JPH0894960A - シースルー型画像表示装置 - Google Patents

シースルー型画像表示装置

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JPH0894960A
JPH0894960A JP6229777A JP22977794A JPH0894960A JP H0894960 A JPH0894960 A JP H0894960A JP 6229777 A JP6229777 A JP 6229777A JP 22977794 A JP22977794 A JP 22977794A JP H0894960 A JPH0894960 A JP H0894960A
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JP
Japan
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image
light
external
external image
shielding
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Withdrawn
Application number
JP6229777A
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English (en)
Inventor
Ichiro Koyakata
一郎 古舘
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子画像と周辺実空間とを画像表示装置の画面
上に自由に配置する。 【構成】重畳画像表示部1は、高輝度バックライトユニ
ット2を装着したLCD3からなる発光型表示素子と、
スタティック駆動液晶シャッタアレイを利用した外界像
部分遮光部5とハーフミラー6からなる画像合成部で構
成されている。外界像は外界像部分遮光部5のスタティ
ック駆動液晶シャッタアレイが開放状態の領域のみハー
フミラー6を透過して直接観察者の眼球8に到達し、電
子像はハーフミラー6で90度反射されて観察者の眼球
8に到達する。このようにスタティック駆動液晶シャッ
タアレイを用いて外界像の透過・遮光領域を制御するこ
とで、電子画像のみが表示される電子画像空間表示と、
周辺実空間のみが表示される周辺実空間表示とを画像表
示装置の画面上に自由に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばロボットの遠隔
操縦や内視鏡下外科手術等において、画像表示装置を装
着した者の周辺の実空間表示ウィンドウと、遠隔画像や
コンピュータグラフィックス画像等からなる電子画像空
間表示ウィンドウとを複雑に組み合わせたウィンドウシ
ステムを構築する場合に好適なシースルー型画像表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ロボットの遠隔操縦や内視鏡下外
科手術に際して、当該ロボット作業空間の立体遠隔画像
や患者体内の立体内視鏡画像をロボット操縦者や手術者
に提示する手段として、従来の偏光眼鏡や液晶シャッタ
眼鏡を用いる立体テレビジョンに代って、画像表示装置
としてのヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD;Head-mo
unted Display)が利用され始めている。この種の技術の
応用では、HMDを装着した者は、遠隔画像や内視鏡画
像等の電子画像空間を観察するだけではなく、装着者周
辺にある各種制御機器を操作するために、その周辺実空
間を観察する必要が生じてくる。
【0003】かかる点に鑑みて、例えば特開平4−23
582号公報では、装着者が周辺実空間を観察する際
に、HMD本体を装着者の顔面部分から跳ね上げるため
の跳ね上げ機構を有するHMDに関する技術が開示され
ている。
【0004】しかしながら、この構成のHMDでは、電
子画像空間と周辺実空間とを同時にウィンドウ表示して
装着者に提示することができないため、装着者は実際の
作業に際して両空間を幾度も切り換える必要があり、操
作性が極めて悪いといった欠点があった。また、電子画
像空間と周辺実空間とが同時に提示可能となるように、
HMDの光学系の下半分のみがシースルー状態となるH
MDに関する技術も提案されているが、かかる構成のH
MDでは、周辺実空間表示ウィンドウは常に固定となる
為、電子画像空間表示ウィンドウと周辺実空間表示ウィ
ンドウとの画面配置の自由度に欠けるといった問題があ
った。
【0005】さらに、特開平4−6590号公報では、
液晶シャッタを用いて、外界像の完全透過/完全遮光状
態を任意に選択自在としたシースルー型HMDに関する
技術が開示されている。この場合は、周辺実空間の任意
の選択領域のみを表示することが不可能であった。
【0006】これら問題点については、特開平4−17
17号公報や特開平5−46161号公報により開示さ
れている技術、即ち外界像の任意の選択領域と電子画像
とを光学的に重ね合わせて提示する機能を有するシース
ルー型HMDに関する技術を利用すれば原理的には解決
可能である。
【0007】詳細には、これらのシースルー型HMD
は、高輝度バックライトユニットを装着した透過型液晶
表示素子(LCD;Liquid Crystal Display)もしくは高輝度
