JPH09116753A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH09116753A
JPH09116753A JP7271303A JP27130395A JPH09116753A JP H09116753 A JPH09116753 A JP H09116753A JP 7271303 A JP7271303 A JP 7271303A JP 27130395 A JP27130395 A JP 27130395A JP H09116753 A JPH09116753 A JP H09116753A
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Withdrawn
Application number
JP7271303A
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English (en)
Inventor
Akio Suzuki
章夫 鈴木
Kimichika Tagami
公親 田上
Keiichi Saito
恵一 斉藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は画像読取装置に関し、裏当ての汚れ
の影響がなく、薄い紙の原稿でも裏うつりのない画像を
得ることを目的とする。 【解決手段】 本発明画像読取装置は原稿画像を読取る
前に裏当ての表面積分の画像データを読み取っておき以
下のように構成する。(1) 原稿画像データから前記裏当
ての画像データを減算する。(2) 基準マークから原稿媒
体の光の透過率を求め前記裏当ての画像データをもとに
原稿の画像データを下地レベルに変換する。(3) 前記裏
当ての画像データに透過率を乗算し原稿画像データから
減算する。(4) 閾値以下の原稿画像データを下地レベル
に変換する。(5) (1) から(4) までの処理後の画像デー
タをマトリクスに展開し中心の画素を決定することによ
り補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像入力技術に関し
特に裏当てを用いた画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のオフィスでのペーパレス化の進展
に伴い、書類を光ディスク装置等に大量に入力するため
の手段として、原稿を一括して入力できる原稿搬送型の
画像読取装置の需要が高まっている。またパーソナルユ
ースで少量でも一枚ずつ原稿を入力するのは面倒であ
り、原稿を一括して入力できて読取画像品質の優れた画
像読取装置が望まれている。
【0003】原稿搬送型の画像読取装置では、原稿を裏
面からイメージセンサ側に当てるための裏当てと呼ばれ
る回転体部材が、原稿搬送のための用紙押さえ付けを兼
ねて使われている。原稿据置型の画像読取装置では、裏
当ては平面板部材が使われている。どちらの場合も裏当
ては繰り返し使用しているうちに汚れてくるが、この汚
れが薄い紙厚の原稿では透けて見えてくることがある。
【0004】また従来より両面に印刷された原稿の裏側
が透けて見える裏うつりが画像品質を悪化させており裏
うつりを除去する技術が考案されている。カラーコピー
機のように原稿の下地をプレスキャンして色の補正デー
タを求め下地のかぶりや裏うつりを除去する技術(例え
ば特開平5−207280 画像形成装置の下地かぶり
除去及び下地除去方式)や、原稿読取りの合間に裏当て
面やホームポジションにある白基準を読取り光量変化を
検出し画質を維持する技術(例えば特開平3−0429
62 画像読取り装置における白基準読取り方式)が知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のイメージスキャ
ナやファクシミリなどの画像読取装置においては、薄い
紙の原稿や透過率の良い原稿を読み取る場合に、裏当て
の汚れや両面印刷原稿の裏うつりをそのまま読み取って
しまうという問題があった。
【0006】本発明はこのような点にかんがみて透過率
の良い原稿でも裏当ての汚れの影響がなく、薄い紙の原
稿でも裏うつりのないきれいな画像を得ることが可能に
なる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は下記の如く
