JPH09116720A - Ｏｃｒファクシミリ装置とこの通信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 頻繁に表れるようなデータをその特徴を捕ら
えて認識結果のチェックを行い、操作者による確認作業
を行う必要のないようにする。 【解決手段】 メモリ２１に予め正しく認識された口座
番号のコード情報とこれと対応した印影のイメージ情報
を記憶しておき、スキャナ制御部１７で口座番号を読み
取り、文字認識処理部２２で認識してコード情報に変換
すると共にこれと対応した印影を読み取りイメージ情報
とし、このコード情報とイメージ情報とがメモリ２１に
記憶されている情報と一致するかを調べ、一致したと
き、このコード情報とイメージ情報を有効な情報とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は文字パターンを光学
的に読取り認識するＯＣＲファクシミリ装置を有するフ
ァクシミリ装置とこれを用いた通信システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ＯＣＲ装置の認識率は活字などの場合か
なり高率となっているが完全とは言えず、手書きの場合
癖字などのため低くなっている。このため誤認識の許さ
れない金銭上の書類や電話番号を読み取って発呼するよ
うな場合は、ＯＣＲ装置が読取り認識した結果を画面表
示し、誤認識の場合、操作者が訂正している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような確認作業は
操作者にとって手間のかかる作業であり、煩わしい。読
み込みデータの中には同じデータが頻繁に表れるものが
あり、このようなデータを毎回確認するのは特に煩わし
い。

【０００４】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、頻繁に表れるようなデータをその特徴を捕らえ
て認識結果のチェックを行い操作者による確認作業を必
要としないＯＣＲファクシミリ装置とその通信システム
を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のＯＣＲファクシ
ミリ装置は、文字情報が正しく変換されたことが確認さ
れたコード情報とこのコード情報と共に読取られたイメ
ージ情報を予め記憶部に記憶しておき、用紙に記入され
た文字情報とイメージ情報を読取り、イメージ情報をコ
ード情報に変換し、この変換したコード情報に対応した
イメージ情報を記憶部を検索して、検索できたとき読取
ったデータは正しく認識されたと判断するようにしたも
のである。この本発明によれば、認識結果を装置自体が
チェックするので操作者による確認作業を必要としな
い。

【０００６】

【発明の実施の形態】請求項１の発明は、用紙に記入さ
れた文字情報とイメージ情報を読取る読取手段と、この
読取手段で読取った文字情報をコード情報に変換する変
換手段と、文字情報が正しく変換されたことの確認され
たコード情報とこのコード情報と共に読取られたイメー
ジ情報とを記憶する記憶手段と、前記変換手段で変換さ
れたコード情報に対応したイメージ情報を前記記憶手段
より検索し、検出の有無により読取データの有効性を判
断する制御手段とを具備する。

【０００７】この構成により、正しく認識された文字の
コード情報とこれに対応したイメージ情報を記憶部に記
憶しておき、読取った文字情報を変換したコード情報お
よびイメージ情報と同一の情報が記憶部から検出された
ときは、読取った文字情報が正しくコード情報に変換さ
れたとみなすことができ、読取った文字情報とイメージ
情報とを有効なデータであると判断することができる。
またコード情報とこれに対応したイメージ情報が記憶部
に記憶されていないときはこの情報は無効データである
と判断される。これにより文字情報が正しく認識された
か否か操作者が確認することなく、装置により自動的に
確認される。

【０００８】請求項２の発明では、請求項１の発明の前
記制御手段が前記読取りデータを有効と判断したとき
は、読み取ったコード情報とイメージ情報とを対応させ
て送信する送信手段をさらに具備する。これにより例え
ば文字情報を口座番号、イメージ情報を印影とし、送信
先を銀行とした場合、送金や振込などの情報として利用
できる。