陰極線管(CRT;cathode-ray tube)からなる発光型表示素
子と、透過型ドットマトリックス液晶シャッタからなる
外界像部分遮光手段と、ハーフミラーからなる画像合成
手段とで構成される。そして、かかる構成のシースル型
HMDでは、外界像はドットマトリックス液晶シャッタ
が開放状態の領域のみハーフミラーを透過して直接、観
察者の眼球に到達する。
【0008】従って、この技術では、ドットマトリック
ス液晶シャッタを用いて外界像の透過・遮光領域を制御
することで、電子画像空間表示ウィンドウと周辺実空間
表示ウィンドウとをHMD上に自由に配置することが可
能となる。また、外界像に電子画像を重畳表示する場合
に、表示電子画像に対応したマスク像を上記ドットマト
リックス液晶シャッタ上に表示して電子画像表示領域の
外界像を選択的に遮光することで、外界像上に鮮明な電
子画像を表示することも可能としている。
【0009】ところで、前述した種々のHMDに関する
技術では、ヘルメットの如き装置の一部を頭に装着した
り、或いはゴーグルの如き装置の一部を顔面に装着して
使用されるため、当該装着者はHMD装着と同時に視界
を奪われ、周囲から隔絶されてしまうといった問題があ
った。
【0010】かかる点に鑑みて、例えば特開平4−65
90号公報では、液晶シャッタを用いて外界像の完全透
過・完全遮光状態を自由に制御可能な様に構成されたシ
ースルー型HMDに関する技術も開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術では、上記外界像部分遮光手段は電子画像表
示領域の外界像を選択的に遮光する目的で使用されてい
るため、該外界像部分遮光手段に、電子画像のマスクと
して使用するに十分な画素数と、開放状態で外界像を透
過するに十分な透過率とが必要であった。このため、上
記従来技術では、上記外界像部分遮光手段として、ダイ
ナミック駆動単純マトリックス透過型白黒液晶表示素子
を採用していたが、その駆動回路として、液晶テレビジ
ョンもしくはノートブック型パーソナルコンピュータに
用いられているものと同様の超多段シフトレジスタから
なる大規模な回路が必要とされていた。
【0012】しかし、単に電子画像空間表示ウィンドウ
と周辺実空間表示ウィンドウとを切り換える目的の為だ
けに必要な外界像部分遮光手段の遮光単位は、電子画像
マスク用のものと比べて大幅に粗くしたとしても十分に
実用に耐えられるため、駆動方式としてダイナミック駆
動を選択する必然性はない。
【0013】また、現在一般に広く利用されているTN
(STN)モードのダイナミック駆動単純マトリックス
透過型白黒液晶表示素子では、最高20程度のコントラ
スト比しか得ることができず、外界像遮光用シャッタと
して必要な最低コントラスト比80以上の高い遮光性能
を達成することができない。
【0014】従って、外界像を完全に遮光もしくは透過
させて、電子画像空間表示ウィンドウと周辺実空間表示
ウィンドウとをHMD上に自由に配置する目的に、前述
したような構成の従来装置を使用するのは不適当であっ
た。
【0015】さらに、従来の液晶シャッタ付のシースル
ー型HMDでは、大多数ノーマリーブラックモードの液
晶シャッタを使用しているため、電源を入れずに当該H
MDを装着した場合には、装着者はHMD装着と同時に
視界を奪われ、周囲から隔絶されていた。従って、装着
者は、予めHMDの正常動作に必要な各種初期設定を行
ってからでなければHMDを装着することはできなかっ
た。また、ノーマリーホワイトモードの液晶シャッタを
用いたシースルー型HMDでも、従来は電源投入に連動
して完全遮光状態に移行する構成にはなっていなかった
ため、電源投入後に改めて遮光スイッチを動作させる必
要があった。
【0016】この他、前述した従来技術に係る特許公報
には何等開示されていないが、上記外界像部分遮光手段
を有するシースルーHMDを用いて実際にロボットの遠
隔操縦や内視鏡下外科手術等の作業を行う場合には、以
下の如き解決すべき種々の問題点がある。即ち、第1
に、人間の左右眼間距離には個人差があるため、特別に
大きな瞳径を有する光学系をHMD光学系として使用し
ない限り、HMD装着時にHMDの左右眼用光学系の距
離を装着者の眼間距離と等しくなる様に調節しなければ
ならない。特に、HMDとして外界像部分遮光手段を有
するシースルーHMDを使用する場合、眼間距離調節の
際に各左右眼用HMD光学系の発光型表示素子と外界像
部分遮光手段とが相対的な位置関係を保ったまま移動し
なければ、電子画像表示位置と外界像部分遮光手段の各
遮光領域の位置との対応関係を一定に保つことが不可能
となる。
【0017】そして、第2に、ロボットの遠隔操縦や内
視鏡下外科手術等の作業を行う場合には、HMD装着者
は装着者周辺にある各種制御機器を操作するために自由
に移動したり、頭部を動かす必要がある。一般的に、H
MDは、ヘルメットないしはゴーグル状の映像表示ユニ
ットと、該映像表示ユニットに映像信号及び制御信号を
供給する外部制御ユニットとで構成されており、両ユニ
ット間はケーブルで接続されている。特に、内視鏡下外
科手術の際には、ユニット間接続ケーブルの長さが5m
以上となることも珍しくはない。従って、HMD装着者
が拘束感なく自由に移動したり、頭部を動かすために
は、ユニット間接続ケーブルをできる限り細径、且つ軽
量にしなければならない。
【0018】さらに、第3に、ロボットの遠隔操縦や内
視鏡下外科手術等の分野で、電子画像空間表示ウィンド
