JPH09116422A - 半導体論理回路 - Google Patents

半導体論理回路

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JPH09116422A
JPH09116422A JP7274043A JP27404395A JPH09116422A JP H09116422 A JPH09116422 A JP H09116422A JP 7274043 A JP7274043 A JP 7274043A JP 27404395 A JP27404395 A JP 27404395A JP H09116422 A JPH09116422 A JP H09116422A
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JP
Japan
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logic circuit
output
circuit
mos transistor
cmos inverter
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JP7274043A
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Inventor
Kazuo Kanetani
一男 金谷
Hiroaki Nanbu
博昭 南部
Su Yamazaki
枢 山崎
Takeshi Kusunoki
武志 楠
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイナミック論理回路の判定・評価期間におけ
る応答時間の短縮化と、フローティング時間の短縮化を
図ることにある。 【解決手段】1つないし複数の入力信号A及びプリチャ
ージ期間または判定期間を決める制御信号φ1の各々を
入力とするダイナミック論理回路1と、ダイナミック論
理回路1の制御信号φ1を入力とし、第1のMOSトラ
ンジスタのドレイン側とソース側の各々を出力とし、ド
レイン側またはソース側が上記ダイナミック論理回路1
の出力Z1に接続されている第1のフローティング防止
回路F1と、ダイナミック論理回路1の出力Z1を入力
とし、第2のMOSトランジスタのドレイン側を出力と
し、該出力が上記第1のMOSトランジスタのソース側
またはドレイン側と接続されている第2のフローティン
グ防止回路F2とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイナミック論理回路
に係り、判定期間における応答時間の短縮化と、フロー
ティング時間の短縮化を図った半導体論理回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】容量にプリチャージした電荷を放電する
回路を備えた論理回路を、ダイナミック論理回路と呼ん
でいる。図2(a)及び(b)は、従来のダイナミック論理
回路の構成図である。これらのダイナミック論理回路の
動作については、例えば、”CMOS VLSI設計の原理”(富
沢・松山監訳、丸善)の138頁〜144頁に記載され
ている。図2(a)は基本形のダイナミックCMOS(相補形
電界効果トランジスタ)ゲートであり、p形MOSトランジ
スタMP3を介して第1電源(電位)VDDから出力ノードZ1
にプリチャージされる。さらに、第2電源VSSに接続さ
れたn形トランジスタMN3を介して出力ノードZ1から
条件的に放電されるようなn形論理回路を含む構成にな
っている。(b)はラッチ形であり、基本形の出力ノード
Z1にCMOSインバータとp形MOSトランジスタMP2で構成さ
れた回路が接続されている。これらのダイナミック論理
回路の利点は、n形論理回路に入力される信号A(1、或
いは複数)に1本あたり1個のトランジスタしか使用さ
れていないため、入力の容量性負荷が小さくなる点であ
る。これに対して、通常のCMOSゲートは、入力信号1本
当り2個、つまりp形MOSトランジスタとn形MOSトラン
ジスタの2個(のゲート)が接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図2(a)の基
