JPH09126104A - スタータ - Google Patents

スタータ

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Publication number
JPH09126104A
JPH09126104A JP23857195A JP23857195A JPH09126104A JP H09126104 A JPH09126104 A JP H09126104A JP 23857195 A JP23857195 A JP 23857195A JP 23857195 A JP23857195 A JP 23857195A JP H09126104 A JPH09126104 A JP H09126104A
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JP
Japan
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pinion
plunger
starter
string
shaped member
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Pending
Application number
JP23857195A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Shiga
志賀  孜
Nobuyuki Hayashi
信行 林
Masanori Omi
正昇 大見
Masami Niimi
正巳 新美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ピニオン回転規制手段のピニオン側への移動に
おける機構の、部品点数を減少させ、かつ確実なエンジ
ン始動用スタータのマグネットスイッチの作動を提供す
る。 【解決手段】プランジャ610の下面には、ワイヤロー
プ680の後端に設けられた球体681を収容する凹部
682を備える。この凹部682の内周壁には、雌ネジ
683が形成されている。この雌ネジ683は、凹部6
82内に球体681を固定する調整部材をなす固定ネジ
684が螺合される。この固定ネジ684は、雌ネジ6
83へのねじ込み量を調節することにより、ワイヤロー
プ680の長さの調節も行うものである。なお、ワイヤ
ロープ680の長さ調節は、プランジャシャフト615
が上方へ移動して、下側可動接点611が端子ボルト6
20に当接する際に、ピニオン回転規制部材230の規
制爪231が、ピニオン210の外周の凹凸214に嵌
まり合うように調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動さ
せるスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスタータでは、イギリス特許第3
90,972号に示す如く、スタータモータの回転をピ
ニオンを介してリングギアに伝えるものが記載されてい
る。このものでは、マグネットスイッチのプランジャー
の移動によって、レバーを回動させ、レバーに設けた摩
擦部材をピニオンに押圧させつつ、モータによるシャフ
トの回転により、摩擦部材とピニオンとの摩擦力を持っ
て、ピニオンをリングギア側に前進させて、ピニオンと
リングギアを噛み合わせるものが開示されている。つま
り、マグネットスイッチのプランジャーの移動と共に、
レバーを回動させることにより、摩擦部材をピニオンに
押圧させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ものでは、摩擦部材をピニオンに押圧させるためにの機
構として、リンク機構およびレバーを使用しており、部
品点数が増加すると共に、リンク機構およびレバーの取
り回しのため、マグネットスイッチをピニオンの近傍に
配置する必要があり、マグネットスイッチの配置の自由
度が制限されてしまう。また、ピニオンがリングギアに
噛み込んでしまって、ピニオンが戻らなくなった場合に
は、レバーおよびリンク機構に、直接プランジャが連結
されているために、プランジャが元の位置に戻らなくな
り、結果としてプランジャの可動接点が固定接点に当接
し続けることになり、モータの回転を止めることができ
なくなるという問題点がある。
【0004】そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてな
されたもので、部品点数の簡素化および確実なマグネッ
トスイッチの作動を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1の手段〕請求項1のスタータは、マグネット
スイッチのプランジャーの移動に対し、紐状部材を介し
て、ピニオン移動手段によって、ピニオンをリングギア
側に移動させているので、従来のリンク機構およびレバ
ー等を必要とせず、部品点数を低減することができ、さ
らに、ピニオンとリングギアが噛み合って、ピニオンが
リングギアから離れなくなったとしても、紐状部材自身
のたわみにより、プランジャが元の位置に戻り、可動接
点が固定接点から確実にはなれ、スタータモータへの通
電を防止することができる。
【0006】〔請求項2の手段〕請求項2のスタ−タ
は、回転する出力軸からヘリカルスプラインを介して動
力伝達されるピニオンの回転を規制することで、ヘリカ
ルスプラインの効果でピニオンが出力軸上を前進するよ
うに作用するので、マグネットスイッチでピニオンを押
し出す必要がなく、マグネットスイッチの作動力は規制
手段をピニオンに当接させるだけでよく、マグネットス
イッチを小型化することができる。〔請求項3の手段〕
請求項3のスタータは、規制部を、前記ピニオンに設け
た溝部に係合させるのみでよいので、確実に規制部によ
ってピニオンの回転を規制することができる。
【0007】〔請求項4の手段〕請求項4のスタータ
は、紐状部材をワイヤロープまたはベルトとすること
で、連結部材の耐久性を向上させることができる。 〔請求項5の手段〕請求項5のスタータは、調整機構を
プランジャと紐状部材との間に配置することにより、紐
状部材の長さを容易に決定することができる。
【0008】〔請求項6の手段〕請求項6のスタータ
は、前記調整機構において、調整部材を穴部にねじ込む
ことにより、前記紐状部材の長さを容易に調整すること
ができる。 〔請求項7の手段〕請求項7のスタータは、紐状部材
を、スタータモータの界磁極間を通すことにより、紐状
部材の取り回しのための空間を別に設ける必要はなく、
スタータ全体を大型化することはない。マグネットスイ
ッチをスタータモータの反ピニオン側に配置すること
で、スタータの径方向の体格も押さえることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明装置スタータを、図
1ないし図16に示す一実施例に基づき説明する。スタ
ータは、エンジンに配設されたリングギヤ100に噛み
合うピニオン200や遊星歯車減速機構300を内包す
るハウジング400と、モータ500と、マグネットス
イッチ600を内包するエンドフレーム700とに大別
される。また、スタータの内部では、ハウジング400
とモータ500との間がモータ隔壁800によって区画
され、モータ500とエンドフレーム700との間がブ