ウと周辺実空間表示ウィンドウとをHMD上に自由に配
置しながら作業を行っていく場合においては、非常事態
の発生等に伴いHMD装着者が速やかに周辺状況を確認
しなければならない様な状況が生じる可能性がある。そ
の為、これらの分野に使用されるシースルー型のHMD
は、各ウィンドウの画面配置に拘りなく一時的に広い視
野で外界像が観察可能となる様に構成されていなければ
ならない。
【0019】また、第4に、電子画像空間表示ウィンド
ウと実空間表示ウィンドウとを複雑に組み合わせたウィ
ンドウシステムを構築する際、実空間表示ウィンドウ上
に電子画像が重なって表示されない様に何等かのクリッ
ピング手段が必要となる。
【0020】そして、第5に、ライト等の明るい光源が
存在する実空間を実空間表示ウィンドウを通して観察す
る場合、外界像が明るすぎて電子画像空間表示ウィンド
ウ上に表示された電子画像が観察しづらくなることがあ
る。特に、発光型表示素子としてLCDを用いる場合、
この問題は顕著となる。
【0021】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、電子画像空間と周辺実
空間とを同時にウィンドウ表示して装着者に提示可能と
すると共に、その画面配置に自由度を持たせ、更には装
着性を向上させた軽量且つ高精度のシースルー型ヘッド
・マウント・ディスプレイを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によるシースルー型画像表示装
置は、電子画像を表示する発光型表示素子と、アレイ状
に配した複数のスタティック駆動液晶シャッタからな
り、外界像の少なくとも一部の透過を遮断する外界像部
分遮光手段と、上記発光型表示素子が表示する電子画像
と、上記外界像部分遮光手段を透過した外界像の少なく
とも一部とを光学的に重ね合わせて表示する画像合成表
示手段とを有することを特徴とする。
【0023】そして、第2の態様によるシースルー型画
像表示装置は、上記発光型表示素子と外界像部分遮光手
段と画像合成手段の構成を2組有し、第1の組み合わせ
は右目表示用に、第2の組み合わせは左目表示用に配置
したことを特徴とする。
【0024】さらに、第3の態様によるシースルー型画
像表示装置は、電子画像を表示する発光型表示素子と、
電源遮断時に開放状態の領域を少なくとも一部に有する
外界像部分遮光手段と上記発光型表示素子が表示する電
子画像と上記外界像部分遮光手段の透過領域を通過して
来る外界像とを光学的に重ね合わて表示させる画像合成
表示手段とを有するシースルー型画像表示装置におい
て、上記外界像部分遮光手段の該開放領域を電源投入時
に強制的に遮光状態に制御する遮光制御手段を有するこ
とを特徴とする。
【0025】
【作用】即ち、本発明の第1の態様によるシースルー型
画像表示装置では、発光型表示素子により電子画像が表
示され、アレイ状に配した複数のスタティック駆動液晶
シャッタからなる外界像部分遮光手段により、外界像の
少なくとも一部の透過が遮断され、画像合成表示手段に
より、上記発光型表示素子が表示する電子画像と、上記
外界像部分遮光手段を透過した外界像の少なくとも一部
とが光学的に重ね合わされた表示される。
【0026】そして、第2の態様によるシースルー型画
像表示装置では、上記発光型表示素子と外界像部分遮光
手段と画像合成手段の構成を2組有し、第1の組み合わ
せは右目表示用に、第2の組み合わせは左目表示用に配
置される。
【0027】さらに、第3の態様によるシースルー型画
像表示装置では、発光型表示素子により電子画像が表示
され、画像合成手段により電源遮断時に開放状態の領域
を少なくとも一部に有する外界像部分遮光手段の透過領
域を通過してくる外界像と上記発光型表示素子が表示す
る電子画像とが光学的に重ね合わされて表示される。そ
して、遮光制御手段により上記外界像部分遮光手段の該
開放領域が電源投入時に強制的に遮光状態に制御され
る。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。先ず図1には本発明の第1の実施例に係
るシースルー型ヘッド・マウント・ディスプレイ(以
下、HMDと略記する)の構成を示し説明する。
【0029】図1に示されるように、重畳画像表示部1
は、高輝度バックライトユニット2を一体に装着した液
晶表示素子3からなる発光型表示素子(以下、LCDと
略記する)と、スタティック駆動液晶シャッタアレイ4
を利用した外界像部分遮光部5とハーフミラー6とから
なる画像合成部とで構成されている。
【0030】これを更に詳細に説明すると、上記重畳画
像表示部1には、本実施例のHMDを装着した者の視線
方向を示す光軸7に対して45度だけ傾けてハーフミラ
ー6が配設されている。該ハーフミラー6はLCD3の
表示する電子画像を90度反射させて装着者の眼球8に
導く。また、該ハーフミラー6の前方には、外界像部分
遮光部5として、図2に示されるような複数のスタティ
ック駆動液晶シャッタ素子群9をアレイ状に配したスタ
ティック駆動液晶シャッタアレイ4が配設されている。
該スタティック駆動液晶シャッタアレイ4は、ハーフミ
ラー6を透過して装着者の眼球8に直接導かれる外界像
の一部を選択的に遮光する。尚、スタティック駆動液晶
シャッタアレイ4の引き出し配線領域には、同領域から
の外界像の透過を防止する目的でブラックマトリックス
10が設けられている。
【0031】このような構成において、スタティック駆
動液晶シャッタアレイ4は、広い視野角に亘って、開放
