JPH09119900A - コンクリート欠陥の自動評価方法 - Google Patents
コンクリート欠陥の自動評価方法Info
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- JPH09119900A JPH09119900A JP7279031A JP27903195A JPH09119900A JP H09119900 A JPH09119900 A JP H09119900A JP 7279031 A JP7279031 A JP 7279031A JP 27903195 A JP27903195 A JP 27903195A JP H09119900 A JPH09119900 A JP H09119900A
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Abstract
処理技術を用いて、ひびわれ、遊離石灰のコンクリート
欠陥を抽出し、各欠陥から自動的に評価できるコンクリ
ート欠陥の自動評価方法を提供する。 【解決手段】 検査すべきコンクリート面の画像情報を
取り込み、その原画像を正規化処理15を行い、その正
規化画像に対してフィルタサイズの大きい濃淡モホロジ
ィ処理を行って遊離石灰候補領域を抽出17し、他方正
規化画像に対して、フィルタサイズの小さい濃淡モホロ
ジィ処理をすると共に2段階しきい値処理を行ってひび
われ候補領域を抽出17し、これら遊離石灰候補領域と
ひびわれ候補領域とを重ね合わせて、これらの面積比率
よりひびわれと遊離石灰とを分離18すると共にコンク
リートの欠陥を評価20する。
Description
ート構造物の健全性を評価するためのコンクリート欠陥
の自動評価方法に関するものである。
検査する場合、従来は、検査員が目視観察によって評価
していた。
目による評価であるため、経験等による個人差が生じ易
く、また定性的な判断しかできないため、キメの細かい
グレード分析は不可能である。
し、画像情報として入力した被検査対象から画像処理技
術を用いて、ひびわれ、遊離石灰のコンクリート欠陥を
抽出し、各欠陥から自動的に評価できるコンクリート欠
陥の自動評価方法を提供することにある。
に本発明は、検査すべきコンクリート面の画像情報を取
り込み、その原画像を正規化処理を行い、その正規化画
像に対してフィルタサイズの大きい濃淡モホロジィ処理
を行って遊離石灰候補領域を抽出し、他方正規化画像に
対して、フィルタサイズの小さい濃淡モホロジィ処理を
すると共に2段階しきい値処理を行ってひびわれ候補領
域を抽出し、これら遊離石灰候補領域とひびわれ候補領
域とを重ね合わせて、これらの面積比率よりひびわれと
遊離石灰とを分離すると共にコンクリートの欠陥を評価
するようにしたものである。
明する。
ム構成を説明する。
梁などのコンクリート面で、そのコンクリート面10
を、カメラ、ビデオカメラなどの画像入力装置11で撮
像して取り込む。この画像は、画像処理装置12にて画
像処理され、判定装置13で検査対象であるコンクリー
ト面10の健全性が評価される。
の原画像は、撮像日の天候や照明条件、撮像位置等によ
りコントラストが相違するため、その影響を取り除くた
めに原画像に対して正規化処理15がなされる。
まずひびわれが1方向に発生し、次に2方向に発生す
る。そして、ひびわれがさらに亀甲状に発生して遊離石
灰が発生するため、両者の形状の違いに着目してフィル
タサイズの違う濃淡モホロジィ処理で分離できる。
り、フィルタサイズの大きな濃淡モホロジィ処理にて遊
離石灰候補領域の抽出16がなされ、次に、フィルタサ
イズの小さな濃淡モホロジィ処理にてひびわれ候補の抽
出17がなされる。
画像を重ね合わせたときに、重複する連結領域の面積比
率を計算し、その比率に応じて、ひびわれと遊離石灰の
分離18がなされ、その後、これらの特徴量の算出19
がなされ、劣化度の評価・判定20がなされる。
が映り込んでいるため、前処理としてマスキングし、そ
の後正規化処理を行う。正規化処理とは、下式1を用い
て、濃度平均値m、標準偏差σの画像を濃度平均値
mN ,標準偏差σNの画像に変換する処理をいう。
ける濃度値、IN (x,y)は正規化画像(x,y)に
おける濃度値である。
ストグラムを示しており、濃度平均mが低く画像全体が
暗く、しかも標準偏差σが小さくコントラストがない濃
淡ヒストグラムを表している。
換を行う。図3(b)は正規化後の濃淡ヒストグラムを
示したもので、正規化処理は、全体に明るさのバランス
がとれ、コントラストの良い画像に変換される。
暗すぎたり、明るすぎたり、或いはコントラストがない
ような画像が得られたとしても、正規化することによっ
