JPH09129477A - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ

Info

Publication number
JPH09129477A
JPH09129477A JP28012495A JP28012495A JPH09129477A JP H09129477 A JPH09129477 A JP H09129477A JP 28012495 A JP28012495 A JP 28012495A JP 28012495 A JP28012495 A JP 28012495A JP H09129477 A JPH09129477 A JP H09129477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal electrode
cross
section
ratio
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28012495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Mizuno
洋一 水野
Atsushi Masuda
淳 増田
Koichi Chazono
広一 茶園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP28012495A priority Critical patent/JPH09129477A/ja
Publication of JPH09129477A publication Critical patent/JPH09129477A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い静電容量を保ち、高いQ値を有すると共
に内部構造欠陥のない積層コンデンサを提供する。 【解決手段】 内部電極片22bの幅Dと誘電体層21
の幅Wとの比(D/W)が0.1以上0.4以下の範囲
内の所定値になると共に、内部電極片22bの長さL1
と誘電体層21の長さLとの比(L1/L)が0.5以
上0.9以下の範囲内の所定値になるように誘電体層2
1の大きさ及び内部電極片22bの形状を設定する。こ
れにより、内部電極片22bの面積、並びに幅方向及び
長さ方向において内部電極片22bを介さずに直接上下
層の誘電体層21が密着する割合が必要十分に得られる
ので、クラックやデラミネーション等の構造欠陥の発生
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、積層コンデンサに
関し、特に静電容量の小さな高周波用の積層コンデンサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2乃至図4に従来例の積層コンデンサ
を示す。図2は分解斜視図、図3は平面図、図4は図3
のA−A線矢視方向断面図である。
【0003】図において、10は積層コンデンサで、誘
電体層11と内部電極12とを交互に積層してなる素体
13と、素体13の両端部において内部電極を交互に並
列に接続している一対の外部電極14とから構成されて
いる。
【0004】内部電極12は、誘電体層11の中央領域
付近に設けられた内部電極片12aと、外部電極14に
沿って外部電極14に接続した状態で設けられた内部電
極引出部12bとから成り、内部電極片12aは内部電
極引出部12bを介して外部電極14に接続されてい
る。
【0005】誘電体層11は矩形のシート上のセラミッ
ク焼結体からなり、セラミック焼結体は、例えばチタン
酸バリウム等を主成分とする誘電体磁器材料から形成さ
れている。内部電極12は金属ペーストを焼結させた金
属薄膜からなり、金属ペーストとしては、例えばPdや
Ag−Pdのような貴金属材料を主成分とするものが使
用されている。外部電極14もない部電極12と同様の
材料により形成され、表面には半田濡れ性をよくするた
めに半田メッキが施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、移動
通信機器等に使用される通信用の周波数が高周波帯(G
Hz帯)へ移行してきており、これに伴って移動通信機
器等に使用される積層コンデンサも高周波帯への対応を
余儀なくされている。
【0007】積層コンデンサを高周波帯へ対応させるた
めには、高周波域において低容量、例えば10pF以下
の静電容量の積層コンデンサのQ値を高める必要があ
る。
【0008】このように高周波域において、低容量の積
層コンデンサのQ値を高めるためには、内部電極の電気
抵抗を小さくする必要がある。
【0009】内部電極の電気抵抗を小さくする方法とし
ては、内部電極の面積を広くしたり、内部電極の厚みを
厚くしたりする方法がある。
【0010】しかしながら、内部電極の面積を大きくす
ると静電容量が大きくなりすぎるので、内部電極間の距
離を広げたり、積層数を減らしたりしなければならず、
このため、内部電極間の電気抵抗が高まったり、Q値が
低下したりする。
【0011】また、内部電極を厚くすると、内部電極の
電気抵抗は下がるが、内部電極の局部的な累積によりそ
の部分は局部的に厚くなって内部歪みが増大したり、P
d等からなる内部電極の酸化膨張により、構造欠陥(デ
ラミネーション、クラック等)の発生率が大きくなって
しまう。
【0012】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、低い
静電容量を保ち、高いQ値を有すると共に内部構造欠陥
のない積層コンデンサを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、誘電体層と内部電極層とを
交互に積層してなる直方体形状の素体と、該素体の両端
部において該内部電極層に形成された内部電極を交互に
並列に接続している一対の外部電極とからなる積層コン
デンサであって、前記内部電極は、同層内に形成され、
所定間隔をあけてほぼ平行に延びる2つの内部電極片を
有し、前記内部電極片の幅Dと前記誘電体層の幅Wとの
比(D/W)が0.1以上0.4以下の範囲内の所定値
に設定されている積層コンデンサを提案する。
【0014】該積層コンデンサによれば、前記内部電極
片の幅Dと前記誘電体層の幅Wとの比(D/W)が0.