本形では、出力ノードZ1が電源電位に接続されずにフロ
ーティングとなるケースがあり、一方、図2(b)のラッ
チ形では、電源電位にトランジスタを介して接続される
のでフローティングは防止されるが、トランジスタによ
る浮遊容量が追加されるため、それによる動作速度が遅
くなることが知られている。図3(a)の従来回路の動作
説明図を用いて、更に詳しく述べる。制御信号φが低電
位の時はプリチャージ期間であり、入力Aの電位に関係
無く出力Z1は、p形MOSトランジスタMP3によってプリチ
ャージされるため、高電位である。制御信号φ1が低電
位から高電位になると、P形MOSトランジスタMP3が非導
通状態となり、判定期間(評価期間、応答期間)とな
る。この時、図2(a)の基本形では、入力Aが高電位の
場合(ケース1)にはn形論理回路およびn形MOSトランジ
スタMN3が導通であるため、出力Z1に蓄積された電荷は
高速に放電され、遅延時間あるいはフローティングに対
しては何等問題無い。しかし、入力Aが低電位の場合(ケ
ース2)には、n形論理回路が非導通となり、出力Z1に
蓄積された電荷は放電されず、高電位のままフローティ
ング状態となる。このフローティング期間は、ノイズ耐
性が弱いことが知られている。従って、この状態の期間
を少なくすることが望ましい。一方、図2(b)のラッチ
形では、入力Aが低電位の場合(ケース2)、図3(a)
の(ケース2)破線で示すように基本形と同様、出力Z1
は高電位のままであるが、p形MOSトランジスタMP2が導
通状態にあるため、フローティング状態にならない。し
かし、入力Aが高電位の場合(ケース1)には、図3
(a)の(ケース1)破線で示すように、基本形と同
様、出力Z1は放電されるがp形MOSトランジスタMP2が導
通状態にあることにより、基本形より速度が遅くなる。
この回路形式で高速化するためには、p形MOSトランジ
スタMP2を小さく(弱く)して、オン抵抗を大きくする必
要があるが、しかしながらp形MOSトランジスタMP2を小
さくすればする程、ノイズ耐性が弱くなってしまう。本
発明の目的は、このような従来の課題を解決し、判定期
間における応答時間の短縮化と、フローティング時間の
短縮化を図ることが可能な半導体論理回路を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体論理回路は、1つないし複数の入力
信号A及びプリチャージ期間または判定期間を決める制
御信号φ1の各々を入力とするダイナミック論理回路1
と、該ダイナミック論理回路1の制御信号φ1を入力と
し、第1のMOSトランジスタのドレイン側とソース側
の各々を出力とし、ドレイン側またはソース側が上記ダ
イナミック論理回路1の出力Z1に接続されている第1
のフローティング防止回路F1と、上記ダイナミック論
理回路1の出力Z1を入力とし、第2のMOSトランジ
スタのドレイン側を出力とし、該出力が上記第1のMO
Sトランジスタのソース側またはドレイン側と接続され
ている第2のフローティング防止回路F2とで構成する
ことを特徴としている。ここで、ダイナミック論理回路
1と第2のフローティング防止回路F2は、図2(b)に
示す従来のラッチ形ダイナミック論理回路であって、本
発明はこの回路に新たにフローティング防止回路F1を追
加したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においては、ダイナミック
論理回路1がプリチャージ期間から判定期間に変わった
後、一定時間(少なくとも出力Z1に蓄積された電荷が高
速に放電されるまでの時間)遅れて第1のフローティン
グ防止回路F1が作動する様に制御される。また、第2の
フローティング防止回路F2は出力Z1が高電位時に作動
し、低電位時に作動しない様に制御される。この結果、
入力信号Aが高電位の場合、出力Z1に蓄積された電荷が
高速に放電されて低電位となる。また、入力信号Aが低
電位の場合、出力Z1は高電位のままであるが、この時、
前記一定時間は第1のフローティング防止回路F1が作動
しないためフローティングであるが、その後は第1、及
び第2のフローティング防止回路F1、F2が共に作動する
ためフローティングではなくなる。これにより、ダイナ
