JPH0910185A - 心電誘導コード - Google Patents

心電誘導コード

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JPH0910185A
JPH0910185A JP7162198A JP16219895A JPH0910185A JP H0910185 A JPH0910185 A JP H0910185A JP 7162198 A JP7162198 A JP 7162198A JP 16219895 A JP16219895 A JP 16219895A JP H0910185 A JPH0910185 A JP H0910185A
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JP
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core
connector
induction
cord
electrocardiographic
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JP7162198A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Koda
義治 幸田
Kojiro Koda
耕二郎 幸田
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Denkosha KK
Original Assignee
Denkosha KK
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Publication date
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取扱いが容易でしかも誤接続の恐れのない心
電誘導コードの提供。 【構成】 心電計本体に接続される受け口中間コネクタ
12と、当該受け口中間コネクタ12に着脱自在な差し
込み中間コネクタ16と、人体に貼り付ける複数の体電
極18A〜18Jと、当該差し込み中間コネクタ16と
当該複数の体電極18A〜18Jとを接続する当該体電
極18A〜18Jの各々に対応する複数の単心誘導コー
ド20A〜20Jとを有し、前記差し込み中間コネクタ
16から前記複数の体電極18A〜18Jまでが前記複
数の単心誘導コード20A〜20Jを介して一体的に接
合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心電計と被検体とを接
続する心電誘導コードの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】心臓がその伸縮によって血液を循環させ
る場合には、体表面に非常に微弱の心電パルスが発生す
るが、心電計は、このパルスを体表面に貼り付けた体電
極および心電誘導コードを介して入力し、アンプで増幅
してそのパルス波形を可視化している。このパルス波形
は、心臓循環器系の健康状態のチェックにはかかせない
ものである。
【0003】心電パルスを取り出すには、胸部電極と四
肢電極とを体表面に貼り付ける方法と、胸部電極のみを
体表面に貼り付ける方法とがある。
【0004】従来、最も永く使用されている胸部電極
は、ゴムの弾性を利用した図10(A)に示したような
吸着方式のものであり、また、四肢電極は、クリップ状
の図10(B)に示したようなものである。
【0005】この電極と心電計とは、これらの電極に設
けられているターミナルに心電誘導コードのチップピン
を差し込むことによって接続される。
【0006】心電誘導コードは、図11に示してあるよ
うに、それぞれの体電極に取り付けられるチップピンが
各々独立した単心誘導コードを介して中継部に接続さ
れ、この中継部から心電計の本体に取り付けられる本体
側コネクタまでは多芯ケーブルによって接続される構造
となっている。
【0007】本明細書においては、心電計に接続される
多芯ケーブルのコネクタと人体とを接続する体電極やコ
ードを心電誘導コードと称することにする。
【0008】上記のような吸着型の胸部電極やクリップ
型の四肢電極は人体から外れ易いので、クリーム等を用
いて吸着性を確保している。
【0009】このような構造の体電極は、長時間連続的
に使用するには不適当な構造であり、不特定多数の人に
対して使用されることから病原菌の感染が懸念され、ま
た、見た目にもあまり衛生的な印象を受けないという種
