JPH09117443A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JPH09117443A
JPH09117443A JP7281060A JP28106095A JPH09117443A JP H09117443 A JPH09117443 A JP H09117443A JP 7281060 A JP7281060 A JP 7281060A JP 28106095 A JP28106095 A JP 28106095A JP H09117443 A JPH09117443 A JP H09117443A
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Masahito Nakamura
雅人 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】天板の位置を簡単な操作で患者の乗降し易い位
置に移動することができるX線診断装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】被検体を乗せる天板と、X線を被検体に向
けて曝射するX線管と、前記X線管と対向して設けら
れ、前記被検体を透過したX線像を撮影するX線像撮影
手段と、前記天板、前記X線管、前記X線像撮影手段の
相対的な位置関係を乗降用の位置関係に移動する移動手
段と、前記乗降用の位置関係を保った状態で前記天板、
前記X線管、前記X線像撮影手段を乗降位置まで下降す
る下降手段とを備えたX線診断装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天板上の患者(被
検体)にX線を曝射し、この被検体を透過したX線像を
撮影してテレビジョンモニタに表示するX線診断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】X線像を撮影する場合、診断内容に応じ
て患者のさまざまな方向からX線像を撮影することが必
要とされる。また、患者の体内にある造影剤(バリウム
等)の位置を撮影に適した位置に移動させることが必要
とされている。従来、このような造影剤の移動や撮影方
向の移動は、天板上で患者に***を変えてもらうことに
より行っていた。しかしながら、老人や動きの不自由な
患者の場合、患者に***を変えてもらうことが難しく撮
影が難しかった。
【0003】近年、このようなX線撮影を簡単に行う方
法として多目的X線診断装置が知られるようになった。
多目的X線診断装置は、回転可能な天板101と、回転
可能なCアーム102に支持されたX線発生部103及
びX線像撮影部104を備えている。患者は、固定具に
より天板101により固定され、天板101と共に回転
する。医師は、操作パネルを操作して天板101と共に
患者を回転させることにより、造影剤の移動や撮影方向
の移動を行うことができる。また、多目的X線撮影装置
では、Cアーム102を回転することにより、X線発生
部103とX線像撮影部104を回転移動させてX線像
の撮影方向を変えることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多目的X線診断装置で
は、天板101の下部をX線像撮影部104が移動する
ため、天板下部にX線像撮影手段104が移動できるス
ペースを設けておく必要がある。このため天板101の
位置が比較的高い位置になり、患者の天板への乗降が大
変であるという問題があった。
【0005】このような問題を解決するために患者の乗
降時に天板を下降移動する方法が考えられたが、従来は
X線像撮影部104を床面に対して垂直にした状態で天
板101の下降を行っていた。このため、天板101か
らX線像撮影部104の下部までの間の距離hが長くな
り、十分に天板101を下降することができなかった。
そこで本発明は、簡単な操作で天板の位置を患者が乗降
し易い位置に移動し、天板への乗り降りを容易にしたX
線診断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
被検体を乗せる天板と、X線を被検体に向けて曝射する
X線管と、前記X線管と対向して設けられ、前記被検体
を透過したX線像を撮影するX線像撮影手段と、前記天
板、前記X線管、前記X線像撮影手段の相対的な位置関
係を乗降用の位置関係に移動する移動手段と、前記乗降
用の位置関係を保った状態で前記天板、前記X線管、前
