JPH0897122A - 荷電粒子ビーム投射方法およびその装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム投射方法およびその装置

Info

Publication number
JPH0897122A
JPH0897122A JP6230965A JP23096594A JPH0897122A JP H0897122 A JPH0897122 A JP H0897122A JP 6230965 A JP6230965 A JP 6230965A JP 23096594 A JP23096594 A JP 23096594A JP H0897122 A JPH0897122 A JP H0897122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charged particle
particle beam
stencil mask
sample
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6230965A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Umemura
馨 梅村
Yoshimi Kawanami
義実 川浪
Yasunari Hayata
康成 早田
Yuichi Madokoro
祐一 間所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6230965A priority Critical patent/JPH0897122A/ja
Publication of JPH0897122A publication Critical patent/JPH0897122A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステンシルマスクを用いた荷電粒子ビーム装
置において、マスク枚数を削減し、ビーム照射量が部分
的に異なる荷電粒子ビーム照射方法とこれを実現する荷
電粒子ビーム照射装置を提供することを目的とする。 【構成】 荷電粒子の透過できるステンシルマスクに荷
電粒子ビームを照射し、ステンシルマスクを透過した荷
電粒子ビームでステンシルマスクのパターンを試料上に
投射する荷電粒子ビーム投射方法において、上記ステン
シルマスク上への上記荷電粒子ビームの照射量をパター
ンによって変える。 【効果】 ステンシルマスクのパターンを部分的にビー
ム照射量を変えて試料に投射できるので、ステンシルマ
スクの枚数を削減でき、加工のスループットの向上と、
複数マスク使用時に見られた合わせ誤差の軽減の効果が
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビームやイオンビ
ームなど荷電粒子ビームを用いて微細加工を行なう荷電
粒子ビーム投射方法、およびこれを実現させるための荷
電粒子ビーム投射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子ビーム投射装置は、イオンビー
ムや電子ビームなど荷電粒子ビームを用いて荷電粒子光
学系内に設けた貫通孔や凹部からなるパターンを有する
ステンシルマスクを照明し、このパターンを通過した荷
電粒子ビームをレンズで等倍もしくは縮小して試料上に
投射する装置である。ステンシルマスクを通過した荷電
粒子ビーム投射によって試料で生じる物理的または化学
的な変化を利用して、試料上にステンシルマスク上のパ
ターン状に試料を加工する装置である。
【0003】この種の荷電粒子ビーム投射装置の従来例
としては、イオンビームや電子ビームでステンシルマス
クの縮小パターンを試料に投射(露光)するイオン投影
型縮小露光装置やセルプロジェクション型電子ビーム露
光装置などがある。
【0004】イオン投影型縮小露光装置の詳細について
は、論文集『マイクロエレクトロニック・エンジニアリ
ング』第17巻、(1992年)第229から240頁
(Microelectronic Engineering, 17 (1992) 229-240)に
おいてエイ・チャルプカら(A.Chalupka et al.)が『プロ
グレス・イン・イオン・プロジェクション・リソグラフィ(P
rogress in ion projection lithography)』(公知例
1)と題する論文に開示している。図2にイオン投影型
縮小露光装置20の概略構成を示す。デュオプラズマト
ロン型イオン源21から放出した水素やヘリウムなどの
軽元素のイオンビーム22を開口パターンを設けたステ
ンシルマスク23に一括照射し、このステンシルマスク
23を通過したイオンビーム22をレンズ24にて集束
させ、投影レンズ25で平行ビーム29にして試料26
であるレジストの塗布されたウエハに照射することで、
ステンシルマスク23の開口パターンの縮小図形状にイ
オン露光できる。上記ステンシルマスク23はマスクス
テージ27に、試料26の表面はレジストが塗布してあ
り、試料台28に設置される。本装置は従来の光を用い
た縮小投影装置に比べて、微細構造をボケを小さく露光
できるという効果を有するとしている。
【0005】また、電子ビームに関する公知例として
は、論文集『ジャーナル・オブ・ヴァキューム・サイエ
ンス・アンド・テクノロジー』の第B8巻、(1990
年)第1836から1840頁(Journal of Vacuum Sc
ience and Technology, B8 (1990) 1836-1840)におい
て、ナカヤマ(Nakayama)らが『Electron-beam cell pr
ojection lithography: A new high-throughput electr
on-beam direct-writingtechnology using a specially
tailored Si aperture』(公知例2)と題する論文中に
投射型電子ビームリソグラフィ装置を示している。これ
は、図3に示したように、電子銃31と、ステンシルマ
スク32と、2段の照射用磁界レンズ34,34’と、
走査偏向器35’と、1段の投影用磁界レンズ34’’
と、試料37を設置する試料台38を基本構成としてい
る。ステンシルマスク32上に複数種のパターン36を
設置して、上段の偏向器35でパターンに電子ビーム3
9を当ててパターン化し、試料37に転写する方式のも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の荷電粒子ビーム
装置には次の問題があった。