ミック論理回路の判定期間における応答時間を短縮する
ことができるとともに、フローティング時間も短縮する
ことができるので、高速化と信頼性を向上することがで
きる。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を示す半導体
論理回路の回路構成図である。ダイナミック論理回路1
は、図2(a)で示した基本形のダイナミックCMOSゲート
1である。また、第1のフローティング防止回路F1は、
インバータ3段(奇数段であればよい)の遅延回路DLと、
該遅延回路DLの出力φ2をゲートで受ける第1のp形MOS
トランジスタMP1から成り、遅延回路DLの入力(第1端
子)には制御信号φ1が接続され、p形MOSトランジスタM
P1のドレイン(第2端子)にはダイナミック論理回路1の
出力Z1が接続されている。また、第2のフローティング
防止回路F2は、インバータN1と、該インバータN1の出力
Z2をゲートで受ける第2のp形MOSトランジスタMP2から
成り、インバータN1の入力(第5端子)はダイナミック論
理回路1の出力Z1に接続され、p形MOSトランジスタMP2
のソースは第1の電源VDDに接続され、ドレイン(第4端
子)はp形MOSトランジスタMP1のソース(第3端子)に接
続された構成になっている。
【0007】図3(b)は、本発明の回路の動作説明図で
ある。制御信号φ1が低電位の時(プリチャージ期間)、
入力Aの電位に関係無く、出力Z1はダイナミック論理回
路1のp形MOSトランジスタMP3を介してプリチャージさ
れるため、高電位である。制御信号φ1が低電位から高
電位(判定、評価期間)になると、遅延回路DLの出力φ2
は遅延時間td1遅れて高電位から低電位になり、p形MOS
トランジスタMP1は非導通から導通にかわる。次に、判
定期間のうち、遅延時間td1の期間と、残りの時間td2の
期間について述べる。まず、遅延時間td1の期間では、
入力Aが高電位の場合(ケース1)、n形論理回路およびn
形MOSトランジスタMN3が導通状態であり、かつ、p形MO
SトランジスタMP1が非導通であることにより、出力Z1に
蓄積されている電荷は第2電源VSSを通して高速に放電
される。また、入力Aが低電位の場合(ケース2)には、
n形論理回路が非導通であり、かつ、p形MOSトランジ
スタMP1が非導通であることにより、出力Z1に蓄積され
ている電荷は充放電されず高電位のままであり、フロー
ティング状態である。
【0008】次に、残りの時間td2の期間では、制御信
号φ1が高電位(判定、評価期間)で、遅延回路DLの出
力φ2が低電位であるためp形MOSトランジスタMP1が導
通状態であるが、入力信号Aが高電位の場合(ケース
1)、出力Z1が低電位で出力Z2が高電位のため、p形MOS
トランジスタMP2が非導通であり、出力Z1は低電位に保
たれる。また、td2の期間では、前述の如くp形トラ
ンジスタMP1が導通であり、かつ、入力信号Aが低電位の
場合(ケース2)には、出力Z1が高電位で出力Z2が低電位
のためp形トランジスタMP2が導通であることにより、
出力Z1は第1の電源電位VDDに接続されるため、高電位
に接続されることになりフローテイング状態ではなくな
る。結局、図3(a)から明らかなように、本実施例で
は、図3(a)に示すようにp形MOSトランジスタMP2の
非導通状態をtd1の時間のみとし、残りのtd2の時
間は導通状態にした。これにより応答時間は速くなり、
フローティング時間はtd1のみの時間となったので、本
実施例によれば、ダイナミック論理回路の判定期間にお
ける応答時間の短縮化と、フローティング時間の短縮化
を図ることができる。
【0009】図4(a)及び(b)は、第1の実施例に適用
される他のダイナミック論理回路の回路構成図である。
これらは、従来から知られている回路であり、図4(a)
は図1に示したダイナミック論理回路1の貫通防止用n
形MOSトランジスタMN3が削除されている回路である。従
って、この回路を用いる場合、プリチャージ期間中は入
力信号Aを低電位に保つように制御しないと、貫通電流
が流れる。また、図4(b)は、入力信号Aを入力とするC
MOSインバータ(或いはNAND回路、或いはn形論理回路)N
