JPH09130258A - オーディオ記録再生装置及びオーディオ信号符号化装置 - Google Patents

オーディオ記録再生装置及びオーディオ信号符号化装置

Info

Publication number
JPH09130258A
JPH09130258A JP28715295A JP28715295A JPH09130258A JP H09130258 A JPH09130258 A JP H09130258A JP 28715295 A JP28715295 A JP 28715295A JP 28715295 A JP28715295 A JP 28715295A JP H09130258 A JPH09130258 A JP H09130258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
signal
audio signal
decoding
audio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28715295A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakano
宏 中野
Masahito Mori
正仁 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP28715295A priority Critical patent/JPH09130258A/ja
Publication of JPH09130258A publication Critical patent/JPH09130258A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオ信号の編集時の編集点を得る際
に、簡便な構成で演算量を削減することができるような
オーディオ記録再生装置を提供する。 【解決手段】 入力端子1からの入力信号を所定のコー
ドに基づいて符号化処理してテープ13に記録するオー
ディオ記録再生装置において、テープ13から読み取っ
た信号を上記所定のコードに基づいて復号化処理する復
号化部17と、上記入力信号と、上記復号化部17から
の再生信号とを切り換えるスイッチ4と、スイッチ4を
介して送られるオーディオ信号を符号化する符号化部1
1とを備えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体にオーデ
ィオ信号を記録し、該記録媒体を再生するオーディオ記
録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年において、デジタルオーディオ信号
に対して、データ量を削減するために、例えば、蓄積用
動画像符号化の検討組織(moving picture image codin
g experts group :MPEG)にて標準化されているM
PEG−1等の符号化アルゴリズムでサブバンド符号化
及び復号化方式が採用されている。このサブバンド符号
化及び復号化方式は、ステレオオーディオ信号のデータ
から、このステレオオーディオ信号の周波数軸方向への
偏在の性質を利用して、ステレオオーディオ信号に含ま
れる冗長部分のデータを削減する方式である。
【0003】上記サブバンド符号化及び復号化方式のア
ルゴリズムにおいて、先ず、16ビット直線量子化され
た入力信号の全帯域を、サブバンド分析フィルタで32
帯域分割しサブバンド信号を取り出す。なお、このサブ
バンド信号は、例えば12サンプルのデータを有してい
るもので、32個に1個の割合、すなわちクロックレー
トが元の1/32に減少する。
【0004】次に、各帯域のサブバンド信号の12サン
プルのデータが波形と倍率とに分けて分離され、最大振
幅が1.0になるように正規化され、このときの倍率が
スケールファクタとして取り出される。また一方、上記
入力信号を高速フーリエ変換し、この結果を用いてマス
キング値を計算する。
【0005】そして、このマスキング値と上記スケール
ファクタとから、各サブバンド信号に対して、量子化処
理する際の量子化ビットを割り当てる。続いて、この量
子化ビットに基づいて、各サブバンド信号を量子化す
る。
【0006】これら量子化された信号と、上記量子化ビ
ットと、上記スケールファクタとから所定のフォーマッ
トにてビットストリームが形成され、これらビットスト
リームは蓄積メディアに記録される。
【0007】また、上記量子化、すなわち符号化された
信号の復号化処理において、先ず、上記蓄積メディアか
らビットストリームを取り出し、このビットストリーム
から量子化処理された信号と、量子化ビットと、スケー
ルファクタとが得られる。続いて、この量子化、すなわ
ち符号化された信号が、上記量子化ビットに基づいて、
逆量子化されて32帯域のサブバンド信号になる。これ
らサブバンド信号に対して31個の零値を挿入して、こ
の零値の挿入により生じる不要なスペクトルを帯域通過
フィルタにて除去し、これら信号がフィルタ合成され
る。
【0008】このようにして、符号化処理したオーディ
オ信号を復号化処理して元のオーディオ信号を再現する
ことができる。
【0009】ここで、上述したオーディオ記録再生装置
の一例を図10に示す。
【0010】先ず、入力端子51よりオーディオ信号が
入力される。このオーディオ信号は、符号化部52に送
られ、所定のコードで符号化処理され、記録アンプ53
にて記録可能なレベルになり、記録ヘッド64によりテ
ープ63に記録される。
【0011】続いて、テープ63に記録されているオー
ディオ信号は、再生ヘッド65にて読み取られ、再生ア
ンプ56にて再生処理可能なレベルになり、復号化部5
7に送られる。復号化部57では、復号化処理された際
のコードに基づいて復号化処理がなされ、第1の出力端
子59に送られる。
【0012】なお、復号化部57から出力されるオーデ
ィオ信号は、符号化前のオーディオ信号と同程度の高品
質な信号である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MPEGの
符号化アルゴリズムで符号化されたオーディオ信号が記
