JPH0895530A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH0895530A
JPH0895530A JP25461494A JP25461494A JPH0895530A JP H0895530 A JPH0895530 A JP H0895530A JP 25461494 A JP25461494 A JP 25461494A JP 25461494 A JP25461494 A JP 25461494A JP H0895530 A JPH0895530 A JP H0895530A
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JP
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liquid crystal
gradation
pulse width
circuit
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JP25461494A
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Masayuki Shimizu
雅幸 清水
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各階調数毎の階調レベルを制御することによ
り、所望の階調表示を行うようにする。 【構成】 階調制御回路17では、バイナリカウンタ3
1からバイナリコードに応じたタイミングパルスをパラ
レルにデコード回路に出力する。また、不揮発性メモリ
であるROM33には、予め液晶の特性やユーザの仕
様、液晶表示パネルの画面サイズ、表示階調数等に応じ
て液晶駆動パルスのパルス幅を決定するデコードデータ
を各モード毎に格納している。そして、モード入力端子
18を選択して、ROM33から所望のデコードデータ
を読み出し、デコード回路32でバイナリカウンタ31
からのカウント値を選択して、当該モードにおける6つ
のタイミングパルスをオア回路35で加算し、フリップ
フロップ回路35で同期をとって、階調制御クロックC
KCBを出力する。この階調制御クロックCKCBと表
示階調データに基づいて、液晶駆動パルスを作成して液
晶を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示パネルを使っ
て多階調表示を行う液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばTN(Twisted Nematic )
液晶を用いた液晶表示パネル等を使って階調表示する場
合は、表示する階調データに応じて液晶に印加する電圧
を制御することで行っている。この液晶表示装置におけ
る階調の制御は、階調データに応じた電圧印加時間、あ
るいは印加電圧値を変えることで、液晶にかかる実効電
圧を変化させて制御している。
【0003】例えば、印加電圧(Vop)の実効値を制
御して多階調表示する場合は、液晶に電圧を徐々に印加
していくと、液晶分子の配向ベクトルが電界方向に向き
をそろえるように立ち上がり始める。
【0004】図6は、TN液晶に印加される実効電圧と
輝度との関係を示す線図である。図6に示すように、し
きい値電圧(VOFF )を超えたあたりから急激に旋光性
を失って透過光が遮断され、黒い表示があらわれる。そ
して、印加電圧をさらに上げると徐々に輝度が上昇し、
飽和電圧(VON)以上の実効電圧を印加することによっ
て、コントラストの高い良好な表示が得られる 従来、電圧印加時間を可変して8階調表示を行う場合
は、図6のTN液晶の特性線図のしきい値電圧(VOF
F)〜 飽和電圧(VON)までの間(T1)を8等分した
電圧の印加時間を選択することによって、それぞれの階
調を表示している。このように、従来の多階調の表示制
御では、電圧平均化法を用いて、映像信号の階調数に応
じた液晶駆動電圧パルスのパルス幅を制御(PWM)す
ることにより行っている。具体的には、以下に述べる階
調制御回路1を用いて階調数に応じた液晶駆動パルスの
パルス幅を予め設定している。
【0005】図7は、従来の階調制御回路1の構成を示
す図である。図7に示すように、バイナリカウンタ2の
CK端子には、内部基本クロックCK1が入力されると
ともに、RESET端子には、バイナリカウンタ2をリ
セットするカウンタリセット信号CKN1が入力され
る。
【0006】このバイナリカウンタ2は、8ビットの同
期式立下がりバイナリカウンタを構成しており、内部基
本クロックパルスCK1に基づいて順次デコード回路3
に複数のカウント値からなるタイミング信号が出力され
る。デコード回路3では、バイナリカウンタ2から出力
される8つの信号のNAND(否定的論理積)をとっ
て、このNAND出力をさらにOR回路4で足し合わせ
ることにより、1H(1水平走査期間)を均等に7等分
する階調制御クロックCKCBを作り出すものである。
そして、この均等な液晶駆動パルスの階調制御クロック
CKCBは、内部基本クロックCK2によって反転Q出
力端子から出力され、バッファ6を介して出力される。
【0007】図8は、上記した内部基本クロックパルス
CK1,CK2のクロックタイミングと、1H区間毎に
バイナリカウンタ2をリセットするカウンタリセット信
号CKN1のパルスと、これらの信号に基づいてデコー
ド回路3で作成される階調制御クロック信号CKCBの
タイミングチャートである。図8に示すように、バイナ
リカウンタ2に入力されるCK1と、これに基づいて作
成される階調制御クロックCKCBを出力するCK2と
の位相をずらし、1H区間毎に出力されるカウンタリセ