記X線像撮影手段を乗降位置まで下降する下降手段とを
備えたことを特徴とするX線診断装置である。
【0007】天板、X線管、X線像撮影手段の相対的な
位置関係を乗降用に適した配置とし、その相対的な位置
関係を保った状態で天板、X線管、X線像撮影手段を下
降することができる。これにより、簡単に天板を乗降位
置まで降下させることができる。
【0008】請求項6対応の発明は、被検体を乗せる天
板と、前記天板を被検体乗降位置に下降する下降手段
と、X線を被検体に向けて曝射するX線管と、前記被検
体を透過したX線像を撮影するX線像撮影手段と、前記
X線管と前記X線像撮影手段とを対向させた状態で支持
する支持手段と、前記天板が乗降位置に移動する時に、
前記X線管及び前記X線像撮影手段が前記天板に接触し
ないように前記支持手段を回転する回転手段とを備えた
ことを特徴とするX線診断装置である。天板の降下に伴
って支持部材が回転移動するので、簡単に天板を乗降位
置まで降下させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図5を参照して説明する。尚、動作方向は、
次のように定義して説明をする。 1)ローリング方向d1 … 天板に仰臥している患者
を基準として、患者の体軸(頭部から足部へかけての
軸)回りの方向。 2)長手動方向d7 … 天板に仰臥している患者を基
準として、体軸に沿う方向。天板の患者載置面の長手方
向。 3)左右動方向d3 … 長手動方向d7と直交し、且
つ、床面と平行な方向。 4)上下動方向d10 … 長手動方向d7と直交し、
且つ、左右動方向d3と直交する方向。 5)前後動方向d4、d9 … 患者(天板)に接近、
または遠ざかる方向。 6)上昇下降動方向d2 … 床面に接近、または遠ざ
かる方向。 7)撮影方向 … X線発生部の焦点とX線像撮影部の
撮影面中心を結ぶ線(以下、撮影軸という)に沿った方
向。
【0010】図1及び図2は、本発明を適用した多目的
X線診断装置の外観を示す斜視図及び側面図である。天
板1は、被検体(患者)を乗せる長方形の板材であり、
その長手方向の一端が天板支持部材2により支持されて
いる。この天板1は、CFRP(カーボンファイバー強
化プラスチック)等のX線透過部材で構成されている。
天板支持フレーム2は、天板1を支持するものであり、
天板をローリング方向d1に回転する駆動機構2aを備
えている。X線発生部3は、被検体に向けてX線を曝射
するものであり、焦点からX線を発生するX線管(図示
せず)及びX線管で発生したX線が所定の照射野に曝射
されるようにX線を絞る絞り機構を備えている。X線発
生部ホルダ4は、 X線発生部3を支持するものであ
り、X線発生部3を前後動方向d9に沿って平行移動す
る駆動機構4aを備えている。X線像撮影部5は、被検
体を透過したX線像を撮影するものであり、そのX線像
撮影面がX線発生部3のX線曝射口と対向するように配
置されている。このX線像撮影部5は、X線像を光学像
に変換するイメージインテンシファイア(以下、I.
I.という)5a、その光学像を伝達する光学系5b及
びその伝達された光学像を電気的な画像信号に変換する
カメラ5cを一体的に備えたものである。画像処理回路
(図示せず)は、カメラ5cから出力された画像信号に
所定の画像処理を施し、モニタ(図示せず)に出力す
る。モニタは、画像処理回路から送られる画像信号に基
づいて、X線像を表示する。I.I.ホルダ6は、I.
I.5aを支持するものであり、I.I.5aを前後動
方向d4に沿って平行移動する駆動機構6aを備えてい
る。尚、I.I.5aの移動に伴いX線像撮影部5の全
体が移動する。Cアーム7は、X線発生部ホルダ4と
I.I.ホルダ6をそれぞれ固着支持している。Cアー
ムホルダ8は、Cアーム7を支持するものであり、Cア
ーム7をアームの方向d8に沿ってスライド移動する駆
動機構8aを備えている。この時、X線発生部3及びX
線像撮影部5は、左右動方向d3と直交する軸を回転中
心として回転する。この駆動機構8aを駆動時における
X線発生部3及びX線像撮影部5の回転中心軸をCアー
ム回転中心軸αという。ホルダ支持フレーム9は、Cア
ームホルダ8を支持するものであり、Cアームホルダ8
を左右動方向d3に沿って平行移動する駆動機構9aを
備えている。回転上下動フレーム10は、ホルダ支持フ
レーム9を固着支持している。回転上下動フレーム10
は、回転上下動フレーム10を長手動フレーム11に対
して回転させる駆動機構10aを内部に備えている。駆