て、照明条件の影響を取り除くことができる。そして、
後処理におけるしきい値もほぼ固定することが可能とな
り、自動化を図ることができる。
理フローを図4に示す。
に、正規化画像に対してフィルタサイズの大きい濃淡モ
ホロジィ処理21を行う。
てmin演算の後にmaxを行う処理(或いはその逆の
演算を行う処理)を指す。
フィルタ領域内の最小画素値、最大画素値にそれぞれ変
換するフィルタリング処理のことである。
処理を行うことによって、局所的に明るい小領域が除去
され、暗い小領域は完全に元の状態で残される。すなわ
ち、濃淡モホロジィ処理後の画像と正規化画像との差分
処理22を行うことによって、画像撮影時の影等の影響
による濃度ムラやコンクリートブロック格間ごとの濃度
の違いを取り除くことができ、欠陥領域のみを抽出する
ことができる。
に比べて大きく、また、塊り状であるため、大きいサイ
ズのフィルタを用いて濃淡モホロジィ処理をする。本実
施の形態では、30×30のフィルタサイズを使用し
た。
によって遊離石灰候補領域を抽出し、遊離石灰候補画像
ILIMEを得る。
ひびわれも一部検出されてしまうため、後述する遊離石
灰とひびわれの分離処理を行う。
を図5に示す。
規化画像を濃淡モホロジィ処理をした画像に対して、正
規化画像との差分処理を行う。ひびわれ領域は局所的に
細かい曲線状の領域であるため、小さいフィルタを用い
て濃淡モホロジィ処理24をする。本実施の形態では3
×3のフィルタサイズを使用した。
領域の抽出処理と同様に、正規化処理画像との差分処理
25を行うが、この差分画像を単に2値化するだけで
は、ひびわれ部分を良好に抽出することができない。
6を行って画像IHIGH を得ると共に低いしきい値によ
る2値化処理27とを行って画像ILOW を得た後、これ
ら画像を重ね合わせて、画像IHIGHの図形部分と重なる
画像ILOW の連結領域全体(4又は8近傍による連結領
域)を残し、それ以外は除去する処理28を行って、最
後に面積の小さい連結領域の除去(ノイズ除去)処理2
9を行う。
抽出方法についてを説明する。
模式した図を図6に示す。
分布30とノイズ濃淡値分布31とがあるとすると、高
いしきい値SHIGHで2値化した場合、図6(b)に示す
ように、ひびわれの一部32しか抽出することができな
い。また、低いしきい値SLOW で2値化した場合、図6
(c)に示すように、ひびわれ部33を抽出することが
できるがノイズ部34も抽出してしまう。
って、ノイズをできるだけ抑え、濃淡値の低いひびわれ
部34をひびわれとして抽出する。
よってノイズも含むもののひびわれ候補領域を全て抽出
し、また高いしきい値で2値化することによってノイズ
を含まず、かつ、ひびわれの一部を抽出し、これら2段
階のしきい値処理を重ねることでノイズを含まないひび
われ領域を抽出することが可能になる。
した画像ILOW 35と高いしきい値で2値化した画像I
HIGH36とを重ねた時の画像37より、画像IHIGHの画
素と重なる画像ILOW の連結領域のみを、ひびわれ領域
38として残すことによって、画像ILOW からノイズ3
9を除去する。
ことによってひびわれ候補画像ICRACK 40を得る。
合があり、また、ひびわれ候補画像ICRACK には遊離石
灰の一部を含んでいる場合がある。そこで、遊離石灰と
ひびわれを分離する必要がある。ひびわれ候補画像I
CRACK と遊離石灰候補画像ILIMEを重ね合わせたとき
に、重複する連結領域の面積比率によって「ひびわれ」
か「遊離石灰」に分離する処理をいう。
RACK (i)と遊離石灰候補画像ILIMEの連結領域Li
me(j)が重なるときに、下式2により面積比率Rを
計算する。
を、ALime(j)は、連結領域Lime(j)の面積を
それぞれ示す。
像ICRACK 、遊離石灰候補画像ILIMEをラベリング処理
したとき各連結領域のラベル番号を表す。
う。
CRACK の連結領域Crack(i)を除去し、遊離石灰候補
画像ILIMEの連結領域Lime(j)
を残す。
CRACK の連結領域Crack(i)を残し、遊離石灰候補画
像ILIMEの連結領域Lime(j)を除去する。
形態では、RT を3とした。ひびわれと遊離石灰の分離
処理の例を図8に示す。
に2段階のしきい値処理で得られたひびわれ候補画像で
あり、46は、フィルタサイズの大きい濃淡モホロジィ
処理をして得られた遊離石灰候補画像である。
画像46とを重ね、面積比率よりひびわれ部と遊離石灰
部とを区別して、ひびわれ画像47と遊離石灰画像48
とを分離する。すなわち、ひびわれ候補画像45には、
遊離石灰の一部を含んでいるため、ラベリング処理した
ときの連結領域の各Crackを遊離石灰候補画像46