ット信号CKN1と次のCKN1との間に階調制御クロ
ックCKCBが等間隔(間隔a)で所定のパルスが6発
入るようにタイミングが設定されている。
【0008】この出力された階調制御クロックCKCB
は、例えば8階調表示の場合、図8に示すように、CK
N1から次のCKN1までの1水平走査区間(1H区
間)を等間隔で6発のパルスを入れることにより、7つ
の液晶駆動パルスを作成し、この各液晶駆動パルスを0
〜7まで選択的に印加することによって8階調を表示す
るものである。
【0009】このように、従来の液晶駆動パルスのパル
ス幅を制御する階調制御クロックCKCBは、上記した
デコード回路3のカウント値によって固定的に設定され
ていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の液晶表示装置にあっては、階調制御する液晶
駆動パルスのパルス幅を決定する階調制御クロックCK
CBの出力タイミングが等間隔であって、その出力タイ
ミングがデコード回路3のカウント値によって固定され
ていることから、常に同じ幅の液晶駆動パルスを階調数
に応じて出力していた。このため、階調制御クロックC
KCBのタイミングは、図6に示すTN(Twisted Nema
tic )液晶に合せると、図9に示すSTN(Super Twis
ted Nematic )液晶のように、しきい値電圧(VOFF )
〜飽和電圧(VON)までの間(T2)が狭い液晶の階調
制御に利用することができず、また、その逆の場合も同
様に利用することができなくなる。
【0011】また、図6のTN液晶の特性線図に見られ
るように、しきい値電圧(VOFF )と飽和電圧(VON)
付近では、輝度の変化量が少なく、その中間部分では変
化量が大きくなるという特性があるため、同じパルス幅
を持った液晶駆動パルスを階調数に応じて印加するだけ
では適性に階調表示することができないという問題があ
る。
【0012】さらに、数値上の階調レベルとユーザの視
認感覚による階調レベルとに差がある場合は、視認感覚
の階調レベルに近づけるように階調レベルを補正する必
要がある。しかし、従来の液晶駆動パルスでは、パルス
幅が固定されているため、階調数に応じて個別に階調レ
ベルを調整することができないという問題がある。
【0013】また、画面サイズの異なる液晶表示パネル
と交換する場合は、1H区間における内部基本クロック
パルスCK1,CK2の数が画面サイズによって変って
くるため、画面サイズに合ったCK1,CK2のカウン
ト値に応じて液晶を駆動する必要がある。しかし、従来
の液晶表示装置では、異なった画面サイズの液晶表示パ
ネルに対応させて液晶駆動法を変えることができないと
いう問題があった。
【0014】また、多階調表示する場合に、異なった階
調数で液晶を駆動するには、所定周期毎に出力される液
晶駆動パルスのパルス数を変える必要がある。しかし、
従来の液晶表示装置は、液晶駆動パルスのパルス数を調
整することができないことから、例えば、8階調表示用
のドライバをそれ以外の多階調表示用のドライバとして
利用することができないという問題があった。
【0015】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、液晶の特性やユーザの視認感覚等に応じて各
階調数毎の階調レベルを制御して所望の階調表示を行っ
たり、液晶表示パネルの画面サイズや異なった階調数の
表示制御にも対応することができる液晶表示装置を提供
することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
装置は、所定周期毎に階調データに対応した数の液晶駆
動パルスを液晶表示パネルの液晶に印加して、液晶にか
かる実効電圧を制御しながら階調表示する液晶表示装置
であって、基本クロックをカウントして複数のカウント
値を出力するカウント手段と、各階調に対応するパルス
幅データを記憶し、且つ前記各階調に対応する該パルス
幅データの変化量が少なくとも一部分において不均一な
パルス幅データを予め記憶したメモリからなるパルス幅
データ記憶手段と、前記カウント手段から出力されるカ
ウント値と、前記パルス幅データ記憶手段から出力され
るパルス幅データに基づいて、任意の階調に応じたパル
ス幅を選択して階調制御信号を生成する階調制御信号作
成手段と、を備えたことにより、上記目的を達成する。
【0017】また、請求項2記載の液晶表示装置は、前
記パルス幅データ記憶手段は、さらに該パルス幅データ
記憶手段に記憶されている複数モードのパルス幅データ
の中から所望のモードを選択するモード選択手段を備
え、前記モード選択手段でモードを選択し、該モードの
パルス幅データに基づいて階調制御信号を得るようにし
てもよい。
【0018】さらに、請求項3記載の液晶表示装置の前
記モード選択手段には、液晶表示画面サイズに応じて変
化するクロックパルスの周波数に対応して記憶された前
記パルス幅データ記憶手段のパルス幅データを選択する
画面サイズ用モード選択手段を備えるようにしてもよ
い。
【0019】
【作用】請求項1記載の液晶表示装置では、カウント手
段で基本クロックをカウントして複数のカウント値を出
力するとともに、パルス幅データ記憶手段により各階調
に対応するパルス幅データを記憶し、且つ前記各階調に
対応する該パルス幅データの変化量が少なくとも一部分
において不均一なパルス幅データを予め記憶し、階調制
御信号作成手段により前記カウント手段から出力される
カウント値と、前記パルス幅データ記憶手段から出力さ
れるパルス幅データに基づいて、任意の階調に応じたパ
ルス幅を選択して階調制御信号を生成する。
【0020】従って、異なる液晶表示パネルに交換した
ような場合に、その液晶表示パネルの液晶の種類やユー
