JPH0912770A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤトレッド用ゴム組成物

Info

Publication number
JPH0912770A
JPH0912770A JP15793995A JP15793995A JPH0912770A JP H0912770 A JPH0912770 A JP H0912770A JP 15793995 A JP15793995 A JP 15793995A JP 15793995 A JP15793995 A JP 15793995A JP H0912770 A JPH0912770 A JP H0912770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
weight
parts
rubber composition
tire tread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15793995A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Harada
昌明 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP15793995A priority Critical patent/JPH0912770A/ja
Publication of JPH0912770A publication Critical patent/JPH0912770A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性や加工性を低下させることなく、空
気入りタイヤの氷上性能を向上させることができるタイ
ヤトレッド用ゴム組成物を提供する。 【構成】 天然ゴム・ポリイソプレンゴム及びポリブタ
ジエンゴムの少なくとも1種のゴムを主成分とするジエ
ン系ゴム100重量部に対して、シリカ10重量部以
上、全充填剤60重量部以下並びに、平均直径20μm
以下及び平均長2000μm以下の短繊維状物質0.5
〜15重量部を配合してなるタイヤトレッド用ゴム組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性及び加工性を
損なうことなく、氷上性能に優れたタイヤトレッド用ゴ
ム組成物に関し、更に詳しくは、天然ゴム、ポリイソプ
レンゴム及びポリブタジエンゴムの1種又はこれらのブ
レンドゴムを主成分とするジエン系ゴムに、シリカ及び
ポリアミド系短繊維を配合したタイヤトレッド用ゴム組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、積雪寒冷地において、冬期時に自
動車が走行する場合には、タイヤにスパイクを打ち込ん
でスパイクタイヤを用いるか又はタイヤの外周にタイヤ
チェーンを装着して雪上・氷上路での安全を確保してい
る。しかしながら、スパイクタイヤ又はタイヤチェーン
を装着したタイヤでは、道路の摩耗や損傷が発生し易
く、それが粉塵となって公害を引き起こし、大きな環境
問題となる。
【0003】このような安全問題と環境問題とを解決す
るために、スパイクやチェーンを使用せずに雪上路およ
び氷上路における制動性、駆動性を有したスタッドレス
タイヤが現在急速に普及しつつある。
【0004】空気入りタイヤの氷上摩擦を改良する手法
としては、例えば特開昭61−150803号公報に
は、トレッドゴム中に砂などの硬質物質を配合すること
が提案されているが、この場合には、硬質物質を多量に
配合しなければ効果がなく、硬質物質を多量配合するこ
とにより著しく耐摩耗性が低下するという問題が生じる
ので好ましくない。特開昭62−283001号公報に
はトレッドゴムに発泡ゴムを使用することが提案されて
いるが、この場合のタイヤでは氷雪路における摩擦力は
良好であるが、発泡ゴムのブロック剛性が低いため、独
立気泡によるエッジ効果と排水効果とが十分でなく、ま
た耐摩耗性や一般路(乾燥路、湿潤路)における走行性
能が低下するという問題がある。またシリカを配合する
先行技術として、特開昭61−218404号公報、特
開平3−252431号公報等があるが、いずれも高ガ
ラス転移温度のゴムを使用しているため、低温でのゴム
の硬度が高く、氷上性能が必ずしも充分でないという問
題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は前記
した従来技術の問題点を排除して、一般路(乾燥路、湿
潤路)における耐摩耗性などの走行性能を損なうことな
く、また、加工性を損なうことなく、氷雪路、特に氷上
における摩擦力(制動性、駆動性)を向上させることの
できるタイヤトレッド用ゴム組成物を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、天然ゴ
ム・ポリイソプレンゴム及びポリブタジエンゴムの少な
