JPH09109756A - パワーシート用スイッチ - Google Patents

パワーシート用スイッチ

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Publication number
JPH09109756A
JPH09109756A JP7272936A JP27293695A JPH09109756A JP H09109756 A JPH09109756 A JP H09109756A JP 7272936 A JP7272936 A JP 7272936A JP 27293695 A JP27293695 A JP 27293695A JP H09109756 A JPH09109756 A JP H09109756A
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JP
Japan
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rotary cover
switch
tilt
seat
adjustment
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Application number
JP7272936A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Miyazawa
康浩 宮沢
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性の向上を図ることができ、かつ構造が
簡単で組立容易であると共に小型化をも図ることのでき
ること。 【解決手段】 スイッチケース2に回転可能に設けられ
回転操作でリクライニング調整を行なうロータリーカバ
ー3と、このロータリーカバー3に外周側から押込み可
能に2個設けられ、各々の押込み状態でロータリーカバ
ー3を回転操作させることによりシートクッション20
2の前後のチルト調整及びシートクッション全体の高さ
調整を行なうチルトキートップ4,5とを備え、リクラ
イニング調整、チルト調整、及び高さ調整を、ロータリ
ーカバー3を当初握った態勢のまま連続操作することが
できるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用シー
トのリクライニング調整、前、後部のチルト調整、及び
高さ調整、さらにはスライド位置調整を電動で行なうパ
ワーシート用スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9は、実公平6−29111
号公報に開示されているパワーシート用スイッチ100
を示す。
【0003】このパワーシート用スイッチ100は、全
体が手に納まる大きさで円形のダイヤル形状に成形され
ており、シートクッション110に対してシートバック
111を傾倒可能に支持するヒンジ軸の軸線上に位置す
るように取付けられている。
【0004】このスイッチ100は全体が回転操作(X
方向)となっていると共に、前後方向(Y方向)に移動
操作可能となっており、X方向の操作でシートバック1
11はその方向に応じた傾倒または起立動作を行ない、
Y方向の操作でシート全体がその方向に応じた移動を行
なうようになっている。
【0005】またこのスイッチ100は、区分けして設
けられた扇形状の前及び後チルトスイッチ部101及び
102を有しており、前チルトスイッチ部101の上部
及び下部をそれぞれ押釦操作するとシートクッション1
10の前部がそれぞれ上動及び下動すると共に、後チル
トスイッチ部102の上部及び下部をそれぞれ押釦操作
するとシートクッション110の後部がそれぞれ上動及
び下動するようになっており、かつ前及び後チルトスイ
ッチ部101及び102の上部または下部を同時に押釦
操作するとシートクッション110の全体が上動または
下動して高さ調整を行なうことができるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パワーシート用スイッチ100は、スイッチ100を握
った態勢でチルト調整操作及び高さ調整操作を行なうこ
とができず、このためリクライニング調整操作と前記調
整操作との間に操作の連続性が無く、操作性を低下させ
る一因となっている。
【0007】また、従来のパワーシート用スイッチ10
0は、スイッチ内に押釦操作されるチルトスイッチ部1
01,102を内蔵している上に、全体が回転操作及び
前後方向移動可能に設けられるものであるから、移動機
