JPH09102018A - カード搬送装置 - Google Patents

カード搬送装置

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JPH09102018A
JPH09102018A JP25894895A JP25894895A JPH09102018A JP H09102018 A JPH09102018 A JP H09102018A JP 25894895 A JP25894895 A JP 25894895A JP 25894895 A JP25894895 A JP 25894895A JP H09102018 A JPH09102018 A JP H09102018A
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card
cards
stacker
rotating body
transport
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Keiji Tsuchiya
圭司 土屋
Toshihiko Iwanami
敏彦 岩波
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Takamisawa Cybernetics Co Ltd
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Takamisawa Cybernetics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数枚重なって収容されたカードを確実に1
枚ずつ繰り出して搬送することができるカード搬送装置
を提供すること。 【解決手段】 カード搬送装置1を、多数枚のカードKを
収容するスタッカ2と、このスタッカ2の下方位置から前
方に延在して設けられて、前記カードKが1枚ずつ搬送
される搬送路3と、この搬送路3上をカードKを前方に搬
送する搬送手段4と、スタッカ2の下方位置に設けられ
て、搬送路3から所定周期で出没してカードKの下面後端
部を叩いてカードどうしを分離する分離手段5で構成
し、最も下方に位置するカードKの下面後端部を分離手
段5によって下方から叩いて振動を与え、これによっ
て、最も下方に位置するカードKと、その上に位置する
カードKとの凹凸嵌合を外して、カードKを確実に1枚ず
つ繰り出して搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレジットカー
ド、IDカード等のカードを発行する発行装置に組み込
まれて、該発行装置内においてカードを搬送する搬送装
置に係り、特に、多数枚積み重ねられたカードを1枚ず
つ繰り出して前方に搬送するものに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、クレジットカード、ID
カード等のカードには、情報を書き込むための磁気テー
プやIC等の記録部が設けられており、カードを発行す
る際に、前記記録部に発行装置内で情報を書き込むよう
にしている。前記発行装置内のスタッカには、未だ情報
が書き込まれていないカードが多数枚積み重ねられて収
容されており、必要に応じてスタッカからカードを1枚
ずつ繰り出して搬送し、発行装置の書込部で必要な情報
を書き込み、この情報を確認した上で発行するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記カード
には、カードの整理番号等が付与されている場合が多
い。この整理番号等は、通常、カードに凹凸を形成する
エンボス加工によって付与され、しかも、連番で付与さ
れるのが一般的で、そして、整理番号等の凹凸は一部の
ものが異なるだけで、他の桁の凹凸は等しくなる場合が
多いので、このようなカードを整理番号等が付与された
順に多数枚重ね合わせると、これら凹凸が上下で嵌合し
てしまうことになる。
【0004】このような、凹凸が上下で嵌合した多数枚
のカードをストッカに収容した後、1枚ずつ繰り出して
搬送しようとすると、カードの凹凸が嵌合しているため
に、複数枚が重なった状態で搬送されたり、あるいは、
搬送できなくなる等の搬送ミスが生じ易いという問題が
あった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、多数枚重なって収容されたカードを確実に1枚ずつ
繰り出して搬送することができるカード搬送装置を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のカード搬送装置は、多数枚のカ
