JPH09111911A - 吸音性を付与した防火性積層体 - Google Patents

吸音性を付与した防火性積層体

Info

Publication number
JPH09111911A
JPH09111911A JP7293517A JP29351795A JPH09111911A JP H09111911 A JPH09111911 A JP H09111911A JP 7293517 A JP7293517 A JP 7293517A JP 29351795 A JP29351795 A JP 29351795A JP H09111911 A JPH09111911 A JP H09111911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound absorbing
absorbing material
fireproof
material layer
lamination body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7293517A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuchika Iino
和近 飯野
Kazuhito Yuzuriha
一仁 杠
Nobuyuki Tsuchiya
信之 土屋
Kenji Koshiishi
謙二 輿石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP7293517A priority Critical patent/JPH09111911A/ja
Publication of JPH09111911A publication Critical patent/JPH09111911A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に低周波領域の騒音に対する吸音性能がよ
く、防火性のある積層体を提供する。 【解決手段】 この防火性積層体は、パンチングメタル
からなる基材とし、基材の両面又は片面に積層された不
燃性又は難燃性の繊維質吸音材層とを備え、前記吸音材
層の通気度を200cm3 /cm2 ・秒以下に調整して
いる。積層体の背面には、パンチングメタル2の山形加
工、又は間隙を介した枠構造体への取付けにより、吸音
性向上に有効な背面空気層4を設けることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅,ビル等の防音・
防火壁として使用される積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅,ビル等の防音壁では、ロックウー
ル,ガラスウール等の繊維質を壁内部に充填することに
よって防音性能を高めている。また、繊維質を充填する
ための作業を省略するために、予め繊維質を金属板,合
板等に積層した積層体が使用されることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ロックウール,ガラス
ウール等の吸音材を使用して騒音を吸収する場合、2K
Hz以上の高周波領域の騒音は比較的薄い材料で吸収で
きるが、2KHz以下の低周波領域の吸音には吸音材を
厚くすることが必要になる。しかし、吸音材を厚く施工
することは、経済性や施工作業性が劣ることになる。本
発明は、このような問題を解消すべく案出されたもので
あり、基材としてパンチングメタルを使用し、この基材
と吸音性,防火性に優れた繊維質とを組み合わせること
により、低周波の騒音でも効率よく吸収でき、且つ防火
性も良好な積層体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の防火性積層体
は、その目的を達成するため、パンチングメタルからな
る基材とし、基材の両面又は片面に積層された不燃性又
は難燃性の繊維質吸音材層とを備え、前記吸音材層の通
気度を200cm3 /cm2 ・秒以下に調整したことを
特徴とする。繊維質吸音材には、防火性を付与するた
め、無機繊維,金属繊維,カーボン繊維等の不燃性不織
布や不織布、難燃処理を施した有機繊維の織布や不織布
が使用される。たとえば、無機繊維を利用したものとし
ては、溶融したガラスを高速ワインダーで巻き取り、得
られたガラス長繊維を織りあげたガラスクロスがある。
この繊維質吸音材をパンチングメタルと組み合わせると
き、パンチングメタルに穿設した孔を介した吸音性能が
繊維質の吸音性能と相俟つて優れた吸音性を呈する積層
体となる。パンチングメタルとしては、溝型鋼等ででき
た枠構造体等の支持体に取り付けたとき背面側に空気層
が形成されるように山形加工したものも使用される。或
いは、積層体が取り付けられる枠構造体として凹部のあ
る溝型鋼等を使用し、枠構造体と平坦な積層体との間に
背面空気層を形成することもできる。
【0005】本発明に従った防火性積層体1は、たとえ
ば図1に示すようにパンチングメタル2の片面に繊維質
吸音材層3を積層した構造をもっている。繊維質吸音材
層3には、たとえば吸音性に優れた不燃性のガラスクロ
スが使用される。繊維質吸音材層3は、図2に示すよう
にパンチングメタル3の両面に積層することもできる。
繊維質吸音材層3は、多数の連続した細かな隙間を内部
にもっている。音波(空気の振動)は、繊維質吸音材層
3の細かな隙間に入り込むと、空気の粘性抵抗のために
消耗し、熱となって減衰する。良好な吸音性を確保する
ためには、繊維質吸音材層3の通気度を200cm3
cm2 ・秒以下に調整して、空気の粘性抵抗を大きくす
ることが必要である。
【0006】本発明の防火性積層体1では、パンチング
メタル2の孔が形成されていない部分で繊維質吸音材層
