JPH09104269A - 車両用折畳みシート - Google Patents

車両用折畳みシート

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JPH09104269A
JPH09104269A JP26324595A JP26324595A JPH09104269A JP H09104269 A JPH09104269 A JP H09104269A JP 26324595 A JP26324595 A JP 26324595A JP 26324595 A JP26324595 A JP 26324595A JP H09104269 A JPH09104269 A JP H09104269A
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folding
lower rail
seat
leg
seat cushion
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Tsutomu Maruta
勉 丸田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後方向位置調整機能を備えたシートをフロ
アに対し起こした状態で外面に露出するシートクッショ
ンの下側の外観上の見栄えをよくする。 【解決手段】 シートクッション50を摺動可能に支持
するロアレール10は、一側部を車両のフロアFに回動
可能に取り付け、他側部には折込脚31の一端を回動可
能に取り付け、シートクッションとロアレールの下側は
被覆シールドSにより覆う。シートを起こしたときは折
込脚がシートクッション下面に沿うように倒れて被覆シ
ールド内に収納され、シートを倒したときは折込脚が被
覆シールドの開口Oを通して起き上がってロアレールの
他側部をフロア上に支持する。被覆シールドの開口は、
後部が両側のシャッタガイド26に摺動可能に支持され
たスライドシャッタ27によりシート位置調整と連動し
て開閉され、それに続く前側は折込脚が収納された状態
では折込脚に設けた脚カバー25により閉じられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物を搭載するス
ペースを広げるために折り畳むことができるようにした
車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用折畳みシートには、例え
ば実開平6−50963号公報に開示されたものがあ
る。これは、シートクッションの後側にシートバックを
起伏可能に設けたシート下側の支持部材の前部を左右方
向軸線回りに回動可能に車両のフロアに支持し、この支
持部材の後部に回動可能に取り付けた折込脚を、シート
クッションをフロアに対し起こしたときはシートクッシ
ョン下面に沿って倒れ、シートクッションをフロア上に
倒したときはシートクッション下面に対して起き上がっ
て支持部材の後部を支持するように、リンク機構により
シートクッションの起伏と連動したものである。折り畳
んだ状態で外面に露出するシートクッションの下側に設
けたアンダーカバーには、起倒する折込脚が出入りする
ための開口を設けている。
【0003】また特開平6−234337号公報に開示
された技術では、後部座席を不使用時には折り畳んで側
方へ回動して跳ね上げ支持するようにし、脚体を格納す
るために座部下側に形成した格納部の解放面にカバーと
蓋板を設け、蓋板は脚体に止着して開閉可能に構成して
いる。この両従来技術は、何れもシートの前後方向位置
を調整するためにシートを摺動する機能を備えていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術で
は、シートをフロアに対し起こした状態では、折込脚が
開口からシートクッション下面のアンダーカバー内に収
納されるようにしているが、折込脚の出入りを円滑に行
うために開口との間には相当な隙間を設ける必要があ
り、折込脚及びアンダーカバー内部の一部が見えるの
で、外面に露出するシートクッションの下側の見栄えが
よくないという問題がある。この問題は、第2の従来技
術に示された脚体に止着して開閉可能とした蓋板を用い
ることにより解決することができる。
【0005】しかしながら、シートの前後方向位置を調