1以上0.4以下の範囲内の所定値に設定されているの
で、内部電極片の面積、及び幅方向において内部電極片
を介さずに直接上下層の誘電体層が密着する割合が必要
十分に得られる。
【0015】また、請求項2では、誘電体層と内部電極
層とを交互に積層してなる直方体形状の素体と、該素体
の両端部において該内部電極層に形成された内部電極を
交互に並列に接続している一対の外部電極とからなる積
層コンデンサであって、前記内部電極は、同層内に形成
され、所定間隔をあけてほぼ平行に延びる2つの内部電
極片を有し、前記内部電極片の長さL1と前記誘電体層
の長さLとの比(L1/L)が0.5以上0.9以下の
範囲内の所定値に設定されている積層コンデンサを提案
する。
【0016】該積層コンデンサによれば、前記内部電極
片の長さL1と前記誘電体層の長さLとの比(L1/
L)が0.5以上0.9以下の範囲内の所定値に設定さ
れているので、内部電極片の面積、及び長さ方向におい
て内部電極片を介さずに直接上下層の誘電体層が密着す
る割合が必要十分に得られる。
【0017】また、請求項3では、誘電体層と内部電極
層とを交互に積層してなる直方体形状の素体と、該素体
の両端部において該内部電極層に形成された内部電極を
交互に並列に接続している一対の外部電極とからなる積
層コンデンサであって、前記内部電極は、同層内に形成
され、所定間隔をあけてほぼ平行に延びる2つの内部電
極片を有し、前記内部電極片の幅Dと前記誘電体層の幅
Wとの比(D/W)が0.1以上0.4以下の範囲内の
所定値に設定されると共に、前記内部電極片の長さL1
と前記誘電体層の長さLとの比(L1/L)が0.5以
上0.9以下の範囲内の所定値に設定されている積層コ
ンデンサを提案する。
【0018】該積層コンデンサによれば、前記内部電極
片の幅Dと前記誘電体層の幅Wとの比(D/W)が0.
1以上0.4以下の範囲内の所定値に設定されると共
に、前記内部電極片の長さL1と前記誘電体層の長さL
との比(L1/L)が0.5以上0.9以下の範囲内の
所定値に設定されているので、内部電極片の面積、及び
内部電極片を介さずに直接上下層の誘電体層が密着する
割合が必要十分に得られる。
【0019】また、請求項4では、誘電体層と内部電極
層とを交互に積層してなる直方体形状の素体と、該素体
の両端部において該内部電極層に形成された内部電極を
交互に並列に接続している一対の外部電極とからなる積
層コンデンサであって、前記内部電極は、同層内に形成
され、所定間隔をあけてほぼ平行に延びる2つの内部電
極片を有し、両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断
面において、該断面の縦方向の長さTと、前記断面内に
おける内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面に
平行に延びる前記断面の外辺までの距離T1との比(T
1/T)が、前記断面の横方向の長さWと、前記断面内
における内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面
に対して直角方向に延びる前記断面の外辺までの距離W
1との比(W1/W)とほぼ等しく設定され、これらの
比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.4以下の
範囲内の所定値に設定されている積層コンデンサを提案
する。
【0020】該積層コンデンサによれば、前記断面内に
おける内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面に
平行に延びる前記断面の外辺までの距離T1との比(T
1/T)が、前記断面の横方向の長さWと、前記断面内
における内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面
に対して直角方向に延びる前記断面の外辺までの距離W
1との比(W1/W)とほぼ等しく設定され、これらの
比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.4以下の
範囲内の所定値に設定されているので、素体外部に存在
する導体と内部電極片との間の距離を必要十分に得られ
る。
【0021】また、請求項5では、誘電体層と内部電極
層とを交互に積層してなる直方体形状の素体と、該素体
の両端部において該内部電極層に形成された内部電極を
交互に並列に接続している一対の外部電極とからなる積
層コンデンサであって、前記内部電極は、同層内に形成
され、所定間隔をあけてほぼ平行に延びる2つの内部電
極片を有し、両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断
面の縦方向の長さTと、該断面における前記内部電極の
形成領域の縦方向の長さT2との比(T2/T)が0.
2以上0.7以下の範囲内の所定値に設定されている積
層コンデンサを提案する。
【0022】該積層コンデンサによれば、前記断面の縦
方向の長さTと、前記内部電極の形成領域の縦方向の長
さT2との比(T2/T)が0.2以上0.7以下の範
囲内の所定値に設定されているので、素体外部に存在す
る導体と内部電極片の面との間の距離を必要十分に得ら
れる。
【0023】また、請求項6では、誘電体層と内部電極
層とを交互に積層してなる直方体形状の素体と、該素体
の両端部において該内部電極層に形成された内部電極を
交互に並列に接続している一対の外部電極とからなる積
層コンデンサであって、前記内部電極は、同層内に形成
され、所定間隔をあけてほぼ平行に延びる2つの内部電
極片を有し、両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断
面における前記内部電極の形成領域の縦方向の長さT2
と前記内部電極片の厚さT3との比(T3/T2)が
0.004以上0.1以下の範囲内の所定値に設定され
ている積層コンデンサを提案する。
【0024】該積層コンデンサによれば、前記断面にお
ける前記内部電極の形成領域の縦方向の長さT2と前記
内部電極片の厚さT3との比(T3/T2)が0.00
4以上0.1以下の範囲内の所定値に設定されているの
で、前記内部電極片の厚みを必要十分に厚く形成できる
と共に、その抵抗を小さくすることができる。
【0025】また、請求項7では、誘電体層と内部電極
層とを交互に積層してなる直方体形状の素体と、該素体
の両端部において該内部電極層に形成された内部電極を
交互に並列に接続している一対の外部電極とからなる積
層コンデンサであって、前記内部電極は、同層内に形成
され、所定間隔をあけてほぼ平行に延びる2つの内部電