ードが積み重ねられた状態で収容され、かつ下方が開口
したスタッカと、このスタッカの下方位置から前方に延
在して設けられて、前記カードが1枚ずつ搬送される搬
送路と、この搬送路上を前記カードを前方に搬送する搬
送手段とを備え、前記スタッカの開口に、重なった状態
で複数枚のカードが同時に搬送されるのを規制する規制
片を設け、前記スタッカの下方位置に、前記搬送路から
所定周期で出没して前記カードの下面後端部を叩いてカ
ードどうしを分離する分離手段を設けたものである。
【0007】前記スタッカの高さは、カードを収容する
枚数によって適宜決定され、また、スタッカの平面視に
おける大きさは、カードを上下に整頓して積み重ねるた
めに、カードとの間にわずかのクリアランスをもった大
きさにするのが好ましい。また、前記搬送路はカードが
搬送される搬送面を有し、前記搬送手段は、搬送路に沿
って所定間隔で配置された複数の搬送ローラを有し、該
搬送ローラの一部が前記搬送面から若干突出していて、
搬送ローラを回転させることによって、カードを前方に
搬送するようになっている。また、前記規制片は、スタ
ッカの内壁面のうち、カードの搬送方向前方の内壁面に
設けられ、規制片と前記搬送面との間に、1枚のカード
を通すだけの隙間が設けられている。さらに、前記分離
手段は、スタッカに収容された多数枚のカードのうち最
も下方に位置するカードの後端部の下側に配置され、該
カードの先端部および中央部は、前記搬送ローラがそれ
ぞれ支持するようになっている。
【0008】請求項1のカード搬送装置にあっては、前
記分離手段を、搬送路から所定周期で出没させると、ス
タッカに多数積み重ねられているカードのうち、最も下
方に位置するカードの下面後端部が下方から叩かれ、該
カードの後端部が先端部付近を支点として上下に振動す
る。これに伴って、全てのカードも上下に振動し、これ
らの振動によって、最も下方に位置するカードと、その
上に位置するカードとの凹凸嵌合が外れる。一方、前記
搬送手段を駆動させると、最も下方に位置するカード
は、その上に位置するカードとの凹凸嵌合が外され、し
かも、前記規制片によって、重なった状態での複数枚の
カードの同時搬送が規制されているので、前記搬送手段
によってカードが1枚ずつ前方に繰り出され、搬送路上
を前方に搬送される。
【0009】請求項2のカード搬送装置は、請求項1に
おいて、前記分離手段を、前記搬送路と直交する回転軸
回りに回転自在に取付けられた回転体と、この回転体を
カードの搬送方向に向けて回転させる駆動手段とから構
成し、前記回転体を回転に伴って一部が前記搬送路から
所定周期で出没するように構成したものである。
【0010】回転体は、例えば、長円板や長方形板等で
構成し、その中心部を軸として回転させるようにすれ
ば、回転体の両端部を所定周期で搬送路から出没させる
ことができる。
【0011】請求項2のカード搬送装置にあっては、請
求項1の場合と同様に、回転体を駆動手段によって回転
させてその一部を、搬送路から所定周期で出没させる
と、スタッカに多数積み重ねられているカードのうち、
最も下方に位置するカードの下面後端部が下方から叩か
れ、該カードの後端部が先端部付近を支点として上下に
振動し、これに伴って、全てのカードも上下に振動し、
これらの振動によって、最も下方に位置するカードと、
その上に位置するカードとの凹凸嵌合が外れ、一方、前
記搬送手段を駆動させることにより、最も下方に位置す
るカードは、その上に位置するカードとの凹凸嵌合が外
され、しかも、前記規制片によって、重なった状態での
複数枚のカードの同時搬送が規制されているので、前記
搬送手段によってカードが1枚ずつ前方に繰り出され、
搬送路上を前方に搬送される。
【0012】また、回転体は駆動手段によって、カード
の搬送方向に向けて回転するので、最も下方に位置する
カードの下面後端部を下から叩くとともに、該カード
に、これを前方に押し出す力を作用させる。したがっ
て、該カードはその上に位置するカードとの凹凸嵌合が
外れると、すぐに前方に押し出されるので、カード1枚
ずつの繰り出しをより確実なものとすることができる。
【0013】請求項3のカード搬送装置は、請求項2に
おいて、前記搬送路から所定周期で出没する前記回転体
の一部を、前記回転体の軸から偏心した偏心軸回りに回
転自在に設けられた回転ローラで構成したものである。
前記回転ローラは、例えば、ベアリング等であり、回転
体の両端部に設けられた軸に回転自在に取付けられるも
のである。