ラシ保持部材900によって区画されている。
【0010】(ピニオン200の説明)図1または図3
に示すように、ピニオン200には、エンジンのリング
ギヤ100に噛合するピニオンギヤ210が形成されて
いる。ピニオンギヤ210の内周面には、出力軸220
に形成されたヘリカルスプライン221に嵌まり合うピ
ニオンヘリカルスプライン211が形成されている。
【0011】ピニオンギヤ210の反リングギヤ側に
は、ピニオンギヤ210の外径寸法よりも大径なフラン
ジ213が環状に形成されている。このフランジ213
の外周には、全周に亘ってピニオンギヤ210の外歯枚
数よりも多い凹凸214が形成されている。この凹凸2
14は、後述するピニオン回転規制部材230の規制爪
231が嵌まり合うためのものである。ワッシャ215
は、ピニオンギヤ210の後端に形成した円環部216
を外周側へ曲げ込むことにより、フランジ213の後面
において回転自在で、且つ軸方向へ抜けない構造として
いる。
【0012】このように、ピニオンギヤ210のフラン
ジ213の後面に、回転自在なワッシャ215を設ける
ことにより、ピニオンギヤ210の後側に後述するピニ
オン回転規制部材230が落ち込んだ際、ピニオン回転
規制部材230の規制爪231の前端がワッシャ215
に当たる。このため、ピニオンギヤ210の回転が直
接、ピニオン回転規制部材230の規制爪231に当た
らず、ワッシャ215が相対回転してピニオンギヤ21
0がピニオン回転規制部材230の規制爪231によっ
て磨耗するのを防ぐ。
【0013】一方、ピニオンギヤ210は、圧縮コイル
バネよりなるリターンスプリング240により、常に出
力軸220の後方へ付勢されている。リターンスプリン
グ240は、直接ピニオンギヤ210を付勢するのでは
なく、本実施例では、ハウジング400の開口部410
を開閉する後述するシャッタ420のリング体421を
介してピニオンギヤ210を付勢する。
【0014】(ピニオン回転規制部材230の説明)ピ
ニオン規制手段をなすピニオン回転規制部材230は、
図2および図3(a),(b)に示すように、約3/2
巻回した板バネ部材で、そのうち、約3/4巻回は、軸
方向の板長の長い高いバネ定数の回転規制部232で、
残りの約3/4巻回は、軸方向の板長の短い低いバネ定
数の付勢手段をなす復帰バネ部233である。
【0015】回転規制部232の一端には、ピニオンギ
ヤ210のフランジ213に形成された多数の凹凸21
4に嵌まり合う軸方向にのびる規制部をなす規制爪23
1が設けられている。この規制爪231は、ピニオンギ
ヤ210の凹凸214に嵌合するとともに、規制爪23
1の剛性を向上するために、軸方向に長く形成されると
ともに、径方向内側に折り曲げられ、断面L字状に形成
されている。(棒状となっている)回転規制部232
は、上下方向へ伸びる直線部235を備える。この直線
部235は、センターブラケット360の前面に突出し
て設けられた2本の支持腕361によって上下方向へ摺
動自在に支持される。つまり、直線部235が上下方向
へ移動することにより、回転規制部232も上下方向へ
移動する。
【0016】また、回転規制部232の規制爪231の
180°反対側の位置)には、後述するマグネットスイ
ッチ600の作動を伝える後述する紐状部材680(例
えば、ワイヤロープまたはベルト)の前端の球体601
が係合されている。なお、ベルトは、帯状部材からなる
スチールベルトを言う。復帰バネ部233の端部側は、
巻の曲率が大きく設けられ、復帰バネ部233の一端部
236がセンターブラケット360の下部前面に突出し
て設けられた規制棚362の上面に当たっている。
【0017】ピニオン回転規制部材230の作動を説明
する。紐状部材680は、マグネットスイッチ600の
作動を規制爪231に伝達する伝達手段で、マグネット
スイッチ600の作動によって、回転規制部232を下
方へ引き、規制爪231と、ピニオンギヤ210のフラ
ンジ213の凹凸214とを係合させる。その際、復帰
バネ部233の一端部236が、位置の規制のための規
制棚362に当接されており、復帰バネ部233がたわ
むこととなる。規制爪231がピニオンギヤ210の凹
凸214に係合しているので、モータ500のアーマチ
ャシャフト510及び遊星歯車減速機構300を介し
て、ピニオンギヤ210を回転させようとすると、ピニ
オンギヤ210が出力軸220のヘリカルスプライン2
21に沿って、前進する。ピニオンギヤ210が、リン
グギヤ100に当接し、ピニオンギヤ210の前進が防
止されると、出力軸210の更なる回動力により、ピニ
オン回転規制部材230自身がたわんで、ピニオンギヤ
210がわずかに回動し、リングギヤ100に噛み合
う。そして、ピニオンギヤ210が前進すると、規制爪
231が凹凸214から外れ、規制爪231がピニオン
ギヤ210のフランジ213の後方に落ち込み、規制爪
231の前端がワッシャ215の後面に当たり、ピニオ
ンギヤ210がエンジンのリングギヤ100の回転を受
けて後退するのを防ぐ。
【0018】マグネットスイッチ600の作動が停止
し、紐状部材680が回転規制部232を下方へ引くの
を停止すると同時に、復帰バネ部233の作用で、回転
規制部232が元の位置に復帰する。このように、ピニ
オン回転規制部材230は、1つのバネ部材であるが、
ピニオンギヤ210の回転の規制を行ってピニオンギヤ
210を前進させる作用と、ピニオンギヤ210の後方
に落ち込んでピニオンギヤ210の後退を防ぐ作用と、
回転規制部232を復帰させる作用との3つの作用を果
たす。つまり、1つの部品で複数の作用を奏するため、
スタータの部品点数を減らし、且つ組付性を向上させる
ことができる。
【0019】また、ピニオン回転規制部材230は、ピ
ニオンギヤ210に当接し、出力軸220の回転によ
り、ピニオンギヤ210をリングギヤ100側に移動さ
せつつ、ピニオンギヤ210がリングギヤ100に当接
した際には、それ自身がたわんで、ピニオンギヤ210
を若干回動させて、リングギヤに噛み合わせることで、
摩耗粉の発生もなく、かつ部品点数も少なく簡単な構成
にできる。
【0020】また、ピニオン回転規制部材230は、ピ
ニオンギヤ210の凹凸214の凸部が、ピニオンギヤ
210の歯数よりも多いために、容易に凹凸214に係
合することができる。また、ピニオン回転規制部材23
0は、単にピニオンギヤ210の回転を規制するだけの
少ない力で保持されればよいため、マグネットスイッチ
600により、紐状部材680を使用して、ピニオンギ
ヤ210側に移動されることができ、これにより、マグ
ネットスイッチ600の配置の自由度を増すことができ
る。
【0021】さらに、ピニオン回転規制部材230自身
が、ピニオンギヤ210がリングギヤ100に噛み合っ
た時の、ピニオンギヤ210の戻り防止とすることがで
き、部品点数を少なくして、かつ組み立てを簡素化する
ことができる。また、ピニオン回転規制部材230自身
が、反ピニオンギヤへの付勢する、付勢手段をなす復帰
バネ部233を一体に有しているので、マグネットスイ
ッチ600をオフすることにより、自動的に、ピニオン
回転規制部材230がピニオンギヤ210から離れるこ
とになり、部品点数を少なくして、かつ組み立てを簡素
化することができる。