状態では40%以上の高い透過特性を示し、且つ80以
上の高コントラスト比を容易に達成可能なスタティック
駆動液晶シャッタ素子群9をアレイ状に形成しているた
め、選択された領域のみを確実に遮光する。従って、ス
タティック駆動液晶シャッタアレイ4の開放領域を透過
した外界像のみがHMDの装着者に提示されることにな
る。一方、LCD3に表示された電子画像は、黒色の電
子画像表示領域以外は全てHMDの装着者に提示され
る。
【0032】また、外界像部分遮光部5にスタティック
駆動液晶シャッタアレイ4を用いることにより、周辺実
空間表示ウィンドウ12上では十分に明るい外界像を観
察することができると共に、電子画像空間表示ウィンド
ウ11上では外界像が確実に遮光され、明瞭な電子画像
を観察することが可能となる。
【0033】第1の実施例のシースルー型画像表示装置
は以上説明したように構成されているため、例えば、外
界像部分遮光部5を用いて外界像の透過・遮光領域を図
3(a)に示すように制御する一方、LCD3上に図3
(b)に示すように外界像透過領域に対応した部分をク
リッピングした電子画像を表示させてやることにより、
画像表示装置の装着者は、図3(c)に示すように、外
界像及び電子像の合成像上に電子画像のみが表示されて
いる領域11(以下、電子画像空間表示ウィンドウと称
する)と、周辺の実空間のみが表示されている領域12
(以下、周辺実空間表示ウィンドウと称する)とを同時
に観察することができる。
【0034】即ち、外界像部分遮光部5を用いて外界像
の透過・遮光領域を制御することにより、周辺実空間表
示ウィンドウ12の表示位置を当該画像表示装置の画面
上自由に配置することが可能であると同意に、電子画像
空間表示ウィンドウ11についても、LCD3に表示さ
れた電子画像の外界像透過領域に対応した部分をクリッ
ピングしてやれば、周辺実空間表示ウィンドウ12上に
電子画像を表示することなく自由に画像表示装置の画面
上に配置可能となる。
【0035】尚、第1の実施例の各構成は、その主旨を
逸脱しない範囲で、種々の改良・変更が可能であること
は勿論である。例えば、第1の実施例では、発光型表示
素子としてLCD3を用いた例を示したが、その他にも
CRTやエレクトロルミネッセンス(EL;Electro Lumine
scence) 、プラズマディスプレイ等が使用できる。
【0036】また、外界像部分遮光部5としてスタティ
ック駆動液晶シャッタアレイ4を用いる例を示したが、
高透過率・高コントラスト比を同時に達成できるなら
ば、ドットマトリックス液晶シャッタや機械式シャッ
タ、エレクトロクロミック素子、強誘電性液晶素子等を
用いてもよいことは勿論である。
【0037】さらに、液晶シャッタアレイ4を形成する
各液晶シャッタ素子群9の対向電極13は、図4の断面
図に示されるようにガラス基板14の片側に共通電極1
5を設けることで、引き出し配線数を減らすこともでき
る。
【0038】次に図5には本発明の第2の実施例に係る
シースルー型HMDの構成を示し説明する。この図5に
示されるように、右眼用重畳画像表示部16R及び左眼
用重畳画像表示部16Lは、先に図1に示した重畳画像
表示部1と同様の構成を有しており、右眼用重畳画像表
示部16Rは、右ねじのめねじを切った取り付け部材1
7Rを用いて、左眼用重畳画像表示部16Lは、左ねじ
のめねじを切った取り付け部材17Lを用いて、眼間距
離調節部18に取り付けられている。
【0039】そして、眼間距離調節部18には、その中
央から右側には右ねじのおねじ、左側には左ねじのおね
じが切ってあり、その両端には眼間距離調節用の調節つ
まみ19R,19Lが取り付けられている。また、図6
の側面図に示されるように、眼間距離調節部18の両端
の非ねじ部aR,aLは、フレームbの取り付け穴c
R,cLに挿入されている。尚、眼間距離調節部18と
フレームbとの取り付け位置は、外界像観察の妨げにな
らない限り任意の位置でよい。
【0040】このような構成において、眼間距離調節部
18は上述したように構成されているため、調節つまみ
19R又は19Lを回転させれば、その回転方向及び回
転角に応じて重畳画像表示部16R,16Lは互いに近
づいたり離れたりする。さらに、第2の実施例では、各
重畳画像表示部16R,16L内で発光型表示素子と外
界像部分遮光部との相対位置関係は固定されている為、
眼間距離調節に際しても、両者は相対位置関係を固定し
た状態で移動することになる。
【0041】以上説明したように、第2の実施例のシー
スルー型HMDによれば、発光型表示素子と外界像部分
遮光部との相対位置関係を固定した状態で左右眼HMD
光学系間の距離を調節できるため、先に図3(c)に示
したように、ある眼間距離において周辺空間表示ウィン
ドウ12と電子画像空間表示ウィンドウ11との位置合
わせを行えば、眼間距離を再調節したとしても、図7に
示されるように、両ウィンドウ間の位置合わせがずれて
しまうことはない。
【0042】尚、第2の実施例の各構成は、その主旨を
逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは
勿論である。例えば、上記眼間距離調節部18は、図5
に示したようなねじを用いた構成だけでなく、図8
(a),(b)に示されるように、重畳画像表示部取り
付け部材20R,20Lをフレーム21に設けたパンタ
グラフ機構22に差し込む構成にしてもよい。また、眼
間距離調節に際しては、重畳画像表示部16R,16L