々の問題がある。
【0010】このような問題を解消するため、人体に直
接シート状の電極を貼り付けて従来の体電極の代わりと
する貼り付け電極が最近使用されるようになってきた。
この貼り付け電極は、金属箔または紙などに導電性の接
着剤を塗布したものであり、このような貼り付け電極を
用いれば、使い捨てとなるために衛生面での問題は解消
されることになる。
【0011】この貼り付け電極からの心電パルスを心電
計に導くには、種々の方式があり、その一例を紹介すれ
ば、図12(A)に示すような貼り付け電極に鉄などの
磁性片を取り付け、これに単心誘導コードの先端に取り
付けてあるマグネットを吸着させるマグネット方式、ま
た、同図(B)に示すような貼り付け電極にスナップ状
の凸部を取り付け、これに単心誘導コードの先端に取り
付けてあるスナップ状の凹部を係合させるスナップ方
式、さらには、同図(C)に示すような貼り付け電極の
一端部を単心誘導コードの先端に取り付けられているワ
ニ口型のクリップで挟むクリップ方式などがある。これ
らの方法は、現在使用されるようになってきている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方式を採用したことで衛生面での改善はされたと言
えるものの、各方式ごとに次のような欠点が存在する。
【0013】マグネット方式にあっては、貼り付け電極
との取り付けは非常に簡単であるが、その反面当然のこ
とながら外れやすく、また、信号にノイズが入りやすい
と言う欠点がある。
【0014】スナップ方式にあっては、マグネット方式
よりは接続が確実ではあるが、スナップ状の凹部を貼り
付け電極に取り付け難い(貼り付け電極がずれるため)
という欠点がある。
【0015】クリップ方式にあっては、接続の面では一
番確実であるが、クリップを広げるのに力を要し、一日
中心電図をとることを仕事としている者にとっては指に
負担がかかるという問題と、取り付け作業が面倒で時間
を要するという問題がある。また、これらの方式の共通
の欠点としては、単心誘導コードとの誤接続が発生しや
すいということがある。もちろん誤接続をした場合に
は、正確な心電図をとることができなくなる。
【0016】本発明は、このような従来の心電誘導コー
ドの欠点を解消するために開発されたものであり、心電
誘導コードを一体的なものとすることによって、取扱い
が容易で誤接続のない心電誘導コードの提供を目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明は、各請求項ごとに次のように構成されてい
る。
【0018】請求項1に記載の発明は、心電計本体側に
接続される第1コネクタと、当該第1コネクタに着脱自
在な第2コネクタと、人体に貼り付ける複数の体電極
と、当該第2コネクタと当該複数の体電極とを接続する
当該体電極の各々に対応する複数の単心誘導コードとを
有し、前記第2コネクタから前記複数の体電極までが前
記複数の単心誘導コードを介して一体的に接合されてい
ることを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の発明にあって、前記第1
コネクタには、取り付け時に前記第2コネクタに設けた
掛止部に係合する係止部が形成されると共に、取り外し
時に当該第1コネクタの外周形状を変形させることによ
って当該掛止部と係止部との係合を解除する解除部が形
成されていることを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の発明にあって、前記単心
誘導コードは、当該コードの中心に位置される心線と、
当該心線の外周を覆う絶縁被覆コアと、当該コアの外周
を覆うノイズ防止用のシールドと、当該シールドの外周
を覆う絶縁保護被覆とからなることを特徴とする。
【0021】請求項4に記載の発明にあって、前記第2
コネクタは2つ割りされたケースからなり、当該ケース
には、前記複数の単心誘導コードの心線と絶縁被覆コア
とが同時に接続された差し込みプラグ端子の収容部を設
けると共に、前記複数の単心誘導コードのシールドを一
括してアース用の差し込みプラグ端子に接続するアース
板が設けられ、当該ケースには、前記収容部の差し込み
プラグ端子およびアース板のシールドを固定する固定部
が形成されていることを特徴とする。
【0022】請求項5に記載の発明にあって、前記体電
極の一端には、前記単心誘導コードの心線を前記絶縁用
被覆コアと共に圧着固定する圧着端子が形成されている
ことを特徴とする。