【0022】そして、ピニオン回転規制部材230の一
部を弾性を有する棒状の規制部をなす規制爪231を有
することで、ピニオン回転規制部材230自身が確実に
たわむことができる。また、ワッシャ215を回動可能
にピニオンギヤ210の端面に保持することで、ピニオ
ンギヤ210がリングギヤ100よりオーバーランさ
れ、高速回転しても、ワッシャ215がピニオンギヤ2
10に対して回転自在であるので、規制部をなす規制爪
231の当接部分の摩耗が少なく、耐久性を高めること
ができる。
【0023】(ピニオン係止リング250の説明)ピニ
オン係止リング250は、出力軸220の周囲に形成さ
れた断面矩形の環状溝内に固定されている。このピニオ
ン係止リング250は、断面矩形の鋼材を丸め加工して
形成したもので、両端のそれぞれには、略S字状の凹凸
251(係合手段の一例)が形成され、一方の凸部が他
方の凹部に係合し、他方の凸部が一方の凹部に係合して
いる。
【0024】(遊星歯車減速機構300の説明)遊星歯
車減速機構300は、図1に示すように、後述するモー
タ500の回転数を減速して、モータ500の出力トル
クを増大する減速手段である。遊星歯車減速機構300
は、モータ500のアーマチャシャフト510(後述す
る)の前側外周に形成されたサンギヤ310と、このサ
ンギヤ310に噛合し、このサンギヤ310の周囲で回
転する複数のプラネタリーギヤ320と、このプラネタ
リーギヤ320をサンギヤ310の周囲で回転自在に支
持する出力軸220と一体形成されたプラネットキャリ
ア330と、プラネタリーギヤ320の外周においてプ
ラネタリーギヤ320と噛合する筒状で、かつ樹脂から
なるインターナルギヤ340とからなる。
【0025】(オーバーランニングクラッチ350の説
明)オーバーランニングクラッチ350は、インターナ
ルギヤ340を、一方向のみ(エンジンの回転を受けて
回転する方向のみ)回転可能に支持されている。オーバ
ーランニングクラッチ350は、インターナルギヤ34
0の前側に一体形成された第1の円筒部をなすクラッチ
アウタ351と、遊星歯車減速機構300の前方を覆う
固定側をなすセンターブラケット360の後面に形成さ
れ、クラッチアウタ351の内周と対抗して配置された
第2の円筒部をなす環状のクラッチインナ352と、ク
ラッチアウタ351の内周面に傾斜して形成されたロー
ラ収納部351aに収納されるローラ353とを有して
いる。
【0026】(センターブラケット360の説明)セン
ターブラケット360は、図4ないし図6に示すもの
で、ハウジング400の後側の内部に配置されている。
ハウジング400とセンターブラケット360とは、一
端がハウジング400に係止され、他端がセンターブラ
ケット360に係止されたリングバネ390によって連
結され、オーバーランニングクラッチ350を構成する
クラッチインナ352の受ける回転反力をリングバネ3
90で吸収し、反力が直接ハウジング400に伝わらな
いように設けられている。
【0027】また、センターブラケット360の前面に
は、ピニオン回転規制部材230を保持する2本の支持
腕361と、ピニオン回転規制部材230の下端が搭載
される規制棚362が設けられている。さらに、センタ
ーブラケット360の周囲には、ハウジング400の内
側の凸部(図示しない)と嵌まり合う切欠部363が複
数形成されている。また、センターブラケット360の
下端には、紐状部材680(後述する)を軸方向に挿通
する凹部364が形成されている。
【0028】(プラネットキャリア330の説明)プラ
ネットキャリア330は、後端に、プラネタリーギヤ3
20を支持するために径方向に伸びるフランジ形突出部
331を備える。このフランジ形突出部331には、後
方に伸びるピン332が固定されており、このピン33
2がメタル軸受333を介してプラネタリーギヤ320
を回転自在に支持している。
【0029】また、プラネットキャリア330は、前側
端部がハウジング400の前端内部に固定されたハウジ
ング軸受440と、センターブラケット360の内周の
内側筒部365内に固定されたセンターブラケット軸受
370とによって、回転自在に支持されている。 (ハウジング400の説明)ハウジング400は、ハウ
ジング400の前端内部に固定されたハウジング軸受4
40で出力軸220を軸支するとともに、開口部410
からの雨水等の進入を極力低減するために、開口部41
0の下部においてハウジング400とピニオンギヤ21
0の外径との隙間を極力小さくする遮水壁460を備え
ている。また、ハウジング400の前端の下部には、軸
方向に伸びる2つのスライド溝450が設けられ、この
スライド溝450に後述するシャッタ420が配設され
る。
【0030】(シャッタ420の説明)シャッタ420
は、樹脂性部材(例えばナイロン)からなり、出力軸2
20の周囲に装着され、リターンスプリング240とピ
ニオンギヤ210との間に挟持されるリング体421
と、ハウジング400の開口部410を開閉する遮水部
422とからなる。シャッタ420の作動は、スタータ
が起動してピニオンギヤ210が出力軸220に沿って
前方へ移動すると、リング体421がピニオンギヤ21
0ともに前方へ移動する。すると、リング体421と一
体の遮水部422が前方へ移動し、ハウジング400の
開口部410を開く。スタータの作動が停止してピニオ
ンギヤ210が出力軸220に沿って後方へ移動する
と、リング体421もピニオンギヤ210とともに後方
へ移動する。すると、リング体421と一体の遮水部4
22も後方へ移動し、ハウジング400の開口部410
を閉じる。この結果、開閉手段をなすシャッタ420
は、スタータの非作動時には、リングギヤ100の遠心
力等によって飛散する雨水等が遮水部422によってハ
ウジング400内に進入するのを防ぐ。
【0031】(モータ500の説明)モータ500は、
ヨーク501、モータ隔壁800、後述するブラシ保持
部材900に囲まれて構成される。なお、モータ隔壁8
00は、センターブラケット360との間で遊星歯車減
速機構300を収納するもので、遊星歯車減速機構30
0内の潤滑油がモータ500に進入するのを防ぐ役目も
果たす。
【0032】モータ500は、図1に示すように、アー
マチャシャフト510、このアーマチャシャフト510
に固定されて一体に回転する電機子鉄心520および電
機子コイル530から構成されるアーマチャ540と、
アーマチャ540を回転させる固定磁極550とから構
成され、固定磁極550はヨーク501の内周に固定さ
れる。
【0033】(電機子コイル530の説明)電機子コイ
ル530は、本実施例では複数(例えば25本)の上層
コイルバー531と、この上層コイルバー531と同数
の下層コイルバー532とを用い、それぞれの上層コイ
ルバー531と下層コイルバー532とを径方向に積層
した2層巻コイルを採用する。そして、各上層コイルバ
ー531と各下層コイルバー532とを組み合わせ、各
上層コイルバー531の端部と各下層コイルバー532
の端部とを電気的に接続して環状のコイルを構成してい
る。
【0034】(上層コイルバー531の説明)上層コイ
ルバー531は、図7に示すように、電導性に優れた材
質(例えば銅)よりなり、固定磁極550に対して平行
に伸び、スロット524の外周側に保持される上層コイ
ル辺533と、この上層コイル辺533の両端から内側