に構成された画像読取装置によって解決される。 (1) 本発明画像読取装置は画像読取素子と対向して設け
られた原稿の裏当ての裏当て画像データを記憶手段に格
納する。
【0008】原稿読取り時に原稿から読取られた画像デ
ータから前記裏当て画像データを減算することにより、
原稿の画像データから前記裏当ての表面の汚れの影響を
除去する。
【0009】(2) 別の手段として本発明画像読取装置は
画像読取素子と対向して設けられた原稿の裏当ての主走
査方向に基準マークを形成し、(1) と同様に前記裏当て
の表面積分の裏当て画像データと前記基準マーク部のマ
ーク部画像データを読み取り、記憶手段に格納する。
【0010】原稿読取り時に原稿を透過した透過マーク
部画像データと前記マーク部画像データから該原稿媒体
の光の透過率を計算し、該透過率を閾値として、前記回
転体画像データが前記閾値を越えていない部分に対応す
る前記原稿の画像データを該原稿の下地レベルに変換す
ることにより、原稿の画像データから前記回転体の表面
の汚れの影響を除去する。
【0011】(3) さらに別の手段として本発明画像読取
装置は(2) と同様前記裏当てに基準マークを主走査方向
に形成し、原稿読取り前に前記裏当ての表面積分の回転
体画像データと前記基準マーク部のマーク部画像データ
を読み取り、記憶手段に格納する。
【0012】やはり(2) と同様、原稿読取り時に原稿媒
体の光の透過率を算出するが前記回転体画像データに前
記透過率を乗算し、原稿から読取られた画像データから
前記の乗算結果を減算することにより、(2) よりは精度
よく前記回転体の表面の汚れの影響を原稿の画像データ
から除去する。
【0013】(4) 別の手段として本発明画像読取装置は
(3) と同様前記裏当てに基準マークを主走査方向に形成
し、原稿読取り前に前記基準マーク部のマーク部画像デ
ータを読み取り、記憶手段に格納する。
【0014】原稿読取り時に原稿を透過した透過マーク
部画像データと前記マーク部画像データから、該原稿媒
体の光の透過率を計算し該透過率を閾値として、該閾値
を越えていない部分に対応する前記原稿の画像データを
該原稿の下地レベルに変換することにより、前記回転体
の表面の汚れの影響と共に原稿の裏うつりを原稿の画像
データから除去する。
【0015】(5) なお前記(1) から(4) までの画像読取
装置では前記回転体の表面の汚れの影響と原稿の裏うつ
り部分を除去するが、その部分に本来の画像データが存
在する場合この画像データも除去してしまう可能性があ
る。
【0016】そこで本発明画像読取装置は(1) から(4)
までに記載の画像読取装置であって、補正された多値の
画像データを2値化する2値化回路と前記2値化された
画像データをマトリクスに展開するレジスタとを備え、
該マトリクスから中心の画素を決定することにより、
(1) から(4) までに記載の画像データ処理で欠落した画
像データを補正して復元する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明実施の形態では原稿搬送機
構付きの画像読取装置について説明する。図1は本発明
実施の形態の一例における原稿搬送のための補助手段で
ある回転体の図である。この回転体は原稿の裏当て兼用
であり原稿搬送時に用紙を押さえ付ける役目をする。図
1において1は基準マークであり2は回転体である。基
準マーク1は回転体2が1回転するのを認識するための
基準となる。本発明の実施の形態では回転体の画像読取
時の開始点としている。基準マーク1は回転体2の幅方
向すなわち主走査方向の線長(線幅)5ミリメートル、
副走査方向の線長(線の太さ)1ミリメートル程度で十
分である。
【0018】回転体2は原稿搬送時には回転し、その上
を原稿が通過する。さらにその上にイメージセンサが位
置しており、例えばA4縦の原稿で回転体2が数回転す
ればその原稿を読み取ることができる。
【0019】このように回転体2は原稿搬送のための補
助手段として用紙をイメージセンサ側に押さえ付けると
共に、原稿を裏側から押さえ付けているので裏うつり防
止のためのいわゆる裏当ての役目を果たしている。その
ため回転体2の表面は白色ないしは灰色にしているのが
一般的である。
【0020】本発明の実施の形態では原稿読取りの前に
