JPH091050A - 塗膜形成法 - Google Patents

塗膜形成法

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JPH091050A
JPH091050A JP15734195A JP15734195A JPH091050A JP H091050 A JPH091050 A JP H091050A JP 15734195 A JP15734195 A JP 15734195A JP 15734195 A JP15734195 A JP 15734195A JP H091050 A JPH091050 A JP H091050A
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JP
Japan
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paint
coating
metallic
film
cured
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JP15734195A
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English (en)
Inventor
Yoshinao Yazawa
由尚 矢沢
Masataka Muramatsu
正隆 村松
Shigeru Nakamura
茂 中村
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Kansai Paint Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】被塗物に、着色塗料(A)、メタリック塗料
(B)およびクリヤー塗料(C)を順次ウエットオンウ
エットで塗装し、ついで加熱して該3層の塗膜を同時に
硬化させた後、該クリヤー塗料(C)の硬化塗面にクリ
ヤー塗料(D)を塗装し、該塗膜を加熱硬化せしめる4
コート2ベイク方式の塗膜形成法において、該着色塗料
(A)が、基体樹脂、架橋剤、長手方向の平均粒径10
μm以下のアルミニウム微粉末および酸化チタン顔料を
含有してなり、硬化塗膜の隠蔽力が25μm以下である
熱硬化性着色塗料であり、かつ該メタリック塗料(B)
が、基体樹脂、架橋剤および長手方向の平均粒径20〜
50μmであるメタリック顔料を含有してなり、該顔料
の含有量が基体樹脂と架橋剤との合計量100重量部あ
たり5〜15重量部である熱硬化性メタリック塗料であ
ることを特徴とするメタリック塗膜形成法。 【効果】薄膜でかつ光輝感に優れた複層メタリック塗膜
を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は着色塗料、メタリック塗
料、2種類のクリヤー塗料を用いて4コート2ベイク方
式で塗装するメタリック塗膜形成法に関し、特に薄膜で
かつ光輝感に優れた複層メタリック塗膜を形成できる新
規な方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】被塗物に、着色塗料、メタ
リック塗料およびクリヤー塗料を順次塗装して複層メタ
リック塗膜を形成することは公知である。該複層塗膜
は、メタリック塗膜による光輝感とその下層の着色塗膜
の色調とが相俟って美粧性を付与している。
【0003】しかしながら、従来、この方法では、着色
塗料はその下層を隠蔽するため、硬化塗膜で30μm以
上の厚膜に塗装する必要があり、しかも光輝感も十分で
ないなどの課題を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記複層メ
タリック塗膜における着色塗膜の隠蔽性を改良して、そ
の膜厚を薄くし、しかも光輝感に優れた複層塗膜を形成
する方法について研究を重ねた。その結果、着色塗料と