ザ仕様等に応じた適切な階調制御信号を供給するため、
不揮発性メモリからなるパルス幅データ記憶手段に予め
記憶させておいた種々の階調データを選択的に取り出し
て、階調制御を行なうパルス幅を適宜変更することで所
望の階調表示を行うことができる。
【0021】請求項2記載の液晶表示装置では、前記パ
ルス幅データ記憶手段が、さらに該パルス幅データ記憶
手段に記憶されている複数モードのパルス幅データの中
から所望のモードを選択するモード選択手段を備え、前
記モード選択手段でモードを選択して、そのモードのパ
ルス幅データに基づいて階調制御信号を得るようにす
る。
【0022】従って、上記モード選択手段を使ってモー
ドを切り換えるだけで容易に所望の階調制御を行なうこ
とができる。
【0023】請求項3記載の液晶表示装置では、モード
選択手段に液晶表示画面サイズに応じて変化するクロッ
クパルスの周波数に対応して記憶された前記パルス幅デ
ータ記憶手段のパルス幅データを画面サイズ用モード選
択手段を使って選択するようにした。
【0024】従って、異なった画面サイズの液晶表示パ
ネルに交換しても、画面サイズに対応したモード選択を
行なうだけで容易に画面サイズに対応できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。図1〜図5は、本発明の液晶表示装置を説明す
る図であり、本実施例では、主に黒レベルから白レベル
までの8つの階調を表示する8階調表示の他、6階調表
示や5階調表示を行なっている。
【0026】図1は、本実施例に係る液晶テレビ11の
構成を示すブロック図であり、液晶に印加する液晶駆動
パルスのパルス幅を制御(PWM制御)して液晶表示パ
ネルに表示する階調レベルを調節するものである。
【0027】この液晶テレビ11は、アンテナ12、チ
ューナ13、受信回路14、同期回路15、A/D変換
器16、階調制御回路17、スイッチ部18、コントロ
ーラ19、インターフェース回路20、液晶モジュール
21、信号側駆動回路22、走査側駆動回路23、液晶
表示パネル24などから構成されている。
【0028】本実施例の液晶表示装置は、液晶の特性や
各種液晶駆動方法によって表示される階調レベルが異な
って見えることから、液晶駆動パルスのパルス幅を制御
することによって、適正な階調レベルで表示されるよう
表示制御するものである。また、本実施例の液晶表示装
置は、液晶表示パネル24の画面サイズを変更したり、
表示階調数を変更した場合にも、これに対応した表示制
御を行なうことができる。
【0029】アンテナ12は、受信電波をチューナ13
に供給し、チューナ13は、コントローラ19から入力
されるチューニング制御信号VTに従って指定チャネル
を選択して、アンテナ12から供給される受信電波を中
間周波信号に変換して受信回路14に出力する。
【0030】受信回路14は、中間周波増幅回路、映像
検波回路、映像増幅回路、クロマ回路等により構成さ
れ、チューナ13から入力される中間周波信号を映像検
波回路により映像検波を行ってカラー映像信号を取り出
し、このカラー映像信号の中から音声信号を取り出して
図示しない音声回路に出力し、映像増幅回路によりカラ
ー映像信号を増幅してクロマ回路に出力する。クロマ回
路は、カラー映像信号からR,G,Bの各色映像信号を
分離してA/D変換器16に出力する。
【0031】同期回路15は、カラー映像信号の中から
水平同期信号Hsyncと垂直同期信号Vsyncを取
り出してコントローラ19に出力する。A/D変換器1
6は、図示していないがサンプリング回路とコンパレー
タ回路とエンコーダ回路から構成されている。機能的に
はR,G,Bのアナログ信号をサンプリングしてコンパ
レータによってA/D変換(RHH〜RLLの範囲で等分)
した後、エンコーダ回路で3ビットのデジタル表示デー
タに変換する。
【0032】階調制御回路17は、各階調毎に液晶に印
加する液晶駆動パルスのパルス幅を調節した所望の階調
制御クロックCKCBを作成して、信号側駆動回路22
に出力するもので、種々のパターンのパルス幅を持った
液晶駆動パルスを出力することによって、表示される各
階調レベルの調整を行なうものである。基本的な階調制
御方法としては、入力される表示データの階調数に応じ
たパルス数を1H毎に信号側駆動回路22に出力して液
晶の階調制御を行うものである。そして、この階調制御
回路17では、各階調毎に印加するパルス幅を可変する
ことで、液晶の種類や温度、あるいは実際の視認状況等
に合わせて適切な階調表示を行なうようにするものであ
る。
【0033】スイッチ部18は、前記階調制御回路17
に予め設定されている各階調毎のパルス幅の設定データ
を選択して入力するデータ入力部である。具体的には、
階調制御回路17内に設けられたROMに予め各階調毎
のパルス幅データが複数モード分格納されていて、その
中の所望のデータを選択するためのM1〜M6(図2参
照)までのスイッチがこれに相当する。特に、M1〜M
4までの4ビットスイッチでは、ユーザやLCDの仕様
に応じたモードを選択するようにし、M5及びM6の2
ビットスイッチでは、液晶表示パネルの画面サイズに応
じたモードを選択するようにしている。
【0034】コントローラ19は、液晶テレビ11の全
体の動作を制御するするもので、例えば、水平同期信号
(Hsync)と垂直同期信号(Vsync)とに基づ
いて液晶表示パネル24に画像表示を行わせたり、A/
D変換器16にサンプリングクロックを生成して供給し
たり、階調制御回路17に対して2つの位相を持った内
部基本クロックCK1、CK2を供給したりする。
【0035】インターフェース回路20は、コントロー
ラ19から入力される水平同期信号と垂直同期信号とを
