JPH0898550A - 太陽光発電装置 - Google Patents

太陽光発電装置

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JPH0898550A
JPH0898550A JP6248315A JP24831594A JPH0898550A JP H0898550 A JPH0898550 A JP H0898550A JP 6248315 A JP6248315 A JP 6248315A JP 24831594 A JP24831594 A JP 24831594A JP H0898550 A JPH0898550 A JP H0898550A
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solar cell
inverter
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JP6248315A
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Kosuke Harada
耕介 原田
Kiyomi Yamazaki
清美 山崎
Katsuaki Murata
勝昭 村田
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Kyushu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Kyushu Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】発電電力の大きさにかかわらず実質上力率1で
電力を出力する太陽光発電装置を提供する。 【構成】太陽光発電装置は太陽電池1と、この太陽電池
1の出力直流電圧を異なる大きさの直流電圧に変換する
直流−直流電圧変換器2と、この直流−直流電圧変換器
2の出力直流電圧を交流に変換するインバータ3と、こ
のインバータ3の交流出力及び商用電源7間に接続され
た連系リアクトル4とを備え、さらに前記連系リアクト
ル4の電圧と前記商用電源7の電圧との位相差を検出す
る位相差検出回路9と、前記直流−直流電圧変換器2の
出力電圧および前記位相差検出回路9の出力電圧に応答
してその出力電圧が制御される力率制御回路10と、前
記力率制御回路10の出力電圧に比例した周波数信号を
発振し、この周波数信号にしたがって前記インバータ3
の出力周波数を制御する電圧制御発振器11とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽光発電装置に関し、
特に太陽電池の直流発電電力を交流電力に変換し、商用
電源と連系して運転する太陽光発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、太陽光発電装置のような分散型電
源が徐々に普及し始めている。特に、太陽光発電装置
は、エネルギー源である太陽光エネルギーが無尽蔵であ
ること、排気ガスの発生が無くてクリーンであること、
回転機や化学物質も無くて安全であることなどから家庭
での普及が有望視されている。しかしながら太陽光エネ
ルギー、したがって太陽光発電は気象条件に大きく左右
され、雨や曇りの日は発電電力が激減するし、また夜間
は全く発電できない。このため、負荷への電力供給が不
安定となり、それ単独では家庭用自家発電設備とするこ
とはできないという問題がある。
【0003】この問題の解決策の一つとして、蓄電池を
浮動接続して、夜間や曇りの日は蓄電池から負荷に電力
を供給する方法がある。しかし、蓄電池は保守が面倒で
あり、また寿命が比較的短いために定期的な交換が必要
であることや、装置が大型化することなどの理由で、家
庭用自家発電設備への適用は困難である。低コスト、小
型、メンテナンスフリーという家庭用自家発電設備に導
入するための条件を満足する方法の一つは、太陽光発電
装置を商用電源と連系運転させ、夜間や曇りの日は商用
電源から負荷に電力を供給できるようにすることであ
る。加えて、近年になって、分散型電源に対する規制の
緩和や電力会社による余剰電力の購入制度などが導入さ
れ、分散型電源普及の環境が整いつつある。もし、太陽
光発電装置の発電電力が負荷の電力よりも大きい場合に
は、余剰電力を商用電源側に送り出して電力会社に売る