動機構10aを駆動すると回転上下動フレーム10は、
方向d6に沿って回転する。この時、X線発生部3及び
X線像撮影部5は、左右動方向d3と平行な軸を回転中
心として回転する。この駆動機構10aを駆動した時に
おけるX線発生部3及びX線像撮影部5の回転中心軸を
Cアーム回転中心軸βという。このCアーム回転中心軸
βは、Cアーム回転中心軸αと交わる位置に設けられて
いる。このCアーム回転軸βとCアーム回転軸αが交わ
る点をCアームセンタCCという。長手動フレーム11
は、回転上下動フレーム10を支持するものであり、回
転上下動フレーム10を上下動方向d10に沿って移動
する駆動機構11aを備えている。起倒動フレーム12
は、長手動フレーム11を支持するものであり、長手動
フレーム11を長手動方向d7に沿って平行移動する駆
動機構12aを備えている。また、起倒フレーム12
は、天板支持フレーム2を固着支持している。架台13
は、起倒フレーム12を支持するものであり、起倒フレ
ーム12を回転させる駆動機構13aと起倒フレーム1
2を上昇下降動方向d2に沿って平行移動する駆動機構
13bを備えている。この架台13は、この回転と平行
移動を連動して行うことにより、起倒フレーム12を起
倒方向d5に沿って起倒することができる。尚、架台1
3は、診察室の床面に固定される。各駆動機構は天板1
の一方の側面側に寄せて設けられており、これにより、
天板の他方の側面側(以下、天板の乗降側面という)に
は乗降及び診断用のスペースが形成されている。駆動機
構2a、4a、6a、8a、9a、10a、11a、1
2a、13a、13bは、各部の回転量又は平行移動量
を検出するセンサをそれぞれ備えている。尚、移動量
は、駆動機構の移動可能範囲内の絶対的な位置を示す量
である。
【0011】図3及び図4は、本発明を適用した多目的
X線診断装置の制御部を示すブロック図及び操作パネル
の構成図である。制御回路14は、操作パネル15の各
スイッチ及びレバーの操作に基づいて、各駆動機構の動
作を制御する。レバー16は、Cアーム7の平行移動及
び天板1の回転を指示するものである。レバー16が左
又は右に動くと、制御回路14は駆動機構9aを駆動し
てCアーム7を左右動方向d3に沿って左方向又は右方
向にそれぞれ移動させる。レバー16が上又は下に動く
と、制御回路14は駆動機構12aを駆動してCアーム
7を長手動方向d7に沿って頭部方向又は足部方向にそ
れぞれ移動させる。レバー16が左回転(捻る)又は右
回転すると、制御回路14は駆動機構2aを駆動し、天
板1をローリング方向d1に沿って左回り又は右回りに
それぞれ回転させる。起倒レバー17は、起倒フレーム
12の起倒を指示するためのものである。起倒レバー1
7が左又は右に動くと、制御回路14は駆動機構13
a、13bを駆動して起倒フレーム12を起倒方向d5
に沿って倒す又は起こす方向にそれぞれ移動させる。絞
りレバー18は、X線の曝射範囲を調整するためのもの
である。絞りレバー18が動くと、絞り制御回路(図示
せず)は、この動きに応じてX線発生部3内の絞り機構
を駆動してX線の曝射範囲を変える。Cアーム回転レバ
ー19は、Cアーム7の回転を指示するものである。C
アーム回転レバー19が左又は右に動くと、制御回路1
4は駆動機構10aを駆動しX線発生部3及びX線像撮
影部5を左右動方向d3と平行な軸を回転中心として左
回り又は右回りにそれぞれ回転する。Cアーム回転レバ
ー19が上又は下に動くと、制御回路14は駆動機構8
aを駆動してX線発生部3及びX線像撮影部5を長手動
方向d7と平行な軸を回転中心として左回り又は右回り
にそれぞれ回転する。X線透視スイッチ20は、X線像
透視の開始及び終了を指示するためのものである。X線
透視スイッチ20が押されると、X線発生部3はX線の
曝射を開始する。また、この時、X線像撮影部5はX線
像を画像信号として出力する。この画像信号は、画像処
理回路を介してモニタに送られ、画像として表示され
る。尚、透視撮影時、制御回路14は、駆動機構6aを
駆動してX線像撮影部5の撮影面が可能な限り天板1に
近づくように制御する。水平乗降モードスイッチ21
は、天板1を含む各部を乗降用の位置に移動するための
ものである。リターンスイッチ22は、天板1を含む各
部を乗降用の位置から元の撮影位置へ戻すものである。
上昇スイッチ23は、天板1及びCアーム7の上昇をす
るためのものである。上昇スイッチ23が押されている
間、制御回路14は駆動機構13bを駆動して天板1及