【0023】請求項6に記載の発明にあって、前記単心
誘導コードの心線、前記絶縁用被覆コア、前記体電極の
一端を接続する固定部には、樹脂製のカバーが被覆され
ていることを特徴とする。
【0024】請求項7に記載の発明では、前記複数の体
電極は、接続されている単心誘導コードの長さが同じも
の同士が一連のシートに貼り付けられていることを特徴
とする。
【0025】請求項8に記載の発明では、前記複数の体
電極には各々の貼り付け位置を示す表示が付されている
ことを特徴とする。
【0026】
【作用】上述のように構成された本発明の心電誘導コー
ドは、次のように作用する。
【0027】請求項1の構成においては、第2コネクタ
から複数の体電極までを複数の単心誘導コードを介して
一体的に接合しているため、心電計に接続する場合に
は、第1コネクタを第2コネクタに差し込んでそれぞれ
の体電極を体表面の所定の位置に貼り付けるだけでよい
ことから、取扱いが非常に簡単であるばかりでなく、誤
接続の心配もなく、また、長時間の連続使用にも耐える
ことができる。
【0028】請求項2の構成においては、前記第1コネ
クタには、取り付け時に前記第2コネクタに設けた掛止
部に係合する係止部を形成すると共に、取り外し時に当
該第1コネクタの外周形状の変形によって当該掛止部と
係止部との係合を解除する解除部を形成してあるので、
第2コネクタの第1コネクタへの取り付け取り外しが非
常に簡単であり、作業の負担を少なくすることができ
る。
【0029】請求項3の構成においては、単心誘導コー
ドは、当該コードの中心に位置される心線と、当該心線
の外周を覆う絶縁被覆コアと、当該コアの外周を覆うノ
イズ防止用のシールドと、当該シールドの外周を覆う絶
縁保護被覆とからなるため、耐ノイズ性に優れており、
正確な心電パルスを心電計に伝えることができることに
なる。
【0030】請求項4の構成において、前記第2コネク
タは2つ割りされたケースからなり、当該ケースには、
前記複数の単心誘導コードの心線に個々に圧着された差
し込みプラグ端子の収容部を設けると共に、前記複数の
単心誘導コードのシールドを一括してアース用の差し込
みプラグ端子に接続するアース板が設けられ、当該ケー
スには、前記収容部の差し込みプラグ端子およびアース
板のシールドを固定する固定部が形成されているので、
第2コネクタ部分の組み立てを効率的に行なうことがで
きるようになる。
【0031】請求項5に記載の構成にあって、体電極の
一端には、単心誘導コードの心線を絶縁用被覆コアと共
に圧着固定する圧着端子が設けてあるので、体電極と単
心誘導コードとの接続作業が容易となる。
【0032】請求項6に記載の発明にあって、単心誘導
コードの心線、絶縁用被覆コア、体電極の一端を接続す
る固定部には、樹脂製のカバーを被覆したので、この部
分の電気的な絶縁を確実に図ることができるようにな
り、固定部が被検体に触れる違和感が解消される。
【0033】請求項7に記載の発明にあって、複数の体
電極は、接続されている単心誘導コードの長さが同じも
の同士が一括して一連のシートに貼り付けられているた
ために、電極貼り付け時には、貼り付けようとする体電
極をこの一連のシーとから剥がして体表面の所定位置に
貼り付ければ良く、この際には他の体電極は粘着シート
に張り付いたまま整列された状態となっているので、非
常に取り扱いやすくなる。
【0034】請求項8に記載の発明にあって、複数の体
電極には各々の貼り付け位置を示す表示が付されている
ので、各体電極ごとの貼り付け位置が明確となり、貼り
付け場所を間違えるようなことがなくなる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0036】図1は、本発明にかかる心電誘導コードの
外観図である。
【0037】図示されているように、図示しない心電計
の本体に設けられているコネクタに接続される本体接続
用コネクタ10と第1コネクタとしての受け口中間コネ
クタ12とは多心ケーブル14によって接続される。こ
の多心ケーブル14にはシールドが施してあり、多心並
列コードを用いても良い。
【0038】この受け口中間コネクタ12には、差し込
み中間コネクタ16が差し込まれるようになっており、
この差し込み中間コネクタ16には、個々の体電極18
A〜18Jが取り付けられた単心誘導コード第1コネク
タとしての20A〜20Jが接続される。これらの単心
誘導コード20A〜20Jには、体電極18A〜18J
が圧着接合されている。なお、これらの体電極の内、体