【０００９】請求項３の発明では、用紙に記入された文
字情報とイメージ情報を読取るＯＣＲファクシミリ装置
と、この読取りデータを受信するセンターとからなり、
前記ＯＣＲファクシミリ装置は、用紙に記入された文字
情報とイメージ情報を読取る読取手段と、この読取手段
で読取った文字情報をコード情報に変換する変換手段
と、このコード情報と前記イメージ情報とを送信する送
信手段とを具備し、前記センターは、予め文字情報が正
しく変換されたことが確認されたコード情報とこれに対
応したイメージ情報とを記憶した記憶手段と、前記ＯＣ
Ｒファクシミリ装置からのコード情報とイメージ情報と
を受信する受信手段と、前記記憶手段を検索し、この受
信したコード情報およびイメージ情報と同一の情報の有
無により受信データの有効性を判断する制御手段とを具
備する。

【００１０】この構成により、ＯＣＲファクシミリ装置
は用紙から読取った文字情報をコード情報に変換し、こ
れと一緒に読み取ったイメージ情報と共にセンターに送
信する。センターでは記憶手段に予め正しく認識された
コード情報とこれに対応したイメージ情報が記憶してあ
り、受信したコード情報とイメージ情報がこの記憶され
たデータと一致したとき受信したデータを有効であると
判断する。これにより読取った文字情報が正しく認識さ
れコード情報に変換されたことを操作者が確認しなくて
も通信システムにより自動的に確認される。

【００１１】請求項４の発明では、電話番号とこの電話
番号の数字を所定の方法で演算した演算値とが記入され
た用紙を読取る読取手段と、この読取った電話番号と演
算値とをコード情報に変換する変換手段と、この電話番
号のコード情報を前記所定の方法で演算する演算手段
と、この演算手段の演算値と前記変換手段で変換した演
算値とを比較し一致したとき、コード情報の電話番号で
発呼する発呼制御手段とを具備する。

【００１２】この構成により、電話番号とこの電話番号
の数字を所定の方法で演算した演算値とが記入された用
紙を読取りコード情報に変換する。電話番号のコード情
報を所定の方法で演算し、その演算値と読取ってコード
変換した演算値を比較し、一致したとき電話番号のコー
ド変換は正しく行われたとしてその電話番号で発呼す
る。これにより操作者が読取りデータが正しく認識され
てコード変換されたかを確認する必要がなくなる。

【００１３】以下、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。第１実施例はＯＣＲファクシミリ装置を端末と
し中央にＯＣＲファクシミリセンター装置を設けた通信
システムにより構成される。図１は第１実施例の構成を
示すシステム構成図である。１はＯＣＲ装置を有するフ
ァクシミリ装置であり、２はＯＣＲファクシミリ装置１
と回線で接続されたＯＣＲファクシミリセンター装置で
ある。ＯＣＲファクシミリ装置１にはディスプレー３が
設けられ読取った原稿の内容を表示し、誤りがある場合
訂正キー４で訂正できるようになっている。またファン
クションキー５により操作者が各種動作を指示すること
ができる。ＯＣＲセンター装置２を銀行とすれば振込み
等の処理を実施することができる。

【００１４】図２はＯＣＲファクシミリ装置１の構成を
示すブロック図である。ＣＰＵユニット１１は全体を制
御する。操作部１２は操作者が操作する訂正キー４やフ
ァンクションキー５、ディスプレー３などよりなる。時
刻発生回路１３は装置内の時間の監視や制御を行う。通
信制御部１４はファクシミリとしての通信を行うモデ
ム、網制御回路等で構成される。符号処理部１５はモデ
ムからのデータを復号化および符号化する。ＰＣ通信処
理部１６はデータ通信の全二重通信処理を行う。スキャ
ナ制御部１７はＣＣＤ受光素子と機構系で構成され原稿
を読み取る。切り換え器１８は符号処理部１５、ＰＣ通
信処理部１６、スキャナ制御部１７の切り換えを行う。

