JPH09108754A - 缶のネッキング加工装置 - Google Patents

缶のネッキング加工装置

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JPH09108754A
JPH09108754A JP7265944A JP26594495A JPH09108754A JP H09108754 A JPH09108754 A JP H09108754A JP 7265944 A JP7265944 A JP 7265944A JP 26594495 A JP26594495 A JP 26594495A JP H09108754 A JPH09108754 A JP H09108754A
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JP
Japan
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cylinder
necking
pipe
roll
drive mechanism
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JP7265944A
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English (en)
Inventor
Shoji Matsuo
昭二 松尾
Shinichi Kiyota
伸一 清田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 缶内面へのワックスの転写を確実に防止し
て、缶の品質向上を図る。 【解決手段】 回転胴14の回転の間に駆動機構によっ
て内部ロールおよび外部ロールの外周面を近接させ、両
ロール間に缶1を挟んで開口端を縮径していくネッキン
グ加工装置において、両ロール間への缶1の供給の有無
を検知する缶検出手段18と、ロール間に缶1が供給さ
れないときに駆動機構の作動を停止するストッパ手段と
を設け、回転胴14の一回転ごとに、ストッパ手段によ
る駆動機構の停止を解除する方向にストッパ手段をリセ
ットし、その後にストッパ手段による駆動機構の停止あ
るいは動作継続状態へ移行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶のネッキング加
工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビールやジュース等の飲料を封入する飲
料缶は、プレス成形された有底円筒状の飲料缶本体の開
口端を折り返してフランジを形成しておき、内部に飲料
を充填した後に、前記フランジに蓋を配置してその周囲
にシーミング加工を施すことにより構成されるようにな
っている。かかる飲料缶においては、製品単価を低減す
るために、使用されるアルミニウム材料を節約すること
が最も効果的である。
【0003】すなわち、大量に製造される飲料缶の1つ
1つにおいて材料の節約を実施すれば、各飲料缶ごとの
節約量が微小なものであっても全体として大きなコスト
ダウンを図ることができる。また、材料を節約すること
は、飲料缶の軽量化につながるので、その輸送の容易性
を向上することもできることになる。
【0004】従来、飲料缶の材料を節約するために、飲
料缶本体の開口端を縮径して、これを閉塞する蓋の面積
を縮小する種々の方法が採用されている。その一つに、
飲料缶の開口端部の外側面に同心に配される円環状の成
形金型(図示略)を、開口方向から複数回に亙って押し
当てる成形工程により段階的に縮径してゆく、いわゆる
ダイネッキング加工方法がある。
【0005】しかし、かかるダイネッキング加工方法で
は、ダイを押し当てられる缶の壁面に全周に亙って高い
圧縮力が同時に作用するために、座屈の発生を防止する
観点から、一度に得られる縮径量には制限がある。この
ため、所望の縮径量を得るために、上述したように、内
径寸法の異なる複数のダイを用意して、これらのダイを
順次缶の外側面に押し当てることにより、少しずつ縮径
していかなければならず、また、缶の軸線方向に沿う縮
径率にも限界があった。
【0006】このような不都合を解決するネッキング加
工方法として、例えば、特開平6−210379号に示
されるようなスピンフローネッキング加工方法が提案さ
れている。
【0007】このスピンフローネッキング加工方法は、
図10に示すように、缶1の底面を吸着支持したベース
パッド2により、缶1をその軸線回りに回転させなが
ら、缶1の開口端部1aに嵌入されるスライドロール3
と、該スライドロール3より小径で缶1の内部に挿入さ
れる内部ロール4と、缶の外部に配置され缶1の略半径
方向に往復移動可能に設けられる成形ロール5とによっ
て缶1の開口端部1aを縮径していく方法である。
【0008】すなわち、缶1内に挿入された内部ロール
4は、缶1の軸線に対して偏心させられて缶1内面に接
触させられ、缶1外面に接触させられる成形ロール5と
の間に缶を挟みながら縮径する。ここで、スライドロー
ル3および成形ロール5は、その軸線方向に移動可能に
配されているとともに、スプリング6・7によって内部
ロールの方向(前進方向)に向けて常に付勢されてい
る。また、これら内部ロール4および成形ロール5は、
通常、各缶1が高速で搬送される間に実施されるもので
あるため、カム(図示略)によってその動作を一律に規
定されていて、それぞれの外周面を規則的に缶1の内外
面に接離させられるようになっている。
【0009】以下、スピンフローネッキング加工を図1
0および図11を参照して説明する。スピンフローネッ
キング加工は、まず、図10(a)のように、缶の開口
端部1a側から近接させたスライドロール3および内部
ロール4を缶1内に配し、缶外から成形ロール5を近接
させて、図10(b)に示すように缶1の壁面を半径方
向に挟み、さらに、成形ロール5を缶1の半径方向内方
に向けて変位させる。
【0010】すると、成形ロール5は内部ロール4のテ
ーパ面に沿って後退する方向の力を受け、スプリング7
の付勢力に抗して後退させられながら、図11(a)に
示すように、開口端部1aを縮径していく。そして、縮
径加工が進行すると、スライドロール3も、図10
(c)および図11(b)に示すように、成形ロール5
に押圧されて後退する方向に変位させられる。
【0011】その結果、内部ロール4とスライドロール
3との間隔が、図11(c)、(d)に示すように漸次
広げられ、かつ、その間に、成形ロール5が割り入るよ
うにして缶1の開口端部1aの縮径加工が実施されるこ
とになる。
【0012】その後、図10(d)に示すように、内部
ロール4が缶1の軸心と同心となる位置まで戻され、成
形ロール5は缶1の外面から離間させられる。そして、
図10(e)のようにスライドロールと内部ロールとが
缶1内から抜き出されスピンフローネッキング加工が終
了することになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
スピンフローネッキング加工にあっては、高い縮径率と
滑らかな表面形状とを達成するために、スピンフローネ
ッキング加工に先立って、ある程度の縮径加工をダイネ
ッキング加工によって実施しておくことが考えられてい
る。すなわち、座屈等の発生しない程度に縮径加工をす
るには、ダイネッキング加工が簡易かつ合理的な加工方
法だからである。
【0014】ところが、この場合には、缶1の外表面に
ダイが圧接させられることになるので、該ダイと缶と1
の摩擦を低減等するために、缶1の外表面にワックス等
の潤滑材が塗布される。そして、ダイネッキング加工を
終えた缶1は、その後にスピンフローネッキング加工を
施されて高い縮径率を達成されることになるが、この場
合に、ダイネッキング加工工程において缶1の外表面に
塗布されたワックスは、缶1の外表面を押圧する成形ロ
ール5に付着することになる。
【0015】このような現象は、通常運転時において
は、缶1の外表面に塗布されているワックスが成形ロー
ル5に付着するのみであり、スピンフローネッキング加
工においても縮径に際しての摩擦低減効果を奏すること
になり、特に、弊害はない。しかしながら、スタートア
ップ運転時あるいは何らかの原因によってスピンフロー
ネッキング加工工程に缶1が供給されない事態が生じた
場合には、成形ロール5に付着したワックスがスライド
ロール3および内部ロール4に付着し、その後に加工さ
れる缶1の内面に両ロール3・4から転写されてしまう
という不都合が発生する。
【0016】すなわち、缶1の供給がなされない場合で
あっても、缶1が供給されている場合と同様にスライド
ロール3と内部ロール4との間に成形ロール5が押し入
れられるため、成形ロール5に付着していたワックスは
スライドロール3あるいは内部ロール4に付着してしま
う。そして、その後に供給された缶1に対しては、ワッ
クスの付着しているスライドロール3、内部ロール4お
よび成形ロール5によってスピンフローネッキング加工
が実施されるため、スライドロール3、内部ロール4の
ワックスが缶1内面に転写されてしまうことになる。
【0017】そして、缶1内面にワックスが付着した場
合には、その洗い落とし作業が極めて困難であり、特別
の洗浄装置や多くの洗浄作業工数を必要とする不都合が
考えられる。本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであって、缶内面へのワックスの転写を確実に防止し
て、品質の高い缶を安定して製造することができる缶の
ネッキング加工装置を提供することを目的の1つとして
いる。なお、上記スピンフローネッキング加工は、きわ
めて高速で実施されるものであるため、上記ワックスの
転写防止措置も、きわめて高速に実施する必要がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、内部ロールと外部ロールとの間
への缶の供給の有無を検出する缶検出手段と、これに接
続されロール間に缶が供給されないときにその缶に対応
する駆動機構の作動を停止するストッパ手段とを具備
し、ストッパ手段が、駆動機構と係合可能に設けられる
係合片を変位させるエアシリンダと、そのエアシリンダ
への空気圧供給を制御するシリンダ駆動手段とからな
り、該シリンダ駆動手段が、缶検出手段からの信号に拘
らず、該信号に伴うエアシリンダの作動に先立って、駆
動機構との係合を解除させる方向に係合片を変位させる
ようエアシリンダを作動させる缶のネッキング加工装置
を提案している。
【0019】請求項2の発明は、請求項1のネッキング
加工装置において、シリンダ駆動手段が、空気圧源と、
これに接続されエアシリンダのロッド側またはヘッド側
のシリンダ室のうち係合片を駆動機構に係合させる方向
にエアシリンダを作動させる一側のシリンダ室に空気圧
を供給する作動側固定配管と、その係合を解除する方向
にエアシリンダを作動させる他側のシリンダ室に空気圧
を供給する解除側固定配管と、回転胴に固定されエアシ
リンダのロッド側およびヘッド側のシリンダ室のいずれ
かにそれぞれ接続される作動側可動配管および解除側可
動配管と、これら固定配管と可動配管とを回転胴の回転
により駆動機構の作動に先立って連通させる接続機構
と、作動側固定配管の途中位置に設けられ缶検出手段か
らの信号に応じて作動側固定配管を開閉する電磁弁とを
具備し、接続機構が、回転胴の軸線に直交する摺動面を
有しその摺動面に固定配管を開口させる固定側摺動板
と、その摺動面に密接状態に摺動させられる摺動面を有
しその摺動面に可動配管を開口させる可動側摺動板とか
らなるとともに、固定側摺動板の摺動面における固定配
管の開口部が、作動側固定配管と作動側可動配管および
解除側固定配管と解除側可動配管とが同時に連通状態に
配されることなく、かつ、作動側固定配管と作動側可動
配管との連通に先立って解除側固定配管と解除側可動配
管とが連通するように配置されている缶のネッキング加
工装置を提案している。
【0020】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
ネッキング加工装置において、解除側可動配管の途中位
置に、作動側可動配管の供給空気圧を外部パイロット圧
力とするパイロット操作逆止弁が設けられている缶のネ
ッキング加工装置を提案している。また、請求項4の発
明は、請求項3記載のネッキング加工装置において、エ
アシリンダが、係合片が駆動機構に係合する方向にバネ
によって常時付勢されているものを提案している。
【0021】さらに、請求項5の発明は、請求項3また
は請求項4記載のネッキング加工装置において、解除側
可動配管のパイロット操作逆止弁とエアシリンダとの間
および作動側可動配管の途中位置に、それぞれ急速排気
弁が設けられている缶のネッキング加工装置を提案して
いる。
【0022】
【作用】請求項1の発明に係る缶のネッキング加工装置
によれば、連続的に搬送されてくる缶が、回転胴の周方
向に複数配列されたネッキング加工部に次々と投入され
る。これらの缶は、ネッキング加工部への投入に先立っ
て、缶検出手段によって、その有無が検出される。すな
わち、ネッキング加工部へ投入されるべき缶が検出され
た場合には、「検出」信号が発せられる。また、缶が検
出されない場合には、「未検出」信号が発せられる。も
ちろん、いずれかの信号の有無によって「検出」、「未
検出」を区別することとしてもよい。
【0023】したがって、缶検出手段によって缶が検出
され、「検出」信号が発せられた場合には、その缶を加
工することとなるネッキング加工部の駆動機構が、回転
胴の回転の間に所定のタイミングで作動させられて、内
部ロールと外部ロールとの間に缶を挟んでその開口端を
縮径する。
【0024】一方、なんらかの原因によって、ネッキン