して特定粒径のアルミニウム微粉末および酸化チタン顔
料を含有させてなる着色塗料を、又メタリック塗料とし
て特定粒径のメタリック顔料を含有してなる熱硬化性メ
タリック塗料をそれぞれ使用することによって上記目的
が達成できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】即ち本発明は、被塗物に、着色塗料
(A)、メタリック塗料(B)およびクリヤー塗料
(C)を順次ウエットオンウエットで塗装し、ついで加
熱して該3層の塗膜を同時に硬化させた後、該クリヤー
塗料(C)の硬化塗面にクリヤー塗料(D)を塗装し、
該塗膜を加熱硬化せしめる4コート2ベイク方式の塗膜
形成法において、該着色塗料(A)が、基体樹脂、架橋
剤、長手方向の平均粒径10μm以下のアルミニウム微
粉末および酸化チタン顔料を含有してなり、硬化塗膜の
隠蔽力が25μm以下である熱硬化性着色塗料であり、
かつ該メタリック塗料(B)が、基体樹脂、架橋剤およ
び長手方向の平均粒径20〜50μmであるメタリック
顔料を含有してなり、該顔料の含有量が基体樹脂と架橋
剤との合計量100重量部あたり5〜15重量部である
熱硬化性メタリック塗料であることを特徴とするメタリ
ック塗膜形成法に係る。
【0006】以下に本発明について詳細に説明する。
【0007】本発明の方法における被塗物としては、例
えば、自動車外板などに用いられる金属製またはプラス
チック製の素材が挙げられ、該素材は、必要に応じて、
カチオン電着塗料などの下塗塗料、中塗塗料などを塗装
し硬化させたものであっても良い。
【0008】本発明方法における着色塗料(A)は、基
体樹脂、架橋剤、長手方向の平均粒径10μm以下のア
ルミニウム微粉末および酸化チタン顔料を含有してな
り、硬化塗膜の隠蔽力が25μm以下である熱硬化性着
色塗料であり、メタリック塗料(B)の塗膜の下層(被
塗物側)に塗装するものである。特に、長手方向の平均
粒径10μm以下のアルミニウム粉末および酸化チタン
顔料を配合したことにより、硬化塗膜の隠蔽力が25μ
m以下になるように調整した点に特徴がある。
【0009】該塗料(A)は隠蔽力が優れており、硬化
膜厚で25μm以下、特に8〜15μmの薄膜でも十分
に素地(例えばすぐ下層の中塗塗面)を隠蔽することが
可能である。
【0010】該塗料(A)における好ましい基体樹脂と
しては、例えば水酸基のような架橋性官能基を有するア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂などを使
用できる。また、好ましい架橋剤としては、メラミン樹
脂、尿素樹脂などのアミノ樹脂やポリイソシアネート、
ブロックポリイソシアネートなどを使用できる。また、
塗料(A)は、有機溶剤型であるのが好ましい。
【0011】該塗料(A)で使用するアルミニウム微粉
末は、主として薄片状粒子でその長手方向の平均粒径は
10μm以下、好ましくは3〜7μmである。この平均
粒径が10μmより大きくなると塗膜の隠蔽性が低下す
るので好ましくない。また、その厚さは、通常、0.0
1〜1μm程度であるのが好ましい。
【0012】ここで、本発明における「平均粒径」と
は、レーザー回折散乱法によるメジアン径を意味する。
【0013】該アルミニウム微粉末の成分は金属アルミ
ニウムが好ましく、その表面はシランカップリング剤な
どで処理されていても差支えない。
【0014】酸化チタン顔料は、塗料用顔料として公知
のものが使用でき、その平均粒径は5μm以下、特に
0.01〜2μm程度のものが好ましい。また該酸化チ
タン顔料もその表面をアルミナやシリカなどで処理され
ていても差支えない。
【0015】アルミニウム微粉末および酸化チタン顔料
の配合量は、基体樹脂と架橋剤との合計100重量部
(固形分)あたり、アルミニウム微粉末0.1〜30重
量部、特に1〜5重量部および酸化チタン顔料1〜20
0重量部、特に10〜100重量部であるのが好まし