2と、制御信号φ1を入力とするCMOSインバータN3で構成
され、CMOSインバータN3のn形MOSトランジスタMN5のソ
ースがインバータN2の出力に接続され、CMOSインバータ
N3の出力がダイナミック論理回路1の出力Z1となってい
る。この回路は、図1に示すダイナミック論理回路1と
同じ動作を行なう。すなわち、図1のダイナミック論理
回路1のp形MOSトランジスタMP3とn形MOSトランジスタM
N3からなるCMOSが、図4(b)のp形MOSトランジスタM
P5とn形MOSトランジスタMN5からなるCMOSに相当し、図
1のn形論理回路が、図4(b)のp形MOSトランジスタ
MP4とn形MOSトランジスタMN4からなるCMOSに相当する。
【0010】図5は、第1の実施例に適用される他の第
1のフローティング防止回路F1を示す図である。この回
路は、インバータ2段(偶数段であればよい)の遅延回路
DLと、該遅延回路DLの出力φ2をゲートで受ける第1の
n形MOSトランジスタMN1で構成されている。 このよう
に、図1に示す第1のフローティング防止回路F1にn形
MOSトランジスタを使用した場合には、遅延回路DLのイ
ンバータは偶数段にする必要がある。また、図3(b)の
動作説明図に示す信号φ2のみの極性を反転して考える
必要がある。以上、図1、図4、図5に示すダイナミッ
ク論理回路1、及び第1のフローティング防止回路F1、
及び第2のフローティング防止回路F2を、各々組み合わ
せた回路構成とすることで、第1の実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0011】次に、図6に本発明の第2の実施例を示す
半導体論理回路の回路構成図である。本実施例は、ダイ
ナミック論理回路1がp形論理回路を含むダイナミック
論理回路である場合である。この場合には、ダイナミッ
ク論理回路1、及び第1のフローティング防止回路F1、
及び第2のフローティング防止回路F2の接続関係は、図
1に示す第1の実施例とほぼ同様であるが、次の点が異
なっている。すなわち、p形MOSトランジスタMP1及びMP
2のかわりにn形MOSトランジスタMN1及びMN2を使用し、
n形MOSトランジスタMN2のソースが第2の電源VSSに接続
されていることである。また、n形MOSトランジスタMN1
のゲートを駆動している遅延回路DLの出力φ2の極性
は、制御信号φ1の極性と逆である必要があるため、遅
延回路DLのインバータ段数は奇数段である必要がある。
本実施例の回路動作は、図3(b)に示す動作説明図の各
信号の極性を反転させて考える必要がある。また、プリ
チャージ及び判定期間の充放電関係を第1の実施例の場
合と逆にして考える必要がある。例えば、図6の制御信
号φ1はプリチャージ期間でハイレベル、評価期間でロ
ーレベルとなり、第1のフローティング防止回路F1の信
号φ2は逆にプリチャージ期間でローレベル、評価期間
でハイレベルとなる。
【0012】図7(a)及び(b)は、第2の実施例に適用
される他のダイナミック論理回路を示す図である。これ
らは、従来から知られている回路であり、図7(a)は図
6に示したダイナミック論理回路1の貫通防止用p形MOS
トランジスタMP3が削除されている回路である。従っ
て、この回路を使用する場合、プリチャージ期間中は入
力信号Aを高電位に保つように制御しないと、貫通電流
が流れる。また図7(b)は、入力信号Aを入力とするCMO
Sインバータ(或いはNOR回路、或いはp形論理回路)N4
と、制御信号φ1を入力とするCMOSインバータN5で構成
され、該CMOSインバータN5のp形MOSトランジスタMP7の
ソースが該インバータN4の出力に接続され、該CMOSイン
バータN5の出力がダイナミック論理回路1の出力Z1とな
っている。この回路は、図6に示したダイナミック論理
回路1と同じ動作を行なう。
【0013】図8は、第2の実施例に適用される他の第
1のフローテイング防止回路F1を示す図である。この回
路は、インバータ2段(偶数段であればよい)の遅延回路
DLと、該遅延回路DLの出力φ2をゲートで受ける第1の
p形トランジスタMP1で構成されている。図6に示す第
1のフローティング防止回路F1にn形MOSトランジスタ
ではなくp形MOSトランジスタを使用する場合には、図