極片を有し、両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断
面において、該断面の縦方向の長さTと、前記断面内に
おける内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面に
平行に延びる前記断面の外辺までの距離T1との比(T
1/T)が、前記断面の横方向の長さWと、前記断面内
における内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面
に対して直角方向に延びる前記断面の外辺までの距離W
1との比(W1/W)とほぼ等しく設定され、これらの
比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.4以下の
範囲内の所定値に設定されていると共に、両端の外部電
極を結ぶ軸に直角に交わる断面の縦方向の長さTと、該
断面における前記内部電極の形成領域の縦方向の長さT
2との比(T2/T)が0.2以上0.7以下の範囲内
の所定値に設定されている積層コンデンサを提案する。
【0026】該積層コンデンサによれば、前記断面内に
おける内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面に
平行に延びる前記断面の外辺までの距離T1との比(T
1/T)が、前記断面の横方向の長さWと、前記断面内
における内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面
に対して直角方向に延びる前記断面の外辺までの距離W
1との比(W1/W)とほぼ等しく設定され、これらの
比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.4以下の
範囲内の所定値に設定され、さらに前記断面の縦方向の
長さTと、前記内部電極の形成領域の縦方向の長さT2
との比(T2/T)が0.2以上0.7以下の範囲内の
所定値に設定されているので、素体外部に存在する導体
と内部電極片及び該内部電極面との間の距離を必要十分
に得られる。
【0027】また、請求項8では、誘電体層と内部電極
層とを交互に積層してなる直方体形状の素体と、該素体
の両端部において該内部電極層に形成された内部電極を
交互に並列に接続している一対の外部電極とからなる積
層コンデンサであって、前記内部電極は、同層内に形成
され、所定間隔をあけてほぼ平行に延びる2つの内部電
極片を有し、両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断
面において、該断面の縦方向の長さTと、前記断面内に
おける内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面に
平行に延びる前記断面の外辺までの距離T1との比(T
1/T)が、前記断面の横方向の長さWと、前記断面内
における内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面
に対して直角方向に延びる前記断面の外辺までの距離W
1との比(W1/W)とほぼ等しく設定され、これらの
比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.4以下の
範囲内の所定値に設定されていると共に、両端の外部電
極を結ぶ軸に直角に交わる断面における前記内部電極の
形成領域の縦方向の長さT2と前記内部電極片の厚さT
3との比(T3/T2)が0.004以上0.1以下の
範囲内の所定値に設定されている積層コンデンサを提案
する。
【0028】該積層コンデンサによれば、前記断面内に
おける内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面に
平行に延びる前記断面の外辺までの距離T1との比(T
1/T)が、前記断面の横方向の長さWと、前記断面内
における内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面
に対して直角方向に延びる前記断面の外辺までの距離W
1との比(W1/W)とほぼ等しく設定され、これらの
比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.4以下の
範囲内の所定値に設定され、さらに前記断面における前
記内部電極の形成領域の縦方向の長さT2と前記内部電
極片の厚さT3との比(T3/T2)が0.004以上
0.1以下の範囲内の所定値に設定されているので、素
体外部に存在する導体と内部電極片との間の距離を必要
十分に得られると共に、前記内部電極片の厚みを必要十
分に厚く形成でき、その抵抗を小さくすることができ
る。
【0029】また、請求項9では、請求項8記載の積層
コンデンサにおいて、前記両端の外部電極を結ぶ軸に直
角に交わる断面の縦方向の長さTと、該断面における前
記内部電極の形成領域の縦方向の長さT2との比(T2
/T)が0.2以上0.7以下の範囲内の所定値に設定
されている積層コンデンサを提案する。
【0030】該積層コンデンサによれば、前記断面内に
おける内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面に
平行に延びる前記断面の外辺までの距離T1との比(T
1/T)が、前記断面の横方向の長さWと、前記断面内
における内部電極の形成領域の周縁から前記内部電極面
に対して直角方向に延びる前記断面の外辺までの距離W
1との比(W1/W)とほぼ等しく設定され、これらの
比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.4以下の
範囲内の所定値に設定され、さらに前記断面における前
記内部電極の形成領域の縦方向の長さT2と前記内部電
極片の厚さT3との比(T3/T2)が0.004以上
0.1以下の範囲内の所定値に設定されると共に、前記
両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断面の縦方向の
長さTと、該断面における前記内部電極の形成領域の縦
方向の長さT2との比(T2/T)が0.2以上0.7
以下の範囲内の所定値に設定されているので、素体外部
に存在する導体と内部電極片との間の距離を必要十分に
得られると共に、前記内部電極片の厚みを必要十分に厚
く形成でき、その抵抗を小さくすることができる。
【0031】また、請求項10では、請求項4乃至9の
何れかに記載の積層コンデンサにおいて、前記内部電極
片の幅Dと前記誘電体層の幅Wとの比(D/W)が0.