電極18A,18B,18I,18Jとは、四肢用の体
電極であり、残りの体電極18C〜18Hは、胸部用の
体電極である。このため、四肢用と胸部用とではその単
身誘導コードの長さが異なる。
【0039】なお、この各体電極18A〜18Jには、
図2に示すように、貼り付け場所を示す表示が印刷され
ているので、貼り付け場所を間違えるようなことはなく
なる。
【0040】このように、本発明の心電誘導コードは、
本体接続用コネクタ10から受け口中間コネクタ12ま
でが多心ケーブル14を介して一体的に形成され、ま
た、差し込み中間コネクタ16から体電極18A〜18
Jまでが単心誘導コード20A〜20Jを介して一体的
に形成されている。したがって、心電図を採る場合に
は、体電極18A〜18Jを順次一連のシートから取り
外し、人体の所定の位置にこれらの体電極を貼り付け、
差し込み中間コネクタ16を受け口中間コネクタ12に
接続するのみで良い。心電図が取り終わったら、差し込
み中間コネクタ16を受け口中間コネクタ12から取り
外し、体電極18A〜18Jを人体から取り外してこれ
を処分する。このように使い捨てタイプとしたのは、病
原菌の感染を完全に防止するためであり、一体的な構造
としたのは、長期間の使用に耐えるようにすること(患
者によっては、何日にも渡って心電図の監視が必要な場
合がある)と、取り扱い作業を容易にして誤配置をなく
すためである。
【0041】図3は、受け口中間コネクタ12と、差し
込み中間コネクタ16との接合構造を示した図である。
差し込み中間コネクタ16の両側面には、掛止部25
A,25Bが形成されている。また、受け口側中間コネ
クタ12の内側面には、この突起部25A,25Bが係
止される係止部26A,26Bが形成されている。
【0042】受け口中間コネクタ12の差し込み中間コ
ネクタ16を受け入れるフランジ部27は、楕円形状と
なっており、差し込み中間コネクタ16が接続されてい
る状態でこのフランジ部27のつまみ部27Aをつまむ
と、フランジ部27の側面が外方向に変形し、これによ
って差し込み中間コネクタ16の掛止部25A,25B
が受け口中間コネクタ12の係止部26A,26Bから
外れるようにしてある。したがって、差し込み中間コネ
クタ16の取り外しは、このつまみ部27Aの両側をつ
まむだけで簡単に行なうことができるようになる。
【0043】なお、本実施例では、フランジ部27のつ
まみ部27Aを縦側の位置に設けたが、これに限られず
横側の位置に設けても良い。また、係止部26A,26
Bの突起部25A,25Bは、逆の構造でも良い。
【0044】図4は、単心誘導コード20の構造を示し
た図である。
【0045】この単心誘導コード20は、同軸ケーブル
と同様の構成になっており、体電極18からの心電パル
スを心電計に伝える心線21は、0.12mm2 ×12
の集合線となっている。この心線21の外周は、ポリエ
チレン等から構成される絶縁被覆コア22で取り囲まれ
た構造となっている。この絶縁被覆コア22の外周は、
さらに導電性樹脂、たとえばカーボン樹脂、金属粉入り
樹脂などの導電性のノイズ防止用のシールド23が被覆
されている。このシールド23は、差し込み中間コネク
タ16においてアースされる。このシールド23の外周
には、さらに塩化ビニール等の絶縁保護被覆24を施し
てある。このような構成とすることによって、フレキシ
ブルでしかもノイズの影響を受けずに心電パルスを送る
ことができることになる。
【0046】図5は、差し込み中間コネクタ16のケー
ス16Aを示した図である。
【0047】差し込み中間コネクタ16は、2つ割りさ
れており、図示されているケース16Aと、このケース
16Aと合わせる他方の側のケース16B(図示せず)
とは組み立て構造となっている。
【0048】ところで、前述の単心誘導コード20の心
線21には、図6に示すように、差し込みプラグ端子3
1が取り付けられ、また、同時に絶縁被覆コア22にも
端子33が取り付けられるが、このように差し込みプラ
グ31を取付けた状態で単心誘導コード20A〜20J
がケース16Aに収容される。
【0049】ケース16A内には、図5に示してあるよ
うに、差し込みプラグ端子31を固定させる固定板3
5,36と、単心誘導コード20A〜20Jのシールド
23に接触してこのシールド線を固定するアース板37
とが設けられている。なお、この固定板35,36は、
収容部を構成している。
【0050】この固定板35,36の凹部に差し込みプ
ラグ端子31を入れることで、この端子31の横方向の
位置が規制され、この端子31に設けられているストッ