3が拘束される。パンチングメタルは、繊維質吸音材の
吸音性能を阻害することなく、構造材としての機能をも
つ。また、図3に示すように背面空気層4を設けること
によって、2KHz以下の低周波領域の騒音を効率よく
吸収することができる。背面空気層4は、繊維質吸音材
層3を積層したパンチングメタル2に山形加工を施すこ
とにより形成される。或いは、予め所定形状に成形した
パンチングメタル2に繊維質吸音材層3を積層してもよ
い。また、図4に示すように平坦な積層体1を溝型鋼等
の凹部のある枠構造体5に取り付けることによっても、
背面空気層4が設けられる。
【0007】
【実施例】板厚0.6mmのステンレス鋼板に孔径8m
m及びピッチ10mmで多数の孔を開けたものを、パン
チングメタルとして使用した。このパンチングメタル
に、ホットメルト系接着剤を使用して表1に示す吸音材
を貼り合わせた。吸音材としては、通気度が異なるガラ
スクロス及び難燃性不織布を使用した。ガラスクロスに
は、綾織りガラスクロスA,B,平織りガラスクロス
C,Dの4種類を使用した。難燃性不織布としては、ポ
リエステル系の繊維に難燃処理を施した4種類の難燃不
織布A〜Dを使用した。
【0008】
【0009】繊維質吸音材層を貼り合わせた各積層体に
ついて、B&K社製の4206型2マイクロフォン測定
管及び2032型FFT分析器を使用し、背面空気層を
100mmに設定した条件下で垂直入射吸音率を測定す
ることにより吸音性能を調査した。調査結果を表1に併
せ示す。また、フラジール型試験機を使用し、JISL
A法で通気度を測定した。調査結果を示す表1及び図5
にみられるように、本発明に従った積層体は、広範囲の
周波数領域で高い吸音率を示した。通気度は概して吸音
性と反比例の関係にあり、通気度を205cm3 /cm
2 ・秒とした比較例では吸音効果が低下していた。この
ことから、200cm3 /cm2 ・秒以下の通気度が必
要であることが判る。
【0010】背面空気層を大きくとるとき、図6に示す
ように特に低周波領域で優れた吸音性能がみられた。図
6は、吸音率のピーク周波数が背面空気層の大きさに応
じて変わっていることを示している。そこで、図6の関
係を利用して背面空気層の大きさを設定すると、吸音し
たい周波数の騒音が効率よく吸収されることが判る。ま
た、図7に示すように背面空気層を100mmとること
により、薄いガラスクロスを貼り合わせた場合でも、ガ
ラスウールを50mmの厚みで貼り合わせた従来の吸音
材に比較して、ピーク値が同等の吸音率が得られてい
た。このことは、背面空気層を確保することにより、ガ
ラスクロス等の薄い吸音材をパンチングメタルに貼り合
わせる場合でも良好な吸音性能が得られることを示す。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の防火性
積層体は、パンチングメタルの片面又は両面に繊維質吸
音材層を積層することにより、吸音性能,防火性に優れ
た壁材,床材,天井材等として使用される。吸音性能
は、パンチングメタルに山形加工等を施し、或いは溝型
鋼等の枠構造体に取り付けるときに背面空気層を設ける
ことによって更に向上し、特に低周波領域の吸音が可能
となる。なかでも、背面空気層の厚みを張設することに
よって、吸音しようとする周波数領域で高いピーク値を
示す吸音材又は吸音構造体として使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パンチングメタルの片面に繊維質吸音材層を
貼り合わせた防火性積層体
【図2】 パンチングメタルの両面に繊維質吸音材層を
貼り合わせた防火性積層体
【図3】 山形加工したパンチングメタルに繊維質吸音
材層を貼り合わせた防火性積層体
【図4】 背面空気層を介して枠構造体に取り付けた防
火性積層体
【図5】 吸音材に応じた吸音性能の変化を示すグラフ
【図6】 背面空気層が吸音性能に及ぼす影響を示すグ
ラフ
【図7】 本発明に従った積層体と従来の吸音材の吸音
性能を比較したグラフ
【符号の説明】
1:防火性積層体 2:パンチングメタル 3:繊
維質吸音材層 4:背面空気層 5:枠構造体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 輿石 謙二 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチングメタルからなる基材とし、基
    材の両面又は片面に積層された不燃性又は難燃性の繊維
    質吸音材層とを備え、前記吸音材層の通気度を200c
    3 /cm2 ・秒以下に調整したことを特徴とする吸音
    性を付与した防火性積層体。
  2. 【請求項2】 支持体に取り付けたとき背面側に空気層
    が形成されるように山形加工したパンチングメタルを使
    用した請求項1記載の防火性積層体。
JP7293517A 1995-10-17 1995-10-17 吸音性を付与した防火性積層体 Withdrawn JPH09111911A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7293517A JPH09111911A (ja) 1995-10-17 1995-10-17 吸音性を付与した防火性積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7293517A JPH09111911A (ja) 1995-10-17 1995-10-17 吸音性を付与した防火性積層体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09111911A true JPH09111911A (ja) 1997-04-28

