JPH09122361A - 回転式電気かみそり - Google Patents

回転式電気かみそり

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JPH09122361A
JPH09122361A JP28311795A JP28311795A JPH09122361A JP H09122361 A JPH09122361 A JP H09122361A JP 28311795 A JP28311795 A JP 28311795A JP 28311795 A JP28311795 A JP 28311795A JP H09122361 A JPH09122361 A JP H09122361A
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JP
Japan
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bottom wall
outer blade
central bottom
blade
rotary electric
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JP28311795A
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Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
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TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、内刃台に外刃を当てて位置決めする
ことなく外刃の耐久性を向上できる回転式電気かみそり
を提供することにある。 【解決手段】ドーム状をなすとともに中央部に凹陥部34
が形成された外刃33を備え、この外刃33が、その略全域
に渡って設けられたひげ導入用の無数の小孔35と、凹陥
部34の中央底壁34a の周囲に放射状に設けられたひげ導
入用の多数の長孔36とを有してなり、回転される内刃台
21に取付けられた内刃22を外刃33の内面に摺動させて、
小孔35および長孔36から導入されるひげを切断する回転
式電気かみそりを前提とする。そして、凹陥部34の中央
底壁34a に無数の微細孔38を設ける。それにより、中央
底壁34a の強度を低下させて、そこでの可撓変形によ
り、外刃33に使用時に加わる外力が、長孔36が設けられ
た部分に集中しないように分散させて、同部分のストレ
スを小さくすることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドーム状をなすと
ともに中央部に凹陥部が形成された外刃の内面に、回転
される内刃台に取付けられた内刃を摺動させて、前記外
刃から導入されるひげを切断する回転式電気かみそりに
関する。
【0002】
【従来の技術】回転式電気かみそりにおいて、その外刃
を単なるドーム形状ではなく、ドームの中央部に凹陥部
を設けてなるものが実開昭50−18487号公報など
により知られている。
【0003】すなわち、前記公報に記載の電気かみそり
は、図8および図9中1で示す、短い円筒状の外刃台2
と、この台2の一端部に取付けられた金属薄板製の外刃
3とで形成される外刃体を備え、その外刃3のドームの
中央部には凹陥部4が形成されている。外刃3には、そ
の略全域に渡ってひげ導入用の小孔3a(図9参照)が
無数に設けられているとともに、凹陥部4の略平板状を
なす中央底壁4aの周囲にひげ導入用の多数の長孔5が
放射状に設けられている。
【0004】こうした外刃3を備える回転式電気かみそ
りは、その外刃3の内面に図示しない内刃を押付けて摺
動させて、外刃3から導入されるひげを切断するが、凹
陥部4に長孔5を設けたことにより、これら長孔5にひ
げが入り易くでき、したがって、ひげを容易にとらえて
切断できる点で優れている。
【0005】また、この他に、図11に示されるように
前記と同様構成の外刃3を備え、その凹陥部4に硬質合