い。アルミニウム微粉末がこの範囲から逸脱すると仕上
り性が低下したりすることがあり、又酸化チタン顔料が
この範囲から逸脱すると明度が高くなることがあるの
で、いずれも好ましくない。
【0016】また、該塗料(A)ではアルミニウム粉末
および酸化チタン顔料を併用することが必須であって、
これらの合計配合量は、該塗料(A)の塗膜の隠蔽力が
25μm以下(硬化塗膜として)になる程度である。具
体的には、基体樹脂と架橋剤との合計100重量部(固
形分)あたり、上記範囲内のアルミニウム微粉末および
酸化チタン顔料の合計量で、2〜230重量部程度特に
60〜130重量部程度であるのが好ましい。
【0017】隠蔽力とは、その素地の色が目視で認識し
得なくなる最小膜厚のことであり、具体的には、黒白板
上に塗装した塗膜を通して肉眼で黒白の判別が不可能に
なる最小膜厚(硬化塗膜で)のことである。塗料(A)
では、アルミニウム微粉末および酸化チタン顔料の2種
を併用しているので、その隠蔽力を25μm以下という
薄膜にすることが可能になった。これらのうちのいずれ
を欠いてもかかる薄膜の隠蔽力は得られない。
【0018】塗料(A)は、前記各成分を使用してな
り、これらを有機溶剤に混合し分散せしめることによっ
て得られる。また、該塗料(A)には、上記成分に加え
て、必要に応じて、他の着色顔料、メタリック顔料、体
質顔料などを適宜配合することができる。
【0019】本発明において、着色塗料(A)は被塗面
に、静電塗装、エアースプレー、エアーレススプレーな
どで、硬化塗膜に基いて8〜25μm程度、特に8〜1
5μmの膜厚で塗装することが好ましい。かくして得ら
れる塗料(A)の塗膜自体はアルミニウム微粉末を含有
しているにも拘らず、該粉末が微小粉末であるために、
キラキラとした光輝感は有していない。
【0020】本発明では、該塗料(A)塗膜を架橋硬化
せず該塗面に下記メタリック塗料(B)を塗装する。
【0021】メタリック塗料(B)は、上記着色塗料
(A)のウエットの末硬化塗面に塗装するもので、基体
樹脂、架橋剤および長手方向の平均粒径20〜50μm
であるメタリック顔料を含有してなり、該顔料の含有量
が基体樹脂と架橋剤との合計量100重量部あたり5〜
15重量部である熱硬化性メタリック塗料である。特
に、長手方向の平均粒径20〜50μmのメタリック顔
料を基体樹脂と架橋剤との合計量(固形分)100重量
部あたり5〜15重量部含有している点に特徴がある。
【0022】メタリック塗料(B)の塗膜は隠蔽性が比
較的小さく、その下層の塗料(A)の塗膜の色調を透視
できることがある。
【0023】該塗料(B)における好ましい基体樹脂と
しては、例えば水酸基のような架橋性官能基を有するア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂などを使
用できる。また、好ましい架橋剤としては、メラミン樹
脂、尿素樹脂などのアミノ樹脂やポリイソシアネート、
ブロックポリイソシアネートなどを使用できる。また、
塗料(B)は、有機溶剤型であるのが好ましい。
【0024】メタリック塗料(B)で使用するメタリッ
ク顔料としては、例えばアルミニウム、マイカ、着色マ
イカ、雲母状酸化鉄などのフレーク状粉末が好ましく、
これらのメタリック顔料の長手方向の平均粒径は20〜
50μm、好ましくは30〜40μmであって、20μ
mより小さくなると光輝感が低下し、また50μmより
大きくなると塗膜の仕上り外観が低下するので好ましく
ない。そして、その厚さは、該粒径の1/5〜1/20
程度であるのが好ましい。
【0025】また、該メタリック粉末の配合量は、基体
樹脂と架橋剤との合計量(固形分)100重量部あたり
5〜15重量部であって、5重量部より少なくなると光
輝感が低下し、また15重量部より多くなると塗膜の仕
上り外観が低下するので好ましくない。
【0026】塗料(B)は、前記各成分を使用してな