【００１５】ＩＣカード１９は本装置に追加するソフト
ウェアやデータなどを格納し、メモリ制御部２０に着脱
可能となっている。メモリ制御部２０はＣＰＵ１１が必
要とする情報が格納されているアドレス情報の生成、ま
たはデータの格納および読み出しを行う。メモリ２１は
ＣＰＵ１１の実施する作業データや実施によるデータを
格納する作業エリアである。また登録された文字情報と
それに対応したイメージ情報が格納されている。文字認
識処理部２２はスキャナ制御部１７により読み取られた
原稿の文字（数字や符号も含む）の認識を行う。フォー
マットデータ格納部２３は後述する「お客様登録」とか
「振込依頼書」などの定型様式を生成するための情報を
格納している。帳票用紙作成部２４はフォーマットデー
タ格納部２３から出力される定型様式をページ展開する
データ生成部である。文字発生部２５は認識した文字を
印字するための文字フォントが格納されている。表示制
御部２６はディスプレー部２８にデータ出力、表示メモ
リ２７へのデータの読み込み、データの読み出しを制御
する。表示メモリ２７はディスプレー画面に表示するデ
ータを格納しているビットマップメモリである。ディス
プレー２８は図１のＯＣＲファクシミリ装置１のディス
プレー３で装置内の状況、読取り認識した結果等を表示
する。記録制御部２９は記録部３１を制御すると共に記
録メモリ３０を制御する。記録メモリ３０は記録部３１
で印字するための展開データを格納する。記録部３１は
記録メモリ３０のデータを印刷出力する。イメージ照合
処理部３２はスキャナ制御部１７で読み取った後、文字
認識処理部２２で認識した文字とイメージ情報とをメモ
リ２１に登録された文字情報とイメージ情報と照合し、
同一のものがあるかを検出する。

【００１６】図３はＯＣＲセンター装置の構成を示すブ
ロック図である。図２と同一の符号は同一のものを表
す。ＯＣＲセンター装置２はＯＣＲファクシミリ装置１
とほぼ同じであり、スキャナ制御部１７、ＩＣカード１
９および文字認識処理部２２がない点が相違する。

【００１７】上述の装置および通信システムを用い、ユ
ーザと銀行との処理手続きの例を説明する。図１におい
てＯＣＲファクシミリ装置１は一般のユーザの側にあ
り、ＯＣＲセンター装置２は銀行にあるものとする。処
理する書類として振込依頼書を用いる場合について説明
する。銀行に振込を依頼する場合、口座を開き口座番号
を登録する必要がある。このような口座番号の登録や振
込依頼書はその記入用紙のフォーマット情報をフォーマ
ットデータ格納部２３に格納しておき、帳票用紙作成部
２４により記入用紙（ＯＣＲシート）として作成され、
記録部３１より出力される。

【００１８】図４は「お客様の登録」ＯＣＲシートの例
を示す。この用紙には口座番号、依頼人名を記入し、印
鑑を押印する枠が記載されている。左右両側端にはタイ
ミングマークが記載されこの位置をスキャナ制御部１７
で検出し、読取り位置や用紙の傾きを検出する。またａ
で示す位置の横バーはフォーマット番号の１を表す。

【００１９】図５は「振込依頼書」のＯＣＲシートの例
を示す。用紙には口座番号、依頼人名、振込日、登録さ
れている印鑑、振込先の必要事項の粋が記載されてい
る。用紙の左右両側端にタイミングマークが記載され、
ｂに示す位置にフォーマット番号の２を示す横バーが記
載されている。図４のフォーマット番号の１とはその記
載位置を変えて区別している。

【００２０】図４、図５で示したフォーマット用紙には
ユーザが指定された枠に手書きで該当する事項を記入す
る。図４に示す「お客様登録」の場合このデータが照合
元のデータとなるため、従来通り、ＯＣＲファクシミリ
装置１に読取らせ認識しコード変換した結果をディスプ
レー２８に表示させ、操作者がチェックし、誤って変換
されている場合はこれを訂正し正しいデータとしてメモ
リ２１に登録される。なおメモリ２１はＲＡＭとＥＥＰ
ＲＯＭからなり、このような登録データはＥＥＰＲＯＭ
に格納される。このようにして登録されたデータはＯＣ
Ｒセンター装置２にも送信され、同様にメモリ２１に登
録される。ＯＣＲセンター装置２では多数の端末からの
登録データが送信されてくるので多くのデータが登録さ
れるが、各端末のＯＣＲファクシミリ装置１ではそれを
使うユーザの登録のみに記憶すればよいので少ない。