成樹脂製のストッパ6を取付けてなるものも従来知られ
ている。すなわち、ストッパ6は、中央底壁4aを外面
側から覆う円形ヘッド部の中心部に、中央底壁4aをそ
の内面側に貫通する軸6aを突設してなるとともに、止
め輪7により中央底壁4aに取付けられている。このス
トッパ6の軸6aは図示しない内刃が取付けられる内刃
台8の中心部上面8aと対向している。
【0006】そして、ストッパ6は、かみそりの非使用
時には中心部上面8aから離れて位置されるとともに、
外刃3が使用者の顔に押し当てられた時に、中心部上面
8aに軸6aが当接して、それ以上の外刃3の過剰変形
を妨げるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8および図9に示さ
れた回転式電気かみそりの外刃3は、凹陥部4における
長孔5が設けられた部分、言い換えれば、無数の小孔が
設けられた主領域部分と前記中央底壁4a間の部分の強
度が、他よりも低下した構成となっている。そのため、
外刃3が使用者の顔に押し当てられた時に外刃3が受け
る外力が、多数の長孔5が設けられた部分に集中し易
く、それによる同部分のストレスが大きいので、外刃3
の耐久性がよくない。
【0008】図11に示された回転式電気かみそりの外
刃3は、使用時にストッパ6の軸6aが内刃台8の中央
部上面8aに当接して外刃3の過剰変形を防止するの
で、軸6aが内刃台8の回転に対する制動力として働き
動力損失を発生するとともに、軸6a等が次第に摩耗す
るから、長期間の使用にわたって外刃3の過剰変形を防
止する機能を維持することができない恐れがある。
【0009】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、内刃台に外刃を当てて位置決めすることな
く外刃の耐久性を向上できる回転式電気かみそりを提供
することにある。
【0010】また、以上のようにドームの中央部に凹陥
部4が形成された図8および図9、または図11に示さ
れた外刃3は、その断面形状に変曲点を有していること
と相俟って、凹陥部4に長孔5を多数設けているから、
外刃3の中央部は凹陥部4がないドーム形状をなした外
刃よりも剛性が低く、変形し易い。
【0011】そのため、内刃および外刃3の形状誤差、
偏心(複数の内刃が取付けられた内刃台を支持するモー
タの回転軸に対する前記内刃の振れ回り)、センターず
れ(内刃台を支持する前記回転軸の軸心と外刃の中心と
のずれ)等により、使用時に外刃3の変形が容易な中央
部にうねるようなバイブレーションが与えられ、それを
原因とする騒音が発生していた。なお、前記バイブレー
ションの原因をなくすことは、部品の加工精度および組
立て精度を飛躍的に向上させる必要があるので、実際上
極めて困難である。
【0012】図10は図8および図9に示された外刃体
1を備える回転式電気かみそり(内刃の数は3枚で、そ
の回転数は6000rpm )の騒音特性を示す図である。図1
0中横軸の周波数の欄に記載した数値は、隣接した縦線
相互間の周波数差の値を示している。この図10に示さ
れるように従来は、中・高周波領域での成分の測定レベ
ルが高く、それにより、各周波数域での測定レベルの値
を合計して平均を求めて、それを描いたオーバーオール
値(図10中OPで示す)は約60dBと高かった。
【0013】したがって、本発明が解決しようとする第
2の課題は、使用時の騒音を少なくできる回転式電気か
みそりを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドーム状をな
すとともに中央部に凹陥部が形成された外刃を備え、こ
の外刃が、その略全域に渡って設けられたひげ導入用の
無数の小孔と、前記凹陥部の中央底壁の周囲に放射状に
設けられたひげ導入用の多数の長孔とを有してなり、回
転される内刃台に取付けられた内刃を前記外刃の内面に
摺動させて、前記小孔および長孔から導入されるひげを
切断する回転式電気かみそりを前提とする。
【0015】そして、前記第1の課題を解決するために
請求項1の発明は、前記凹陥部の中央底壁に無数の微細
孔を設けたものである。
【0016】この発明において、無数の微細孔は凹陥部