り、これらを有機溶剤に混合し分散せしめることによっ
て得られる。また、該塗料(B)には、上記成分に加え
て、必要に応じて、他の着色顔料、体質顔料などを適宜
配合することができる。
【0027】また、該メタリック塗料(B)の塗膜隠蔽
力は20μm以上、特に50〜200μm程度であるこ
とが好ましく、隠蔽力の調整はメタリック顔料や着色顔
料の種類とその配合量などによって行える。
【0028】メタリック塗料(B)は、末硬化の着色塗
料(A)塗膜面に、静電塗装、エアースプレー、エアー
レススプレーなどにより10〜15μm程度の膜厚(架
橋硬化塗膜として)になるように塗装することが好まし
い。
【0029】本発明の方法で、上記着色塗料(A)の色
調とメタリック塗料(B)のメタリック顔料の含有量と
の関係において、該着色塗料(A)を濃色(例えば、J
ISZ8729に基づくLab測色系におけるL値が3
0以下、特に5〜25が好ましい)とした場合、メタリ
ック塗料(B)中のメタリック顔料は基体樹脂と架橋剤
(固形分)100重量部あたり5〜10重量部の範囲に
するとメタリック顔料のキラキラ感(光輝感)が強調で
き、一方、該着色塗料(A)を淡色(例えばLab測色
系におけるL値が30を越え、特に35〜95が好まし
い)とした場合、メタリック塗料(B)中のメタリック
顔料は基体樹脂と架橋剤(固形分)100重量部あたり
10〜15重量部の範囲にするとメタリック塗膜のメタ
リックむらが防止できるので好ましい。
【0030】本発明では、該メタリック塗料(B)を架
橋硬化せず該塗面にクリヤー塗料(C)を塗装する。
【0031】クリヤー塗料(C)は、メタリック塗料
(B)のウエットの未硬化塗面に塗装するもので、基体
樹脂および架橋剤を含有してなる熱硬化性塗料である。
該塗料(C)は、通常、有機溶剤型の液状塗料組成物で
あって、透明塗膜を形成する。
【0032】該塗料(C)における好ましい基体樹脂と
しては、例えば水酸基のような架橋性官能基を有するア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂などを使
用できる。また、好ましい架橋剤としては、メラミン樹
脂、尿素樹脂などのアミノ樹脂やポリイソシアネート、
ブロックポリイソシアネートなどを使用できる。
【0033】また、クリヤー塗料(C)として、メラミ
ン樹脂および尿素樹脂などのアミノ樹脂のような架橋剤
を使用しないもの、例えば水酸基、カルボキシル基、エ
ポキシ基、シラノール基、イソシアネート基などの官能
基を有する基体樹脂と、これらの官能基と反応し得る
基、例えば水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、シラ
ノール基、イソシアネート基などを有する架橋剤とから
なる塗料組成物も使用できる。
【0034】クリヤー塗料(C)は、前記各成分を配合
してなり、これらを有機溶剤に混合して溶解もしくは分
散せしめることによって調製される。該クリヤー塗料
(C)には原則として着色顔料は含まれない。
【0035】該クリヤー塗料(C)は、末硬化のメタリ
ック塗料(B)の塗膜面に、静電塗装、エアースプレ
ー、エアーレススプレーなどの方法で、硬化塗膜に基い
て30〜40μm程度の膜厚になるように塗装すること
が好ましい。
【0036】本発明では、上記の着色塗料(A)、メタ
リック塗料(B)およびクリヤー塗料(C)を順次ウエ
ットオンウエットで塗装してから、ついで加熱して該3
層の塗膜を同時に硬化させる。
【0037】即ち、被塗物に、着色塗料(A)を、静電
塗装、エアースプレー、エアーレススプレーなどの方法
で、硬化塗膜に基いて8〜25μm程度の膜厚になるよ
うに塗装する。ついで、通常、室温で放置後、着色塗料
(A)の未硬化塗面に、メタリック塗料(B)を、静電
塗装、エアースプレー、エアーレススプレーなどの方法
で、硬化塗膜に基いて10〜15μm程度の膜厚になる