パー38によって、この端子31の縦方向の位置が固定
板35,36との間で規制される。
【0051】図7には、ケース16Aのアース端子37
部分の詳細を示してある。このアース端子37は、図示
されていない溝にはめ込まれて固定されている。各単心
誘導コード20A〜20Jのシールド23は、アース板
37の凹部に入れることで、全てのコード20のシール
ド23が電気的に接続されるようになっている。また、
このアース板37の一端には半田付け接続されたアース
用の差し込みプラグ端子40が取付けられ、この差し込
みプラグ端子40も体電極用差し込みプラグ端子31と
同様に、固定板35,36の凹部に入れ、固定される。
【0052】この状態で2つ割りされた他のケース16
Bをケース16Aに被せると、差し込みプラグ端子3
1,40は両ケース16A,16Bの固定板35,36
によってしっかりと固定され、また、シールド23は、
両ケース16A,16Bのアース板37によって電気的
にしっかりと接続される。なお、アース板37の各凹部
間には止め穴42が設けられているが、これは固定部と
して機能するものであって、他方のケース16Bにこの
止め穴42に対応して設けてある突起と係合して、両ケ
ース16A,16Bの嵌合時に精度良い位置決めを行な
って、プラグ端子31,40やシールド23を確実に固
定できるようにするためのものである。
【0053】図8は、受け口中間コネクタ12の構造を
示す図である。
【0054】このコネクタ12の構造は、通常のコネク
タの構造とほぼ同様であるので、詳細な構成の説明は特
にしないが、概略の構成は、図示するようになってい
る。
【0055】多心ケーブル14からの各心線には、差し
込みプラグ31,40に係合する受け端子45が設けら
れ、この受け端子45は、端子ケース46によって固定
されている。
【0056】このコネクタ12の受け口側には、10m
m程度突き出したフランジ27が形成されており、この
フランジ27の中央部に相当するつまみ部27Aをフラ
ンジ27の両側からつまむことによってロック部26A
が外側に開き、差し込み中間コネクタ16の掛止部25
A,25Bとの係合が自動的に解除されるようになって
いる。なお、つまみ部27Aはフランジ27の横側に設
けても良いのは前述の通りである。
【0057】図9は、単心誘導コード20A〜20Jと
体電極18A〜18Jとの接続状態を示す図である。
【0058】体電極18A〜18Jのそれぞれには、そ
れぞれ対応する単心誘導コード20A〜20Jの心線2
1と絶縁被覆コア22とを一括して圧着接続する圧着端
子50が設けられ、接続時には、図示されているよう
に、絶縁被覆コア22を15mm程度切除した心線21
を絶縁被覆コア22側に折り曲げて、この心線21と絶
縁被覆コア22とを圧着端子50によって一括してくわ
えるように圧着する。この時には、圧着端子50と心線
21とが電気的に確実に接続されるように注意する。
【0059】このようにして体電極18A〜18Jが取
付けられた後、固定部51には、樹脂製のカバー52が
取付けられる。このカバー52は、もちろん固定部51
を保護するおよび体に好感触を与えるために取付けられ
るものである。
【0060】また、体電極18A〜18Jのそれぞれ
は、一連のシートに整列されて貼り付けられている。こ
のようにすることによって、単心誘導コード20A〜2
0Jがばらばらにならないので、多数の単心誘導コード
がからむ問題が回避され、体電極を被検体に貼り付ける
際の作業性が向上される。なお、実施例の場合には、胸
部に貼り付けられる体電極18C〜18Hと四肢に貼り
付けられる体電極18A,18B,18I,18Jとは
接続されている単心誘導コード20C〜20H,20
A,20B,20I,20Jの長さが異なっているの
で、体電極18C〜18Hを一連のシートに、また、体
電極18A,18B,18I,18Jを一連のシートに
それぞれ貼り付けるようにしても良い。 以上のよう
に、本発明の心電誘導コードは、差し込み中間コネクタ
から体電極までを一体的に形成してあるので、取り扱い
が非常に簡単で、また、使い捨てができるようになるこ
とから、衛生面でも従来のようなうな問題を解消するこ
とができる。なお、受け口中間コネクタ12から心電計
に至る部分は、従来通り繰り返し使用されるので、耐久
性は十分なものとする必要があるが、差し込み中間コネ
クタ側は、長くても2,3日間の連続使用に耐える程度
の強度や信頼性を備えていれば良い。
【0061】また、従来のマグネット方式、またはスナ