全体を移動させずに、画像合成部は固定した状態で発光
型表示素子と外界像部分遮光部だけを移動させるように
してもよい。
【0043】次に図9には本発明の第3の実施例に係る
シースルー型HMDの構成を示し説明する。図9に示さ
れるように、第3の実施例のシースルー型HMDは、H
MD外部制御ユニット23とHMD映像表示ユニット2
7とで構成されている。
【0044】詳細には、上記HMD外部制御ユニット2
3は、外界像部分遮光部制御信号合成部24と外界像部
分遮光部外部制御部25とからなり、外界像部分遮光部
制御信号合成部24の一方の端子には入力映像信号が、
他方の端子には外界像部分遮光部外部制御部25からの
外界像部分遮光部制御信号が入力されるように接続され
ている。そして、上記HMD映像表示ユニット27は、
外界像部分遮光部制御信号分離部28と外界像部分遮光
部29、発光型表示素子30からなる。これらHMD外
部制御ユニット23とHMD映像表示ユニット27と
は、ユニット間接続ケーブル26により相互に接続され
ている。
【0045】このような構成において、HMD外部制御
ユニット23内にある外界像部分遮光部制御信号合成部
24は、入力映像信号と外界像部分遮光部外部制御部2
5が出力する外界像部分遮光部制御信号とをテレビの文
字放送と同様な手法で電子画像映像信号の非表示部分に
重畳させ、複号信号をユニット間接続ケーブル26を介
して映像表示ユニット27に伝送する。
【0046】そして、外界像部分遮光部制御信号分離部
28は、入力された複合信号から外界像部分遮光部制御
信号と映像信号とを分離し、外界像部分遮光部制御信号
は外界像部分遮光部29へ、映像信号は発光型表示素子
30へ出力する。
【0047】さらに、発光型表示素子30への入力映像
信号が一般のテレビ信号と同じNTSC(National Tele
vision System Committee)信号である場合には、偶数・
奇数各フィールドの最初の数本もしくは最後の数本の走
査線は画面上に表示されない。外界像部分遮光部制御信
号合成部24は、その非表示部分に外界像部分遮光部2
9の開閉状態制御信号を埋め込み、外界像部分遮光部制
御信号と入力映像信号とを同一の伝送線を用いて送出す
る。従って本来、ユニット間接続ケーブル26に必要で
あるべき外界像部分遮光部制御信号伝送用の専用線は必
要なくなる。
【0048】以上説明したように、第3の実施例のシー
スルー型HMDでは、外界像部分遮光部制御信号を入力
映像信号に重畳して伝送し、映像表示ユニット27と外
部制御ユニット23間の接続ケーブル26の芯数を減ら
してケーブルを細径且つ軽量にすることにより、HMD
の装着者が移動もしくは頭部を動かす際に、接続ケーブ
ル26により発生する拘束感を軽減することができる。
【0049】尚、第3の実施例においては入力映像信号
としてNTSC信号を仮定したが、PAL(phase alter
nation line)等の他の信号形式であってもよい。また、
HMD外部制御ユニット23と映像表示ユニット27と
の間を電波や赤外線等を用いて無線で接続する場合で
も、第3の実施例のシースルー型HMDは、必要な通信
チャネル数を減らすことができる。
【0050】次に図10には本発明の第4の実施例に係
るシースルー型HMDの構成を示し説明する。この図1
0に示されるように、第4の実施例に係るシースルー型
HMDは、HMD外部制御ユニット31とユニット間接
続ケーブル33、HMD映像表示ユニット34とで構成
されている。
【0051】詳細には、上記HMD外部制御ユニット3
1は、外界像部分遮光部外部制御部32を有しており、
上記HMD映像表示ユニット34は、外界像部分遮光部
制御信号デコード部35と外界像部分遮光部36、発光
型表示素子37からなる。
【0052】このような構成において、HMD外部制御
ユニット31内にある外界像部分遮光部外部制御部32
は、外界像部分遮光部制御信号をシリアル信号として出
力し、入力映像信号用の伝送線とは別にユニット間接続
ケーブル33内に設けられた専用線を介して映像表示ユ
ニット34に伝送する。
【0053】上記外界像部分遮光部制御信号デコード部
35は、シリアル信号として入力された外界像部分遮光
部制御信号をパラレル信号に変換してスタティック駆動
液晶シャッタアレイを用いた外界像部分遮光部36へ出
力する。入力映像信号は直接発光型表示素子37へ入力
される。
【0054】ところで、外界像部分遮光部36としてス
タティック駆動液晶シャッタアレイを使用する場合、対
向電極の一方を共通電極としたとしても、少なくとも液
晶シャッタ素子数より一本多い数だけ独立した制御信号
が必要となる。この必要とされる制御信号をHMD外部
制御ユニット31から一本ずつ専用の信号線を介して伝
送するとユニット間接続ケーブル33が太くなりすぎて
しまうため、外界像部分遮光部外部制御部32は制御信
号をシリアル信号として出力し、HMD映像表示ユニッ
ト34側で外界像部分遮光部制御信号デコード部35を
用いてパラレル信号に変換する。こうすることで、外界
像部分遮光部制御信号の伝送に必要な信号線の数を減ら
すことができる。
【0055】以上説明したように、第4の実施例のシー
スルー型HMDによれば、外界像部分遮光部制御信号を
外部制御ユニット31から映像表示ユニット34にシリ
アル伝送し、両ユニット間の接続ケーブル33の芯数を
減らしてケーブルを細径且つ軽量にすることにより、H
MD装着者が移動もしくは頭部を動かす際に、接続ケー