【0014】請求項3のカード搬送装置にあっては、請
求項2の場合と同様にして、カードが1枚ずつ繰り出さ
れて搬送されるが、最も下方に位置するカードの下面後
端部を回転ローラが叩くことになる。この回転ローラは
カードの下面との摩擦力によって回転するので、該回転
ローラは、カードとの摩擦による磨耗が均一でかつ少な
くなり、よって、回転体としての耐久性に優れている。
【0015】請求項4のカード搬送装置は、請求項1〜
3のいずれかにおいて、前記規制片に、前記カードの表
面に形成された凸部が通過可能な切欠部を設け、前記ス
タッカに、互いに上下に対向する面に形成された凹凸部
の少なくとも一部分が嵌合した状態で積み重ねられたカ
ードのうち最も下方に位置するカードの下面後端部を前
記分離手段が叩くように構成したものである。
【0016】前記カードの凹凸部は、例えばエンボス加
工によって形成されたもので、カードの整理番号等を表
示する。これら整理番号等は、連番で付与されるのが一
般的であり、該整理番号等の凹凸部は一部のものが異な
るだけで、他の桁の凹凸部は等しくなる場合が多いの
で、このようなカードを整理番号等が付与された順に多
数枚重ね合わせると、これら凹凸部が上下で嵌合する。
【0017】請求項4のカード搬送装置にあっては、ス
タッカに積み重ねられたカードのうち最も下方に位置す
るカードの下面後端部を前記分離手段が叩くことによっ
て、該カードの後端部が先端部付近を支点として上下に
振動し、これに伴って、全てのカードも上下に振動し、
これらの振動によって、最も下方に位置するカードと、
その上に位置するカードとの凹凸嵌合が上下に外れ、か
つ最も下方に位置するカードの繰り出しによって前記凹
凸嵌合がカードの搬送方向前後に外れる。つまり、多数
枚のカードが、これらカードの互いに上下に対向する面
に形成された凹凸が嵌合した状態で積み重ねられていて
も、これら凹凸嵌合が確実に上下および前後に外れ、し
かも前記規制片によって、重なった状態での複数枚のカ
ードの同時搬送が規制されているので、下から順に1枚
ずつカードが前方に繰り出される。そして、繰り出され
たカードは、その凸部が規制片に形成された切欠部を通
過して、スタッカより前方に搬出され、さらに搬送路上
を前方に搬送される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のカ
ード搬送装置の実施の形態の一例を説明する。図1は、
本発明のカード搬送装置の全体構成を示す側面図であ
る。図1に示すように、カード搬送装置1は、多数枚の
カードKが積み重ねられた状態で収容されるスタッカ2
と、このスタッカの下方位置から前方に延在して設けら
れて、前記カードKが1枚ずつ搬送される搬送路3と、
この搬送路3上を前記カードKを前方に搬送する搬送手
段4と、前記スタッカ2の下方位置に設けられて、前記
搬送路3から所定周期で出没してカードKの下面後端部
を叩いてカードどうしを分離する分離手段5とから構成
されている。
【0019】前記スタッカ2は、カード搬送装置1の後
部に配設されており、その上下は開口されており、上方
から多数枚のカードKを上下に重ねて、かつカードKの
長手方向を搬送方向に向けて充填するようになってい
る。また、前記スタッカ2の高さは、カードKを収容す
る枚数によって適宜決定され、また、スタッカ2の平面
視における大きさは、カードKを上下に整頓して積み重
ねるために、カードKとの間にわずかのクリアランスを
もった大きさに形成されている。さらに、前記スタッカ
2の下側の開口には、規制片2aが設けられている。こ
の規制片2aは、重なった状態で複数枚のカードKが同
時に搬送されるのを規制するもので、図1および図5に
示すように、スタッカ2の内壁面のうち、カードKの搬
送方向前方の内壁面にビス2b,2bによって固定され
ている。また、規制片2aの下端部には、切欠部2c,
2cが所定間隔で離間して形成されている。該切欠部2
c,2cは、カードKの表面にエンボス加工によって形
成された凸部が通過可能な幅と深さを有しており、これ
ら切欠部2c,2c間の舌部2dは、カードKの表面に
設けられた磁気テープに対向する位置に設けられてお
り、該舌部2dと後述する搬送面3aとの間には、1枚
のカードを通すだけの隙間が設けられている。
【0020】前記搬送路3は、スタッカ2の下方位置か
らカード搬送装置1の前端部まで延在して設けられてお
り、図2に示すように、カードKが搬送される搬送面3
aを有している。この搬送面3aは水平に設けられたも
ので、その幅はカードKの幅より若干大きく設定されて