Family

ID=17795770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7293517A Withdrawn JPH09111911A (ja) 1995-10-17 1995-10-17 吸音性を付与した防火性積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09111911A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014080734A1 (ja) 2012-11-21 2014-05-30 東海旅客鉄道株式会社 吸音パネル
JP2018084054A (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 株式会社セラ−ズ 不燃吸音材

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014080734A1 (ja) 2012-11-21 2014-05-30 東海旅客鉄道株式会社 吸音パネル
US9751538B2 (en) 2012-11-21 2017-09-05 Central Japan Railway Company Sound absorbing panel
JP2018084054A (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 株式会社セラ−ズ 不燃吸音材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6675551B1 (en) Plate-shaped constructional element and method
EP2311028B1 (en) Multilayer sound absorbing sheet and method of absorbing sound
US4428454A (en) Acoustical panel construction
CN1074492C (zh) 吊顶
EP2231942B1 (en) Acoustic absorber with barrier facing
JP2023093414A (ja) 積層パネル
CA2042414C (en) Sound absorbing materials and processes for producing the same
AU2009206197B2 (en) Non-combustible sound-absorbing facing
JP2017101402A (ja)
JP3326057B2 (ja) 吸音性繊維製品
JPH09111911A (ja) 吸音性を付与した防火性積層体
WO2020116139A1 (ja) 防音カバーおよびエンジンユニット
JPH09228506A (ja) 吸音体
WO2019004151A1 (ja) 防音用被覆材およびエンジンユニット
CN213449259U (zh) 吸声复合软包
JPS6183743A (ja) 吸音性を有する遮音パネル
CN217000257U (zh) 一种抗燃的隔音板
JP6655569B2 (ja) エンジンユニット
JPH0596675A (ja) サンドイツチ板
CN2584692Y (zh) 阻燃绝缘吸声板
JP2002227323A (ja) 吸音パネルおよびその取付構造
CN217998680U (zh) 一种具有吸音隔音功能的装饰面板
CN219080649U (zh) 一种墙体隔音减震结构
JP2002371649A (ja) 吸音パネルおよびその取付構造
CA2674986C (en) Non-combustible sound-adsorbing facing

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107