回転体2を少なくとも1回転させ回転体2の表面の画像
データを記憶手段すなわちメモリに格納しておく。ただ
し同じサイズの原稿を連続して読み取る場合は必ずしも
毎頁実行する必要はない。
【0021】図2に本発明第1の実施の形態の画像読取
装置の構成図を示す。図2の2、3、4、5と60は順
に回転体、イメージセンサ、増幅器、AD変換器、およ
び原稿である。図2の10はデータ処理部であり基準マ
ーク検出部6、メモリアドレス発生部7、メモリ8を備
えている。データ処理部10の中の9は原稿から読取ら
れた画像データから、メモリ8に格納された回転体2の
表面の画像データを減算する減算部である。
【0022】図3を用いて本発明実施の形態で白黒スキ
ャナを例にした場合の処理を説明する。図3において横
軸はデータ位置を示す。すなわち横軸x、yは主走査方
向xと副走査方向yの両方を用いた位置を表している。
図3において縦軸は上図2つが電位vを表し、下図2つ
が2値化した後の上方が白レベル、下方が黒レベルを表
している。スライスレベルは白黒スキャナでは白か黒か
を2値化するための閾値であり可変に設定できるのが一
般的である。
【0023】図3においてAは原稿を読み取った画像デ
ータを示しBはメモリ内に格納されていた回転体2の表
面の画像データを示す。データBには回転体が1周する
たびに1箇所黒レベルになるような汚れがありデータA
には本来のデータがこの1周の内に1ドットある。回転
体2の汚れのためにデータAにもデータBにも周期的に
1ドットの黒レベルが現れる。図3の左上図の□印部は
裏当ての影響がない原稿本来の黒レベルを示し、同じく
○印部は裏当ての汚れの影響を示している。
【0024】図3の右上図ではA−Bの減算の結果、汚
れが除去できて本来のデータのみが得られることを示し
ている。2値化した後の右下図は汚れが除去できている
ことを示している。
【0025】次に基準マーク検出部6について説明す
る。基準マーク検出部6では基準マークを検出してメモ
リのアドレス発生部に基準マーク検出信号を通知する。
図4に基準マーク検出部の回路図を示し、図5にそのタ
イミングチャートを示す。
【0026】図4と図5のC、D、E、Fはそれぞれ基
準マーク開始アドレス、基準マーク終了アドレス、基準
マーク幅、基準マークの副走査方向の長さ(線の太さ)
を示し、それらの値は予め設定されている。
【0027】図4と図5のからはそれぞれ対応して
おり、図4と図5のがオンになると基準マーク開始ア
ドレスが検出されたことを示し、がオフになると基準
マーク終了アドレスが検出されたことを示す。はと
の論理積である。すなわち図5の上図でCからDまで
の間の基準マーク幅Eを示す。
【0028】この間に基準マークが存在すればがオン
になりがオンになる。図5の−2は基準マークが存
在する場合を示し、−1は基準マークが存在しない場
合を示す。図5のHGATE、VGATEはそれぞれ主
走査方向、副走査方向の読取動作中オンになっている信
号である。(N)と(N+1)はそれぞれNライン目と
N+1ライン目を示す。図5の上図は1ライン分の基準
マーク検出の態様を示し、図5の下図は複数ライン分の
基準マーク検出の態様を示す。
【0029】図4と図5のは各ラインの内の基準マー
ク検出後を示す。図4と図5のはの計数値を示す。
本例では仮に基準マークを2ラインとしてFの値を2と
した場合を示す。を2回計数することでがオンにな
り図5のが回転体2の画像データ域を示すことにな
る。とから基準マーク検出信号を得る。基準マー
ク検出信号はメモリアドレス発生部7に供給される。
【0030】メモリアドレス発生部7では回転体画像デ
ータを読み取ってメモリに書き込むときと原稿画像デー
タを読み取って回転体画像データをメモリから読み出す
ときのアドレスを生成する。図6にメモリアドレス発生
部7の回路図を示し、図7にそのタイミングチャートを
示す。図6と図7のVクロックと1/4Vクロックは図
5のVGATE信号が有効な間の信号である。回転体の
画像データのアドレスは図4と図5の基準マーク検出信
号によりリセットされ、Hゲート信号が有効な間Vク
ロックにより歩進される。
【0031】回転体の画像データのアドレスに対応した
読出信号(OE)と書込み信号(WE)はVクロックと
1/4Vクロックから得られる信号−1と−2より