録されたテープ63を編集するのに、通常は例えばタイ
ムコード等から成る編集点というものが採られる。この
編集点を採るのに、復号化信号をMPEGの復号化アル
ゴリズムで復号化処理して得られた高品質な音声を用い
ていた。
【0014】従って、編集点を採るだけでも必要以上に
高品質な音声を用いて、結果的に高価格になったり、前
記オーディオ記録再生装置を占有する時間が長くなるた
め、その間他の作業ができなかったりと問題が生じてき
た。
【0015】また、単に編集点を採るのみであれば、高
品質な音声でなくても、一部の例えば低域側の信号のみ
を用いて再生して得られるオーディオ信号(以下簡易再
生信号という)を用いるだけでも十分であることが知ら
れている。
【0016】そこで、図10に示すように、再生アンプ
56の出力が送られる符号列変換回路58を設け、この
符号列変換回路58にて再生アンプ56から送られる符
号化信号の一部を取り出す操作を行い、例えば低域側の
みを第2の出力端子60に送るものが提案されている。
【0017】ところが、符号列変換回路58だけとはい
え、新たに加えられる構成が複雑となる虞があり、さら
に簡便な構成を用いることが望まれる。
【0018】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
なされたものであり、オーディオ信号の編集時の編集点
を得る際に、簡便な構成で演算量を削減することができ
るようなオーディオ記録再生装置を提供することを目的
とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係るオーディオ
記録再生装置は、入力オーディオ信号を所定のコードに
基づいて符号化処理して記録媒体に記録するオーディオ
記録再生装置において、上記記録媒体から読み取った信
号を上記所定のコードに基づいて復号化処理する復号化
部と、上記入力オーディオ信号と、上記復号化部からの
再生オーディオ信号とを切り換える切換手段と、上記切
換手段を介して送られるオーディオ信号を符号化する符
号化部とを備えることを特徴とすることで、上述の問題
を解決する。
【0020】さらに、上記復号化部からの出力を間引く
間引手段を備えることが挙げられる。
【0021】また、上記オーディオ記録再生装置によれ
ば、記録媒体から読み取られたオーディオ信号は復号化
部にて所定のコードに基づいて復号化処理され、切換手
段に送られる。切換手段は、符号化部に入力するオーデ
ィオ信号として、入力オーディオ信号と、復号化部から
送られる再生オーディオ信号とを切り換える。符号化部
は、切換手段から送られるオーディオ信号を所定のコー
ドに基づいて符号化処理する。なお、符号化部では、入
力オーディオ信号が入力されると通常の記録用の符号化
を行い、再生オーディオ信号が入力されると記録用の符
号化で得られるよりもデータ量の少ないオーディオ信号
が得られる符号化処理を行う。
【0022】さらに、間引手段を付加することで、一旦
復号化されたオーディオ信号を符号化する際に、データ
量を落とした状態で符号化部に入力することができる。
【0023】また、本発明に係るオーディオ信号符号化
装置は、オーディオ信号の帯域をM分割して得られた各
帯域の信号毎に所定のコードにて符号化処理を施すオー
ディオ信号符号化装置において、M分割されたオーディ
オ信号の帯域のうち、一部の帯域のみを用いて符号化処
理を行うことを特徴とするオーディオ信号符号化装置。
【0024】上記オーディオ信号符号化装置によれば、
入力されたオーディオ信号の一部分を用いて符号化処理
を行うため、符号化処理に要する演算量や処理時間を削
減することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るオーディオ信
号符号化装置及びオーディオ記録再生装置が適用される
具体例について、図面を参照しながら説明する。
【0026】上記オーディオ記録再生装置の第1の具体
例は、図1に示すように、入力端子1から入力されるオ
ーディオ信号(以下入力信号という)を所定のコードに
基づいて符号化処理してテープ13に記録するオーディ
オ記録再生装置において、テープ13から読み取った信
号を上記所定のコードに基づいて復号化処理する復号化
部17と、上記入力信号と、上記復号化部17からの再
生オーディオ信号(以下再生信号という)とを切り換え
るスイッチ4と、スイッチ4を介して送られるオーディ
オ信号を符号化する符号化部11とを備えるものであ
る。
【0027】上記符号化部11には、上記オーディオ信
号符号化装置が適用される。すなわち、符号化部11
は、オーディオ信号の帯域をM分割して得られた各帯域
の信号毎に所定のコードにて符号化処理を施すオーディ
オ信号符号化装置において、M分割されたオーディオ信
号の帯域のうち、一部の帯域のみを用いて符号化処理
を、スイッチ4において被選択端子aが選択されたとき
に行うものである。
【0028】図1によれば、入力端子1からの入力信号
は、符号化部11にて、後述するように、メディア統合
系動画像圧縮の国際基準であるMPEG(moving pictu
re experts group)による符号化アルゴリズムで符号化
処理(以下通常符号化処理という)され、さらに、記録
アンプ12で処理されてテープ13に記録ヘッド14に
て記録される。
【0029】また、テープ13に記録されたオーディオ
信号は、再生ヘッド15にて読み出され、再生アンプ1
6にて処理されて、復号化部17にて、後述するアルゴ
リズムで復号化処理される。この復号化処理されたオー
ディオ信号は、第1の出力端子2に出力される他、スイ
ッチ4の被選択端子aに出力される。
【0030】ここで、符号化部11は、スイッチ4の切
換動作により上記再生信号が入力されると、この再生信
号に対して後述する簡易符号化処理がなされ、この簡易
符号化されたオーディオ信号(以下簡易符号化信号とい
う)は、第2の出力端子3に送られる。また、入力信号
が入力されると、上述したように、この入力信号に対し
て通常符号化処理を行う。
【0031】なお、簡易符号化信号は、後述するよう
に、上記入力信号よりもデータ量が減少したものとなっ
