JPH0899978A - セファロスポリン誘導体 - Google Patents

セファロスポリン誘導体

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JPH0899978A
JPH0899978A JP7259161A JP25916195A JPH0899978A JP H0899978 A JPH0899978 A JP H0899978A JP 7259161 A JP7259161 A JP 7259161A JP 25916195 A JP25916195 A JP 25916195A JP H0899978 A JPH0899978 A JP H0899978A
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JP
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methyl
thia
oxo
oct
azabicyclo
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Application number
JP7259161A
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English (en)
Inventor
Choung U Kim
ユー キム チョン
Muzammil M Mansuri
エム マンスリー ムザミル
Jr Peter F Misco
エフ ミスコ ジュニア ピーター
John A Wichtowski
エイ ウイクトウスキー ジョン
Joanne J Bronson
ジェイ ブロンソン ジョアンヌ
Andrea Stanley V D
ブイ ダンドリア スタンレイ
Thomas W Hudyma
ダブリュー ハジマ トーマス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bristol Myers Squibb Co
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D501/00Heterocyclic compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラム陽性菌、特にメチシリン耐性Stap
hylococcusaureusによって引き起こさ
れる疾病の治療に有効な、新規なセファロスポリン誘導
体を提供することを課題とする。 【解決手段】 次の一般式で示されるセファロスポリン
誘導体は、グラム陽性菌、特にメチシリン耐性Stap
hylococcus aureusによって引き起こ
される疾病の治療に非常に有用なセファロスポリン誘導
体であり、又この化合物は新規なセファロスポリン誘導
体である: であり、Arは置換フェニル基、又は任意に置換された
ナフチル基又はベンズチアゾリル基であり、Aは置換ピ
リジニウム基である)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本明細書は、同時係属出願である
米国特許明細書出願番号第08/300,830号(1
994年9月2日出願)の一部継続出願である。
【0002】本発明は一般式:
【0003】
【化23】
【0004】で示される新規なセフェム誘導体を指向
し、式中、Acyl置換基は次式で示す基:
【0005】
【化24】
【0006】であり、ここでArは置換基を持つフェニ
ル基、又は任意に置換基を持つナフチル基又はベンズチ
アゾリル基であり、そしてAは置換基を持つピリジニウ
ム基である。この誘導体はグラム陽性菌抗生剤、特にメ
チシリン耐性ブドウ球菌(methicillin r
esistant Staphylococcus
ureus;以後MRSA又はメチシリン耐性S.au
reusと称する)によって引き起こされる疾病の治療
に有効な抗生剤である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】β−ラクタム抗生物質
であるセファロスポリン類は、通常それらは効力が強く
且つ無毒性である為にしばしば広い範囲で疾病の治療に
用いられている。この数年の間に幾つかの世代のセファ
ロスポリンが開発され、そして現在では大抵の病原性細
菌に有効な、適宜なセファロスポリンが市販されてい
る。
【0008】上記に関し、注目しなければならない一つ
の例外は、Staphylococcus aureu
の所謂メチシリン耐性株(MRSA)についてであ
る。この菌株は難しい問題、特に病院、長期療養施設で
の難しい問題として浮き彫りにされてきた。
【0009】1950年後半、ペニシリン誘導体である
メチシリンがaureusのペニシリナーゼ耐性株
を処理する為に導入された。それ以来、aureu
のメチシリン耐性株が観察されるようになり、今日で
はそのような菌株が病院施設内での感染の主要な源泉と
なっている。このような病院がもたらす感染症(院内感
染症)は、特に熱傷病棟及び集中治療病棟内で、肺炎、
菌血症、及び心内膜炎などの様な生命に危険を及ぼす疾
病を引き起こす起因となっている。MRSAに対する効
果的な治療剤は非常に限られている。
【0010】セファロスポリン類を含むβ−ラクタム抗
生物質は、MRSAに対しては全く無効である。現在で
は静脈内投与によるバンコマイシンが、そのような病原
菌に起因する疾病の治療の為に選択される抗生物質であ
る。重篤なMRSA感染患者に対する偶然のバンコマイ
シン療法の失敗により、バンコマイシンに対する有意の
臨床耐性菌株が発現するであろうことを考え、又バンコ
マイシン関連の副作用、例えば聴力毒性、及び腎毒性の
ような副作用を克服することを考え、バンコマイシンに
代わる別の抗生物質の探索を始めることとなった。本発
明の目的は、MRSA疾病に効果があり、そしてバンコ
マイシンよりも好ましい、副作用のない特性を示すセフ
ァロスポリン誘導体を提供することである。
【0011】
【従来の技術】多くの文献には、C−3位、及びC−7
位に種々の置換基をもつ莫大な数のセフェム誘導体が開
示されている。これらの参照のなかで、3−ピリジニウ
ムメチル置換基及び次の形式の7−置換基:
【0012】
【化25】
【0013】(式中、Arは芳香環である)を持つもの
は下記の通りである:
【0014】英国特許第1,350,238号開示のセ
フェム誘導体:
【0015】
【化26】
【0016】式中、アミノメチル置換基は、フェニル基
のオルト位、メタ位、又はパラ位であってもよく、これ
らはグラム陽性菌、及びグラム陰性菌による感染症の治
療に有用である。
【0017】米国特許第4,056,676号開示のセ
フェム誘導体の一般式:
【0018】
【化27】
【0019】式中、Zは水素、又はフッ素;そしてZが
水素の場合X及びYのそれぞれは水素又は塩素が選ば
れ、従ってフェニル環は1個又は2個の塩素原子で置換
されており、そして1個の塩素原子が存在するときは該
塩素原子は3位であり、2個の塩素原子が存在する場合
は該塩素原子は3,4位、3,5位、又は2,5位であ
り;Zがフッ素である場合は、該フッ素はフェニル環の
3位、又は4位であり、そしてX及びYのそれぞれは水
素、又は塩素が選ばれ、従ってフェニル環が1個又は2
個の塩素原子で置換されている場合は塩素原子の1個は
そのフェニル環の3位、又は4位であり;Rは水素、
ジシクロヘキシルアミン、又は薬理学的に許容される陽
イオンであり;そしてRは、なかんずくN−ピリジノ基
である。化合物中、特に開示されているものは次の化合
物である:
【0020】
【化28】
【0021】開示されている化合物はMRSA菌株を処
理し、生育を阻害することに有用であると言われてい
る。
【0022】次式:
【0023】
【化29】
【0024】のセファロスポリン誘導体は、Antim
icrobial Agents and Chemo
therapy 1966,573−580頁の576
頁(化合物番号48)に開示されている。
【0025】J.Antibiotics26(1
2),737−744頁,1973年,には次式の化合
物が開示されている:
【0026】
【化30】
【0027】英国特許第998,265号には、次の一
般式で示されるセフェム誘導体が開示されている:
【0028】
【化31】
【0029】式中、Rは−OH、C−Cアシルオ
キシ基、又は三級アミノ基のいずれかであり、Rが−
OHのときはRは−OHであり、RがC−C
シルオキシ基のときはRは−OHであり、Rが三級
アミノ基であるときはRは−O−であり、RとR
が一緒になったときは−O−であり、R及びRは水
素、1個から6個の炭素原子をもつアルキルラジカル、
2個から6個の炭素原子をもつアルケニルラジカル、5
個から7個の炭素原子をもつシクロアルキルラジカル、
又は2個から6個の炭素原子をもつアルコキシアルキル
ラジカルであり;nは0から4であり;そしてRは1
個から6個の炭素原子をもつアルキルラジカル、2個か
ら6個の炭素原子をもつアルケニル又はアルキニルラジ
カル、5個から6個の炭素原子をもつシクロアルキルラ
ジカル、フェニル基、β−フリル基、β−チエニル基、
又はナフチル基、又はフッ素、塩素、臭素、ニトロ基、
トリフルオロメチル基、C−Cアルキル基、C
アルキルメルカプト基、又はC−Cアルコキシ
基で置換されたそのようなラジカルである。
【0030】出版された英国特許出願番号第2,00
7,221A号は、以下の式のセファロスポリン誘導体
を開示している:
【0031】
【化32】
【0032】式中、Yは水素、塩素、臭素、C−C
アルキル基、又はC−Cアルコキシ基であり;Zは
結合、酸素、又は硫黄であり;Wは水素、メチル基、ア
ミノ基、ヒドロキシ基、SOH又はCOOR(式
中、Rは水素又は5−インダニル基、但しZが酸素又
は硫黄である場合はWはヒドロキシ基以外である)であ
り;Rは水素又はメトキシ基であり;Rは水素、ア
セトキシ基、1,3,4−チアジアゾール−2−イルチ
オ基、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−
イルチオ基、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール
−2−イルチオ基、テトラゾール−5−イルチオ基、1
−メチルテトラゾール−5−イルチオ基、1,3,4−
オキサジアゾール−2−イルチオ基、5−メチル−1,
3,4−オキサジアゾール−2−イルチオ基、1,3,
4−トリアゾール−2−イルチオ基、5−メチル−1,
3,4−トリアゾール−2−イルチオ基、1,2,3−
トリアゾール−5−イルチオ基、ピリジニウム基、又は
4−アミノカルボニルピリジニウム基であり;Rは水
素、Rがピリジニウム基又は4−アミノカルボニルピ
リジニウム基である場合は陰電荷、アルカリ金属又はア
ルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニウムカ
チオン、C−Cアルキル基、(C2−5アルカノイ
ルオキシ)メチル基、(C2−5アルカノイルアミノ)
メチル基、〔C2−5アルカノイル(C1−4アルキ
ル)アミノ〕メチル基、(C1−4アルコキシ)カルボ
ニルアミノメチル基、(C1−4アルコキシ)カルボニ
ル(C1−4アルキル)アミノメチル基、p−(C
アルカノイルオキシ)ベンジルアミノ(C2−15アル
カノイルオキシ)メチル基、(C1−4アルキル)アミ
ノ(C2−15アルカノイルオキシ)メチル基、又はジ
(C1−4アルキル)アミノ(C2−15アルカノイル
オキシ)メチル基であり;そして薬理学的に許容できる
それらの塩である。
【0033】英国特許第1,073,996号は次式で
示されるセフェム誘導体を開示している:
【0034】
【化33】
【0035】式中、Rは低級アルキル基、低級アルカ
ノイルアミノ基、ピリジル基、アリール基、ハロ基及び
/又はニトロ基置換アリールラジカルであり;Rはア
セトキシ基、ピリジニウム基、アミノピリジニウム基、
イミダゾリウム基、又はメチルイミダゾリウム基であ
り;Xは酸素原子又はイオウ原子であり;Yは窒素原子
又は=CH−基であり;Zは−CH−又は−CH
−であり;そしてMは水素原子、薬理学的に許容で
きる無毒性陽イオン又は陰イオン電荷である。
【0036】米国特許第3,217,000号は次の式
で示されるセフェム誘導体を開示している:
【0037】
【化34】
【0038】式中、Thiは2−チエニル基、又は3−
チエニル基であり、Rはシアノ基、カルボキシ基、カル
バミル基、N−メチルカルバミル基、カルボ(C−C
アルコキシ)基、ヒドロキシ基、及び(C−C
アルカノイル基よりなる群より選ばれた基であって、ピ
リジン環の3位、又は4位の位置に置換している置換基
であり;そして薬理学的に許容できる酸によるそれらの
塩である。
【0039】
【課題を解決するための手段】
〔発明の概要〕本発明は次の一般式で示される新規なセ
フェム誘導体を提供する:
【0040】
【化35】
【0041】〔式中、Arは:
【0042】
【化36】
【0043】(R、R、及びRはそれぞれ独立し
て水素、ハロゲン、トリハロメチル基、ニトロ基、C
−Cアルキル基、−(CHOR又は−(CH
SRである、但しArがフェニル基である場合
には、R、R及びRはすべてが水素であることは
なく;nは1から6の整数であり;Rは水素又はC
−Cアルキル基である)よりなる群より選ばれたアリ
ール基であり;R及びRはそれぞれ独立して水素、
−(CHCONR、−(CHCOR
、−(CHCO、−(CHCN、
−(CHNR、−(CHOR、−
(CHNHCONR又は−(CH
HCORであり(式中、mは0又は1から6の整数で
あり、R及びRはそれぞれ独立して水素、1個又は
2個のアミノ基又はヒドロキシ基で置換されたC−C
アルキル基、又は次式で示される基:
【0044】
【化37】
【0045】であるか又はR及びRはそれらが結合