に曲折され、アーマチャシャフト510の軸方向に対し
て垂直方向に伸びる2つの上層コイル端534とを備え
る。なお、上層コイル辺533および2つの上層コイル
端534は、冷間鍛造によって一体成形したものであっ
ても、プレスによってコ字状に曲折して形成したもので
あっても、別部品で形成した上層コイル辺533と2つ
の上層コイル端534とを溶接等の接合技術で接合して
形成したものであっても良い。
【0035】(下層コイルバー532の説明)下層コイ
ルバー532は、上層コイルバー531と同様、電導性
に優れた材質(例えば銅)よりなり、固定磁極550に
対して平行に伸び、スロット524の内側に保持される
下層コイル辺536と、この下層コイル辺536の両端
から内側に曲折され、シャフト510の軸方向に対して
垂直方向に伸びる2つの下層コイル端537とを備え
る。なお、下層コイル辺536および2つの下層コイル
端537は、上層コイルバー531と同様、冷間鋳造に
よって一体成形したものであっても、プレスによってコ
字状に曲折して形成したものであっても、別部品で形成
した下層コイル辺536と2つの下層コイル端537と
を溶接等の接合技術で接合して形成したものであっても
良い。
【0036】なお、各上層コイル端534と各下層コイ
ル端537との絶縁は、絶縁スペーサ560によって確
保され、各下層コイル端537と電機子鉄心520との
絶縁は、樹脂製(例えばナイロンやフェノール樹脂)の
絶縁リング590によって確保される。 (ヨーク501の説明)ヨーク501は、図8に示すよ
うに、鋼板を丸めて成形した筒状体で、周囲には、軸方
向に伸びる内周に向かって凹んだ複数の凹溝502が形
成されている。この凹溝502は、スルーボルトを配置
するとともに、ヨーク501の内周において固定磁極5
50の位置決めに用いられる。
【0037】(固定磁極550の説明)固定磁極550
は、本実施例では永久磁石を用いたもので、図29に示
すように、複数(例えば6つ)の主磁極551と、この
主磁極551の各間に配置される極間磁極552とから
構成される。なお、固定磁極550として永久磁石の代
わりに通電によって磁力を発生するフィールドコイルを
用いても良い。
【0038】主磁極551は、上述したヨーク501の
凹溝502の内側の両端によって、位置決めがなされ、
各主磁極551の間に極間磁極552を配置した状態
で、固定磁極550の内周に配置される固定スリーブ5
53によって、ヨーク501の内部に固定される。 (マグネットスイッチ600の説明)マグネットスイッ
チ600は、図1、図9、図10および図16に示すよ
うに、後述するブラシ保持体900に保持されて、スタ
ータモータの反ピニオン210側に配設されるエンドフ
レーム700内に配置され、アーマチャシャフト510
に対して略垂直方向になるように固定されている。
【0039】マグネットスイッチ600は、通電によっ
て、プランジャ610を上方へ駆動し、プランジャ61
0と一体に移動する2つの接点(下側可動接点611と
上側可動接点612)を、順次、端子ボルト620の頭
部621および固定接点630の当接部631に当接さ
せるものである。なお、端子ボルト620には、図示さ
れないバッテリケーブルが接続されている。
【0040】マグネットスイッチ600は、磁性体製
(例えば鉄製)の有底筒状のマグネットスイッチカバー
640の内側に構成されている。マグネットスイッチカ
バー640は例えば軟鋼板をカップ状にプレス成形した
もので、マグネットスイッチカバー640の底の中央に
は、プランジャ610を上下方向に移動自在に挿通する
穴641を備える。また、マグネットスイッチカバー6
40の上側開口は、磁性体製(例えば鉄製)のステーシ
ョナリコア642によって塞がれている。
【0041】ステーショナリコア642は、上側の大径
部643と、下側の中径部644と、さらに下側の小径
部645とからなり、大径部643の外周が、マグネッ
トスイッチカバー640の上端を内側へカシメることに
よって、ステーショナリコア642がマグネットスイッ
チカバー640の上側開口内に固定されている。中径部
644の周囲には、吸引コイル650の上端が装着され
ている。ステーショナリコア642の小径部645の外
周には、プランジャ610を下方に付勢する圧縮コイル
バネ660の上端が装着されている。
【0042】吸引コイル650は、通電を受けると磁力
を発生して、プランジャ610を引きつける吸着手段
で、吸引コイル650は、上端がステーショナリコア6
42の中径部644に装着され、プランジャ610を上
下方向に摺動自在に覆うスリーブ651を備える。この
スリーブ651は、非磁性体(例えば銅板、真鍮、ステ
ンレス)の薄板を丸めて加工したもので、このスリーブ
651の上端および下端には、樹脂等よりなる絶縁ワッ
シャ652が設けられている。この2つの絶縁ワッシャ
652の間のスリーブ651の周囲には、薄い樹脂(例
えばセロハン、ナイロンフィルム)や紙などよりなる絶
縁フィルム(図示しない)が巻かれ、さらにその絶縁フ
ィルムの周囲に細いエナメル線を所定回数、巻いて吸引
コイル650が構成されている。
【0043】プランジャ610は、磁性体製金属(例え
ば鉄)で、上側の小径部613と下側の大径部614と
を備える略円柱形状を呈する。小径部613は、圧縮コ
イルバネ660の下端が装着され、比較的軸方向に長い
大径部614は、スリーブ651内において上下方向に
移動可能に保持される。プランジャ610の上側には、
プランジャ610の上方へ伸びるプランジャシャフト6
15が固定されている。このプランジャシャフト615
は、ステーショナリコア642の中央に設けられた貫通
穴から上方に突出している。このプランジャシャフト6
15のステーショナリコア642の上側には、上側可動
接点612がプランジャシャフト615に沿って上下方
向に摺動自在に挿通されている。この上側可動接点61
2は、図9に示すように、プランジャシャフト615の
上端に取り付けられた止め輪616によって、プランジ
ャシャフト615の上端より上方に移動しないように規
制されている。この結果、上側可動接点612は、止め
輪616とステーショナリコア642の間においてプラ
ンジャシャフト615に沿って上下方向に摺動自在とさ
れている。なお、上側可動接点612は、プランジャシ
ャフト615に取り付けられた板バネよりなる接点圧ス
プリング670によって、常に上方へ付勢されている。
【0044】上側可動接点612は、銅など導電性に優
れた金属よりなり、上側可動接点612の両端が上側に
移動した際、固定接点630に設けられた2つの当接部
631に当接する。また、上側可動接点612には、一
対のブラシ910の各リード線911が、カシメや溶接
等によって、電気的、且つ機械的に固定されている。さ
らに、上側可動接点612の溝部には、複数(本実施例
では2つ)の制限手段をなす抵抗体617の端部が、挿
入され、電気的、且つ機械的に固定されている。
【0045】なお、上側可動接点612には、ブラシ9
10の各リード線911が、カシメや溶接等によって電
気的、且つ機械的に固定されているが、上側可動接点6
12とブラシ910の各リード線911とを一体形成し
ても良い。抵抗体617は、スタータの起動初期時に、
モータ500の回転を低速回転させるためのもので、抵