くとも1種のゴムを主成分とするジエン系ゴム100重
量部に対して、シリカ10重量部以上、全充填剤60重
量部以下並びに、平均直径20μm以下及び平均長20
00μm以下の短繊維状物質0.5〜15重量部を配合
してなるタイヤトレッド用ゴム組成物が提供される。
【0007】
【作用】以下、本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物の
構成及び作用効果について説明する。本発明のゴム組成
物の主要成分であるゴムは、天然ゴム(NR);ポリイ
ソプレンゴム(IR)及びポリブタジエンゴム(BR)
の1種又はこれらのブレンドを主成分とするジエン系ゴ
ムであり、これらのゴム成分は例えば従前からタイヤト
レッド配合に用いられてきた任意のNR,IR及びBR
とすることができる。これらのゴム(NR/IR/B
R)は全ゴム中60%以上、好ましくは80%以上配合
することが氷上性能上好ましい。なおジエン系ゴムに
は、少量成分として、ブレンドゴムのガラス転移温度が
−60℃以下であれば、他の任意のゴム、例えばスチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ブタジエン−
アクリロニトリル共重合体ゴム(NBR)、クロロプレ
ンゴム(CR)などを配合することができる。ガラス転
移温度が−60℃より高くなると低温でのゴムの硬度が
高くなり、氷上性能が低下するのが好ましくない。な
お、ジエン系ゴムブレンド中には耐カットチッピング性
が低下しない範囲、例えば全ゴム中の20〜40%の範
囲でBRを含むのが好ましい。
【0008】本発明に従えば、上記ジエン系ゴム100
重量部に対し10重量部以上、好ましくは20〜40重
量部のシリカを配合する。シリカとしてはゴム配合用の
任意のシリカ(又はホワイトカーボン)を用いることが
でき、好ましくは窒素比表面積(N2 SA)が100〜
400m2 /gの湿式法シリカである。
【0009】本発明に従って、天然ゴム、ポリイソプレ
ンゴム又はポリブタジエンの1種又はこれらのブレンド
ゴムを主成分とするジエン系ゴムにシリカを配合するこ
とによって、耐摩耗性の低下を起すことなく、氷上摩擦
の高いゴム組成物を得ることができる。しかしながら、
NR,IR及びBR系のジエン系ゴムにシリカを多量に
配合すると、未加硫ゴムの強度が低下して加工性が著し
く低下すると共に、未加硫ゴムの収縮が大きく、更に押
出工程でのダイスウェルが大きくなり、押出加工時の寸
法安定性が極めて悪くなるという問題がある。しかる
に、本発明者らは、これに平均直径20μm以下、好ま
しくは0.05〜0.8μmで平均長2000μm以
下、好ましくは200〜1000μmの短繊維状物質を
配合することによって、未加硫ゴムの加工性が改良さ
れ、また、ブロック剛性も向上し、氷上摩擦も向上する
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】本発明に係るタイヤトレッド用ゴム組成物
が配合されるシリカの配合量はジエン系ゴムと100重
量部に対して10重量部以上、好ましくは20〜40重
量部であり、シリカの配合量が10重量部未満では氷上
摩擦向上効果が顕著でないので好ましくない。
【0011】本発明に係るタイヤトレッド用ゴム組成物
に配合される短繊維状物質は前記した通りの平均直径及
び平均長を有するもので、その配合量はジエン系ゴム1
00重量部当り0.5〜15重量部、好ましくは1〜1
0重量部である。この配合量が0.5重量部未満では加
工性に難が生じ、逆に15重量部を超えると、耐摩耗性
が低下し、更にロール加工性も低下するので好ましくな
い。なお短繊維は小さい方が耐摩耗生の低下がなく良好
であり、また長過ぎると繊維同士が絡まりあって混合時
の分散性が低下し、耐摩耗性が悪化するので好ましくな
い。
【0012】本発明のゴム組成物に配合される短繊維状
物質の好ましい例は、ポリアミド系短繊維、セルロース
短繊維、アラミド短繊維、ポリエステル系短繊維、ポリ
ビニルアルコール系短繊維、カーボン短繊維などをあげ
ることができ、これらは単独又は任意の2種以上をブレ
ンドして用いてもよい。また短繊維種については上記に
限定されるものではない。特に−C(=O)−NH−基
を分子中に有する熱可塑性ポリマーの微細な短繊維(以
下、ポリアミド系繊維という)を用いるのが好ましい。
かかる前記ポリアミド系短繊維としては、例えば融点が
190〜235℃程度の、ナイロン6、ナイロン61
0、ナイロン12、ナイロン611、ナイロン612な
どのナイロン、ポリヘプタメチレン尿素、ポリウンデカ
メチレン尿素などのポリ尿素やポリウレタンなどのポリ
マー分子中に−C(=O)−NH−基を有する熱可塑性
ポリマー、好ましくはナイロンがあげられ、平均径が好
ましくは1μm以下、更に好ましくは0.05〜0.8
μmであり、実質的に円形断面の、平均繊維長が100
〜2000μm、更に好ましくは200〜1000μm
で、繊維軸方向に分子が配列された微細な短繊維の形態