1以上0.4以下の範囲内の所定値に設定されている積
層コンデンサを提案する。
【0032】該積層コンデンサによれば、素体外部に存
在する導体と内部電極片との間の距離を必要十分に得ら
れ、さらに前記内部電極片の厚みを必要十分に厚く形成
でき、その抵抗を小さくすることができると共に、内部
電極片の面積、及び幅方向において内部電極片を介さず
に直接上下層の誘電体層が密着する割合が必要十分に得
られる。
【0033】また、請求項11では、請求項4乃至10
の何れかに記載の積層コンデンサにおいて、前記内部電
極片の長さL1と前記誘電体層の長さLとの比(L1/
L)が0.5以上0.9以下の範囲内の所定値に設定さ
れている積層コンデンサを提案する。
【0034】該積層コンデンサによれば、素体外部に存
在する導体と内部電極片との間の距離を必要十分に得ら
れ、さらに前記内部電極片の厚みを必要十分に厚く形成
でき、その抵抗を小さくすることができると共に、内部
電極片の面積、及び内部電極片を介さずに直接上下層の
誘電体層が密着する割合が必要十分に得られる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は一実施形態における第1の
実施例の積層コンデンサを示す分解斜視図、図5は平断
面図、図6は図5におけるB−B線矢視方向断面図であ
る。図において、20は積層コンデンサで、誘電体層2
1と内部電極22とを交互に積層してなる素体23と、
素体23の両端部において内部電極22を交互に並列に
接続している一対の外部電極24とから構成されてい
る。
【0036】誘電体層21は、矩形のシート状のセラミ
ック焼結体からなり、焼結体は例えばチタン酸バリウム
を主成分とするグリーンシートを焼成して形成した誘電
体磁器材料からなる。
【0037】誘電体層21を介して隣り合う一対の内部
電極22のそれぞれは、1つのスリット22aを介して
隣り合う2つの内部電極片22bを有している。各内部
電極片22bは矩形になっており、内部電極片22bの
長辺は外部電極24に対して略直角になっている。ま
た、同一内部電極22内の2つの内部電極片22b相互
の幅、及び誘電体層21を介して対向する内部電極22
間における内部電極片22bの幅は各々等しく形成され
ている。
【0038】さらに、内部電極片22bの基端部は、外
部電極24に沿って設けられた内部電極引出部22cを
介して外部電極24に接続されている。
【0039】一方、誘電体層21を介して隣り合う一対
の内部電極22において、一方の層の内部電極22の内
部電極片22bの一方の側に向いた全ての側縁部は、他
方の層の内部電極22の内部電極片22bの他方の側に
向いた全ての側縁部と対向している。
【0040】これらの内部電極22は導電性ペーストの
薄膜を焼結させた金属薄膜からなり、導電性ペーストと
しては、例えばパラジウム粉末を主成分とするものが使
用されている。外部電極24も内部電極22と同様の材
料により形成され、表面には半田濡れ性をよくするため
に半田メッキが施されている。
【0041】ここで、図5に示すように、内部電極片2
2bの幅Dと誘電体層21の幅Wとの比(D/W)が
0.1以上0.4以下の範囲内の所定値になると共に、
内部電極片22bの長さL1と誘電体層21の長さLと
の比(L1/L)が0.5以上0.9以下の範囲内の所
定値になるように誘電体層21の大きさ及び内部電極片
22bの形状が設定されている。
【0042】本実施例では、D、W、L1、Lの長さを
それぞれ100μm、460μm、600μm、900
μmに設定した。
【0043】この積層コンデンサは次のようにして製造
した。まず、誘電体の原料粉末に有機バインダーを15
重量%添加し、さらに水を50重量%加え、これらをボ
ールミルに入れて十分に混合し、誘電体磁器原料のスラ
リーを作成した。
【0044】次に、このスラリーを真空脱泡器に入れて
脱泡した後、リバースロールコーターに入れ、ポリエス
テルフィルム上にこのスラリーからなる薄膜を形成し、
この薄膜をポリエステルフィルム上で100℃に加熱し
て乾燥させ、これを打ち抜いて、10cm角、厚さ約2
0μmのグリーンシートを得た。
【0045】一方、平均粒径が1.5μmのパラジウム
粉末10gと、エチルセルロース0.9gをブチルカル
ビトール9.1gに溶解させたものとを攪拌器に入れ、
10時間攪拌することにより内部電極用の導電性ペース
トを得た。
【0046】この後、上述した内部電極のパターンを5
0個有する各スクリーンを用いて、上記グリーンシート
の片面にこの導電性ペーストからなる内部電極のパター
ンを各々印刷し、これを乾燥させた。
【0047】次に、上記印刷面を上にしてグリーンシー
トを複数枚積層し、さらにこの積層物の上下両面に印刷
の施されていないグリーンシートを積層した。次いで、
この積層物を約50℃の温度で厚さ方向に約40トンの
圧力を加えて圧着させた。この後、この積層物を格子状
に裁断し、約50個の積層チップを得た。
【0048】次に、この積層チップを雰囲気焼成可能な
炉に入れ、大気中で600℃まで加熱して、有機バイン
ダーを焼成させ、その後、炉の雰囲気を大気中雰囲気と
し、積層体チップの加熱温度を600℃から焼成温度の
1150℃(最高温度)を3時間保持した。この後、1
00℃/hrの速度で600℃まで降温し、室温まで冷
却して、焼結体チップを得た。
【0049】次いで、内部電極が露出する焼結体チップ
の側面に銀とガラスフリットとビヒクルからなる導電性
ペーストを塗布して乾燥させ、これを大気中で800℃
の温度で15分間焼き付け、銀電極層を形成し、さらに
この上に銅を無電解メッキで被着させ、この上に電気メ
ッキ法でPb−Sn半田層を設けて、一対の外部電極を
形成した。これによって積層コンデンサが得られた。
【0050】前述の構成よりなる積層コンデンサによれ
ば、内部電極片22bの面積、並びに幅方向及び長さ方
向において内部電極片22bを介さずに直接上下層の誘
電体層21が密着する割合が必要十分に得られるので、
クラックやデラミネーション等の構造欠陥の発生を防止
することができる。
【0051】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