抗値の大きな金属線を複数巻いて構成されている。抵抗
体617の他端には、端子ボルト620の頭部621の
下側に位置する下側可動接点611がカシメ等によって
固定されている。
【0046】下側可動接点611は、銅など導電性に優
れた金属よりなり、マグネットスイッチ600が停止し
て、プランジャ610が下方に位置する際にステーショ
ナリコア642の上面に当接し、抵抗体617がプラン
ジャシャフト615の移動に伴って上方に移動する際、
上側可動接点612が固定接点630の当接部631に
当接する前に、端子ボルト620の頭部621に当接す
るように設けられている。
【0047】プランジャ610の下面には、連結手段を
なす紐状部材680(例えば、ワイヤロープまたはベル
ト)の後端に設けられた球体681を収容する凹部68
2を備える。この凹部682の内周壁には、雌ネジ68
3が形成されている。この雌ネジ683は、凹部682
内に球体681を回動自在に当接させた固定ネジ684
が螺合される。この固定ネジ684は、雌ネジ683へ
のねじ込み量を調節することにより、紐状部材680の
長さの調節も行うものである。なお、紐状部材680の
長さ調節は、プランジャシャフト615が上方へ移動し
て、下側可動接点611が端子ボルト620に当接する
際に、ピニオン回転規制部材230の規制爪231が、
ピニオンギヤ210の外周の凹凸214に嵌まり合うよ
うに調節される。なお、雌ネジ683と固定ネジ684
は調整機構をなす。
【0048】なお、雌ネジ683と固定ネジ684の調
整を終えた状態で球体681は凹部682内で自由に回
動できるようになっている。このような構成にすれば、
マグネットスイッチ600は、ピニオン210よりも離
れて配設されているので、マグネットスイッチ600の
プランジャ610とピニオン回転規制部材230との距
離を長くして、連結手段をなす紐状部材680を長くす
ることができる。よって、ピニオン210とリングギア
100との噛み合い時に発生する衝撃力は、この長い紐
状部材によって吸収され、直接プランジャ610に伝わ
ることを防止することができる。そのために、プランジ
ャ610の振動がなく、下側可動接点611と端子ボル
ト620との間の離脱が生じることを確実に防止するこ
とができる。
【0049】また、紐状部材680を介して、ピニオン
回転規制部材230をピニオンギヤ210側に移動させ
ているので、従来のリンク機構及びレバー等を必要とせ
ず、部品点数を少なくすることができ、さらに、ピニオ
ン規制部材230がピニオンギヤ210の後方から移動
できなくなったとしても、紐状部材680自身のたわみ
により、プランジャ610が元の位置に戻り、上側可動
接点612及び下側可動接点611が固定接点630か
ら離れることができる。
【0050】また、図17に示すように、紐状部材68
0がたわんだ時、紐状部材680の球体681が、プラ
ンジャ610の凹部682内で任意に向きが回動するこ
とで、紐状部材680と球体の結合部に曲げ応力が集中
するのを防止できる。また、ピニオン回転規制部材23
0の規制爪231を、ピニオンギヤ210に設けた凹凸
214に係合させるのみでよいので、紐状部材680に
よって、確実にこの規制爪231を移動させることがで
きる。
【0051】また、紐状部材680をワイヤロープまた
はベルトとすることで、耐久性を高めることができる。
また、雌ネジ683と固定ネジ684からなる調整機
構をプランジャ610と紐状部材680との間に配置
し、固定ネジ684を雌ネジ683にねじ込むことによ
り、紐状部材680の長さを容易に調整することができ
る。
【0052】さらに、上側可動接点612にブラシ91
0の各リード線910aが直接接続されているため、ブ
ラシ910で発生する発熱をリード線910a、上側可
動接点612、端子ボルト620を介して、この端子ボ
ルト620に接続され、スタータ外部に位置するバッテ
リーケーブルから効率的に放熱がなされ、ブラシ910
の寿命向上が図れる。
【0053】さらに、マグネットスイッチ600のプラ
ンジャシャフト615が、モータ軸に対し略垂直方向に
配設されているので、マグネットスイッチ600のプラ
ンジャシャフト615を軸方向に配設した場合に比較し
て、スタータの軸方向寸法を短縮することができるとと
もに、紐状部材680を引っ張るのに必要なプランジャ
シャフト615のストロークが小さく設定でき、さらな
るマグネットスイッチ600の小型化が図れる。
【0054】さらに、マグネットスイッチ600は、プ
ランジャシャフト615が、アーマチャシャフト510
の軸方向に対し、直交して配置されているため、マグネ
ットスイッチ600の径方向長のみが、スタータ全体の
軸方向長に加算されるのみで、スタータ全体の体格を大
きくすることもない。さらに、マグネットスイッチ60
0は、エンドフレーム700内に収納されているため、
ハウジング400の開口部410から浸入した水等から
の被害を受けにくくなる。
【0055】(エンドフレーム700の説明)エンドフ
レーム700は、図11に示すように、樹脂製(例えば
フェノール樹脂)のマグネットスイッチカバーで、内部
にマグネットスイッチ600を収容する。エンドフレー
ム700の後面には、ブラシ910を前方へ付勢する圧
縮コイルバネ914を保持するバネ保持柱710が、ブ
ラシ910の位置に応じて前方に突出して設けられてい
る。
【0056】さらに、圧縮コイルバネ914は、図1に
示すように、マグネットスイッチ600のプランジャ6
10の軸方向に対し、径方向の外周側に配置されてい
る。端子ボルト620は、エンドフレーム700の内部
から挿入され、エンドフレーム700の後方に突出する
鉄製のボルトで、前側にはエンドフレーム700の内面
に当接する頭部621を備える。そして、エンドフレー
ム700の後方に突出した端子ボルト620にカシメワ
ッシャ622が取りつけられることによって、端子ボル
ト620がエンドフレーム700に固定される。端子ボ
ルト620の前端には、銅よりなる固定接点630がカ
シメによって固定されている。固定接点630は、エン
ドフレーム700の内部上端に位置する1つまたは複数
(本実施例では2つ)の当接部631を備え、この当接
部631の下面は、マグネットスイッチ600の作動に
よって上下する上側可動接点612の上面が当接可能に
設けられている。
【0057】さらに、圧縮コイルバネ914のスプリン
グ長が、マグネットスイッチ600の径方向の長さ分ま
で利用することができ、適正なバネ応力および荷重を設
定することができ、圧縮コイルバネ914の寿命を大幅
に向上することができる。 (ブラシ保持体900の説明)ブラシ保持体900は、
ヨーク501の内部とエンドフレーム700の内部とを
区画してアーマチャシャフト510の後端をブラシ保持
体軸受564を介して回転自在に支持する役目のほか、
ブラシホルダの役目、マグネットスイッチ600を保持
する役目、および紐状部材680を案内する滑車690
を保持する役目を果たす。なお、ブラシ保持体900に
は、紐状部材680が通る図示されない穴部を有してい
る。
【0058】ブラシ保持体900は、アルミニウム等の
金属を鋳造技術によって成形した隔壁で、図12ないし
図14に示すように、ブラシ910を軸方向に保持する
ブラシ保持穴911、912を複数(本実施例では上側