【0007】(イ)荷電粒子ビーム投射量変化に対する
対応 荷電粒子の一例としてイオンに注目し、ステンシルマス
ク上の1パターン領域内で部分的にイオン投射量を変え
たいというニーズに対しては、従来の装置では、イオン
注入量の違い毎の専用のステンシルマスクが複数枚必要
であり、ステンシルマスク交換時のマスク相互の合わせ
精度、スループット、ステンシルマスク自体の製作費用
の観点から容易には実現できなかった。このことを図4
を用いて説明する。
【0008】図4(a)は所望のイオン投射領域を示
す。ここで領域40と領域41へのイオン投射量に差を
付けたい場合、上記従来装置では図4(b),(c)に
示したイオン投射領域40用のパターンを有するステン
シルマスク42と、イオン投射領域41用のパターンを
有するステンシルマスク43が必要で、これらステンシ
ルマスク42、43を用いて、各領域40、41に対応
した所望のイオン投射量をステンシルマスク交換によっ
て、イオンビーム投射する。この例ではイオン投射量の
異なる領域が2種類であるためステンシルマスクは2枚
であったが、例えば10種類なら10枚のステンシルマ
スクが必要となる。
【0009】また、同種の荷電粒子ビーム装置の従来例
であるセルプロジェクション電子ビーム露光装置では次
のような問題があった。
【0010】(ロ)近接効果によるパターンのボケ 図5に示したように、試料面のレジストに露光したい領
域は、大面積の領域50、50’と非常に近接した細長
領域51、51’から構成されている。このようなパタ
ーンを従来の電子ビームリソグラフィ装置で露光する
と、レジスト内で散乱した電子のため、露光後の縮小パ
ターンは領域51と51’が接触し、正確な細長溝が形
成できない。所謂、近接効果である。これを避けるため
に、図5(b)に示した領域50、50’用のパターン
53、53’を設けたマスク52と、図(c)の領域5
1、51’用のパターン55、55’を設けたステンシ
ルマスク54を用意し、領域51、51’を露光すると
きには、投射電子量を少なくして近接効果を軽減させて
いた。この例では少なくとも2枚のステンシルマスクが
必要である。このように、近接効果を避けるために、同
じ領域へのビーム照射に対して複数枚のステンシルマス
クを必要とする場合が多かった。
【0011】これら複数枚のステンシルマスクを用いて
正確に荷電粒子ビーム投射するためには、ステンシルマ
スクの交換を正確に行なわなければならない。つまり、
ステンシルマスクのアラインメントの正確さが所望の領
域を形成するための最低条件となる。一方、最終製品の
単位時間当たりの生産個数(スループット)の向上の観
点からは、ビーム投射による加工(露光やイオン注入)
に要する時間は短時間化が要求されている。従って、ス
ループットの尺度で見ると、アラインメント時間を要す
る多くのステンシルマスクの交換を必要とする作業は全
く好ましくなかった。複数のステンシルマスクの交換無
しに近接効果が低減できる荷電粒子ビーム投射方法や、
投射量がパターンによって異なるビーム投射方法が望ま
れていた。
【0012】上記課題に鑑み、本発明が達成しようとす
る第一の目的は、荷電粒子ビームをステンシルマスク上
の開口パターンを試料上に投射する荷電粒子ビーム方法
において、使用するステンシルマスクの枚数を削減し、
ステンシルマスクへの荷電粒子ビーム照射量をマスク内
の場所によって分布を持たせられる荷電粒子ビーム投射
方法を提供することにある。また、本発明の第2の目的
は、上記第1目的である荷電粒子ビーム投射方法を実現
する荷電粒子ビーム投射装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的は、試料
への荷電粒子ビーム投射量を部分的に変えられる荷電粒
子ビーム投射方法によって解決される。具体的には、
(1)荷電粒子の透過できる貫通孔または凹部から成る
パターンを有するステンシルマスクに荷電粒子ビームを
照射し、該ステンシルマスクを透過した上記荷電粒子ビ
ームで上記ステンシルマスクの縮小パターンを試料上に
投射する荷電粒子ビーム投射方法において、上記ステン
シルマスクへの上記荷電粒子ビームの照射量を上記パタ
ーンによって変える荷電粒子ビーム投射方法、または、
(2)荷電粒子の透過できる貫通孔または凹部から成る
パターンを有するステンシルマスクに荷電粒子ビームを
照射し、該ステンシルマスクを透過した上記荷電粒子ビ
ームで上記ステンシルマスクの縮小パターンを試料上に
投射する荷電粒子ビーム投射方法において、上記ステン
シルマスク上での上記荷電粒子ビームの照射する領域を
小領域に分割し、該小分割領域毎に上記荷電粒子ビーム
照射量を変えて、上記ステンシルマスクの縮小パターン
を試料上に投射する荷電粒子ビーム投射方法、または、
(3)荷電粒子の透過できる貫通孔または凹部から成る
パターンを有するステンシルマスクに荷電粒子ビームを
走査しながら照射し、該ステンシルマスクを透過した上
記荷電粒子ビームで上記ステンシルマスクの縮小パター
ンを試料上に投射する荷電粒子ビーム投射方法におい
て、該ステンシルマスク面内の場所によって上記荷電粒
子ビームの上記ステンシルマスクへの照射量を変えて上
記ステンシルマスクの上記パターンを試料上に投射する
荷電粒子ビーム投射方法、または、(4)上記(3)記
載の荷電粒子ビーム投射方法において、上記ステンシル
マスクへの照射量を該ステンシルマスク面内の場所によ
って変える方法が、ビーム走査回数、走査速度、上記ス
テンシルマスクへの到達電流量のうちの少なくともいず
れかである荷電粒子ビーム投射方法、または、(5)上
記(3)記載の荷電粒子ビーム投射方法において、更
に、上記ステンシルマスクを外した状態での上記荷電粒
子ビームの投射を伴なう荷電粒子ビーム投射方法、また
は、(6)荷電粒子の透過できる貫通孔または凹部から
成るパターンを有するステンシルマスクに荷電粒子ビー
ムを照射し、該ステンシルマスクを透過した上記荷電粒
子ビームで上記ステンシルマスクの縮小パターンを試料
上に投射する荷電粒子ビーム投射方法において、上記ス
テンシルマスクへの荷電粒子ビームの照射場所を制限
し、上記試料に投射される上記荷電粒子ビームの照射量
を投射場所に応じて変える荷電粒子ビーム投射方法によ
って実現される。
【0014】また、これらの具体例としてのイオン注入
方法は、(7)上記(1)から(6)のいずれかに記載
の荷電粒子ビーム投射方法における上記荷電粒子ビーム
が特にイオンビームであり、前記試料にイオン注入を行
なうイオン注入方法、または、(8)上記(7)記載の
イオン注入方法において、前記試料に投射される上記イ
