JPH09131A - 舟型の漁具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、曳船より幹縄で連結された舟
型を、水の抵抗を利用して、曳船の斜め横で引っ張り、
針をつけて魚類を釣る漁具である。また曳船の両舷側で
の漁法が可能となり釣果が期待できる。 【構成】 舟型は断面がＴ型で、縦方向の抵抗部が流
線型をした板で、その中央前部に幹縄を連結する。舟型
の後ろに適当な長さの針をつける。抵抗板下部には舟型
のバランスのため適当な重りをつける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は舟型を曵船の斜め横で
引っ張り、その後方で生餌、ホロ等を引いて魚を釣る漁
具である。

【０００２】

【従来の技術】従来より水の抵抗を利用する抵抗板は曳
船の後方海面下を曵く潜行板、又は海面上を曳く漁具
で、いずれも曳船の真後ろ、張出棒の真後ろの漁法だけ
である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は曳船より両舷
側の斜め横後方の鉛直線上での漁法が可能となりより広
範囲な領域を釣ることができ、釣果が期待できるもので
ある。また、張出棒として利用される孟宗竹の取付け等
が不要となり、船の維持管理が楽になる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】以下その構成を説明する
と （１）舟型は断面がＴ型で、縦方向の抵抗部が流線型を
した板である。 （２）抵抗板の中央前部に幹縄を連結する。 （３）抵抗板の下部には舟型のバランスをとるため適当
な重りをつける。 （４）舟型のうしろに適当な長さの針をつける

【０００５】

【作用】本発明の作用を右舷の場合で述べると、舟型が
浮かべられると、抵抗板の中央前部に連結された幹縄に
曳かれ、抵抗板前後のバランスがくずれ、舟型は右斜め
方向に曳かれようとする。下部に取付けられた流線型の
抵抗板は抵抗板先端の背面で水流を受けることになる。
この水圧は、舟型の船首を右回転させるように働き水流
は流線型にそって流れ、その角度を保持しようとする。
このようにして水流の水圧と曳船の速度による水圧が平
衡するまで、右側にひらきながら曳かれていく。 左側
も同じ作用に依る。舟型の背面後ろに、三角柱を取付け
ることにより、波浪による舟型の潜り込みを防止でき
る。

【０００６】

【実施例】

（１）抵抗板の流線型は、平板に適当な大きさの三角柱
を取付けても目的は達することができる。 （２）抵抗板前後端に入水角度が調整できる構造ならば
曵船との開く距離を加減でき、曵船と舟型の横方向の距
離を調整できる。 （３）幹縄を伸ばすことにより、曵船と舟型の縦方向の
距離を調整できる （４）針に魚が掛かると同時に、舟型に連結した幹縄の
曵く位置が、舟型先端に移動して、曵船に近寄ってき
て、舟型を引上げやすくする。

【０００７】

【発明の効果】曵船より両舷側に複数の舟型を曳いて
も、幹縄を手元までたぐり寄せることができるので、獲
物による針のからみつきを防止できる。このようにし
て、曳船より両舷側の斜め横後方の漁法が可能となりよ
り広範囲な領域を釣ることができ、釣果が期待できる。
漁具の管理も楽になる。また、川や瀬戸の潮流の速いと
ころでも的確にポイントに寄せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図

【図２】本発明の側面図

【図３】本発明の平面図

【図４】本発明の実施例を示す斜視図

【符号の説明】

１は舟型 ２は抵抗板 ３は重り ４は幹縄 ５はハリスと針

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 曳船より幹縄で連結された舟型を、水
   の抵抗を利用して、 曳船の斜め横で引っ張り、針をつけて魚類を釣る漁具。