いる。また、搬送面3aの幅方向両縁部には、それぞれ
搬送路3の長手方向に延在する側板3b,3bが立設さ
れ、これによって、搬送中のカードKが搬送面3aから
逸脱しないようになっている。さらに、前記搬送路3の
うち前記スタッカ2より前方の部分には、図1および図
3に示すように、その上方にガイド板3cが設けられて
おり、前記カードKは、スタッカ2より前方側では、搬
送面3aとガイド板3cとの間を搬送されるようになっ
ている。
【0021】前記搬送路3上を前記カードKを前方に搬
送する搬送手段4は以下のように構成されている。すな
わち、前記搬送路3の下方には、図2および図3に示す
ように、4つの搬送ローラ6,7,8,9が搬送路3の
長手方向に沿って所定間隔で配設されている。これら搬
送ローラ6,7,8,9は、それらの外周部が前記搬送
面3aから若干突出するようにして配置されており、ま
た、搬送ローラ6,7,8の外周部には、カードKに対
する摩擦力を高めるために、帯状のゴム材6a,7a,
8aが取付けられている。また、前記搬送ローラ6は前
記スタッカ2の中央部の下方に配置されており、搬送ロ
ーラ7はスタッカ2の前部の下方に配置され、これら搬
送ローラ6,7によって、スタッカ2に収容されたカー
ドKをスタッカ2から繰り出すようになっている。
【0022】前記搬送ローラ6,7,8,9は、それぞ
れ回転軸6b,7b,8b,9bに取付けられている。
これら回転軸6b,7b,8b,9bは、それぞれ搬送
路3の長手方向と直交する向きに配設されたもので、そ
れらの両端部がそれぞれ前記側板3b,3bに軸受10
…を介して回転自在に支持されている。前記回転軸6
b,7b,8b,9bの一方の端部は前記側板3bから
突出されており、これら端部にはそれぞれプーリ11,
12,13,14が取付けられている。一方、前記プー
リ11,12の下方には、図4に示すように、駆動モー
タ15が取付板16に固定されており、この駆動モータ
15の駆動軸にはプーリ17が取付けられている。そし
て、このプーリ17と前記プーリ11,12とにはベル
ト18が巻き掛けられている。したがって、前記プーリ
11,12は駆動モータ15を駆動させることによりプ
ーリ17、ベルト18を介してカードKを前方に搬送す
る方向に回転するようになっており、これによって、前
記搬送ローラ6,7が同方向に同期して回転するように
なっている。
【0023】また、前記プーリ13,14の上方には、
駆動モータ19が取付板20に固定されており、この駆
動モータ19の駆動軸にはプーリ21が取付けられてい
る。そして、このプーリ21と前記プーリ13,14と
にはベルト22が巻き掛けられている。したがって、前
記プーリ13,14は駆動モータ19を駆動させること
によりプーリ21、ベルト22を介してカードKを前方
に搬送する方向に回転するようになっており、これによ
って、前記搬送ローラ8,9が同方向に同期して回転す
るようになっている。
【0024】また、前記搬送ローラ8,9の上方には、
図3に示すように、それぞれ押えローラ23,24が搬
送ローラ8,9に当接させて設けられている。これら押
えローラ23,24は、搬送路3上を搬送されるカード
Kを搬送ローラ8,9に押さえ付けて、該搬送ローラ
8,9の搬送力を効果的に伝達するとともに、搬送ロー
ラ8,9上のカードKの躍りを防止するためのもので、
アーム25,25の先端部にそれぞれ回転自在に支持さ
れている。該アーム25は、その基端部が軸部26に回
動自在に連結されてるとともに、該軸部26に巻回され
たバネ部材27によって、下方に付勢されている。
【0025】前記スタッカ2の下方位置に設けられて、
搬送路3から所定周期で出没してカードKの下面後端部
を叩いてカードを分離する分離手段5は以下のように構
成されている。すなわち、図2および図3に示すよう
に、まず、前記スタッカ2の後端部の下方には、回転体
30がボス30bを介して回転軸30aに取付けられて
配設されており、この回転軸30aとともに回転可能に
設けられている。該回転体30は、回転軸30aに取付
固定された長円板状をなす回転板31と、この回転板3
1の両端部にそれぞれ回転自在に取付けられた回転ロー
ラ32,32とで構成されている。
【0026】前記回転ローラ32はベアリングであり、
該回転ローラ32は、その外周の一部が回転板31の端
部から突出するようにして、ピン32aによって回転板
31に回転自在に取付けられている。また、前記回転ロ
ーラ32は、回転板31がその長軸を鉛直に向けた際
に、外周部の一部が前記搬送面3aから所定長さだけ突
出するような位置に取付けられている。そして、前記回
