JPH0899571A - シートバックロック装置 - Google Patents

シートバックロック装置

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Publication number
JPH0899571A
JPH0899571A JP23809094A JP23809094A JPH0899571A JP H0899571 A JPH0899571 A JP H0899571A JP 23809094 A JP23809094 A JP 23809094A JP 23809094 A JP23809094 A JP 23809094A JP H0899571 A JPH0899571 A JP H0899571A
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JP
Japan
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hook
sub
seat back
striker
main
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Application number
JP23809094A
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English (en)
Inventor
Yasuo Ito
安雄 伊藤
Shigeaki Ito
茂昭 伊藤
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SAKUMA FUJI KIKO KK
Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
SAKUMA FUJI KIKO KK
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートバックを長期間にわたりガタなく確実
にロックすることができると共に、円滑にロックするこ
とができるシートバックロック装置を提供する。 【構成】 この発明に係るシートバックロック装置E
は、ロック解除手段30を有するフック機構10及びこ
のフック機構10と係合するように車体側に設けられた
ストライカ20から構成されており、フック機構10
は、軸杆12を有する取付体11と、この取付体11の
軸杆12にロック方向に付勢するメインスプリング14
を介して軸着したメインフック13と、このメインフッ
ク13に隣接して軸杆12にロック方向に付勢するサブ
スプリング16を介して軸着したサブフック15とから
なり、メインフック13に形成されたフック溝13bの
ストライカ20に対する係合曲率半径Rの中心Oに対し
て、サブフック15に形成されたフック溝15bのスト
ライカ20に対する係合曲率半径R1 の中心O1 を偏位
せしめたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用シートにおけ
るシートバックロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用シート、例えばリヤシートの後方
にトランクルームが設けられている車両において、トラ
ンクルームに長尺の荷物を積み込んだ場合、シートバッ
クが邪魔にならないようにシートバックを前方に傾動で
きるように構成したものは既に知られている。
【0003】図10は上述したリヤシート1の一例を示
したもので、リヤシート1は着座部分となるシートクッ
ション2と背もたれ部分となるシートバック3から構成
されており、シートバック3は、前方に傾動可能となる
ように、枢軸3aによりシートクッション2の後部又は
車体に連結枢支されている。
【0004】そして、シートバック3の一側面の上部に
は、図11に示すシートバックロック装置4を構成する
フック機構5が取付けられており、このフック機構5を
車体側に設けたストライカ6に係脱させることによりシ
ートバック3を所定の角度にロックできると共に、シー
トバック3を前方に傾動できるように構成されている。
【0005】フック機構5は、取付体5aと、フック部
材5bと、ダンバー機能を有するクッションゴム5cと
からなっており、取付体5aはシートバック3の一側面
の上部に固定され、この取付体5aに設けた枢軸7にフ
ック部材5bの基部が軸着されている。また、フック部
材5bの自由端側には二股状のフック溝5dが形成され
ている。
【0006】さらに、枢軸7には、ねじりコイルスプリ
ング8が巻装されており、このねじりコイルスプリング
8の一端は取付体5aに形成した係止溝5eに、他端は
フック部材5bに形成した係止溝5fにそれぞれ係止さ
れ、このねじりコイルスプリング8によりフック部材5
bは時計方向に回動するよう付勢されている。