【００２１】このように口座が登録された後に振込依頼
などの処理が行われる。ユーザは振込を行う場合、操作
部１２より「振込依頼書」の印刷指示をすると、フォー
マットデータ格納部２３より該当するフォーマットが選
択され、これに基づき帳票用紙作成部２４でフォーマッ
トを作成し、記録部３１より印字出力される。ユーザは
図５に示すように必要事項を手書きで記入し、図４に示
した口座登録の際使用したと同じ印鑑を押印する。この
用紙をスキャナ制御部１７により読取らせる。読取られ
た文字情報は文字認識処理部２２にて認識されコード情
報に変換される。但し印影を読み取ったイメージ情報は
そのままの状態とする。コード情報とイメージ情報はデ
ィスプレー２８に表示される。「振込依頼書」で毎回変
わる振込日、振込先の各データは誤認識されたか操作者
が確認し、誤認識した所は操作者が訂正する。

【００２２】上述したＯＣＲファクシミリ装置１による
認識処理の動作を図６に示す動作フロー図を用いて説明
する。図４または図５に示したＯＣＲファクシミリ装置
１に手書きで各項目に該当事項を記入した後、スキャナ
制御部１７により読取りを行う。まずフォーマット番号
領域（ＯＣＲシートの先頭部分のタイミングマーク間に
ある領域で図４でａ、図５でｂで示した位置）を読み取
り、メモリ２１に格納する（Ｓ１）。この格納データを
文字認識処理部２２で読み出し横バーの認識処理（ＯＭ
Ｒ）を行った後、フォーマット番号に変換してメモリ２
１に格納する（Ｓ２）。このフォーマット番号に対応す
るＯＣＲシートのフォーマット情報（ＯＣＲシートを認
識するための情報）をフォーマットデータ格納部２３か
ら呼び出す（Ｓ３）。

【００２３】次にＯＣＲシートフォーマット情報に基づ
いてＯＣＲシートのタイミングマーク間の１行をスキャ
ナ制御部１７で読み取りメモリ２１に格納する（Ｓ
４）。ＯＣＲシートフォーマット情報には読み取る位置
のデータが文字情報（キャラクタデータ）かイメージデ
ータかを示す変換種別が存在するので、読み取ったデー
タが文字データの位置であれば（Ｓ５）、文字認識処理
部２２は読取りデータをメモリ２１より読み出し認識し
てキャラクタデータ（コード情報）に変換してメモリ２
１に格納する（Ｓ６）。また読取りデータがイメージデ
ータの位置であれば（Ｓ７）、符号処理部１５は読み取
りデータをメモリ２１より読み出し、符号化処理を行っ
た後、イメージデータとしてメモリ２１に格納する（Ｓ
８）。タイミングチャート間の１行の読み取りデータが
キャラクタデータとイメージデータを含む場合は、変換
種別が複数存在することになりＳ５とＳ６，Ｓ７とＳ８
の処理を交互に行うことになる。このようにしてＯＣＲ
シートの行単位変換を全ての行について行い（Ｓ９）、
ＯＣＲシートの読み取りを終了する（Ｓ１０）。

【００２４】このようにして読み取り、変換が終了する
とＯＣＲシートが「振込依頼書」（フォーマット番号
２）か「お客様登録」（フォーマット番号１）かを調べ
（Ｓ１１）、「お客様登録」の場合であれば（Ｓ１
２）、メモリ２１より変換したキャラクタデータの口座
番号、依頼人のデータと、イメージデータの印鑑部のデ
ータをメモリ２１より読み出し、メモリ２１に設けた顧
客情報の領域に登録する（Ｓ１３）。ＯＣＲシートが
「振込依頼書」であるとき（フォーマット番号２）は
（Ｓ１１）、メモリ２１に格納されているキャラクタデ
ータの口座番号を読み出し（Ｓ１４）、メモリ２１の顧
客情報から同じ口座番号を検索する（Ｓ１５）。

【００２５】口座番号が一致した場合、メモリ２１に格
納されているイメージデータの印鑑部を読み出し（Ｓ１
６）、イメージ照合処理部３２によってメモリ２１の顧
客情報に登録されている口座番号と対応した印鑑部のデ
ータと照合する（Ｓ１７）。照合の結果印鑑部のイメー
ジデータが一致した場合はメモリ２１に格納された「振
込依頼書」のキャラクタデータとイメージデータを有効
とする（Ｓ１８）。口座番号が検索できなかった場合
（Ｓ１５）、またはイメージ照合処理で一致しなかった
場合は（Ｓ１７）、「振込依頼書」の変換したキャラク
タデータとイメージデータを無効とする（Ｓ１９）。