整するためにシートを摺動可能としたものでは、この開
口は前後方向長さが大きくなるのに対し、第2の従来技
術の蓋板は、使用時における脚体先端の車両フロアへの
ロック及び不使用時の格納を考慮すれば、脚体の長さよ
りも長くすることはできない。このためシートを摺動可
能としたものでは脚体に設けた蓋板により開口を完全に
閉じることはできず、外観上の見栄えが悪くなる。更に
は、開口を完全に閉じることができないので隙間がで
き、その隙間からアンダーカバー内に塵埃等の異物が入
って汚れ易く、またこの異物がアンダーカバーから外に
出て車室内の汚れの原因にもなる。本発明はこのような
問題を解決して、前後方向位置調整機能を備えたシート
をフロアに対し起こした状態で外面に露出するシートク
ッションの下側の外観上の見栄えをよくすることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による車両用折畳
みシートは、シートクッションを摺動可能に支持するロ
アレールの一側部を車両のフロアに回動可能に枢支する
と共にこのロアレールの他側部に折込脚の一端を回動可
能に取り付け、ロアレールの下側を折込脚に対応する開
口を設けた被覆シールドにより覆い、ロアレールの起倒
と連動して折込脚を起倒させて、シートクッションをフ
ロアに対し起こしたときは折込脚が被覆シールド内に収
納され、同シートクッションをフロア上に倒したときは
折込脚が起立し開口を通り抜けてロアレールの他側部を
フロア上に支持するようにした車両用折畳みシートに関
するものであり、開口のフロアに対する枢支部と反対側
となる一部分の両側に沿って設けたシャッタガイドによ
りスライドシャッタの両側縁を摺動可能に案内支持する
と共に同スライドシャッタの先端部をロアレールの折込
脚側となる端部に連結して同開口の一部分を開閉可能と
し、折込脚の一側に脚カバーを設けてシートクッション
を起こした状態では同脚カバーがスライドシャッタに連
続してそれよりもロアレールの枢支部側となる開口の部
分を閉じるようにしたものである。脚カバー及びシャッ
タガイドは何れもロアレールに取り付けられているの
で、シート位置を調整するためにロアレールに対しアッ
パレールを摺動させれば、被覆シールドに対して一体的
に移動する。
【0007】前述したスライドシャッタはシャッタガイ
ドと直交する多数の棒状要素を可撓性のある薄い連結部
により連結し、その摺動方向においてのみ少なくとも上
方に巻き込み可能な可撓性を有するものとすることが好
ましい。
【0008】前述した脚カバーは開口より多少狭い幅の
板状とし、シートクッションを起こした状態ではその外
面が被覆シールドの外面と整列されるよう折込脚の一側
に固定することが好ましい。
【0009】前述した各車両用折畳みシートは、ロアレ
ールのフロアに対する枢支部付近に更に補助カバーを取
り付けて、シートクッションを起こした状態で開口の脚
カバーよりも枢支部側となる部分を閉じるようにするこ
とが好ましい。
【0010】前述した補助カバーは、両側に多少の隙間
をおいて開口内に位置しかつ外面が被覆シールドの外面
と整列されて、ロアレールの枢支部付近に固定したガイ
ド部材によりロアレールと平行に所定距離移動可能に案
内支持され、スライドシャッタに向けてばねにより付勢
されたスライド部材とすることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に図1〜図10に示す実施の
形態により本発明の説明をする。シートクッション50
とその後部にリクライニング機構(図示省略)を介して
傾斜角度調整可能に取り付けられたシートバック51
(図10参照)よりなるシートは、ロアレール10及び
アッパレール15を介して車両のフロアFに前後方向摺
動可能に取り付けられる。互いに一体的に連結された左
右1対のロアレール10の前端部に固定された各ヒンジ
ブラケット11は、図1及び図4に示すように、フロア
Fの取付部Faにボルト止め固定されたヒンジブラケッ
ト12にピン13を介して左右方向軸線回りに回動可能
に取り付けられている。互いに一体的に連結された左右
1対のアッパレール15は長手方向に沿って摺動可能に
ロアレール10に案内支持されてパワーアジャスタ(図
示省略)により移動され、シートクッション50のフレ
ーム(図示省略)はこのアッパレール15に固定支持さ