でゴム組成物中に配分されているのが好ましい。かかる
ポリアミド系短繊維は予めNR、IR及び又はBR中に
分散された状態で、他の成分と配合するのが好ましい。
またポリオレフィン(例えばポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリエチルエチレン、ポリジメチルエチレン、ポ
リスチレン等)中に予めポリアミド系短繊維を分散させ
てジエン系ゴムと混合させることもできる。このポリア
ミド系短繊維は、更にゴム混合物中において、例えば、
フェノールホルムアルデヒド系樹脂の初期縮合物又はシ
ランカップリング剤を介してグラフトしているのが好ま
しい。
【0013】前記のフェノールホルムアルデヒド系樹脂
の初期縮合物としては、レゾール型またはノボラック型
フェノールホルムアルデヒド系樹脂の初期縮合物を挙げ
ることができ、常法に従って加熱時にホルムアルデヒド
を発生し得る化合物(例えばヘキサメチレンテトラミ
ン、アセトアルデヒドアンモニア:
【0014】
【化1】
【0015】パラホルムアルデヒド、α−ポリオキシメ
チレン、多価メチロールメラミン誘導体、オキサゾリジ
ン誘導体、多価メチロール価アセチレン尿素など)を用
いてグラフト結合させることによって所望の配合を得る
ことができる。上記のようにしてポリアミド系繊維をゴ
ム組成物中に配合することによって、短繊維(及びポリ
マー)がゴム中に良く分散し、また、ゴムと化学的に結
合しているため、耐摩耗性が良好なゴム組成物を得るこ
とが出来る。
【0016】本発明に従ったタイヤトレッド用ゴム組成
物には、前記各成分に加えて、その他の充填剤(例えば
一般的なカーボンブラック、炭酸カルシウム、タルク、
クレー等)及び軟化剤などを準必須成分として配合する
ことができる。上記軟化剤としては、通常のゴム用軟化
剤として知られているプロセスオイルのほか可塑剤が使
用可能である。プロセスオイルとしては、パラフィン系
プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル、ナフテン系
プロセスオイル等の石油系軟化剤、コールタール系軟化
剤、脂肪油系軟化剤を挙げることができる。さらに、こ
れら軟化剤の外に下記の各種化合物を軟化剤として使用
することができる。ジ−n−オクチルフタレート、ジブ
チルフタレート等のフタル酸系誘導体、ジ−(2−エチ
ルヘキシル)アジペート、ジイソブチル−アジペート等
のアジピン酸誘導体、ジ−(2−エチルヘキシル)アゼ
レート等のアゼライン酸誘導体、ジ−(2−エチルヘキ
シル)セバケート等のセバシン酸誘導体、ジブチルマレ
ート等のマレイン酸誘導体、ジ−(2−エチルヘキシ
ル)フマレート等のフマル酸誘導体、トリイソデシル−
トリメリテート等のトリメリット酸誘導体、アセチルト
リエチル−シトレート等のクエン酸誘導体、メチルオレ
エート等のオレイン酸誘導体、メチルアセチル−リシノ
レート等のリシノール酸誘導体、ジエチレングリコール
−ジステアレート等のステアリン酸誘導体、トリエチレ
ングリコール−ジペラルゴネート等の脂肪酸誘導体、N
−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンアミド等のス
ルホン酸誘導体、トリブチルホスフェート等のリン酸誘
導体、オクチル脂肪酸エステル等のモノエステル系可塑
剤、トリエチレングリコール−ジ−(2−エチルブチレ
ート)等のグリコール誘導体、並びにグリセリン誘導
体、パラフィン誘導体、ジフェニル誘導体、エポキシ誘
導体等である。これらは単独のみならず2種類以上を併
用することができる。なお、本発明において、全充填剤
配合量がジエン系ゴム100重量部に対し60重量部以
下、好ましくは45〜55重量部配合する。この配合量
が60重量部を超えるとゴム硬度上昇し、氷上性能が低
下するので好ましくない。一方軟化剤の配合量がジエン
系ゴム100重量部に対し15重量部を超えると経時的
にゴム硬度が増加するので好ましくない。なお、軟化剤
の種類には特に限定はない。
【0017】本発明のゴム組成物にはゴムとシリカの結
合を強めるために、シリカ配合量の5〜20重量%のシ
ランカップリング剤を配合することが好ましい。このよ
うなシランカップリング剤としては、例えば、ビス−
(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラサルファイ
ド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾール
テトラサルファイド、γ−グリシドオキシドプロピル−
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル−トリメ
トキシシラン等が挙げられる。
【0018】本発明のゴム組成物には更にシリカ表面の
OH基に加硫促進剤が吸着するのを防止して加硫遅れを
防ぐと共に、シリカの分散を助けるために、例えばシリ
カの1〜15重量%の活性剤を配合することが好まし