ている。
【0032】図1において、符号化部11は、後述する
ように、上記入力信号あるいは上記再生信号を、上記通
常符号化処理のアルゴリズムあるいは上記簡易符号化処
理のアルゴリズムにて符号化する部分である。ここで、
符号化されたオーディオ信号は、記録アンプ12に送ら
れる他、第2の出力端子3に送られる。
【0033】記録アンプ12は、符号化部11から上記
通常符号化処理されたオーディオ信号を増幅処理して記
録できるレベルに上げてから記録ヘッド14に出力し、
出力されたオーディオ信号はこの記録ヘッド14にてテ
ープ13に記録される。また、符号化部11から上記簡
易符号化処理されたオーディオ信号が入力されると、動
作を停止する。
【0034】また、テープ13に記録されたオーディオ
信号を再生する際には、テープ13が装着された後に再
生ヘッド15にて記録内容を読み出して再生アンプ16
に出力し、出力された符号化信号を増幅処理して再生処
理できるレベルに上げてから復号化部17に送る。
【0035】復号化部17は、後述するように、例えば
帯域分割されて符号化された符号化信号の一部の帯域の
データのみを取り出して復号化処理し、第1の出力端子
2及びスイッチ4の被選択端子aに出力する。
【0036】スイッチ4は、被選択端子a、bを切り換
えて符号化部11に入力する信号を選択する。ここで、
被選択端子aには、復号化部17からの再生信号が送ら
れ、被選択端子bには、入力端子1からの入力信号が送
られる。
【0037】なお、ここでは、記録媒体としてテープを
用いているが、ディスク状記録媒体等の他の形態の記録
媒体を用いてもよい。
【0038】ここで、図2に符号化部11からテープ1
3までと、テープ13から復号化部17までとにおける
信号の流れを示す。
【0039】図2において、分析フィルタバンク10
1、スケーリング部102、ビット割り当て部103、
量子化部104及びフォーマット部105での動作は、
符号化部11で処理される内容であり、ビットストリー
ム展開部107、逆量子化部108及び合成フィルタバ
ンク109での動作は、復号化部17で処理される内容
である。
【0040】図2によれば、オーディオ信号入力端子1
00にて入力信号は、符号化部11の分析フィルタバン
ク101にて、通常符号化処理においては帯域分割され
出力される。一方簡易符号化処理においては帯域分割さ
れるとともにデータ量が減らされて出力される。また、
スケーリング102及びビット割り当て部103にて分
析フィルタバンクからの出力信号に対して所定の処理が
なされた後、量子化部104にて量子化処理または符号
化処理がなされ、フォーマット部105を経て、記録媒
体としてのテープ13に記録される。
【0041】一方、テープ13に記録された符号化信号
は、上記再生ヘッド15にて読み取られた後出力され、
復号化部17のビットストリーム展開部107及び逆量
子化部108にて所定の処理がなされた後、合成フィル
タバンク109にて帯域合成される。このとき、後述す
るように、上記入力信号と同じデータ量を有する再生信
号、あるいは上記入力信号よりも少ないデータ量の再生
信号が得られる。
【0042】図2において、オーディオ信号入力端子1
00からの出力は、符号化部11に入力されるとともに
分析フィルタバンク101に送られる。
【0043】分析フィルタバンク101は、帯域分割フ
ィルタとして例えば低域通過フィルタいわゆるローパス
フィルタを有して成るもので、入力されるオーディオ信
号を、例えば所定のサンプル数s毎にM個に分割して、
この各帯域sサンプル毎に分割された信号をスケーリン
グ部2に送る。以下に、この分析フィルタバンク101
の具体例を示す。
【0044】先ず、簡易符号化処理により帯域分割処理
後に得られる信号S[k] は、以下の(1)式で定義され
る。
【0045】
【数1】
【0046】ここでは、帯域分割に用いられるフィルタ
のタップ数を256としている。
【0047】そこで、簡易符号化処理時の分析フィルタ
バンク101の第1の具体例は、後述するように、入力
信号を例えば32分割して得られる帯域の内低域側の1
6帯域のみを取り出して、この16帯域分の信号S[k]
(0≦k<16)を出力するものである。
【0048】一方、簡易符号化処理時の分析フィルタバ
ンクの第2の具体例は、後述するように、入力信号を例
えば16分割して、この16分割して得られたサブバン
ド信号全てを取り出して、この16帯域分の信号S[k]
(0≦k<16)を出力するものである。
【0049】そこで、簡易符号化処理時の分析フィルタ
バンク101の各具体例の動作の説明に先立って、従来
において知られている通常符号化処理時の帯域分割フィ
ルタについて説明する。
【0050】図3に、通常符号化処理時の帯域分割フィ
ルタバンクの動作を説明するフローチャートを示す。ま
た、図3においてはタップ数が512である例が示され
る。
【0051】ステップS101では、入力される信号
(X[i] とする)に対して、(2)式に示すように、3
2番目毎にタップを区切る操作いわゆるシフト処理操作
がなされ、ステップS102に進む。
【0052】 X[i]=X[i-32],ただし32≦i<512 ・・・(2) また、ステップS102では、ステップS101におい
てシフト処理した32サンプル分の信号が入力される。
【0053】ここで、目的の帯域分割後のサブバンド信
号であるS[k] は、(3)式に示すように、X[i] を用
いて定義される。なお、(3)式中のF[i] はプロトタ
イプローパスフィルタの係数であり、M[i][k]はこのF
[i] の回転子であり、(4)式で定義される。また、回
転子M[i][k]は、(5)式に示されるような性質を示
す。すなわち、タップが64進む毎に大きさはそのまま
で符号が反転する性質を示している。
【0054】
【数2】
【0055】ステップS103では、(6)式に示すよ
うに、X[i] にフィルタ係数F[i]を掛ける、いわゆる
フィルタ処理がなされ、512個の信号Z[i] (0≦i
<512)が得られる。ここでは、F[i] (0≦i<5
12)の代わりに、(7)式で定義されるC[i] (0≦