ップ方式では、体電極の貼り付け位置を構造上その表面
に表示することは困難であったが、本発明のように貼り
付け位置を表示すれば、貼り付け位置を間違えてしまう
ようなことが防止され、正確な心電図を採る上での一助
になる。また、この表示を貼り付け場所に応じたカラー
表示とすれば、より一層の効果が期待できる。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の心電誘導コ
ードによれば、各請求項ごとに次のような効果を奏す
る。
【0063】請求項1の発明では、第2コネクタから複
数の体電極までを複数の単心誘導コードを介して一体的
に接合しているため、心電計に接続する場合には、第1
コネクタを第2コネクタに差し込んでそれぞれの体電極
を体表面の所定の位置に貼り付けるだけでよいことか
ら、取扱いが非常に簡単であるばかりでなく、誤接続の
心配もなく、また、長時間の連続使用にも耐えることが
でき、非常に衛生的である。
【0064】請求項2の発明では、第1コネクタには、
取り付け時に第2コネクタに設けた掛止部に係合する係
止部を形成すると共に、取り外し時に当該第1コネクタ
の外周形状の変形によって当該掛止部と係止部との係合
を解除する解除部を形成してあるので、第2コネクタの
第1コネクタへの取り付け取り外しをワンタッチの操作
で行なうことができ、心電図を採る際の作業負担を少な
くすることができる。請求項3の発明では、単心誘導コ
ードは、当該コードの中心に位置される心線と、当該心
線の外周を覆う絶縁被覆コアと、当該コアの外周を覆う
ノイズ防止用のシールドと、当該シールドの外周を覆う
絶縁保護被覆とから構成しているため、耐ノイズ性に優
れており、正確な心電パルスを心電計に伝えることがで
きる。請求項4の発明では、第2コネクタは2つ割りさ
れたケースからなり、当該ケースには、複数の単心誘導
コードの心線に個々に圧着されたストッパー付き差し込
みプラグ端子の収容部を設けると共に、前記複数の単心
誘導コードのシールドを一括してアース用の差し込みプ
ラグ端子に接続するアース板が設けられ、当該ケースに
は、前記収容部の差し込みプラグ端子およびアース板の
シールドを固定する固定部が形成されているので、第2
コネクタ部分の組み立てを効率的に行なうことができる
ようになる。
【0065】請求項5の発明では、体電極には、単心誘
導コードの心線を絶縁用被覆コアと共に圧着固定できる
ので、体電極と単心誘導コードとの接続作業が容易とな
る。請求項6の発明では、単心誘導コードの心線と絶縁
用被覆コアとの固定部には樹脂製のカバーが被覆されて
いるので、この部分の電気的な絶縁を確実に図ることが
できるようになる。
【0066】請求項7の発明では、複数の体電極が、接
続されている単心誘導コードの長さが同一のもの同士ご
とに一連のシートに貼り付けられているたために、電極
貼り付け時には、貼り付けようとする体電極をこのシー
とから剥がして体表面の所定位置に貼り付ければ良く、
この際には他の体電極はシートに張り付いたまま整列さ
れた状態となっているので、単心誘導コードの取り扱い
が容易となり、作業負担を軽減させることができるよう
になる。
【0067】請求項8の発明では、各々の体電極に貼り
付け場所の表示をしたので、貼り付け場所を誤るような
ことがなくなり、信頼性の高い心電図をとることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる心電誘導コードの外観図であ
る。
【図2】 図1に示した体電極の貼り付け表示の一例を
示す図である。
【図3】 受け口中間コネクタ12と、差し込み中間コ
ネクタ16との接合構造を示した図である。
【図4】 単心誘導コード20の構造を示した図であ
る。
【図5】 差し込み中間コネクタ16のケース16Aを
示した図である。
【図6】 単心誘導コード20への圧着端子30、差し
込みプラグ端子31、圧着端子33の取付け状態を示す
図である。
【図7】 ケース16Aのアース端子37部分の詳細図
である。
【図8】 受け口中間コネクタ12の構造を示す図であ
る。
【図9】 単心誘導コード20A〜20Jと体電極18
A〜18Jとの接続状態を示す図である。
【図10】 一般的に用いられてきた胸部電極と四肢電
極の外観図である。
【図11】 従来から用いられている心電誘導コードの
一例を示す図である。
【図12】 最近用いられている体電極への接続形態の
一例を示す図である。
【符号の説明】
10…本体接続用コネクタ、 12…受け口中間コネ
クタ、14…多心ケーブル、 16…差し込み