ことができる。
【0004】太陽光発電装置の低コスト化のために、太
陽電池を帰還ループに入れた位相ロック回路による非常
に簡単な自動連系回路が考案されている(特公平5−6
3811号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の自動連系回路の
場合には、太陽光発電装置の出力電力に応じて、出力電
流の商用電源電圧に対する位相が変化する−即ち、出力
電力に応じて出力力率が変化するという問題がある。1
993年に改訂された分散型電源系統連系技術指針(J
EAG 9701−1993)においては、発電装置の力率
を95%以上とするように定められており、太陽光発電
装置についても、出力電力にかかわらず力率を95%以
上に保持する必要があり、このための技術、装置の開発
が望まれている。
【0006】本発明は、発電電力の大きさにかかわらず
実質上力率1で電力を出力する太陽光発電装置を提供す
ることを第1の目的とし、さらに太陽電池から常に実質
上最大電力を取り出すことを第2の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の太陽光発電装置は、太陽電池と、この太陽
電池の出力直流電圧を異なる大きさの直流電圧に変換す
る直流−直流電圧変換器と、この直流−直流電圧変換器
の出力直流電圧を交流に変換するインバータと、このイ
ンバータの交流出力及び商用電源間に接続された連系リ
アクトルとを備え、さらに前記連系リアクトルの電圧と
前記商用電源の電圧との位相差を検出する位相差検出回
路と、前記直流−直流電圧変換器の出力電圧および前記
位相差検出回路の出力電圧に応答してその出力電圧が制
御される力率制御回路と、前記力率制御回路の出力電圧
に比例した周波数信号を発振し、この周波数信号にした
がって前記インバータの出力周波数を制御する電圧制御
発振器とを具備する。さらにまた太陽電池の出力電圧を
供給されるべき入力端子を有し、前記太陽電池への入力
光が変化しても、その出力電力がほぼ最大となるよう
に、前記直流−直流電圧変換器の出力電圧を調整する最
大電力制御手段を具備する。
【0008】
【作用】直流−直流電圧変換器の出力電圧はインバータ
に供給されると共に、力率制御回路にも供給される。力
率制御回路には、連系リアクトルにかかる電圧と商用電
源電圧との間の位相差信号(位相差検出回路の出力)も
供給される。電圧制御発振器は前記力率制御回路の出力
にしたがってインバータの発振周波数を制御し、太陽電
池の出力電力が変化しても、商用電源電圧と連系リアク
トル電圧の位相差が常にほぼ90度(商用電源電圧とイ
ンバータ出力電流の位相差が0)になるようにする。以
上により、太陽電池への入射光量や負荷状態にかかわら
ず、出力力率が1となる運転状態が維持される。さらに
最大電力制御手段により、直流−直流電圧変換器は太陽
電池の入射光量に応じて常に最大電力が得られるように
制御され、任意の直流負荷(ここではインバータ)に対
して最大電力を供給する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の好適な実
施例を説明する。図1は本発明の一実施例のブロック図
であり、1は太陽電池、2は太陽電池1の出力電圧VS
を異なる大きさの電圧VI に変換する直流−直流電圧変
換器(DC/DC CON)である。3は前記直流−直流電圧変換
器2の出力電力(直流電力)を交流電力に変換するイン
バータ(INV )、4はこのインバータ3と商用電源7と
のインターフェイスである連系リアクトルで、インバー
タ出力電圧と商用電源電圧の瞬時的な電圧差を負担す
る。5は開閉器であり、夜間や曇りの日など太陽電池1
への入射光量が十分な大きさでない場合には開状態にさ
れる。6は家庭内の負荷であり、インバータ3の出力電
力が負荷6の消費電力より小さい時には、商用電源7か
ら不足電力を補い、逆にインバータ3の出力電力が負荷
6の消費電力より大きい時には、余剰電力が商用電源7
に逆潮流される。
【0010】8は最大電力制御回路(MPT )で、後述す
る方法で、太陽電池1から取出される電力PS が入射光
量の変動にかかわらずほぼ最大となるように、前記直流
−直流電圧変換器2の出力電圧VI を制御する。最大電
力制御回路としては、例えば平成4年度電気関係学会九
州支部連合会大会論文集第119頁の「太陽電池用DC