転体30は、前記回転軸30aの回転に伴ってカードK
の搬送方向に向けて回転し、この回転に伴って回転ロー
ラ32,32が回転軸30aの回りを旋回し、これによ
って、回転ローラ32,32が搬送面3aから所定周期
で出没してカードKの下面後端部を叩くようになってい
る。
【0027】また、前記構成の回転体30は、これをカ
ードKの搬送方向に向けて回転させる駆動手段35によ
って回転されるようになっている。前記駆動手段35は
以下のように構成されている。すなわち、図2および図
4に示すように、まず、前記回転体30が取付けられた
回転軸30aは、その両端部が前記側板3b,3bに軸
受10,10を介して回転自在に支持されている。該回
転軸30aの一方の端部は側板3bから突出されてお
り、この端部にはプーリ36が取付けられている。この
プーリ36と前記プーリ11とにはベルト37が巻き掛
けられており、したがって、該プーリ36は、前記駆動
モータ15を駆動させることによって、プーリ17、ベ
ルト18、プーリ11、ベルト37を介して回転される
ようになっている。
【0028】なお、前記駆動モータ15,19を取付け
る取付板16,20には、それぞれ赤外線センサ38,
38が対向して、かつ前記スタッカ2の一部を挟んで取
付けられている。この赤外線センサ38,38は、前記
スタッカ2にカードKが収容されているか否かを検出す
るもので、スタッカ2にカードKが収容されていれば、
前記駆動モータ15,19を起動可能な状態に設定し、
カードKが収容されていなければ駆動モータ15,19
の起動を防止するようになっている。また、前記搬送路
3の前方には、カード処理部41が設置されており、前
記搬送路3を搬送されてきたカードKは、該カード処理
部41に挿入され、ここで、カードKに磁気情報の書き
込み、および読み取りを行い、放出部41aから放出さ
れるようになっている。
【0029】さらに、前記搬送路3とカード処理部41
との間には、搬送路3上を搬送されてきたカードKをカ
ード処理部41に受け渡すとともに、カード処理部41
で書き込まれた書込情報に異常が生じたり、放出部41
aからのカードKの抜き取り忘れが生じた際に、逆送さ
れてきたカードKを回収皿42に落とすための、受渡板
43が取付けられている。この受渡板43は、図2〜図
4に示すように、その基端部が、正逆に回転する軸44
に取付けられ、カードKをカード処理部41に受け渡す
際には、ばね45の付勢力に逆らって、先端部が搬送路
3の搬送面3aとほぼ等しい高さに保持されて受渡し可
能となる。一方、カード処理部41から逆送されてきた
カードKを回収皿42に落とす際には、受渡板43の先
端部が搬送面3aより上方に位置し、逆送されてきたカ
ードKは受渡板43の裏面側に当たって、下方の回収皿
42に回収されるようになっている。
【0030】次に、上記構成のカード搬送装置1によっ
て、スタッカ2内に多数積み重ねられて収容されたカー
ドKを1枚ずつ繰り出して前方に搬送する方法について
説明する。なお、スタッカ2内に積み重ねられたカード
Kには、エンボス加工による凹凸部によってカードの整
理番号等が連番で付与されており、これら凹凸部が上下
で嵌合している。まず、前記駆動モータ15,19の駆
動スイッチをONする。スタッカ2にカードKが収容され
ていなければ、これを前記赤外線センサ38,38が検
出して駆動モータ15,19は駆動しない。一方、スタ
ッカ2にカードKが収容されていたならば、前記駆動モ
ータ15,19が駆動する。
【0031】駆動モータ15が駆動すると、分離手段5
を構成する前記回転体30が、プーリ17、ベルト1
8、プーリ11、ベルト37、プーリ36、回転軸30
aを介して、該回転軸30aとともに回転する。する
と、図6に示すように、回転体30の回転ローラ32,
32が回転軸30aの回りを旋回して搬送面3aから一
定周期で出没し、スタッカ2に多数積み重ねられている
カードKのうち、最も下方に位置するカードKの下面後
端部を下方から一定周期で叩く。
【0032】この叩きによって、最も下方に位置するカ
ードKの後端部が先端部付近を支点として上下に振動
し、これに伴って、全てのカードKも上下に振動し、こ
れらの振動によって、最も下方に位置するカードKと、
その上に位置するカードKとの凹凸嵌合が外れる。ま
た、回転ローラ32,32はカードKの搬送方向に向け
て旋回するので、最も下方に位置するカードKの下面後
端部を下から叩くとともに、該カードKに、これを前方
に押し出す力を作用させる。したがって、該カードKは
その上に位置するカードKとの凹凸嵌合が外れると、す