8に示すように、遅延回路DLのインバータの数を偶数に
してその出力φ2にp形MOSトランジスタMP1を接続す
る。以上、図6、図7、図8に示すダイナミック論理回
路1、及び第1のフローティング防止回路F1、及び第2
のフローティング防止回路F2を、各々組み合わせた回路
構成とすることで、第1の実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0014】図9は、本発明の第3の実施例を示す半導
体論理回路の回路構成図である。本実施例は、入力信号
Aを入力とするCMOSインバータ(或いはNAND回路)N6と、
前記制御信号φ1を入力とするCMOSインバータN7から成
り、該CMOSインバータN7のn形MOSトランジスタMN9のソ
ースが、該インバータN6の出力に接続されているダイナ
ミック論理回路1と、前記制御信号φ1を入力とする遅延
回路DLの出力φ2をゲートで受けるp形MOSトランジスタ
MP10から成る第3のフローティング防止回路F3とで構成
され、該p形トランジスタMP10のソースがダイナミック
論理回路1の出力Z1に接続され、ドレインが該インバー
タN6の出力に接続されている。このように、図4(b)
に示すダイナミック論理回路1を使用した場合には、図
9に示すような簡単な構成の第3のフローティング防止
回路1を付加するのみで、図1の半導体論理回路と同一
の効果が得られる。
【0015】まず、このダイナミック論理回路1の動作
を説明する。この回路は従来から知られている回路であ
り、基本的には図3(a)に示す従来回路の動作説明図の
実線で示す動作と同じである。すなわち、制御信号φ1
が高電位(判定、評価期間)で入力信号Aが低電位の場合
(ケース2)、出力Z1はp形MOSトランジスタMP8、及びn
形MOSトランジスタMN9を介してVDD電位に充電されてい
るが、n形MOSトランジスタMN9をソースフォロワとして
用いているため、ノイズ耐性が弱い。すなわち、n形MO
SトランジスタMN9のしきい値電圧をVthとすると、出力Z
1は(VDD-Vth)電位まで容易に低下し、出力Z1は充電する
能力も弱く、再びVDD電位になるのに長い時間を要す
る。この問題を解決するために、第3のフローティング
防止回路F3を設けている。これにより、図3(b)に示す
ように、応答期間を短縮し、フローティング期間をtd1
のみに短縮している。この場合、制御信号φ1が低電位
から高電位(プリチャージ期間から評価期間)に変わる
と、遅延回路DLの遅延時間分遅れてp形MOSトランジス
タMP10が導通となる。p形MOSトランジスタMP10は、ソ
ース接地で用いられているため、出力Z1は容易にVDD電
位に充電されるため、前記の様にノイズ耐性が弱いとい
う問題が無くなる。
【0016】図10は、本発明の第4の実施例を示す半
導体論理回路の回路構成図である。本実施例は、図9の
回路構成において、ダイナミック論理回路1を図7
(b)に示す回路に置き替え、第3のフローティング防
止回路F3のp形MOSトランジスタMP10をn形MOSトランジ
スタMN13で構成し、第4のフローティング防止回路とし
たものである。入力信号Aを入力とするCMOSインバータ
(或いはNOR回路)N8と、前記制御信号φ1を入力とするCM
OSインバータN9から成り、該CMOSインバータN9のp形MO
SトランジスタMP12のソースが、該インバータN8の出力
に接続されているダイナミック論理回路1と、前記制御
信号φ1を入力とする遅延回路DLの出力φ2をゲートで受
けるn形MOSトランジスタMN13から成る第4のフローテ
ィング防止回路F4とで構成され、該n形MOSトランジス
タMN13のソースがダイナミック論理回路1の出力Z1に接
続され、ドレインが該インバータN8の出力に接続されて
いる。本実施例の回路動作は、図3(b)に示す動作説明
図の各信号の極性を反転させて考える必要がある。ま
た、プリチャージ及び判定(評価)期間の充放電関係を
第1の実施例の場合と逆にして考える必要がある。例え
ば、図10の制御信号φ1はプリチャージ期間でハイレ
ベル、判定(評価)期間でローレベルとなり、第1のフ
ローティング防止回路F1の信号φ2は逆にプリチャージ
期間でローレベル、判定(評価)期間でハイレベルとな