びCアーム7を上昇させる。下降スイッチ24は、天板
1及びCアーム7を下降するためのものである。下降ス
イッチ24が押されている間、制御機構13bを駆動し
て天板1及びCアーム7を下降させる。
【0012】次に本発明の天板上昇下降動作について説
明する。水平乗降モードスイッチ21が押されると、制
御回路14は各駆動機構のセンサにより検出された各部
の回転量又は平行移動量を内部の復帰位置記憶部に記憶
する。記憶終了後、制御回路14は、各部を乗降用の位
置に移動する。
【0013】図5は、各部を乗降用の位置に移動した時
の外観図である。各部が乗降用の位置にある時、X線発
生部3とX線像撮影部5の撮影方向は床面に対して所定
量傾斜し、X線撮影部5の一部は天板1の下面より高く
なるように配置される。この時の傾斜量は、天板1から
X線像部4の下部までの距離hが天板1の下部にX線撮
像部5を垂直に配置した時よりも短くなるようにし、且
つ、X線発生部3と天板1の間に患者が乗降できるスペ
ースを有するように定められる。
【0014】各部を図4のような配置するために制御回
路14は、以下の順に各駆動機構を駆動する。 (1)駆動機構6aを駆動して、X線撮像部5を天板か
ら遠ざかる方向に移動させ、X線発生部3とX線像撮影
部5の間の距離を広げる。 (2)駆動機構4aを駆動して、X線発生部3を天板か
ら遠ざかる方向に移動させ、X線発生部3とX線像撮影
部5の間の距離を広げる。 (3)駆動機構2aを駆動して、天板1を左右動方向d
3と平行となるように回転する。この時、X線発生部3
及びX線像撮影部5は回転中の天板1に接触しない位置
に退避する。 (4)駆動機構13aを駆動して、天板1が床面と水平
になるように起倒フレーム12を回転する。 (5)駆動機構9aを駆動して、Cアーム7を天板1か
ら最も遠い位置に移動する。 (6)駆動機構10aを駆動して、撮影方向が長手動方
向d7と直交するようにCアーム7を回転する。 (7)駆動機構8aを駆動して、撮影方向が左右動方向
d3に対して予め設定された所定の回転角度傾斜するよ
うにCアーム7をスライド回転する。 (8)駆動機構11aを駆動して、X線像撮影手段5が
天板1に接触しない範囲で可能な限り天板1に近づくよ
うにCアーム7を上方に平行移動する。 (9)駆動機構12aを駆動して、Cアーム7を患者の
足部よりに移動する。 (10)駆動機構13bを駆動して天板1、Cアーム7
等を床面に対して下降させる。この時、天板1、X線発
生部3、X線像撮影部5、Cアーム7の相対的な位置関
係が、一定の状態で上昇下降動作を行う。尚、制御回路
14は、駆動機構13bの平行移動量が(X線像撮影部
5が床面に接触しない範囲の)所定の値となった時に駆
動機構13bの駆動を停止する。
【0015】以上の(1)乃至(10)の動作は、水平
乗降モードスイッチ21が押されている間順次行われ、
各動作の途中で水平乗降モードスイッチ21を押すのを
止めた場合、その時点で各部の動作を停止する。このよ
うな(1)乃至(10)の動作が終了すると各部の構成
が乗降用の位置になる。
【0016】再び、X線透視撮影を行う場合は、リター
ンスイッチ22を押す。上昇スイッチ23が押されてい
る間、制御回路14は駆動機構13bを駆動して天板
1、Cアーム7等を床面に対して上昇させる。さらにリ
ターンスイッチ22が押し続けられると、制御回路14
は復帰位置記憶部に記憶されたデータに基づいて各駆動
機構を駆動し、天板1、Cアーム7、X線発生部3、X
線像撮影部5の位置を水平乗降モードスイッチ21が押
される前の位置にそれぞれ移動する。各部の移動が終了
した後、X線透視スイッチ20を押すことにより、X線
透視撮影が行われる。尚、リターンスイッチ22は必要
に応じて使用すれば良く、リターンスイッチ22を押さ
ず、上昇スイッチ23により天板1、Cアーム7等を上
昇させてX線透視を行っても良い。
【0017】このような第1の実施の形態によれば、次
のような効果が得られる。水平乗降モードスイッチ21
を押すだけで天板1、Cアーム7等の構成が順次移動す
るので、簡単な操作で各部を患者が乗降し易い位置に移
動することができる。天板1とX線像撮影部5の下部と
の間の距離hが小さくなるようにX線撮像部5を傾斜さ
せているので、天板1を低い位置まで下降することがで
きる。X線像撮影部5の傾斜をCアーム7のスライド回
転により行っているので、天板下降専用にX線像撮影部
5を退避するための複雑な機構を設ける必要がない。X
線発生部3と天板1との間には、患者が乗降可能なスペ