している窒素原子と一緒になって次式で示される基:
【0046】
【化38】
【0047】である)、但しR及びRは両者ともに
水素であることはなく;そしてRは水素、陰イオン電
荷、又はカルボン酸保護基であり、もしRが水素、又
はカルボン酸保護基である場合にはこれに対応したカウ
ンターイオンが存在しする〕で示される化合物;又は薬
理学的に許容されるそれらの塩である。式Iで示される
化合物は、多くのグラム陽性菌、特にメチシリン耐性
aureusに起因するヒト又は他の動物の疾病の
治療に有用な抗生剤である。
【0048】本発明は又式Iの化合物及び該化合物と薬
理学的に許容できる担体又は希釈剤との組み合わせによ
る医薬組成物の製造法をも包含する。
【0049】〔詳細な説明〕本発明は、ヒト又は他の動
物の感染症の治療に有用な抗生剤である上記の一般式I
で示される新規なセフェム誘導体を提供する。これらの
化合物は、例えば肺炎連鎖球菌(pneumoni
ae),化膿連鎖球菌(pyogenes),ブド
ウ球菌(aureus),糞便連鎖球菌(fa
ecalis),faecium,流行性連鎖球菌
epidermidis),及び溶血性連鎖球菌
hemoriticus)のような種々のグラム
陽性細菌に対して良好な抗菌活性を示し、特にau
reusのmethicillin耐性株に有用であ
る。
【0050】式Iの化合物はセフェム環の3位の置換基
ピリジニウムメチル基、及び次式で示される親油性の7
位の置換基によって特徴ずけられる:
【0051】
【化39】
【0052】式中、Arは置換フェニル基、又は任意に
置換されたナフチル基又はベンズチアゾール基より選ば
れた芳香環である。
【0053】次に、式Iの化合物の置換基に対する定義
を詳細に説明する: (a) “ハロゲン”は塩素、臭素、フッ素、及びヨウ
素を含み、好適には塩素又は臭素である; (b) “トリハロメチル基”はトリクロロメチル基、
トリフルオロメチル基、トリブロモメチル基、及びトリ
ヨードメチル基を含み、好適にはトリフルオロメチル基
である; (c) “C−Cアルキル基”はメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、t−ブチル基、アミル基、ヘキシル基、等のよう
な1個から6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のア
ルキル鎖である。好ましくはこれらの基は1−4個の炭
素原子を含み、最も好ましくは1個から2個の炭素原子
を含むアルキル基である。
【0054】本明細書で使用される“薬理学的に許容で
きる塩”なる語は無機又は有機酸の無毒性の付加塩、例
えば塩酸、リン酸、硫酸、マレイン酸、酢酸、クエン
酸、コハク酸、安息香酸、フマル酸、マンデル酸、p−
トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、アスコルビン
酸、乳酸、グルコン酸、トリフルオロ酢酸、ヨウ化水素
酸、臭化水素酸などのような酸の塩を包含することを意
図している。本発明の化合物の幾つかのものは酸性の水
素を持ち、それ故に通常の方法によって塩基により薬理
学的に許容できる塩に変換することができる。そのよう
な塩、例えばアンモニウム塩、アルカリ金属塩、特にナ
トリウム塩又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、特に
カルシュウム又はマグネシュウム塩、及び適宜な有機塩
基、例えば低級アルキルアミン(メチルアミン、エチル
アミン、シクロヘキシルアミンなど)又は置換低級アミ
ン(例えばジエタノールアミン、トリエタノールアミン
又はトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンのような
ヒドロキシ置換アルキルアミン)、又はピペラジン又は
モルホリンのような塩基の塩が“薬理学的に許容できる
塩”なる語によって包含することを意図している。
【0055】式Iの化合物は酸付加塩として次のように
表示してもよい:
【0056】
【化40】
【0057】式中、Xは酸アニオンを表し、Rは水
素又はカルボン酸保護基である。対アニオンXは治療
投与の為の薬理学的に許容できる塩を提供するものが選
ばれる。
【0058】カルボン酸保護基Rは容易に除去できる
エステル基を意図している。この基は化合物Iを合成す
る為に使用される反応工程の間、カルボン酸基を保護す
るために使用され、そしてこの保護基は分子の残余の部
分になんらの支障も与えない方法、例えば化学的な加水
分解、又は酵素的な加水分解、緩和な条件での化学的還
元処理、紫外線の照射又は触媒水素化などの方法によっ
て除去する事が出来る。そのような保護基の例として
は、ベンズヒドリル基、p−ニトロベンジル基、2−ナ
フチルメチル基、アリル基、ベンジル基、トリクロロエ
チル基、トリメチルシリル基のようなシリル基、フェナ
シル基、アセトニル基、o−ニトロベンジル基、4−ピ
リジルメチル基、及びメチル基、エチル基、又はt−ブ
チル基のようなC−Cアルキル基が含まれる。その
ような保護基の中には生理学的な条件下で加水分解され
るピバロイロキシメチル基、アセトキシメチル基、フタ
リジル基、インダニル基、α−アセトキシエチル基、α
−アセトキシベンジル基、p−メトキシベンジル基、α
−ピバロイルオキシエチル基、及びメトキシメチル基の
ような基も包含する。Rが生理学的に除去される保護
基である式Iの化合物は直接抗生剤として有用である。
が生理学的に除去出来ない化合物は、当業者によく
知られた通常の脱保護反応によって容易に活性な化合物
に変換することが出来る有用な中間体である。
【0059】本発明の好ましい実施態様は、Arが次式
で示される式Iの化合物よりなっている:
【0060】
【化41】
【0061】式中、R、R及びRはそれぞれ独立
して水素、ハロゲン、トリハロメチル基、C−C
ルキル基、−(CHOR又は−(CH
であり、但しR、R及びRはすべてが水素で
あることはなく;nは1から6の整数であり;そしてR
は水素又はC−Cアルキル基である。この従属群
のなかで、好ましい化合物は式中、R、R及びR
はそれぞれ独立して水素、ハロゲン、トリハロメチル
基、又はC−Cアルキル基であり、そして最も好ま
しい化合物はRが水素であり、そしてRが−(CH
CONR、−(CHCOR、−
(CHCN、−(CHNR、−(C
OR、−(CHNHCONR
は−(CHNHCORであり、式中、R及び
はそれぞれ独立して水素、1個又は2個のアミノ基
又はヒドロキシ基で置換されたC−Cアルキル基、
又は次式で示される基:
【0062】
【化42】
【0063】であるか又はR及びRはそれらが結合
している窒素原子と一緒になって次式で示される基であ
る:
【0064】
【化43】
【0065】本発明の最も好ましい実施態様は次式で示
される式Iの化合物の従属群よりなっている: (a)
【0066】
【化44】
【0067】式中、R10は:
【0068】
【化45】
【0069】であり、Rは水素、陰イオン電荷、又は
カルボン酸保護基であり、Rが水素又は保護基である
場合は対イオンが存在する; (b)
【0070】
【化46】
【0071】式中、R10は:
【0072】
【化47】
【0073】であり、そしてRは前記の通りである; (c)
【0074】
【化48】
【0075】式中、R10は:
【0076】
【化49】
【0077】であり、そしてRは前記の通りである; (d)
【0078】
【化50】
【0079】式中、Rは前記の通りである; (e)
【0080】
【化51】
【0081】式中、R10は:
【0082】
【化52】
【0083】であり、そしてRは前記の通りである; (f)
【0084】
【化53】
【0085】式中、Rは前記の通りである; (g)
【0086】
【化54】
【0087】式中、Rは前記の通りである;で示され
る化合物、又は薬理学的に許容されるそれらの塩。
【0088】上記のこれらの最も好ましい化合物は、代
表的なMRSA株(MIC≦8μg/mL)に対して予
想し得なかった優れたin vitro活性と、標準マ
ウスMRSA感染モデルによる試験で優れたin vi
vo活性をもつことが発見された(PD50,感染マウ
スの50%を防御するに必要なmg/kg,≦5)。本
発明者はセフェム誘導体の僅かな群のみがMRSAに対
してこの望ましい活性を示すものであることを発見し
た。
【0089】本発明の好ましい個々の化合物を以下に示
す:
【0090】1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボ
キシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェ
ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
−3−(アミノカルボニル)ピリジニウム分子内塩(実
施例 3);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボ
キシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロ
ロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビ
シクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メ
チル〕−3−(アミノカルボニル)ピリジニウム分子内
塩(実施例 1);1−〔〔(6R)−トランス−2−
カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(3−ブロモフェ
ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
−3−(アミノカルボニル)ピリジニウム分子内塩(実
施例 4);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボ
キシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジメチル−4
−クロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−
アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
ル〕メチル〕−3−(アミノカルボニル)ピリジニウム
分子内塩(実施例 5);1−〔〔(6R)−トランス
−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,
5−トリクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア
−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−
3−イル〕メチル〕−3−(メチルアミノカルボニル)
ピリジニウム分子内塩(実施例 6);1−〔〔(6
R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕
−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−
2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(ヒドロキシメ
チル)アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩(実施
例 7);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキ
シ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロ
フェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシ
クロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
ル〕−3−〔(ヒドロキシメチル)アミノカルボニル〕
ピリジニウム分子内塩(実施例 8);1−〔〔(6
R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕
−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−
2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエ
チル)アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩(実施
例 9);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキ
シ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロ
フェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシ
クロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
ル〕−3−〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕
ピリジニウム分子内塩(実施例 10);1−〔〔(6
R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
〔2−(3−ブロモフェニルチオ)アセタミド〕−5−
チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エ
ン−3−イル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエチル)
アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩(実施例 1