【0007】クッションゴム5cは取付体5aに屈曲形
成した取付部5gに圧入されており、このクッションゴ
ム5cとフック部材5bのフック溝5dとの間に挿入し
たストライカ6をクッションゴム5cの弾性力とフック
部材5bのフック溝5dとの係合により挟持し、フック
機構5をストライカ6にロック、すなわち、シートバッ
ク3をロックできるように構成されている。また、フッ
ク部材5bの自由端側にはロック解除ロッド9の下端が
連結枢支されている。
【0008】そして、図11に示すように、シートバッ
クロック装置4がロック状態にあるときは、ストライカ
6はクッションゴム5cの弾性力によりフック部材5b
のフック溝5dに圧接しており、これによりシートバッ
ク3を所定の傾動角度でロックすることができる。ま
た、ロック解除ロッド9をねじりコイルスプリング8の
スプリング力に抗して上方に移動させると、フック部材
5bが反時計方向に回動し、これによってフック部材5
bとストライカ6との係合が解かれてシートバック3を
前倒しできるように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシートバックロック装置4では、フック部材5
bとストライカ6の間に隙間があるとガタとなるためク
ッションゴム5cを取付けており、さらに、ガタをなく
すためにクッションゴム5cの肉厚を厚くし、フック部
5bとクッションゴム5cの間の隙間をストライカ6の
直径より小さくしている。このため、ストライカ6をロ
ックするときにストライカ6が入りにくくなるおそれが
あった。
【0010】この発明は、上述した従来技術の問題点を
解決すべくなされたもので、その目的とするところは、
シートバックを長期間にわたりガタなく確実にロックす
ることができると共に、円滑にロックすることができる
シートバックロック装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る請求項1のシートバックロック装置
では、シートクッション又は車体に傾動可能に設けられ
たシートバックを、車体側に係脱可能にロックするシー
トバックロック装置であって、ロック解除手段を有する
フック機構及びこのフック機構と係合するように車体側
に設けられたストライカから構成されており、前記フッ
ク機構は、軸杆を有する取付体と、この取付体の軸杆に
ロック方向に付勢するメインスプリングを介して軸着し
たメインフックと、このメインフックに隣接して前記軸
杆にロック方向に付勢するサブスプリングを介して軸着
したサブフックとからなり、前記メインフックに形成さ
れたフック溝の前記ストライカに対する係合曲率半径の
中心に対して、前記サブフックに形成されたフック溝の
前記ストライカに対する係合曲率半径の中心を偏位せし
めたことを特徴としている。
【0012】また、請求項2のシートバックロック装置
では、ロック解除手段は、下端をメインフック及びサブ
フックの自由端側に係止したロック解除ロッドにより構
成され、サブフック側の係止部を、前記サブフックの回
動中心を中心とする円弧状の長孔により形成したことを
特徴としている。
【0013】また、請求項3のシートバックロック装置
では、メインフックに形成されたフック溝の開口部軸着
側に位置せしめて、反軸着側に向って膨出したストライ
カガイド部を形成し、このストライカガイド部によりス
トライカを強制的に前記フック溝内に誘導するようにし
たことを特徴としている。
【0014】また、請求項4のシートバックロック装置
では、サブフックの軸着部側に、上方に突出したストッ
パ突部を設け、このストッパ突部により前記サブフック
のロック解除方向への回動を規制するようにしたことを
特徴としている。
【0015】
【作用】この発明に係る請求項1のシートバックロック
装置では、ロック状態において、メインフックとサブフ
ックによりストライカを挟持しているので、シートバッ
クを長期間にわたりガタなく強固にロックすることがで
きると共に、円滑にロックすることができる。また、シ
ートバックに衝撃荷重が加わった場合、サブフックは、
ロック解除方向に回動する。これによって、サブフック
に衝撃荷重が伝達されることがないので、サブフックの
変形を防止することができ、シートバックのロック状態
を確実に保持することができる。
【0016】さらに、請求項2のシートバックロック装
置では、ロック時において、回動中心より偏位した点を
中心とする円弧状の係合溝を有するサブフックを、その
長孔をロック解除ロッドに係合させながら回動させるこ
とができるので、ストライカの直径や取付位置が多少変
動してもストライカに対するロックをガタなく行うこと
ができる。
【0017】また、請求項3のシートバックロック装置
では、ストライカをメインフックのフック溝に係合させ
るとき、ストライカはストライカガイド部によりフック
溝内に誘導される。これによって、シートバックを早く