れている。これによりシートは、ロアレール10(従っ
てシートクッション50)をフロアFに対し起こした状
態(図4及び図10参照)と、フロアF上に倒した状態
(図1参照)の間で起倒可能であり、倒した状態では前
後方向位置の調整が可能である。各ヒンジブラケット1
2,13はそれぞれ合成樹脂製のヒンジカバー17,1
8により覆われている。
【0012】主として図1〜図4に示すように、各ロア
レール10の後部を支持する折込脚31はコ字断面形状
の板金製である。左右のロアレール10後部に固定した
各ブラケット30には横方向に延びるクランク状のシャ
フト32の両端部が回動可能に支持され、この両端部に
は各折込脚31の一端部が溶接固定され、これにより左
右の折込脚31は横方向軸線回りに互いに一体的に回動
される。各折込脚31のすぐ内側となるシャフト32に
溶接されて半径方向に延びる左右のアーム33の先端部
にはピン34bがかしめ固定され、左右のヒンジブラケ
ット12のアーム部12a先端部にも同様なピン34a
がかしめ固定されている。この両ピン34a,34bに
左右のリンク34の前後端を係合してEリング34cに
より抜け止めすることにより、アーム部12aとアーム
33の各先端部は互いに連結される。これにより各折込
脚31は、図1に示すようにシートクッション50をフ
ロアF上に倒した状態ではシートクッション50の下面
に対し起き上がってシート後部をフロアF上に支持し、
図4に示すようにシートクッション50を起こした状態
ではロアレール10と平行となってシートクッション5
0の下面に沿うように、シートの起倒と連動してロアレ
ール10に対し起倒される。各ロアレール10の下側中
間部には、後述するフック40の第2フック部40cを
係止する第2ストライカ45が取付板45aを介して固
定されている。
【0013】主として図2及び図3に示すように、折込
脚31内にスペーサ41aと共に片持ちかしめ固定され
た横向きのピン41にはフック40が回動可能に支持さ
れている。フック40には第1及び第2フック部40
a,40cが形成され、一側にはフックプレート40e
が溶着固定されている。折込脚31内のフック40の上
側には横向きのピン43が両持ちかしめ固定され、その
中間部にはガイドローラ43aがスペーサ43bにより
回動自在に位置決めされている。フック40はスペーサ
43bとフックプレート40eの間に両端を係止した戻
しばね42により図2において反時計回転方向に付勢さ
れ、自由状態ではフックプレート40eの一部が折込脚
31内面の一部に当接して停止されている。主として図
2に示すように、シートクッション50をフロアF上に
倒し、ロアレール10に対し起立した折込脚31により
シートクッション50の後部をフロアF上に支持する状
態では、折込脚31は先端の末広がり形状の切欠き31
aが取付板44aを介してフロアFに固定された第1ス
トライカ44に係合して位置決めされ、折込脚31及び
脚カバー25(後述)の先端から突出するフック40の
第1フック部40aは第1ストライカ44に係止され
る。
【0014】次に左右の折込脚31の先端部に設けたフ
ック40を、戻しばね42に抗して回動して各フック部
40a,40cを対応する各ストライカ44,45から
離脱させる操作機構の説明をする。図1及び図4に示す
ように、左右のアッパレール15の後部を連結するブラ
ケット16の中央部後端には、横向きのピン46bを介
してハンドル46が回動可能に支持され、その両側部に
それぞれ設けた係止部46aには、2組のコントロール
ケーブル47の各インナワイヤの一端がそれぞれ係止さ
れている。各コントロールケーブル47のアウタチュー
ブの両端はブラケット16及び各折込脚31に固着した
L金具48に係止され、各インナワイヤの他端はガイド
ローラ43aを介してフック40のフックプレート40
eの一部に係止されている。これにより、図1の二点鎖
線46Aに示すようにハンドル46を引けば、折込脚3
1の起倒にかかわらず各フック40はコントロールケー
ブル47を介して、二点鎖線40A(図2参照)に示す
ように戻しばね42の付勢力に抗して時計回転方向に回
動し、各ストライカ44,45から離脱される。
【0015】全体として図10に示すように、シートク
ッション50とロアレール10の下側は、左右のサイド
シールド20、下側のロアシールド21、前部のフロン
