JPH089803A - 水差し - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 灌水具としての水差しの使用時に音声を発し
て趣味性を向上させた水差しを提供する。 【構成】 水差しの本体２の底面に形成した凹部５に、
所定以上の照度の光を感知して出力する光センサ８と、
光センサ８の出力信号を受けて音声を発する音声出力手
段９とからなる発音機構６を収納し、光センサ８の入光
部12を透明とした底蓋７で凹部５を閉鎖する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光を検知して音声を発
する水差しに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】園芸用具における草花の栽培上不可欠な
灌水具として、多数の小孔を形成した蓮口と称される注
ぎ口を取り付けたじょうろ（如露；ｓｐｒｉｎｋｌｉｎ
ｇ ｃａｎ）と、細長く湾曲した注ぎ口を有する室内園
芸用の水差しとが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このうち、水差しは、
室内の家具調度品類との調和を保つ必要上、装飾性が重
視され、各種のデザインのものが作られている。しかし
ながら、使用に際してはメロディを奏でるなど作業時の
雰囲気を高める水差しは末だ知られていない。本発明
は、かゝる従来の水差しに対して灌水のために持ち上げ
ることによって音楽などの音声を発して、室内の雰囲気
を高揚することができる新規な水差しを提供せんとする
ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の水差
しは、本体の底部に底蓋で閉鎖しうる凹部を形成し、該
凹部もしくは底蓋の内側に、所定以上の照度の光を感知
して出力する光センサと、この光センサの出力信号を受
けて音声を発する音声出力手段とからなる発音機構を装
着し、底蓋の少なくとも前記光センサの入光部を透明体
で構成してなることを特徴とするものである。

【０００５】本発明の水差しは、上部に水を注入するた
めの開口部と、側壁に内部の水を注ぎ出すための注ぎ口
と、把手とを有するものであれば、その形状に特に制限
はない。

【０００６】

【作用】本発明の水差しは、花卉や植木鉢に植えた観葉
植物などに灌水せんとして持ち上げると底部に光が当た
り、底蓋の透明部を介して光センサに光が当たることに
よって電源がＯＮとなり、音声出力手段が作動して所定
のメロディなどの音声を出力し、これによって楽しく灌
水することができる。そして灌水を終えて水差しを置く
と光センサの入光部の光が遮断されるので、電源スイッ
チがＯＦＦとなって音声は止まる。

【０００７】

【実施例】以下、添付の図面によって本発明をより具体
的に説明する。図１に示すように本発明の水差し１は、
上部が開口し、内部に水の収納部を設けた有底円筒状の
本体２と、この本体２の下部側部から上方に湾曲して設
けた注ぎ口３と、同じく湾曲した把手４とからなるもの
である。

【０００８】図２及び図３のように、この本体２の底部
には凹部５が形成され、この凹部５を含めた水差しの底
部を金属やプラスチックの底蓋７で着脱可能に閉鎖する
ものである。そしてこの底蓋７の内側に発音機構６が装
着され、底蓋７の閉鎖で発音機構６が凹部５内に保持さ
れる。

【０００９】発音機構６は、所定以上の照度の光、たと
えば室内の電灯程度の明るさ以上の照度の光が照射され
ることによって、この光を感知して電源をＯＮに接続す
るスイッチとして作動し、かつこの作動によって出力信
号を発する光センサ８と、この光センサ８の出力信号を
入力して音声を発する音声出力手段９とからなるもの
で、この発音機構６には電源となる電池10を包含してい
るものである。

【００１０】これらの光センサ８、音声出力手段９は、
これらを連係させるＩＣ回路の形成のためのプリント基
板11にセットされ、電池10は通電を兼ねた押え金具など
によって当該プリント基板11に着脱可能にセットされて
いる。かゝる電池10は、ボタン電池と通称されている円
盤状の電池がコンパクトで収納に有利であるので好まし
いが、他の電池であってもよく、また電池交換を要しな
い太陽電池であってもよい。

【００１１】底蓋７にはプラスチックやガラスなどによ
って透明な入光部12が形成され、この入光部12から外部
の光を光センサ８に入光すると電池10がＯＮとなってこ
の光センサ８の検出信号を予め記憶されたプログラムに
基づく特定の電気信号として音声出力手段９に出力し、
音声出力手段９はこの電気信号を入力して該音声出力手
段９に包含されている図示しない金属の薄板からなる振
動体の機械的な空気振動によって合成音声に変えて所定
の音声を発するものである。

【００１２】そして、入光部12が遮蔽されて入光が途絶
えると電池10がＯＦＦとなって音声は中止される。この
中止の状態においては消費電力は零であるため、長期に
亘って発音機能を持続することができるものである。

【００１３】図４は、本発明の水差しの他の例を示すも
ので、光センサ８、音声出力手段９および電池10を装着
したプリント基板11を底蓋７に装着せずに本体２の底部
の裏面に固定したものである。そして、底蓋７に設けた
透明な入光部12から光センサ８に光が届くと電池10がＯ
Ｎとなって同様に音声を発し、光センサへの光が遮られ
ると音声が中止されるものであり、その他の構造は図
２、図３と同様である。

【００１４】なお、底蓋７は少なくとも入光部が透明体
で形成しておればよいので、該底蓋７の全部を透明体と
してよいことは勿論である。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、水差しの底部に設けた凹部
に、所定以上の照度の光を感知して出力する光センサ
と、この光センサの出力信号を受けて音声を発する音声
出力手段とからなる発音機構を収納して光によって音声
を出力する構造としたので、単なる装飾的な美観のみを
期待している従来の水差しに対して、音声による趣味性
を加えることができるものである。

【００１６】また、かゝる本発明の水差しの発音機構
を、本体の底部に形成した凹部に収納して底蓋でこの凹
部を閉鎖した構造としたので、本体が水に濡れても発音
機能を消失するようなことがなく、長期に亘って持続的
に使用することができる点でも優れたものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の水差しの一例を示す全体斜視図であ
る。

【図２】本発明の水差しの底蓋を内側から見た平面図で
ある。

【図３】本発明の水差しの発音機構を底蓋に装着した場
合の縦断面図である。

【図４】本発明の水差しの発音機構を本体の凹部内に装
着した場合の縦断面図である。

【符号の説明】

１ 水差し ２ 本体 ３ 注ぎ口 ４ 把手 ５ 凹部 ６ 発音機構 ７ 底蓋 ８ 光センサ ９ 音声出力手段 10 電池 11 プリント基板 12 入光部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体の底部に底蓋で閉鎖しうる凹部を形
   成し、該凹部もしくは底蓋の内側に、所定以上の照度の
   光を感知して出力する光センサと、この光センサの出力
   信号を受けて音声を発する音声出力手段とからなる発音
   機構を装着し、底蓋の少なくとも前記光センサの入光部
   を透明体で構成してなることを特徴とする水差し。