構が交錯して機構が複雑化し、組立てが難しくかつ装置
の大型化を招くという課題をも有している。
【0008】本発明は、前記した課題を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は、リクライニング調整、チ
ルト調整、及び高さ調整との間の操作の連続性により操
作性の向上を図ることができ、かつ構造が簡単で組立容
易であると共に小型化をも図ることのできるパワーシー
ト用スイッチを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、スイッチケースに回転可
能に設けられ回転操作でリクライニング調整を行なうロ
ータリーカバーと、このロータリーカバーに外周側から
押込み可能に2個設けられ、各々の押込み状態で前記ロ
ータリーカバーを回転操作させることによりシートクッ
ションの前後のチルト調整及びシートクッション全体の
高さ調整を行なうチルトキートップとを備えたことを特
徴としている。
【0010】このため請求項1記載の発明では、ロータ
リーカバーを握って回転操作することによりリクライニ
ング調整を行なうことができると共に、この握った態勢
のまま2個のチルトキートップを各種の押し込み状態に
してロータリーカバーを回転操作することによりシート
クッションの前後のチルト調整及びシートクッション全
体の高さ調整を連続して行なうことができ、あるいは前
記チルト調整及び高さ調整を行った後、前記リクライニ
ング調整をロータリーカバーを握った態勢のまま連続し
て行なうことができる。また、チルト調整と高さ調整間
の調整操作もロータリーカバーを握った態勢のまま連続
して行なうことができる。
【0011】その上、チルトキートップは、ロータリー
カバーに押込み可能に設けられてロータリーカバーと一
体となって回転するので、ロータリーカバーとチルトキ
ートップの移動方向が相互に交錯することが無く、その
分構造の複雑化を避けて簡単な構造で構成することがで
きる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のパ
ワーシート用スイッチであって、前記ロータリーカバー
が、正逆回転でそれぞれ別異の押しピンを介してスイッ
チONさせる2個のカム面を有して形成されており、前
記正逆回転によるそれぞれのスイッチONによりシート
バックを前方及び後方へ傾動させるように構成されてお
り、前記2個のチルトキートップが、該チルトキートッ
プの押込み作動で押しピンを介してスイッチONさせる
カム面を有して形成されており、いずれか一方のチルト
キートップのスイッチON状態で前記ロータリーカバー
を正逆回転させることによりシートクッションの前後の
チルト調整を行ない、かつ両チルトキートップのスイッ
チON状態で前記ロータリーカバーを正逆回転させるこ
とによりシートクッション全体の高さ調整を行なうよう
に構成されていることを特徴としている。
【0013】このため請求項2記載の発明では、カム面
で押しピンを押してスイッチONさせるものであるか
ら、ロータリーカバー及びチルトキートップの少ない移
動量で押しピンの大きなストロークを得ることができ、
その分操作が容易となると共に、簡単な構造で、かつ装
置の薄型化をも図ることができる。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載のパワーシート用スイッチであって、前記ロー
タリーカバーが略中心部位に中空部を有して形成される
と共に前記中空部をスイッチケースに枢支させて取付け
られており、かつ、シフトキートップが、前記中空部内
に押込み可能に2個設けられると共に各々の押込みによ
りシートの前後位置調整を行なうように構成されている
ことを特徴としている。
【0015】このため請求項3記載の発明では、シフト
キートップをロータリーカバーの回転作用には影響され
ないロータリーカバーの中空部に設けたので、シフトキ
ートップとロータリーカバーの移動方向が相互に交錯す
ることが無く、調整機能の増加にも拘らず構造の複雑化
を避けて簡単な構造で構成することができる。
【0016】さらに、請求項4記載の発明は、請求項1
又は2記載のパワーシート用スイッチであって、シフト
キートップが、前記ロータリーカバーに外周側から押込
み可能に設けられ、押込み状態で前記ロータリーカバー
を回転操作させることによりシートの前後位置調整を行
なうように構成されていることを特徴としている。
【0017】このため請求項4記載の発明では、リクラ
イニング調整、チルト調整、高さ調整、及び前後位置調