トシールド22及び後部のリヤシールド23よりなる被
覆シールドSにより覆われている。各シールド20〜2
3はポリプロピレン等の合成樹脂よりなる互いに別個に
形成され薄肉の成形品で、それぞれアッパレール15と
シートクッション50のフレーム(図示省略)に固定さ
れている。ロアシールド21の両側部と左右のサイドシ
ールド20とリヤシールド23の間には、各折込脚31
に対応して、ロアレール10に対し前後方向に摺動する
シートクッション50とアッパレール15のどの位置に
おいても各折込脚31を出し入れすることができる1対
の細長い開口Oが形成されている。この開口Oの前側に
は、ヒンジブラケット11,12及びヒンジカバー1
7,18を通すための切欠きOaが連続して形成されて
いる。リヤシールド23中央部の傾斜した後面に形成し
た開口にはベゼル24が設けられ、前述のハンドル46
はこのベゼル24から外部に出て操作可能となってい
る。
【0016】図1、図4、図9及び図10に示すよう
に、側方から見て略L字形状の左右各1対のシャッタガ
イド26は、縦辺の後側がリヤシールド23の内面に固
着され、下部の横辺は各開口Oの後部の両側に沿って延
びて、ブラケット30及びリヤシールド23の底部並び
にロアシールド21に取付ねじ(図示省略)より固定さ
れており、互いに対向する各横辺の間の距離はそれより
前側の開口Oの幅と同じである(図10参照)。各シャ
ッタガイド26は互いに対向する側の全長に沿って案内
溝26aが形成されたコ字断面形状で、縦辺と横辺が連
結される部分の案内溝26aは、次に述べるスライドシ
ャッタ27が通過できるように相当大きな半径で滑らか
に連続されている。
【0017】主として図7及び図8に示すように、スラ
イドシャッタ27は、シャッタガイド26と直交する多
数の四角形断面の棒状要素27aの上側を可撓性のある
薄い連結部27bにより連結したもので、両側縁にはシ
ャッタガイド26の案内溝26a内に緩く挿入可能な案
内部27cが形成されている。スライドシャッタ27の
前端の棒状要素27aには、前側が凹むように屈曲され
て上方に延びる起立部27dが形成され、その上端の水
平折曲部上面には、根元側を末広形状とした係止突起2
7eが形成されている。図示の実施の形態では、このス
ライドシャッタ27の各部分27a〜27eは、ポリプ
ロピレン樹脂により一体成形されている。これによりこ
のシャッタガイド26は、図8の二点鎖線27Aに示す
ように、各棒状要素27aと直交する方向において上方
に巻き込み可能な可撓性を有している。この可撓性を高
めるために、連結部27bの厚さを薄くして、各棒状要
素27aの間のスリット27fが案内部27cにも形成
されるようにしてもよい。スライドシャッタ27は上述
のように一体成形する代わりに、両端に案内部27cが
形成された多数の棒状要素27aを並べ、その一側に可
撓性の布あるいはフィルムを接着して一体的に連結して
もよい。また各棒状要素27aは四角断面形状に限ら
ず、コ字形あるいはT字形断面形状等、適当な曲げ剛性
を有する形ならば任意である。
【0018】このシャッタガイド26は、互いに対向す
るシャッタガイド26の案内溝26aに両側の案内部2
7cを挿入して取り付けられ、シャッタガイド26の横
辺内に位置してシャッタガイド26を設けた開口Oの後
部を閉じる位置(図1、図4及び図10参照)と、シャ
ッタガイド26の縦辺内に位置して開口Oの後部を開く
位置(図9参照)との間で摺動可能である。スライドシ
ャッタ27前端の起立部27dの係止突起27eには中
央に縦スリットが設けられ、これにより幅を弾性的に狭
めてロアレール10後部下面に形成した孔に挿入して係
止することによりロアレール10に連結され、シートク
ッション50の前後方向位置の調整と連動して前記開閉
は行われる。
【0019】図1〜図6及び図9に示すように、コ字断
面形状の折込脚31の背側となる一側には、開口Oより
も多少狭い幅の平板状の脚カバー25が固定されてい
る。この脚カバー25は、図4及び図10に示すように
シートクッション50を起こして折込脚31をロアレー
ル10と平行にした状態では、外面がサイドシールド2
0及びロアシールド21の下面と一平面上に整列される
ように取り付けられる。脚カバー25の両端縁は、折込
脚31の起倒に差し支えない限り、シャフト32側が図