ースが確保されるので、患者が容易に乗降できる。駆動
機構6a及び駆動機構4aを駆動することによりX線像
撮影部5とX線発生部3の間の距離(SID)を広くし
ているので、X線発生部3と天板1との間のスペースを
大きくでき患者の乗降を容易することができる。水平乗
降モードスイッチ21を押した時点の各部の位置を記憶
しているので、撮影時に各部の位置を容易に元の位置に
戻すことができる。乗降用の位置への移動は、水平乗降
モードスイッチ21から手を離すことにより停止するよ
うになっているので異常があった場合、速やかに各部の
動作を停止することができる。撮影方向の傾斜方向は、
X線撮像部5が天板1の下部から乗降側面側に突出しな
い方向となっているので、乗降の際に患者がつまずく恐
れが少ない。
【0018】尚、乗降モード用の位置への各部の移動
は、上述の(1)乃至(10)の順序に限定されるもの
ではなく、適宜順序を変更しても良い。また、各部の移
動を同時に行うようにしても良い。また、上記第1の実
施の形態は、オーバーチューブ型の多目的X線診断装置
について説明したが、X線発生部が天板の下部に配置さ
れるアンダーチューブ型の多目的X線診断装置に適用す
ることもできる。
【0019】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。尚、第1の実施の形態と同様の部分は説明を省
略する。第2の実施の形態は、天板1の下降に連動して
Cアーム7のスライド回転を行うものである。
【0020】水平乗降モードスイッチ21が押される
と、制御回路14は各駆動機構のセンサにより検出され
た各部の回転量又は平行移動量を内部の復帰位置記憶部
に記憶する。次に制御回路14は、以下のような順で各
駆動機構を駆動する。 (1)駆動機構6aを駆動して、X線撮像部5を天板か
ら遠ざかる方向に移動させ、X線発生部3とX線像撮影
部5の間の距離を広げる。 (2)駆動機構4aを駆動して、X線発生部3を天板か
ら遠ざかる方向に移動させ、X線発生部3とX線像撮影
部5の間の距離を広げる。 (3)駆動機構2aを駆動して、天板1を左右動方向d
3と平行となるように回転する。この時、X線発生部3
及びX線像撮影部5は回転中の天板1に接触しない位置
に退避する。 (4)駆動機構13aを駆動して、天板1が床面と水平
になるように起倒フレーム12を回転する。 (5)駆動機構9aを駆動して、Cアーム7を天板1か
ら最も遠い位置に平行移動する。 (6)駆動機構10aを駆動して、撮影方向が長手動方
向d7と直交するようにCアーム7を回転する。 (7)駆動機構8aを駆動して、撮影方向が左右動方向
d3と直交するようにCアーム7をスライド回転する。 (8)駆動機構11aを駆動して、Cアーム7をスライ
ド回転させた時に天板1とX線撮影部5が接触しない位
置にCアーム7を平行移動する。 (9)駆動機構12aを駆動して、Cアーム7を患者の
足部よりに移動する。 (10)駆動機構13bを駆動して天板1、Cアーム7
等を床面に対して下降させる。この時、駆動機構8aが
同時に駆動され、X線撮像部5の下部が床面に接触せず
且つ可能な限り床面に近づくような位置にCアーム7を
スライド回転させる。
【0021】このような第2の実施の形態によれば、次
のような効果が得られる。Cアーム7のスライド回転量
が天板1の下降量に応じて変わるので、各天板1の高さ
に応じてX線発生部3と天板1との間の距離が変わる。
天板1の位置が高い時はX線発生部3と天板1との間の
距離が大きくなり患者が容易に乗降できる。また、必要
に応じて天板1の高さを駆動機構13aの移動範囲の限
界まで下げることができる。但し、この場合は、X線発
生部3と天板1の間のスペースが極端に少なくなる。
【0022】尚、乗降モード用の位置への各部の移動
は、上述の(1)乃至(10)の順序に限定されるもの
ではなく、適宜順序を変更しても良い。また、各部の移
動を同時に行うようにしても良い。また、上記第2の実
施の形態は、オーバーチューブ型の多目的X線診断装置
について説明したが、X線発生部が天板の下部に配置さ
れるアンダーチューブ型の多目的X線診断装置に適用す
ることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、天
板の位置を簡単な操作で患者の乗降し易い位置に移動す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した多目的X線診断装置の外観を