1);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
8−オキソ−7−〔2−(2−クロロ−5−トリフルオ
ロメチルフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−
アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
ル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエチル)アミノカル
ボニル〕ピリジニウム分子内塩(実施例 12);1−
〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
−7−〔2−(1−ナフチルチオ)アセタミド〕−5−
チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エ
ン−3−イル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエチル)
アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩(実施例 1
3);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
8−オキソ−7−〔2−(2−ベンズチアゾリルチオ)
アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウ
ム分子内塩(実施例 14);1−〔〔(6R)−トラ
ンス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,
5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−
1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3
−イル〕メチル〕−3−〔(3−アミノプロピル)アミ
ノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩(実施例 1
5);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェ
ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
−3−(アセチル)ピリジニウム分子内塩(実施例 1
6);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェ
ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
−3−(シアノ)ピリジニウム分子内塩(実施例 1
7);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチ
オ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.
2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
(アミノメチル)ピリジニウム分子内塩(実施例 1
8);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェ
ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
−3−(アミノメチル)ピリジニウム分子内塩(実施例
19);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキ
シ−8−オキソ−7−〔2−(2−クロロ−5−トリフ
ルオロメチルフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−
1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3
−イル〕メチル〕−3−(アミノメチル)ピリジニウム
分子内塩(実施例 20);1−〔〔(6R)−トラン
ス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5
−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1
−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−
イル〕メチル〕−3−(ヒドロキシメチル)ピリジニウ
ム分子内塩(実施例 21);1−〔〔(6R)−トラ
ンス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,
4,5−トリクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−
チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エ
ン−3−イル〕メチル〕−3−(ヒドロキシメチル)ピ
リジニウム分子内塩(実施例 22);1−〔〔(6
R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕
−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−
2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(カルバミルメチ
ル)ピリジニウム分子内塩(実施例 23);1−
〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタ
ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(ウレイ
ド)ピリジニウム分子内塩(実施例 24);1−
〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
−7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチオ)
アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(ウ
レイド)ピリジニウム分子内塩(実施例 25);1−
〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタ
ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(アミノメ
チルカルボニルアミノ)ピリジニウム分子内塩(実施例
26);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキ
シ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロ
フェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシ
クロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
ル〕−3−(アミノメチルカルボニルアミノ)ピリジニ
ウム分子内塩(実施例 2);1−〔〔(6R)−トラ
ンス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,
5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−
1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3
−イル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエチル)カルボ
ニルアミノ〕ピリジニウム分子内塩(実施例 27);
1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オ
キソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)ア
セタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−4−(ア
ミノカルボニル)ピリジニウム分子内塩(実施例 2
8);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェ
ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
−4−(アミノカルボニル)ピリジニウム分子内塩(実
施例 29);1−〔〔(6R)−トランス−2−カル
ボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフ
ェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシク
ロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
ル〕−4−〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕
ピリジニウム分子内塩(実施例 30);1−〔〔(6
R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチオ)アセタ
ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−4−〔(2−ア
ミノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩
(実施例 31);1−〔〔(6R)−トランス−2−
カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロ
ロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビ
シクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メ
チル〕−4−(アミノメチル)ピリジニウム分子内塩
(実施例 32);1−〔〔(6R)−トランス−2−
カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロ
ロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビ
シクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メ
チル〕−4−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム分子内
塩(実施例 33);1−〔〔(6R)−トランス−2
−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−
トリクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1
−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−
イル〕メチル〕−2−(アミノメチル)ピリジニウム分
子内塩(実施例 34);1−〔〔(6R)−トランス
−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−
ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−
アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
ル〕メチル〕−2−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム
分子内塩(実施例 35);1−〔〔(6R)−トラン
ス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,
4,5−トリクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−
チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エ
ン−3−イル〕メチル〕−2−(2−アミノエチル)ピ
リジニウム分子内塩(実施例 36);1−〔〔(6
R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕
−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−
2−エン−3−イル〕メチル〕−2−(2−ヒドロキシ
エチル)ピリジニウム分子内塩(実施例 37);1−
〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタ
ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(3−ア
ミノ−2−ヒドロキシプロピル)アミノカルボニル〕ピ
リジニウム分子内塩(実施例 38);1−〔〔(6
R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕
−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−
2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(ピペリジノ−N
−カルボニル)ピリジニウム分子内塩(実施例 3
9);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチ
オ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.
