(DIC)等)、虚血性脳障害、動脈硬
化、悪性貧血、ファンコニー貧血症、鎌形赤血球性貧血
病、膵炎、ネフローゼ症候群、糸球体腎炎、インスリン
依存性糖尿病、肝性ポルフィリン症、アルコール中毒、
パーキンソン病、慢性白血病、急性白血病、腫瘍、骨髄
腫、抗癌剤副作用軽減、幼児および成人性呼吸窮迫症候
群、肺気腫、アルツハイマー症、多発性硬化症、ビタミ
ンE欠乏症、老化、サンバーン、筋ジストロフィー、白
内障、インフルエンザ感染症、マラリア、AIDS、放
射線障害・火傷、体外受精効率化等の治療および/また
は予防に有用であることが期待される。
【0049】本発明に含まれる各有効成分およびその非
毒性の塩を上記の目的で用いるには、通常、全身的また
は局所的に、経口または非経口で投与される。投与量
は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間
等により異なるが、通常成人一人あたり、1回に1mg
〜1000mgの範囲で、1日1回から数回経口投与される
か、または1回に100μg〜100mgの範囲で、1
日1回から数回非経口投与(好ましくは静脈内または脳
室内投与)される。もちろん、前記したように投与量は
種々の条件で変動するので、上記投与量より少ない量で
十分な場合もあるし、また範囲を超えて投与する必要の
ある場合もある。本発明化合物を投与する際には、経口
投与のための固体組成物、液体組成物およびその他の組
成物、非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等とし
て用いられる。
【0050】経口投与のための固体組成物には、錠剤、
丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤などが含まれる。この
ような固体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の
活性物質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤(乳
糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセル
ロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロ
リドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)と混合
して用いられる。
【0051】これらの組成物は、常法に従って、不活性
な希釈剤以外の添加物、例えば潤滑剤(ステアリン酸マ
グネシウム等)、崩壊剤(線維素グリコール酸カルシウ
ム等)、溶解補助剤(アルギニン、グルタミン酸、アス
パラギン酸等)や安定化剤(ヒト血清アルブミン、ラク
トース等)を含有していてもよい。錠剤または丸剤は、
必要により胃溶性または腸溶性物質(白糖、ゼラチン、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースフタラート等)のフィルムで被覆してい
てもよい。カプセル剤にはハードカプセルおよびソフト
カプセルが含まれる。
【0052】経口投与のための液体組成物としては、溶
液剤、乳濁剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤が含
まれる。このような液体組成物においては、一般的に用
いられる不活性な希釈剤(精製水、エタノール等)が含
まれる。
【0053】これらの組成物は、不活性な希釈剤以外
に、湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味料、風味料、
芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。経口投与のため
のその他の組成物としては、1種または2種以上の活性
物質を含み、常法により処方されるスプレー剤が含まれ
る。スプレー剤は、不活性な希釈剤以外に安定化剤(亜
硫酸ナトリウム等)や等張性を与えるための緩衝剤(塩
化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸等)を含
有していてもよい。スプレー剤の製造には、例えば米国
特許第2,868,691 号、同第3,095,355 号明細書記載の方
法を用いることができる。
【0054】非経口投与のための注射剤としては、無菌
の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤が含まれ
る。このような注射剤においては、1種または2種以上
の活性物質が少なくとも1種の不活性な水性の希釈剤
(注射用蒸留水、生理食塩水等)や不活性な非水性の希
釈剤(プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、オリーブ油、エタノール、ポリソルベート80(登
録商標)等)と混合して用いられている。これらの注射
剤は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化
剤(ヒト血清アルブミン、ラクトース等)、溶解補助剤
(アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ポリビ
ニルピロリドン等)のような補助剤を含有していてもよ
い。これらは、通常、バクテリア保留フィルター等を用
いるろ過、殺菌剤の配合または照射によって無菌化され
るか、またはこれらの処理をした後、凍結乾燥等の方法
により固体組成物とし、使用直前に無菌水または無菌の
注射用希釈剤を加えて使用される。
【0055】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、これらは本発明の範囲を制限するもので
はない。
【0056】実施例1:誘導型NOS(i−NOS)の
阻害作用 マウスマクロファージ由来の細胞RAW264.7に1