整をロータリーカバーを握った態勢のまま連続操作でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態に基づいて具体的に説明する。
【0019】図1乃至図5は一実施形態としてのパワー
シート用スイッチ1を示す。
【0020】このスイッチ1は、スイッチケース2に回
転可能に設けられ回転操作でリクライニング調整を行な
うロータリーカバー3と、このロータリーカバー3に外
周側から押込み可能に2個設けられ各々の押込み状態で
ロータリーカバー3を回転操作させることによりシート
クッションの前後のチルト調整及びシートクッション全
体の高さ調整を行なうチルトキートップ4,5とを備え
て大略構成されている。
【0021】そしてこのスイッチ1は、好ましくはシー
トの前後位置調整を行なうシフトキートップ6,7を備
えて構成される。
【0022】ロータリーカバー3は、略中央部に中空部
を構成する円形孔3bを穿設した円盤上の天板3aと、
この天板3aの外周に沿って形成された外周壁3cと、
前記円形孔3bの孔周に沿って形成された内周壁3dと
からなり、外周壁3cには適宜の間隔でキートップガイ
ド孔32,33が形成されていると共に内周壁3dには
切欠部31と、内周に沿う断面V字状の環状溝3eとが
形成されている。
【0023】さらに、ロータリーカバー3の天板3aの
裏面には、両端に斜面状のカム面35aを有するカム部
35(図2(a),(b),及び図3参照)と、各キー
トップガイド孔32,33の孔幅に合致するガイド板3
6,36(図3及び図5参照)とが形成されており、内
周壁3dの各キートップガイド孔32,33に対向する
側面にはばね受け座3gが形成されており(図3参
照)、かつガイド板36,36の各対向面には断面V字
状のガイド溝36aが形成されている(図5参照)。
【0024】また、チルトキートップ4は、有底角筒状
体に形成されており、図1の図示状態での下面側の略中
央部に斜面状のカム面41が形成されると共にその両側
面に断面V字状の突条42が形成されており、かつ底部
内側にばね固定部4aが突設されると共に、開口側端部
及び下面の底部側にそれぞれ抜け止用突起4b及び抜け
止め用段部4cが形成されて全体構成されている(図4
参照)。このときカム面41は、ロータリーカバー3の
回転操作で後述する押しピン当接が解除されない当接面
積を有して形成されている。
【0025】そして、このチルトキートップ4は、圧縮
ばね26の一端をばね固定部4aに固定した後ロータリ
ーカバー3に天板3aの反対側からガイド36,36間
に挿入するようにして組付けられる。すなわち、チルト
キートップ4は、その上面を天板3aの裏面に対向させ
るようにしてガイド板36,36間に挿入すると共にそ
の突条42をガイド板36のガイド溝36aに嵌合さ
せ、かつ底部側端部をキートップガイド孔32から外方
へ突出させると共に圧縮ばね26の他端をばね受け座3
gに当接させてロータリーカバー3に取付けられる(図
3及び図4参照)。このようにして取付けられたチルト
キートップ4は、圧縮ばね26により外方へ付勢されて
いると共に、突起4b及び段部4cをそれぞれガイド板
36の先端面及び外周壁3cの内側面にそれぞれ当接さ
せて抜け止めが図られており(図3及び図4参照)、圧
縮ばね26のばね力に抗して外方より押し込み可能とな
っている。このときのチルトキートップ4の押込み及び
圧縮ばね26による復帰は、ガイド板36に形成された
ガイド溝36aに案内される。
【0026】もう一方のチルトキートップ5は、カム面
51,突条52,ばね固定部(図示せず)、抜け止用突
起5b及び段部5cを有してチルトキートップ4と同一
形状及び構造を有して形成されており、キートップガイ
ド孔33から底部側端部を外方へ突出させてチルトキー
トップ4と同様な取付け構造で取付けられている。
【0027】このようにチルトキートップ4,5はロー
タリーカバー3にサブアッシされる。
【0028】一方、スイッチケース2は、下方を開放し
た底の浅い箱形状の上ケース21と、上方を開放した底
の浅い箱形状の下ケース22とから構成されており、上
ケース21にはその上面外側にロータリーカバー3を回
転可能に支持する支持筒9と、押しピン11乃至16の
上下動をそれぞれガイドする複数のガイド筒10とが設
けられており、下ケース22の内部には、上面に回路部
20を形成した回路基板19と、この回路基板19を覆
うラバーコンタクトシート30とが設けられている。
【0029】支持筒9は、ロータリーカバー3の内周壁
3dの内径と略同等の外径を有し、下端を上ケース21
の上面に固設した円筒体からなり、筒壁の一部を前記内
周壁3dの切欠部31と略同一の切欠巾でコ字状に切欠