グ加工部への缶の供給が途絶え、「未検出」信号が発せ
られた場合には、その缶が投入された場合に作動させら
れる予定であったネッキング加工部に対応するストッパ
手段が作動させられて、供給されたはずの缶に対応する
駆動機構の作動が停止させられる。
【0025】これらの場合に、駆動機構の作動、作動停
止は、ストッパ手段の作動状態を切り換えることにより
行なわれる。ストッパ手段が作動させられると、エアシ
リンダによって係合片が駆動機構に係合させられて、駆
動機構の作動を停止する。ストッパ手段が作動されない
場合には、係合片と駆動機構との係合状態が解除され駆
動機構が作動させられる。
【0026】ここで、ストッパ手段のエアシリンダは、
シリンダ駆動手段によって駆動される。シリンダ駆動手
段では、缶検出手段からの信号の有無に拘らず、エアシ
リンダの作動に先立って、係合片と駆動機構との係合を
解除する方向に係合片を変位させるようエアシリンダを
作動させるので、駆動機構の作動を停止しない場合のみ
ならず駆動機構の作動を停止する場合においても、一旦
係合が解除される。
【0027】すなわち、駆動機構を停止する場合は、一
時的に発生する非常時であるため、通常の運転状態を基
準状態とする方が合理的だからである。このように構成
することによって、駆動機構の停止状態から通常運転状
態に遷移するときには、特に、係合片による駆動機構と
の係合の解除が遅れることが回避される。したがって、
缶が供給されているにも拘らず、ネッキング加工が行な
われないような不都合が回避されるとともに、係合片が
不完全に係合されていることによって生ずる各機構部品
の損傷等を確実に防止することが可能となる。
【0028】また、請求項2に係る缶のネッキング加工
装置によれば、シリンダ駆動手段では、空気圧源から供
給された加圧空気が、作動側固定配管および解除側固定
配管の両方に供給される。作動側固定配管の途中位置に
は、電磁弁が設けられているので、該電磁弁が前記缶検
出手段からの「未検出」の信号を受けることによって開
かれるまでは、作動側固定配管は閉鎖状態に保持されて
いる。一方、作動側固定配管および解除側固定配管は、
接続機構を介して作動側可動配管および解除側可動配管
と接続されているので、該接続機構の作動状態に応じ
て、各固定配管と各可動配管とが連通、遮断される。
【0029】すなわち、解除側固定配管は、接続機構の
みを介して解除側可動配管に接続されているので、接続
機構の作動によって、加圧空気が、解除側固定配管、接
続機構および解除側可動配管を介して、エアシリンダの
ロッド側あるいはヘッド側のいずれかのシリンダ室のう
ち、係合片の駆動機構への係合を解除する方向(以下、
解除側とも言う。)にエアシリンダを作動させる側のシ
リンダ室に供給される。したがって、接続機構が解除側
固定配管と解除側可動配管とを連通させると、エアシリ
ンダは常に解除側に作動させられる。
【0030】一方、作動側固定配管においては、例え
ば、缶検出手段から「検出」信号が発せられている場合
には、電磁弁が閉鎖されているので、接続機構が作動さ
せられても空気圧源からの加圧空気は作動側可動配管に
供給されない。また、缶検出手段から「未検出」信号が
発せられた場合には、電磁弁が開放されるので、接続機
構の作動を条件に、空気圧源から作動側固定配管、接続
機構および作動側可動配管を介して、係合片を駆動機構
へ係合させる方向(以下、作動側とも言う。)にエアシ
リンダを作動させる側のシリンダ室に加圧空気が供給さ
れる。
【0031】接続機構は、固定側摺動板と可動側摺動板
とを密接させた状態で回転胴の回転に応じて摺動させる
間に、固定側摺動板に開口する固定配管と可動側摺動板
に開口する可動配管とを連通、遮断する。したがって、
固定配管と可動配管とが、回転胴の1回転ごとに所定の
タイミングで連通、遮断させられる。
【0032】この場合に、解除側固定配管と解除側可動
配管との連通は、作動側固定配管と作動側可動配管との
連通と同時に行なわれることなく、かつ、作動側固定配
管と作動側可動配管との連通に先立って実施される。し
たがって、エアシリンダの作動側への作動の如何に拘ら
ず、係合片は、常に、解除側に配置させられた状態から
該解除側位置に保持されるか作動側へ変位させられるか
が選択されることになる。
【0033】その結果、一時的な駆動機構の作動停止状
態から、通常運転状態である駆動機構の作動可能状態
に、高速で切り換えられる場合においても、係合片と駆
動機構との係合が確実に解除され、安定した通常運転状
態を確保することが可能となる。また、通常運転状態か
ら作動停止状態に、切り換えられる場合においても、単
一の電磁弁を作動させるだけで、簡易に駆動機構の作動
を停止することができるので、缶の供給が途絶えた場合
においても、缶内面へのワックスの付着を確実に防止す
ることが可能となる。
【0034】次に、請求項3の発明によれば、解除側固
定配管が接続機構によって解除側可動配管と連通される
と、解除側可動配管に空気圧源から加圧空気が供給さ
れ、解除側可動配管の途中位置に設けられている逆止弁
が開かれる。これにより、加圧空気が、エアシリンダを
解除側に付勢するシリンダ室に供給され、係合片が解除
側に変位させられて、駆動機構との係合が解除される。
この状態で、接続機構によって解除側固定配管と解除側
可動配管との連通状態が解除された場合には、逆止弁が
閉鎖され、エアシリンダは、解除側の状態に維持される
ことになる。
【0035】一方、缶検出手段から「未検出」信号が発
せられて、電磁弁が開状態となると、空気圧源から作動
側固定配管および接続機構を介して作動側可動配管に加
圧空気が供給される。これにより、エアシリンダの作動
側のシリンダ室内に、加圧空気が供給されて、係合片が
作動側に押圧される。
【0036】また、解除側可動配管を閉鎖している逆止
弁は、作動側可動配管の供給空気圧を外部パイロット圧
力とするパイロット操作逆止弁であるので、作動側可動
配管への空気圧供給によってこの逆止弁も同時に開かれ
ることになる。したがって、エアシリンダを解除側に維
持していた付勢力は逆止弁の開放によって解除され、エ
アシリンダは、作動側可動配管の空気圧上昇によって容
易に作動側に係合片を変位させ、駆動機構の作動を迅速
に停止することが可能となる。
【0037】また、請求項4の発明によれば、エアシリ
ンダが、係合片が駆動機構に係合する方向にバネによっ
て常時付勢されているので、逆止弁の開放によって、エ
アシリンダを解除側に維持していた付勢力が解除される
と、作動側可動配管の圧力上昇による付勢力にバネの付
勢力が付加されて、さらに迅速に係合片を変位させ、駆
動機構の作動が停止されることになる。
【0038】さらに、請求項5の発明によれば、急速排
気弁が設置されていることによって、エアシリンダの両
シリンダ室内からの排気が迅速に行なわれる結果、エア
シリンダによる係合片の解除側および作動側への変位が