の中央底壁の強度を弱めて、この中央底壁が容易に可撓
変形できるようにする。それにより、外刃が使用者の顔
に押し当てられた時に外刃が受ける外力で、凹陥部の中
央底壁を容易に可撓変形させて、凹陥部の長孔が設けら
れた部分に前記外力が集中しないように分散させ、同部
分のストレスを小さくする。
【0017】また、前記第2の課題を解決するために請
求項2の発明は、前記外刃とは異なる固有振動数を持つ
軟質な材料からなる中央底壁カバー部材を、前記凹陥部
の中央底壁に、その外面または内面の少なくとも一方の
面側から被着したものである。
【0018】この発明において、中央底壁カバー部材
は、その軟質性により前記中央底壁の可撓変形を許容す
る。さらに、このカバー部材の固有振動数が外刃のそれ
とは異なることにより、部品の寸法精度や組立て精度の
向上を追及することなく、外刃の共振による音の発生を
抑制する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。図1は第1の実施形
態に係る回転式電気かみそりの構成を一部断面して示す
側面図であって、この図中11は前後二つ割りの前ケー
ス12と後ケース13とをねじ14で連結してなる合成
樹脂製の本体ケースである。前ケース12の上部には底
壁15a付きの円筒状をなす外刃体取付け部15が一体
に形成されている。
【0020】この取付け部15の外周面には雄ねじが設
けられているとともに、その底壁15aには後ケース1
3により覆い隠されるモータ16がねじ止めされてい
る。このモータ16が備える回転軸17は、モータ16
に直結された第1軸17aとこれに嵌着された合成樹脂
製の第2軸17bとから形成されている。この回転軸1
7は底壁15aを通って外刃体取付け部15に囲まれた
ひげ屑溜まり18の中心部に突出されている。
【0021】回転軸17には内刃体19が着脱可能に取
付けられている。内刃体19は、回転軸17に嵌合され
る軸嵌合穴20を中心部に有した合成樹脂製の内刃台2
1に、複数の金属板製の内刃22(なお、一枚のみ図示
する。)を図示しない内刃押し上げばねを介して取付け
て形成されている。この内刃体19の内刃台21は回転
軸17に嵌合して取付けた状態では、その大部分がひげ
屑溜まり18内に収納されるようになっている。
【0022】外刃体取付け部15には外刃体31が着脱
可能に取付けられている。この外刃体31は、合成樹脂
または軽金属製の短い円筒体からなる外刃台32に、厚
さが0.1mm程度の金属薄板製の外刃33を装着して形成
されている。外刃台32の内周面には雌ねじ32a(図
2参照)が設けてあり、それを前記雄ねじに着脱可能に
螺合することにより、外刃体取付け部15に外刃体31
が取付けられている。
【0023】図2および図3に示されるようにドーム状
をなす外刃33のドームの中央部には凹陥部34が設け
られている。この凹陥部34はかなり大きくかつ深い湾
曲形状をなす凹部であり、それによって、外刃33の断
面においてドームは凹陥部34を挟んでその両側に湾曲
形状の凸部が夫々位置されるように左右に2分されてい
る。外刃体31が外刃体取付け部15に取付けられた状
態において、内刃22はばね力で外刃33の前記湾曲状
凸部の内面に押し付けられるようになっている。
【0024】図3(A)に示されるように外刃33に
は、ひげ導入用の無数の小孔35と、ひげ導入用の多数
の第1長孔36および第2長孔37と、無数の微細孔3
8(網目状の点々で図示されている。)とが夫々形成さ
れている。
【0025】無数の小孔35は外刃33の略全域に渡っ
て設けられている。多数の第1長孔36は凹嵌部34の
略平板状をなす中央底壁34aの周囲に放射状に設けら
れている。多数の第2長孔37は無数の小孔35を外側
から取り囲んで外刃33の周部に放射状に設けられてい
る。これら第1、第2の長孔36、37は小孔35の数
倍の長さを有している。なお、第2の長孔37は本発明
において省略することもできる。
【0026】直径 0.1mm程度の無数の微細孔38は、凹
嵌部34の中央底壁34aに、この底壁34aの強度を
低下させるために設けられている。中央底壁34aは内
刃22の回転軌跡から外れており、したがって、無数の