2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
〔(2−アミノエチル)ウレイド〕ピリジニウム分子内
塩(実施例 40);1−〔〔(6R)−トランス−2
−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジク
ロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザ
ビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕
メチル〕−3−〔(2−ピロリジニル)カルボニルアミ
ノ〕ピリジニウム分子内塩(実施例 41);1−
〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタ
ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(1−
(1−アミノ−2−ヒドロキシ)エチル)カルボニルア
ミノ〕ピリジニウム分子内塩(実施例42);1−
〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタ
ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(2−ア
ミノエチル)カルバミルメチル〕ピリジニウム分子内塩
(実施例 43);1−〔〔(6R)−トランス−2−
カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロ
ロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビ
シクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メ
チル〕−4−〔(アミノメチルカルボニル)アミノメチ
ル〕ピリジニウム分子内塩(実施例 44);および1
−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキ
ソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセ
タミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕
オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(3−
アミノ−2−ヒドロキシプロピル)カルボニルアミノ〕
ピリジニウム分子内塩(実施例 45)および生理学的
に加水分解可能なそれらのエステル及び/又は薬理学的
に許容されるそれらの塩。
【0091】本発明のより好ましい個々の化合物は以下
に示されている:1−〔〔(6R)−トランス−2−カ
ルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロ
フェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシ
クロ〔4,2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
ル〕−3−〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕
ピリジニウム分子内塩(実施例 9);1−〔〔(6
R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチオ)アセタ
ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(2−ア
ミノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩
(実施例 10);1−〔〔(6R)−トランス−2−
カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(3−ブロモフェ
ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
−3−〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕ピリ
ジニウム分子内塩(実施例 11);1−〔〔(6R)
−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−
(2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニルチオ)
アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウ
ム分子内塩(実施例 12);1−〔〔(6R)−トラ
ンス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,
5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−
1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3
−イル〕メチル〕−3−〔(3−アミノプロピル)アミ
ノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩(実施例 1
5);1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチ
オ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.
2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
(アミノメチルカルボニルアミノ)ピリジニウム分子内
塩(実施例 26);1−〔〔(6R)−トランス−2
−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−
トリクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1
−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−
イル〕メチル〕−3−(アミノメチルカルボニルアミ
ノ)ピリジニウム分子内塩(実施例 2);1−
〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタ
ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(2−アミ
ノエチルカルボニルアミノ)ピリジニウム分子内塩(実
施例 27);1−〔〔(6R)−トランス−2−カル
ボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフ
ェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシク
ロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
ル〕−4−〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕
ピリジニウム分子内塩(実施例 30);1−〔〔(6
R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチオ)アセタ
ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−4−〔(2−ア
ミノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩
(実施例 31);及び1−〔〔(6R)−トランス−
2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジ
クロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−ア
ザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
ル〕メチル〕−3−〔(3−アミノ−2−ヒドロキシプ
ロピル)カルボニルアミノ〕ピリジニウム分子内塩(実
施例 45)及び生理学的に加水分解可能なそれらのエ
ステル及び/又は薬理学的に許容できるそれらの塩。
【0092】本発明の最も好ましい個々の化合物は以下
に示されている:1−〔〔(6R)−トランス−2−カ
ルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリ
クロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−ア
ザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
ル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエチル)アミノカル
ボニル〕ピリジニウム分子内塩(実施例 10);及び
1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オ
キソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)ア
セタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(ア
ミノメチルカルボニルアミノ)ピリジニウム分子内塩
(実施例 26)及び生理学的に加水分解可能なそれら
のエステル及び/又は薬理学的に許容できるそれらの
塩。
【0093】本発明の化合物は通常の方法によって合成
することができる。一つの適宜な方法は次の反応式によ
って要約する事が出来る:
【0094】
【化55】
【0095】上記の工程を詳細に説明すると、チオール
化合物VIIは、例えばブロモ酢酸と塩基性の条件下
(例えば水性水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム)で
処理することによりアリールチオ酢酸誘導体VIに変換
される。この工程の反応温度は典型的には20°Cから
100°Cの範囲内である。出発物質であるチオールは
市販されているものであるか又は公知の文献記載の方法
で合成することができる。生成物VIは典型的には結晶
化によって、又はもし必要ならばクロマトグラフィーに
よって単離される。
【0096】アリールチオ酢酸VIは、3−位にピリジ
ン誘導体IIIと置換する事が出来る脱離基をもつ適宜
なセフェム中間体と結合される。例えば脱離基はアセト
キシ基であってもよいし、又ハロゲンであってもよい。
反応式で説明されている好ましい実施態様のなかでは、