さらにスムーズに実施されることになる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る缶のネッキン
グ加工装置の一実施形態について、図1から図8を参照
して説明する。本実施形態に係る缶1のネッキング加工
装置10は、図1に示すように、有底円筒状に形成され
た缶1を連続して供給する缶供給部11と、この缶供給
部11に供給された缶1を適当な間隔を空けて搬送する
ための供給部ターレット12、インフィードターレット
13、メインターレット(回転胴)14、トランスファ
ーターレット15等複数のターレットからなる搬送機構
16と、前記メインターレット14に設けられる複数の
ネッキング加工部17とを具備している。
【0040】前記搬送機構16の各ターレット12・1
3・14・15は、その外周部に周方向に間隔を空けて
缶1を吸着保持する複数の缶ポケット12a・13a・
14a・15aを具備しており、それぞれの接点におい
て吸着を切り換えることによって缶1を受け渡し、図1
に矢印で示す方向に沿って複数の缶1を高速搬送するよ
うになっている。インフィードターレット13の近傍に
は、該インフィードターレット13の所定の缶ポケット
13aにおける缶1の有無を検出するセンサ(缶検出手
段)18が設けられ、供給部ターレット12の前段に
は、センサ18による検出信号に応じて作動させられて
該供給部ターレット12への缶1の供給を停止する缶ス
トッパ19が設けられている。
【0041】センサ18としては、例えば、光電管式セ
ンサや、特定の材料(例えば、アルミニウム)を検知可
能な近接センサ等任意のものを採用することができる
が、高速搬送中における缶1の健全性を維持するために
は、少なくとも非接触式のものであることが好ましい。
センサ18の検出信号は後述する制御ユニットに送信さ
れて利用されるようになっている。また、缶ストッパ1
9は、缶1の進行を停止するために、例えば、センサ1
8の検出信号に基づいて作動させられる高速エアシリン
ダ等よりなり、そのロッドを缶1の底面の凹部内あるい
は開口端部1a内に突出させて、缶1の供給部ターレッ
トへの供給を機械的に停止させるようになっている。
【0042】本実施形態においては、前記センサ18
は、缶1がインフィードターレット13の所定の缶ポケ
ット13aに存在するとき(以下、通常運転時とい
う。)に「検出」信号を発し、その缶ポケット13aに
缶1が存在しないとき(以下、異常時という。)に検出
信号の発信を停止するようになっている。
【0043】前記ネッキング加工部17は、スピンフロ
ーネッキング加工方法によって缶1の開口端部1aを縮
径していくものであって、図3および図4に示すよう
に、缶1の底部を吸着支持してその軸線20回りに回転
させる缶回転機構21と、開口端1aから缶1内に挿入
される内部ロール22およびスライドロール23と、缶
1の外部から缶1の外面に圧接させられる成形ロール2
4とを具備している。
【0044】前記内部ロール22には、図3に示すよう
に、該内部ロール22を缶1内において缶1の軸線20
に対して偏心させる内部ロール偏心機構25が設けられ
ている。また、前記成形ロール23には、図4に示すよ
うに、該成形ロール23を缶1の軸線20と平行に配さ
れる軸線26回りに揺動させ、缶1の外面に半径方向内
方に向けて近接させる成形ロール移動機構27が設けら
れている。
【0045】この成形ロール移動機構27は、図4に示
すように、缶1の外部に缶1の軸線20に対して平行に
配されるとともに、その軸線26回りに回転させられる
ドライブシャフト28と、該ドライブシャフト28の一
端に取り付けられ、先端に前記成形ロール24を回転自
在に支持する揺動アーム29とから構成されている。
【0046】揺動アーム29には、成形ロール24をそ
の軸線に沿う一方向に付勢する付勢手段30が設けられ
ており、缶1の外部から内部ロール22とスライドロー
ル23との間に割り入らされる成形ロール24を内部ロ
ール22側に付勢するようになっている。これにより、
成形ロール24は、揺動アーム29の揺動動作によっ
て、缶1の半径方向内方に向けて移動させられつつ、内
部ロール22のテーパ面に倣って軸線方向に移動されて
内部ロール22とスライドロール23とを離間させなが
らネッキング加工を実施するようになっている。
【0047】前記内部ロール偏心機構25は、図3に示
すように、缶1の軸線20と同心に配されるハウジング
31によって缶1の軸線20から一定距離Cだけ偏心し
て配される平行な軸線32回りに回転自在に支持される
偏心シャフト33の一端に、さらに距離Cだけ偏心して
配される支持軸34を設け、この支持軸34に内部ロー
ル22を回転自在に支持させて構成されている。
【0048】偏心シャフト33は、その他端に固定され
た小歯車35(図2参照)を介して外部から回転力を付
与されることにより、図3に示すように、その軸線32
回りに回転させられて、前記内部ロール22の軸線36
を缶1の軸線20に一致した位置から距離2Cだけ偏心
させるようになっている。すなわち、この偏心動作によ
って内部ロール22はその外表面を缶1の内面に接触さ
せるようになっている。
【0049】さらに、前記内部ロール偏心機構25は、
内部ロール22を偏心動作させるための回転力を偏心シ
ャフト33に付与する内部ロール駆動機構37を具備し
ている。この内部ロール駆動機構37は、図2に示すよ
うに、前記メインターレット14と同心に配される内部
ロール駆動カム38と、この内部ロール駆動カム38の
外周面に形成されたカム面の近傍に該内部ロール駆動カ
ム38と平行な支持軸39回りに揺動自在に支持された
揺動アーム40(第1の移動部材)および揺動歯車41
と、これら揺動アーム40と揺動歯車41とを連結する
コイルスプリング42とを具備している。
【0050】前記揺動アーム40の一端には、前記メイ
ンターレット14の回転に伴って、前記内部ロール駆動
カム38のカム面に転動させられるカムフォロワ43が
取り付けられている。また、図中符号44は、カムフォ
ロワ43をカム面に接触状態に保持しておくための押圧
スプリングである。
【0051】前記揺動歯車41の先端には、前記偏心シ
ャフト33の小歯車35に噛合する該小歯車35よりも
大径の歯車部45が形成されている。また、この揺動歯
車41の近傍には、図5に示すように、該揺動歯車41
に向けてロッド46(係合片)を進退させるストッパシ
リンダ47が設けられている一方、揺動歯車41には、
このストッパシリンダ47のロッド46を嵌入させる係
合孔48が設けられている。そして、これらストッパシ
リンダ47およびそのロッド46によって内部ロール停
止手段49(ストッパ手段)が構成されている。なお、
図中符号50は、ロッド46を横方向に支持する支持ブ
ロックである。
【0052】前記ストッパシリンダ47は、例えば、通
常運転時には、ロッド46側のシリンダ室47a内に一
定の空気圧を供給されてロッド46を後退させた状態に