−DCコンバータ」論文記載の回路を用いることができ
る。9は位相差検出回路(PD)で、商用電源7の電圧V
U と連系リアクトル4にかかる電圧VL の位相差に比例
した大きさの位相差信号VP を出力する。10は力率制
御回路(PFC )で、前記直流−直流電圧変換器2の出力
電圧VI で大まかな位相制御(出力制御)を行い、前記
位相差信号VP で位相を微調整して、商用電源電圧VU
と連系リアクトル4の端子間電圧VL との位相差が90
度となるように、即ち、インバータ3の出力電流IO
商用電源電圧VU と同相となるように制御する。11は
電圧制御発振器で、前記力率制御回路10の出力電圧V
F に比例した周波数の信号を発振し、その発振出力によ
り、インバータ3を構成するスイッチング素子(図示せ
ず)のオン/オフ制御を行う。その結果、インバータ3
の出力周波数は電圧制御発振器11の出力周波数に一致
する。
【0011】図2に位相差検出回路9の一具体例を示
す。図3はその動作波形図である。スイッチS1 とS2
は、商用電源電圧VU の極性を反転した電圧がそのゲー
トに与えられるので、商用電源電圧VU が負極性の時に
導通する。スイッチS3 とS4は、商用電源電圧VU の
電圧がそのままの極性でゲートに与えられるので、商用
電源電圧が正極性の時に導通する。従って、スイッチS
1 とS2 及びS3 とS4は商用電源電圧VU の半周期の
間ずつ交互に導通し、それに同期して、連系リアクトル
電圧VL が交互に極性を反転されて出力される(図3の
P')。FL は平滑回路で、インバータ3の出力電圧に
含まれる高調波成分を除去し、基本波成分のみを出力す
る。FU はFL と同じ回路構成で、FL による位相遅れ
を補償するためのものである。FP は時定数の大きい平
滑回路で、前記スイッチからの出力電圧VP'を平滑して
その平均値VP を発生する。
【0012】図3に点線で示すように、連系リアクトル
電圧VL の位相が商用電源電圧VUに対して90度進ん
でいる時には、出力電流IO の位相は商用電源電圧VU
と同相になり、出力力率は1となる。このような状態の
とき、図2の回路においては、前述のように、商用電源
電圧VU が正の時にスイッチS3 とS4 が導通するの
で、連系リアクトル電圧VL の極性を反転した電圧がV
P'として出力される。商用電源電圧VU が負の時にはス
イッチS1 とS2 が導通するので、連系リアクトル電圧
L がそのままの極性で出力される。従って、この場合
の出力電圧VP'は点線波形のようになり、その平均値V
P は0になる。即ち、出力力率が1の時には位相差検出
回路9の出力電圧VP は0である。
【0013】一方、図3に実線で示したように、連系リ
アクトル電圧VL が商用電源電圧V U に対して90度以
上進むと、出力電流IO は商用電源電圧VU に対して位
相角φだけ進むが、この時のスイッチ回路の出力電圧V
P'は実線波形で示すようになる。この場合、明らかにそ
の平均値VP は正値になる。一般に、位相差検出回路9
の出力電圧VP 、連系リアクトル電圧VL 、及び商用電
源電圧VU に対する出力電流IO の位相角φの関係は次
式で表される。 VP =VL sinφ … (1) 図4に力率制御回路10の一具体例を示す。トランジス
タTr1及びTR2がオフの時には、本回路の出力電圧VF
は直流−直流電圧変換器2の出力電圧VI を抵抗R1
2 とで分圧した電圧となる。位相差検出回路9の出力
電圧VP が正になると、トランジスタTr1が導通し始め
るので、出力電圧VF が減少する。調整用抵抗RREF
トランジスタTr2は、平滑回路等による位相のずれを補
正するためのものである。
【0014】図5に電圧制御発振器11の一具体例を示
す。本発振器は、よく知られているように、ロイヤー発
振回路と呼ばれるものである。動作時には、トランジス
タTrP又はTrNのいずれか一方が導通する。いまトラン
ジスタTrPが導通したと仮定すると、一次巻線W1Pに電
流が流れ、これによって二次巻線W2PとW2Nに電圧が誘
起される。二次巻線W2Pの電圧はトランジスタTrPに順
バイアスを与え、二次巻線W2Nの電圧はトランジスタT
rNに逆バイアスを与える。これによって正帰還作用を生
じ、トランジスタTrPは急速に飽和する。可飽和鉄心S
Cは一次巻線を流れる電流によって励磁され、やがて鉄
心の磁束が飽和すると、二次巻線W2Pの電圧が消滅して