信号側駆動回路22と走査側駆動回路23にそれぞれ供
給して、走査駆動しながら液晶表示パネル24に画像表
示を行うものである。
【0036】この垂直同期信号は、走査電極走査開始タ
イミングと走査電極の選択幅を決定するCDB信号と液
晶をフレーム毎に交流駆動するための走査反転信号であ
るCFB信号と前記CDB信号を走査側駆動回路23内
で順次シフトするCNB信号から成っている。
【0037】また、水平同期信号は、信号電極に表示デ
ータをラッチして信号側駆動回路22に蓄えた表示デー
タを液晶表示パネル24に出力するCKN信号と、表示
データをサンプリング開始するSTI信号と液晶をフレ
ーム毎に交流駆動するためのCKF信号と信号側駆動回
路22の基本クロック信号であるCK1,CK2信号と
から成っている。
【0038】液晶モジュール21は、液晶表示パネル2
4と、これに封止された液晶を駆動する液晶ドライバで
ある信号側駆動回路22と走査側駆動回路23とで構成
されている。
【0039】液晶表示パネル24は、ここでは、STN
液晶を封入した液晶セルを用いて実施したもので、ガラ
ス板で構成された2枚の透明基板の対向面にITOから
なる信号電極と走査電極とがそれぞれ直交方向に配置さ
れている。
【0040】信号側駆動回路22は、階調制御回路17
でパルス幅制御を行った階調制御クロック(CKCB)
が入力され、この階調制御クロックCKCBによって上
記した液晶表示パネル24を駆動して階調制御を行なう
ものである。
【0041】走査側駆動回路23は、走査信号を発生さ
せて、液晶表示パネル24の複数の走査線電極に順次供
給することによって選択状態とし、上記信号電極と交差
する各画素位置の液晶に所定の電圧を印加して液晶を駆
動する。
【0042】図2は、液晶駆動パルスのパルス幅を制御
する図1の階調制御回路17の回路図である。図2にお
いて、階調制御回路17は、バイナリカウンタ31、デ
コード回路32(321〜326)、ROM33、オア
回路34、フリップフロップ回路35、バッファ36な
どから構成されている。
【0043】バイナリカウンタ31は、内部基本クロッ
クCK1がCK端子に入力され、バイナリカウンタ31
のRESET端子には1H(1水平走査期間)毎にカウ
ンタをリセットするカウンタリセット信号CKN1が入
力される。このバイナリカウンタ31は、8ビットの同
期式立下がりバイナリカウンタであって、CKN1によ
るリセット後に内部基本クロックパルスCK1に基づい
て、バイナリカウンタ31の8つの出力ライン(31a
〜31h)を介して「1,2,4,8,16,32,6
4,128」のバイナリコードに応じたタイミングパル
スがパラレルにデコード回路32に出力される。
【0044】デコード回路32は、バイナリカウンタ3
1から出力される各種タイミングパルスを後述するRO
M33に予め格納されている各種パターンの各階調毎の
パルス幅データに基づいて選択し、この選択されたタイ
ミングによって階調制御クロックCKCBとなるクロッ
クパルスを出力するものである。すなわち、各デコード
回路321〜326は、図示しないAND(又は、NA
ND)ゲートで構成されており、ROM33から読み出
される所定のパターンのデコード値に基づいてバイナリ
カウンタ31からの出力を選択することにより、所望の
タイミングパルスを得ることができる。
【0045】ROM( Read Only Memory )33は、例
えば、複数の液晶表示装置(LCD)の仕様、ユーザの
仕様、使用される液晶の特性、液晶表示パネルの画面サ
イズ等に応じた数種類の階調制御クロックCKCBを作
成するためのデコード値が予め格納されている。そし
て、このROM33には、外部から所望のパルス幅デー
タを選択的に読み出すスイッチ部18としてのモード入
力端子M1〜M6が設けられている。本実施例では、M
1〜M4までのモード入力端子をオン「1」または、オ
フ「0」することにより、ROM33に格納されている
任意のモードのパルス幅データを読み出すことができ
る。このように読み出された所定モードのパルス幅デー
タに基づいて、8ビットのバイナリカウンタ31からの
カウント値を選択することにより、デコード回路32で
6個のタイミングパルスがデコード1回路321〜デコ
ード6回路326からそれぞれ出力することができる。
このタイミングパルスに従って、任意のパルス幅制御
(PWM制御)された階調制御クロックCKCBを得る
ものである。
【0046】オア回路34は、デコード加算用であっ
て、デコード回路32の各デコード1回路321〜デコ
ード6回路326からそれぞれ出力された値を加算して
出力するものである。
【0047】フリップフロップ回路35は、上記オア回
路34で加算されたデコード回路32からの6個のタイ
ミングパルスを内部基本クロックCK2のタイミングに
同期させ、バッファ36を介して階調制御クロックCK
CBとして出力するものである。
【0048】図3は、本実施例の液晶階調制御方法の原
理を説明する図である。図3において、縦軸が液晶表示
の輝度を示し、横軸が印加電圧(Vop)の実効値を示
している。そして、図3に示す液晶の特性曲線は、しき
い値電圧(VOFF )を越えた付近と、飽和電圧(VON)
の少し手前で輝度が緩やかに変化し、中間部分では輝度
の変化量が一定となっている。
【0049】従来では、前述したようにしきい値電圧
(VOFF)〜飽和電圧(VON)までの実効電圧を等分し
た同一パルス幅の液晶駆動パルスを階調数に応じたパル
ス数分だけ液晶に印加することでパルス幅制御(PW
M)を行って、多階調を表示していた。このため、しき
い値電圧(VOFF)を越えた付近と、飽和電圧(VON)
の少し手前では、印加電圧に対する輝度の変化量が少な
くなり、中間部分と同じパルス幅の液晶駆動パルスを印