第2の実施例では第1の実施例の構成に加えて、図7に
示すように、断面の縦方向の長さTと、断面内における
内部電極形成領域25の周縁から内部電極面に平行に延
びる断面の外辺までの距離T1との比(T1/T)が、
断面の横方向の長さWと、内部電極形成領域25の周縁
から内部電極面に対して直角方向に延びる断面の外辺ま
での距離W1との比(W1/W)とほぼ等しく設定さ
れ、これらの比(T1/T、W1/W)が0.15以上
0.4以下の範囲内の所定値に設定されている。さらに
これと共に、断面の縦方向の長さTと、内部電極形成領
域25の縦方向の長さT2との比(T2/T)が0.2
以上0.7以下の範囲内の所定値に設定されている。
【0052】本実施例では、T1、T2、Tをそれぞれ
100μm、260μm、460μmに、またW1、W
をそれぞれ100μm、460μmに設定している。
【0053】前述の構成よりなる積層コンデンサによれ
ば、距離T1と距離Tとの比(T1/T)が、長さWと
距離W1との比(W1/W)とほぼ等しく設定され、こ
れらの比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.4
以下の範囲内の所定値に設定されると共に、長さTと長
さT2との比(T2/T)が0.2以上0.7以下の範
囲内の所定値に設定されているため、素体23外部に存
在する回路基板等の導体と内部電極片22bとの間の距
離を必要十分に得られるので、素体23外部に存在する
導体と内部電極片22bとの間のストレー容量の発生を
抑制でき、低容量のコンデンサにおいても設計値の静電
容量を得ることができる。
【0054】従って、この積層コンデンサを回路基板上
に搭載する場合、内部電極22と回路基板上の導体パタ
ーンとの間に生ずるストレー容量は、内部電極面が回路
基板と平行になるように搭載したとき、または内部電極
面が回路基板に対して垂直になるように搭載したときに
おいても、ごく微少量となると共にほぼ同程度となるの
で、回路基板上への積層コンデンサの搭載状態の違いに
よって、得られる静電容量が変化することがなく、ほぼ
規定値を得ることができる。
【0055】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
第3の実施例では第1又は第2の実施例の構成に加え
て、図8に示すように、断面における内部電極形成領域
25の縦方向の長さT2と内部電極片22bの厚さT3
との比(T3/T2)が0.004以上0.1以下の範
囲内の所定値に設定されている。本実施例では、T3、
T2をそれぞれ8μm、260μmに設定した。
【0056】前述の構成よりなる積層コンデンサによれ
ば、断面における内部電極形成領域25の縦方向の長さ
T2と内部電極片22bの厚さT3との比(T3/T
2)が0.004以上0.1以下の範囲内の所定値に設
定されているため、内部電極片22bの厚みを必要十分
に厚く形成できると共に、その抵抗を小さくすることが
できるので、高周波域において高いQ値を得ることがで
きる。
【0057】尚、これらの実施例は一例であり本発明が
これに限定されることはない。例えば、図9乃至図17
に示すように、同層に存在する2つの内部電極片22b
の長さや幅が異なっていても同様の効果を得ることがで
きる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、内部電極片の幅Dと誘電体層の幅Wとの比(D
/W)が0.1以上0.4以下の範囲内の所定値に設定
されているため、内部電極片の面積、及び幅方向におい
て内部電極片を介さずに直接上下層の誘電体層が密着す
る割合が必要十分に得られるので、クラックやデラミネ
ーション等の構造欠陥の発生を防止することができる。
【0059】また、請求項2によれば、内部電極片の長
さL1と誘電体層の長さLとの比(L1/L)が0.5
以上0.9以下の範囲内の所定値に設定されているた
め、内部電極片の面積、及び長さ方向において内部電極
片を介さずに直接上下層の誘電体層が密着する割合が必
要十分に得られるので、クラックやデラミネーション等
の構造欠陥の発生を防止することができる。
【0060】また、請求項3によれば、内部電極片の幅
Dと誘電体層の幅Wとの比(D/W)が0.1以上0.
4以下の範囲内の所定値に設定されると共に、前記内部
電極片の長さL1と前記誘電体層の長さLとの比(L1
/L)が0.5以上0.9以下の範囲内の所定値に設定
されているため、内部電極片の面積、及び内部電極片を
介さずに直接上下層の誘電体層が密着する割合が必要十
分に得られるので、クラックやデラミネーション等の構
造欠陥の発生を防止することができる。
【0061】また、請求項4によれば、両端の外部電極
を結ぶ軸に直角に交わる断面内における内部電極の形成
領域の周縁から内部電極面に平行に延びる前記断面の外
辺までの距離T1との比(T1/T)が、前記断面の横
方向の長さWと、前記断面内における内部電極の形成領
域の周縁から前記内部電極面に対して直角方向に延びる
前記断面の外辺までの距離W1との比(W1/W)とほ
ぼ等しく設定され、これらの比(T1/T、W1/W)
が0.15以上0.4以下の範囲内の所定値に設定され
ているため、素体外部に存在する導体と内部電極片との
間の距離を必要十分に得られるので、前記素体外部に存
在する導体と内部電極片との間のストレー容量の発生を
抑制でき、低容量のコンデンサにおいても設計値の静電
容量を得ることができる。
【0062】また、請求項5によれば、両端の外部電極
を結ぶ軸に直角に交わる断面の縦方向の長さTと、該断
面内における内部電極の形成領域の縦方向の長さT2と
の比(T2/T)が0.2以上0.7以下の範囲内の所
定値に設定されているため、素体外部に存在する導体と
内部電極片の面との間の距離を必要十分に得られるの
で、前記素体外部に存在する導体と内部電極片との間の
ストレー容量の発生を抑制でき、低容量のコンデンサに
おいても設計値の静電容量を得ることができる。
【0063】また、請求項6によれば、両端の外部電極
を結ぶ軸に直角に交わる断面における内部電極の形成領
域の縦方向の長さT2と内部電極片の厚さT3との比
(T3/T2)が0.004以上0.1以下の範囲内の