回動させてもストライカを強制的にフック溝内に係合さ
せることができる。
【0018】また、請求項4のシートバックロック装置
では、ロック解除時に、ストッパ突部によりサブフック
のロック解除方向への回動が規制されているので、サブ
フックがストライカに当接することなく、ストライカの
ロック解除を円滑に行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。
【0020】図1はシートバックロック装置のロック状
態を示す正面視説明図、図2は図1のII−II矢視説明
図、図3はシートバックロック装置のメインフックの正
面視説明図、図4は同じくサブフックの正面視説明図、
図5は同じく取付体の平面視説明図、図6は同じくスト
ライカの平面視説明図である。
【0021】図において、Eはシートバックロック装置
で、図10に示すリヤシート1に取付けられており、シ
ートクッション2又は車体に傾動可能に設けられたシー
トバック3を、車体側に係脱可能にロックしている。
【0022】そして、この発明は、特に、ロック解除手
段30を有するフック機構10及びこのフック機構10
と係合するように車体側に設けられたストライカ20か
ら構成されており、フック機構10は、軸杆12を有す
る取付体11と、この取付体11の軸杆12にロック方
向に付勢するメインスプリング14を介して軸着したメ
インフック13と、このメインフック13に隣接して軸
杆12にロック方向に付勢するサブスプリング16を介
して軸着したサブフック15とからなり、メインフック
13に形成されたフック溝13bのストライカ20に対
する係合曲率半径Rの中心Oに対して、サブフック15
に形成されたフック溝15bのストライカ20に対する
係合曲率半径R1 の中心O1 を偏位せしめたことを特徴
としている。
【0023】さらに、ロック解除手段30は、下端をメ
インフック13及びサブフック15の自由端側に係止し
たロック解除ロッド31により構成され、サブフック1
5側の係止部を、サブフック15の回動中心を中心とす
る円弧状の長孔15cにより形成したことを特徴として
いる。
【0024】さらに、この発明の構成を詳細に説明す
る。
【0025】フック機構10の取付体11は断面コ字状
に形成されており、その一方の側壁11aが図10に示
すリヤシート1のシートバック3の一側面上部に取付ボ
ルトにより固定されている。この取付体11の相対向す
る側壁11a,11bには、軸杆12が直交して配置さ
れており、この軸杆12は側壁11bの貫通孔11cに
挿通されてフランジ部12bを有する大径部12aと、
小径部12cと、側壁11aのかしめ孔11dに挿通さ
れてかしめられるかしめ部12dが順次多段状に形成さ
れている。
【0026】メインフック13は鋼板製で、基部に形成
した軸着部としての軸着孔13aを軸杆12の小径部1
2cに軸着しており、自由端13m側中間部には下方を
開口したストライカ20に係合するフック溝13bが形
成されている。このフック溝13bのストライカ20に
対する係合曲率半径Rは、軸杆12の軸心Oを中心とし
て設定されており、溝幅はストライカ20の直径より大
きく設定されている。
【0027】また、メインフック13には、基部から上
下方向に突出したストッパ突部13c,13dが形成さ
れており、このストッパ突部13c,13dは取付体1
1の連結壁11eに当接してメインフック13の反時計
方向及び時計方向の回動をそれぞれ規制するように設定
されている。さらに、メインフック13の自由端13m
先端部に形成した係止孔13eには、ロック解除ロッド
31の下端に形成したフック部31aが係止されてい
る。
【0028】メインスプリング14はねじりコイルスプ
リング状に形成され、基部をメインフック13と取付体
11の側壁11aとの間の軸杆12の小径部12cに巻
装しており、基部より上方に延出したメインフック13
側の係止端14aは、逆U字状に形成され、メインフッ
ク13の自由端13mを挟持するようにして自由端13
m上面に係止され、下方に延出した部分14cをメイン
フック13とサブフック15との間に介在せしめてい
る。また、メインスプリング14の基部より上方に延出
した側壁11a側の係止端14bは、取付体11の連結
壁11eに係止されており、このメインスプリング14
によってメインフック13は時計方向に回動するように
付勢されている。
【0029】サブフック15は鋼板製で、基部に形成し
た軸着部としての軸着孔15aを軸杆12の大径部12
aに軸着しており、自由端15m側中間部には下方を開
口したフック溝15bが形成されている。このフック溝
15bのストライカ20に対する係合曲率半径R1 は、
軸杆12の軸心Oに対して偏位、例えば下方に偏位した
点O1 を中心として設定されており、溝幅はストライカ
20の直径より大きく設定されている。また、フック溝