いて形成した切欠部9bと、筒壁の外周に沿って形成さ
れた断面V字状の環状突条9aと、筒壁の内周に沿って
形成された段部9dと、筒内部を半分に仕切る仕切板9
cとを備えて形成されている。さらに筒壁内側面及び仕
切板9cには適宜の個所に小突起aが形成されている。
【0030】ガイド筒10は、下端を上ケース21の上
面に固設し中空部を上ケース21の上面を貫通させて設
けたパイプ体で形成されており、支持筒9の内部と外部
に適宜位置決めされて複数配設されている。すなわち支
持筒9の内部のガイド筒10は仕切板9cで仕切られた
両側エリアのそれぞれの略中央部に位置するように設け
られ、支持筒9の外部のガイド筒10はロータリーカバ
ー3の装着時に、カム部35の両側カム面35a,チル
トキートップ4,5のそれぞれのカム面41,51にそ
れぞれ対応するように位置決めされて設けられている。
これら複数のガイド筒10の各々には、押しピン11乃
至16の各々が装着される。
【0031】押しピン11乃至16の各々はそれぞれ対
応するガイド筒10に下方から挿入され、挿入後各押し
ピンに形成された小突起cにより抜け止めが図られて各
ガイド筒10に取付けられる。すなわち支持筒9内にあ
る2個のガイド筒10にはそれぞれ押しピン15,16
が取付けられ、支持筒9外にある4個のガイド筒10の
内カム部35の両側カム面35a,35aに対応する2
個のガイド筒10にはそれぞれ押しピン11,12が取
付けられると共に、他の2個のガイド筒10であってチ
ルトキートップ4,5のカム面41,51に対応する各
ガイド筒10にはそれぞれ押しピン13,14が取付け
られる。このように押しピン11乃至16は、上ケース
21にサブアッシされる。
【0032】また、下ケース22にサブアッシされるラ
バーコンタクトシート30は、下ケース22を上ケース
21に組付けたときに押しピン11乃至16の各下端部
が当接する複数のコンタクト部17を有して形成されて
おり、このラバーコンタクトシート30で覆われる回路
基板19上の回路部20は、前記各コンタクト部17に
対応して固定接点(図示せず)が設けられると共に、各
固定接点のスイッチON状態でシートの動力源に所望の
作動を指令する制御部23(図32(b)参照)を備え
て形成されている。
【0033】さらに、シフトキートップ6,7は、支持
筒9内の仕切板9cで仕切られた両側エリアに嵌め込み
可能に半円状に形成されており、各シフトキートップ
6,7の側壁には支持筒9内の小突起aに係合して抜け
止め、及びストローク規制される係合孔bが形成される
と共に、その底部には内方へ突出する突起部61,71
がそれぞれ形成されている(図1及び図2(b)参
照)。
【0034】以上のように構成された、チルトキートッ
プ4,5をサブアッシしたロータリーカバー3(以下ロ
ータリーカバー3サブアッシと略称する)、押しピン1
1乃至16をサブアッシした上ケース21(以下、上ケ
ース21サブアッシと略称する)、ラバーコンタクトシ
ート30及び回路基板19をサブアッシした下ケース2
2(以下、下ケース22サブアッシと略称する)、及び
シフトキートップ6,7は次のようにして組付けられ
る。
【0035】まず、リターンスプリング25がそのコイ
ル部25bを段部9d上に載置して支持筒9内に収容さ
れると共にその両側自由端25aを切欠部9bから支持
筒9外へ突出させて上ケース21サブアッシに取付けら
れる。
【0036】次に、内周壁3dの切欠部31を支持筒9
の切欠部9bに合致させて内周壁3dを支持筒9に外挿
させると共に、内周壁3dの環状溝3eを支持筒9の環
状突条9aに嵌合させ、かつ前記切欠部31内にリター
ンスプリング25の自由端25aを位置させてロータリ
ーカバー3サブアッシを上ケース21サブアッシに取付
ける。
【0037】さらに、シフトキートップ6,7を、支持
筒9内の仕切板9cで仕切られた両側エリア内にそれぞ
れ挿入し、その係合孔bを支持筒9内の小突起aに係合
させて上ケース21サブアッシに取付ける。
【0038】次で下ケース22サブアッシを、上ケース
21サブアッシにその下側から嵌め込み、下ケース22
サブアッシの係合突起22aを上ケース21サブアッシ
の係合孔21aに係合させて(図2(b)参照)、スイ
ッチケース2を形成することによってパワーシート用ス
イッチ1を構成することができる。
【0039】このように構成されたパワーシート用スイ
ッチ1において、押しピン11乃至16の各々の下端部
がラバーコンタクトシート30の各コンタクト部17に
当接しており、かつ押しピン11,12の各上端部がカ
ム部35の両側カム面35aの低部に、押しピン13,