微細孔38はひげの切断には寄与しないものである。
【0027】そして、図2および図3(B)に示される
ように中央底壁34aの内面には、軟質な材料からなる
中央底壁カバー部材39が被着されている。このカバー
部材39には、この第1の実施の形態ではエポキシ系接
着剤が使用されていて、無数の微細孔38を塞いで中央
底壁34aの内面に接着されている。そうするために、
例えばこの第1の実施の形態では直径Cが約6mmの大き
さで、高さ2〜3mmを以てエポキシ系接着剤が中央底壁
34aの内面に接着されている。このエポキシ系接着剤
は接着後に前記中央底壁34aの可撓変形を許容する柔
らかさを保持して半固溶状態に硬化するものである。
【0028】このようなエポキシ系接着剤を中央底壁カ
バー部材39として用いる場合には、特別な部品として
中央底壁カバー部材39を形成する必要がないととも
に、中央底壁34aの内面に所定量滴下するだけの簡単
な作業で設けることができ、したがって、低コストで中
央底壁カバー部材39を設けることができる点で優れて
いる。
【0029】また、エポキシ系接着剤製の中央底壁カバ
ー部材39は以上のように外刃33の内面から突出する
が、その突出高さは、外刃33が使用時に押されて最大
に内刃体11側に変形した場合でも、内刃台21の中心
部上面に当たることがないように設定される(前記2〜
3mmの突出高さであればよい。)。なお、本発明におい
て、エポキシ系接着剤製の中央底壁カバー部材39は、
中央底壁34aの内面ではなく外面に被着してもよく、
その場合の突出高さは、外刃33の可撓変形に拘らず使
用者の顔面に接触しないように設定される。
【0030】前記回転式電気かみそりは、そのモータ1
6を動作させて内刃体19を回転駆動することにより使
用される。そうすると、内刃体19の内刃22が外刃3
3の内面を摺動するので、外刃33の小孔35および各
長孔36、37から導入されるひげを切断することがで
きる。
【0031】その際、外刃33が凹陥部34を有してい
るから、電気かみそりの移動方向前側に位置される外刃
33の湾曲状凸部で顔の皮膚が引っ張れられた状態で、
前記移動方向後側に位置される外刃の湾曲状凸部から導
入されるひげを切ることができる。そのため、ひげがた
てられ易くなって、前記後側の凸部に設けられた小孔3
5および第1長孔36にひげが導入され易くなり、ひげ
の切断効率がよいとともに、既述のように前記移動方向
前側と後側の湾曲状凸部で導入されたひげを2度切する
ので、ひげそりの効率がよいものである。
【0032】こうしたひげそりにおいて外刃33は、使
用者の顔に押し付けられ、その反力(外力)で内刃台2
1方向に押圧される。ところで、外刃33の中央に形成
された凹陥部34の中央底壁34aには、微細孔38が
無数に設けられていて、その強度が低下されている。そ
のため、無数の小孔35が設けられた外刃33の主領域
部分に比較して強度が弱い凹陥部34の中央底壁34a
は、前記外力により容易に可撓変形することができる。
【0033】なお、以上のように可撓変形する中央底壁
34aには中央底壁カバー部材39が被着されている
が、これは軟質材料であるので、前記可撓変形を許容で
きる。しかも、こうした変形に拘らず、中央底壁34a
の内面に被着された中央底壁カバー部材39が、内刃体
19の内刃台21における中心部上面に当たることはな
い。
【0034】こうした中央底壁34aの可撓変形によ
り、凹陥部34の多数の第1長孔36が設けられた部分
に前記外力が集中しないように分散でき、それにより、
同部分のストレスを小さくできる。したがって、外刃3
3の中でも最も強度が低い多数の第1長孔36が設けら
れた部分での破損や永久変形などを防止して、外刃33
の耐久性を向上できる。
【0035】そして、このように凹陥部34の中央底壁
34aに無数の微細孔38を設けるという簡単な構成に
より、凹陥部34の耐久性を向上させたから、内刃台2
1への当接によって外刃33を位置決めして外刃33の
過剰変形を妨げるストッパを外刃33に設ける必要がな
い。
【0036】そのため、外刃33の部品点数(ストッパ
固定用の止め輪が不要)を少なくでき、その組立て性が