保持されていて、空気圧の供給停止によってバネ47c
によりロッド46を突出させる方式のものが採用されて
いる(図6参照)。
【0053】また、前記内部ロール停止手段49には、
前記センサ18による缶1の有無の検出信号に基づいて
該内部ロール停止手段49の作動を制御する制御ユニッ
ト(シリンダ駆動手段)51が接続されている。この制
御ユニット51は、例えば、缶1が存在しないときにセ
ンサ18からの検出信号が途絶えたことを受けて、内部
ロール停止手段49の動作タイミングを設定するタイミ
ング手段52と、このタイミング手段52から発信され
る信号によって前記ストッパシリンダ47を作動させる
空圧回路53とを具備している。
【0054】前記タイミング手段52は、例えば、セン
サ18からの信号が途絶えた時点で、缶1が供給されな
いこととなるメインターレット14の缶ポケット14a
の位置を、メインターレットの回転角度を検出するエン
コーダ等の回転位置検出器からの回転角度情報を基にし
て求め、その缶ポケット14aに対するネッキング加工
が実施される直前に、空圧回路53に起動信号を発信す
るようになっている。
【0055】前記空圧回路53は、例えば、図1に示す
ように、空気圧源54に接続される2本の配管、すなわ
ち、上述したストッパシリンダ47のロッド46側(解
除側)のシリンダ室47a内に加圧空気を供給するため
の解除側固定配管55と、ストッパシリンダ47のヘッ
ド側(作動側)のシリンダ室47b内に加圧空気を供給
するための作動側固定配管56とを具備している。ま
た、空圧回路53は、例えば、図1および図6から図8
に示すように、上記2つの固定配管55・56のそれぞ
れに連通可能でありかつ前記ストッパシリンダ47のロ
ッド46側のシリンダ室47aあるいはヘッド側のシリ
ンダ室47bのそれぞれに接続される解除側可動配管5
7および作動側可動配管58がメインターレット14に
固定されている。
【0056】これら固定配管55・56と可動配管57
・58とは、接続機構59によって連通、遮断されるよ
うになっている。該接続機構59は、図1に示すよう
に、メインターレット14と一体的に回転させられるウ
ェアリング(可動側摺動板)60と、このウェアリング
60に各ネッキング加工部17に対応して2個ずつ設け
られた給気孔60a・60bに空気圧を供給するパイロ
ットポート61a・61bを有するマニホールド(固定
側摺動板)61とから構成されている。
【0057】前記パイロットポート61a・61bは、
ウェアリング60の表面に気密状態に接触させられるマ
ニホールド61の摺動面に、それぞれメインターレット
14の中心軸を中心として同心に配される円弧孔状に開
口しており、メインターレット14の回転に伴うウェア
リング60の回転により各パイロットポート61a・6
1bに一致させられた給気孔60a・60bに加圧空気
を供給するようになっている。
【0058】また、パイロットポート61a・61b
は、図6から図8に示すように、周方向に位相を若干ず
らして配置されている。ここで、図7および図8では、
図6に対してパイロットポート61a・61bが回転し
たように示されているが、実際は、パイロットポート6
1a・61bは固定されており、図7および図8は、メ
インターレットに固定された視点からみて、メインター
レットに固定されたウェアリング60の給気孔60a・
60b等が、図6の状態から矢印Aの方向に回転させら
れた状態をそれぞれ示しているものである。
【0059】これによれば、パイロットポート61aと
給気孔60aとの連通がパイロットポート61bと給気
孔60aとの連通に先立って実施され、かつ、両パイロ
ットポート61a・61bと給気孔60a・60bとの
連通が同時に発生しないようになっている。すなわち、
給気孔60aとパイロットポート61aとが連通してい
るときには、給気孔60bとパイロットポート61bと
が遮断されており、その後に給気孔60bとパイロット
ポート61bとが連通されるときには給気孔60aとパ
イロットポート61aとが遮断されているようになって
いる。
【0060】前記解除側固定配管55は、空気圧源54
をマニホールド61のパイロットポート61aに直結さ
せている一方、作動側固定配管56は、その途中位置
に、タイミング手段52からの起動信号によって動作状
態を切り換える電磁弁62を具備している。また、前記
解除側可動配管57の途中位置には、図6から図8に示
すように、前記作動側可動配管58の供給空気圧を外部
パイロット圧力とするパイロット操作逆止弁63が設け
られている。
【0061】このパイロット操作逆止弁63は、解除側
可動配管57の接続された給気孔60aから加圧空気が
供給された場合に、その空気圧をストッパシリンダ47
のロッド46側のシリンダ室47aに供給し、接続機構
59の作動によって空気圧供給が停止した場合に、これ
を密閉してロッド46を後退状態に保持するようになっ
ている。また、作動側可動配管58の接続された給気孔
60bから加圧空気が供給された場合には、これをヘッ
ド46側のシリンダ室47bに供給してロッド46を突
出させる方向に付勢すると同時に、上記解除側可動配管
57を開放状態とすることにより上述したロッド46側
のシリンダ室47aの密閉状態を解除して、該シリンダ
室47aの空気を排出させ、バネ47cによる付勢力と
相俟ってロッド46を突出させるようになっている。
【0062】また、ストッパシリンダ47のロッド46
側のシリンダ室47aと前記パイロット操作逆止弁63
との間およびヘッド側のシリンダ室47bと給気孔60
bとの間には、それぞれ急速排気弁64・65が設けら
れている。したがって、これら急速排気弁64・65
は、入力側の空気圧力が出力側と比較して大きくなると
各可動配管57・58を開通させる一方、入力側の圧力
が出力側の圧力と比較して小さくなると、出力側を大気
開放するように作動する。
【0063】したがって、解除側可動配管57に加圧空
気が供給されるときには、作動側可動配管58への空気
圧供給は行なわれないので、解除側可動配管57では、
パイロット操作逆止弁63が開かれて急速排気弁64が
開通しロッド46側のシリンダ室47aへの空気圧供給
が実施される一方、作動側可動配管58では、急速排気
弁65が開かれて、ヘッド側のシリンダ室47bが大気
開放される。その結果、ロッド46は少ない空気抵抗で
急速に後退させられて、揺動歯車41の係合孔48とロ
ッド46との係合状態を迅速に解除するようになってい
る。
【0064】そして、パイロットポート61a・61b
と給気孔60a・60bとが両方とも遮断されたときに
は、パイロット操作逆止弁63が閉鎖されて、解除側可
動配管57内の圧力が保持され、ストッパシリンダ47
はロッド46を後退させた状態に保持されることにな
る。
【0065】一方、作動側可動配管58に加圧空気が供
給されると、作動側可動配管58側では急速排気弁65