ように塗装する。さらに、通常、室温で放置後、メタリ
ック塗料(B)の未硬化塗面に、クリヤー塗料(C)
を、静電塗装、エアースプレー、エアーレススプレーな
どの方法で、硬化塗膜に基いて30〜40μm程度の膜
厚になるように塗装する。かかる塗装系において、着色
塗料(A)およびメタリック塗料(B)を、ウェットオ
ンウェットで塗装しても両塗膜に混層や反転は全く認め
られない。
【0038】そして、本発明では、該塗料(A)、該塗
料(B)および該塗料(C)からなる3層塗膜を、同時
に加熱硬化させるために、120〜180℃程度の温度
で、10〜60分程度の時間加熱する。
【0039】本発明では、かくして硬化させた3層塗膜
のクリヤー塗料(C)の塗面にさらにクリヤー塗料
(D)を塗装する。クリヤー塗料(C)の塗膜のみでは
その下層のメタリック顔料が頭出しすることがあるが、
該クリヤー塗料(D)を塗装することによってそれらが
防止できる。
【0040】クリヤー塗料(D)としては、上記クリヤ
ー塗料(C)で説明したものから選ばれる塗料が使用で
きる。クリヤー塗料(D)とクリヤー塗料(C)とは同
一組成であっても差支えない。該クリヤー塗料(D)
は、硬化させたクリヤー塗料(C)の塗膜面に、静電塗
装、エアースプレーおよびエアーレススプレーなどの方
法で、硬化塗膜に基いて30〜40μm程度の膜厚にな
るように塗装することが好ましい。そしてクリヤー塗料
(D)塗膜を、加熱硬化させるために、120〜180
℃程度の温度で、10〜60分程度の時間加熱する。
【0041】かくして、本発明の4コート2ベイク方式
による、薄膜でかつ光輝感に優れたメタリック複層塗膜
が形成される。
【0042】
【発明の効果】
(1) 着色塗膜、メタリック塗膜およびクリヤー塗膜から
なる複層塗膜における着色塗膜の隠蔽力が優れているの
で、形成した複層塗膜の合計膜厚を薄くすることが可能
になった。
【0043】(2) 未硬化の着色塗膜面にメタリック塗料
を直接塗装しても混層や反転が起ることがない。
【0044】(3) 光輝感に優れた複層塗膜を形成するこ
とができた。
【0045】
【実施例】以下、製造例、実施例および比較例を挙げ
て、本発明を更に具体的に説明する。各例において、部
および%は原則として重量を基準とする。
【0046】製造例1 着色塗料(A)の製造 (A−1):水酸基含有アクリル樹脂70部(固形
分)、アルキルエーテル化メラミン樹脂30部(固形
分)、アルミニウム微粉末(長手方向平均粒径5μm)
3部および酸化チタン(平均粒径0.05μm)80部
を、有機溶剤(トルエン/キシレン等重量混合溶剤)に
混合分散して、固形分含量20%、粘度18秒(フォー
ドカップ#4/20℃)、硬化塗膜の隠蔽膜厚13〜1
5μmの着色塗料(A−1)を得た。
【0047】(A−2):水酸基含有アクリル樹脂70
部(固形分)、アルキルエーテル化メラミン樹脂30部
(固形分)、アルミニウム微粉末(長手方向平均粒径5
μm)5部および酸化チタン(平均粒径0.05μm)
90部を、有機溶剤(トルエン/キシレン等重量混合溶
剤)に混合分散して、固形分含量20%、粘度18秒
(フォードカップ#4/20℃)、硬化塗膜の隠蔽膜厚
10〜13μmの着色塗料(A−2)を得た。
【0048】(A−3):水酸基含有アクリル樹脂70
部(固形分)、アルキルエーテル化メラミン樹脂30部
(固形分)および酸化チタン(平均粒径0.05μm)
80部を、有機溶剤(トルエン/キシレン等重量混合溶
剤)に混合分散して、固形分含量20%、粘度18秒
(フォードカップ#4/20℃)、硬化塗膜の隠蔽膜厚
45〜50μmの着色塗料(A−3)を得た。
【0049】(A−4):水酸基含有アクリル樹脂70
部(固形分)、アルキルエーテル化メラミン樹脂30部
(固形分)、アルミニウム粉末(長手方向平均粒径35
μm)3部および酸化チタン(平均粒径0.05μm)
80部を、有機溶剤(トルエン/キシレン等重量混合溶