0ng/mlのリポポリサッカライド(LPS)を添加
して、24時間後に細胞を超音波で破砕し、15,000rp
mの遠心上清をi−NOSの酵素源とした。基質として
14C標識L−アルギニンを用い、以下のようにしてNO
Sにより変換されるL−シトルリンの生成量から各々の
化合物の阻害率を求めた。50mMHepes(N−2
−ヒドロキシエチルピペラジン−N′−2−エタンスル
ホン酸)(pH7.8)、 1mM DTT(ジチオトレイオ
ール)、1mM NADPH(還元型ニコチンアミドア
デニンジヌクレオチドリン酸)、0.1mM テトラヒドロ
ビオプテリン(BH4)、10μM FAD(フラビン
アデニンジヌクレオチド)を含む溶液70μlに、1.55
mMのL-[U-14C] アルギニン(10μl)、セルホ
モジネート(Cell homogenates)上清(10μl)、阻
害剤(10μl)を添加し、全量を100μlとした。
溶液を37℃で10分間インキュベーションした後、D
owex 50WX (Na+型,容量250μl)に供し、
100mM Hepesと10mM EDTA(エチレン
ジアミン四酢酸)(500μl;pH 5.4)をDowex
50WXに通し、未反応のL−アルギニンを除いて、
液体シンチレーションカウンターでNO合成酵素の活性
を測定した。結果を表4に示す。
【0057】実施例2:非誘導型NOS(c−NOS)
の阻害作用 ヒト血管内皮細胞型NOS(ec−NOS)をヒト胎児
cDNAライブラリー(Library)よりクローニング
し、バキュロウィルストランスペクター(PVL139
2)に挿入し、リコンビナントウィルスを得た。このウ
ィルスをsf−21細胞に感染させることにより、ヒト
ec−NOSを発現させた。このsf−21細胞を20
mM CHAPS含有ホモジネート緩衝液中、超音波で
破砕し、15,000rpmの遠心上清をヒトec−NOSの
酵素源とした。基質として14C標識L−アルギニンを用
い、以下のようにしてNOSにより変換されるL−シト
ルリンの生成量から各々の化合物の阻害率を求めた。5
0mMHepes(pH7.8)、1mM DTT、1mM
CaCl2、1mM NADPH、 0.1mM テトラヒド
ロビオプテリン、10μM FAD、10μg/mlカ
ルモジュリンを含む溶液70μlに、1.55mMのL-[U
-14C] アルギニン(10μl)、セルホモジネート上
清(10μl)、阻害剤(10μl)を添加し、全量を
100μlとしたものを用いて、実施例1と同様の操作
を行った。結果を表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】上記の表で明らかなように、本発明化合物
は、誘導型NOSおよび非誘導型NOSの双方に強い阻
害活性を示すことが分かる。特に誘導型に対する阻害作
用は非誘導型に対する阻害活性より強く、そのため、本
発明化合物は、定常的な一酸化窒素の発生を抑えること
なく、炎症等による一酸化窒素の産生を抑えることがで
きる。
【0060】製剤実施例1:錠剤の製造 以下の化合物を常法により混合し、打錠して一錠中に1
00mgの活性成分を含有する錠剤100個を得た。 ・2−アミノ−4−メチルピリジン…………………………………………10g ・繊維素グリコール酸カルシウム(崩壊剤)…………………………200mg ・ステアリン酸マグネシウム(滑沢剤)………………………………100mg ・微結晶セルロース…………………………………………………………… 9.7g 製剤実施例2:注射剤の製造 以下の各成分を常法により混合したのち、溶液を常法に
より滅菌し、5mlずつ、アンプルに充填し、常法によ
り凍結乾燥し、1アンプル中、20mgの活性成分を含
有するアンプル100本を得た。 ・2−アミノ−4−メチルピリジン……………………………………………2g ・マンニット………………………………………………………………………5g ・蒸留水………………………………………………………………………1000ml
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 ADU A61K 31/44 ADU 31/435 ABA 31/435 ABA ACB ACB 31/47 ABG 31/47 ABG // C07D 213/73 C07D 213/73 215/38 215/38 221/04 221/04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立して、
    水素原子、C1〜6のアルキル基、C1〜6のアルコキ
    シ基、C1〜6のアルキルチオ基、C3〜7のシクロア
    ルキル基、C2〜5のアシル基、水酸基、メルカプト
    基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基、
    シアノ基、COOR6基(基中、R6は水素原子またはC
    1〜6のアルキル基を表わす。)、NR78基(基中、
    7およびR8はそれぞれ独立して、水素原子またはC1
    〜6のアルキル基を表わす。)、CONR910基(基
    中、R9およびR10はそれぞれ独立して、水素原子また
    はC1〜6のアルキル基を表わす。)、フェニル基、フ
    ェニル−(C1〜4)アルキル基、フェノキシ基、フェ
    ニル−(C1〜4)アルコキシ基、ベンゾイル基、ベン
    ゾイル−(C1〜4)アルキル基、チエニル基を表わす
    か、またはR1およびR2、R2およびR3、またはR3
    よびR4が一緒になってC3〜5のアルキレン基を表わ
    し、R5は水素原子またはC1〜6のアルキル基を表わ
    す。)で示される化合物、それらの非毒性塩またはそれ
    らの酸付加塩を有効成分として含有する一酸化窒素合成
    酵素阻害剤。
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