に2つ、下側に2つ)備える。上側のブラシ保持穴91
1は、プラス電圧を受けるブラシ910を保持する穴
で、この上側のブラシ保持穴911は、樹脂製(例えば
ナイロン、フェノール樹脂)の絶縁筒913を介してブ
ラシ910を保持する(図13は図12のAーA断面図
であり、図14は図12のBーB断面図である)。ま
た、下側のブラシ保持穴912は、アース接地されるブ
ラシ910を保持する穴で、この下側のブラシ保持穴9
12は、穴の内部で直接ブラシ910を保持する。
【0059】このように、ブラシ保持体900によっ
て、ブラシ910を保持させることにより、スタータに
独立したブラシホルダを設ける必要がない。このため、
スタータの部品点数を低減し、組付工数を低減すること
ができる。また、ブラシ910は、圧縮コイルバネ91
4によって、前端面が電機子コイル530の後側の上層
コイル端534の後面に付勢される。
【0060】なお、上側のブラシ910のリード線91
0aは、マグネットスイッチ600によって移動する上
側可動接点612に溶接やカシメ等の接合技術で電気
的、且つ機械的に結合されている。また、下側のブラシ
910のリード線910aは、ブラシ保持体900の後
面に形成された凹部920内にカシメられて、電気的、
且つ機械的に結合されている。なお、本実施例では、下
側のブラシ910が1対設けられており、1本のリード
線910aに1対の下側のブラシ910が接合されてお
り、リード線910aの中央がブラシ保持体900の後
面の凹部920内にカシメられている。
【0061】ブラシ保持体900の後面には、マグネッ
トスイッチ600の前面側が当接する2つの台座930
と、マグネットスイッチ600の周囲を抱え込む2本の
固定柱940が形成されている。台座930は、外径が
円筒形状を呈するマグネットスイッチ600と当接する
ために、マグネットスイッチ600の外形形状と一致す
るように設けられている。また、2本の固定柱940
は、マグネットスイッチ600を台座930に当接した
状態で、それぞれの後端を内側にカシメることで、マグ
ネットスイッチ600を保持している。ブラシ保持体9
00の後面の下側には、紐状部材680の移動方向を、
マグネットスイッチ600の上下方向から軸方向に変換
する滑車690を保持する滑車保持部950が形成され
ている。
【0062】〔実施例の作動〕次に、上記スタータの作
動を図15(a)ないし(c)の電気回路図に従い、説
明する。乗員によって、キースイッチ10がスタート位
置に設定されると、バッテリ20から、マグネットスイ
ッチ600の吸引コイル650に通電される。吸引コイ
ル650が通電されると、吸引コイル650の発生する
磁力にプランジャ610が引き寄せられ、プランジャ6
10が下方位置から上方へ上昇する。
【0063】プランジャ610が上昇を開始すると、プ
ランジャシャフト615の上昇に伴って上側可動接点6
12および下側可動接点611が上昇するとともに、紐
状部材680の後端も上方に上昇する。紐状部材680
の後端が上昇すると、紐状部材680の前端は下方に引
かれ、ピニオン回転規制部材230が下降する。ピニオ
ン回転規制部材230の下降によって、規制爪231が
ピニオンギヤ210の外周の凹凸214に嵌まり合う時
点で、下側可動接点611が端子ボルト620の頭部6
21に当接する(図38(a)参照)。端子ボルト62
0には、バッテリ20の電圧が印加されており、端子ボ
ルト620の電圧が、下側可動接点611→抵抗体61
7→上側可動接点612→リード線910aを介して上
側のブラシ910に伝えられる。つまり、抵抗体617
を介した低電圧が上側のブラシ910を介して電機子コ
イル530に伝えられる。そして、下側のブラシ910
は、ブラシ保持体900を介して常にアース接地されて
いるため、各上層コイルバー531と各下層コイルバー
532とを組み合わせてコイル状に構成された電機子コ
イル530が低電圧で通電される。すると、電機子コイ
ル530が比較的弱い磁力を発生し、この磁力が固定磁
極550の磁力に作用(吸着あるいは反発)して、アー
マチャ540が低速回転する。
【0064】アーマチャシャフト510が回転すると、
遊星歯車減速機構300のプラネタリーギヤ320が、
アーマチャシャフト510の前端のサンギヤ310によ
って回転駆動される。プラネタリーギヤ320がプラネ
ットキャリア330を介してリングギヤ100を回転駆
動する方向の回転トルクをインターナルギヤ340に与
える場合は、オーバーランニングクラッチ350の作動
によって、インターナルギヤ340の回転が規制され
る。つまり、インターナルギヤ340は回転しないた
め、プラネタリーギヤ320の回転によって、プラネッ
トキャリア330が減速回転する。プラネットキャリア
330が回転すると、ピニオンギヤ210も回転しよう
とするが、ピニオンギヤ210はピニオン回転規制部材
230によって回転が規制されているため、ピニオンギ
ヤ210は出力軸220のヘリカルスプライン221に
沿って前進する。
【0065】ピニオンギヤ210の前進に伴い、シャッ
タ420も前進し、ハウジング400の開口部410を
開く。そして、ピニオンギヤ210の前進によって、ピ
ニオンギヤ210がエンジンのリングギヤ100に完全
に噛合し、その後、ピニオン係止リング250に当接す
る。また、ピニオンギヤ210が前進すると、規制爪2
31がピニオンギヤ210の凹凸214から外れ、その
後、規制爪231の前端が、ピニオンギヤ210の後面
に設けられたワッシャ215の後側に落ち込む。
【0066】一方、ピニオンギヤ210が前進した状態
で、上側可動接点612が固定接点630の当接部63
1に当接する。すると、端子ボルト620のバッテリ電
圧が、上側可動接点612→リード線910aを介して
直接上側のブラシ910に伝えられる。つまり、各上層
コイルバー531および各下層コイルバー532よりな
る電機子コイル530に高い電流が流れ、電機子コイル
530が強い磁力を発生し、アーマチャ540を高速回
転する。
【0067】アーマチャシャフト510の回転は、遊星
歯車減速機構300によって減速されて回転トルクが増
大し、プラネットキャリア330を回転駆動する。この
とき、ピニオンギヤ210は、前端がピニオン係止リン
グ250に当接して、プラネットキャリア330と一体
に回転する。そして、ピニオンギヤ210は、エンジン
のリングギヤ100に噛合しているため、ピニオンギヤ
210は、リングギヤ100を回転駆動して、エンジン
の出力軸を回転駆動する。
【0068】次に、エンジンが始動し、エンジンのリン
グギヤ100がピニオンギヤ210の回転よりも速く回
転すると、ヘリカルスプラインの作用によって、ピニオ
ンギヤ210に後退力が生じる。しかるに、ピニオンギ
ヤ210の後方に落ち込んだ回転規制爪231によっ
て、ピニオンギヤ210の後退が阻止され、ピニオンギ
ヤ210の早期離脱を防止して、エンジンを確実に始動
することができる(図15(b)参照)。
【0069】なお、本実施例ではワイヤ680の一部
を、モータの界磁極550間に配置したが、ヨーク50
1の外側、例えば、凹溝502の溝内に軸方向に延びて
配置しても、同様な効果が得られる。また、エンジンの
始動によって、エンジンのリングギヤ100がピニオン
ギヤ210の回転よりも速く回転されると、リングギヤ