オンビームの照射量、イオン種の少なくともいずれかを
投射場所に応じて変えるイオン注入方法、または、
(9)上記(7)または(8)のいずれかに記載のイオ
ン注入方法において、第1のイオン種を上記試料に注入
し、その後、第1のイオン注入領域以外に第2のイオン
種をイオン注入するイオン注入方法、または、(10)
上記(7)または(8)のいずれかに記載のイオン注入
方法において、上記試料に第1のイオン種を注入した
後、同一場所に第2のイオン種をイオン注入するイオン
注入方法によって実現される。
【0015】また、別の具体例としての電子ビーム露光
における近接効果は、(11)上記(1)から(6)の
いずれかに記載の荷電粒子ビーム投射方法における上記
荷電粒子ビームが特に電子ビームであり、前記試料に投
射される上記電子ビームの照射量を投射場所に応じて変
える電子ビーム投射方法、または、(12)電子ビーム
投射における近接効果補正方法であって、上記(11)
記載の電子ビーム照射方法を用いて、電子ビームの照射
量をパターンによって変えて、上記パターンをレジスト
に投射する近接効果補正方法によって解決される。
【0016】さらに、上記第2の目的は、(13)荷電
粒子源と、荷電粒子の透過できる貫通孔または凹部から
成るパターンを有するステンシルマスクを保持するマス
クステージと、試料を保持する試料ステージと、上記荷
電粒子源より荷電粒子ビームを引き出し走査しながら上
記ステンシルマスクに照射する荷電粒子の照射光学系
と、上記ステンシルマスクを透過した荷電粒子ビームで
前記ステンシルマスクの縮小パターンを前記試料上に投
射する荷電粒子ビームの投射光学系とを備えた荷電粒子
ビーム投射装置において、前記荷電粒子ビームが前記ス
テンシルマスク上を走査する際、前記ステンシルマスク
上の場所毎にビーム照射量を変える手段を備えた荷電粒
子ビーム投射装置、または、(14)荷電粒子源と、荷
電粒子の透過できる貫通孔または凹部から成るパターン
を有するステンシルマスクを保持するマスクステージ
と、試料を保持する試料ステージと、上記荷電粒子源よ
り荷電粒子ビームを引き出し走査しながら上記ステンシ
ルマスクに照射する荷電粒子の照射光学系と、上記ステ
ンシルマスクを透過した荷電粒子ビームで前記ステンシ
ルマスクの縮小パターンを前記試料上に投射する荷電粒
子の投射光学系とを備えた荷電粒子ビーム投射装置にお
いて、前記荷電粒子ビームで前記ステンシルマスク上を
走査する領域を任意に変えるビーム走査手段を備えた荷
電粒子ビーム投射装置、または、(15)荷電粒子源
と、荷電粒子の透過できる貫通孔または凹部から成るパ
ターンを有するステンシルマスクを保持するマスクステ
ージと、試料を保持する試料ステージと、上記荷電粒子
源より引き出した荷電粒子ビームを上記ステンシルマス
クに照射する荷電粒子の照射光学系と、上記ステンシル
マスクを透過した荷電粒子ビームで前記ステンシルマス
クの縮小パターンを前記試料上に投射する荷電粒子の投
射光学系とを備えた荷電粒子ビーム投射装置において、
前記荷電粒子源と前記ステンシルマスクの間に開口が可
変のビーム制限手段を備えた荷電粒子ビーム投射装置、
または、(16)上記(13)から(15)のいずれか
に記載の荷電粒子ビーム投射装置における荷電粒子源が
特にイオン源であるイオンビーム投射装置、または、
(17)上記(15)記載のイオンビーム投射装置にお
いて、上記荷電粒子が特にイオンであり、上記荷電粒子
源と上記ステンシルマスクの間に質量分離器を備えたイ
オンビーム投射装置、または、(18)上記(13)か
ら(15)のいずれかに記載の荷電粒子ビーム投射装置
における荷電粒子源が特に電子源である電子ビーム投射
装置によって実現される。
【0017】
【作用】まず、本発明の一例である荷電粒子ビーム投射
装置を図6で説明する。ここで用いる荷電粒子はイオン
であり、図6の荷電粒子ビーム投射装置は、具体的には
試料表面にレジストが不要なイオン注入装置である。
【0018】イオン注入装置61において、荷電粒子源
の一例としてイオン源を用いた。イオン源62(本例で
はボロンイオンを放出する液体金属イオン源)から引き
出したイオンビーム63は照射光学系64により、ステ
ンシルマスク65に照射される。(加速電圧10kV)
ステンシルマスク65はマスクステージ66に保持され
ている。ステンシルマスク65には微細パターンと粗パ
ターン(例えば図7(b)においては、90と91が粗
パターン。92が微細パターンである。)から構成され
た貫通孔が設けられている。ステンシルマスク65を通
過したイオンビーム63は投射光学系67により試料6
8に照射される。実際は開口90’、91’、92’を
1ブロックとして縮小投射する。投射光学系67はこの
パターンブロックの像を試料68上に多数個転写する。
本実施例の縮小率は8分の1とした。試料68は試料ス
テージ69に保持され、水平面内に移動可能である。
【0019】照射光学系64は照射レンズ70(3枚電
極の静電レンズ)と、レンズ71(3枚電極の静電レン
ズ)と、ビーム制限アパチャ72と、E×B質量分離器
73と、アライメント偏向器74、ブランキング偏向器
75(2極の静電偏向器)と、ブランキングアパチャ7
6と、走査偏向器77とで構成されている。レンズ71
はイオンビーム63を必要十分な強度で引出し、イオン
ビーム63のクロスオーバ78を形成させる。イオンビ
ーム63の中心軸から離れた不要なイオンはビーム制限
アパチャ72で制限されている。イオンビーム63はブ
ランキング偏向器75によってブランキングアパチャ7
6上で偏向されることにより試料68から遮断される。
また、イオンビーム63のうち不要なイオン種成分はE
×B質量分離器73により質量分離アパチャを兼ねたブ
ランキングアパチャ76上で偏向されることにより試料
68から遮断される。なお、E×B質量分離器73はイ
オンビームのクロスオーバ78をその中心に配置してお
り、色収差の発生を抑制している。アラインメント偏向
器74はイオンビーム63を偏向して、イオンビーム6
3の軸が照射レンズ70と投射レンズ79の中心軸を通
るようにする。なお、質量分離器と、ブランキング偏向
器、ブランキングアパチャとを照射光学系64内に設け
たのはイオンビーム63の照射によるステンシルマスク
65の劣化を抑えるためであって、これらを投射光学系
67内に設けても作用は変わらない。照射レンズ70は
イオン源の像を約1倍で結像するようにイオンビーム6
3を収束しながら、マスク55に照射している。照射レ
ンズ70の中心とイオン源の距離は約700mmであ
る。
【0020】投射光学系67は、投射レンズ79(3枚