ブルにより発生する拘束感を軽減することができる。ま
た、入力映像信号がコンピュータ等により生成されたセ
パレートシンクの映像信号であるため第3の実施例の手
法が適用できない場合でも、第4の実施例の手法を適用
できる。
【0056】尚、第4の実施例においては、外界像部分
遮光部としてスタティック駆動液晶シャッタアレイを使
用することを仮定したが、パラレル形式の制御信号が必
要なものならば機械式シャッタ等であってもよいことは
勿論である。また、HMD外部制御ユニット31と映像
表示ユニット34との間を電波や赤外線等を用いて無線
で接続する場合でも、第4の実施例の手法によれば必要
な通信チャネル数を減らすことができる。
【0057】次に図11には本発明の第5の実施例に係
るシースルー型HMDに用いられる外界像部分遮光部制
御信号デコード部の詳細な構成を示し説明する。但し、
図11では図を簡単にする為、外界像部分遮光部の一遮
光領域制御部分のみを示す。
【0058】この図11に示されるように、外界像部分
遮光部制御信号デコード部38内にあるクロックジェネ
レータ39で発生された矩形波は2つに分けられ、一方
は直接、もう一方は2入力ExOR回路40を介して、
外界像部分遮光部として使用されるノーマリーホワイト
モード・スタティック駆動液晶シャッタアレイの各液晶
シャッタ素子対向電極に接続される。
【0059】この2入力ExOR回路40の他方の入力
にはクロック位相制御信号を出力する2入力マルチプレ
クサ41の端子OUTが接続されており、該マルチプレ
クサ41の端子SELにはマルチプレクサ切り換え回路
42が接続されている。この2入力マルチプレクサ41
は、マルチプレクサ切り換え回路42から出力される切
り換え信号に従って、ハイレベル“H”信号と、外界像
部分遮光部制御データ信号とを切り換えて出力する。
【0060】このような構成において、第5の実施例で
は、外界像部分遮光部としてノーマリーホワイトモード
・スタティック駆動液晶シャッタアレイを使用している
ため、電源を入れる前は当然のことながら完全開放状態
を示している。また、電源を入れた後は、クロック位相
制御信号の論理レベルに応じて、出力信号がハイレベル
“H”ならば遮光状態、ローレベル“L”ならば開放状
態となる。
【0061】そこで、2入力マルチプレクサ41の制御
端子に接続されたマルチプレクサ切り換え回路42をワ
ンショット・マルチバイブレータで構成して、電源投入
直後から外界像部分遮光部制御データ信号の初期設定が
終るまでの時間はハイレベル“H”信号を、初期設定が
終った後は外界像部分遮光部制御データ信号を選択する
様に時定数を選ぶことにより、電源投入時に外界像部分
遮光部を完全遮光状態に初期化することができる。ここ
で、マルチプレクサ切り換え回路42を用いる代わり
に、初期設定終了を表す信号線(初期設定中はハイレベ
ル、他の時はローレベル)をマルチプレクサ切り換え回
路42の端子SELに入力するような構成をとっても良
い。
【0062】以上説明したように、第5の実施例のシー
スルー型HMDでは、装着者が電源を入れずにHMDを
装着したとしても、該装着者は外界像部分遮光部の開放
領域を通して外界像を観察することができる。また、電
源投入と同時に速やかに電子画像観察状態に移行するこ
とが可能である。尚、第5の実施例においては、マルチ
プレクサ切り換え回路42をワンショット・マルチバイ
ブレータで構成する例を示したが、クロックジェネレー
タ39から出力される矩形波を適当な回数カウントする
ように構成してもよいことは勿論である。
【0063】次に図12には本発明の第6の実施例に係
るシースルー型HMDの構成を示し説明する。但し、図
12では図を簡単にするためにHMD映像表示ユニット
を単眼構成にすると共に、外界像部分遮光部強制開放ス
イッチ部及び外界像部分遮光部開閉状態保持部について
は外界像部分遮光部の一画素を制御する部分のみを示し
た。また、第5の実施例と同じ動作をする構成要素に
は、同実施例で用いたものと同一符号を付して説明を省
略することにする。
【0064】この図12に示されるように、HMD外部
制御ユニット43内にある外界像部分遮光部外部制御部
44は、該外界像部分遮光部外部制御部44が出力する
外界像部分遮光部制御データ信号及びデータラッチ信号
がユニット間接続ケーブル45を介してHMD映像表示
ユニット46内に設けられたラッチを用いた外界像部分
遮光部開閉状態保持部47に送出されるように、該外界
像部分遮光部開閉状態保持部47に接続されている。
【0065】この外界像部分遮光部開閉状態保持部47
からのラッチデータが入力される外界像部分遮光部強制
開放スイッチ部48は、スイッチ49を押す度に論理状
態を反転するトグル回路50から出力される状態制御信
号により出力状態が制御される3ステートバッファ51
と、該3ステートバッファ51からの出力信号をプルダ
ウンするための抵抗52、及び第5の実施例に用いられ
たものと同様な外界像部分遮光部制御信号デコード部3
8とで構成される。
【0066】さらに、外界像部分遮光部強制開放スイッ
チ部48により制御される外界像部分遮光部53として
は、第5の実施例と同様、ノーマリーホワイトモード・
スタティック駆動液晶シャッタアレイを用いるものとす
る。また、HMD外部制御ユニット43からユニット間
接続ケーブル45を介して伝送される入力映像信号は、
HMD映像表示ユニット46内に設けられたアナログス
イッチから構成される電子画像表示停止部54に入力さ