セフェム中間体は3−クロロメチルセフェム化合物Vで
あるが、3位に等価な脱離基をもつ他の適宜なセフェム
中間体も使用することが出来る。セフェム中間体Vは、
VI又はその反応可能な誘導体でセファロスポリン分野
で良く知られた通常のアシル化法でアシル化され、N−
アシル中間体IVが得られる。遊離の酸の使用、例えば
ジシクロヘキシルカルボジイミドの様な適宜な縮合剤と
共に使用する方法に加えて、アシル化剤VIは酸無水
物、混合酸無水物、活性エステル又は酸ハロゲン化物の
ような等価なアシル化誘導体の形で使用することができ
る。セフェム中間体Vのカルボン酸はアシル化の後、容
易に除去できる通常のカルボン酸保護基によって保護さ
れていることが望ましい。そのような保護基の例はすで
に記述したが、例えばベンジル基、4−ニトロベンジル
基、4−メトキシベンジル基、ベンズヒドリル基、ジフ
ェニルメチル基、アリル基などのような基である。その
他の適宜な保護基の例は、Protective Gr
oups in Organic Synthesi
,テオドラ W.グリーン(Theodora W.
Greene)著(John Wiley& Sons
社出版,1981),第5章に開示されている。一つの
実施態様としては、中間体Vは、ジシクロヘキシルカル
ボジイミドの存在下、テトラヒドロフラン又はジクロロ
メタンのような不活性溶媒中で酸VIでアシル化しても
よい。反応温度は通常−20°Cから50°Cの範囲内
である。反応が完了した時点で不溶物を濾過して除き、
濾液は濃縮し、残渣はジエチルエーテル、又は酢酸エチ
ルのような非極性溶媒で処理して所望の生成物を沈澱さ
せる。別法として、酸VIは対応した酸クロリドに変換
しても良い。例えばジクロロメタンのような不活性溶媒
の存在下、又は非存在下チオニルクロリドで処理して対
応した酸クロリドに変換し、続いてトリエチルアミン又
はN−メチルモルホリンのような塩基の存在下カップリ
ングさせ中間体IVとする。セフェム化合物IVは、典
型的には揮発性溶媒を留去し、続いてジエチルエーテル
又は酢酸エチルのような比較的非極性である溶媒で研磨
することにより単離する。この中間体はX=Cl誘導体
として次の反応工程に使用してもよいし又アセトンのよ
うな不活性溶媒中適宜な金属ハライドと反応させてX=
Br又はX=I誘導体に変換することが出来る。
【0097】中間体IVは、保護基としてジフェニルメ
チル基、又は4−メトキシフェニル基が使用されている
場合は、例えばトリフルオロ酢酸又は塩酸のような酸で
処理することにより保護基を除去し、所望のカルボン酸
中間体IIを得てもよい。この脱保護反応はジクロロメ
タンのような不活性溶媒を用いて行っても良いし、又は
不活性溶媒を用いないで行ってもよい。アニソールのよ
うな試薬を遊離した保護基を除去するのに使用してもよ
い。
【0098】式Iである所望の化合物は、次式の化合
物:
【0099】
【化56】
【0100】(式中、Arは上記の通り)を次式のピリ
ジン誘導体:
【0101】
【化57】
【0102】(式中、R、及びRは上記の通り)と
反応させることによって合成することが出来る。この反
応は例えばテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド
又はアセトンのような不活性溶媒、又はそれらの混合物
中約0°Cから80°Cの範囲内の温度で行われる。X
=Clの場合、所望ならば触媒量の、又は化学量論量の
ヨウ化ナトリウムを使用してもよい。3−ハロメチル中
間体IIについて上記で説明したが、3−アセトキシメ
チル中間体のような等価な脱離基を有する他の中間体を
使用することもできる。所望の生成物は適宜な溶媒から
結晶化させることにより単離することが出来、そして両
性イオンとして、或いは薬理学的に許容できる酸付加塩
としてのいずれかの形で得られる。
【0103】上記の反応で使用されるR及び/又はR
基が、望ましくない副反応を起こすことになるヒドロ
キシ基又はアミノ基のような反応に敏感な官能基を持つ
場合は、そのような基はこの分野に熟達したものにとっ
てはよく知られた保護基で保護されるであろうことを理
解すべきである。そのような保護基はピリジン誘導体I
IIとの反応の後に除去される。例えば、t−ブトキシ
カルボニル保護基は、トリフルオロ酢酸のような酸で処
理することにより除去する事が出来る。適宜な保護基及
びそれらを除去する方法はこの分野では公知であり、カ
ルボン酸保護基に関連して上で示した参照中で説明され
ている。
【0104】式Iである所望の最終生成物は両性イオ
ン、又は、例えばHCl,HI,又はメタンスルホン酸
のような適宜な酸を両性イオンに加えることによって得
られる薬理学的に許容される酸付加塩のいずれかで得ら
れる。Rが水素又は陰イオン電荷である式Iの化合
物、又は薬理学的に許容できるそれらの塩は、通常の方
法によってRが生理学的に加水分解されるエステル基
である対応した化合物に変換してもよい。
【0105】一般式I(式中、Rは水素、陰イオン電
荷又は生理学的に加水分解可能なカルボン酸保護基、又
は薬理学的に許容できるそれらの塩である)は多くのグ
ラム陽性菌に対して強い活性を示す抗生物質である。こ
の抗生物質は、例えば動物の成長を促進する食物添加
剤、食物保存剤として、水性塗料や紙漉き白濁水溶液中
に、有害な細菌の成長を阻害する工業殺菌剤として、ま
た、医療器具又は歯科医療器具に有害な細菌に汚染され
ることを防ぎまた消毒する殺菌剤として使用することが
出来るばかりではなく、又これらの抗生物質は特に、こ
の新規な誘導体に感受性のあるグラム陽性菌によって引
き起こされるヒト又は他の動物の感染症の治療に有用で
ある。MRSAに対する優れた活性により、そのような
細菌による感染症の治療にこれらの誘導体は特に有用で
ある。
【0106】本発明の薬理学的に活性な化合物は単一
で、又は活性なセフェム成分に加えて薬理学的に許容で
きる担体又は希釈剤よりなる薬理学的製剤として用いる
ことができる。この化合物は種々の方法、例えば経口
的、局所的、又は非経口的(静脈内、又は筋肉内注射)
に投与することができる。薬理学的組成物としては、カ
プセル剤、錠剤、粉末剤などのような固形剤、又は溶液
剤、散剤又は乳化剤のような液体剤であってもよい。好
ましい投与経路である注射用の組成は、単位用量形態と
してアンプル内又は複用量容器内で調製されても良く、
また懸濁剤、安定剤、及び分散剤を含んでいてもよい。
この組成物は既調合形態であってもよいし、又用時適宜
なビークル、例えば滅菌水で再構築する散剤形態であっ
てもよい。
【0107】投与すべき用量は、使用する化合物、剤
形、投与経路、宿主の性質及び容態、及び部位及び処置
される細菌に大いに依存している。好ましい用量及び投
与経路の選択は医師又は獣医師の判断に委ねられる。し
かし、通常は哺乳動物宿主については経口又は非経口で
約50mg/日から約20g/日の量で投与することが
出来る。投与は、セフォタキシムのようなセファロスポ
リンの投与形態と同様に、1日3回から4回に分割して
投与される。
【0108】本発明の化合物の抗菌活性の特性を説明す
る為に、以下にその生物学的データを示す。
【0109】〔試験管内活性〕実施例1−45で合成し
た化合物のサンプルを水で溶液にし、栄養培地で希釈し
た後、示された試験菌に対して以下のような最小阻止濃
度(MIC)を示すことが認められた。MICは米国臨
床検査基準委員会(National Committ
ee for CliniCal Laborator
y Standards(NCCLS))によって推奨
されている培地ミクロ希釈検定法に従って検定した。ミ
ューラーヒントン(Mueller−Hinton)培
地を使用し、但しStreptococciについては
トッドヘウィット(Todd Hewitt)培地を使
用した。最終の細菌濃度は約5×10cfu/mLで
あり、プレートは35°C、18時間大気中(Stre
ptococciの場合は5%CO気流下)で培養し
た。MIC値は、菌の可視可能な成長を阻害する最小の
阻害薬剤濃度とした。
【0110】
【表1】
【0111】実施例1−45で合成した化合物の試料
は、水溶液にし、栄養寒天培地で希釈した後のMIC
は、代表的なMRSA株A27223に対しては0.2
5から8mcg/mLの範囲であった。
【0112】〔生体内活性〕実施例1−45で合成した
化合物の生体内での治療効果は、代表的なMRSAA2
7223株で実験的に罹患させたマウスに筋肉内注射す
ることにより測定した。
【0113】〔Staphylococcus aur
eus全身感染マウスに対する抗菌剤の検定〕検定菌 : マウスに全身感染させる検定菌MRSA A
27223株は、2枚の大きなブレイン ハート イン
ヒュージョン アガー プレート(BrainHear
t Infusion Agar plate)上で増
殖した。それぞれのプレート上に、0.5mLの凍結保
存カルチャーを蒔いた。プレートはそれから18時間3
0°Cで培養した。翌日それぞれのプレートはブレイン
ハート インヒュージョン ブロス20mLで洗い、
そして一緒にして保存した。プレート洗液を1:100
0に希釈した溶液を用いて顕微鏡で直接菌数をカウント
した。直接カウントした後1mL中の検定菌の数を計算
した。カウントは4%ブタムチンで希釈して期待の濃度
にした。望ましい罹患濃度(マウスに投与する試験菌の
量)はMRSA A27223株について2.4×10
cfu/0.5mL/マウスであった。マウスは腹腔
内に0.5mL投与して罹患させた。10匹の処置しな
い罹患マウスをコントロールとした。
【0114】マウス:検定に使用したマウスは雄IRC
マウスであった。マウスの平均体重は20gから26g
であった。
【0115】薬剤の調製と治療:化合物は4段階の用量
(25,6.25,1.56,及び0.39mg/k
g)で検定を行い、特に注釈を加えない限り5%クレモ
ホール中で調製した。バンコマイシンは対照化合物とし
て使用し、6.25,1.56,0.39,0.098
mg/kgの用量で投与した。これは0.1Mリン酸バ
ッファーで調製した。1用量レベルで5匹の罹患マウス
を使用し、そして0.2mLの試験化合物で処置し、好
ましくは筋肉内注射によって処置した。処置は罹患後1
5分及び2時間後に実施した。
【0116】検定時間:PD50(マウスの50%を死
亡から防禦する用量)は5日間観察した。この間マウス
の死亡をチェックし、死亡数を記録した。それぞれの投
与レベルでの死亡累積数をそれぞれの化合物のPD50
の計算に使用した。生き残ったマウスは5日目にCO
を吸入させて剖検した。
【0117】計算:PD50の実際の計算はスピアマン
−カルベル(Spearman−Karber)法を使
用したコンピュータープログラムで行った。
【0118】結果:PD50値で表される生体内(in