電極の静電レンズ)と、ビーム制限アパチャ80と、回
転補正器81(電磁コイル)と、位置補正偏向器82
(8極の静電偏向器)で構成されている,位置補正偏向
器82はステンシルマスク65を透過したイオンビーム
63を試料68上で偏向することで試料68上でのステ
ンシルマスク65の像位置ズレを補正する。ビーム制限
アパチャ80は装置内で散乱したイオンビーム等を除去
する。回転補正器81はレンズ強度の無視できる電磁レ
ンズで、ステンシルマスク65を透過したイオンビーム
63を回転させて試料68上でステンシルマスク65の
像回転を補正する。投射レンズ70は、イオンビーム6
3を10kVから20kVに加速するために、両端の電
圧を非対称にしてある。
【0021】本装置における第1の特徴は、投射光学系
67に投射レンズ79(3枚電極の静電レンズ)を1段
のみを設けると共に、照射光学系64に照射レンズ70
(3枚電極の静電レンズ)を設けて、イオンビーム63
を投射レンズ79の略中心に集束させることにある。こ
れによって、試料上でレンズ口径比の9次未満の像歪み
は消去され、シャープな像が得られる。
【0022】また、第2の特徴は、イオンビーム63の
クロスオーバ78に偏向中心を持つ走査偏向系77によ
りイオンビーム63をステンシルマスク65上で走査す
ることである。これによって、イオンビーム2強度分布
に左右されずにステンシルマスク65上でのイオン照射
分布を一様にすることができる。走査偏向系77は比点
補正器を兼ねた主走査偏向器77a(8極の静電偏向
器)と副走査偏向器77b(8極の静電偏向器)からな
り、その合成偏向中心がクロスオーバ78になるように
偏向の強度比が設定される。E×B質量分離器73がな
い場合には、走査偏向器を一段にして、その中心をクロ
スオーバ78に設置してもよい。
【0023】上記のような装置を用いて、前記目的を達
成するためには、荷電粒子ビームがステンシルマスク上
を走査照射するときに、上記ステンシルマスク上で部分
的に照射量分布を作る荷電粒子ビーム投射方法によって
実現できる。図6において、偏向器77は荷電粒子ビー
ム63をステンシルマスク65上で走査させる手段であ
る。マスク上での荷電粒子ビームの偏向方法は、照射量
(電流量)を1ブロック全面に渡って一定にするのでは
なく、試料上に照射すべき場所とイオン注入量に対応さ
せて、ステンシルマスクへの荷電粒子ビームの照射量を
変化させる。偏向器に連結した走査電源の電圧(走査偏
向領域)、走査回数、走査速度などはコンピュータ(図
示せず)によって制御され、マスク上での照射領域と照
射量を制御でき、その結果、試料上で1ブロックのパタ
ーンに対して部分的に注入量の異なったイオン注入領域
を形成することができる。
【0024】
【実施例】
(実施例1)上記装置(図6)を用いてイオン注入を行
なう例を説明する。所望のイオン注入領域は図7(a)
に示す形状で、大きさが異なる3種類の領域90、91
および92からなる。領域90は24×8μmで、領域
91は4×4μm、領域92は一辺2μmの正方形であ
る。注入すべきイオン種はボロンであり、イオン注入量
は開口90には2×1013個/cm2、開口91には2×1
12個/cm2、開口92には8×1012個/cm2である。
【0025】図7(b)はステンシルマスク93上に設
けられ、図7(a)のイオン注入領域90、91および
92に対応する開口パターン90’、91’および9
2’である。開口パターン90’、91’および92’
は領域90、91および92と略相似形である。イオン
ビーム投射時にはマスク形状を縮小するため、ステンシ
ルマスクのパターン寸法はイオンビーム投射寸法より大
きい。本実施例では縮小率を1/8としたため、パター
ン寸法はビーム投射寸法の8倍である。ステンシルマス
ク93はシリコン板から形成されていて、表面はチャー
ジアップが生じないように金属被膜コートを施した。
【0026】図1を用いてイオン注入方法を説明する。
図1はステンシルマスク上のビーム走査方法を示す図で
ある。ビーム走査領域を開口パターン1、2、3によっ
て図1のように領域に分割し、ここでは、領域を注入量
に対応させて図のようにA、B、C、C’と名付ける。
イオンビーム5はマスク領域の左上角(C(0,0))から
x方向に右端(C(n,0))まで走査し、ブランキングし、
左端までをずらせ再度左(C(1,0))から右へ走査を行な
う。この走査をC(n,m)まで繰返して領域C全面にイオ
ン照射を行なう。この時のビーム径は約50nmで電流
密度は8A/cm2に設定し、試料に流入する電流量と照
射時間からイオン注入量を求め、所定のイオン注入量に
なるようにビーム走査を繰り返した。C領域へのイオン
注入完了後、ビームをA(0,0)に移動して、ビーム径を
1μmに調整し、広領域を短時間でA(0,0)からA(n,p)
まで走査させた。ビーム電流密度を低下させたことと、
所望のイオン注入領域が領域Cに比べて低濃度であるた
め、領域Aの面積が広いが短時間で所望のイオン注入を
完了した。さらに、領域Bおよび最下段の領域C'につ
いてもビーム径、走査速度を変化させることで、各領域
毎に所望量のイオン注入を行なった。
【0027】本方法を用いない場合、領域A、B、C、
C’に対応したマスク3枚を使い別けてイオン注入せね
ばならないのに対し、本方法では1枚のマスクのみで実
現させることができる。これによって、各マスク使用時
のマスク交換時間、アラインメント時間の削減がなされ
ると共に、マスク枚数の低減によりマスク作成に係る時
間や費用の低減という多大なる経済的効果をもたらし
た。
【0028】また、ビーム走査法として、領域Cをイオ
ン注入後、ビーム条件を変えずにビーム位置をC(n,m)
からC'(0,0)へ高速移動させ、領域C’へのイオン注入
させる方法を用いることで、ビーム条件設定に係わる時
間が節約できるという効果がでる。
【0029】(実施例2)ここでは、図7に示したパタ
ーンを図6とは別構成の荷電粒子ビーム投射装置を用い
たイオン注入方法および装置の実施例を示す。図7は投
影型イオン注入装置100の概略構成図であり、イオン
源101、照射レンズ103、ステンシルマスク10
5、投影レンズ106などから構成される。イオン源1
01から放出したイオンビーム102は照射レンズ10
3によって平行ビームにされ、ステンシルマスク105
にほぼ垂直入射するように調整される。ステンシルマス
クの直前に可変スリット104を設置したのが本装置の
特徴である。可変スリット104が全開状態104’で
は、照射レンズ103を通過したイオンビーム106は
全てステンシルマスク105に照射される。また、可変