が開通してヘッド側のシリンダ室47bへの空気圧供給
が実施される一方、解除側可動配管57では、作動側可
動配管58の空気圧力をパイロット圧力としてパイロッ
ト操作逆止弁63が開放される結果、急速排気弁64が
ロッド46側のシリンダ室47aを大気開放する。した
がって、ロッド46は少ない空気抵抗で急速に突出させ
られて、揺動歯車41の係合孔48とロッド46とを即
座に係合させるようになっている。
【0066】このように構成された本実施形態のネッキ
ング加工装置10の作用について以下に説明する。ま
ず、インフィードターレット13の全ての缶ポケット1
3aに缶1が連続して供給される通常運転時において
は、センサ18からは「検出」信号が発せられている。
したがって、タイミング手段52は停止状態とされてい
て、電磁弁62は作動側固定配管56を閉鎖している。
【0067】したがって、接続機構59の作動によっ
て、まず、パイロットポート61aと給気孔60aとが
連通させられると、図6に示されるように、解除側可動
配管57を介してロッド46側のシリンダ室47aに加
圧空気が供給されてロッド46が後退させられる。次い
で、図7に示すように、パイロットポート61bと給気
孔60bとが連通させられても、作動側可動配管56へ
の空気圧供給は行なわれないので、ストッパシリンダ4
7のロッド46は後退状態に保持され、揺動歯車41は
コイルスプリング42の弾性力によって揺動アーム40
と一体的に変位するようになっている。
【0068】したがって、メインターレット14の回転
に伴って各ネッキング加工部17では、揺動歯車41が
揺動させられて小歯車35を介して偏心シャフト33が
回転させられる。そして、缶1内の内部ロール22が偏
心させられる一方、外部ローラ24が缶1の外面に接触
させられて両ロール22・23間に缶1が挟まれた状態
でネッキング加工が実施されることになる。
【0069】次に、なんらかの原因によってインフィー
ドターレット13への缶1の供給が途切れたときには、
インフィードターレット13の近傍に配置されたセンサ
18による缶ポケット13aにおける缶1の「検知」信
号の送信が停止する。これにより、前記缶ストッパ19
が作動させられて供給部ターレット12への缶1の供給
が停止されるとともに、制御ユニット51が作動させら
れることになる。
【0070】制御ユニット51では、センサ18による
検出信号の送信が途絶えた時点で、タイミング手段52
が内部ロール停止手段49を作動させるべきメインター
レット14の位置を判定し、缶1を保持していない缶ポ
ケット14aの直前の缶ポケット13aに吸着されてい
る缶1のネッキング加工が実施されるまで通常運転状態
に保持される。そして、缶1を保持していない缶ポケッ
ト14aに対するネッキング加工が実施される直前に、
タイミング手段52から電磁弁62に起動信号が送信さ
れ、電磁弁62が作動させられて、パイロットポート6
1bに加圧空気が供給されることになる。
【0071】これにより、図8に示すように、空いてい
る缶ポケット14aに対応するウェアリング60の給気
孔60bがパイロットポート61bに連通させられたと
きには、作動側可動配管58に加圧空気が供給されるこ
とになる。したがって、作動側可動配管58に設けられ
た急速排気弁65が開通させられて、加圧空気がヘッド
側のシリンダ室47bに供給される。また、解除側可動
配管57に設けられ、作動側可動配管58の空気圧をパ
イロット圧力とするパイロット操作逆止弁63も開放さ
れるため、該解除側可動配管57の急速排気弁64がス
トッパシリンダ47のロッド46側のシリンダ室47a
を大気開放する。
【0072】その結果、ロッド46は、ヘッド側のシリ
ンダ室47bの圧力上昇およびバネ47cの付勢力によ
って突出させられ、図5に示すように、揺動歯車41の
係合孔48に嵌入させられて該揺動歯車41の揺動を固
定することになる。この場合に、ロッド46側のシリン
ダ室47aは大気開放されているので、ロッド46の移
動に伴ってのロッド46側のシリンダ室47aの内圧上
昇が発生せず、ロッド46の動作が空気抵抗によって妨
げられることがない。すなわち、ロッド46は、迅速に
突出させられて、即座に揺動歯車41の揺動を固定する
ことができる。
【0073】この場合においても、内部ロール駆動カム
38による揺動アーム40の揺動運動は継続させられる
が、揺動アーム40と揺動歯車41とはコイルスプリン
グ42によって連結されているので、そのコイルスプリ
ング42が伸張させられることによって両者の連動状態
が切り離され、揺動アーム40は単独で揺動させられる
ことになる。したがって、缶1を保持していない缶ポケ
ット14aに対しては、内部ロール22が偏心しないよ
うに維持されることになり、外部ロール24との接触が
回避されることになる。
【0074】ここで、上述のようにセンサ18によって
「検出」信号が送信されて作動側可動配管58に加圧空
気が供給される場合においても、該作動側可動配管58
が作動側固定配管56と連通させられるのに先立って連
通される解除側固定配管55および解除側可動配管57
には、その連通と同時に常に加圧空気が供給される。し
たがって、「検出」信号に応じてロッド46を突出させ
ようとするストッパシリンダ47においても、その突出
前に、一旦後退位置に戻されることになる。
【0075】このように、本実施形態に係るネッキング
加工装置10では、メインターレット14の回転ごと
に、ストッパシリンダ47のロッド46の後退位置、す
なわち、ネッキング加工可能な状態を基準状態として達
成し、突発的に発生する缶1の「未検出」状態において
のみロッド46を突出させるものである。したがって、
ネッキング加工停止状態から通常運転状態への切り換え
の際に、ストッパシリンダ47のロッド46と揺動歯車
41との係合状態を解除し損うことが回避され、ネッキ
ング加工の実施されない不良缶の製造や、ロッド46と
係合孔48とのかじり等、内部ロール停止手段49の各
機構部品の損傷発生を回避することができる。
【0076】その一方、ストッパシリンダ47のロッド
46側およびヘッド側のシリンダ室47a・47bに接
続する解除側可動配管57および作動側可動配管58に
急速排気弁64・65を設け、しかも、ロッド46をバ
ネ47cによって突出方向に常時付勢することとしてい
るので、「検出」信号の送信に基づくロッド46の突出
動作も迅速に実施され、缶1の存在しないネッキング加
工部17の作動を確実に回避することができる。
【0077】したがって、本実施形態に係る缶1のネッ
キング加工装置10によれば、なんらかの原因によって
缶1の供給が途切れた場合においても、内部ロール22
と外部ロール24との直接接触が確実に回避されるの
で、ワックス等が外部ロール24から内部ロール22に
転写されることを未然に防止することができる。すなわ
ち、内面にワックスの付着した缶1が製造されることを
防止して、その後の特別な洗浄工程等の設置を不要とす