トランジスタTrPのベース電流が0に低下し、トランジ
スタTrPが遮断される。鉄心の磁束は減少し始めるか
ら、これによって二次巻線W2PとW2Nには逆極性の電圧
が誘起され、トランジスタTrNが順バイアスとなり、一
次巻線W1Nに一次電流が流れる。
【0015】前述したのと同様の正帰還作用によって今
度はトランジスタTrNが飽和状態になり、可飽和鉄心S
Cの磁束を逆方向に飽和するまで励磁が行われる。以上
のようにして、二つのトランジスタTrPとTrNとが交互
に導通し、出力巻線W3 には交流電圧が発生する。明ら
かなように、トランジスタTrPとTrN及び可飽和鉄心S
Cの飽和速度は力率制御回路10の出力電圧VF の大き
さに依存し、この電圧が大きいほど急速に飽和するの
で、出力巻線W3 に発生する交流電圧の周波数が大きく
なる。
【0016】図6は太陽電池の出力特性を示す。2本の
実線曲線VS1とVS2は、互いに異なる入射光量(VS2
方が入射光量が多い)における太陽電池の電圧VS (縦
軸)と電流IS (横軸)の関係を示している。太陽電池
を開放状態にして、電池電流IS を0とした時の電池電
圧VOC1 、VOC2 を開放電圧と言う。電池電流IS を0
から増加させても、しばらくは電池電圧VS は開放電圧
からさほど変化しないので、点線の曲線(PS1とPS2
で示したように、電池電圧VS と電池電流ISの積で表
される発電電力PS は、電池電流IS にほぼ比例して増
加する。電池電流IS がある程度以上に増加すると、電
池電圧が降下し始めるが、発電電力はなお増加して最大
電力(PSm1 やPSm2 )に達する。その時の電池電圧V
S を最適電圧(VOP)と言い、出力電流を最適電流(I
OP)と言う。
【0017】すなわち、太陽電池は最適電圧並びに最適
電流で動作しているときに最大電力を発電する。最適電
圧は入射光量が変化しても殆ど変化しないので、電池電
圧VS を最適電圧に近い適当な一定値に保てば入射光量
が変化しても、常にほぼ最大電力が得られる。最適電流
以上に電池電流IS を増加させると、電池電圧VS の降
下割合が大きくなるで、発電電力PS は再び降下し始め
る。太陽電池を短絡状態にして電池電圧VS を0にした
時の電池電流を短絡電流(ISC1 やISC2 )と言う。こ
の状態では電圧が0なので、電流が流れていても発電電
力が0となることは言うまでもない。このように、太陽
電池の出力電圧は出力電流に対して垂下特性を有してい
る。
【0018】最大電力制御回路8は、電池電圧VS が前
記最適電圧近傍のほぼ一定値に保持されるように、前記
直流−直流電圧変換器2の出力電圧VI を制御する。太
陽電池の端子電圧VS が上昇しようとすると、最大電力
制御回路8は直流−直流電圧変換器2の出力電圧VI
上昇させる。そうすると、力率制御回路10の出力電圧
F が増加して電圧制御発振器11の出力周波数が増加
し、インバータ3の出力電圧VO の位相が商用電源電圧
U の位相より更に進むので、インバータ3の出力電力
が増加する。その結果、直流−直流電圧変換器2の出力
電力が増加し、電池電流IS が増加して、電池電圧VS
の上昇を抑える。直流−直流電圧変換器2は、太陽電池
と商用電源とを絶縁する場合には、太陽電池出力を一旦
度高周波交流電力に変換し、高周波変圧器で絶縁した後
に再び整流して直流に変換する回路を適用するのが望ま
しく、一方、太陽電池と商用電源を絶縁しない場合に
は、昇圧チョッパや降圧チョッパを適用することができ
る。
【0019】以上のように構成される本発明の太陽光発
電装置の動作を説明する。インバータ3がある一定のパ
ルス幅でスイッチングされるとすると、直流−直流電圧
変換器2の出力電圧VI とインバータ3の出力電圧VO
(実効値)との関係は VO =k・VI … (2) ただし kは定数 で表される。又、連系リアクトル4のインダクタンスを
L、出力周波数をf、インバータ出力電圧VO と商用電
源電圧VU の位相差をθとすると、インバータ3の出力
電力PO はつぎの(3)式 PO =VO U ・sinθ/2πfL─…──(3)─ で表される。ここに、VO とVU は各々インバータ出力
電圧と商用電源電圧の実効値である。直流−直流電圧変
換器2とインバータ3の損失を無視すると、太陽電池発
電電力PS 、直流−直流電圧変換器2の出力電力PI
びインバータ3の出力電力PO はすべて等しくなるの