i<512)が用いられる。(7)式によれば、C[i]
は、F[i] の大きさをそのままにして、64個単位で符
号を反転させたものである。
【0056】 Z[i]=C[i]×X[i],ただし0≦i<512 ・・・(6) C[i+64j]=(-1)jF[i+64j],ただし0≦i<64,0≦j<8 ・・・(7) ステップS104では、ステップS103で得られるZ
[i] がjの混じった値であるため、このjを消去するた
めに、(8)式に示すように、各タップ毎のZ[i] の和
いわゆる部分和を取ってY[i] が算出される。
【0057】
【数3】
【0058】ステップS105では、(9)式に示すよ
うに、Y[i] と回転子M[i][k]との積を用いて、0≦i
<64の範囲で総和が取られS[k] が得られる。
【0059】
【数4】
【0060】ステップS106では、得られた32個の
信号S[k] (0≦k<32)またはサブバンド信号が出
力される。
【0061】以上のことをふまえて、簡易符号化処理時
の分析フィルタバンク101の動作を説明する。
【0062】先ず、簡易符号化処理時の分析フィルタバ
ンクの第1の具体例において、上記入力信号は、ステッ
プS101、S102にて上述と同様に32タップ毎に
サンプリングされ、ステップS103にて、サンプリン
グされたサブバンド信号に基づいて以下の(10)式に
示すように0≦i<256の範囲で256個のZ[i]が
算出される。さらに、ステップS104では、以下の
(11)式に示すように、ステップS103で得られた
Z[i] をi毎に足し合わせてY[i] が得られる。また、
ステップS105では、以下の(12)式に示すよう
に、16個のサブバンド信号S[k] (0≦k<16)が
算出され、ステップS106にてこのS[k]が出力され
る。
【0063】
【数5】
【0064】すなわち、この分析フィルタバンク101
の第1の具体例では、帯域分割したサブバンド信号の一
部の帯域について信号処理することで演算量の削減と出
力データ量の削減とを図っているが、これ以外の方法で
従来の方法よりも演算量及び出力データ量を削減する具
体例として、分析フィルタバンク101の第2の具体例
について説明する。
【0065】ここで、簡易符号化処理時の分析フィルタ
バンク101の第2の具体例において、上記入力信号を
例えば16分割して、この16分割して得られたサブバ
ンド信号全てに対して処理するため、このときの回転子
M[i][k]は、以下の(13)式に示すように定義され、
(14)式に示すように32個毎に符号が反転する性質
を持つ。
【0066】 M[i][k]=cos((i-8)(2k+1)π/32) ・・・(13) M[i][k]=−M[i+32][k] ・・・(14) すなわち、ステップS101にてシフト処理を行い16
毎にタップが区切られ、ステップS102にて、残りの
16サンプル分の信号が入力され、16帯域に分割され
る。ステップS103でのフィルタ処理では、以下の
(15)式に示すように、Z[i] を算出する。ここで、
(15)式中のC[i] (0≦i<256)は、(16)
式に示すように帯域分割フィルタとして用いられるプロ
トタイプのローパスフィルタの係数F[i] を32個単位
で符号を反転したものである。
【0067】 Z[i]=C[i]×X[i],ただし0≦i<256 ・・・(15) C[i+32j]=(-1)jF[i+32j],ただし0≦i<32,0≦j<8 ・・・(16) ステップS104では、以下の(17)式に示すよう
に、ステップS103で得られたZ[i] について各iに
おける部分和Y[i] が求められる。さらに、ステップS
105での帯域分割処理では、以下の(18)式に示す
ように、部分和Y[i] に回転子M[i][k]を乗じて、iに
ついて足し合わせてS[k] が算出され、ステップS10
6にて出力される。
【0068】
【数6】
【0069】図2に戻り、スケーリング部102は、上
記帯域毎の信号すなわちsサンプル毎に最大振幅、いわ
ゆるスケールファクタを求めて、このスケールファクタ
及び帯域毎の信号をビット割り当て部103に送る。ま
た、ビット割り当て部103は、上記スケールファクタ
に基づいて上記帯域毎に量子化ビットを割り当てて、こ
の量子化ビット及び上記帯域毎の信号を量子化部104
に送る。また、量子化部104は、上記量子化ビットに
基づいて上記各帯域の信号を量子化処理し、この量子化
された信号をビットストリームフォーマット部105に
送る。
【0070】また、ビットストリームフォーマット部1
05は、上記量子化された信号及び上記量子化ビット等
からビットストリームを形成し、テープ13に記録す
る。
【0071】以下、復号化処理について説明する。
【0072】テープ13に記録されたデータは、上記再
生ヘッド15にて読み取られ、復号化部17に送られ
る。
【0073】そこで、復号化部17の具体例として、M
PEGにおける復号化アルゴリズムによる復号化処理
(以下通常復号化処理という)の例と、通常復号化処理
にて得られる再生信号よりもデータ量が少ない再生信号
が得られる簡易復号化処理の2例とについて説明する。
【0074】簡易復号化時の復号化部17の第1の具体
例は、テープ13に記録された符号化信号の一部の帯域
例えば低域側16帯域の符号化信号に対して逆量子化を
行い、フィルタ処理を施し、再生信号を得るものであ
る。
【0075】一方、上記復号化部17の第2の具体例
は、後述するように合成フィルタバンク109として幅
がπ/Kでかつ中心周波数がπ/2Kの奇数倍のローパ
スフィルタで構成される帯域通過フィルタいわゆるバン
ドパスフィルタが用いられるとともに、逆量子化部10
8にて復号化処理後の信号出力時に目的とするサブバン
ド数M例えばM=32とすると、テープ13に記録され
た符号化信号の一部の帯域のデータに対して、(K−
1)例えばK=16すなわち(16−1)=15個の零
値を挿入し、合成フィルタバンク109にて帯域合成を
行って得られたK帯域、この場合は16帯域分の再生信
号を得るものである。なお、Kは、1≦K<Mの関係を
満たす値である。
【0076】そこで、先ず、簡易復号化処理時の復号化