vivo)活性は、約0.4から約5mg/kg(化
合物によっては1回以上の検定を行った;示された範囲
は、複数回の検定をおこなった際の少なくとも1回の結
果に対するものである)であった。
【0119】
【実施例】以下の実施例は本発明を説明するものであ
り、本発明を限定することを意図したものではない。実
施例で使用した略語はこの分野に熟練したものにとって
は良く知られたものである。使用されている幾つかの略
語を以下に示す: h = 時間 mol = モル mmol = ミリモル min = 分 g = グラム THF = テトラヒドロフラン L = リットル mL = ミリリットル EtO = ジエチルエーテル MeOH = メタノール DMF = ジメチルホルムアミド
【0120】以下の実施例に於いては、温度はすべて摂
氏である。融点は電気融点測定器を使用し、補正はしな
かった。プロトン及び炭素−13核磁気共鳴(H及び
13CNMR)スペクトルはブルッカー(Bruke
r)AM−300又はバリアン(Varian)Gem
ini300スペクトロメーターで記録した。全てのス
ペクトルは注釈のない限りCDCl,DMSO−
,CDOD,又はDO中で測定した。化学シフ
トはテトラメチルシラン(TMS)を基準にしたδ単位
で表し、プロトン間の結合定数はヘルツ(Hz)で表し
た。***形式は次のようにして示されている: s:一重項;d:二重項;t:三重項;q:四重項;
m:多重項;br:巾広ピーク;dd:二重の二重項;
dt:二重の三重項。 赤外線スペクトルは、パーキンエルマー(Perkin
−Elmer)1800FT−IRスペクトロメーター
で測定し、400cm−1から1601cm−1までを
ポリスチレンフィルムで補正し、レシプロカルセンチメ
ートル(cm−1)で表示した 質量スペクトルはクラトス(Kratos)MS−50
又はフィネガン(Finnegan)4500により直
接化学イオン化法(DCI,イソブテン)又は高速原子
衝撃イオン化法(FAB)により測定した。紫外線スペ
クトルはヒュウレットパッカード(Hewlett P
ackard)8452ダイオードアレイスペクトロメ
ーターを使用し、表示した溶媒中で測定した。
【0121】分析用薄層クロマトグラフ(TLC)はプ
レコートしたシリカゲルプレート(60F−254)を
用い、UV光、ヨード蒸気、及び/又はリン酸モリブデ
ン酸のメタノール溶液と加熱して可視化した。カラムク
ロマトグラフ法、即ちフラッシュクロマトグラフをガラ
ス製カラム中の微粉末にしたシリカゲルを使用し、常圧
よりやや高い圧力をかけ、表示した溶媒を用いて行っ
た。逆層カラムクロマト法は、ガラス製カラム中のベイ
カー(Baker)オクタデシル(C18),40μm
を用いておこなった。
【0122】実施例 1: 1−〔〔(6R)−トラン
ス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,
4,5−トリクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−
チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エ
ン−3−イル〕メチル〕−3−(アミノカルボニル)ピ
リジニウム分子内塩
【0123】
【化58】
【0124】A.2,4,5−トリクロロフェニルチオ
酢酸 水(200mL)中の2,4,5−トリクロロチオフェ
ノール(9.98g,46.6mmol)及びブロモ酢
酸(6.48g,46.6mmol)の混合物に10N
NaOH(11mL)を加え、それから103°Cで
1時間加熱した。この反応混合物を0°Cに冷却し、6
N HClで酸性にした。沈澱した生成物を濾過して集
め、12.0g(収量95%)の白色結晶を得た。 m.p.101°C. HNMR(300MHz,CDCl):δ3.72
(s,2H),7.49(s,1H),7.50(s,
1H). 元素分析:CSCl: 計算値 C,35.39;H,1.86 実測値 C,35.33;H,1.70
【0125】B.(6R)−トランス−3−クロロメチ
ル−7−〔(2,4,5−トリクロロフェニル)チオア
セタミド−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ
〔4.2.0〕オクト−2−エン−2−カルボキシレー
ト,ジフェニルメチルエステル 方法A :メチレンクロリド(30mL)中の2,4,5
−トリクロロフェニルチオ酢酸(6.0g,22.1m
mol)とチオニルクロリド(10mL,137mmo
l)の溶液を3時間加熱還流した。この反応混合物を室
温にまで冷却し、減圧下濃縮した。残渣はトルエン(5
0mL)を加えて留去することを2回おこなって6.7
gの2,4,5−トリクロロフェニルチオアセチルクロ
リドを淡黄色油状物質(収量100%)として得た。 HNMR(300MHz,CDCl):δ4.12
(s,2H),7.54(s,1H),7.56(s,
1H). THF(50mL)中の(6R)−トランス−3−クロ
ロメチル−7−アミノ−8−オキソ−5−チア−1−ア
ザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−2−カル
ボキシレート,ジフェニルメチルエステル(4.15
g,10mmol)の溶液を0°Cに冷却し、N−メチ
ルモルホリン(1.2g,11.9mmol)及び2,
4,5−トリクロロフェニルチオアセチルクロリド
(3.3g,10.8mmol)を加えた。反応混合物
を1時間0°Cで攪拌し、酢酸エチル(500mL)で
希釈し、そして水(500mL)で洗浄した。有機溶液
は乾燥(MgSO)しそして溶媒は減圧下留去した。
残渣はエーテルで攪拌した。生成物は固化し、濾過して
集め、4.5g(収量60%)の表題の化合物を白色固
体として得た。 m.p.173°C. HNMR(300MHz,CDCl):δ3.45
(d,J=18.3Hz,1H),3.61(d,J=
18.3Hz,1H),3.68(d,J=16.8H
z,1H),3.76(d,J=16.8Hz,1
H),4.37(d,J=11.9Hz,1H),4.
42(d,J=11.9Hz,1H),4.98(d,
J=5.0Hz,1H),5.80(dd,J=5.
0,8.9Hz,1H),6.99(s,1H),7.
22(d,J=8.9Hz,1H),7.30−7.4
5(m,10H),7.38(s,1H),7.51
(s,1H). 元素分析:C2922Cl: 計算値: C,52.11;H,3.32;N,4.1
9 実測値: C,52.06;H,3.42;N,4.1
【0126】方法B:THF(250mL)中の(6
R)−トランス−3−クロロメチル−7−アミノ−8−
オキソ−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
クト−2−エン−2−カルボキシレート,ジフェニルメ
チルエステル(28.3g,76.7mmol)の溶液
を0°Cに冷却し、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(17.4g,84.4mmol)を加えた。得られた
溶液に2,4,5−トリクロロフェニルチオ酢酸(2
0.8g,76.7mmol)を一度に加えた。5分以
内に固体が析出し始めた。更にTHF(150mL)を
加え、反応混合物を0°Cで2時間攪拌した。それから
反応混合物は濾過して不溶物を除き、濾液は減圧下濃縮
した。残渣はCHCl(300mL)中でスラリー
にし、それからジエチルエーテル(1L)を加え、固体
を濾過して集め、表題の化合物を41.8g(収量88
%)を白色固体として得た。分析データは方法Aで得た
物質に一致した。
【0127】C.(6R)−トランス−3−クロロメチ
ル−7−〔(2,4,5−トリクロロフェニル)チオア
セトアミド〕−8−オキソ−5−チア−1−アザビシク
ロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−2−カルボン酸 CHCl(300mL)中の上記の方法Bで合成し
たセフェム酸(10.0g,13.2mmol)の混合
溶液に0°Cでアニソール(24mL)とトリフルオロ
酢酸(80mL)を加えた。得られた溶液を0°Cで1
時間撹拌し、溶媒は減圧下留去した。残渣はエーテルで
トリチュレートし、固体を濾過して集めた。生成物は酢
酸エチル(100mL)を加えて攪拌し、そして濾過し
て集め、6.1g(収量90%)の灰白色固体を得た。 m.p.120°C. HNMR(300MHz,DMSO−d)δ:3.
53(d,J=17.9Hz,1H),3.72(d,
J=17.9Hz,1H),3.95(s,2H),
4.54(d,J=11.3Hz,1H),4.59
(d,J=11.3Hz,1H),5.15(d,J=
4.9Hz,1H),5.71(dd,J=4.9,
8.2Hz,1H),7.68(s,1H),7.86
(s,1H),9.28(d,J=8.2Hz,1
H). 元素分析:C1612Cl・0.2C
10O: 計算値: C,39.03;H,2.73;N,5.4
2 実測値: C,39.05;H,2.92;N,5.4
【0128】D.1−〔〔(6R)−トランス−2−カ
ルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリ
クロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−ア
ザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
ル〕メチル〕−3−(アミノカルボニル)ピリジニウム
分子内塩 THF(80mL)中の(6R)−トランス−3−クロ
ロメチル−7−〔(2,4,5−トリクロロフェニル)
チオアセトアミド〕−8−オキソ−5−チア−1−アザ
ビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−2−カルボ
ン酸(6.0g,11.9mmol)の溶液に0°Cで
ニコチン酸アミド(2.9g,23.8mmol)を加
え、それからアセトン(12mL)中のヨウ化ナトリウ
ム(1.8g,11.9mmol)の溶液を加えた。得
られた溶液を1時間、0°Cで攪拌した。その溶液にジ
エチルエーテル(100mL)を加えて攪拌し、そして
固体を濾過して集めた。その固体を酢酸エチル(50m
L)中でスラリーにし、それからアセトン(50mL)
中でスラリーにして3.5gの淡黄色の固体を得た。こ
の固体を水(100mL)、メタノール(100mL)
及び6N HCl(5mL)中に0°Cで溶解した。メ
タノールを減圧下留去し、3.05g(収量41%)の
生成物を淡黄色固体として得た。 m.p.148°C. HNMR(300MHz,DMSO−d)δ:3.