所定値に設定されているため、前記内部電極片の厚みを
必要十分に厚く形成できると共に、その抵抗を小さくす
ることができるので、高周波域において高いQ値を得る
ことができる。
【0064】また、請求項7によれば、両端の外部電極
を結ぶ軸に直角に交わる断面内における内部電極の形成
領域の周縁から前記内部電極面に平行に延びる前記断面
の外辺までの距離T1との比(T1/T)が、前記断面
の横方向の長さWと、前記断面内における内部電極の形
成領域の周縁から前記内部電極面に対して直角方向に延
びる前記断面の外辺までの距離W1との比(W1/W)
とほぼ等しく設定され、これらの比(T1/T、W1/
W)が0.15以上0.4以下の範囲内の所定値に設定
され、さらに前記断面の縦方向の長さTと、前記内部電
極の形成領域の縦方向の長さT2との比(T2/T)が
0.2以上0.7以下の範囲内の所定値に設定されてい
るため、素体外部に存在する導体と内部電極片及び該内
部電極面との間の距離を必要十分に得られるので、前記
素体外部に存在する導体と内部電極片との間のストレー
容量の発生を抑制でき、低容量のコンデンサにおいても
設計値の静電容量を得ることができる。
【0065】また、請求項8によれば、両端の外部電極
を結ぶ軸に直角に交わる断面内における内部電極の形成
領域の周縁から前記内部電極面に平行に延びる前記断面
の外辺までの距離T1との比(T1/T)が、前記断面
の横方向の長さWと、前記断面内における内部電極の形
成領域の周縁から前記内部電極面に対して直角方向に延
びる前記断面の外辺までの距離W1との比(W1/W)
とほぼ等しく設定され、これらの比(T1/T、W1/
W)が0.15以上0.4以下の範囲内の所定値に設定
され、さらに前記断面における前記内部電極の形成領域
の縦方向の長さT2と前記内部電極片の厚さT3との比
(T3/T2)が0.004以上0.1以下の範囲内の
所定値に設定されているため、素体外部に存在する導体
と内部電極片との間の距離を必要十分に得られると共
に、前記内部電極片の厚みを必要十分に厚く形成でき、
その抵抗を小さくすることができるので、前記素体外部
に存在する導体と内部電極片との間のストレー容量の発
生を抑制でき、低容量のコンデンサにおいても設計値の
静電容量を得ることができると共に、高周波域において
高いQ値を得ることができる。
【0066】また、請求項9によれば、上記の効果に加
えて、前記素体外部に存在する導体と内部電極片との間
のストレー容量の発生をさらに抑制でき、低容量のコン
デンサにおいても設計値の静電容量を得ることができ
る。
【0067】また、請求項10によれば、上記の効果に
加えて、内部電極片の幅Dと誘電体層の幅Wとの比(D
/W)が0.1以上0.4以下の範囲内の所定値に設定
されているため、内部電極片の面積、及び幅方向におい
て内部電極片を介さずに直接上下層の誘電体層が密着す
る割合が必要十分に得られるので、クラックやデラミネ
ーション等の構造欠陥の発生を防止することができる。
【0068】また、請求項11によれば、上記の効果に
加えて、内部電極片の長さL1と誘電体層の長さLとの
比(L1/L)が0.5以上0.9以下の範囲内の所定
値に設定されているため、内部電極片の面積、及び長さ
方向において内部電極片を介さずに直接上下層の誘電体
層が密着する割合が必要十分に得られるので、クラック
やデラミネーション等の構造欠陥の発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の積層コンデンサを示す
分解斜視図
【図2】従来例の積層コンデンサを示す分解斜視図
【図3】従来例の積層コンデンサを示す平断面図
【図4】図3のA−A線矢視方向断面図
【図5】本発明の第1の実施例の積層コンデンサを示す
平断面図
【図6】図5におけるB−B線矢視方向断面図
【図7】本発明の第2の実施例における積層コンデンサ
の縦断面図
【図8】本発明の第3の実施例における積層コンデンサ
の縦断面図
【図9】本発明の他の実施例における内部電極片形状を
示す図
【図10】本発明の他の実施例における内部電極片形状
を示す図
【図11】本発明の他の実施例における内部電極片形状
を示す図
【図12】本発明の他の実施例における内部電極片形状
を示す図
【図13】本発明の他の実施例における内部電極片形状
を示す図
【図14】本発明の他の実施例における内部電極片形状
を示す図
【図15】本発明の他の実施例における内部電極片形状
を示す図
【図16】本発明の他の実施例における内部電極片形状
を示す図
【図17】本発明の他の実施例における内部電極片形状
を示す図
【符号の説明】
20…積層コンデンサ、21…誘電体層、22…内部電
極、22a…スリット、22b…内部電極片、22c…
内部電極引出部、23…素体、24…外部電極、25…
内部電極形成領域。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層と内部電極層とを交互に積層し
    てなる直方体形状の素体と、該素体の両端部において該
    内部電極層に形成された内部電極を交互に並列に接続し
    ている一対の外部電極とからなる積層コンデンサであっ
    て、 前記内部電極は、同層内に形成され、所定間隔をあけて
    ほぼ平行に延びる2つの内部電極片を有し、 前記内部電極片の幅Dと前記誘電体層の幅Wとの比(D
    /W)が0.1以上0.4以下の範囲内の所定値に設定
    されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 誘電体層と内部電極層とを交互に積層し
    てなる直方体形状の素体と、該素体の両端部において該
    内部電極層に形成された内部電極を交互に並列に接続し
    ている一対の外部電極とからなる積層コンデンサであっ
    て、 前記内部電極は、同層内に形成され、所定間隔をあけて
    ほぼ平行に延びる2つの内部電極片を有し、 前記内部電極片の長さL1と前記誘電体層の長さLとの
    比(L1/L)が0.5以上0.9以下の範囲内の所定
    値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  3. 【請求項3】 誘電体層と内部電極層とを交互に積層し