部17の第1の具体例において、ビットストリーム展開
部107は、伝送されるビットストリームから例えば3
2帯域分の量子化ビット、スケールファクタ及び量子化
された信号すなわち符号化信号を取り出して、各データ
を逆量子化部108に送る。
【0077】逆量子化部108は、ビットストリーム展
開部107から送られる32帯域の符号化信号のうち例
えば低域側16帯域の信号を取り出して逆量子化処理
し、合成フィルタバンク109に送る。
【0078】合成フィルタバンク109は、例えば25
6タップのローパスフィルタを有して成る部分であり、
逆量子化部108から送られる16帯域分の逆量子化信
号を帯域合成し得られた再生信号を出力する。
【0079】ここで、合成フィルタバンク109の動作
の説明に先立って、上記通常復号化処理時の帯域合成フ
ィルタの動作の説明を行う。
【0080】先ず、通常復号化処理時の帯域合成フィル
タの動作を図4に示す。なお、ここでは、フィルタ処理
するのに512タップのものを用いるものとする。
【0081】ステップS110では、上記逆量子化部1
08より逆量子化された例えば信号S[k] が入力され
る。さらに、ステップS111にてフィルタのタップを
64単位で区切る、いわゆるシフト処理が行われる。
【0082】ここで、上記逆量子化信号をフィルタ処理
するのに必要な低域から数えてk番目の帯域のバンドパ
スフィルタのフィルタ係数をd[i][k](0≦i<51
2,0≦k」<32)とすると、フィルタ処理後の信号
をXは以下の(19)式を満たすものとなる。
【0083】
【数7】
【0084】ここで、k番目のバンドパスフィルタの係
数d[i][k]は、このバンドパスフィルタを構成するプロ
トタイプのローパスフィルタの係数をH[i] (0≦i<
512)、H[i] を用いてバンドバスフィルタを構成す
るための回転子M[i][k]とするとき、d[i][k]は以下の
(20)式で表される。なお、(20)式において、M
[i][k]は、(21)式で定義され、さらに(22)式に
示すような対称性を有する。
【0085】 d[i][k]=M[i][k]×H[i] ・・・(20) M[i][k]=cos((16+i)(2k+1)π/64) ・・・(21) M[i][k]=−M[i+64][k] ・・・(22) また、(22)式によれば、回転子M[i][k]は、iが6
4進む毎に1周期となる性質を有していると言える。
【0086】また、この対称性を利用するために、上記
フィルタの係数H[i] でiが64個単位にて符号が反転
するようなフィルタ係数をD[i] (0≦i<512)と
する。従って、このD[i] は、以下の(23)式に示す
ような性質を有するものである。
【0087】 D[m+64p]=(-1)p H[m+64p] (0≦m<64,0≦p<8) ・・・(23) さらに、式を簡略化するために、回転子M[i][k]でiが
64個単位にて符号が反転するような回転子をN[i][k]
とする。また、このN[i][k]はD[i] と同様に、(2
4)式に示すような性質を有している。こうして、フィ
ルタ係数D[i] (0≦i<512)と回転子N[i][k]と
が得られる。
【0088】 N[m+64p][k]=(-1)p M[m+64p][k] (0≦m<64,0≦p<8) ・・・(24) 従って、(19)式は、以下の(25)式に示すように
変形することができる。
【0089】
【数8】
【0090】図2に戻り、ステップS112では、以下
の(26)式に示すように、「N[i][k]×S[k] 」の計
算いわゆるマトリックス処理がなされ、帯域数kを消去
して得られる信号V[i] (0≦i<512)が得られ
る。
【0091】
【数9】
【0092】ここで、V[i] はiが64進む毎に周期を
迎えることを考慮すると、512タップ中には8周期存
在することになる。また、iが64進む毎に周期を迎え
るということは、iが32進む毎にV[i] は反転するこ
とになる。従って、フィルタ処理を各周期の前半部分と
後半部分と別々に行う必要がある。図5に、この必要な
部分を斜線で示す。また、この斜線部分をiが0から6
4までに入るようにシフトさせたものを図6に示す。
【0093】また、前半部分と後半部分とを別々に取り
出すには、図6に示すように、8周期の倍の16周期分
のデータを取り出さなければならなくなり、これは10
24タップ分のデータに相当する。ところが、この10
24タップ分のデータの内、処理に必要なのは半分の5
12タップ分であるため、ステップS113では、図7
に示すような信号U[i] (0≦i<512)を得るため
の処理が行われる。
【0094】ステップS113では、以下の図7におい
て周期の序数が偶数番目については以下の(27)式に
従い、また、奇数番目については以下の(28)式に従
うように、それぞれ処理してU[i] を取り出す。
【0095】 U[i]=U[r+64q]=V[r+128q],ただし0≦r<32,0≦q<8 ・・・(27) U[i]=U[r+32+64q]=V[r+96+128q],ただし0≦r<32,0≦q<8 ・・・(28) ステップS114では、(29)式に示すように、各i
についてU[i] と上記D[i] とを乗じるすなわちフィル
タ処理を行い、信号W[i] を得る。
【0096】 W[i] =U[i]×D[i] ・・・(29) さらに、ステップS115では、W[i] を用いて、(3
0)式に示すように、iを0から511まで足し合わせ
てXを生成する、すなわち帯域合成処理を行って、ステ
ップS116にて得られた再生信号Xが出力される。
【0097】
【数10】
【0098】上述したことを考慮して、復号化部17の
第1の具体例による簡易復号化処理時の合成フィルタバ
ンク109について説明する。
【0099】ステップS110にて、上記逆量子化部1
08より送られる信号は、n帯域、例えばn=16すな
わち16帯域の信号である。従って、図4のステップS
110では、16帯域の逆量子化信号が入力される。従
って、以下に示す演算は、(31)式に示すようにな
る。
【0100】
【数11】
【0101】ステップS111では、上述のように64