4及び図10の状態でスライドシャッタ27の前端の棒
状要素27aになるべく接近し、先端側は図1〜図3に
示す状態で第1ストライカ44の取付板44aになるべ
く接近した位置とする。しかしながら、フック40の第
1フック部40aの先端は、脚カバー25の先端縁より
も突出する。
【0020】折込脚31をロアレール10と平行にした
状態では、ヒンジカバー17と脚カバー25の間に多少
の距離があるので、開口Oのその部分に隙間が生じる。
この隙間はシートクッション50を起こした状態で被覆
シールドSの下部となるので目立ちにくいが、図示の実
施の形態では各ロアレール10に固定したヒンジカバー
17に形成したガイド部材17aに設けたスライド部材
(補助カバー)28によりこの隙間を閉じるようにして
いる。主として図4及び図6に示すように、スライド部
材28は脚カバー25と同様開口Oよりも多少狭い幅の
浅い箱形であり、ヒンジカバー17から後方に一体的に
突出するガイド部材17a両側の案内溝17cに上部両
側の内向縁部28bが係合されてロアレール10と平行
に摺動可能に案内支持され、その移動量は両端がスライ
ド部材28に固定され中央部がガイド部材17a下側の
ブロック部17bに設けた前後方向長孔17dに挿入さ
れたピン28cにより所定距離に制限されている。スラ
イド部材28は下面がサイドシールド20及びロアシー
ルド21の下面と一平面上に整列されるよう支持され、
ブロック部17bとの間に介装したばね29によりスラ
イドシャッタ27に向けて付勢される。図4に示すよう
に脚カバー25が開口Oを閉じた状態では、ばね29に
よりピン28cが長孔17dの内端面と当接する最前進
位置となり、スライド部材28の丸い先端縁28aと脚
カバー25の先端縁の隙間はわずかとなる。
【0021】図1〜図3に示すシートクッション50を
倒した使用状態では、ロアレール10に対し起立した各
折込脚31は開口Oから突出してロアレール10の後部
を支持し、先端のフック40の第1フック部40aが第
1ストライカ44に係止して、折込脚31がフロアFか
ら離脱しないように連結している。シートバック51を
シートクッション50上に倒して折り畳んでから、図1
の二点鎖線46Aに示すようにハンドル46を回動すれ
ば、前述のようにフック40が回動して第1フック部4
0aと第1ストライカ44の係合が解除され、ロアレー
ル10及びこれに支持される各部材がピン13回りに回
動して、シートを起こすことが可能になる。
【0022】この回動と連動して折込脚31はロアレー
ル10に対し回動して、図4に示す状態になる直前にフ
ック40の第2フック部40cの斜面40dが第2スト
ライカ45に当接してフック40を戻しばね42に抗し
て時計回転方向に回動させ、また第1フック部40aの
丸みを帯びた先端の傾斜面がスライド部材28の先端縁
28aに当接してばね29に抗してこれを一時的に後退
させる。シートを完全に起こした状態では、折込脚31
はロアレール10と平行になって被覆シールドS内に収
納され、第2フック部40cは第2ストライカ45に係
合されてシートは起きた状態に保持され、またスライド
部材28はばね29により最前進位置に戻る。このシー
トクッション50を起こした状態では、被覆シールドS
の開口Oは、中央部が脚カバー25により閉じられ、そ
れより上側の部分はスライドシャッタ27により閉じら
れ、脚カバー25より下側のヒンジカバー17との間の
部分はスライド部材28により閉じられる。
【0023】この状態からハンドル46を再び二点鎖線
46Aに示すように回動すれば、フック40が時計回転
方向に回動して第2フック部40cと第2ストライカ4
5の係合が解除され、ロアレール10及びこれに支持さ
れる各部分がピン13回りに回動して、シートを倒した
使用状態に戻すことが可能になる。この回動と連動して
折込脚31はロアレール10に対し回動し、一時的にス
ライド部材28を後退させて被覆シールドSの開口Oか
ら突出し、ロアレール10に対し起立する。そして図1
及び図2に示す状態になる直前にフック40の第1フッ
ク部40aの斜面40bが第1ストライカ44に当接し
てフック40を戻しばね42に抗して時計回転方向に回
動させると同時に折込脚31先端の切欠き31aが第1
ストライカ44に係合され、シートクッション50を完
全に倒した状態では、折込脚31は先端の切欠き31a