中間コネクタ、16A,16B…ケース、18A〜18
J…体電極、20A〜20J…単心誘導コード、21…
心線、 22…絶縁被覆コア、 23…シールド、
24…絶縁保護被覆、25A,25B…掛止部、26
A,26B…係止部、27…フランジ部、
27A…つまみ部、31,40…差し込みプラグ端子、
35,36…固定板、37…アース板、
50…圧着端子、52…カバー。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】心電計本体側に接続される第1コネクタ
    (12)と、当該第1コネクタ(12)に着脱自在な第
    2コネクタ(16)と、人体に貼り付ける複数の体電極
    (18A〜18J)と、当該第2コネクタ(16)と当
    該複数の体電極(18A〜18J)とを接続する当該体
    電極の各々に対応する複数の単心誘導コード(20A〜
    20J)とを有し、前記第2コネクタ(16)から前記
    複数の体電極(18A〜18J)までが前記複数の単心
    誘導コード(20A〜20J)を介して一体的に接合さ
    れていることを特徴とする心電誘導コード。
  2. 【請求項2】前記第1コネクタ(12)には、取り付け
    時に前記第2コネクタ(16)に設けた掛止部(25
    A,25B)に係合する係止部(26A,26B)が形
    成されると共に、取り外し時に当該第1コネクタ(1
    2)の外周形状を変形させることによって当該掛止部
    (25A,25B)と係止部(26A,26B)との係
    合を解除する解除部(27A)が形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の心電誘導コード。
  3. 【請求項3】前記単心誘導コード(20A〜20J)
    は、当該コード(20A〜20J)の中心に位置される
    心線(21)と、当該心線(21)の外周を覆う絶縁被
    覆コア(22)と、当該コア(22)の外周を覆うノイ
    ズ防止用のシールド(23)と、当該シールド(23)
    の外周を覆う絶縁保護被覆(24)とからなることを特
    徴とする請求項1記載の心電誘導コード。
  4. 【請求項4】前記第2コネクタ(16)は2つ割りされ
    たケース(16A,16B)からなり、当該ケース(1
    6A,16B)には、前記複数の単心誘導コード(20
    A〜20J)の心線(21)と絶縁用被覆コア(26)
    とが同時に接続された差し込みプラグ端子(31)の収
    容部(35,36)を設けると共に、前記複数の単心誘
    導コード(20A〜20J)のシールド(23)を一括
    してアース用の差し込みプラグ端子(40)に接続する
    アース板(37)が設けられ、当該ケース(16A,1
    6B)には、前記収容部(35,36)の差し込みプラ
    グ端子(31)およびアース板(37)のシールド(2
    3)を固定する固定部(42)が形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の心電誘導コード。
  5. 【請求項5】前記体電極(18A〜18J)の一端に
    は、前記単心誘導コード(20A〜20J)の心線(2
    1)を前記絶縁用被覆コア(22)と共に圧着固定する
    圧着端子(50)が形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の心電誘導コード。
  6. 【請求項6】前記単心誘導コード(20A〜20J)の
    心線(21)、前記絶縁用被覆コア(22)、前記体電
    極(18A〜18J)の一端を接続する固定部(51)
    には、樹脂製のカバー(52)が被覆されていることを
    特徴とする請求項1記載の心電誘導コード。
  7. 【請求項7】前記複数の体電極(18A〜18J)は、
    接続されている単心誘導コード(20A〜20J)の長
    さが同じもの同士が一連のシートに貼り付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の心電誘導コード。
  8. 【請求項8】前記複数の体電極(18A〜18J)に
    は、各々の貼り付け位置を示す表示が付されていること
    を特徴とする請求項1記載の心電誘導コード。
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