加しても適正な階調を表示することができなかった。そ
こで、本実施例の液晶表示装置は、液晶の特性、ユーザ
の視認状況、液晶駆動方法、表示階調数の変更、あるい
は表示画面サイズの変更等に応じて各階調表示時の印加
電圧の実効値を変更して液晶を駆動するようにしたもの
である。
【0050】本実施例では、図2に示す階調制御回路1
7を用いて、ROM33に予め格納された各モード毎の
パルス幅データに基づいて、バイナリカウンタ31から
出力されるカウント値を選択することにより、所定のタ
イミングパルスが作成され、図3に示す1Hの間に印加
する各階調〜に応じた液晶駆動パルスの各パルス幅
が任意に設定される。このように、各階調に応じてパル
ス幅を可変した実効電圧を液晶に印加することにより、
種々の階調レベルを任意に調整可能としたものである。
【0051】本実施例の液晶テレビに使用されている液
晶表示パネルはネガ反転表示するため、ゼロ階調駆動の
実効電圧を印加すると黒い(暗)状態となり、逆に実効
電圧を飽和電圧に達する8階調駆動状態にすると白
(明)となるが、図3に示すしきい値電圧(VOFF)を
越えた付近の黒レベルの階調と、飽和電圧(VON)の
少し手前の白レベルの階調は、印加電圧に対する輝度
の変化量が少ないことから、他の階調〜の液晶駆動
パルスのパルス幅を大きくすることによって(電圧印加
時間を長くして実効電圧を上げることにより)、輝度の
変化量が各階調毎に均等となるように調整するものであ
る。このように、本実施例の液晶表示装置では、液晶の
特性やユーザの視認状況等に応じて適切な階調表示とな
るように任意に階調レベルを制御することができる。
【0052】図4は、本実施例にかかる階調制御回路1
7を用いて液晶駆動パルスのパルス幅を任意に設定した
例を示すパルス波形図である。図4に示すCKCB1、
CKCB2、CKCB14、及びCKCB15のパルス
波形は、カウンタリセット信号CKN1が1H毎にバイ
ナリカウンタ31に入力され、その1H毎に印加される
液晶駆動パルスの各階調毎のパルス幅を可変した例を示
すものである。
【0053】図4のCKCB1は、1Hの間に270カ
ウントする基本クロックパルスを用いて、1H区間のう
ち6発のパルスをそれぞれ固有のタイミングで入力する
ことにより、それぞれ20、76、26、24、26、
76、20カウント分のパルス幅を持った液晶駆動パル
スが7個設定され、液晶に印加するパルス数に応じて0
〜7までの8階調を表示するものである。
【0054】また、図4のCKCB2は、最初と最後の
パルスが80カウント分と大きいパルス幅を持ってい
て、中間部分の5つのパルスが22カウント分のパルス
幅に設定されている。このCKCB2の場合は、図3に
示すTN液晶と同様の特性を持った液晶を駆動する場合
のパルス幅設定例であって、しきい値電圧(VOFF )を
越えた付近と、飽和電圧(VON)の少し手前で輝度の変
化量がさらに緩やかになっているため、最初と最後のパ
ルス幅を大きく取り、その中間部分では変化量が大きく
一定なため、幅の狭い同一幅のパルスを設定している。
【0055】さらに、図4のCKCB14は、最初と最
後のパルスが20カウントと19カウント分のパルス幅
を持っていて、中間部分の3つのパルスがそれぞれ77
カウント分のパルス幅に設定されている。このCKCB
14の場合は、1H区間に4発のパルスを固有のタイミ
ングで入力することにより、最大5個の液晶駆動パルス
を所定のパルス幅に設定することができ、液晶に印加す
るパルス数によって0〜5までの6階調を表示すること
ができる。このCKCB14では、図3に示すTN液晶
とは逆の特性を持った液晶を駆動する場合のパルス幅設
定例であって、しきい値電圧(VOFF )を越えた付近
と、飽和電圧(VON)の少し手前での輝度の変化量が急
峻であるため、最初と最後のパルス幅を小さく取り、そ
の中間部分では変化量が緩やかで一定なため、幅の広い
同一幅のパルスを設定している。
【0056】また、図4のCKCB15は、1H区間に
3発のパルスを固有のタイミングで入力することによ
り、73、63、63、71カウントのほぼ同じ間隔の
パルスを最大4個の液晶駆動パルスまで設定することが
でき、液晶に印加するパルス数によって0〜4までの5
階調を表示することができる。この場合は、しきい値電
圧(VOFF )から飽和電圧(VON)までの輝度の変化量
が一定である上、階調数が5階調と少ないため、幅の広
い同一幅のパルスを設定している。
【0057】図5は、上記した図4のCKCB1、CK
CB2、CKCB14、CKCB15に示すパルス幅制
御を行う場合のROM内のデコードデータとモード入力
端子の選択状態との関係を示した図である。
【0058】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
図1に示す液晶テレビ11では、液晶に印加する実効電
圧に対する輝度変化の特性曲線、液晶駆動方法、視認感
覚、液晶表示パネルの画面サイズ、あるいは表示階調数
に応じて、1H(水平走査期間)に印加する複数の液晶
駆動パルスのパルス幅やパルス数を可変することによ
り、階調レベルの補正や階調数の変更を行なって適正な
階調表示を実現するものである。ここでは、液晶表示パ
ネルが交換可能な液晶モジュールを備えた液晶テレビと
して実施したものである。
【0059】図1の液晶テレビ1は、テレビ放送電波を
アンテナ12を介して受信し、その受信画像を液晶表示
パネル24に表示するものである。図1において、アン
テナ12で受けた受信電波は、チューナ13に供給され
る。チューナ13では、コントローラ19から入力され
るチューニング制御信号VTに従って指定チャネルを選
択し、アンテナ12から供給される受信電波を中間周波