で、 PS =VS ・IS =PI =VI ・II =PO … (4) が成り立つ。ただし、II は直流−直流電圧変換器2の
出力電流である。
【0020】商用電源7と連系する前は、開閉器5によ
って太陽光発電装置は負荷6および商用電源7から切り
離されている。太陽電池1への入射光量が充分な大きさ
になり、太陽電池出力特性が図6のVS1、PS1で表され
るようになると、太陽光発電装置が運転開始する。当初
は、インバータ3の出力電圧VO の大きさが商用電源7
の電圧VU の大きさに等しくなるように、最大電力制御
回路8が直流−直流電圧変換器2の出力電圧VI を制御
する。例えば、(2)式より VO =k・VI =VU … (5) 故に VI =VU /k … (6) が得られるので、商用電源7の電圧VU の大きさに応じ
て(6)式が成り立つように直流−直流電圧変換器2の
出力電圧VI を制御すればよい。更に、出力電流Io
0であるので、連系リアクトル電圧VL も0となる。従
って、(1)式より位相差検出回路9の出力電圧VP
0となるが、力率制御回路10は、この時にインバータ
3の出力電圧VO の位相が商用電源電圧VU の位相と同
期するように調整されている。この時の太陽電池の出力
電流IS は0であり、電池電圧は開放電圧VOC1 とな
る。すなわち、このときの太陽電池の動作点は図6のA
点の位置にある。
【0021】開閉器5を閉成して太陽光発電装置を商用
電源7と連系させると、前述のように、当初はインバー
タ3の出力電圧VO と商用電源電圧VU の大きさと位相
が一致しているので、出力電流IO は0のままである。
最大電力制御回路8が正規の動作を開始すると、太陽電
池電圧VS を設定値VSRに等しくしようとして直流−直
流電圧変換器2の出力電圧VI を徐々に上昇させ、それ
に伴なって力率制御回路10の出力電圧VF が大きくな
り、電圧制御発振器11の出力周波数が増加し、インバ
ータ3の出力電圧VO の位相が商用電源電圧VU より進
み始めるので、連系リアクトル4を通して出力電流IO
が流れ始める。そうすると、太陽電池電流IS も流れ始
め、電池電圧VS が開放電圧VOC1 から特性曲線VS1
沿って減少していき、一方発電電力PS はPS1の特性曲
線上を増加していく。電池電圧VS が設定値VSR(図6
のB点)に達すると、最大電力制御回路8は電池電圧V
Sがその値に実質上保持されるように直流−直流電圧変
換器2を制御する。その時の太陽電池の発電電力PS
現在の入射光量における最大電力PSm1 にほぼ近い値に
なる。
【0022】上述のようにして、太陽電池発電装置が図
6のB点で動作しているときに、入射光量が特性曲線V
S2とPS2に相応する量に急増したとする。最大電力制御
回路8の制御応答は比較的遅いので、直流−直流電圧変
換器2およびインバータ3の出力電力PI 、PO は急に
は変化せず、今までの太陽電池発電電力に相当する動作
点Cに一旦移動するが、このため電池電圧VS が設定値
SRより増大する。そうすると、最大電力制御回路8は
電池電圧VS を設定値VSRに等しくしようとして直流−
直流電圧変換器2の出力電圧VI を上昇させる。その結
果、前述したようにインバータ3の出力電圧VO の位相
が商用電源電圧VU より更に進み始めるので、インバー
タ3の出力電力PO 、ひいては太陽電池の発電電力PS
が増加し、電池電圧VS はC点から特性曲線VS2上を設
定値VSRに等しくなるD点(図6)まで降下する。この
時の太陽電池の発電電力PS は光量増大後の最大電力P
Sm2 にほぼ近い値になる。
【0023】図7は位相差検出回路9と力率制御回路1
0の動作を示すベクトル図である。定常状態では、イン
バータ出力電圧VOBが商用電源電圧VU に対して所定の
位相角だけ進み、リアクトル電圧VLBの位相が商用電源
電圧VU に対して90度だけ進んでおり、その結果、太
陽電池電源よりの出力電流(すなわち、リアクトル電
流)IOBの位相が商用電源電圧VU と同相になってい
る。その状態から、入力光の増大に応答した最大電力制
御回路8の働きにより、直流−直流電圧変換器2の出力
電圧VI が微増すると、力率制御回路10の出力電圧V
F 、更には電圧制御発振器11の出力周波数が微増し
て、インバータ出力電圧VOBの位相が進む。その結果、
インバータ出力電圧のベクトルは図7のVOD’のように