毎にタップを区切り、ステップS112でなされる上述
と同様のマトリックス処理では以下の(32)式に示す
ように16帯域分すなわち0≦k<15の範囲で足し合
わせてV[i] を得る。さらに、ステップS113では、
(33)式及び(34)式に示すように、上述したよう
なフィルタ処理のための前処理が行われ、ステップS1
14では、(35)式に示すように、i毎にフィルタ処
理が行われる。
【0102】
【数12】
【0103】ステップS115では、以下の(36)式
に示すように、帯域合成処理がなされ、ステップS11
6にてこの帯域合成処理にて得られた32サンプル分の
オーディオ信号である再生信号Xが出力される。
【0104】
【数13】
【0105】以上のように、簡易復号化処理時の復号化
部17の第1の具体例によれば、通常復号化処理に必要
な帯域数と同数の帯域数で符号化された符号化信号の一
部の帯域を用いて復号化処理を行い再生信号を得るた
め、通常のオーディオ信号の全帯域を用いて符号化処理
された符号化信号に対して復号化処理すなわち通常復号
化処理を行うよりも演算量を削減することが可能にな
る。
【0106】次に、上記復号化部17の第2の具体例に
ついて説明する。
【0107】上記第2の具体例の復号化部17におい
て、ビットストリーム展開部107は、上述の復号化部
17の第1の具体例にて説明したのと同様の動作を行
う。
【0108】また、逆量子化部108は、上記再生アン
プ16から送られる符号化信号に対して、上記ビットス
トリーム展開部7から送られる信号の内低域側からK個
(1≦K<M、例えばM=32)の帯域例えば16帯域
を選択し、これら選択したK個の帯域の符号化信号に対
して(K−1)個の零値を挿入して逆量子化を行う。
【0109】合成フィルタバンク9は、上述のように幅
がπ/Kで中心周波数がπ/2Kの奇数倍であるローパ
スフィルタで構成されたバンドパスフィルタであり、逆
量子化部8より送られるK個の帯域分の逆量子化信号を
帯域合成しK帯域分の再生信号、この場合16帯域分の
再生信号を形成するとともに、この再生信号をオーディ
オ信号出力端子110に送る。
【0110】以上のように、簡易復号化処理時の復号化
部17の第2の具体例によれば、通常復号化処理に必要
な帯域数と同数の帯域数で符号化された符号化信号の一
部の帯域を用いて復号化処理を行い再生信号を得るた
め、上記通常復号化処理を行うよりも演算量を削減する
ことが可能になるとともに、出力されるデータ量も削減
される。
【0111】また、復号化処理する信号に対して挿入す
る零値の数を変化させることで、クロックレートを任意
に変えることが可能になる、すなわち標本化周波数を変
化させることも可能である。
【0112】図1に示したオーディオ記録再生装置の第
1の具体例によれば、簡易復号化処理時には、復号化部
17の第1の具体例を用いることで、通常のフィルタの
タップ数に比べて低次のタップ数のフィルタを用いるこ
とが可能になるため、演算量と処理時間とが削減され
る。また、このオーディオ信号を用いた簡易符号化処理
時には、上記分析フィルタバンク101の第1の具体例
を用いて、入力されるオーディオ信号のうち帯域分割し
一部の帯域例えば16帯域を取り出して、符号化処理を
行うことで、データ量が減少し演算回数と処理時間とが
削減される。
【0113】あるいは、簡易復号化処理時には、復号化
部17の第2の具体例を用いることで、16帯域の符号
化信号から16帯域のオーディオ信号を得るとともに、
通常のフィルタのタップ数に比べて低次のタップ数のフ
ィルタを用いることが可能になるため、演算量と処理時
間とが削減される。また、この再生信号を用いた簡易符
号化処理時には、符号化部11にて分析フィルタバンク
101の第2の具体例を用いて、上記16帯域分の信号
を用いて帯域分割し、符号化処理することで通常処理時
よりも演算回数及び処理時間が削減される。
【0114】なお、本発明をオーディオ信号の記録と再
生とを行うオーディオ記録再生装置としてのみ適用する
のではなく、記録媒体に記録するだけの記録装置として
用いたり、通常の記録方法で記録された記録媒体を再生
する再生装置として用いてもよい。
【0115】また、オーディオ記録再生装置の第2の具
体例は、図8に示すように、入力端子1から入力される
オーディオ信号(以下入力信号という)を所定のコード
に基づいて符号化処理してテープ13に記録するオーデ
ィオ記録再生装置において、テープ13から読み取った
信号を上記所定のコードに基づいて復号化処理する復号
化部17と、上記入力信号と、上記復号化部17からの
再生オーディオ信号(以下再生信号という)とを切り換
えるスイッチ4と、スイッチ4を介して送られるオーデ
ィオ信号を符号化する符号化部11とを備えるものであ
る。
【0116】また、復号化部17からの出力を間引く間
引回路19を備えることが挙げられる。
【0117】このオーディオ記録再生装置の第2の具体
例によれば、例えば簡易復号化処理時に上記復号化部1
7の第1の例の合成フィルタバンク109が用いられ
る。すなわち、通常処理よりも少ない帯域数に分割され
符号化された符号化信号に対して、次数の低い帯域合成
フィルタを用いて復号化処理を行い再生信号を得る。さ
らに、該再生信号は、間引回路19に送られ、間引回路
19にて、例えば1サンプルおきにデータが間引きされ
る。このようにして、データ量を減少させるものであ
る。また、間引回路19からの出力は、スイッチ4の被
選択端子aに出力され、スイッチ4の動作に応じて符号
化部11に入力される。
【0118】また、簡易符号化処理時において、符号化
部11では、上記分析フィルタバンク101の第2の例
を用いて符号化処理を行う。
【0119】また、図8において、図1に示した構成に
付した番号と同じ番号のものは上述の各部の動作と同様
の動作を行うため、ここでは説明を省略する。
【0120】間引回路19は、復号化部17より送られ
る再生信号を、例えば1サンプルおきに間引いて、例え
ば元の半数のサンプル数を有するオーディオ信号を得
る。すなわち、復号化部17より出力されるオーディオ
信号のサンプル数を減少させる。