信号に変換して受信回路14に出力する。受信回路14
では、チューナ13から入力される中間周波信号を映像
検波回路により映像検波を行ってカラー映像信号を取り
出し、このカラー映像信号の中から音声信号を取り出し
て図示しない音声回路に出力し、映像増幅回路によって
カラー映像信号を増幅してクロマ回路に出力する。クロ
マ回路は、カラー映像信号からR,G,Bの各色映像信
号を分離してA/D変換器16に出力する。
【0060】そして、この図1に示す液晶テレビ11の
場合は、階調制御回路17のROMに予め格納されたモ
ード別のデコード値をスイッチ部(モード入力端子)1
8を使って選択することにより、A/D変換器16から
入力される表示データによって液晶の階調を制御する各
液晶駆動パルスを所望のパルス幅に設定することができ
る。このように、モード入力端子18を使って所望のパ
ターンのパルス幅を選択することにより、種々の階調制
御を容易に行うことができる。上記したA/D変換器1
6で作成されたR,G,Bの3ビットのパラレル表示デ
ータと階調制御回路17とによって、所定のパルス幅変
調された階調制御クロックCKCBは、信号側駆動回路
22に出力される。信号側駆動回路22は、パラレル表
示データをシリアル表示データに変換するため、タイミ
ング信号P1,P2,P3信号と前記階調制御クロック
CKCBと水平同期信号とによってシリアルの階調制御
された表示データを作成して、液晶表示パネル24に供
給するものである。
【0061】具体的には、図1に示すように、ユーザ
は、スイッチ部18のモード入力端子を使って1H毎に
液晶に印加する各液晶駆動パルスの所定のパルス幅デー
タを指定するモード選択を行なう。このモード選択は、
図2に示すように、スイッチ部18のモード入力端子M
1〜M6のオン/オフを適宜組み合わせることにより、
ROM33に予め格納されている所望のパルス幅データ
を指定して読み出すことができる。
【0062】そして、バイナリカウンタ31では、入力
される内部基本クロックCK1(1H区間で270カウ
ントする)に基づいてバイナリコードである「1,2,
4,8,16,32,64,128」のタイミングパル
スをライン31a〜31hを介してデコード回路32に
出力する。そして、デコード回路32では、入力された
各種タイミングパルスを上記したROM33から読み出
された所定モードのパルス幅データに基づいて選択する
ことにより、所望のタイミングからなる各種階調制御ク
ロックCKCBを作成することができる。
【0063】そこで、図5に示すように、1H区間内に
270個の基本クロックパルス(CK1、CK2)があ
るとして、従来のように階調制御回路17から出力され
るCKCB信号を等間隔として8階調表示する場合は、
モード入力端子18のM1、M2、M3、M4を「0、
0、0、0」として、ROM33から各デコード1回路
321〜デコード6回路326に対して当該モードのパ
ルス幅データを読み出してバイナリカウンタ31のカウ
ント値を組み合わせて選択することにより、「39、7
8、117、156、195、234」のカウント分の
タイミングパルスが作成されて、図8に示すような従来
と同じパルス幅を持った階調制御クロックCKCBを作
成することができる。
【0064】具体的には、デコード1回路321では、
ROM33から入力される1番目のパルス幅データのD
EC1により、バイナリカウンタ31からのバイナリ出
力の1,2,3番目と6番目を選択することにより、バ
イナリコードの合計が1+2+4+32となり、39カ
ウント分のタイミングを作成して出力する。
【0065】次に、デコード2回路322では、ROM
33から入力される2番目のパルス幅データのDEC2
により、バイナリカウンタ31からのバイナリ出力の
2,3,4番目と7番目を選択することにより、バイナ
リコードの合計が2+4+8+64となり、78カウン
ト分のタイミングを作成する。
【0066】また、デコード3回路323では、上記と
同様に1番目と3番目と5,6,7番目を選択して、バ
イナリコードの合計が1+4+16+32+64とな
り、117カウント分のタイミングを作成する。
【0067】さらに、デコード4回路324では、3,
4,5番目と8番目を選択して、バイナリコードの合計
が4+8+16+128となり、156カウント分のタ
イミングを作成する。
【0068】また、デコード5回路325では、1,2
番目と7,8番目を選択して、バイナリコードの合計が
1+2+64+128となり、195カウント分のタイ
ミングを作成する。
【0069】また、デコード6回路326では、2番目
と4番目と6,7,8番目を選択して、バイナリコード
の合計が2+8+32+64+128となり、234カ
ウント分のタイミングを作成する。
【0070】上記のようにして作成された6個のタイミ
ングデータは、図2に示すように、デコード回路32か
らオア回路34で加算されてフリップフロップ35に入
力され、内部基本クロックCK2のタイミングにしたが
って反転Q出力端子からバッファ36を介して階調制御
クロックCKCBが出力される。これにより、図8に示
すような従来と同じ等間隔の8階調表示を行なう液晶駆
動パルスを作成することができる。
【0071】上記した階調制御クロックCKCBは、図
8のリセットパルスCKN1が入って、次のCKN1が
入るまでの1H区間に各パルス幅が39カウント分の液
晶駆動パルスが6個と36カウント分の液晶駆動パルス
を1個形成する。この階調制御クロックCKCBは、し
きい値電圧(VOFF)〜飽和電圧(VON)の間における
液晶の輝度変化が一定の場合であり、液晶駆動パルスの
各パルス幅を均等に制御する必要がある場合である。
【0072】次に、図4及び図5の階調制御クロックC