得られる。回転体の画像データのアドレスおよびそれに
対応した読出信号(OE)と書込み信号(WE)はメモ
リ8に供給される。回転体2の画像データを読み取ると
きは書込み信号(WE)が送出され、原稿の画像データ
を読み取るときは読出信号(OE)が送出される。
【0032】このようにして原稿読み取り前に回転体2
の画像データをメモリ8に格納しておき、原稿読み取り
時に読み取り中の画像データから、その画像データに対
応する部位のアドレスにより回転体の画像データをメモ
リ8から読出すことができ、減算部9で回転体画像デー
タを減算する。
【0033】図8に本発明における回転体の別の実施の
形態を示す。回転体2に付加された基準マーク1が直線
状に形成されている。基準マーク1は回転体2が1回転
するのを認識するための基準となると共に、原稿媒体の
光の透過率を算出するためのデータになる。基準マーク
1の線長は原稿媒体の主走査方向の幅をカバーし基準位
置を認識できる程度に長くし線幅は1ミリメートル程度
にする。
【0034】図8の回転体2は基準マークが直線状に形
成されている以外は図1の回転体2と同じである。図8
の回転体2の基準マーク1の色の濃度は光の透過率算出
のデータとなる。基準マーク1の色を原稿媒体を通して
見た時の色が回転体2の汚れや両面印刷原稿の裏うつり
として除去されることになる。
【0035】図9は本発明実施の形態の光の透過率を説
明するための図である。図9において横軸は主走査方向
xを表し縦軸は電位vを表し上方が白レベル、下方が黒
レベルを表している。図9のAは原稿読取時の基準マー
ク位置のデータであり、Bは原稿が読み取られていない
場合あるいは原稿読み取り前に予め読み取られた基準マ
ークのデータである。
【0036】本発明実施の形態ではAの最大値(Ama
x)とAの最大値の位置のBの値(Ba)から光の透過
率(T)を求める。(T=Ba/Amax)ここでは、
基準マークの位置上にも本来の画像データが存在する可
能性があるので分母をAの最大値とした。
【0037】光の透過率(T)を用いた画像処理の実施
形態についてデータ変換(1)、(2)、および乗算回
路を用いたものの3通りを図面を参照しつつ説明する。
図10は原稿の画像データから裏当ての影響を除去する
ように変換するデータ変換(1)を説明するための図で
ある。図10の上図がデータ変換前を示し下図が変換後
を示す。真中の表がデータ変換(1)の過程を示す。図
10において横軸x、yは主走査方向xと副走査方向y
の両方を用いたデータ位置を示す。縦軸は電位vを表し
上方が白レベルを表し下方が黒レベルを表している。ス
ライスレベルは、白黒スキャナでは白か黒かを2値化す
るための閾値である。
【0038】Aは原稿読取時の原稿の画像データであ
り、Bは原稿読取り前に回転体2を1回転させた時に読
取られた回転体2の画像データである。領域PにはAの
本来の黒レベルのデータがあり、Bの基準マーク1も汚
れもない回転体2の下地レベル(Bs)を示してある。
領域QのAは、原稿を通して読み取った基準マーク1の
画像データであり、この中にAmaxがあり、原稿の画
像データが基準マークの濃度の影響を受けて黒の方にシ
フトしている。領域QのBは、あらかじめ読み取った基
準マーク1の画像データである。領域Rには回転体2の
汚れがあり汚れの影響を受けて黒の方にシフトしてい
る。回転体2の汚れは一般には基準マークの濃度を越え
ないことが想定できる。
【0039】光の透過率Tは基準マークに対応する位置
にある原稿画像データの中にあるAmaxとAmaxに
対応する位置にありメモリ8から読み出されたBaから
求められる。回転体2の画像データBでは基準マーク1
の部分の濃度が最も濃いことを想定しているので、原稿
での回転体2の画像データAは光の透過率Tを越えるこ
とはない。従って光の透過率Tを閾値として、この閾値
を越えていない部分に対応する原稿の画像データAを原
稿の下地レベル(As)に変換する。
【0040】データ変換(1)では、予めメモリに記憶
してある回転体2の画像データと光の透過率Tから画像
処理を行う領域を特定し、原稿データAを原稿の下地レ
ベル(As)に置き換える。図10の上図の領域Qと領
域Rの上向きの太い矢印は両方ともデータ変換(1)に
より原稿の画像データAを原稿の下地レベル(As)に
変換することを示す。図10の下図にはデータ変換