剤)に混合分散して、固形分含量20%、粘度18秒
(フォードカップ#4/20℃)、硬化塗膜の隠蔽膜厚
30〜35μmの着色塗料(A−4)を得た。
【0050】製造例2 メタリック塗料(B)の製造 (B−1):水酸基含有アクリル樹脂70部(固形
分)、アルキルエーテル化メラミン樹脂30部(固形
分)およびアルミニウム粉末(長手方向平均粒径35μ
m)10部を、有機溶剤(トルエン/キシレン等重量混
合溶剤)に混合分散して、固形分含量20%、粘度15
秒(フォードカップ#4/20℃)、硬化塗膜の隠蔽膜
厚60〜65μmのメタリック塗料(B−1)を得た。
【0051】(B−2):水酸基含有アクリル樹脂70
部(固形分)、アルキルエーテル化メラミン樹脂30部
(固形分)およびアルミニウム粉末(長手方向平均粒径
35μm)5部を、有機溶剤(トルエン/キシレン等重
量混合溶剤)に混合分散して、固形分含量20%、粘度
15秒(フォードカップ#4/20℃)、硬化塗膜の隠
蔽膜厚65〜70μmのメタリック塗料(B−2)を得
た。
【0052】(B−3):水酸基含有アクリル樹脂70
部(固形分)、アルキルエーテル化メラミン樹脂30部
(固形分)、アルミニウム粉末(長手方向平均粒径35
μm)10部および酸化チタン(平均粒径0.05μ
m)80部を、有機溶剤(トルエン/キシレン等重量混
合溶剤)に混合分散して、固形分含量20%、粘度15
秒(フォードカップ#4/20℃)、硬化塗膜の隠蔽膜
厚20μmのメタリック塗料(B−3)を得た。
【0053】製造例3 クリヤー塗料(C)の製造 水酸基含有アクリル樹脂70部(固形分)およびアルキ
ルエーテル化メラミン樹脂30部(固形分)を、有機溶
剤(トルエン/キシレン等重量混合溶剤)に混合分散し
て、固形分含量20%、粘度15秒(フォードカップ#
4/20℃)のクリヤー塗料(C−1)を得た。
【0054】製造例4 クリヤー塗料(D)の製造 水酸基含有アクリル樹脂70部(固形分)およびアルキ
ルエーテル化メラミン樹脂30部(固形分)を、有機溶
剤(トルエン/キシレン等重量混合溶剤)に混合分散し
て、固形分含量20%、粘度15秒(フォードカップ#
4/20℃)のクリヤー塗料(D−1)を得た。
【0055】実施例1 鋼板に、エポキシ樹脂系ポリアミノ樹脂およびブロック
イソシアネートを主成分とするカチオン電着塗料を塗
装、加熱硬化し、ついでポリエステル樹脂およびメラミ
ン樹脂を主成分とする中塗塗料を塗装、硬化したもの
を、被塗物として、用いた。
【0056】該被塗物に、着色塗料(A−1)を膜厚1
5μm(硬化塗膜として、以下同じ)になるように塗装
し、室温で3分放置してから、メタリック塗料(B−
1)を膜厚13μmになるように塗装し、室温で3分放
置してから、クリヤー塗料(C−1)を膜厚40μmに
なるように塗装し室温で3分放置してから、140℃で
30分加熱して上記3層塗膜を硬化した。ついで、該ク
リヤー塗膜面に、クリヤー塗料(D−1)を膜厚40μ
mになるように塗装し室温で3分放置してから140℃
で30分加熱して硬化させた。
【0057】本実施例の4コート2ベイク塗装方式によ
り、得られた塗膜の合計膜厚は108μmであり、目視
により仕上り外観を調べたところキラキラとした光輝感
に極めて優れた塗膜であった。
【0058】実施例2 実施例1におけると同様の被塗物に、着色塗料(A−
2)を膜厚15μmになるように塗装し、室温で3分放
置してから、メタリック塗料(B−2)を膜厚13μm
になるように塗装し、室温で3分放置してから、クリヤ
ー塗料(C−1)を膜厚40μmになるように塗装し室
温で3分放置してから、140℃で30分加熱して上記
3層塗膜を硬化した。ついで、該クリヤー塗膜面に、ク
リヤー塗料(D−1)を膜厚40μmになるように塗装
し室温で3分放置してから140℃で30分加熱して硬
化させた。
【0059】本実施例の4コート2ベイク塗装方式によ
り、得られた塗膜の合計膜厚は108μmであり、目視