なり、この時の出力電流IOD’の位相は商用電源電圧V
U の位相に対して位相角φだけ進む。そうすると、位相
差検出回路9の出力である位相差信号VP が正となり、
力率制御回路10の出力電圧VF 、更には電圧制御発振
器11の出力周波数を減少させ、インバータ出力電圧の
位相を遅れ方向に変化させる。このようにして、最終的
には、図7のベクトルVOD、VLD及びIODで示されるよ
うなベクトル関係に調整され、太陽電池電源よりの出力
電流(すなわち、リアクトル電流)IODの位相が商用電
源電圧VU と同相になり、力率1になるように制御され
る。
【0024】以上の説明では、最大電力制御回路8につ
いて、簡単な回路構成で実現できる太陽電池電圧を一定
にする制御方法を説明したが、よく知られているマイク
ロコンピュータを用いた”山登り法”による最大電力制
御回路であっても同様の効果が得られることは、容易に
理解されるであろう。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、太陽電池から常に入射
光量に応じたほぼ最大電力を取り出すことができ、且
つ、出力力率を1に保持することができるので、太陽光
エネルギーを効率良く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1の実施例に適用するのに好適な位相差検出
回路の一具体例を示す回路図である。
【図3】図2の位相差検出回路の動作波形図である。
【図4】図1の実施例に適用するのに好適な力率制御回
路の一具体例を示す回路図である。
【図5】図1の実施例に適用するのに好適な電圧制御発
振器の一具体例を示す回路図である。
【図6】太陽電池の出力特性図である。
【図7】商用電源電圧、インバータ出力電圧、リアクト
ル電圧、および太陽電池電源の出力電流の位相関係を示
すベクトル図である。
【符号の説明】
1…太陽電池 2…直流−直流電圧変換器 3…インバ
ータ 6…負荷 8…最大電力制御回路 9…位相差検
出回路 10…力率制御回路 11…電圧制御発振器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽電池1と、この太陽電池1の出力直流
    電圧を異なる大きさの直流電圧に変換する直流−直流電
    圧変換器2と、この直流−直流電圧変換器2の出力直流
    電圧を交流に変換するインバータ3と、このインバータ
    3の交流出力及び商用電源7間に接続された連系リアク
    トル4とを備えた太陽光発電装置であって、 前記連系リアクトル4の電圧と前記商用電源7の電圧と
    の位相差を検出する位相差検出回路9と、 前記直流−直流電圧変換器2の出力電圧および前記位相
    差検出回路9の出力電圧に応答してその出力電圧が制御
    される力率制御回路10と、 前記力率制御回路10の出力電圧に比例した周波数信号
    を発振し、この周波数信号にしたがって前記インバータ
    3の出力周波数を制御する電圧制御発振器11とを具備
    したことを特徴とする太陽光発電装置。
  2. 【請求項2】太陽電池1の出力電圧を供給されるべき入
    力端子を有し、前記太陽電池1への入力光が変化して
    も、その出力電力がほぼ最大となるように、前記直流−
    直流電圧変換器2の出力電圧を調整する最大電力制御手
    段8をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の
    太陽光発電装置。
  3. 【請求項3】最大電力制御手段8は、前記太陽電池1へ
    の入力光量が変化しても、前記太陽電池1の出力電圧を
    ほぼ予定の一定値に保持することを特徴とする請求項2
    記載の太陽光発電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017135826A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 東洋電機製造株式会社 電力制御装置及び電力制御方法
JP2021141715A (ja) * 2020-03-05 2021-09-16 中国電力株式会社 分散型電源の運転制御装置、分散型電源の運転制御方法

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