(1)の結果を示す。
【0041】データ変換(1)では、メモリ8から読出
した回転体画像データBが回転体画像データの下地レベ
ル(Bs)より大で且つ前記Amaxに対応する位置に
ある回転体画像データ(Ba)以下であって、Bの位置
に対応する原稿画像データAが透過率(T)を越える場
合に原稿画像データAを原稿の下地レベル(As)に変
換する。
【0042】原稿の下地レベルに変換するには原稿の主
走査方向において注目する画素の左側の画素と同じにす
る。左側の画素も同じ黒レベルであれば更に左側の画素
に合わせる。本発明実施の形態では3段目まで遡って判
定できるようにデータ変換部23のなかに4段のレジス
タを備えている。
【0043】図11に原稿媒体の光の透過率を計算し回
転体2の画像データをもとに図10に示すデータ変換
(1)の画像処理を行う画像読取装置の構成を示す。図
11の2、3、4、5、60は図2と同様に順に回転
体、イメージセンサ、増幅器、AD変換器、および原稿
である。
【0044】図11の20は図2のデータ処理部10と
同様に基準マーク検出部6、メモリアドレス発生部7、
メモリ8を備えたデータ処理部である。データ処理部2
0の中の21は、メモリ8に格納された基準マーク表面
の画像データと原稿媒体を通して得られた基準マークの
画像データから、原稿媒体の光の透過率(T=Ba/A
max)を算出するための割算部である。
【0045】図11の22は割算部21で得られた透過
率とあらかじめメモリに格納してある回転体2の画像デ
ータから、読み取られた原稿データを下地レベルに変換
するかそのままにするかを決定する透過率判定部であ
り、スライスレベルを発生する。図11の23はスライ
スレベルを元にデータ変換(1)を行うデータ変換部で
あり読み取られた原稿データを下地レベル(As)に変
換する。出力は多値の画像データである。
【0046】図12に原稿媒体の光の透過率を計算し、
既に読取済みでメモリ8に格納してある回転体2の画像
データに透過率を乗算する乗算回路を付加した画像処理
を説明するための図を示す。図12において横軸x、y
は主走査方向xと副走査方向yの両方を用いたデータ位
置を示す。縦軸は電位vを表し上方が白レベル下方が黒
レベルを表している。スライスレベルは白黒スキャナで
は白か黒かを2値化するための閾値である。
【0047】Aは原稿読取時の原稿の画像データであ
り、Bは原稿が読み取られていない場合あるいは原稿読
取前に回転体2を1回転させて予め読み取らせた時の回
転体2の画像データである。回転体画像データBはメモ
リ8に格納してある。領域PにはAの本来の黒レベルの
データがあり、Bの基準マーク1も汚れもない回転体2
の下地レベル(Bs)を示してある。領域QのAは、原
稿を通して読み取った基準マーク1の画像データであ
り、この中にAmaxがある。領域QのBは予め読取っ
た基準マーク1の画像データである。領域Rには回転体
2の汚れがある。回転体2の汚れは一般には基準マーク
の濃度を越えないことが想定できる。
【0048】光の透過率(T)はBaとAmaxから求
められる。回転体2の画像データBでは基準マーク1の
部分の濃度が最も濃いことを想定しているので、原稿で
の回転体2の画像データAは光の透過率(T)を越える
ことはない。
【0049】この透過率Tに回転体の画像データBを乗
算したものが図12の上図のBTである。図12の下図
には原稿の読取データAから乗算結果BTを減算した結
果(A−BT)を示す。
【0050】このように回転体2の画像データに原稿媒
体の光の透過率を乗算し乗算結果を原稿の読取データか
ら減算することによって、単に原稿の読取データから回
転体1の画像データを減算するよりは正確な画像データ
を得ることができる。
【0051】図13に図12を用いて説明した、原稿媒
体の光の透過率を計算し回転体1の画像データに透過率
を乗算する乗算回路を付加した画像処理を行う画像読取
装置の構成を示す。図13の2、3、4、5、60は図
2や図11と同様に順に回転体、イメージセンサ、増幅
器、AD変換器、および原稿である。
【0052】図13の30は図11のデータ処理部20
と同様に基準マーク検出部6、メモリアドレス発生部
7、メモリ8や割算部21を備えたデータ処理部であ
る。データ処理部30の中の乗算部31はメモリ8に格