    てなる直方体形状の素体と、該素体の両端部において該
    内部電極層に形成された内部電極を交互に並列に接続し
    ている一対の外部電極とからなる積層コンデンサであっ
    て、 前記内部電極は、同層内に形成され、所定間隔をあけて
    ほぼ平行に延びる2つの内部電極片を有し、 前記内部電極片の幅Dと前記誘電体層の幅Wとの比(D
    /W)が0.1以上0.4以下の範囲内の所定値に設定
    されると共に、 前記内部電極片の長さL1と前記誘電体層の長さLとの
    比(L1/L)が0.5以上0.9以下の範囲内の所定
    値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  4. 【請求項4】 誘電体層と内部電極層とを交互に積層し
    てなる直方体形状の素体と、該素体の両端部において該
    内部電極層に形成された内部電極を交互に並列に接続し
    ている一対の外部電極とからなる積層コンデンサであっ
    て、 前記内部電極は、同層内に形成され、所定間隔をあけて
    ほぼ平行に延びる2つの内部電極片を有し、 両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断面において、
    該断面の縦方向の長さTと、前記断面内における内部電
    極の形成領域の周縁から前記内部電極面に平行に延びる
    前記断面の外辺までの距離T1との比(T1/T)が、
    前記断面の横方向の長さWと、前記断面内における内部
    電極の形成領域の周縁から前記内部電極面に対して直角
    方向に延びる前記断面の外辺までの距離W1との比(W
    1/W)とほぼ等しく設定され、 これらの比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.
    4以下の範囲内の所定値に設定されていることを特徴と
    する積層コンデンサ。
  5. 【請求項5】 誘電体層と内部電極層とを交互に積層し
    てなる直方体形状の素体と、該素体の両端部において該
    内部電極層に形成された内部電極を交互に並列に接続し
    ている一対の外部電極とからなる積層コンデンサであっ
    て、 前記内部電極は、同層内に形成され、所定間隔をあけて
    ほぼ平行に延びる2つの内部電極片を有し、 両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断面の縦方向の
    長さTと、該断面における前記内部電極の形成領域の縦
    方向の長さT2との比(T2/T)が0.2以上0.7
    以下の範囲内の所定値に設定されていることを特徴とす
    る積層コンデンサ。
  6. 【請求項6】 誘電体層と内部電極層とを交互に積層し
    てなる直方体形状の素体と、該素体の両端部において該
    内部電極層に形成された内部電極を交互に並列に接続し
    ている一対の外部電極とからなる積層コンデンサであっ
    て、 前記内部電極は、同層内に形成され、所定間隔をあけて
    ほぼ平行に延びる2つの内部電極片を有し、 両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断面における前
    記内部電極の形成領域の縦方向の長さT2と前記内部電
    極片の厚さT3との比(T3/T2)が0.004以上
    0.1以下の範囲内の所定値に設定されていることを特
    徴とする積層コンデンサ。
  7. 【請求項7】 誘電体層と内部電極層とを交互に積層し
    てなる直方体形状の素体と、該素体の両端部において該
    内部電極層に形成された内部電極を交互に並列に接続し
    ている一対の外部電極とからなる積層コンデンサであっ
    て、 前記内部電極は、同層内に形成され、所定間隔をあけて
    ほぼ平行に延びる2つの内部電極片を有し、 両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断面において、
    該断面の縦方向の長さTと、前記断面内における内部電
    極の形成領域の周縁から前記内部電極面に平行に延びる
    前記断面の外辺までの距離T1との比(T1/T)が、
    前記断面の横方向の長さWと、前記断面内における内部
    電極の形成領域の周縁から前記内部電極面に対して直角
    方向に延びる前記断面の外辺までの距離W1との比(W
    1/W)とほぼ等しく設定され、 これらの比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.
    4以下の範囲内の所定値に設定されていると共に、 両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断面の縦方向の
    長さTと、該断面における前記内部電極の形成領域の縦
    方向の長さT2との比(T2/T)が0.2以上0.7
    以下の範囲内の所定値に設定されていることを特徴とす
    る積層コンデンサ。
  8. 【請求項8】 誘電体層と内部電極層とを交互に積層し
    てなる直方体形状の素体と、該素体の両端部において該
    内部電極層に形成された内部電極を交互に並列に接続し
    ている一対の外部電極とからなる積層コンデンサであっ
    て、 前記内部電極は、同層内に形成され、所定間隔をあけて
    ほぼ平行に延びる2つの内部電極片を有し、 両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断面において、
    該断面の縦方向の長さTと、前記断面内における内部電
    極の形成領域の周縁から前記内部電極面に平行に延びる
    前記断面の外辺までの距離T1との比(T1/T)が、
    前記断面の横方向の長さWと、前記断面内における内部
    電極の形成領域の周縁から前記内部電極面に対して直角
    方向に延びる前記断面の外辺までの距離W1との比(W
    1/W)とほぼ等しく設定され、 これらの比(T1/T、W1/W)が0.15以上0.