14の各上端部がチルトキートップ4,5のカム面4
1,51の低部に、及び押しピン15,16の各上端部
がシフトキートップ6,7の突起61,71にそれぞれ
当接しており、各コンタクト部17はスイッチOFF状
態となっている。
【0040】次にこのパワーシート用スイッチ1の作動
を図6に基づいて説明する。
【0041】ロータリーカバー3を正逆回転操作するこ
とにより、2個のカム面35aの内いずれか一方のカム
面35aで押し込まれる押しピン11又は12を介して
該当するコンタクト部17がスイッチON状態となり、
このスイッチON状態を押しピン11又は12により交
互に行なうことにより制御部23を介してシート200
のリクライニング機構(図示せず)に作動信号が送られ
シートバック201をA方向に往復作動させてリクライ
ニング調整を行なうことができる。
【0042】また、チルトキートップ4,5を押し込む
ことにより、各カム面41,51で押し込まれる押しピ
ン13,14を介して該当するコンタクト部17がスイ
ッチON状態となり、チルトキートップ4,5の内いず
れか一方を押し込んだ状態でロータリーカバー3を回転
操作させることにより、シートクッション202の前部
又は後部をチルト調整することができる。
【0043】すなわち、チルトキートップ4又は5を押
し込んだ状態で、ロータリーカバー3を正逆回転させる
と、制御部23を介してシート200の前部又は後部チ
ルト機構(図示せず)に作動信号が送られ、シートクッ
ション202の前部又は後部をそれぞれB又はC方向に
上下動させてシートクッション202の前部又は後部を
チルト調整することができる。
【0044】さらに、チルトキートップ4,5を同時に
押し込んだ状態で、ロータリーカバー3を正逆回転させ
ると、制御部23を介してシート200の上下機構(図
示せず)に作動信号が送られ、シートクッション200
全体をD方向に上下動させてシートクッション202全
体の高さ調整を行なうことができる。
【0045】これらリクライニング調整、チルト調整、
及び高さ調整は、ロータリーカバー3を握った態勢で相
互に連続して行なうことができる。
【0046】すなわち、ロータリーカバー3を回転操作
してリクライニング調整後、ロータリーカバー3を元の
位置に復帰させた後、このときのロータリーカバー3を
握った態勢のまま、チルトキートップ4及び/あるいは
5を押し込み再度ロータリーカバー3を回転操作してチ
ルト調整及び高さ調整を行なうことができる。この調整
操作は逆操作、すなわちチルト調整及び高さ調整後リク
ライニング調整をも、ロータリーカバー3を当初握った
態勢のまま連続して行なうことができる。なお、一の調
整から他の調整に移るときは一旦全てのコンタクト部1
7をスイッチOFF状態にする。
【0047】これらリクライニング調整、チルト調整、
及び高さ調整の各調整後、あるいは複数の調整の連続調
整後、操作力を解除することにより、ロータリーカバー
3がリターンスプリング25により、チルトキートップ
4,5が圧縮ばね26により、及び各押しピン11乃至
16がコンタクト部17の復帰によりそれぞれ元の位置
に復帰し各コンタクト部17がスイッチOFF状態とな
ってシートバック201及びシートクッション202が
調整後の態勢に維持される。
【0048】さらに、シフトキートップ6又は7を押し
込むことにより、それぞれ押しピン16又は15を介し
て該当するコンタクト部17がスイッチON状態とな
り、制御部23を介してシート200のシフト機構(図
示せず)に作動信号が送られ、シートクッション202
をE方向に前後往復作動させてシートクッション202
の前後の位置調整を行なうことができる。このシフトキ
ートップ6及び7は、調整後、操作力を解除することに
より、該当するコンタクト部17の復帰力が押しピン1
6及び15を介してそれぞれ伝達されて元のスイッチO
FF状態となり、シートクッション202が調整後の位
置に維持される。
【0049】このようにパワーシート用スイッチ1は、
リクライニング調整、チルト調整及び高さ調整を、ロー
タリーカバー3を当初握った態勢のまま連続操作するこ
とができるので、操作性の向上したものとなっている。
【0050】また、パワーシート用スイッチ1は、カム
面35a,41,51でそれぞれ該当する押しピン1
1,12,13,14を押してスイッチONさせるもの
であるから、ロータリーカバー3及びチルトキートップ
4,5の少ない移動で押しピン11,12,13,14
の大きなストロークを得ることができ、その分操作が容
易となると共に簡単な構造でかつ装置の薄型化をも図る
ことができる。