れる。この電子画像表示停止部54は、トグル回路50
から出力される状態制御信号に基づいて、発光型表示素
子55に入力映像信号もしくはグランドレベルを出力す
る。
【0067】このような構成において、外界像部分遮光
部外部制御部44から出力されるデータラッチ信号に基
づいて外界像部分遮光部開閉状態保持部47に保持され
た外界像部分遮光部制御データは、3ステートバッファ
51がハイインピーダンス状態(以下、Z状態と略記す
る)でなければ論理状態を変えることなく、外界像部分
遮光部制御信号デコード部38に出力される。
【0068】この第6の実施例の外界像部分遮光部制御
信号デコード部38及び外界像部分遮光部53は第5の
実施例と同様な構成であるため、ノーマリーホワイトモ
ード・スタティック駆動液晶シャッタアレイを用いた外
界像部分遮光部53の開閉状態は、外界像部分遮光部開
閉状態保持部47に保持された外界像部分遮光部制御デ
ータに係る信号がハイレベル“H”であるならば完全遮
光状態、ローレベル“L”であるならば完全開放状態と
なる。
【0069】しかしながら、3ステートバッファ51の
出力はプルダウンされているため、状態制御信号により
3ステートバッファ51がZ状態に移行した場合、外界
像部分遮光部制御信号デコード部38に出力される外界
像部分遮光部制御データの論理レベルは必ずローレベル
“L”となり、それに伴い、外界像部分遮光部53も完
全開放状態に移行する。
【0070】従って、HMD装着者はスイッチ49を押
して3ステートバッファ51をZ状態に移行させてやる
ことにより、外界像部分遮光部開閉状態保持部47に保
持されている外界像部分遮光部制御データの論理レベル
に拘りなく、外界像部分遮光部53を強制的に完全開放
状態に移行させることができる。
【0071】この状態から再度スイッチ49を押してや
ると、状態制御信号の論理レベルがトグルするため3ス
テートバッファ51がZ状態でなくなり、外界像部分遮
光部53の開閉状態は、再び外界像部分遮光部開閉状態
保持部47に保持された外界像部分遮光部制御データに
対応したものになる。
【0072】また、電子画像表示停止部54は外界像部
分遮光部強制開放スイッチ部48と同じ状態制御信号で
制御され、HMD装着者がスイッチ49を押して外界像
部分遮光部53を完全開放状態に移行させる際に電子画
像の表示を停止するため、入力信号を切り変えて発光型
表示素子に入力映像信号を出力しない。
【0073】以上説明したように、第6の実施例のシー
スルー型HMDでは、スイッチ49をHMD映像表示ユ
ニット46側に設けているため、装着者が一時的に広い
視野で周辺実空間の状況を観察する必要が生じた場合に
も、電子画像空間表示ウィンドウと周辺実空間表示ウィ
ンドウの配置に拘りなく速やかに外界像観察状態に移行
でき、周辺状況の観察が終了した後には直ちに以前のウ
ィンドウ配置状態に戻す事が可能である。
【0074】また、外界像部分遮光部強制開放スイッチ
部48はトグル動作するため、外界像一時観察状態にお
いてもHMD装着者は両手を自由に使える。更に、外界
像の一時観察状態移行に伴い電子画像の表示が停止する
ため、電子画像に妨げられることなく外界像を明瞭に観
察することができる。
【0075】尚、第6の実施例の各構成は、その主旨を
逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは
勿論である。例えば、図12では、HMD映像表示ユニ
ット46側に外界像部分遮光部開閉状態保持部47及び
外界像部分遮光部強制開放スイッチ部48を設ける構成
例を示したが、該外界像部分遮光部開閉状態保持部47
及び外界像部分遮光部強制開放スイッチ部48をHMD
外部制御ユニット43側に設けるようにしてもよい。
【0076】次に図13には本発明の第7の実施例に係
るシースルー型HMDに用いられるHMD映像表示ユニ
ットの構成を示し説明する。この図13に示されるよう
に、データ信号を受ける外界像部分遮光部開閉状態保持
部61の出力はマルチプレクサ62、外界像部分遮光部
63の入力にそれぞれ接続されている。そして、入力映
像信号が入力される同期分離回路56の出力は電子画像
表示停止部64の入力に接続され、更に水平同期信号を
送出すべく水平同期カウンタ57、水平位置カウンタ5
8にも接続されている。
【0077】この水平同期カウンタ57と水平位置カウ
ンタ58の出力は、それぞれ走査線位置、水平描画位置
を示す信号を送出すべく重畳対応関係保持部60の入力
に接続されており、該重畳対応関係保持部60の出力は
領域選択信号を送出すべくマルチプレクサ62の入力に
接続されている。この他、クロック発生回路59は水平
位置カウンタ58と接続され、PLL回路を構成してい
る。
【0078】このような構成において、同期分離回路5
6を用いて入力映像信号から分離された水平同期信号
は、現在描画中の電子画像の位置を決定するため、水平
同期カウンタ57及び水平位置カウンタ58に入力され
る。水平同期カウンタ57は、入力された水平同期信号
をカウントすることにより映像信号の走査線位置を決定
する。水平位置カウンタ58は、水平同期信号にPLL
ロックされたクロック発生回路59から出力されるクロ
ックをカウントすることにより映像信号の水平位置を決
定する。こうして決定された電子画像描画位置は、重畳
対応関係保持部60を構成するROMもしくはRAMの
アドレスラインに入力される。
【0079】一方、外界像部分遮光部制御データ信号及