ることができ、製造効率を向上することができるととも
に、製品コストを低減することができるという利点があ
る。
【0078】次に、本発明に係る缶1のネッキング加工
装置の第2実施形態について、図9を参照して説明す
る。なお、本実施形態においては、第1実施形態と共通
する箇所に同一符号を付して説明を簡略化する。本実施
形態に係るネッキング加工装置70は、成形ロール駆動
機構71において第1実施形態のネッキング加工装置1
0と相違している。
【0079】すなわち、本実施形態のネッキング加工装
置70における成形ロール駆動機構71は、図9に示す
ように、ドライブシャフト28の一端に、成形ロール駆
動カム72によって揺動させられる揺動アーム73が回
転自在に支持されるとともに、ストッパアーム74がキ
ー75によって一体的に取り付けられている。これら揺
動アーム73とストッパアーム74にはそれぞれ突起7
3a・74aが設けられていて、これら突起73a・7
4a間に所定の弾性力を発生するコイルスプリング76
が懸架されている。
【0080】また、ストッパアーム74の先端には半径
方向に開口する係合孔77が設けられており、その近傍
から係合孔77内にロッド78を嵌入するストッパシリ
ンダ79が配設されている。これらロッド78およびス
トッパシリンダ79によって成形ロール停止手段(スト
ッパ手段)80が構成されている。このストッパシリン
ダ79には、上記第1実施形態と同様に制御ユニット5
1が接続されていて、センサ18からの検出信号に基づ
いて所定のタイミングでロッド78が突出させられるよ
うになっている。
【0081】すなわち、缶1の保持されてないインフィ
ードターレット13の缶ポケット13aの存在がセンサ
18によって検知された場合には、その検出信号によっ
て供給部ターレット12への缶1の供給が停止されると
ともに、制御ユニット51の作動によって、空いている
缶ポケット14aに対するネッキング加工が開始される
直前に空気圧が供給されるパイロットポート61a・6
1bが入れ替えられる。これにより、ストッパシリンダ
79のロッド78が突出させられてストッパアーム74
の係合孔77に嵌入され、ストッパアーム74の揺動が
停止させられることになる。
【0082】この場合に、本実施形態においても、スト
ッパアーム74と揺動アーム73とがコイルスプリング
76によって連結されているので、該コイルスプリング
76を伸張させることによって揺動アーム73のみの変
位を可能とし、成形ロール24の変位を制限することが
できる。これにより、上記第1実施形態と同様に、缶ポ
ケット14aに缶1が保持されていない場合において
も、内部ロール22と成形ロール24との直接的な接触
が回避され、内部ロール22へのワックス等の転写、延
いては、缶1内面へのワックス等の転写を確実に防止す
ることができる。
【0083】なお、上記第1実施形態および第2実施形
態においては、内部ロール22あるいは成形ロール24
の変位をそれぞれストッパ手段49・80によって制限
することとしているが、これに代えて、内部ロール22
および成形ロール24の両方の変位を同時に制限するこ
ととしてもよい。また、第1実施形態において揺動歯車
41と揺動アーム40、第2実施形態においてストッパ
アーム74と揺動アーム73とを連結しているバネ部材
42・76をコイルスプリングとしたが、これに代え
て、他の任意のバネ部材、例えば、板バネ、トーション
バネ、渦巻きバネ等を採用することとしてもよい。
【0084】また、内部ロール22を偏心させ、外部ロ
ール24を揺動させて両ロール22・24を近接させる
構成のネッキング加工装置10・70を例示して説明し
たが、これに代えて、例えば、缶1内に挿入された内部
ロール22を拡径させることによってその外周面を缶1
内面に接触させる構成のネッキング加工装置に適用する
こととしてもよい。
【0085】さらに、ストッパシリンダ47・79のロ
ッド46・78を突出させることにより内部ロール22
の変位を制限することとしたが、これに代えて、ロッド
46・78を後退させることによって上記制限を実施す
ることとしてもよい。また、ストッパシリンダ47・7
9のロッド46・78を突出方向に常時付勢するバネ4
7cと急速排気弁64・65との組み合わせに係る上記
実施の形態に代えて、ロッド46・78を後退方向に常
時付勢するバネ47と急速排気弁64・65とを組み合
わせることとしてもよい。また、作動側可動配管に、解
除側可動配管の空気圧をパイロット圧力とするパイロッ
ト操作逆止弁を設けることにより、バネ47cを排除し
て単なる複動式のストッパシリンダを採用することとし
てもよい。
【0086】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明に係る缶
のネッキング加工装置は、駆動機構によって内部ロール
および外部ロールの外周面を近接させ、両ロール間に缶
を挟んで開口端を縮径していくネッキング加工装置であ
って、両ロール間への缶の供給の有無を検知する缶検出
手段と、ロール間に缶が供給されないときに駆動機構の
作動を停止するストッパ手段とを具備しているので、缶
が供給されない場合におけるネッキング加工動作を停止
させて、両ロールの接触を未然に防止することができる
という効果を奏する。その結果、外部ロールに付着して
いるワックス等の潤滑材が内部ロールに転写されること
を回避して、缶の品質の低下を確実に防止することがで
きるという利点がある。
【0087】この場合において、ストッパ手段を駆動機
構に係合される係合片を変位させるエアシリンダにより
構成し、かつ、缶検出手段からの信号の有無に拘らず、
回転胴の一回転ごとに、係合片と駆動機構との係合を解
除する方向に一旦エアシリンダを作動させるので、駆動
機構の停止状態から駆動機構の作動状態に遷移する場合
に、係合の解除が遅れることを防止して、不良缶の製造
を回避することができる。しかも、駆動機構と係合片と
の不完全な係合状態の発生が回避されるので、各機構部
品の損傷等の不具合の発生を未然に防止することができ
るという効果を奏する。
【0088】また、回転胴の回転を利用して固定配管と
可動配管とを連通・遮断する接続機構と、缶検出手段か
らの信号に基づいて作動させられる電磁弁との組み合わ
せというきわめて簡易な構成によって、上記効果を容易
に達成することができる。
【0089】さらに、パイロット操作逆止弁の採用によ
って、缶検出手段から「検出」信号が送信されている場
合において係合片と駆動機構との係合の解除された状態
を安定して保持することが可能であり、かつ、「未検
出」信号が送信されたときには、その係合解除状態を即
座に解除することができるという効果を奏する。
【0090】また、エアシリンダを係合片が駆動機構に
係合する方向にバネによって常時付勢すること、およ
び、エアシリンダの各シリンダ室に接続される配管に急
速排気弁を設けることにより、常に非係合状態から開始