の同じくラベリング処理したときの連結領域の各Lim
eと重ねて、それぞれ面積比率を計算する。この場合C
rack2は、遊離石灰候補画像46では検出されてい
ないため、そのまま「ひびわれ」とし、Crack3
は、遊離石灰候補画像46のLime3と面積比率がほ
ぼ1であるため、「ひびわれ」とし、更にCrack1
については、Lime1に対する面積比率が大きいため
(Crack1よりLime1の方が面積がRT 倍以上
大きい)、「遊離石灰」とし、Lime2についてはひ
びわれ候補画像45では検出されないため、そのまま
「遊離石灰」とする。
価方法 コンクリート表面の一般的な劣化過程は、先ずひびわれ
が1方向に発生し、次に、2方向に発生する。そして、
ひびわれが更に亀甲状に発達して遊離石灰が発生する。
そこで、ひびわれと遊離石灰を分離抽出した各画像か
ら、以下の評価を算出する。
め、画像上における寸法と実際の寸法との換算係数を求
めるキャリブレーションを行っておくことによって、遊
離石灰領域の画素数から実際の面積を求めることができ
る。この遊離石灰領域の面積値と、次式から得られる遊
離石灰部の面積占有率OccupyLimeを遊離石灰の劣
化度とする。
を、AreaTotal は全処理領域面積を表す。
劣化が激しいことを表す。
の疎密度、方向性を示す劣化度を用いる。
たひびわれ領域の画素数を特徴量として算出する。細線
化処理とは、各連結領域の線幅を1にする処理で、ここ
で算出されるひびわれ領域の画素数はひびわれの曲線の
長さを表す。ここでもキャリブレーションを行うことに
よって、ひびわれ部の全体の長さを実寸値で算出し、ひ
びわれの劣化度とする。
有率OccupyC rack もひびわれの劣化度とする。
を、AreaTotal は全処理領域面積を表す。式4より
OccupyCrack が大きいほど劣化度が激しいことを
表す。
施す。ひびわれ領域を0として、ひびわれ領域以外の各
画素に対し、その画素からひびわれ境界点までの最短距
離(画素数)を求める処理を距離変換という。そして、
距離変換画像の大きな距離値に重みをつけ、平均した値
をひびわれ亀甲パターンの疎密度とする。大きな距離値
に重みをつける方法としては、距離値をn乗した値を用
いる。
ジの方向画像を求める。エッジの方向とは、局所領域内
における濃淡が変化する方向を指し、全画素に対して−
180°〜180°のエッジ方向を0〜255の濃淡値
で表現した画像とひびわれ画像を用いて、ひびわれ領域
のみのエッジ方向画像を作成し、さらにそのヒストグラ
ムを特徴量として求める。そのヒストグラムにおいて、
図9(a)に示すようにピークが1つのみであれば、ひ
びわれは1方向にのみ発生しており、図9(b)に示す
ように2つのピークがあれば、ひびわれは2方向に発生
していることが分かる。
の方が劣化が大きい。さらに、劣化が進むとひびわれが
網の目状に発達するため、ヒストグラムにおいては、著
しいピークが存在しなくなり、顕著な方向性は見られな
くなる。
ず道路の進行方向に対して水平にひびわれが発生し、次
に発生したひびわれに対して垂直方向に別のひびわれが
発生し、さらに、劣化が進むと、ひびわれが網の目状に
発達するため、ひびわれの方向性が一方向、二方向、方
向性なしとなるに従って、大きな劣化度をわりあてる。
技術を応用することによって、ひびわれ、遊離石灰のコ
ンクリート欠陥を客観的かつ定量的に評価できると共
に、高速かつ精度よく検出することができる。
る。
グラムを示す図である。
のフローを示す図である。
のフローを示す図である。
の模式図を示す。
る図である。
説明する図である。
ジ方向のヒストグラムを示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 検査すべきコンクリート面の画像情報を
取り込み、その原画像を正規化処理を行い、その正規化
画像に対してフィルタサイズの大きい濃淡モホロジィ処
理を行って遊離石灰候補領域を抽出し、他方正規化画像
に対して、フィルタサイズの小さい濃淡モホロジィ処理
をすると共に2段階しきい値処理を行ってひびわれ候補
領域を抽出し、これら遊離石灰候補領域とひびわれ候補
領域とを重ね合わせて、これらの面積比率よりひびわれ
と遊離石灰とを分離すると共にコンクリートの欠陥を評
価することを特徴とするコンクリート欠陥の自動評価方
法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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1995
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