納された回転体1の表面の画像データと割算部21で求
めた透過率を乗算するための乗算部であり、出力は多値
の画像データである。
【0053】図13の39は原稿から読取られた多値の
画像データから、乗算部31の乗算結果を減算するため
の減算部であり、出力は多値の画像データである。図1
4は原稿の画像データから裏当ての影響および裏うつり
を除去するように変換するデータ変換(2)を説明する
ための図である。図14の上図がデータ変換前を図14
の下図が変換後を示し図14の真中の表がデータ変換の
過程を示している。図14において横軸x、yは主走査
方向xと副走査方向yの両方を用いたデータ位置を示
す。縦軸は電位vを表し上方が白レベルを表し下方が黒
レベルを表している。スライスレベルは白黒スキャナで
は白か黒かを2値化するための閾値である。
【0054】Aは原稿読取時の原稿の画像データであ
り、Bは原稿が読み取られていない場合あるいは原稿読
取前に回転体2を1回転させて予め読み取らせた時の基
準マーク1の画像データである。領域PにはAの本来の
黒レベルのデータがあり、Bの基準マーク1も汚れもな
い回転体2の下地レベル(Bs)を示してある。領域Q
のAは原稿を通して読み取った基準マーク1の画像デー
タであり、この中にAmaxがある。領域QのBは予め
読取った基準マーク1の画像データである。領域Rには
回転体2の汚れがある。回転体2の汚れは一般には基準
マークの濃度を越えないことが想定できる。
【0055】光の透過率(T)はBaとAmaxから求
められる。(T=Ba/Amax) 基準マーク1の部分の濃度が最も濃いことを想定してい
るので、原稿での回転体2の画像データAは光の透過率
(T)を越えることはない。従って光の透過率(T)を
閾値として、この閾値を越えていない部分に対応する原
稿の画像データAを原稿の下地レベル(As)に変換す
る。
【0056】データ変換(1)ではあらかじめメモリに
記憶してある回転体2の画像データと光の透過率Tから
画像処理を行う領域を特定したが、データ変換(2)で
は原稿データAが光の透過率(T)を越える部分すなわ
ち原稿データAがAmax以上である場合に原稿データ
Aを原稿の下地レベルAsに置き換える。図14の上図
の領域Qと領域Rと領域Sの上向きの太い矢印はいずれ
もデータ変換(2)により原稿の画像データAを原稿の
下地レベル(As)に変換することを示す。図14の下
図にはデータ変換(2)の結果を示す。
【0057】原稿の下地レベルに変換するには、原稿の
主走査方向において注目する画素の左側の画素と同じに
する。左側の画素も同じ黒レベルであれば更に左側の画
素に合わせる。本発明実施の形態では3段目まで遡って
判定できるように、データ変換部23のなかに4段のレ
ジスタを備えている。
【0058】図14の領域Sは回転体2の画像データB
が下地レベルBsであり、原稿の読取データAが下地レ
ベルAsよりは低い値になっている。これは原稿の裏う
つりがあることを示している。データ変換(2)の結果
この裏うつりを除去することが可能になる。
【0059】図15に原稿媒体の光の透過率を閾値とし
てデータ変換(2)の画像処理を行う画像読取装置の構
成を示す。図15の2、3、4、5、60は図2や図1
1、図13と同様に順に回転体、イメージセンサ、増幅
器、AD変換器、および原稿である。
【0060】図15の40は図11のデータ処理部20
と同様に、基準マーク検出部6、メモリアドレス発生部
7、メモリ8や割算部21を備えたデータ処理部であ
る。データ処理部40の中の21はメモリ8に格納され
た基準マーク表面の画像データと、原稿媒体を通して得
られた基準マークの画像データから、原稿媒体の光の透
過率を算出するための割算部である。
【0061】図15の43はスライスレベル発生部42
からのデータを元に、データ変換(2)を行うデータ変
換部であり、読み取られた原稿データを下地レベル(A
s)に変換する。出力は多値の画像データである。
【0062】以上のように実現すれば裏当ての汚れの影
響や薄い紙の原稿の裏うつりを除去することができる。
しかしながら汚れや裏うつりの位置が薄い原稿データの
位置と一致する場合には、上記の画像処理の過程で除去
してしまうことが考えられる。そのため本発明実施例で
は以下の通りデータの補正処理を行い画像データを復元
する。