15bの長さは、メインフック13のフック溝13bの
長さより十分長く設定されている。さらに、サブフック
15の自由端15m先端部には、ロック解除ロッド31
のフック部31aが挿入される長孔15cが形成されて
おり、この長孔15cは、サブフック15の回動中心O
を中心として円弧状に形成されている。また、長孔15
cから突出したロック解除ロッド31のフック部31a
には、プッシュナット32が係止されている。
【0030】サブスプリング16はねじりコイルスプリ
ング状に形成され、基部をサブフック15と取付体11
の側壁11bとの間の軸杆12の大径部12aに巻装し
ており、基部より上方に延出したサブフック15側の係
止端16aは、逆U字状に形成され、サブフック15の
自由端15mを挟持するようにして自由端15m上面に
係止されている。また、サブスプリング16の基部より
上方に延出した側壁11b側の係止端16bは、取付体
11の連結壁11eに係止されており、このサブスプリ
ング16によってサブフック15は時計方向に回動する
ように付勢されている。
【0031】ストライカ20は断面円形のロッドにより
コ字状に形成されており、側壁部20a,20bの端部
が車体側に固定されている。そして、側壁部20bを、
メインフック13の係合側のフック溝13b及びサブフ
ック15の係合側のフック溝15bにより挟持するよう
に設定されている。
【0032】なお、取付体11は断面L字状でもよく、
また、メインフック13とサブフック15は合成樹脂製
でもよい。さらに、ストライカ20は棒状でもよい。
【0033】つぎに、この発明の作用を説明する。
【0034】図1に示すように、シートバックロック装
置Eがロックされている状態においては、メインフック
13及びサブフック15はメインスプリング14及びサ
ブスプリング16のスプリング力により時計方向に軸杆
12を中心として回動し、メインフック13の係合側の
フック溝13bとサブフック15の係合側のフック溝1
5bとによりストライカ20を挟持している。
【0035】この際、メインフック13のフック溝13
bの溝底はストライカ20に当接しているが、サブフッ
ク15のフック溝15bの溝底は、ストライカ20と隙
間aをもって配置されている。また、サブフック15の
長孔15cの上端は、ロック解除ロッド31のフック部
31aと隙間bをもって配置されている。
【0036】このように、シートバックロック装置Eが
ロックされている状態において、ストライカ20に対す
る係合曲率半径の中心が異なるフック溝13b,15b
を有し、メインスプリング14とサブスプリング16に
よりストライカ20をロックする方向へ付勢されたメイ
ンフック13とサブフック15とによりストライカ20
を挟持しているので、シートバック3を長期間にわたり
ガタなく強固にロックすることができると共に、円滑に
ロックすることができる。また、サブフック15の係合
側のフック溝15bの円弧中心O1 が、サブフック15
の回動中心Oに対して偏位して設けられているので、シ
ートバック3に衝撃荷重が加わった場合、サブフック1
5は、その係合側のフック溝15bをストライカ20に
係合させながら反時計方向に回動し、ストライカ20は
メインフック13のフック溝13bの右側部に当接し、
最終的にはメインフック13によって荷重に耐えること
ができる。これによって、サブフック15に衝撃荷重が
伝達されることがなく、サブフック15の変形を防止す
ることができるので、シートバックのロック状態を確実
に保持することができる。
【0037】また、例えば、単にフック溝をV字状とす
ると、ガタは小さくなるが、反対にV溝にストライカ2
0が食い込んでロック解除が困難になるが、本発明では
サブフック15の係合側のフック溝15bの円弧中心O
1 を、サブフック15の回動中心Oに対して偏位させた
ので、ロック時のメインフック13の係合側のフック溝
13bとサブフック15の係合側のフック溝15bによ
るストライカ20に対する係合力を小さくし、フック溝
13b,15bにストライカ20が食い込むことをなく
すことができる。これによって、メインフック13及び
サブフック15のストライカ20に対するロック解除を
円滑に行うことができる。
【0038】また、サブフック15には長孔15cが設
けられており、この長孔15cにロック解除ロッド31
のフック部31aを係合させながら回動することができ
るので、ストライカ20の直径や取付位置が多少変動し
てもサブフック15が追従するためストライカ20に対
するロックをガタなく行うことができる。
【0039】また、メインフック13とサブフック15
との間に介在せしめたメインスプリング14の部分14
cによってサブフック15をガタなく軸杆12に取付け
ることができ、ワッシャを不要とすることができる。こ
れによって、部品点数を少なくしてコストを低減させる
ことができる。
【0040】シートバックロック装置Eのロック状態を