る。
【0017】このダイナミック論理回路1も従来から知
られている回路であり、基本的には図3(a)に示す従来
回路の動作説明図の実線で示す信号の極性を反転した動
作と同じである。また、第3の実施例と同様の問題があ
る。すなわち、制御信号φ1が低電位(判定、評価期間)
で入力信号Aが高電位の場合(ケース2)、出力Z1はn形M
OSトランジスタMN11、及びp形MOSトランジスタMP12を
介してVSS電位に放電されているが、p形MOSトランジス
タMP12がソースフォロワとして用いられているため、ノ
イズ耐性が弱い。すなわち、p形MOSトランジスタMP12
のしきい値電圧をVthとすると、出力Z1は(VSS+Vth)電位
まで容易に上昇し、再びVSS電位に下がるまで長い時間
を要する。この問題を解決するために第4のフローティ
ング防止回路F4を設けている。これにより、図3(b)に
示すように、応答期間を短縮し、フローティング期間を
td1のみに短縮している。この場合、制御信号φ1が高電
位から低電位(プリチャージ期間から評価期間)に変わる
と、遅延回路DLの遅延時間分遅れてn形MOSトランジス
タMN13が導通となる。n形MOSトランジスタMN13は、ソ
ース接地で用いられるため、出力Z1は容易にVSS電位に
放電され、ノイズ耐性が弱いという問題が無くなる。
【0018】図11は、本発明の第5の実施例を示す半
導体論理回路の回路構成図であり、図12は、本発明の
第6の実施例を示す半導体論理回路の回路構成図であ
る。以下、制御信号φ1で複数の本発明回路を駆動する
場合について述べる。まず、図1の第1の実施例を複数
個駆動する場合を図11により説明する。本実施例は、
簡単化のため4つのドライバDR1〜DR4を駆動するケース
を示している。ここでドライバDR1〜DR4とは、図1に示
すダイナミック論理回路1と第1のフローティング防止回
路F1から遅延回路DLを除いた回路と第2のフローティン
グ防止回路F2が含まれる。制御信号φ1はドライバDR1〜
DR4に共通に入力され、入力信号A〜DはドライバDR1〜DR
4に各々一本ずつ入力されている。また、制御信号φ1を
入力とする遅延回路DLは一つであり、その出力信号φ2
はドライバDR1〜DR4のp形MOSトランジスタMP1のゲート
に共通に入力されている。この様に、同じ制御信号φ1
で複数の本発明回路を駆動する場合には、遅延回路DLを
共通化して一つにできるため、消費電力とレイアウト面
積をあまり増加させないで、第1の実施例と同様の効果
を得ることができる。次に、図9の第3の実施例を複数
個駆動する場合を、図12に示している。ここで、ドラ
イバDR1〜DR4とは、図9に示すダイナミック論理回路1
と第3のフローティング防止回路F3から遅延回路DLを除
いた回路が含まれる。図12に示すように、本実施例も
上記同様、同じ制御信号φ1で複数の本発明回路を駆動
する場合は、遅延回路DLを共通化して一つにできるた
め、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。な
お、第2、第4の実施例を複数個駆動する場合も同様で
あることは明らかである。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ダイナ
ミック論理回路の判定(評価)期間における応答時間の短
縮化と、フローティング時間の短縮化を図ることができ
るので、論理回路の動作の高速化と信頼性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す半導体論理回路の
回路構成図である。
【図2】従来例のダイナミック論理回路を示す回路構成
図である。
【図3】本発明および従来の論理回路の動作説明図であ
る。
【図4】第1の実施例に適用される他のダイナミック論
理回路を示す図である。
【図5】第1の実施例に適用される他のフローティング
防止回路を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す半導体論理回路の
回路構成図である。
【図7】第2の実施例に適用される他のダイナミック論
理回路を示す図である。
【図8】第2の実施例に適用される他のフローティング