【0063】図16に3×3のマトリクスレジスタを示
す。3×3のパターンをROM(読出専用メモリ)に展
開し、中心画素の値を決定する技術(例えば特開平6−
164931 画像信号処理装置)は良く知られてい
る。本発明の実施の形態では2値化処理後の画像データ
について周囲の画素から中心画素を決定する。M行、N
桁目の画素Pは、M−1行、N−1桁から、M+1行、
N+1桁までの縦、横、斜めの周囲の画素によって決定
される関数になっている。図16の (1)から(4)までの
例に示すように入力パターンに対し出力パターンを予め
設定しておくことにより中心画素Pの値を決定してゆ
く。
【0064】図17に裏当ての汚れの影響や両面原稿の
裏うつりを除去するための画像処理で欠落した画像デー
タを補正し復元する画像読取装置の構成を示す。図17
の2、3、4、5、60は図2、図11、図13、図1
5と同様に順に回転体、イメージセンサ、増幅器、AD
変換器、および原稿を示す。
【0065】図17の50は図2のデータ処理部10、
図11のデータ処理部20、図13のデータ処理部30
あるいは図15のデータ処理部40と同等のデータ処理
部であり、基準マーク検出部6、メモリアドレス発生部
7やメモリ8を備えている。データ処理部50の中の演
算部59は図2の減算部9や図11のデータ変換部2
3、図13の減算部39あるいは図15のデータ変換部
43と同等であり、出力は多値の画像データである。
【0066】図17の51は画像強調や拡大や縮小など
の画像処理を多値で行う画像処理部である。図17の5
2は画像処理部の多値データの2値化を行う2値化部で
ある。図17の53は3ライン分の2値データを保持す
るためのバッファメモリである。図17の54は周囲の
画素から中心画素を求める処理を行うマスキング部であ
る。マスキング部54において図16で説明したデータ
の復元を行う。
【0067】尚、本発明実施例ではデータの復元には3
×3のマトリクスレジスタを用いたが、一般的にN×N
のマトリクスを用いて実現できるのは言うまでもない。
また本発明実施の形態では説明の便宜上、白黒のスキャ
ナについて主に説明したが、白黒のレベルを各色のレベ
ルに置き換えてカラースキャナに適用することも可能で
ある。
【0068】以上の本発明実施の形態では裏当てが回転
体である原稿搬送機構付きの画像読取装置について説明
したが、平面板状の裏当てに基準マークを主走査方向に
形成することにより原稿据置型の画像読取装置に適用で
きることも勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、イメージスキャナやファクシミリなどの裏当て
付きの画像読取装置において、透過率の良い原稿でも裏
当ての汚れの影響がなく、薄い紙の原稿でも裏うつりの
ないきれいな画像を得ることが可能になるという著しい
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例における原稿の裏
当て兼用の用紙押さえ付け部材である回転体の図
【図2】 本発明第1の実施の形態の画像読取装置構成
【図3】 本発明実施の形態における処理結果を説明す
るための図
【図4】 基準マーク検出部の回路図
【図5】 基準マーク検出部のタイミングチャート
【図6】 メモリアドレス発生部の回路図
【図7】 メモリアドレス発生部のタイミングチャート
【図8】 透過率算定のための回転体の図
【図9】 本発明実施の形態の透過率を説明するための
【図10】 データ変換(1) を説明するための図
【図11】 本発明第2の実施の形態の画像読取装置構
成図
【図12】 乗算回路を付加した画像処理を説明するた
めの図
【図13】 本発明第3の実施の形態の画像読取装置構
成図
【図14】 データ変換(2) を説明するための図
【図15】 本発明第4の実施の形態の画像読取装置構
成図
【図16】 画像データ補正を説明するための図
【図17】 本発明第5の実施の形態の画像読取装置構
成図
【符号の説明】
1 基準マーク 2 回転体 3 イメージセンサ 4 増幅器 5 AD変換器 6 基準マーク検出部 7 メモリアドレス発生部 8 メモリ 9、39 減算部 10、20、30、40、50 データ処理部 21 割算部 22 透過率判定部 23、43 データ変換部 31 乗算部 42 スライスレベル発生部 51 画像処理部 52 2値化部 53 バッファメモリ 54 マスキング部 59 演算部 60 原稿