スリット104の開口が一部制限状態104’’では、
通過ビームは制限ビーム106となりステンシルマスク
105を照射する領域を制限できる。照射領域が限定さ
れたイオンビームはステンシルマスク105の一部を照
射し、ステンシルマスク107に設けられたパターンを
通過し、投影レンズ108によって縮小され、さらに、
対物レンズ109によって縮小されたパターンが試料1
10に垂直入射できる。
【0030】この装置を用いて、図7(a)のパターン
状にイオン注入する方法を示す。図9は図8における可
変スリットとステンシルマスク部をわかりやすく示した
図である。照射ビーム130は可変スリット104A,
104Bによって作られた開口131で制限され、マス
ク107に向かう。ステンシルマスク107にはパター
ンが密集した開口パターン領域132が形成され、本実
施例では2種の開口パターン列133と開口パターン列
134から構成されていて、図8では特に開口パターン
列133に限定して成形ビーム106が照射されている
ことを示している。成形された照射ビーム106は開口
パターン列133を通過し、開口部に対応する投射ビー
ム135の列となる。この状態で試料に所定時間の投射
を行なうことで、開口パターン133に対する所定のイ
オン注入は完了する。次に素早く可変スリット104
A、104Bを操作し、成形ビームが開口パターン列1
34を照射するように移動、調整することで開口パター
ン134に対する所定のイオン注入することができる。
勿論、開口パターン列133、134に対するイオン注
入量が違えば、それぞれに対する投射時間を調整すれば
よいだけである。従って、1枚のマスクでパターンによ
ってイオン注入量を違えることができる。また、この方
式では、照射ビーム130は偏向する必要はなく、可変
スリット104A、104Bの操作だけで、マスク13
2上の開口に対して選択的にビーム照射することができ
る。
【0031】本実施例では、イオン注入を例にとり、荷
電粒子ビームの一例として、イオンビームを用いたが、
この方法は電子ビームリソグラフィでも適用でき、レジ
ストへの露光量を部分的に違えることができる。
【0032】図10は、図8のイオンビーム投射装置に
質量分離器を付加した例である。図10において140
が電場と磁場を利用したE×B質量分離器であり、14
1が集束レンズ、144が質量分離アパチャである。イ
オン源101は2種のドーパントイオンが放出できる。
イオン源101から放出したイオンをE×B質量分離器
140でドーパントイオン143とドーパントイオン1
44の軌道を変え、質量分離アパチャ144にて、下流
のイオン光学系を通過させるイオンビーム102と通過
させないイオンビームに分離する。このとき、アパチャ
と質量分離器の間にある集束レンズ141によって、放
出イオン143、144を質量分離アパチャ144上に
集束させ、イオンビームの分離を容易にした。また、質
量分離器140と可変アパチャ104の動作は制御装置
145によって連携しており、マスク107上のあるパ
ターンA(図示せず)にドーパントイオン143を照射
するとすれば、制御装置145によって、質量分離器1
40の電場または磁場の調整によるドーパントイオン1
43がアパチャ144を通過するようにし、かつ、可変
アパチャ104によってマスク107上の所定のパター
ンAに照射できるように、可変アパチャ107の開口位
置、開口量を制御させる。これにより、イオン種切り換
えとイオン注入場所(マスクでのイオン照射場所)の切
り換え、またイオンビーム投射時間の制御によりイオン
注入量の制御をマスクを交換することなく、敏速に行な
うことができる。
【0033】(実施例3)次に、荷電粒子ビームとして
電子ビームを用いたリソグラフィの例を示す。図5はマ
スク上のパターン形状例である。本実施例では、図11
(a)のように、図5(b)、(c)で示した開口5
3、53’、55、55’を有するステンシルマスクを
用いた。このステンシルマスクを、図6の荷電粒子ビー
ム投射装置を基本にしたステンシルマスク上でビームを
走査する方式の電子ビーム投射装置に搭載して、電子線
によってレジストに露光する方法について説明する。
【0034】図11(b)のように電子ビームをステン
シルマスク56上でxy方向に走査、掃引する。(57
はビーム位置を示し、58はビーム走査方向を示す。)
開口55、55’での単位面積当たりの電子ビーム照射
量を開口53、53’での80%に設定した。まず、開
口53を照射し、開口55、55’でのビーム走査掃引
を終え、開口53’に移る時、開口53での照射量と同
じに戻す。このような、照射方法によって、図5(a)
での領域50と51の間、51と51’、51’と5
0’の間で見られた近接効果による露光領域の接触は無
くなり、所望の形状に露光することができた。
【0035】ステンシルマスク56上での電子ビームの
走査掃引方法は、上に示した他に、開口53、55、5
5’、53’を均等に低照射量で照射した後、開口5
3、53’のみを再び照射する方法でもよい。
【0036】更に、電子ビーム投射装置の別の光学系の
例として、図8の光学系を基本にしたステンシルマスク
上のパターンにビームを一括して照射する方式の電子ビ
ーム投射装置の例を示す。用いたステンシルマスクの形
状は図11(a)に示した。
【0037】まず、第1の電子ビーム投射工程としてス
テンシルマスク56上での開口パターン53、55、5
5’、53’全面に電子ビームを低照射量だけ照射す
る。次に、第2の電子ビーム投射工程として、ステンシ
ルマスクの上段に備えたビーム制限可変アパチャによっ
て、電子ビームがステンシルマスクに照射する領域を開
口53のみに制限し、次に開口53’のみに照射する。
この照射方式によって、試料面上で、開口53、53’
に対応する領域には十分な電子ビームが照射され、か
つ、微細領域である51、51’には照射量が少なく近
接効果を示すことなく露光することができた。
【0038】本方法によって、近接効果が軽減されると
共に、ステンシルマスクの枚数が1枚で済むという効果
をもたらす。用いるステンシルマスクが1枚であること
は、単に枚数の削減による経済的効果があるばかりでな
く、複数枚のステンシルマスクを用いる時に見られた各
マスク間の位置合わせなど時間を要する複雑な工程が削
減され、また、結果的に出現する不良品数が低減でき、
これらの時間的効果と品質向上面から総合的に大きな経
済的効果をもたらした。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、マスクのパターンを部
分的に照射条件を変えて投射できるので、マスクの枚数