100の回転によってピニオンギヤ210が回転駆動さ
れる。すると、リングギヤ100からピニオンギヤ21
0に伝えられた回転トルクは、プラネットキャリア33
0を介してプラネタリーギヤ320を支持するピン33
2に伝えられる。つまり、プラネットキャリア330に
よってプラネタリーギヤ320が駆動される。すると、
インターナルギヤ340には、エンジン始動時とは逆回
転のトルクがかかるため、オーバーランニングクラッチ
350がリングギヤ100の回転を許す。つまり、イン
ターナルギヤ340にエンジン始動時とは逆回転のトル
クがかかると、オーバーランニングクラッチ350のロ
ーラ353が、クラッチインナ352の凹部355の外
側へ離脱し、インターナルギヤ340の回転が可能にな
る。
【0070】つまり、エンジンが始動して、エンジンの
リングギヤ100がピニオンギヤ210を回転駆動する
相対回転は、オーバーランニングクラッチ350で吸収
され、エンジンによってアーマチャ540が回転駆動さ
れることがない。エンジンが始動すると、乗員によって
キースイッチ10がスタート位置から外され、マグネッ
トスイッチ600の吸引コイル650への通電が停止さ
れる。吸引コイル650の通電が停止されると、プラン
ジャ610が圧縮コイルバネ660の作用によって、下
方に戻される。
【0071】すると、上側可動接点612が固定接点6
30の当接部631から離れるとともに、その後下側可
動接点611も端子ボルト620の頭部621から離
れ、上側のブラシ910への通電が停止する。また、プ
ランジャ610が下方に戻されると、ピニオン回転規制
部材230の復帰バネ部236の作用によって、ピニオ
ン回転規制部材230が上方に復帰し、規制爪231が
ピニオンギヤ210の後方から離脱する。すると、ピニ
オンギヤ210は、戻しバネ240の作用によって後方
に戻され、ピニオンギヤ210とエンジンのリングギヤ
100との噛み合いが外れるとともに、ピニオンギヤ2
10の後端が出力軸220のフランジ形突出部222に
当接する。つまり、ピニオンギヤ210が、スタータの
始動前に戻される(図15(c)参照)。
【0072】さらに、プランジャ610が下方に戻され
ることにより、下側可動接点611が、マグネットスイ
ッチ600のステーショナリコア642の上面に当接
し、上側のブラシ910のリード線910aが、上側可
動接点612→抵抗体617→下側可動接点611→ス
テーショナリコア642→マグネットスイッチカバー6
40→ブラシ保持体900の順に導通する。つまり、上
側のブラシ910と下側のブラシ910とが、ブラシ保
持体900を介して短絡する。一方、アーマチャ540
の惰性回転により電機子コイル530には、起電力が生
じる。そして、この起電力が、上側のブラシ910、ブ
ラシ保持体900、下側のブラシ910を介して短絡す
るため、アーマチャ540の惰性回転に制動力が与えら
える。この結果、アーマチャ540は急速に停止する。
【0073】(実施例の効果)本実施例のスタータは、
マグネットスイッチ600は、ピニオン210よりも離
れて配設されているので、マグネットスイッチ600の
プランジャ610とピニオン回転規制部材230との距
離を長くして、連結手段をなす紐状部材680を長くす
ることができる。よって、ピニオン210とリングギア
100との噛み合い時に発生する衝撃力は、この長い紐
状部材によって吸収され、直接プランジャ610に伝わ
ることを防止することができる。そのために、プランジ
ャ610の振動がなく、下側可動接点611と端子ボル
ト620との間の離脱が生じることを確実に防止するこ
とができる。
【0074】また、マグネットスイッチ600のプラン
ジャー610の移動に対し、紐状部材680を介して、
ピニオン回転規制部材230を介して、ピニオンギヤ2
10をリングギア100側に移動させているので、従来
のリンク機構及びレバー等を必要とせず、部品点数を少
なくすることができ、さらに、ピニオンギヤ210とリ
ングギア100が噛み合って、ピニオンギヤ210がリ
ングギア100から離れなくなったとしても、紐状部材
680自身のたわみにより、プランジャー610が元の
位置に戻り、可動接点611、612が固定接点630
から確実に離れることができる。
【0075】さらに、ピニオン回転規制部材230をピ
ニオンギヤ210側に移動させることで、ピニオンギヤ
210の回転を規制するようにしたので、従来による規
制部をピニオンに摩擦させる強い力を必要としないた
め、紐状部材680によって、確実にピニオン回転規制
部材230を移動させることができる。そして、ピニオ
ン回転規制部材230の規制部231を、ピニオンギヤ
210に設けた溝部213に係合させるのみでよいの
で、紐状部材680によって、確実に規制部231をピ
ニオン210側に移動させることができる。
【0076】紐状部材680をワイヤロープまたはベル
トとすることで、耐久性を高めることができる。さら
に、調整機構をなす雌ネジ683および固定ネジ684
を、プランジャ610と紐状部材680との間に配置す
ることにより、紐状部材680の長さを容易に決定する
ことができる。
【0077】また、調整機構において、調整部材をなす
固定ネジ684を凹部682にねじ込むことにより、紐
状部材680の長さを容易に調整することができる。さ
らに、紐状部材680を、マグネットスイッチ600の
プランジャー610とピニオン規制手段をなすピニオン
回転規制部材230との間で、スタータモータ500の
界磁極550間を通して配置することにより、従来のリ
ンク機構及びレバー等を必要とせず、部品点数を少なく
することができ、さらに、ピニオンギヤ210とリング
ギア100が噛み合って、ピニオンがリングギアから離
れなくなったとしても、紐状部材680自身のたわみに
より、プランジャー610が元の位置に戻り、可動接点
611、612が固定接点630から確実に離れること
ができると共に、紐状部材680は界磁極550間のわ
ずかの隙間を通すことができ、紐状部材680を通すた
めの空間を作る必要もない。図17に示す第2実施例で
は、マグネットスイッチ600を、スタータモータ50
0と並列に配置している。
【0078】〔変形例〕上記実施例では、調整機構が、
雌ネジ683と固定ネジ684とから構成されている
が、図18に示すように、プランジャ610の凹部68
2に紐状部材680の球体681を収容し、凹部682
の入口をかしめ等によりつぶすことによって、球体68
1が凹部682内で自由に回動できるようにし、さら
に、ブラシ保持体900に、紐状部材680をプランジ
ャ610に案内する滑車690(案内部材)を支える支
持部材950を移動自在に配設し、この支持部材950
をプランジャ610の移動方向に移動させて、紐状部材
680の長さの調整をする調整機構としても良い。この
ように構成すれば、容易に紐状部材680の長さの調整
が可能である。
【0079】なお、図18(a)は、紐状部材680の
調整前の状態を示し、図18(b)は、支持部材950
をプランジャ610とは反対の方向に移動させることに
より、紐状部材680の長さの調整が成された状態を示
す。また、本実施例では、紐状部材はワイヤロ−プやベ
ルトの例を示したが、本実施例における紐状部材とは、
その作用を有するものとして、駆動側であるプランジャ
と被駆動側であるピニオン移動手段との間で、引張力は