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読取素子と対向して設けられた原稿
    の裏当ての裏当て画像データを格納するための記憶手段
    と、 原稿の画像データから前記裏当て画像データを減算する
    回路とを備え、 原稿読取り時に原稿の画像データから、前記裏当て画像
    データを減算することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 画像読取素子と対向して設けられた原稿
    の裏当ての主走査方向に基準マークを形成し、 前記裏当ての表面積分の裏当て画像データと前記基準マ
    ーク部のマーク部画像データを格納するための記憶手段
    と、 原稿を透過した透過マーク部画像データと前記マーク部
    画像データから、該原稿媒体の光の透過率を計算する回
    路とを備え、 前記裏当て画像データが前記透過率より得られる閾値を
    越えていない部分に対応する前記原稿の画像データを該
    原稿の下地レベルに変換することを特徴とする画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 画像読取素子と対向して設けられた原稿
    の裏当ての主走査方向に基準マークを形成し、 前記裏当ての表面積分の裏当て画像データと前記基準マ
    ーク部のマーク部画像データを格納するための記憶手段
    と、 原稿を透過した透過マーク部画像データと前記マーク部
    画像データから、該原稿媒体の光の透過率を計算する回
    路と、前記裏当て画像データに前記透過率を乗算する回
    路と、 原稿の画像データから、前記乗算結果を減算する回路と
    を備え、 原稿読取り時に原稿の画像データから前記乗算結果を減
    算することを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 画像読取素子と対向して設けられた原稿
    の裏当ての主走査方向に基準マークを形成し、 前記基準マーク部のマーク部画像データを格納するため
    の記憶手段と、 原稿を透過した透過マーク部画像データと前記マーク部
    画像データから、該原稿媒体の光の透過率を計算する回
    路とを備え、 原稿読取り時に前記透過率より得られる閾値を越えてい
    ない部分に対応する前記原稿の画像データを該原稿の下
    地レベルに変換することを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4に記載の画像
    読取装置であって、 補正された多値の画像データを2値化する2値化回路
    と、 前記2値化された画像データをマトリクスに展開するレ
    ジスタとを備え、 該マトリクスから中心の画素を決定することにより、 請求項1、2、3または4に記載の画像データ処理後の
    画像データを補正することを特徴とする画像読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7064863B2 (en) 2000-05-08 2006-06-20 Ricoh Company, Ltd. Method and system for see-through image correction in image duplication
US7274486B2 (en) 2000-09-04 2007-09-25 Ricoh Company, Ltd. Image data correcting device for correcting image data to remove back projection without eliminating halftone image
EP2899963A2 (en) 2014-01-24 2015-07-29 Funai Electric Company Ltd Image scanner and image scanning method

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