【0051】さらにパワーシート用スイッチ1は、シフ
トキートップ6,7とロータリーカバー3の移動方向が
相互に交錯することがないので、調整機能の増加にも拘
らず構造の複雑化を避けて簡単な構造で構成することが
できる。
【0052】図7は、本発明の他の実施形態としてのパ
ワーシート用スイッチに用いる他のロータリーカバー3
サブアッシを示す。このロータリーカバー3サブアッシ
は、シフトキートップ8を設けた点が相違し、他の構造
は前記した一実施形態としてのパワーシート用スイッチ
1に用いるロータリーカバー3サブアッシと同一構成に
なっている。
【0053】すなわち、シフトキートップ8は、カム面
81,突条82等を有してチルトキートップ4,5と同
一構造を有して形成され、かつ圧縮ばね26により外方
へ付勢された状態でロータリーカバー3に設けたキート
ップガイド孔34に挿入されて、前記したチルトキート
ップ4,5と同一取付構造でロータリーカバー3に取付
けられている。
【0054】そしてこの他のロータリーカバー3サブア
ッシは、前述したスイッチケース2の支持筒10にパワ
ーシート用スイッチ1と同様な取付け構造で取付けられ
る。このときシフトキートップ8のカム面81に対応さ
せて押しピン及びコンタクト部(図示せず)が前記した
チルトキートップ4,5と同様に設けられるが、パワー
シート用スイッチ1で装着したシフトキートップ6,7
は不要となる。
【0055】このように構成された他の実施形態として
のパワーシート用スイッチにおいては、シフトキートッ
プ8を押し込むと共にカム面81で該当する押しピンを
押し込んでスイッチON状態にして、この状態のままロ
ータリーカバー3を正逆回転させることにより、制御部
23を介してシート200のシフト機構に作動信号が送
られ、シートクッション202をE方向に往復作動させ
てシート200の前後方向の位置調整を行なうことがで
きる。
【0056】このため、他の実施形態のパワーシート用
スイッチは、リクライニング調整、チルト調整、及び高
さ調整に加えて前後位置調整をも、ロータリーカバー3
を当初握った状態のまま連続操作することができ、操作
性の一層向上したものとなっている。
【0057】
【発明の効果】以上詳細にのべたように本発明によれ
ば、次の効果を奏することができる。
【0058】すなわち、請求項1記載の発明によれば、 リクライニング調整、チルト調整、及び高さ調整をロ
ータリーカバーを当初握った態勢のまま連続操作するこ
とができること、及び チルトキートップは、ロータリーカバーに押込み可能
に設けられてロータリーカバーと一体となって回転する
ので、ロータリーカバーとチルトキートップの移動方向
が相互に交錯することが無く、その分構造の複雑化を避
けて簡単な構造で構成することができること、により、
操作性の向上を図ることができると共に、組立容易で小
型化をも図ることのできるパワーシート用スイッチを提
供することができる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、カム面で押
しピンを押してスイッチONさせるものであるから、ロ
ータリーカバー及びチルトキートップの少ない移動量で
押しピンの大きなストロークを得ることができ、その分
操作が容易となると共に装置の薄型化をも図ることがで
きるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、操作性
の一層の向上と、一層の小型化を図ることのできるパワ
ーシート用スイッチを提供することができる。
【0060】また、請求項3記載の発明によれば、シフ
トキートップをロータリーカバーの回転作用には影響さ
れないロータリーカバーの中空部に設けたので、シフト
キートップとロータリーカバーの移動方向が相互に交錯
することが無く、この結果請求項1又は2記載の発明の
効果に加えてシフトキートップによるシートの前後位置
調整機能の増加にも拘らず構造の複雑化を避けて簡単な
構造で構成することができるパワーシート用スイッチを
提供することができる。
【0061】さらに請求項4記載の発明によれば、リク
ライニング調整、チルト調整、高さ調整、及び前後位置
調整をロータリーカバーを握った態勢のまま連続操作で
き、この結果請求項1又は2記載発明の効果に加えて操
作性の一層向上したパワーシート用スイッチを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのパワーシート用ス
イッチの分解斜視図である。
【図2】(a)は図1のパワーシート用スイッチの平面
図であり。(b)は、(a)のIIb −IIb 線に沿う断面
図である。