防止回路を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す半導体論理回路の
回路構成図である。
【図10】本発明の第4の実施例を示す半導体論理回路
の回路構成図である。
【図11】本発明の第5の実施例を示す半導体論理回路
の回路構成図である。
【図12】本発明の第6の実施例を示す半導体論理回路
の回路構成図である。
【符号の説明】
φ1〜φ…制御信号、A…入力信号、1…ダイナミック論
理回路、DL…遅延回路、F1〜F2…第1および第2のフロ
ーティング防止回路、MN3…n形MOSトランジスタ、MP1
〜MP3…p形MOSトランジスタ、N1〜N9…インバータ、Z1
…出力、MP4〜MP12…p形MOSトランジスタ、MN4〜MN9,M
N11〜MN13…n形MOSトランジスタ、VDD…電源電位(ハイ
レベル)、VSS…電源電位(ローレベル)、F3,F4…第3お
よび第4のフローティング防止回路、DR…ドライバ回
路、Z11〜Z14,Z21〜Z24…出力、B,C,D…入力信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠 武志 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つないし複数の入力信号A及びプリチャ
    ージ期間または判定期間を決める制御信号φ1の各々を
    入力とするダイナミック論理回路1と、 該ダイナミック論理回路1の制御信号φ1を入力とし、
    第1のMOSトランジスタのドレイン側とソース側の各
    々を出力とし、ドレイン側またはソース側が上記ダイナ
    ミック論理回路1の出力Z1に接続されている第1のフ
    ローティング防止回路F1と、 上記ダイナミック論理回路1の出力Z1を入力とし、第
    2のMOSトランジスタのドレイン側を出力とし、該出
    力が上記第1のMOSトランジスタのソース側またはド
    レイン側と接続されている第2のフローティング防止回
    路F2とで構成することを特徴とする半導体論理回路。
  2. 【請求項2】前記ダイナミック論理回路1は、入力信号
    Aを入力とするn形論理回路を含むダイナミック論理回
    路であることを特徴とする請求項1に記載の半導体論理
    回路。
  3. 【請求項3】前記ダイナミック論理回路1は、入力信号
    Aを入力とするCMOSインバータN2と、制御信号φ
    1を入力とするCMOSインバータN3で構成され、該
    CMOSインバータN3を構成するN形MOSトランジ
    スタMN5のソースが上記CMOSインバータN2の出
    力に接続され、かつ該CMOSインバータN3の出力が
    ダイナミック論理回路1の出力であることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体論理回路。
  4. 【請求項4】前記第1のフローティング防止回路F1
    は、前記制御信号φ1を入力とする遅延回路DLと、該
    遅延回路DLの出力φ2をゲートで受ける第1のpまた
    はn形MOSトランジスタMP1またはMN1で構成さ
    れており、該第1のpまたはn形MOSトランジスタM
    P1のドレインまたはMN1のソースがダイナミック論
    理回路1の出力Z1に接続され、MP1のソースまたは
    MN1のドレインが第2のフローティング防止回路F2
    の出力端子に接続されていることを特徴とする請求項1
    〜3の1つに記載の半導体論理回路。
  5. 【請求項5】前記第2のフローティング防止回路F2
    は、CMOSインバータN1と、該CMOSインバータ
    N1の出力Z2をゲートで受ける第2のp形トランジス
    タMP2で構成されており、該CMOSインバータN1
    の入力がダイナミック論理回路1の出力Z1に接続さ
    れ、該第2のp形トランジスタMP2のドレインが第1
    のフローティング防止回路F1の第1のpまたはn形MO
    SトランジスタMP1のソースまたはMN1のドレイン
    に接続され、MP2のソースが第1の電源VDDに接続
    されていることを特徴とする請求項1〜4の1つに記載