22(d,J=18Hz,1H),3.50(d,J=
18Hz,1H),3.90(s,2H),5.04
(d,J=5Hz,1H),5.31(d,J=14H
z,1H),5.64(dd,J=8,5Hz,1
H),5.69(d,J=14Hz,1H),7.65
(s,1H),7.83(s,1H),8.16(m,
1H),8.29(dd,J=8,6Hz,1H),
8.60(s,1H),8.94(d,J=8Hz,1
H),9.26(d,J=8Hz,1H),9.51
(d,J=6Hz,1H),9.62(s,1H). IR(KBr):1782,1688cm−1. FABMS m/z:586(M). Exact Mass:C2218Cl
: 計算値:586.9784 実測値:586.9776
【0129】実施例 2: 1−〔〔(6R)−トラン
ス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,
4,5−トリクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−
チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エ
ン−3−イル〕メチル〕−3−(アミノメチルカルボニ
ルアミノ)ピリジニウムのトリフルオロ酢酸塩
【0130】
【化59】
【0131】無水DMF(4mL)中の(6R)−トラ
ンス−3−クロロメチル−7−〔(2,4,5−トリク
ロロフェニル)チオアセトアミド〕−8−オキソ−5−
チア−1−アザビシクロ〔4,2,0〕オクト−2−エ
ン−2−カルボン酸(0.602g,1.20mmo
l)の溶液を0°Cに冷却し、つづいて3−〔(ブチル
オキシカルボニルアミノ)メチルカルボニルアミノ〕ピ
リジン(0.603g,2.4mmol;G.Hess
ら,J.Org.Chem.1993年,58巻,45
99−4605頁参照)及びヨウ化ナトリウム(0.1
80g,1.20mmol)を加えた。反応混合物を0
°Cで2時間攪拌し、それから室温で2時間攪拌した。
水(80mL)を加え、そして30分後に固体を濾過し
て集めた。固体を酢酸エチル(15mL)中で1時間ス
ラリーにし、濾過して集め、アセトン(10mL)中で
1時間スラリーにし、再び濾過して集め、0.348g
の黄色固体を得た。固体をCHCl(15mL)に
溶解し、それからこの溶液を0°Cに冷却した。アニソ
ール(1.75mL)を加え、つづいてトリフルオロ酢
酸(6.0mL)を加えた。反応混合物を0°Cで1時
間攪拌し、それから減圧下濃縮した。残渣をジエチルエ
ーテル(75mL)中、室温で30分スラリーにし、得
られた固体を濾過して集め、生成物0.342g(収
量:(6R)−トランス−3−クロロメチル−7−
〔(2,4,5−トリクロロフェニル)チオアセトアミ
ド〕−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ〔4,
2,0〕オクト−2−エン−2−カルボン酸から計算し
て40%)を黄色固体として得た。
【0132】HNMR(300MHz,DMSO−d
)δ:3.32(d,J=18Hz,1H),3.5
4(d,J=18HZ,1H),3.91(s,2
H),3.94(brs,2H),5.11(d,J=
5Hz,1H),5.47(d,J=14Hz,1
H),5.70(d,J=14Hz,1H),5.75
(dd,J=5,8Hz,1H),7.48(s,1
H),7.65(s,1H),7.85(s,1H),
8.17(dd,J=6,8Hz,1H),8.35
(br,NH),8.54(d,J=8Hz,1
H),8.87(d,J=6Hz,1H),9.24
(d,J=8Hz,1H),9.45(s,1H).13 CNMR(75MHz,DMSO−d)δ:1
5.16,24.94,34.23,41.18,5
7.18,59.46,127.93,128.27,
128.75,129.71,130.38,130.
69,134.57,134.70,136.70,1
38.68,140.33,157.96,162.8
8,164.07,166.57,168.16. IR(KBr):1790,1675,1630cm
−1. FABMS m/z: 616(M)。
【0133】以下の化合物は実施例1及び2の一般合成
法に従い、チオール出発物質、及びピリジン誘導体を変
えることによって合成した。
【0134】
【表2】
【0135】
【表3】
【0136】実施例1−45の化合物のHNMR及び
FABMSの特性を以下の表I、及び表IIに示す。
【0137】
【表4】
【0138】
【表5】
【0139】
【表6】
【0140】
【表7】
【0141】
【表8】
【0142】
【表9】
【0143】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ムザミル エム マンスリー アメリカ合衆国マサチューセッツ州 02173 レキシントン ブレイク ロード 70 (72)発明者 ピーター エフ ミスコ ジュニア アメリカ合衆国コネチカット州 06422 ダーハム ヘムロック コート アールア ール−1/21 (72)発明者 ジョン エイ ウイクトウスキー アメリカ合衆国コネチカット州 06417 デープリバー ローズモント ドライブ 75 (72)発明者 ジョアンヌ ジェイ ブロンソン アメリカ合衆国コネチカット州 06443 マジソン スペリー ロード 20 (72)発明者 スタンレイ ブイ ダンドリア アメリカ合衆国コネチカット州 06457 ミドルタウン リサ レーン 81 (72)発明者 トーマス ダブリュー ハジマ アメリカ合衆国コネチカット州 06422 ダーハム ブラック ウォルナット ドラ イブ 105アール

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 〔式中、Arは: 【化2】 (式中、R、R及びRはそれぞれ独立して水素、
    ハロゲン、トリハロメチル基、ニトロ基、C−C
    ルキル基、−(CHOR又は−(CH
    である、但しArがフェニル基である場合は、
    、R及びRはすべてが水素であることはなく;
    nは1から6の整数であり;Rは水素又はC−C
    アルキル基である)よりなる群より選ばれたアリール基
    であり;R及びRはそれぞれ独立して水素、−(C
    CONR、−(CHCOR、−
    (CHCO、−(CHCN、−(C
    NR、−(CHOR、−(CH
    NHCONR又は−(CHNHCO
    であり(式中、mは0又は1から6の整数であり、
    及びRはそれぞれ独立して水素、1個又は2個の
    アミノ基又はヒドロキシ基で置換されたC−Cアル
    キル基、又は次式で示される基: 【化3】 であるか又はR及びRはそれらが結合している窒素
    原子と一緒になって次式で示される基: 【化4】 である)、但しR及びRは両者ともには水素ではな
    く;そしてRは水素、陰イオン電荷、又はカルポン酸
    保護基であり、もしRが水素、又はカルボン酸保護基
    である場合にはこれに対応したカウンターイオンが存在
    しする〕で示される化合物;又は薬理学的に許容される
    それらの塩。
  2. 【請求項2】 Arが次式: 【化5】 (式中、R、R及びRはそれぞれ独立して水素、
    ハロゲン、トリハロメル基、C−Cアルキル基、−
    (CHOR又は−(CHSRである、
    但しR、R及びRはすべてが水素であることはな
    く;nは1から6の整数であり;そしてRは水素又は
    −Cアルキル基である)で示される基である請求
    項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Arが次式: 【化6】 (式中、R、R及びRはそれぞれ独立して水素、
    ハロゲン、トリハロメチル基、又はC−Cアルキル
    基である)で示される基である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Rが水素であり、そしてRが−(C
    CONR、−(CHCOR、−
    (CHCN、−(CHNR、−(C
    OR、−(CHNHCONR
    は−(CHNHCOR(式中、mは0又は1か
    ら6の整数であり、R及びRはそれぞれ独立して水
    素、1個又は2個のアミノ基又はヒドロキシ基で置換さ
    れたC−Cアルキル基、又は次式で示される基: 【化7】 であるか又はR及びRはそれらが結合している窒素
    原子と一緒になって次式で示される基: 【化8】 である)である請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Arが次式: 【化9】 で示される基である請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 次式: (a) 【化10】 (式中、R10は: 【化11】 であり、そしてRは水素、陰イオン電荷、又はカルボ
    ン酸保護基であり、Rが水素又は保護基である場合は
    対応したイオンが存在する); (b) 【化12】 (式中、R10は: 【化13】 であり、そしてRは前記の通りである); (c) 【化14】 (式中、R10は: 【化15】 であり、そしてRは前記の通りである); (d) 【化16】 (式中、Rは前記の通りである); (e) 【化17】 (式中、R10は: 【化18】 であり、そしてRは前記の通りである); (f) 【化19】 (式中、Rは前記の通りである); (g) 【化20】 (式中、Rは前記の通りである);で示される化合
    物、又は薬理学的に許容されるそれらの塩。
  7. 【請求項7】 1−〔〔(6R)−トランス−2−カル
    ボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフ
    ェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシク
    ロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
    ル〕−3−(アミノカルボニル)ピリジニウム分子内
    塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8
    −オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェニ
    ルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
    〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
    −3−(アミノカルボニル)ピリジニウム分子内塩;1
    −〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキ
    ソ−7−〔2−(3−ブロモフェニルチオ)アセタミ
    ド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オク
    ト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(アミノカル
    ボニル)ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−ト
    ランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−
    (2,5−ジメチル−4−クロロフェニルチオ)アセタ
    ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
    クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(アミノカ
    ルボニル)ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−
    トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−
    (2,4,5−トリクロロフェニルチオ)アセタミド〕
    −5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−
    2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(メチルアミノカ
    ルボニル)ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−
    トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−
    (2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−
    チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エ
    ン−3−イル〕メチル〕−3−〔(ヒドロキシメチル)
    アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩;1−
    〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
    −7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチオ)
    アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
    0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
    〔(ヒドロキシメチル)アミノカルボニル〕ピリジニウ
    ム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボ
    キシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェ
    ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
    〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
    −3−〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル)ピリ
    ジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−
    カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−ト
    リクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−
    アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
    ル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエチル)アミノカル
    ボニル〕ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−ト
    ランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(3
    −ブロモフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−
    アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
    ル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエチル)アミノカル
    ボニル〕ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−ト
    ランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2
    −クロロ−5−トリフルオロメチルフェニルチオ)アセ
    タミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕
    オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(2−
    アミノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内
    塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8
    −オキソ−7−〔2−(1−ナフチルチオ)アセタミ
    ド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オク
    ト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(2−アミ
    ノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩;
    1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オ
    キソ−7−〔2−(2−ベンズチアゾリルチオ)アセタ
    ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
    クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(2−ア
    ミノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内
    塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8
    −オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチ
    オ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.