KCB1を作成する場合は、上記と同様にして、モード
入力端子M1〜M4を「1、0、0、0」のように設定
してモードを変更すると、ROM33に格納されている
所定のパルス幅データを読み出して、バイナリカウンタ
31からのカウント値をデコード回路32で選択して、
デコード1回路321〜デコード6回路326までで6
つのタイミングパルスが作成される。その6つのタイミ
ングパルスは、図5に示すように、「20、96、12
2、148、174、250」のカウント分のタイミン
グパルスで作成された階調制御クロックCKCB2が出
力され、表示階調データに応じてパルス数を可変させる
ことにより、所望の階調表示を行なうことができる。
【0073】また、図4及び図5の階調制御クロックC
KCB2の場合は、上記と同様にして、モード入力端子
M1〜M4を「0、1、0、0」のように設定してモー
ドを変更すると、ROM33に格納されている所定のデ
コード値が読み出され、バイナリカウンタ31からの所
望のバイナリカウント値をデコード回路32で選択し
て、デコード1回路321〜デコード6回路326まで
で6つのタイミングパルスが作成される。その6つのタ
イミングパルスは、図5に示すように、「80、10
2、124、146、168、190」のカウント分の
タイミングパルスで作成された階調制御クロックCKC
B3が出力され、表示階調データに応じてパルス数を可
変させることにより、所望の階調表示を行なうことがで
きる。特に、この階調制御クロックCKCB2の場合
は、しきい値電圧(VOFF )を越えた付近と、飽和電圧
( VON )の少し手前で輝度の変化量が緩やかになって
いることから、最初と最後のパルス幅を大きく取って液
晶に印加される実効電圧を大きくすることにより、表示
される各階調レベルの輝度差が等しくなるように階調制
御を行なっている。
【0074】次に、表示階調数を変える場合は、パルス
幅を制御した階調制御クロックCKCBのパルス数を変
えることにより可能となる。例えば、図5の階調制御ク
ロックCKCB14に示すように、6階調表示にしたい
場合は、モード入力端子M1〜M4を「0、1、1、
1」のように設定してモードを変更し、ROM33に格
納されている所定のパルス幅データを読み出して、バイ
ナリカウンタ31からの所望のバイナリカウント値をデ
コード回路32のデコード1回路321、デコード2回
路322とデコード3回路323、デコード4回路32
4とデコード5回路325、及びデコード6回路326
の4つを使って4つのタイミングパルスを作成する。そ
の4個のデコード値は、図5に示すように、「20、9
7、174、251」のカウント分のタイミングパルス
で作成された階調制御クロックCKCB14が出力さ
れ、表示階調データに応じてパルス数を可変させること
によって、所望の階調レベルで6階調表示を行なうこと
ができる。特に、この階調制御クロックCKCB14の
場合は、図4に示すように、しきい値電圧(VOFF )を
越えた付近と、飽和電圧( VON )の少し手前で輝度の
変化量が急峻であるため、最初と最後のパルス幅を小さ
くして液晶に印加される実効電圧を小さくすることによ
り、表示される各階調レベルの輝度差が等しくなるよう
にして、適切な階調制御を行なっている。
【0075】また、5階調表示にする場合は、図5の階
調制御クロックCKCB15に示すように、モード入力
端子M1〜M4を「1、1、1、1」のように設定して
モード変更し、ROM33に格納されている所定のパル
ス幅データを読み出して、バイナリカウンタ31からの
所望のバイナリカウント値をデコード回路32のデコー
ド1回路321とデコード2回路322、デコード3回
路323とデコード4回路324、デコード5回路32
5とデコード6回路326の3つを使って3つのタイミ
ングパルスを作成する。その3個のデコード値は、図5
に示すように、「73、136、199」のカウント分
のタイミングパルスで作成された階調制御クロックCK
CB15が出力され、表示階調データに応じてパルス数
を可変させることにより、所望の階調レベルで5階調表
示を行なうことができる。特に、この階調制御クロック
CKCB15の場合は、図4に示すように、輝度の変化
量が一定であるため、ほぼ等間隔のパルス幅を持った液
晶駆動パルスを階調に応じた数だけ印加することによ
り、各階調レベルに応じた実効電圧が印加され、適切な
階調制御を行なうことができる。
【0076】次に、画面サイズの異なる液晶表示パネル
に交換する場合は、1H区間の基本クロックパルスであ
るCK1、CK2のパルス数が変るため、図2に示すよ
うに、モード入力端子18に画面サイズ用のモード入力
端子としてM5、M6が設けてある。この画面サイズ用
のモード入力端子M5、M6は、オン/オフの組み合わ
せで4種類の画面サイズに対応したCK1、CK2のク
ロックパルス数に応じてROM33内にデコードデーが
予め格納されており、選択されたモードのデコードデー
タに基づいて所望の画面サイズに応じた階調制御クロッ
クCKCBを出力することができる。
【0077】このように、本実施例の液晶表示装置は、
液晶に印加する液晶駆動パルスの各階調毎のパルス幅を
作成するデコードデータを予め不揮発性メモリであるR
OM等に格納しておき、そのROM内のデコードデータ
を選択的に指定することで各階調毎のパルス幅を可変し
て階調制御を行なうようにしたため、各階調毎の輝度調
整が可能となり、液晶の特性、液晶駆動方法、ユーザの
視認感覚、液晶表示パネルの画面サイズ、あるいは表示
階調数を変更しても、これらに対応した適切な階調制御
を行うことができる。
【0078】なお、上記実施例では、液晶テレビに適用