を削減でき、加工のスループットの向上と、複数マスク
使用時に見られた合わせ誤差の軽減の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による荷電粒子ビームの照射方法を示す
ための説明図であり、特に、マスク上での荷電粒子(イ
オン)ビームの走査掃引方法を説明するための図であ
る。
【図2】従来装置のイオン投影型縮小露光装置の概略構
成を説明するための図である。
【図3】従来装置の電子ビーム露光装置の概略構成を説
明するための図である。
【図4】従来装置でイオン注入する場合のイオン注入領
域を示す図(a)と対応するマスク形状を示す図(b)
(c)である。
【図5】従来装置で電子ビームリソグラフィを行なうた
めのパターン例。図(a)は所望パターン形状で図
(b)(c)は対応するマスク形状を説明する図であ
る。
【図6】荷電粒子ビーム装置の構成を説明するための概
略構成図である。
【図7】図(a)はイオン注入すべき領域を示し、図
(b)は図5の荷電粒子ビーム装置を用いる場合の図a
に対応するマスクを示すである。
【図8】実施例2で用いた、可変スリットを搭載した荷
電粒子ビーム装置の概略構成図である。
【図9】実施例2で用いた荷電粒子ビーム装置で、特
に、可変スリットとマスクを通過する荷電粒子ビームの
様子を説明するための斜視図である。
【図10】実施例2で用いた、質量分離器と可変スリッ
トを搭載した荷電粒子ビーム装置の構成を説明するため
の概略構成図である。
【図11】(a)実施例3で用いた電子ビーム投射装置
で用いたステンシルマスクを説明するための図で,
(b)はステンシルマスク上でのビーム走査、掃引方法
を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4…イオン注入領域(開口)、 5…ビー
ム位置、A、B、C、C’…ビーム照射領域、21、6
2、101…イオン源、22、63…イオンビーム、
23、42、43、52、54、56、65、93、1
07…ステンシルマスク、24、34、34’、3
4’’、71、103…レンズ、 25…投影レンズ、
26、68、110…試料、 27、66…マスクステ
ージ 28、69…試料ステージ。30…電子ビーム露
光装置 31…電子銃 32…第1レンズ32’…第
2レンズ、 33…電子ビーム、35、35’…偏向
器、 36…パターン、 37…ウエハ 38…露光
領域。40、41…イオン注入領域 40’、41’、
53、53’、55、55’…開口、50、50’、5
1、51’…電子ビーム照射領域。61…荷電粒子ビー
ム装置、 64…照射光学系、 67…投射光学系、7
0…照射レンズ、 72…ビーム制限アパチャ、 7
3、140…E×B質量分離器、 74…アラインメン
ト偏向器、 75…ブランキング偏向器、 76…ブラ
ンキングアパチャ(質量分離アパチャ) 77…走査偏
向系 78…主走査偏向器、 79…副走査偏向器。8
0…制限アパチャ、 81…回転補正器、 82…位置
補正器、 90、91、92…イオン注入領域、 9
0’、91’、92’…開口。102、130…照射ビ
ーム、 104A,104B…可変スリット、105…
成形ビーム、 106…成形ビーム、108…投影レン
ズ、109…対物レンズ。131…可変開口、 132
…開口パターン領域、 133…開口パターン列A、1
34…開口パターン列B、 135…投射ビーム、14
1…集束レンズ、142、143…ドーパントイオン、
144…質量分離アパチャ、 145…制御装置。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 37/305 B 9508−2G (72)発明者 間所 祐一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電粒子の透過できる貫通孔または凹部か
    ら成るパターンを有するステンシルマスクに荷電粒子ビ
    ームを照射し、該ステンシルマスクを透過した上記荷電
    粒子ビームで上記ステンシルマスクの縮小パターンを試
    料上に投射する荷電粒子ビーム投射方法において、上記
    ステンシルマスクへの上記荷電粒子ビームの照射量を上
    記パターンによって変えることを特徴とする荷電粒子ビ
    ーム投射方法。
  2. 【請求項2】荷電粒子の透過できる貫通孔または凹部か
    ら成るパターンを有するステンシルマスクに荷電粒子ビ
    ームを照射し、該ステンシルマスクを透過した上記荷電
    粒子ビームで上記ステンシルマスクの縮小パターンを試
    料上に投射する荷電粒子ビーム投射方法において、上記
    ステンシルマスク上での上記荷電粒子ビームを照射する
    領域を小領域に分割し、該小分割領域毎に上記荷電粒子
    ビーム照射量を変えて、上記ステンシルマスクの縮小パ
    ターンを試料上に投射することを特徴とする荷電粒子ビ
    ーム投射方法。
  3. 【請求項3】荷電粒子の透過できる貫通孔または凹部か
    ら成るパターンを有するステンシルマスクに荷電粒子ビ
    ームを走査しながら照射し、該ステンシルマスクを透過
    した上記荷電粒子ビームで上記ステンシルマスクの縮小
    パターンを試料上に投射する荷電粒子ビーム投射方法に
    おいて、該ステンシルマスク面内の場所によって上記荷
    電粒子ビームの上記ステンシルマスクへの照射量を変え
    て上記ステンシルマスクの上記パターンを試料上に投射
    することを特徴とする荷電粒子ビーム投射方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の荷電粒子ビーム投射方法に
    おいて、上記ステンシルマスクへの照射量を該ステンシ
    ルマスク面内の場所によって変える方法が、ビーム走査
    回数、走査速度、マスクへの到達電流量のうちの少なく
    ともいずれかであることを特徴とする荷電粒子ビーム投
    射方法。
  5. 【請求項5】請求項3記載の荷電粒子ビーム投射方法に
    おいて、更に、上記ステンシルマスクを外した状態での
    上記荷電粒子ビームの投射を伴なうことを特徴とする荷
    電粒子ビーム投射方法。
  6. 【請求項6】荷電粒子の透過できる貫通孔または凹部か
    ら成るパターンを有するステンシルマスクに荷電粒子ビ
    ームを照射し、該ステンシルマスクを透過した上記荷電
    粒子ビームで上記ステンシルマスクの縮小パターンを試
    料上に投射する荷電粒子ビーム投射方法において、上記