    2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
    〔(3−アミノプロピル)アミノカルボニル〕ピリジニ
    ウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カル
    ボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリク
    ロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザ
    ビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕
    メチル〕−3−(アセチル)ピリジニウム分子内塩;1
    −〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキ
    ソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチ
    オ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.
    2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
    (シアノ)ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−
    トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−
    (2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−
    チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エ
    ン−3−イル〕メチル〕−3−(アミノメチル)ピリジ
    ニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カ
    ルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリ
    クロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−ア
    ザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
    ル〕メチル〕−3−(アミノメチル)ピリジニウム分子
    内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
    8−オキソ−7−〔2−(2−クロロ−5−トリフルオ
    ロメチルフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−
    アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
    ル〕メチル〕−3−(アミノメチル)ピリジニウム分子
    内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
    8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチ
    オ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.
    2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
    (ヒドロキシメチル)ピリジニウム分子内塩;1−
    〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
    −7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチオ)
    アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
    0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(ヒ
    ドロキシメチル)ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6
    R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
    〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕
    −5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−
    2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(カルバミルメチ
    ル)ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トラン
    ス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5
    −ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1
    −アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−
    イル〕メチル〕−3−(ウレイド)ピリジニウム分子内
    塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8
    −オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェニ
    ルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
    〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
    −3−(ウレイド)ピリジニウム分子内塩;1−
    〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
    −7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタ
    ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
    クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(アミノメ
    チルカルボニルアミノ)ピリジニウム分子内塩;1−
    〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
    −7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチオ)
    アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
    0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−(ア
    ミノメチルカルボニルアミノ)ピリジニウム分子内塩;
    1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オ
    キソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)ア
    セタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
    0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
    〔(2−アミノエチル)カルボニルアミノ〕ピリジニウ
    ム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボ
    キシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェ
    ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
    〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
    −4−(アミノカルボニル)ピリジニウム分子内塩;1
    −〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキ
    ソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチ
    オ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.
    2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−4−
    (アミノカルボニル)ピリジニウム分子内塩;1−
    〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
    −7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタ
    ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
    クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−4−〔(2−ア
    ミノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内
    塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8
    −オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェニ
    ルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
    〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
    −4−〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕ピリ
    ジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−
    カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロ
    ロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビ
    シクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メ
    チル〕−4−(アミノメチル)ピリジニウム分子内塩;
    1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オ
    キソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)ア
    セタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
    0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−4−(ヒ
    ドロキシメチル)ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6
    R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−
    〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチオ)アセタ
    ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
    クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−2−(アミノメ
    チル)ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トラ
    ンス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,
    5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−
    1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3
    −イル〕メチル〕−2−(ヒドロキシメチル)ピリジニ
    ウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カル
    ボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−トリク
    ロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザ
    ビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕
    メチル〕−2−(2−アミノエチル)ピリジニウム分子
    内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−
    8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチ
    オ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.
    2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−2−
    (2−ヒドロキシエチル)ピリジニウム分子内塩;1−
    〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
    −7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタ
    ミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オ
    クト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−〔(3−ア
    ミノ−2−ヒドロキシプロピル)アミノカルボニル〕ピ
    リジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2
    −カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジク
    ロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザ
    ビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕
    メチル〕−3−(ピペリジノ−N−カルボニル)ピリジ
    ニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カ
    ルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロ
    フェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシ
    クロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
    ル〕−3−〔(2−アミノエチル)ウレイド〕ピリジニ
    ウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カル
    ボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフ
    ェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシク
    ロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
    ル〕−3−〔(2−ピロリジニル)カルボニルアミノ〕
    ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−
    2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジ
    クロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−ア
    ザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
    ル〕メチル〕−3−〔(1−(1−アミノ−2−ヒドロ
    キシ)エチル)カルボニルアミノ〕ピリジニウム分子内
    塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8
    −オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェニルチ
    オ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.
    2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
    〔(2−アミノエチル)カルバミルメチル〕ピリジニウ
    ム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボ
    キシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェ
    ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
    〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
    −4−〔(アミノメチルカルボニル)アミノメチル〕ピ
    リジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2
    −カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジク
    ロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザ
    ビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕
    メチル〕−3−〔(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピ
    ル)カルボニルアミノ〕ピリジニウム分子内塩;よりな
    る群より選ばれた化合物、又は薬理学的に許容されるそ
    れらの塩。
  8. 【請求項8】 1−〔〔(6R)−トランス−2−カル
    ボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフ
    ェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシク
    ロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
    ル〕−3−〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕
    ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−
    2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5
    −トリクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−
    1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3
    −イル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエチル)アミノ
    カルボニル〕ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)
    −トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−
    (3−ブロモフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−
    1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3
    −イル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエチル)アミノ
    カルボニル〕ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)
    −トランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−
    (2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニルチオ)
    アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
    0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−3−
    〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウ
    ム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−カルボ
    キシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロフェ
    ニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ
    〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕
    −3−〔(3−アミノプロピル)アミノカルボニル〕ピ
    リジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2
    −カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジク
    ロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザ
    ビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕
    メチル〕−3−(アミノメチルカルボニルアミノ)ピリ
    ジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−2−
    カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,4,5−ト
    リクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−
    アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
    ル〕メチル〕−3−(アミノメチルカルボニルアミノ)
    ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−トランス−
    2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジ
    クロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−ア
    ザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イ
    ル〕メチル〕−3−〔(2−アミノエチル)カルボニル
    アミノ〕ピリジニウム分子内塩;1−〔〔(6R)−ト
    ランス−2−カルボキシ−8−オキソ−7−〔2−
    (2,5−ジクロロフェニルチオ)アセタミド〕−5−
    チア−1−アザビシクロ〔4.2.0〕オクト−2−エ
    ン−3−イル〕メチル〕−4−〔(2−アミノエチル)
    アミノカルボニル〕ピリジニウム分子内塩;1−
    〔〔(6R)−トランス−2−カルボキシ−8−オキソ
    −7−〔2−(2,4,5−トリクロロフェニルチオ)
    アセタミド〕−5−チア−1−アザビシクロ〔4.2.
    0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチル〕−4−
    〔(2−アミノエチル)アミノカルボニル〕ピリジニウ
    ム分子内塩;及び1−〔〔(6R)−トランス−2−カ
    ルボキシ−8−オキソ−7−〔2−(2,5−ジクロロ
    フェニルチオ)アセタミド〕−5−チア−1−アザビシ
    クロ〔4.2.0〕オクト−2−エン−3−イル〕メチ
    ル〕−3−〔(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル)
    カルボニルアミノ〕ピリジニウム分子内塩;よりなる群
    より選ばれた化合物、又は薬理学的に許容されるそれら
    の塩。
  9. 【請求項9】 次式: 【化21】 (式中、Rは水素、陰イオン電荷、又はカルボン酸保
    護基であり、もしRが水素又は保護基である場合は対
    応するイオンが存在する)で示される化合物;又は薬理
    学的に許容されるそれらの塩。
  10. 【請求項10】 次式: 【化22】 (式中、Rは水素、陰イオン電荷、又はカルボン酸保
    護基であり、もしRが水素又は保護基である場合は対
    応するイオンが存在する)で示される化合物;又は薬理
    学的に許容されるそれらの塩。
  11. 【請求項11】 抗菌活性を示すに十分な量の請求項1
    記載の化合物と薬理学的に許容される担体又は希釈剤よ
    りなる医薬品組成物。
  12. 【請求項12】 細菌に感染した宿主を治療するに十分
    な抗菌活性量の請求項1記載の化合物を含む医薬品組成
    物。
  13. 【請求項13】 Staphylococcus au
    reusのメチシリン耐性株によって罹患した宿主を治
    療するに十分な量の請求項1記載の化合物よりなる医薬
    品組成物。
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