【図3】図2(b)のIII −III 線に沿う断面図であ
る。
【図4】図2(a)のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明のパワーシート用スイッチの作動を説明
するシートの概略側面図である。
【図7】本発明の他の実施形態のパワーシート用スイッ
チに用いられるロータリーカバサアッシの分解斜視図で
ある。
【図8】従来のパワーシート用スイッチの平面図であ
る。
【図9】図8のパワーシート用スイッチの取付け状態を
示すシートの部分側面図である。
【符号の説明】
1 パワーシート用スイッチ 2 スイッチケース 3 ロータリーカバー 3b 円形孔(中空部) 4,5 チルトキートップ 6,7,8 シフトキートップ 11,12,13,14,15,16 押しピン 35a,41,51,81 カム面 200 シート 201 シートバック 202 シートクッション

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチケースに回転可能に設けられ回
    転操作でリクライニング調整を行なうロータリーカバー
    と、 このロータリーカバーに外周側から押込み可能に2個設
    けられ、各々の押込み状態で前記ロータリーカバーを回
    転操作させることによりシートクッションの前後のチル
    ト調整及びシートクッション全体の高さ調整を行なうチ
    ルトキートップとを備えたことを特徴とするパワーシー
    ト用スイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパワーシート用スイッチ
    であって、 前記ロータリーカバーが、正逆回転でそれぞれ別異の押
    しピンを介してスイッチONさせる2個のカム面を有し
    て形成されており、前記正逆回転によるそれぞれのスイ
    ッチONによりシートバックを前方及び後方へ傾動させ
    るように構成されており、 前記2個のチルトキートップが、該チルトキートップの
    押込み作動で押しピンを介してスイッチONさせるカム
    面を有して形成されており、いずれか一方のチルトキー
    トップのスイッチON状態で前記ロータリーカバーを正
    逆回転させることによりシートクッションの前後のチル
    ト調整を行ない、かつ両チルトキートップのスイッチO
    N状態で前記ロータリーカバーを正逆回転させることに
    よりシートクッション全体の高さ調整を行なうように構
    成されていることを特徴とするパワーシート用スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のパワーシート用ス
    イッチであって、 前記ロータリーカバーが略中心部位に中空部を有して形
    成されると共に前記中空部をスイッチケースに枢支させ
    て取付けられており、かつ、 シフトキートップが、前記中空部内に押込み可能に2個
    設けられると共に各々の押込みによりシートの前後位置
    調整を行なうように構成されていることを特徴とするパ
    ワーシート用スイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のパワーシート用ス
    イッチであって、 シフトキートップが、前記ロータリーカバーに外周側か
    ら押込み可能に設けられ、押込み状態で前記ロータリー
    カバーを回転操作させることによりシートの前後位置調
    整を行なうように構成されていることを特徴とするパワ
    ーシート用スイッチ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002270065A (ja) * 2001-03-14 2002-09-20 Zexel Valeo Climate Control Corp 中点自動復帰式シャトルスイッチ機構
US6936935B2 (en) 2000-08-03 2005-08-30 Daimlerchrysler Ag Switch arrangement
JP2010179758A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Delta Kogyo Co Ltd パワーシートの調整装置
KR101292592B1 (ko) * 2012-02-06 2013-08-16 세진전자 주식회사 자동차용 좌석 구동 스위치

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