    ステンシルマスクへの荷電粒子ビームの照射場所を制限
    し、上記試料に投射される上記荷電粒子ビームの照射量
    を投射場所に応じて変えることを特徴とする荷電粒子ビ
    ーム投射方法。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載の荷電粒
    子ビーム投射方法における上記荷電粒子ビームが特にイ
    オンビームであり、試料へのイオンビーム投射によって
    前記試料にイオン注入を行なうことを特徴とするイオン
    注入方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載のイオン注入方法において、
    前記試料に投射される上記イオンビームの照射量、イオ
    ン種の少なくともいずれかを投射場所に応じて変えるこ
    とを特徴とするイオン注入方法。
  9. 【請求項9】請求項7または8のいずれかに記載のイオ
    ン注入方法において、第1のイオン種を上記試料に注入
    し、その後、第1のイオン注入領域以外に第2のイオン
    種をイオン注入することを特徴とするイオン注入方法。
  10. 【請求項10】請求項7または8のいずれかに記載のイ
    オン注入方法において、上記試料に第1のイオン種を注
    入した後、同一場所に第2のイオン種をイオン注入する
    ことを特徴とするイオン注入方法。
  11. 【請求項11】請求項1から6のいずれかに記載の荷電
    粒子ビーム投射方法における上記荷電粒子ビームが特に
    電子ビームであり、前記試料に投射される上記電子ビー
    ムの照射量を投射場所に応じて変えることを特徴とする
    電子ビーム投射方法。
  12. 【請求項12】電子ビーム投射における近接効果補正方
    法であって、請求項10記載の電子ビーム照射方法を用
    いて、電子ビームの照射量をパターンによって変えて、
    上記パターンをレジストに投射することを特徴とする近
    接効果補正方法。
  13. 【請求項13】荷電粒子源と、荷電粒子の透過できる貫
    通孔または凹部から成るパターンを有するステンシルマ
    スクを保持するマスクステージと、試料を保持する試料
    ステージと、上記荷電粒子源より荷電粒子ビームを引き
    出し走査しながら上記ステンシルマスクに照射する荷電
    粒子の照射光学系と、上記ステンシルマスクを透過した
    荷電粒子ビームで前記ステンシルマスクの縮小パターン
    を前記試料上に投射する荷電粒子ビームの投射光学系と
    を備えた荷電粒子ビーム投射装置において、前記荷電粒
    子ビームが前記ステンシルマスク上を走査する際、前記
    ステンシルマスク上の場所毎にビーム照射量を変える手
    段を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム投射装置。
  14. 【請求項14】荷電粒子源と、荷電粒子の透過できる貫
    通孔または凹部から成るパターンを有するステンシルマ
    スクを保持するマスクステージと、試料を保持する試料
    ステージと、上記荷電粒子源より荷電粒子ビームを引き
    出し走査しながら上記ステンシルマスクに照射する荷電
    粒子の照射光学系と、上記ステンシルマスクを透過した
    荷電粒子ビームで前記ステンシルマスクの縮小パターン
    を前記試料上に投射する荷電粒子の投射光学系とを備え
    た荷電粒子ビーム投射装置において、前記荷電粒子ビー
    ムで前記ステンシルマスク上を走査する領域を任意に変
    えるビーム走査手段を備えたことを特徴とする荷電粒子
    ビーム投射装置。
  15. 【請求項15】荷電粒子源と、荷電粒子の透過できる貫
    通孔または凹部から成るパターンを有するステンシルマ
    スクを保持するマスクステージと、試料を保持する試料
    ステージと、上記荷電粒子源より引き出した荷電粒子ビ
    ームを上記ステンシルマスクに照射する荷電粒子の照射
    光学系と、上記ステンシルマスクを透過した荷電粒子ビ
    ームで前記ステンシルマスクの縮小パターンを前記試料
    上に投射する荷電粒子の投射光学系とを備えた荷電粒子
    ビーム投射装置において、前記荷電粒子源と前記ステン
    シルマスクの間に開口が可変のビーム制限手段を備えた
    ことを特徴とする荷電粒子ビーム投射装置。
  16. 【請求項16】請求項13から15のいずれかに記載の
    荷電粒子ビーム投射装置における荷電粒子源が特にイオ
    ン源であることを特徴とするイオンビーム投射装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載のイオンビーム投射装置
    において、上記イオン源と上記ステンシルマスクの間に
    質量分離器を備えたことを特徴とするイオンビーム投射
    装置。
  18. 【請求項18】請求項13から15のいずれかに記載の
    荷電粒子ビーム投射装置における荷電粒子源が特に電子
    源であることを特徴とする電子ビーム投射装置。
  19. 【請求項19】請求項7から10のいずれかに記載のイ
    オン注入方法を用いて作成した半導体素子。
  20. 【請求項20】請求項12記載の近接効果補正方法を用
    いて作成した半導体素子。
JP6230965A 1994-09-27 1994-09-27 荷電粒子ビーム投射方法およびその装置 Pending JPH0897122A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6230965A JPH0897122A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 荷電粒子ビーム投射方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6230965A JPH0897122A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 荷電粒子ビーム投射方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0897122A true JPH0897122A (ja) 1996-04-12

Family