ぐに前方に押し出されるので、カードK1枚ずつの繰り
出しをより確実なものとすることができる。
【0033】一方、前記駆動モータ15,19が駆動し
ているので、前記搬送手段4を構成する搬送ローラ6,
7,8,9が回転する。したがって、最も下方に位置す
るカードKは、その上に位置するカードKとの凹凸嵌合
が外され、しかも、前記規制片2aによって、重なった
状態での複数枚のカードKの同時搬送が規制されている
ので、最も下方に位置するカードKのみが前記回転ロー
ラ32,32によって押し出され、搬送ローラ6,7,
8,9の回転によって、その上を1枚ずつ搬送されてい
く。また、押し出されたカードは、その凸部が前記規制
片2aに形成された切欠部2c(図5参照)を通過し
て、スタッカ2より前方に搬出され、さらに搬送路上を
前方に搬送される。そして、同様にしてスタッカ2に収
容された多数枚のカードKは、下方から順次1枚ずつ繰
り出されて前方に搬送されていく。
【0034】なお、上記のようにして、搬送されたカー
ドKは、受渡板43を介してカードK処理部41に受け
渡されて挿入され、このカード処理部41で磁気情報が
書き込まれて放出部41aから放出される。また、カー
ド処理部41で書き込まれた書込情報に異常が生じた
り、放出部41aからのカードKの抜き取り忘れが生じ
た際には、カードKを逆送して受渡板43から回収皿4
2に回収する。
【0035】このように、本発明のカード搬送装置1で
は、分離手段5によって、最も下方に位置するカードK
の下面後端部を下から叩いて、カードKに上下の振動を
与え、これによって、最も下方に位置するカードKと、
その上に位置するカードKとの凹凸嵌合を外すようにし
たので、多数枚重なって収容されたカードKを確実に1
枚ずつ繰り出して搬送することができる。また、カード
Kの下面後端部を叩く回転ローラ32,32は、カード
Kの下面との摩擦力によって回転するので、該回転ロー
ラ32,32は、カードKとの摩擦による磨耗が均一で
かつ少なくなり、よって耐久性に優れている。
【0036】なお、上記のカード搬送装置1では、カー
ドKの下面を叩く分離手段5を回転板30で構成した
が、これに限ることなく、単に上下に往復動して出没す
るロッド等で構成してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のカード搬送装置によれば、スタッカに多数積み重ねら
れているカードのうち、最も下方に位置するカードの下
面後端部を分離手段によって下方から叩くようにしたの
で、該カードの後端部が先端部付近を支点として上下に
振動し、これに伴って、全てのカードも上下に振動し、
これらの振動によって、最も下方に位置するカードと、
その上に位置するカードとの凹凸嵌合が外れ、しかも、
規制片によって、重なった状態での複数枚のカードの同
時搬送が規制されているので、搬送手段によって最も下
方に位置するカードを繰り出すことができ、よって、多
数枚重なって収容されたカードを確実に1枚ずつ繰り出
して搬送することができる。
【0038】請求項2のカード搬送装置によれば、請求
項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、
前記分離手段を、回転に伴って一部が前記搬送路から所
定周期で出没する回転体と、この回転体をカードの搬送
方向に向けて回転させる駆動手段とから構成したので、
回転体が駆動手段によって、カードの搬送方向に向けて
回転し、最も下方に位置するカードの下面後端部を下か
ら叩くとともに、該カードに、これを前方に押し出す力
を作用させることができる。したがって、該カードはそ
の上に位置するカードとの凹凸嵌合が外れると、すぐに
前方に押し出されるので、カード1枚ずつの繰り出しを
より確実なものとすることができる。
【0039】請求項3のカード搬送装置によれば、請求
項2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、
前記搬送路から所定周期で出没する回転体の一部を、前
記回転体の軸から偏心した偏心軸回りに回転自在に設け
られた回転ローラで構成したので、最も下方に位置する
カードの下面後端部を回転ローラが叩くことなるが、こ
の回転ローラはカードの下面との摩擦力によって回転す
るので、該回転ローラは、カードとの摩擦による磨耗が
均一でかつ少なくなり、耐久性に優れたものとなる。
【0040】請求項4のカード搬送装置によれば、多数
枚のカードが、これらカードの互いに上下に対向する面
に形成された凹凸が嵌合した状態で積み重ねられていて