良いことは勿論のこと、外刃33が最大に変形しても既
述のように中央底壁カバー部材39が内刃台21に当接
することがないので、外刃33が内刃台21の回転に制
動力を与えて動力損失を発生することがないとともに、
長期間の使用においても内刃との間で摩耗を起こすこと
がないから、以上の外力分散機能を長期に渡り維持でき
る。
【0037】また、外刃33の凹陥部34は、外刃33
の中でも強度が最も低く容易に変形し易く、したがっ
て、前記使用時において内刃22および外刃33の形状
誤差、偏心、センターずれ等により、凹陥部34にバイ
ブレーションを生じることは妨げられない。しかし、凹
陥部34の中央底壁34aに、その微細孔38を覆って
外刃33とは異なる固有振動数を持つ軟質な材料からな
る中央底壁カバー部材39を被着したから、前記バイブ
レーションを低減させるために部品の寸法精度や組立て
精度の向上を追及することなく、中央底壁カバー部材3
9によって共振による音の発生を抑制して、低騒音で電
気かみそりを使用できる。
【0038】図4はこの第1の実施の形態に係る回転式
電気かみそり(内刃の数は3枚で、その回転数は6000rp
m 、図3に示す有効刃孔径A36mm、中央底壁34aの領
域径B略 5.5mm、前記カバー部材39の最大直径6mm、
高さ2mm、その他の諸元は既述の通り)の騒音特性を示
す図である。図4中横軸の周波数の欄に記載した数値
は、隣接した縦線相互間の周波数差の値を示している。
【0039】この図4に示されるように低周波成分(図
4中Eの周波数領域)は増加しているが、高周波成分
(図4中Fの周波数領域)の減少が認められ、それによ
り、各周波数域での測定レベルの値を合計して平均を求
めて、それを描いたオーバーオール値(図4中OPで示
す)が57〜58dBに低下する測定結果を得た。すなわ
ち、図10に示した従来のものと比較して騒音レベルが
2〜3dB低下したという改善が認められた。
【0040】図5〜図7は本発明の第2の実施の形態を
示している。この第2の実施の形態は、中央底壁カバー
部材とその中央底壁に対する被着構成が前記第1の実施
の形態とは異なり、それ以外の構成は図5〜図7に図示
されない部分を含めて図1〜図4に示された前記第1の
実施の形態に係る回転式電気かみそりと同一ないしは同
様な構成である。そのため、図示されない構成について
は図1〜図4をもって代用するとともに、図示される同
一ないしは同様な構成部分には第1の実施の形態と同一
の符号を付して、それらの構成の説明およびそれに基づ
く作用効果の説明については省略するが、これら同一な
いしは同様な構成部分についても第2の実施の形態に係
る回転式電気かみそりの構成の一部をなすものである。
【0041】この第2の実施の形態において、凹陥部3
4の中央底壁34aは、図6に示されるように中心部に
中心通孔34bを有しているとともに、この通孔34b
の周囲部分には図示しない微細孔が無数に設けられてい
る。
【0042】また、中央底壁カバー部材39には、ゴム
やエラストマ等の外刃33とは異なる固有振動数を持つ
軟質樹脂により成形された静音ブッシュが使用されてい
る。この中央底壁カバー部材39は図6および図7に示
されるように、薄板状円板部39aの下面に圧入突起3
9bを一体に突設し、この突起39bの根元に係止溝3
9cを設けて形成されている。
【0043】このカバー部材39は、その圧入突起39
bを凹陥部34の外面側から前記中心通孔34bに圧入
して通し、その係止溝39cを中心通孔34bの孔縁に
嵌合させることにより、図5に示されるように凹陥部3
4の中央底壁34aにその微細孔を覆って被着されてい
る。
【0044】この取付け状態で、円板部39aは中央底
壁34aの外面形状に沿って可撓変形し、それにより、
発生する面圧で中央底壁34aの外面に馴染みよく被着
される。なお、以上の点以外の構成は前記第1の実施の
形態に係る回転式電気かみそりと同様である。
【0045】この第2の実施の形態においても、前記第
1の実施の形態と同様に凹陥部34の中央底壁34aに
無数の微細孔を設けて、多数の第1長孔36が設けられ
た部分の外力に対するストレスを軽減したから、外刃3