ID=16916103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6230965A Pending JPH0897122A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 荷電粒子ビーム投射方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0897122A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6137113A (en) * 1997-06-11 2000-10-24 Canon Kabushiki Kaisha Electron beam exposure method and apparatus
US6319636B1 (en) 1998-12-28 2001-11-20 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Cell projection mask
JP2002202590A (ja) * 2000-09-25 2002-07-19 Univ Of Houston 多世代マスクによる描画方法
JP2007180403A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線装置、半導体検査装置及び試料加工方法
JP2008066441A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Elpida Memory Inc 可変成形型電子ビーム描画装置および描画方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6137113A (en) * 1997-06-11 2000-10-24 Canon Kabushiki Kaisha Electron beam exposure method and apparatus
US6319636B1 (en) 1998-12-28 2001-11-20 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Cell projection mask
JP2002202590A (ja) * 2000-09-25 2002-07-19 Univ Of Houston 多世代マスクによる描画方法
JP2007180403A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線装置、半導体検査装置及び試料加工方法
JP4685627B2 (ja) * 2005-12-28 2011-05-18 株式会社日立ハイテクノロジーズ 試料加工方法
JP2008066441A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Elpida Memory Inc 可変成形型電子ビーム描画装置および描画方法
US7714308B2 (en) 2006-09-06 2010-05-11 Elpida Memory, Inc. Variable shaped electron beam lithography system and method for manufacturing substrate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Pfeiffer Recent advances in electron-beam lithography for the high-volume production of VLSI devices
JP5069331B2 (ja) 電子ビーム露光システム
US6903353B2 (en) Charged particle beam exposure apparatus, device manufacturing method, and charged particle beam applied apparatus
EP1160824B1 (en) Illumination system for charged-particle lithography apparatus
JP2005056923A (ja) マルチ荷電粒子線露光装置および方法ならびに該装置または方法を用いたデバイス製造方法
US4198569A (en) Electron beam exposure system
CN112840431A (zh) 带电粒子束设备、场曲校正器、及操作带电粒子束设备的方法
TW201719707A (zh) 開孔對準方法以及多帶電粒子束描繪裝置
US7763851B2 (en) Particle-beam apparatus with improved wien-type filter
US6414313B1 (en) Multiple numerical aperture electron beam projection lithography system
US6087669A (en) Charged-particle-beam projection-microlithography apparatus and transfer methods
US4392058A (en) Electron beam lithography
JP4156862B2 (ja) 電子ビーム露光装置及び電子ビーム処理装置
JPS62208632A (ja) イオン投影機用の装置
JPH0897122A (ja) 荷電粒子ビーム投射方法およびその装置
EP0035556B1 (en) Electron beam system
US7345290B2 (en) Lens array for electron beam lithography tool
JP3390541B2 (ja) 荷電粒子投射装置
US7005659B2 (en) Charged particle beam exposure apparatus, charged particle beam exposure method, and device manufacturing method using the same apparatus
JP2003332206A (ja) 電子ビーム露光装置及び電子ビーム処理装置
JP6951673B2 (ja) 荷電粒子ビーム描画装置およびその制御方法
CN114586128A (zh) 带电粒子束装置和操作带电粒子束装置的方法
JP2006108697A (ja) イオン注入方法およびその装置
JPH08162389A (ja) 荷電粒子ビーム投射方法および装置
JPH01295419A (ja) 電子ビーム露光方法及びその装置