した場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、液晶評価装置として実際に種々の液晶パネルを
装着して、モードの切り換えを行ないながら最適な液晶
駆動条件を見つけ出すものとして実施してもよく、ま
た、これ以外の液晶表示装置に適用することもできる。
【0079】さらに、本実施例の液晶表示装置では、8
階調、6階調、5階調表示の場合を例にあげて説明した
が、これに限定されるものではなく、4階調以下、ある
いは9階調以上の多階調表示を行う場合にも同様に適用
することが可能であることはいうまでもない。
【0080】
【発明の効果】請求項1記載の液晶表示装置によれば、
不揮発性メモリからなるパルス幅データ記憶手段に所定
周期毎に液晶に印加する液晶駆動パルスのパルス幅を各
階調毎に調整した複数モードのパルス幅データを予め記
憶させておき、液晶の特性、ユーザの視認感覚、液晶表
示パネルの画面サイズ、あるいは表示階調数等に応じた
パルス幅データを適宜選択して、所定のパルス幅からな
る階調制御信号を作成するので、容易に所望の階調制御
を行うことができる。
【0081】請求項2記載の液晶表示装置によれば、パ
ルス幅データ記憶手段に記憶されている複数モードのパ
ルス幅データを選択するモード選択手段を備えているの
で、このモード選択手段を使ってモードを切り換えるだ
けで容易に所望の階調制御を行なうことができる。
【0082】請求項3記載の液晶表示装置によれば、モ
ード選択手段に液晶表示パネルの画面サイズに応じてモ
ード選択を行なう画面サイズ用モード選択手段を設けた
ので、異なる画面サイズの液晶表示パネルに交換して
も、迅速かつ容易に対応することができ、適切に液晶駆
動を行なうことができる。
【0083】請求項4記載の液晶表示装置によれば、カ
ウント手段にバイナリカウンタを用いたので、このバイ
ナリカウンタから出力されるカウント値をパルス幅デー
タ記憶手段に記憶されたパルス幅データに基づいて階調
制御信号作成手段で選択するだけで所望のパルス幅の階
調制御信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る液晶テレビの構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の階調制御回路の詳細な回路構成を示す回
路図である。
【図3】本実施例において液晶の階調を制御する原理説
明図である。
【図4】本実施例の階調制御回路を用いて液晶駆動パル
スのパルス幅を所望のパターンに設定した場合のパルス
波形を示す波形図である。
【図5】図2のROM内のデコードデータを選択するた
めのモード入力端子の組み合わせとこれに対応するデコ
ードデータとの関係を示す図である。
【図6】TN液晶に印加される実効電圧と輝度との関係
を示す線図である。
【図7】従来の階調制御回路の構成を示す図である。
【図8】内部基本クロックパルスのクロックタイミング
とリセットパルスとデコード回路で作成される階調制御
クロックCKCBのタイミングチャートである。
【図9】STN液晶に印加される実効電圧と輝度との関
係を示す線図である。
【符号の説明】
11 液晶テレビ 12 アンテナ 13 チューナ 14 受信回路 15 同期回路 16 A/D変換器 17 階調制御回路 18 スイッチ部(モード入力端子) 19 コントローラ 20 インターフェース回路 21 液晶モジュール 22 信号側駆動回路 23 走査側駆動回路 24 液晶表示パネル 31 バイナリカウンタ 32 デコード回路 321 デコード1回路 322 デコード2回路 323 デコード3回路 324 デコード4回路 325 デコード5回路 326 デコード6回路 33 ROM 34 オア回路 35 フリップフロップ回路 36 バッファ
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定周期毎に階調データに対応した数の液
    晶駆動パルスを液晶表示パネルの液晶に印加して、液晶
    にかかる実効電圧を制御しながら階調表示する液晶表示
    装置であって、 基本クロックをカウントして複数のカウント値を出力す
    るカウント手段と、 各階調に対応するパルス幅データを記憶し、且つ前記各
    階調に対応する該パルス幅データの変化量が少なくとも
    一部分において不均一なパルス幅データを予め記憶した
    メモリからなるパルス幅データ記憶手段と、 前記カウント手段から出力されるカウント値と、前記パ
    ルス幅データ記憶手段から出力されるパルス幅データに
    基づいて、任意の階調に応じたパルス幅を選択して階調
    制御信号を生成する階調制御信号作成手段と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記パルス幅データ記憶手段は、さらに該
    パルス幅データ記憶手段に記憶されている複数モードの
    パルス幅データの中から所望のモードを選択するモード
    選択手段を備え、 前記モード選択手段でモードを選択し、該モードのパル
    ス幅データに基づいて階調制御信号を得ることを特徴と
    する請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記モード選択手段には、 液晶表示画面サイズに応じて変化するクロックパルスの
    周波数に対応して記憶された前記パルス幅データ記憶手
    段のパルス幅データを選択する画面サイズ用モード選択
    手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の液晶表示
    装置。
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