【0121】また、上述のように、再符号化処理された
符号化信号を再生するには、そのまま復号化部17を用
いてもよいが、例えば第2の出力端子3に該符号化信号
を出力し、簡易復号化処理専用の再生装置を用いてもよ
い。
【0122】上記簡易復号化処理専用の再生装置は、図
9に示すように、入力端子71から送られる再符号化処
理された符号化信号を、記録アンプ72にて処理してか
ら記録媒体であるディスク79に記録ヘッド14を用い
て一旦記録する。また、再生ヘッド75にてディスク7
9から読み取った信号を再生アンプ76を介して復号化
部77に送り、この復号化部77にて上述したような簡
易復号化処理を行い、得られた信号を出力端子78に送
る。
【0123】上記簡易復号化処理専用の再生装置の出力
は、例えばオーディオ編集の編集点を選択するのに用い
られる。
【0124】なお、本発明をオーディオ信号の記録と再
生とを行うオーディオ記録再生装置としてのみ適用する
のではなく、記録媒体に記録するだけの記録装置として
用いたり、通常の記録方法で記録された記録媒体を再生
する再生装置として用いてもよい。
【0125】また、簡易復号化処理された再生信号を用
いる用途として、オーディオ編集時の編集点の選択に用
いる例を挙げたが、これに限定されることはなく、高品
質なオーディオ信号を必要とすることのない用途であれ
ば何であっても本発明の効果が得られる。
【0126】また、上記テープ13に記録されているデ
ータとして、32帯域に分割されて符号化されたデータ
を用いているが、他の帯域数に分割されて得られたデー
タを用いてもよい。また、復号化部17において、テー
プ13から取り出した符号化信号のうち低域側16帯域
を取り出した例を挙げたが、一部の帯域のみを扱う範囲
では他の部分を取り出しても本発明の効果を得ることが
できる。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るオー
ディオ記録再生装置によれば、記録媒体に記録された信
号を復号化処理して再符号化処理する際に、データ量を
上記記録媒体に記録された信号と比較して減少させると
ともに、通常符号化及び復号化処理する際に用いるより
も低次数の帯域分割フィルタあるいは帯域合成フィルタ
を用いるため、これらのフィルタ処理による演算量を削
減することが可能になり、処理時間の短縮化を図ること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーディオ記録再生装置の第1の
具体例の構成を示すブロック図である。
【図2】上記オーディオ記録再生装置の第1の具体例の
符号化部及び復号化部の信号処理を説明するブロック図
である。
【図3】上記符号化部にて用いられる帯域分割フィルタ
の動作の一具体例を示す図である。
【図4】上記復号化部にて用いられる帯域合成フィルタ
の動作の一具体例を示す図である。
【図5】通常復号化処理時における上記帯域合成フィル
タの途中の演算を視覚的に示す図である。
【図6】上記通常復号化処理時のおける上記帯域合成フ
ィルタの途中の演算を視覚的に示す図である。
【図7】上記通常復号化処理時における上記帯域合成フ
ィルタの途中の演算を視覚的に示す図である。
【図8】上記オーディオ記録再生装置の第2の具体例の
構成を示すブロック図である。
【図9】上記従来のオーディオ記録再生装置にて符号化
された信号を用いて、記録媒体の記録するディスク記録
再生装置の構成を示すブロック図である。
【図10】従来のオーディオ記録再生装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
11 符号化部 13 テープ 14 記録ヘッド 15 再生ヘッド 17 復号化部 19 間引回路 101 分析フィルタバンク 108 逆量子化部 109 合成フィルタバンク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力オーディオ信号を所定のコードに基
    づいて符号化処理して記録媒体に記録するオーディオ記
    録再生装置において、 上記記録媒体から読み取った信号を上記所定のコードに
    基づいて復号化処理する復号化部と、 上記入力オーディオ信号と、上記復号化部からの再生オ
    ーディオ信号とを切り換える切換手段と、 上記切換手段を介して送られるオーディオ信号を符号化
    する符号化部とを備えることを特徴とするオーディオ記
    録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記復号化部からの出力を間引く間引手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載のオーディオ
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記符号化部は、上記切換手段の切換動
    作に応じて、M分割されたオーディオ信号の帯域のうち
    一部の帯域のオーディオ信号のみを用いて符号化処理す
    る動作と、上記M分割されたオーディオ信号の全帯域を
    用いて符号化処理する動作とを切り換えることを特徴と
    する請求項1記載のオーディオ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記符号化部は、上記切換手段の切換動
    作に応じて、上記オーディオ信号の全帯域を用いた帯域
    分割に必要とされる次数より低次数の帯域分割フィルタ
    を用いて帯域分割する動作と、通常の次数のフィルタを
    用いて帯域分割する動作とを切り換えることを特徴とす
    る請求項1記載のオーディオ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記復号化部は、上記切換手段の切換動
    作に応じて、M分割されて符号化処理された符号化信号
    の一部の帯域のみを用いて復号化処理する動作と、上記
    M分割されて符号化された符号化信号の全帯域を用いて
    復号化する動作とを切り換えることを特徴とする請求項
    1記載のオーディオ記録再生装置。