される係合片と駆動機構との係合動作が、スムーズにか
つ迅速に実施され、駆動機構の作動を確実に停止するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る缶のネッキング加工装置の概略の
構成を示す模式図である。
【図2】図1のネッキング加工装置の一実施形態におけ
る内部ロール駆動機構を示す正面図である。
【図3】図1のネッキング加工装置の内部ロール偏心機
構を説明するための縦断面図である。
【図4】図1のネッキング加工装置の成形ロール移動機
構を説明するための側面図である。
【図5】図1のネッキング加工装置のストッパ手段を示
す正面図である。
【図6】図1のネッキング加工装置の空気回路を説明す
るための模式図であって、エアシリンダを解除側に作動
させる場合を示している。
【図7】図6と同様の模式図であって、エアシリンダが
解除状態に保持されている場合を示している。
【図8】図6と同様の模式図であって、エアシリンダを
作動側に作動させる場合を示している。
【図9】本発明に係るネッキング加工装置の第2実施形
態における成形ロール駆動機構を示す縦断面図である。
【図10】従来のネッキング加工方法による缶のネッキ
ング加工作業を説明するための図である。
【図11】図10のネッキング加工方法における缶の縮
径過程を説明するための図である。
【符号の説明】
1 缶 1a 開口端 10・70 ネッキング加工装置 14 メインターレット(回転胴) 17 ネッキング加工部 18 センサ(缶検出手段) 22 内部ロール 24 成形ロール(外部ロール) 37 内部ロール駆動機構(駆動機構) 38 内部ロール駆動カム(カム) 40・73 揺動アーム(第1の移動部材) 41 揺動歯車(第2の移動部材) 42・76 コイルスプリング(バネ部材) 46・78 ロッド(係合片) 47・79 ストッパシリンダ(エアシリンダ) 47a・47b シリンダ室 47c バネ 49 内部ロール停止手段(ストッパ手段) 51 制御ユニット(シリンダ駆動手段) 54 空気圧源 55 解除側固定配管 56 作動側固定配管 57 解除側可動配管 58 作動側可動配管 59 接続機構 60 ウェアリング(可動側摺動板) 61 マニホールド(固定側摺動板) 61a・61b パイロットポート(開口部) 62 電磁弁 63 パイロット操作逆止弁 64・65 急速排気弁 71 成形ロール駆動機構(駆動機構) 72 成形ロール駆動カム(カム) 74 ストッパアーム(第2の移動部材) 80 成形ロール停止手段(ストッパ手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶の内部に挿入される内部ロールと、缶
    の外部に配置される外部ロールと、加工時にこれらのロ
    ールの外周面を近接させる駆動機構とを具備する複数の
    ネッキング加工部を、軸線回りに回転させられる回転胴
    に周方向に等間隔をおいて配列してなり、各ネッキング
    加工部において、回転胴の回転の間にロール間に缶を挟
    んで開口端を縮径していくネッキング加工装置であっ
    て、 両ロール間への缶の供給の有無を検出する缶検出手段
    と、該缶検出手段に接続されロール間に缶が供給されな
    いときに対応する前記駆動機構の作動を停止するストッ
    パ手段とを具備し、 該ストッパ手段が、前記駆動機構と係合可能に設けられ
    る係合片を変位させるエアシリンダと、該エアシリンダ
    への空気圧供給を制御するシリンダ駆動手段とからな
    り、 該シリンダ駆動手段が、缶検出手段からの信号に拘ら
    ず、該信号に伴うエアシリンダの作動に先立って、駆動
    機構との係合を解除させる方向に係合片を変位させるよ
    うエアシリンダを作動させることを特徴とする缶のネッ
    キング加工装置。
  2. 【請求項2】 シリンダ駆動手段が、空気圧源と、該空
    気圧源に接続され前記エアシリンダのロッド側またはヘ
    ッド側のシリンダ室のうち係合片を駆動機構に係合させ
    る方向にエアシリンダを作動させる一側のシリンダ室に
    空気圧を供給する作動側固定配管と、その係合を解除す
    る方向にエアシリンダを作動させる他側のシリンダ室に
    空気圧を供給する解除側固定配管と、回転胴に固定され
    前記エアシリンダのロッド側およびヘッド側のシリンダ
    室のいずれかにそれぞれ接続される作動側可動配管およ
    び解除側可動配管と、これら固定配管と可動配管とを前
    記回転胴の回転により前記駆動機構の作動に先立って連
    通させる接続機構と、前記作動側固定配管の途中位置に
    設けられ缶検出手段からの信号に応じて該作動側固定配
    管を開閉する電磁弁とを具備し、 前記接続機構が、前記回転胴の軸線に直交する摺動面を
    有し該摺動面に前記固定配管を開口させる固定側摺動板
    と、該固定側摺動板の摺動面に密接状態に摺動させられ
    る摺動面を有し該摺動面に前記可動配管を開口させる可
    動側摺動板とからなるとともに、 前記固定側摺動板の摺動面における固定配管の開口部
    が、作動側固定配管と作動側可動配管および解除側固定
    配管と解除側可動配管とが同時に連通状態に配されるこ
    となく、かつ、作動側固定配管と作動側可動配管との連
    通に先立って解除側固定配管と解除側可動配管とが連通
    するように配置されていることを特徴とする請求項1記
    載の缶のネッキング加工装置。
  3. 【請求項3】 解除側可動配管の途中位置に、作動側可
    動配管の供給空気圧を外部パイロット圧力とするパイロ
    ット操作逆止弁が設けられていることを特徴とする請求
    項2記載の缶のネッキング加工装置。
  4. 【請求項4】 エアシリンダが、係合片が駆動機構に係
    合する方向に、バネによって常時付勢されていることを
    特徴とする請求項3記載の缶のネッキング加工装置。
  5. 【請求項5】 解除側可動配管のパイロット操作逆止弁
    とエアシリンダとの間および作動側可動配管の途中位置
    に、それぞれ急速排気弁が設けられていることを特徴と
    する請求項3または請求項4記載の缶のネッキング加工
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007098446A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Daito Spinning:Kk 環状支持体の製造方法およびその成形装置
JP2018012139A (ja) * 2016-07-11 2018-01-25 ユニバーサル製缶株式会社 缶成形装置

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