解除するには、メインスプリング14及びサブスプリン
グ16のスプリング力に抗してロック解除ロッド31を
上方に移動させる。すると、メインフック13と共に、
長孔15cを介してサブフック15も反時計方向に回動
し、フック溝13b,15bとストライカ20と係合が
解かれ、シートバック3を前方に傾動させることができ
る。
【0041】また、この前傾状態よりシートバック3を
所定の後傾状態に復帰させるには、シートバック3を所
定の傾動位置まで起立させると、メインフック13及び
サブフック15のフック溝13b,15bがストライカ
20に係合し、これによりシートバックロック装置Eを
ロックすることができる。
【0042】図7はメインフックの他の実施例を示す正
面視説明図で、メインフック13Aは、フック溝13b
の開口部軸着側に位置せしめて、反軸着側に向って膨出
したストライカガイド部13fを形成し、このストライ
カガイド部13fによりストライカ20を強制的にフッ
ク溝13b内に誘導している。
【0043】さらに、メインフック13Aの詳細な構成
を説明する。
【0044】メインフック13Aのストライカガイド部
13fのストライカ20と当接するガイド面13gは、
反軸着側のフック溝13bの開口端を中心とする半径R
2 (>ストライカ20の直径)の円弧面13hと、この
円弧面13hの終端から接線方向に延出した傾斜面13
iとからなっている。
【0045】上述したメインフック13Aによれば、ス
トライカ20をフック溝13bに係合させるとき、スト
ライカ20はストライカガイド部13fのガイド面13
gによりフック溝13b内に誘導される。これによっ
て、シートバック3を早く回動させてもストライカ20
を強制的にフック溝13b内に係合させることができ
る。
【0046】また、メインフック13Aのストライカガ
イド部13fには、ストライカ20が繰り返して当接す
るが、その当接したときの衝撃荷重は、傾斜面13iに
より分散することができる。これによつて、メインフッ
ク13Aの軸着部に加わる荷重を少なくすることがで
き、軸着部のガタの発生をなくすことができる。
【0047】図8及び図9はサブフックの他の実施例に
係り、サブフック15Aは、プッシュナット32側の長
孔15cの周縁に、凹状の面押し部15dが形成されて
いる。これによって、長孔15cをプレスで打ち抜いた
ときのバリを除去することができ、プッシュナット32
の動き、すなわちロック解除ロッド31の作動を円滑に
行うことができる。
【0048】また、サブフック15Aの軸着部としての
軸着孔15a側に、上方に突出したストッパ突部15e
が設けられており、このストッパ突部15eによりサブ
フック15Aのロック解除方向への回動を規制してい
る。これによって、ロック解除時に、サブフック15A
がストライカ20に当接することなく、ストライカ20
のロック解除を円滑に行うことができる。
【0049】つまり図7に示すメインフック13には図
示したように下方向に突出したストッパ突部13dが形
成されており、このストッパ突部13dによってストラ
イカ20との回動を規制するようにする一方、サブフッ
ク15には図8に示すように、上方向に突出したストッ
パ突部15eが形成されており、このストッパ突部15
eによりストライカとのロック解除方向の回動を規制す
るようにしている。
【0050】このようにメインフック13のストッパ突
部13dとサブフック15のストッパ突部15eとの働
きによって、ストライカ20とのロック作動及びロック
解除作動の円滑化を図ることができるようになってい
る。
【0051】
【発明の効果】上述した通り、この発明に係る請求項1
のシートバックロック装置によれば、シートバックロッ
ク装置のロック状態において、メインフックとサブフッ
クとによりストライカを挟持しているので、シートバッ
クを長期間にわたりガタなく強固にロックすることがで
きると共に、円滑にロックすることができる。また、シ
ートバックに衝撃荷重が加わった場合、サブフックは、
ロック解除方向に回動する。これによって、サブフック
に衝撃荷重が伝達されることがないので、サブフックの
変形を防止することができ、シートバックのロック状態
を確実に保持することができる。
【0052】さらに、請求項2のシートバックロック装
置によれば、ロック時において、回動中心より偏位した
点を中心とする円弧状の係合溝を有するサブフックを、
その長孔をロック解除ロッドに係合させながら回動させ
ることができるので、ストライカの直径や取付位置が多
少変動してもストライカに対するロックをガタなく行う
ことができる。
【0053】また、請求項3のシートバックロック装置
によれば、ストライカをメインフックのフック溝に係合
させるとき、ストライカはストライカガイド部によりフ
ック溝内に誘導される。これによって、シートバックを
早く回動させてもストライカを強制的にフック溝内に係