い。このような活性剤の例としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等
のグリコール類が挙げられる。
【0019】本発明に従ったゴム組成物は前記各成分を
常法に従って例えば前記各成分をバンバリーミキサー、
ロールなどの混練機を用いて混練することによって得る
ことができる。
【0020】本発明のタイヤトレッド用ゴム組成物には
前記した各成分に加えて、硫黄、加硫促進剤、老化防止
剤、充填剤、可塑性剤などのタイヤ用に一般に配合され
ている各種添加剤を配合することができ、かかる配合物
は一般的な方法で加硫してタイヤトレッドを製造するこ
とができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことは言うまでもない。なお、以下の例に
おける性能評価方法は以下の通りである。
【0022】(1)氷上性能指数 ブリテッシュ・ポータブル・スキッドテスターを用い
て、氷上路面(温度−5℃)で測定し、標準例を100
として指数表示した。数値が大きい程、スキッド抵抗が
優れていることを示す。
【0023】(2)耐摩耗性指数 ランボーン摩耗試験機(岩本製作所(株)製)を用い
て、温度20℃,スリップ率50%の条件で摩耗減量を
測定し、標準例1を100として指数表示した。数値が
大きい程、耐摩耗性が良好であることを示す。
【0024】(3)ダイスウェル ダイスウェルはダイス通過後のゴム断面積とダイス断面
積の比を表したもので、標準例のダイスウェルを100
とした時の、各例を指数表示としてあり、この指数が大
きい程、ダイスウェルが小さく、加工性が良好で、指数
が小さい程、ダイスウェルが大きく加工性が悪いことに
なる。
【0025】(4)グリーン強度 JIS K 6301に準じて、100℃ 1分の条件
で冷プレスしたゴムサンプルについて引張試験を実施し
た。グリーン強度はこの時の引張強さを表し、標準例を
100とした時の指数表示とした。指数が大きい程、強
度が高い。
【0026】(5)Hs(0℃) JIS−K−6301に準じて、温度0℃のときの硬度
を測定した。
【0027】(6)Hs経時変化性 JIS−K−6301に準じて、空気加熱老化試験(7
0℃,168時間)を行った後、温度0℃のときの硬度
を測定し、老化前の硬度からの変化量を求めた。
【0028】標準例、実施例1〜3及び比較例1〜6 表Iに示す配合内容(重量部)のゴム組成物を、各成分
を密閉式バンバリーミキサーにて5分間混合(放出温度
160℃)することにより調整し、上記評価を行った。
結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表Iの配合成分 NR :TTR−20 BR :ニポール1220(日本ゼオン) SBR:ニポール1502(日本ゼオン) シリカ:ニップシールAQ(日本シリカ) カップリング剤:ビス−(3−トリエトキシシリルプロ
ピル)−テトラサルファイド 活性剤:ジエチレングリコール WAX:サンノック(大内新興化学) 老化防止剤:アンチゲン6C(住友化学工業) 加硫促進剤:ノクセラー NS−F(大内新興化学) 短繊維1:アラミド短繊維 平均直径5μm、平均長4
000μm 短繊維2:セルロース短繊維 平均直径12μm、平均
長1500μm 短繊維3:ナイロン6短繊維 平均直径0.3μm、平
均長120μm
【0031】標準例は従来の典型的なゴム組成物の配合
であり、比較例1ではシリカ配合量が10重量部未満の
ため氷上摩擦の改良効果が小さい。比較例2では短繊維
を配合していないため、氷上摩擦改良され、耐摩耗性の
低下も殆どないが、未加硫の強度が小さく、ダイスウェ
ルも大きい。比較例3では全充填剤配合量が60重量部
を超えたため、ゴムの硬度が高く、氷上性能が不充分と
なっている。比較例4では短繊維の形状が発明の範囲外
であるため、形状が大きく、分散性も悪い為、耐摩耗性
が低下する。比較例5では短繊維配合量が15重量部を
超えるため、耐摩耗性が低下している。
【0032】これに対し、本発明に係る実施例1〜3で
はいずれも氷上性能が標準例に比較して改良され、かつ
耐摩耗性・加工性(ダイスウェル・未加硫強度)も低下
していない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従えば、
ジエン系ゴムにシリカ及び短繊維状物質を配合すること
により、ジエン系ゴムの氷上性能を耐摩耗性や加工性な
どの低下をきたすことなく達成することができ、所望の
タイヤトレッド用ゴム組成物を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴム・ポリイソプレンゴム及びポリ
    ブタジエンゴムの少なくとも1種のゴムを主成分とする
    ジエン系ゴム100重量部に対して、シリカ10重量部
    以上、全充填剤60重量部以下並びに、平均直径20μ
    m以下及び平均長2000μm以下の短繊維状物質0.