も、これら積み重ねられたカードのうち最も下方に位置
するカードの下面後端部を前記分離手段が叩きつつ前方
に繰り出すことによって、これら凹凸嵌合が上下および
前後に確実に外れ、カードを下から順に1枚ずつ前方に
繰り出すことができ、繰り出されたカードは、その凸部
が規制片に形成された切欠部を通過して、スタッカより
前方に搬出され、さらに搬送路上を前方に搬送されるの
で、エンボス加工等によって凹凸部が形成され、これら
が凹凸部が嵌合された状態で積み重ねられたカードを1
枚ずつ繰り出して搬送するのに好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード搬送装置の一例を示すもので、
カード搬送装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】同、搬送路および搬送手段を示す平面図であ
る。
【図3】同、搬送手段、分離手段を示す側面図である。
【図4】同、搬送手段、分離手段の駆動系を示す側面図
である。
【図5】図1におけるA矢視図である。
【図6】本発明のカード搬送装置によって、カードの下
面を分離手段によって叩いている状態を模式的に示す説
明図である。
【符号の説明】
1 カード搬送装置 2 スタッカ 3 搬送路 4 搬送手段 5 分離手段 30 回転体 30b 回転軸 31 回転板 32a ピン(偏心軸) 32 回転ローラ 35 駆動手段 K カード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数枚積み重ねられたカードを1枚ずつ
    繰り出して搬送するカード搬送装置であって、 多数枚のカードが積み重ねられた状態で収容され、かつ
    下方が開口したスタッカと、このスタッカの下方位置か
    ら前方に延在して設けられて、前記カードが1枚ずつ搬
    送される搬送路と、この搬送路上を前記カードを前方に
    搬送する搬送手段とを備え、 前記スタッカの開口には、重なった状態で複数枚のカー
    ドが同時に搬送されるのを規制する規制片が設けられ、 前記スタッカの下方位置には、前記搬送路から所定周期
    で出没して前記カードの下面後端部を叩いてカードどう
    しを分離する分離手段が設けられていることを特徴とす
    るカード搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカード搬送装置におい
    て、前記分離手段は、前記搬送路と直交する回転軸回り
    に回転自在に取付けられた回転体と、この回転体をカー
    ドの搬送方向に向けて回転させる駆動手段とから構成さ
    れ、前記回転体は回転に伴って一部が前記搬送路から所
    定周期で出没することを特徴とするカード搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカード搬送装置におい
    て、前記搬送路から所定周期で出没する前記回転体の一
    部が、前記回転体の軸から偏心した偏心軸回りに回転自
    在に設けられた回転ローラであることを特徴とするカー
    ド搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のカード
    搬送装置において、 前記規制片には、前記カードの表面に形成された凸部が
    通過可能な切欠部が設けられ、前記スタッカに、互いに
    上下に対向する面に形成された凹凸部の少なくとも一部
    分が嵌合した状態で積み重ねられたカードのうち最も下
    方に位置するカードの下面後端部を前記分離手段が叩く
    ように構成されていることを特徴とするカード搬送装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6220511B1 (en) 1998-11-10 2001-04-24 Datacard Corporation Card issuance system and process
US6446832B1 (en) 1998-03-27 2002-09-10 Datacard Corporation Virtual multihopper card feeder
JP2008063026A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Nidec Sankyo Corp カード状媒体送り出し装置

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