【００２６】「お客様登録」のデータが正しいと確認さ
れた場合、「振込依頼書」のデータが有効の場合、これ
らはＯＣＲセンター装置２へ送信される。これらのデー
タはキャラクタデータとイメージデータが混在している
ので、これらを識別して伝送するため各データのフォー
マットには識別子が設けられている。図７は通信時のデ
ータフォーマットを示し、（Ａ）はキャラクタデータ、
（Ｂ）はイメージデータを示す。それぞれのデータはモ
ード識別子ＭＩ，コマンド識別子ＤＩ，長さ指示子Ｌ
Ｉ，データ要素識別子を有し、データ要素識別子におい
てキャラクタデータは２０ｈ，イメージデータは２１ｈ
として各データを識別している。

【００２７】図８はＯＣＲファクシミリ装置１とＯＣＲ
センター装置２との通信シーケンス図である。ＯＣＲフ
ァクシミリ装置１を端末とし、ＯＣＲセンター装置２を
センターで表す。端末からセンターに対して接続を行
い、センターの了承（ＡＣＫ）を得ると、認識したデー
タをセンターに転送する旨の通知をする。この転送通知
に対してＡＣＫを得るとキャラクタデータの伝送を行
う。キャラクタデータとイメージデータとの識別は図７
で説明したデータ要素識別子により行う。キャラクタデ
ータを受信した旨の信号（ＡＣＫ）を受信すると、次に
イメージデータの伝送を行い、この受信をした旨の信号
（ＡＣＫ）を受信した後、回線の切断の通知をし、この
了承（ＡＣＫ）を得て切断する。

【００２８】次にＯＣＲセンター装置２の動作フローを
図９を用いて説明する。「お客様登録」または「振込依
頼書」を受信した場合の動作を説明する。なお、受信し
たデータはメモリ２１に格納されている。受信データを
メモリ２１より読み出し、「振込依頼書」か調べ（Ｓ２
１）、「お客様登録」（フォーマット番号１）のＯＣＲ
シートである場合は（Ｓ２２）、図３に示すメモリ２１
に設けた顧客情報の領域にキャラクタデータの口座番号
と依頼人のデータ、およびイメージデータの印鑑部のデ
ータを登録する（Ｓ２３）。なおＯＣＲセンター装置２
には多くの端末からの登録データが多いのでハードディ
スクなどが用いられる。

【００２９】受信したデータが「振込依頼書」（フォー
マット番号２）である場合（Ｓ２１）、キャラクタデー
タの口座番号をメモリ２１から読み出し（Ｓ２４）、メ
モリ２１に登録されている顧客情報からこの口座番号を
検索する（Ｓ２５）。口座番号が検出された場合、受信
したイメージデータ内の印鑑部のデータをメモリ２１よ
り読み出し（Ｓ２６）、顧客情報から検出された口座番
号に対応した印鑑部のデータとの照合をし、一致した場
合受信したキャラクタデータとイメージデータを有効と
する（Ｓ２８）。また口座番号が検出できなかった場合
（Ｓ２５）、およびイメージ照合で一致しなかった場合
（Ｓ２７）、受信したキャラクタデータとイメージデー
タを無効とする（Ｓ２９）。

【００３０】図８、図９において「振込依頼書」の口座
番号と印鑑部はＯＣＲファクシミリ装置１とＯＣＲセン
ター装置２の両方で顧客情報に登録されたデータとの一
致を調べたが、一方だけで調べてもよい。例えばＯＣＲ
センター装置２側で一致を調べるのであれば、ＯＣＲフ
ァクシミリ装置１では調べなくてもよい。