が第1ストライカ44に係合して位置決めされ、フロア
Fに固定された第1ストライカ44に第1フック部40
aを介して係止される。
【0024】このシートの使用状態でパワーアジャスタ
のモータ(図示省略)を作動させれば、ロアレール10
に支持されたアッパレール15及びこれに取り付けられ
たシートは、図9に示す最前進位置と図1に示す最後退
位置の間で移動して前後方向位置が調整される。この移
動により、ヒンジカバー17は開口O前側の切欠きOa
内を移動し、また何れもロアレール10に取り付けられ
た折込脚31とスライドシャッタ27の起立部27d
は、アッパレール15及びこれに取り付けられた被覆シ
ールドSに対して同時に移動する。シートを前側に移動
させるときは、スライドシャッタ27は被覆シールドS
に対し後退して開口Oのシャッタガイド26の間の部分
を開き、これと同時に折込脚31及び脚カバー25はこ
の開かれたシャッタガイド26の間の部分に入り込む。
また折込脚31とスライド部材28も被覆シールドSに
対し同時に移動する。従って、このシート位置調整のど
の位置においてシートクッション50を起こしても、開
口Oを閉じた脚カバー25と、スライドシャッタ27及
びスライド部材28との間の隙間は僅かのままに保たれ
る。
【0025】
【発明の効果】このような本発明によれば、被覆シール
ドに設けた開口は、シートクッションをフロアに対し起
こした状態では脚カバー及びスライドシャッタにより連
続して閉じられ、シート位置を調整するためにロアレー
ルに対しアッパレールを摺動させれば脚カバーとシャッ
タガイドは一体的に移動するので、この両者の間に隙間
が生じることはない。従って、そのような隙間から被覆
シールドの内部が見えることはないのでシートクッショ
ンをフロアに対し起こした状態で外部に露出するシート
クッション下側の外観がよくなって見栄えが向上し、ま
たこのような隙間からアンダーカバー内に入った塵埃等
の異物が再び外に出て車室内を汚すことを防止すること
ができる。
【0026】図示の実施の形態では、スライドシャッタ
27をシャッタガイド26と直交する多数の棒状要素2
7aを可撓性のある薄い連結部27bにより連結し、そ
の摺動方向においてのみ巻き込み可能な可撓性を有する
ようにしたものとしており、これによればスライドシャ
ッタ27は堅牢で構造簡単になる。しかしながらスライ
ドシャッタ27はこれに限らず、例えば蛇腹形式のもの
を横辺だけに案内溝を設けたシャッタガイドに案内支持
するなど、その他の形式としてもよい。
【0027】また図示の実施の形態では、脚カバー25
を開口Oより多少狭い幅の板状とし、シートクッション
50を起こした状態では外面が被覆シールドSの外面と
整列されるよう折込脚31の固定しており、これによれ
ば被覆シールドSと脚カバー25とシャッタガイド26
の各外面は僅かの隙間をおいてほゞ1平面上に連続され
るので、シートクッション50下側の外観が一層よくな
って見栄えは更に向上する。
【0028】また図示の実施の形態では、ロアレール1
0のフロアFに対する枢支部付近に更に補助カバー28
を取り付けて、シートクッション50を起こした状態で
開口Oの脚カバー25よりも枢支部側となる部分を閉じ
るようにしており、これによればシートクッション50
を起こした状態において脚カバー25よりも枢支部側と
なる開口Oの部分も閉じられるので被覆シールドSの内
部が見えるおそれは一層少なくなり、シートクッション
50下側の外観は一層向上する。
【0029】更に図示の実施の形態では、補助カバー2
8を、多少の隙間をおいて開口O内に位置しかつ外面が
被覆シールドSの外面と整列されてロアレール10と平
行に案内支持され、スライドシャッタ27に向けてばね
29により付勢されたスライド部材28としており、こ
のようにすれば脚カバー25と補助カバー28の間の隙
間を小さくしても、折込脚31の収納途中に補助カバー
28が一時後退して脚カバー25より突出する折込脚3
1先端の部材を収納することができ、シートクッション
50下側の外観は更に一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車両用折畳みシートの一実施形
態のシートを倒した使用状態における側面図である。
【図2】 図1に示す実施形態の折込脚付近の拡大断面
図である。
【図3】 図2の3−3断面図である。