  6. 【請求項6】 上記復号化部は、上記切換手段の切換動
    作に応じて、上記符号化信号の全帯域の帯域合成に必要
    とされる次数より低次数の帯域合成フィルタを用いて復
    号化処理する動作と、上記符号化信号の全帯域の帯域合
    成に必要とされる帯域合成フィルタを用いて復号化処理
    する動作とを切り換えることを特徴とする請求項1記載
    のオーディオ記録再生装置。
  7. 【請求項7】 オーディオ信号の帯域をM分割して得ら
    れた各帯域の信号毎に所定のコードにて符号化処理を施
    すオーディオ信号符号化装置において、 M分割されたオーディオ信号の帯域のうち、一部の帯域
    のみを用いて符号化処理を行うことを特徴とするオーデ
    ィオ信号符号化装置。
  8. 【請求項8】 上記オーディオ信号の帯域分割処理にて
    選択される帯域は、所定の帯域より低域側の帯域である
    ことを特徴とする請求項7記載のオーディオ信号符号化
    装置。
  9. 【請求項9】 上記オーディオ信号の帯域分割処理に
    は、上記オーディオ信号の全帯域の帯域分割処理に必要
    とされる次数より低次数の帯域分割フィルタを用いるこ
    とを特徴とする請求項7記載のオーディオ信号符号化装
    置。
JP28715295A 1995-11-06 1995-11-06 オーディオ記録再生装置及びオーディオ信号符号化装置 Withdrawn JPH09130258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28715295A JPH09130258A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 オーディオ記録再生装置及びオーディオ信号符号化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28715295A JPH09130258A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 オーディオ記録再生装置及びオーディオ信号符号化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09130258A true JPH09130258A (ja) 1997-05-16

Family

ID=17713754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28715295A Withdrawn JPH09130258A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 オーディオ記録再生装置及びオーディオ信号符号化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09130258A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI515720B (zh) 壓縮數位化音訊信號之方法、解碼已編碼壓縮數位化音訊信號之方法、及機器可讀儲存媒體
JP3277679B2 (ja) 高能率符号化方法と高能率符号化装置及び高能率復号化方法と高能率復号化装置
JP3336617B2 (ja) 信号符号化又は復号化装置,及び信号符号化又は復号化方法,並びに記録媒体
KR100634506B1 (ko) 저비트율 부호화/복호화 방법 및 장치
KR100352352B1 (ko) 정보부호화방법,정보복호화방법및장치,정보전송방법,및정보기록매체에정보를기록하는방법
US6415251B1 (en) Subband coder or decoder band-limiting the overlap region between a processed subband and an adjacent non-processed one
JPH05292540A (ja) 映像データ多重化及び多重分離装置及び方法
WO1995021490A1 (fr) Procede et dispositif de codage de l&#39;information et procede et dispositif de decodage de l&#39;information
JPH0846516A (ja) 情報符号化方法及び装置、情報復号化方法及び装置、並びに記録媒体
JP3304750B2 (ja) ロスレス符号装置とロスレス記録媒体とロスレス復号装置とロスレス符号復号装置
KR100300887B1 (ko) 디지털 오디오 데이터의 역방향 디코딩 방법
JP3304739B2 (ja) ロスレス符号装置とロスレス記録媒体とロスレス復号装置とロスレス符号復号装置
JPH09130258A (ja) オーディオ記録再生装置及びオーディオ信号符号化装置
JPH09102742A (ja) 符号化方法および装置、復号化方法および装置、並びに記録媒体
JP2001083995A (ja) サブバンド符号化・復号方法
JP2002050967A (ja) 信号記録媒体
JP3527758B2 (ja) 情報記録装置
JPH04249300A (ja) 音声符復号化方法及びその装置
JP2001094432A (ja) サブバンド符号化・復号方法
JPH11330973A (ja) エンコード方法、デコード方法、エンコード装置、デコード装置、ディジタル信号記録方法、ディジタル信号記録装置、記録媒体、ディジタル信号送信方法及びディジタル信号送信装置
JP3352401B2 (ja) オーディオ信号の符号化及び複号化方法及び装置
JPH0863900A (ja) 信号伝送方法及び装置、信号再生方法及び装置、並びに記録媒体
KR100322703B1 (ko) 오디오부호화기/복호화기
JPH0638192A (ja) 画像符号化装置および画像復号化装置
JPH08186501A (ja) オーディオ信号復号化方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107