【００３１】次に第２実施例を説明する。本実施例は電
話番号とその数値の加算値を記載したＯＣＲシートを読
み取り、電話番号の各数値の加算を行い、この値が読み
取った加算値と等しければ、電話番号を正しく認識でき
たとしてその電話番号の発呼を行うものである。本実施
例では図１に示すＯＣＲファクシミリ装置１が電話回線
に接続されたもので通常のファクシミリ装置と同じ接続
となっている。ＯＣＲファクシミリ装置１は図２に示し
た構成である。

【００３２】図１０は第２実施例に用いる「ＦＡＸ送信
表」を表すＯＣＲシートを表す。左右両側端にはスキャ
ナ制御部１７が読み取る位置を示すタイミングマークが
記載されｃの位置にはフォーマット番号の３を示す横バ
ーが２本記載されている。相手先の電話番号とこの電話
番号の各数字の和を記入する粋が記載されている。また
ＦＡＸ送信設定条件として、原稿濃淡、ハーフトーンの
有無、文字サイズ、送信済を示す済スタンプの有無をマ
ークシートを用いて選択させるＯＭＲ方式が用いられて
いる。ユーザは電話番号と電話番号の和を手書きで記載
し、ＦＡＸ送信設定については、必要があればマークシ
ートの選択をする。ＦＡＸ送信設定の場合初期設定され
ているので、何も指示しなくてもよい。

【００３３】図１１は第２実施例の動作フロー図であ
る。ＯＣＲシートの先頭部分のタイミングマーク間にあ
るフォーマット番号領域をスキャナ制御部１７で読み取
り、読取データとしてメモリ２１に格納する（Ｓ３
１）。文字認識処理部２２はメモリ２１から読取データ
を読み出し、図１０のｃで示したフォーマット番号の３
をＯＭＲ方式で認識しメモリ２１に格納する（Ｓ３
２）。次にこの認識したフォーマット番号３に対応した
ＯＣＲシートを認識するためのＯＣＲフォーマット情報
をフォーマットデータ格納部２３から読み出し（Ｓ３
３）、このＯＣＲフォーマット情報に基づいて、ＯＣＲ
シートのタイミングマーク間の１行を読み取り、読取デ
ータとしてメモリ２１に格納する（Ｓ３４）。文字認識
処理部２２はこの読取データを読み出し、認識処理を行
い、認識結果をキャラクタデータ（例えば電話番号の各
数字）に変換してメモリ２１に格納する（Ｓ３５）。１
行分の読取りデータ（キャラクタデータ）の変換を全て
行った後メモリ２１に格納し（Ｓ３６）、終了すれば次
の行の認識処理を行い、ステップＳ３４〜Ｓ３６を繰り
返してＯＣＲシートの読み取りと認識処理を終了する
（Ｓ３７）。

【００３４】次にメモリ２１から変換した電話番号のキ
ャラクタデータを読み出し（Ｓ３８）、この電話番号の
数学の和を算出した後（Ｓ３９）、メモリ２１より変換
した電話番号の和のキャラクタデータを読み出し（Ｓ４
０）、算出した電話番号の和と読み出した電話番号の和
を比較し（Ｓ４１）、一致した場合、変換したキャラク
タデータを有効とする（Ｓ４２）。一致しない場合は変
換したキャラクタデータには誤りがあるとして無効とす
る（Ｓ４３）。なお有効とした場合、この電話番号で発
呼する。

【００３５】なお、一致しない場合は電話番号の数字を
認識できない場合と、手書きした電話番号の和が誤って
いる場合があるがいずれの場合も無効とする。このよう
に演算結果を比較して、不一致の場合、その電話番号で
発呼しないようにすることにより、誤認識を自動的にチ
ェックすることができるので、操作者が認識結果をチェ
ックする必要がない。なお、演算方法として電話番号の
全数字の和をとった場合を説明したが、必ずしも全数字
でなくてもよい。つまり一定の方法で演算された値であ
ればよい。