により仕上り外観を調べたところキラキラとした光輝感
に極めて優れた塗膜であった。
【0060】比較例1 実施例1におけると同様の被塗物に、着色塗料(A)を
塗装することなく、メタリック塗料(B−3)を膜厚2
8μmになるように塗装し室温で3分放置してから、ク
リヤー塗料(C−1)を膜厚40μmになるように塗装
し室温で3分放置してから、さらにクリヤー塗料(D−
1)を膜厚40μmになるように塗装し、室温で3分放
置してから140℃で30分加熱して上記3層塗膜を硬
化させた。
【0061】本比較例の3コート1ベイク塗装方式によ
り、得られた塗膜の合計膜厚は108μmであるが、目
視により仕上り外観を調べたところ光輝感が劣る塗膜で
あった。これは、着色塗料(A)を塗装せず、メタリッ
ク塗料(B−3)に着色顔料が多量に配合されているた
めと考えられる。
【0062】比較例2 実施例1におけると同様の被塗物に、着色塗料(A−
3)を膜厚50μmになるように塗装し、室温で3分放
置してから、メタリック塗料(B−1)を膜厚13μm
になるように塗装し、室温で3分放置してから、クリヤ
ー塗料(C−1)を膜厚40μmになるように塗装し室
温で3分放置してから、140℃で30分加熱して3層
塗膜を硬化した。ついで、該クリヤー塗膜面に、クリヤ
ー塗料(D−1)を膜厚40μmになるように塗装し室
温で3分放置してから140℃で30分加熱して硬化さ
せた。
【0063】本比較例の4コート2ベイク塗装方式によ
り、得られた塗膜の合計膜厚は143μmと肉厚であ
り、目視により仕上り外観を調べたところ着色塗膜とメ
タリック塗膜とが混層、反転して、光輝感が劣る塗膜で
あった。
【0064】比較例3 実施例1におけると同様の被塗物に、着色塗料(A−
4)を膜厚35μmになるように塗装し、室温で3分放
置してから、メタリック塗料(B−1)を膜厚13μm
になるように塗装し、室温で3分放置してから、クリヤ
ー塗料(C−1)を膜厚40μmになるように塗装し室
温で3分放置してから、140℃で30分加熱して3層
塗膜を硬化した。ついで、該クリヤー塗膜面に、クリヤ
ー塗料(D−1)を膜厚40μmになるように塗装し室
温で3分放置してから140℃で30分加熱して硬化さ
せた。
【0065】本比較例の4コート2ベイク塗装方式によ
り、得られた塗膜の合計膜厚は128μmと肉厚であ
り、目視により仕上り外観を調べたところ着色塗膜とメ
タリック塗膜とが混層、反転して、光輝感が劣る塗膜で
あった。
【0066】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 303 B05D 7/24 303C (72)発明者 中村 茂 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗物に、着色塗料(A)、メタリック塗
    料(B)およびクリヤー塗料(C)を順次ウエットオン
    ウエットで塗装し、ついで加熱して該3層の塗膜を同時
    に硬化させた後、該クリヤー塗料(C)の硬化塗面にク
    リヤー塗料(D)を塗装し、該塗膜を加熱硬化せしめる
    4コート2ベイク方式の塗膜形成法において、該着色塗
    料(A)が、基体樹脂、架橋剤、長手方向の平均粒径1
    0μm以下のアルミニウム微粉末および酸化チタン顔料
    を含有してなり、硬化塗膜の隠蔽力が25μm以下であ
    る熱硬化性着色塗料であり、かつ該メタリック塗料
    (B)が、基体樹脂、架橋剤および長手方向の平均粒径
    20〜50μmであるメタリック顔料を含有してなり、
    該顔料の含有量が基体樹脂と架橋剤との合計量100重
    量部あたり5〜15重量部である熱硬化性メタリック塗
    料であることを特徴とするメタリック塗膜形成法。
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