    4以下の範囲内の所定値に設定されていると共に、 両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断面における前
    記内部電極の形成領域の縦方向の長さT2と前記内部電
    極片の厚さT3との比(T3/T2)が0.004以上
    0.1以下の範囲内の所定値に設定されていることを特
    徴とする積層コンデンサ。
  9. 【請求項9】 前記両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交
    わる断面の縦方向の長さTと、該断面における前記内部
    電極の形成領域の縦方向の長さT2との比(T2/T)
    が0.2以上0.7以下の範囲内の所定値に設定されて
    いることを特徴とする請求項8記載の積層コンデンサ。
  10. 【請求項10】 前記内部電極片の幅Dと前記誘電体層
    の幅Wとの比(D/W)が0.1以上0.4以下の範囲
    内の所定値に設定されていることを特徴とする請求項4
    乃至9の何れかに記載の積層コンデンサ。
  11. 【請求項11】 前記内部電極片の長さL1と前記誘電
    体層の長さLとの比(L1/L)が0.5以上0.9以
    下の範囲内の所定値に設定されていることを特徴とする
    請求項4乃至10の何れかに記載の積層コンデンサ。
JP28012495A 1995-10-27 1995-10-27 積層コンデンサ Withdrawn JPH09129477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28012495A JPH09129477A (ja) 1995-10-27 1995-10-27 積層コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28012495A JPH09129477A (ja) 1995-10-27 1995-10-27 積層コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09129477A true JPH09129477A (ja) 1997-05-16

Family

ID=17620676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28012495A Withdrawn JPH09129477A (ja) 1995-10-27 1995-10-27 積層コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09129477A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003063185A3 (de) * 2002-01-25 2004-03-18 Epcos Ag Elektrokeramisches bauelement mit innenelektroden
US7067172B2 (en) * 2002-04-15 2006-06-27 Avx Corporation Component formation via plating technology
US7152291B2 (en) 2002-04-15 2006-12-26 Avx Corporation Method for forming plated terminations
WO2007020757A1 (ja) * 2005-08-19 2007-02-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層セラミックコンデンサ
JP2007096158A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Shizuki Electric Co Inc 積層形フィルムコンデンサ
US7344981B2 (en) 2002-04-15 2008-03-18 Avx Corporation Plated terminations
US7463474B2 (en) 2002-04-15 2008-12-09 Avx Corporation System and method of plating ball grid array and isolation features for electronic components
CN103797553A (zh) * 2011-09-15 2014-05-14 埃普科斯股份有限公司 多层组件和用于其制造的方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7084732B2 (en) 2002-01-25 2006-08-01 Epcos Ag Electroceramic component comprising inner electrodes
WO2003063185A3 (de) * 2002-01-25 2004-03-18 Epcos Ag Elektrokeramisches bauelement mit innenelektroden
US7463474B2 (en) 2002-04-15 2008-12-09 Avx Corporation System and method of plating ball grid array and isolation features for electronic components
US10020116B2 (en) 2002-04-15 2018-07-10 Avx Corporation Plated terminations
US7161794B2 (en) 2002-04-15 2007-01-09 Avx Corporation Component formation via plating technology
US7152291B2 (en) 2002-04-15 2006-12-26 Avx Corporation Method for forming plated terminations
US7344981B2 (en) 2002-04-15 2008-03-18 Avx Corporation Plated terminations
US7067172B2 (en) * 2002-04-15 2006-06-27 Avx Corporation Component formation via plating technology
US11195659B2 (en) 2002-04-15 2021-12-07 Avx Corporation Plated terminations
US10366835B2 (en) 2002-04-15 2019-07-30 Avx Corporation Plated terminations
WO2007020757A1 (ja) * 2005-08-19 2007-02-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層セラミックコンデンサ
JPWO2007020757A1 (ja) * 2005-08-19 2009-02-19 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
JP4525753B2 (ja) * 2005-08-19 2010-08-18 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
JP2007096158A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Shizuki Electric Co Inc 積層形フィルムコンデンサ
US9583262B2 (en) 2011-09-15 2017-02-28 Epcos Ag Multi-layer component and method for producing same
JP2014531130A (ja) * 2011-09-15 2014-11-20 エプコス アクチエンゲゼルシャフトEpcos Ag 多層デバイスおよびその製造方法
CN103797553A (zh) * 2011-09-15 2014-05-14 埃普科斯股份有限公司 多层组件和用于其制造的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4428852B2 (ja) 積層型電子部品およびその製法
JPH09266130A (ja) 積層コンデンサ
JPH09260206A (ja) 積層コンデンサ
JP4573956B2 (ja) 積層型電子部品およびその製法
JP2003022930A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JPH09129477A (ja) 積層コンデンサ
JP2003022929A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP3445448B2 (ja) 積層コンデンサ
JPH09260201A (ja) 積層コンデンサ
JP3292436B2 (ja) 積層コンデンサ
JPH09266131A (ja) 積層電子部品
JPH1126291A (ja) チップ型コンデンサアレイ
JPH1167586A (ja) チップ型ネットワーク電子部品
JPH09260196A (ja) 積層コンデンサ
JPH09260193A (ja) 積層コンデンサ
JPH09260204A (ja) 積層コンデンサ
JPH09260192A (ja) 積層コンデンサ
JPH1097947A (ja) 積層コンデンサ
JPH08191034A (ja) 積層コンデンサ
JPH09129494A (ja) 積層コンデンサ
JPH09260203A (ja) 積層コンデンサ
JPH09129493A (ja) 積層コンデンサ
JPH09260194A (ja) 積層電子部品
JPH1116776A (ja) コンデンサアレイ
JPH09260198A (ja) 積層コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107