    の半導体論理回路。
  6. 【請求項6】前記ダイナミック論理回路1は、入力信号
    Aを入力とするp形論理回路を含むダイナミック論理回
    路であることを特徴とする請求項1に記載の半導体論理
    回路。
  7. 【請求項7】前記ダイナミック論理回路1は、入力信号
    Aを入力とするCMOSインバータN4と、制御信号φ
    を入力とするCMOSインバータN5で構成され、該C
    MOSインバータN5のp形トランジスタMP7のソー
    スが該インバータN4の出力に接続され、該CMOSイ
    ンバータN5の出力がダイナミック論理回路1の出力で
    あることを特徴とする請求項1に記載の半導体論理回
    路。
  8. 【請求項8】前記第1のフローティング防止回路F1
    は、前記制御信号φ1を入力とする遅延回路DLと、該
    遅延回路DLの出力φ2をゲートで受ける第1のnまた
    はp形MOSトランジスタMN1またはMP1で構成さ
    れており、該第1のnまたはp形MOSトランジスタM
    N1のドレインまたはMP1のソースがダイナミック論
    理回路1の出力端子に接続され、MN1のソースまたは
    MP1のドレインが第2のフローティング防止回路F2
    の出力端子に接続されていることを特徴とする請求項6
    〜7の1つに記載の半導体論理回路。
  9. 【請求項9】前記第2のフローティング防止回路F2
    は、CMOSインバータN1と、該CMOSインバータ
    N1の出力Z2をゲートで受ける第2のn形MOSトラ
    ンジスタMN2で構成されており、該CMOSインバー
    タN1の入力がダイナミック論理回路1の出力Z1に接
    続され、該第2のn形MOSトランジスタMN2のドレ
    インが第1のフローティング防止回路F1の第1のnま
    たはp形MOSトランジスタMN1またはMP1のソー
    スまたはドレインに接続され、MN2のソースが第2の
    電源VSSに接続されていることを特徴とする請求項6
    〜8の1つに記載の半導体論理回路。
  10. 【請求項10】1ないし複数の入力信号Aを入力とする
    CMOSインバータN6と、制御信号φ1を入力とする
    CMOSインバータN7から成り、該CMOSインバー
    タN7のn形MOSトランジスタMN9のソースが、該
    CMOSインバータN6の出力に接続されているダイナ
    ミック論理回路1と、前記制御信号φ1を入力とする遅
    延回路DLの出力φ2をゲートで受けるp形トランジス
    タMP10から成る第3のフローティング防止回路F3
    とで構成され、該p形MOSトランジスタMP10のソ
    ースがダイナミック論理回路1の出力Z1に接続され、
    ドレインが該CMOSインバータN6の出力に接続され
    ていることを特徴とする半導体論理回路。
  11. 【請求項11】1ないし複数の入力信号Aを入力とする
    CMOSインバータN8と、制御信号φ1を入力とすC
    MOSインバータN9から成り、該CMOSインバータ
    N9のp形MOSトランジスタMP12のソースが、該
    CMOSインバータN8の出力に接続されているダイナ
    ミック論理回路1と、前記制御信号φ1を入力とする遅
    延回路DLの出力φ2をゲートで受けるn形MOSトラ
    ンジスタMN13から成る第4のフローティング防止回
    路F4とで構成され、該n形MOSトランジスタMN1
    3のソースがダイナミック論理回路1の出力Z1に接続
    され、ドレインが該CMOSインバータN8の出力に接
    続されていることを特徴とする半導体論理回路。
  12. 【請求項12】前記半導体体論理回路を複数個設けると
    ともに、該複数の半導体論理回路の遅延回路DLを共通
    化して一個設け、制御信号φ1と該共通化した遅延回路
    DLの出力φ2で該複数の半導体論理回路を共通に駆動
    することを特徴とする請求項1〜11の1つに記載の半
    導体論理回路。
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