【図4】 図1に示す実施形態のシートを起こした状態
における側面図である。
【図5】 図4の5−5断面図である。
【図6】 図4の6−6断面図である。
【図7】 図1に示す実施形態のスライドシャッタを示
す斜視図である。
【図8】 図7に示すスライドシャッタの部分拡大断面
図である。
【図9】 図1に示す実施形態のシートを最前進位置と
した状態の全体側面図である。
【図10】 図1に示す実施形態の折り畳み状態におけ
る後方から見た斜視図である。
【符号の説明】
10…ロアレール、15…アッパレール、17a…ガイ
ド部材、25…脚カバー、26…シャッタガイド、27
…スライドシャッタ、27a…棒状要素、27b…連結
部、28…補助カバー(スライド部材)、29…ばね、
31…折込脚、50…シートクッション、51…シート
バック、F…フロア、O…開口、S…被覆シールド。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部にシートバックを起伏可能に設けた
    シートクッションが取り付けられるアッパレールを一側
    部が水平軸線回りに回動可能に車両のフロアに枢支され
    たロアレールに摺動可能に取り付け、前記ロアレールの
    他側部に折込脚の一端を回動可能に取り付け、前記シー
    トクッションとアッパレールとロアレールの下側を前記
    折込脚に対応する位置に開口を設けた被覆シールドによ
    り覆い、前記折込脚を前記ロアレールの起倒と連動して
    同ロアレールに対し起倒させて、前記シートクッション
    をフロアに対し起こしたときは前記折込脚が前記ロアレ
    ールの下側に沿うように倒れて前記被覆シールド内に収
    納され、同シートクッションをフロア上に倒したときは
    前記折込脚が前記ロアレールに対して起立し前記開口を
    通り抜けて前記ロアレールの他側部を前記フロア上に支
    持するようにしてなる車両用折畳みシートにおいて、前
    記開口の前記フロアに対する前記ロアレールの枢支部と
    反対側になる一部分の両側に沿って前記被覆シールドに
    設けたシャッタガイドによりスライドシャッタの両側縁
    を摺動可能に案内支持すると共に同スライドシャッタの
    先端部を前記ロアレールの前記折込脚側となる端部に連
    結して前記開口の一部分を開閉可能とし、前記折込脚の
    一側に脚カバーを設けて前記シートクッションを起こし
    た状態では同脚カバーが前記スライドシャッタに連続し
    てそれよりも前記枢支部側となる前記開口の部分を閉じ
    るようにしたことを特徴とする車両用折畳みシート。
  2. 【請求項2】 前記スライドシャッタは前記シャッタガ
    イドと直交する多数の棒状要素を可撓性のある薄い連結
    部により連結してなり、前記シャッタガイドに対する摺
    動方向においてのみ少なくとも上方に巻き込み可能な可
    撓性を有している請求項1に記載の車両用折畳みシー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記脚カバーは前記開口より多少狭い幅
    の板状で、前記シートクッションを起こした状態ではそ
    の外面が前記被覆シールドの外面と整列されるよう前記
    折込脚の一側に固定されている請求項1または請求項2
    に記載の車両用折畳みシート。
  4. 【請求項4】 前記ロアレールの前記フロアに対する枢
    支部付近に、前記シートクッションを起こした状態で前
    記開口の前記脚カバーよりも前記枢支部側となる部分を
    閉じる補助カバーを設けてなる請求項1、請求項2また
    は請求項3に記載の車両用折畳みシート。
  5. 【請求項5】 前記補助カバーは、両側に多少の隙間を
    おいて前記開口内に位置しかつ外面が前記被覆シールド
    の外面と整列されて、前記ロアレールの前記枢支部付近
    に固定したガイド部材により前記ロアレールと平行に所
    定距離移動可能に案内支持され、前記スライドシャッタ
    に向けてばねにより付勢されたスライド部材である請求
    項4に記載の車両用折畳みシート。
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