合させることができる。
【0054】また、請求項4のシートバックロック装置
によれば、ロック解除時に、ストッパ突部によりサブフ
ックのストライカへの当接を防ぐことができる。これに
よって、ストライカのロック解除を円滑に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシートバックロック装置のロッ
ク状態を示す正面視説明図である。
【図2】図1のII−II矢視説明図である。
【図3】この発明に係るシートバックロック装置のメイ
ンフックの正面視説明図である。
【図4】同じくサブフックの正面視説明図である。
【図5】同じく取付体の平面視説明図である。
【図6】同じくストライカの平面視説明図である。
【図7】同じくメインフックの他の実施例を示す正面視
説明図である。
【図8】同じくサブフックの他の実施例を示す正面視説
明図である。
【図9】図8のIX−IX矢視断面説明図である。
【図10】従来のシートバックロック装置を取付けたリ
ヤシートの正面視説明図である。
【図11】従来例に係るシートバックロック装置の正面
視説明図である。
【符号の説明】
E シートバックロック装置 1 車両用シート(リヤシート) 2 シートクッション 3 シートバック 10 フック機構 11 取付体 12 軸杆 13 メインフック 13a (軸着部)軸着孔 13b フック溝 13f ストライカガイド部 14 メインスプリング 14a 係止端 15 サブフック 15a 軸着部(軸着孔) 15b フック溝 15c 係止部(長孔) 15e ストッパ突部 16 サブスプリング 20 ストライカ 30 ロック解除手段 31 ロック解除ロッド 31a フック部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション又は車体に傾動可能に
    設けられたシートバックを、車体側に係脱可能にロック
    するシートバックロック装置であって、ロック解除手段
    を有するフック機構及びこのフック機構と係合するよう
    に車体側に設けられたストライカから構成されており、
    前記フック機構は、軸杆を有する取付体と、この取付体
    の軸杆にロック方向に付勢するメインスプリングを介し
    て軸着したメインフックと、このメインフックに隣接し
    て前記軸杆にロック方向に付勢するサブスプリングを介
    して軸着したサブフックとからなり、前記メインフック
    に形成されたフック溝の前記ストライカに対する係合曲
    率半径の中心に対して、前記サブフックに形成されたフ
    ック溝の前記ストライカに対する係合曲率半径の中心を
    偏位せしめたことを特徴とするシートバックロック装
    置。
  2. 【請求項2】 ロック解除手段は、下端をメインフック
    及びサブフックの自由端側に係止したロック解除ロッド
    により構成され、サブフック側の係止部を、前記サブフ
    ックの回動中心を中心とする円弧状の長孔により形成し
    たことを特徴とする請求項1記載のシートバックロック
    装置。
  3. 【請求項3】 メインフックに形成されたフック溝の開
    口部軸着側に位置せしめて、反軸着側に向って膨出した
    ストライカガイド部を形成し、このストライカガイド部
    によりストライカを強制的に前記フック溝内に誘導する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のシートバッ
    クロック装置。
  4. 【請求項4】 サブフックの軸着部側に、上方に突出し
    たストッパ突部を設け、このストッパ突部により前記サ
    ブフックのロック解除方向への回動を規制するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載のシートバックロック
    装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000190767A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Shiroki Corp ロック機構
JP2008221975A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Toyota Boshoku Corp ロック装置
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JP2011105132A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Mitsui Kinzoku Act Corp ラッチ装置
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