    5〜15重量部を配合してなるタイヤトレッド用ゴム組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記短繊維状物質が平均直径1μm未
    満、平均長100〜2000μmのポリアミド系短繊維
    である請求項1に記載のタイヤトレッド用ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリアミド系短繊維が天然ゴム又は
    ポリイソプレンゴムと共にポリオレフィンの連続層に分
    散せしめてなり、且つ互いに化学結合してなる請求項2
    に記載のタイヤトレッド用ゴム組成物。
JP15793995A 1995-06-23 1995-06-23 タイヤトレッド用ゴム組成物 Pending JPH0912770A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15793995A JPH0912770A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 タイヤトレッド用ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15793995A JPH0912770A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 タイヤトレッド用ゴム組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0912770A true JPH0912770A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15660780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15793995A Pending JPH0912770A (ja) 1995-06-23 1995-06-23 タイヤトレッド用ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0912770A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000032689A1 (fr) * 1998-11-27 2000-06-08 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Composition de caoutchouc pour sculpture de pneu a performances de roulement ameliorees sur routes verglacees et pneumatique a base de celle-ci
JP2010155941A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
WO2012070616A1 (ja) 2010-11-25 2012-05-31 王子製紙株式会社 マトリックス混練用植物繊維複合材料の製造方法
JP2013132977A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Bridgestone Corp タイヤ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000032689A1 (fr) * 1998-11-27 2000-06-08 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Composition de caoutchouc pour sculpture de pneu a performances de roulement ameliorees sur routes verglacees et pneumatique a base de celle-ci
US6550508B1 (en) 1998-11-27 2003-04-22 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Rubber composition for tire tread having high performance on ice and pneumatic tire using the same
JP2010155941A (ja) * 2008-12-29 2010-07-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
WO2012070616A1 (ja) 2010-11-25 2012-05-31 王子製紙株式会社 マトリックス混練用植物繊維複合材料の製造方法
JP2013132977A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Bridgestone Corp タイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2338761C2 (ru) Резиновая композиция и пневмошина с использованием указанной композиции в протекторе
US5006603A (en) Fiber-reinforced rubber composition and production process and use thereof
JP4679312B2 (ja) 天然ゴム、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JPWO2003082925A1 (ja) 天然ゴム、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
EP1621578A1 (en) Rubber composition comprising a corncob granule dispersion and tire having a component thereof
US5851321A (en) Pneumatic tire including cap tread portion
JPH0453895B2 (ja)
JP2004059629A (ja) ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JPH10101848A (ja) エラストマー組成物のトレッドを有するタイヤ
JP2002211203A (ja) スタッドレスタイヤ
EP0748841B1 (en) Rubber compositions for use in tire tread
JP4405928B2 (ja) ベーストレッド用ゴム組成物
JP2999128B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6688309B2 (ja) ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP2002121326A (ja) ゴム組成物及びこれを用いたタイヤ
JPH02308832A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2007223481A (ja) 空気入りタイヤ
JPH0912770A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
EP1482007A1 (en) Rubber compound for tire and tire employing the same
JP5211489B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JPH1025367A (ja) スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物
JP4812143B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH07315015A (ja) 空気入りタイヤ
US20100078853A1 (en) Method of manufacturing studless tire
JP2004091716A (ja) タイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02