【００３６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は正しく認識されてコード情報に変換された文字情報と
これに対応するイメージ情報を記憶部に格納しておき、
文字情報を認識して変換したコード情報とこれに対応し
たイメージ情報とが記憶部に記憶した情報と一致するか
を照合し、一致したとき、その文字情報の認識が正しく
行われたことを自動的に確認できる。例えば文字情報と
して口座番号をとり、イメージ情報として印影を用いる
と、振込依頼書などで重要な記載事項である口座番号や
印影などが正しく認識されたことを自動的に確認するこ
とができる。また電話番号とその数値を所定の方法で演
算した演算値を読み取り、コード情報に変換し、変換し
た電話番号の数値を同一の方法で演算し、この演算値と
読み取った演算値が一致したとき正しい電話番号の認識
が行われた事を自動的に確認できる。このように口座番
号と印影、電話番号とその演算値等、頻繁に表れるデー
タをその特徴を捕らえて認識を行うことにより、認識結
果を操作者が確認する作業を省くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の構成を示すシステム構成図

【図２】ＯＣＲファクシミリ装置の構成を示すブロック
図

【図３】ＯＣＲセンター装置の構成を示すブロック図

【図４】お客様登録のＯＣＲシート例を示す図

【図５】振込依頼書のＯＣＲシート例を示す図

【図６】ＯＣＲファクシミリ装置の認識処理動作フロー
図

【図７】通信時のデータフォーマットを示し（Ａ）はキ
ャラクタデータの場合、（Ｂ）はイメージデータの場合
を示す図

【図８】ＯＣＲファクシミリ装置とＯＣＲセンター装置
との通信シーケンス図

【図９】ＯＣＲセンター装置の動作フロー図

【図１０】ＦＡＸ送信表のＯＣＲシート例を示す図

【図１１】第２実施例の電話番号認識処理動作フロー図

【符号の説明】

１ ＯＣＲファクシミリ装置 ２ ＯＣＲセンター装置 １５ 符号処理部 １７ スキャナ制御部 ２０ メモリ制御部 ２１ メモリ ２２ 文字認識処理部 ２３ フォーマットデータ格納部 ２４ 帳票用紙作成部 ２８ ディスプレー ３２ イメージ照合処理部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 1/00 １０７ Ｈ０４Ｎ 1/00 １０７Ａ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙に記入された文字情報とイメージ情
   報を読取る読取手段と、この読取手段で読取った文字情
   報をコード情報に変換する変換手段と、文字情報が正し
   く変換されたことの確認されたコード情報とこのコード
   情報と共に読取られたイメージ情報とを記憶する記憶手
   段と、前記変換手段で変換されたコード情報に対応した
   イメージ情報を前記記憶手段より検索し、検出の有無に
   より読取データの有効性を判断する制御手段とを具備す
   るＯＣＲファクシミリ装置。
2. 【請求項２】 前記制御手段が前記読取りデータを有効
   と判断したときは、読み取ったコード情報とイメージ情
   報とを対応させて送信する送信手段をさらに具備したこ
   とを特徴とする請求項２記載のＯＣＲファクシミリ装
   置。
3. 【請求項３】 用紙に記入された文字情報とイメージ情
   報を読取るＯＣＲファクシミリ装置と、この読取りデー
   タを受信するセンターとからなり、前記ＯＣＲファクシ
   ミリ装置は、用紙に記入された文字情報とイメージ情報
   を読取る読取手段と、この読取手段で読取った文字情報
   をコード情報に変換する変換手段と、このコード情報と
   前記イメージ情報とを送信する送信手段とを具備し、前
   記センターは、予め文字情報が正しく変換されたことが
   確認されたコード情報とこれに対応したイメージ情報と
   を記憶した記憶手段と、前記ＯＣＲファクシミリ装置か
   らのコード情報とイメージ情報とを受信する受信手段
   と、前記記憶手段を検索し、この受信したコード情報お
   よびイメージ情報と同一の情報の有無により受信データ
   の有効性を判断する制御手段とを具備する通信システ
   ム。
4. 【請求項４】 電話番号とこの電話番号の数字を所定の
   方法で演算した演算値とが記入された用紙を読取る読取
   手段と、この読取った電話番号と演算値とをコード情報
   に変換する変換手段と、この電話番号のコード情報を前
   記所定の方法で演算する演算手段と、この演算手段の演
   算値と前記変換手段で変換した演算値とを比較し一致し
   たとき、コード情報の電話番号で発呼する発呼制御手段
   とを具備するＯＣＲファクシミリ装置。