伝達するが、押出力は伝達しないものを意味する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スタータの実施例1を示す側面断面図で
ある。
【図2】ピニオン回転規制部材の斜視図である。
【図3】(a)及び(b)は、ピニオン回転規制部材を
ピニオン部に組付けた際の正面図及び一部断面側面図で
ある。
【図4】センターブラケットの後面図である。
【図5】センターブラケットの側面断面図である。
【図6】センターブラケットの正面図である。
【図7】アーマチュアの側面断面図である。
【図8】ヨークの正面図である。
【図9】マグネットスイッチのプランジャーおよび固定
接点の分解斜視図である。
【図10】マグネットスイッチのプランジャーを示す斜
視図である。
【図11】エンドフレームおよびブラシスプリングを示
す断面図である。
【図12】ブラシ保持体を示す正面図である。
【図13】図12のA−A線に沿う断面図である。
【図14】図12のB−B線に沿う断面図である。
【図15】(a)、(b)及び(c)は、ピニオンの作
動状態を示してある、電気回路図である。
【図16】紐状部材680の球体681がプランジャ6
10の凹部682内で回動自在な状態を示す図である。
【図17】第2の実施例の断面図である。
【図18】(a)は、紐状部材680の調整前の状態を
示す図であり、(b)は、紐状部材680の調整後の状
態を示す図である。
【符号の説明】
101、102 連結手段をなすヒンジ、ロッド 100 リングギア 210 ピニオン 214 凹凸部 220 出力軸 230 ピニオン回転規制部材 231 規制爪 233 復帰バネ部 400 ハウジング 500 モータ部 510 シャフト 600 マグネットスイッチ 610 プランジャー 680 連結手段をなす紐状部材 682 凹部 684 固定ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新美 正巳 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタータモータによって駆動される出力
    軸と、 この出力軸上に設けられ、エンジンのリングギアと噛み
    合うピニオンと、 固定接点及びこの固定接点に当接する可動接点を有する
    プランジャーを有し、このプランジャーの移動により、
    前記可動接点が前記固定接点に当接することで、前記ス
    タータモータへの通電を行うマグネットスイッチと、 前記ピニオンを前記リングギア側に移動させるためのピ
    ニオン移動手段と、 前記マグネットスイッチのプランジャと前記ピニオン移
    動手段との間に設けられた紐状部材とを備え、 前記プランジャーの移動によって引っ張られた前記紐状
    部材により、前記ピニオンを前記リングギア側に移動さ
    せることを特徴とするスタータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスタータにおいて、 前記ピニオン移動手段は、前記出力軸にヘリカルスプラ
    イン結合された前記ピニオンの回転を規制する規制手段
    であって、 前記マグネットスイッチのプランジャの移動によって引
    っ張られた前記紐状部材により、前記規制手段を前記ピ
    ニオン側に移動させることで、前記ピニオンの回転を規
    制しつつ、前記出力軸の回転により、前記ピニオンを前
    記リングギア側に移動させることを特徴とするスター
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のスタータにおいて、 前記規制手段は、前記ピニオンに設けた溝部に係合する
    規制部を有し、かつ前記プランジャの移動によって、前
    記紐状部材を介して、前記規制部を前記ピニオンの溝部
    に係合するようにしたことを特徴とするスタータ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のスタータにおいて、 前記紐状部材は、ワイヤロープまたはベルトであること
    を特徴とするスタータ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のス
    タータにおいて、 前記紐状部材と前記プランジャーとの間には、前記紐状
    部材の長さを調整する調整機構を有していることを特徴
    とするスタータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のスタータにおいて、 前記調整機構は、前記プランジャーに設けた穴部と、こ
    の穴部に螺着された調整部材と、この調整部材に当接さ
    せた紐状部材とを有し、前記調整部材を穴部にねじ込む
    ことにより、前記紐状部材の長さを調整することを特徴
    とするスタータ。
  7. 【請求項7】 界磁極を有するスタータモータに駆動さ
    れる出力軸と、 この出力軸上にヘリカルスプライン結合され、エンジン
    のリングギアと噛み合うピニオンと、 固定接点及びこの固定接点に当接する可動接点を有する
    プランジャーを有し、このプランジャーの移動により、
    前記可動接点が前記固定接点に当接することで、前記ス
    タータモータへの通電を行うと共に、前記スタータモー
    タの反ピニオン側に配置されたマグネットスイッチと、 前記ピニオンを前記リングギア側に移動させるためのピ
    ニオン移動手段と、 前記マグネットスイッチのプランジャと前記ピニオン移
    動手段との間で、前記スタータモータの界磁極間を通し
    て設けられた紐状部材とを備え、 前記プランジャーの移動によって引っ張られた前記紐状
    部材により、前記ピニオンを前記リングギア側に移動さ
    せることを特徴とするスタータ。
JP23857195A 1994-09-19 1995-09-18 スタータ Pending JPH09126104A (ja)

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JP22232294 1994-09-19
JP22357895 1995-08-31
JP7-223578 1995-08-31
JP6-222322 1995-08-31
JP23857195A JPH09126104A (ja) 1994-09-19 1995-09-18 スタータ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7551049B2 (en) 2004-11-08 2009-06-23 Denso Corporation Structure of electromagnetic switch for starter

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7551049B2 (en) 2004-11-08 2009-06-23 Denso Corporation Structure of electromagnetic switch for starter

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