示す斜視図である。
【図2】本発明を適用した多目的X線診断装置の外観を
示す側面図である。
【図3】本発明を適用した多目的X線診断装置の制御部
を示すブロック図である。
【図4】本発明を適用した多目的X線診断装置の操作パ
ネルの構成図である。
【図5】各部を乗降用の位置に移動した時の外観図であ
る。
【符号の説明】
1…天板 3…X線発生部 5…X線像撮影部 7…Cアーム 5…Cアームホルダ 21…水平乗降モードスイッチ 22…リターンスイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を乗せる天板と、X線を被検体に
    向けて曝射するX線管と、前記X線管と対向して設けら
    れ、前記被検体を透過したX線像を撮影するX線像撮影
    手段と、前記天板、前記X線管、前記X線像撮影手段の
    相対的な位置関係を乗降用の位置関係に移動する移動手
    段と、前記乗降用の位置関係を保った状態で前記天板、
    前記X線管、前記X線像撮影手段を乗降位置まで下降す
    る下降手段とを備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記天板を床面と平行
    にすると共に、前記X線発生手段と前記X線像撮影手段
    の形成する撮影方向が前記天板に対して傾斜するように
    するものであることを特徴とする請求項1記載のX線診
    断装置。
  3. 【請求項3】 前記被検体は人体であり、前記移動手段
    は前記天板の側方に被検体が乗降可能なスペースができ
    るように前記天板、前記X線管、前記X線像撮影手段を
    移動するものであることを特徴とする請求項1又は請求
    項2のいずれか1項記載のX線診断装置。
  4. 【請求項4】 乗降位置への移動を指示する1つの入力
    手段を備え、前記移動手段は前記入力手段に乗降位置へ
    の移動が指示された時に前記天板、前記X線管、前記X
    線像撮影手段を乗降用の位置関係に移動するものであ
    り、前記下降手段は前記移動手段の移動が終了した後、
    下降動作を行うものであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項記載のX線診断装置。
  5. 【請求項5】 前記移動手段は、前記撮影方向が前記天
    板の長手方向と直交するように前記天板、前記X線管、
    前記X線像撮影手段を移動するものであることを特徴と
    する請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載のX線診
    断装置。
  6. 【請求項6】 被検体を乗せる天板と、前記天板を被検
    体乗降位置に下降する下降手段と、X線を被検体に向け
    て曝射するX線管と、前記被検体を透過したX線像を撮
    影するX線像撮影手段と、前記X線管と前記X線像撮影
    手段とを対向させた状態で支持する支持手段と、前記天
    板が乗降位置に移動する時に、前記X線管及び前記X線
    像撮影手段が前記天板に接触しないように前記支持手段
    を回転する回転手段とを備えたことを特徴とするX線診
    断装置。
  7. 【請求項7】 前記支持手段はCアームであり、前記回
    転手段は前記天板の下降に応じて、前記Cアームをスラ
    イド回転させるものであることを特徴とする請求項6記
    載のX線診断装置。
  8. 【請求項8】 前記回転手段は、前記X線発生手段又は
    前記X線像撮影手段の一方が可能な限り床面に近づくよ
    うにCアームを回転するものであることを特徴とする請
    求項7記載のX線診断装置。
  9. 【請求項9】 前記回転手段は、前記X線管と前記X線
    像撮影手段を、前記天板の長手方向と直交する平面内で
    回転させるものであることを特徴とする請求項6乃至請
    求項8のいずれか1項記載のX線診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2010504126A (ja) * 2006-09-25 2010-02-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 回転x線撮像における完全軌道に対する対象物の移動

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