3の耐久性を向上できるとともに、静音ブッシュからな
る中央底壁カバー部材39を中央底壁34aに被着させ
て、使用時における凹陥部34のバイブレーション発生
に起因する共振による音の発生を抑制したから、低騒音
でひげ剃りを行うことができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳記した本発明によれば、以下の効
果がある。
【0047】請求項1の発明に係る回転式電気かみそり
によれば、外刃のドーム中央部に形成された凹陥部の中
央底壁に無数の微細孔を設けて、外刃が使用時に受ける
外力で凹陥部の中央底壁を容易に可撓変形させ、凹陥部
の長孔が設けられた部分のストレスを小さくしたから、
内刃台に外刃を当てて位置決めすることなく外刃の耐久
性を向上できる。
【0048】請求項2の発明に係る回転式電気かみそり
によれば、中央底壁の可撓変形を許容する軟質な中央底
壁カバー部材を中央底壁に被着して、外刃の凹陥部のバ
イブレーション発生に起因する共振による音の発生を抑
制したから、部品の寸法精度や組立て精度の向上を追及
することなく、使用時の騒音を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回転式電気か
みそり全体の構成を一部断面して示す側面図。
【図2】図1に示された回転式電気かみそりが備える外
刃体の構成を示す断面図。
【図3】(A)は第2に示された外刃体が備える外刃の
構成を示す平面図。(B)は第2に示された外刃体が備
える外刃の構成を示す断面図。
【図4】図1に示された回転式電気かみそりの騒音特性
を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る回転式電気か
みそりが備える外刃体の構成を示す断面図。
【図6】図5に示された外刃体の構成を一部分解して示
す断面図。
【図7】図5に示された外刃体が備える中央底壁カバー
部材の構成を示す斜視図。
【図8】従来例に係る回転式電気かみそりが備える外刃
体の構成を示す断面図。
【図9】図8に示された外刃体の構成を示す平面図。
【図10】従来例に係る回転式電気かみそりの騒音特性
を示す図。
【図11】他の従来例に係る回転式電気かみそりが備え
る外刃体の構成を示す断面図。
【符号の説明】
19…内刃体、 21…内刃台、 22…内刃、 33…外刃、 34…凹陥部、 34a…凹陥部の中央底壁、 35…小孔、 36…長孔、 38…微細孔、 39…中央底壁カバー部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドーム状をなすとともに中央部に凹陥部が
    形成された外刃を備え、この外刃が、その略全域に渡っ
    て設けられたひげ導入用の無数の小孔と、前記凹陥部の
    中央底壁の周囲に放射状に設けられたひげ導入用の多数
    の長孔とを有してなり、回転される内刃台に取付けられ
    た内刃を前記外刃の内面に摺動させて、前記小孔および
    長孔から導入されるひげを切断する回転式電気かみそり
    において、 前記凹陥部の中央底壁に無数の微細孔を設けたことを特
    徴とする回転式電気かみそり。
  2. 【請求項2】前記外刃とは異なる固有振動数を持つ軟質
    な材料からなる中央底壁カバー部材を、前記凹陥部の中
    央底壁に、その外面または内面の少なくとも一方の面側
    から被着したことを特徴とする前記請求項1に記載の回
    転式電気かみそり。
JP28311795A 1995-10-31 1995-10-31 回転式電気かみそり Pending JPH09122361A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9409301B2 (en) 2006-11-28 2016-08-09 Koninklijke Philips N.V. Cap with multi-angle annular corrugation surfaces for shaving apparatus

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