びデータラッチ信号は、第5の実施例と同様にラッチを
用いて構成される外界像部分遮光部開閉状態保持部61
に入力される。外界像部分遮光部開閉状態保持部61の
各ラッチ出力は二つに分けられ、マルチプレクサ62及
び外界像部分遮光部63に接続される。
【0080】マルチプレクサ62は、重畳対応関係保持
部60から出力される領域選択信号に基づいて各ラッチ
出力の中から一つを選択し、映像表示制御信号として電
子画像表示停止部64に出力する。アナログスイッチか
ら構成される電子画像表示停止部64は、入力映像信号
とグランドレベルを映像表示制御信号に基づいて切り換
えて、発光型表示素子65に出力する。
【0081】さらに、重畳対応関係保持部60はROM
もしくはRAMから構成され、描画位置(i,j)の電
子画像は第k遮光領域に含まれるという重畳対応関係を
表現させるために、アドレス(i,j)にデータkを記
憶させている。マルチプレクサ62は領域選択信号とし
てkが入力されると、外界像部分遮光部開閉状態保持部
61に保持されている第k遮光領域の開閉データを映像
表示制御信号として電子画像表示停止部64に出力す
る。電子画像表示停止部64は、入力映像信号を第k遮
光領域が遮光状態である時のみ発光型表示素子65に出
力する。こうして外界像部分遮光部63の開放領域上の
電子画像の表示を停止することができる。
【0082】以上説明したように、第7の実施例のシー
スルー型HMDによれば、HMD装着者が周辺実空間表
示ウィンドウを通して外界像を観察する場合に周辺実空
間表示ウィンドウ上の電子画像の表示を自動的に停止す
るため、外界像に電子画像が重なり合うことがなく、明
瞭な外界像を観察することができる。
【0083】尚、第7の実施例では電子画像表示停止部
64に直接映像信号を入力する構成を示したが、映像信
号を遅延回路を通して入力することにより、電子画像描
画位置と映像表示制御信号発生タイミングとのずれを補
償することができる。
【0084】次に図14には本発明の第8の実施例に係
るシースルー型HMDに用いられる透過率制御部の構成
を示し説明する。但し、図14では図を簡単にするため
に透過率制御部については外界像部分遮光部の一画素を
制御する構成のみを示す。
【0085】この図14に示されるように、透過率制御
部66は、第5の実施例と同様にクロックジェネレータ
67及び2入力ExOR回路68から構成されるが、そ
の際、スタティック駆動液晶シャッタ素子9の駆動信号
の電圧値を変化させるために、両者の電源は出力電圧可
変型DC/DCコンバータ69から供給される。
【0086】更に、DC/DCコンバータ69の出力電
圧を決定する参照電圧入力は、駆動電圧制御信号に基づ
きアナログマルチプレクサ70に接続された適当な基準
電圧レベルの中から選択される。
【0087】このような構成において、透過率制御部6
6は、クロックジェネレータ67及び2入力ExOR回
路68が出力するスタティック駆動液晶シャッタ素子9
の駆動信号の電圧値を、DC/DCコンバータ69の参
照電圧を駆動電圧制御信号に基づき適当に選択すること
により変化させ、スタティック駆動液晶シャッタアレイ
4の各遮光領域の透過率を独立に制御する。
【0088】以上説明したように、第8の実施例のシー
スルー型HMDによれば、スタティック駆動液晶シャッ
タアレイ4の各遮光領域の透過率を画素単位で独立に制
御することができるため、外界像が明るすぎて電子画像
空間表示ウィンドウ上に表示された電子画像が観察しづ
らくなる場合にも、周辺実空間表示ウィンドウの透過率
を制御して、電子画像及び外界像共に明瞭に観察可能な
状態に調整することできる。
【0089】尚、第8の実施例では、アナログマルチプ
レクサ70を用いて適当な基準電圧を選択することによ
りDC/DCコンバータ69の参照電圧を変化させる例
を示したが、D/Aコンバータや電子ボリューム等を用
いて直接参照電圧を変化させてもよい。
【0090】次に図15には本発明の第9の実施例に係
るシースルー型HMDに用いられる透過率制御部の構成
を示し説明する。但し、図15では、図を簡単にするた
めに透過率制御部については外界像部分遮光部の一画素
を制御する部分のみを示す。
【0091】図15に示されるように、透過率制御部7
1は、クロックジェネレータ72、デューティー比50
%のプログラマブル分周器73及び2入力ExOR回路
74から構成される。
【0092】このような構成において、スタティック駆
動液晶シャッタアレイ4の各遮光領域対向電極間に加え
る液晶駆動信号の周波数を高くしていくと、液晶自身の
持つ粘性のため、次第に液晶分子が駆動信号に追従でき
なくなり、遮光能力が低下してくる。従って、クロック
ジェネレータ72の原発振周波数を液晶シャッタ素子9
がシャッタとし実用的な遮光能力を示さない程度に十分
高く選び、プログラマブル分周器73を用いて分周比制
御信号に基づき適当に分周してやれば、スタティック駆
動液晶シャッタアレイ4の各遮光領域の透過率を画素単
位で独立に制御できる。但し、液晶分子に直流成分を加
えて劣化させないために、プログラマブル分周器73の
分周出力のデューティー比は50%でなければならな
い。
【0093】以上説明したように、第9の実施例のシー
スルー型HMDによれば、スタティック駆動液晶シャッ
タアレイの各遮光領域の透過率を独立に制御することが
できるため、外界像が明るすぎて電子画像空間表示ウィ
ンドウ上に表示された電子画像が観察しづらくなる場合
にも、周辺実空間表示ウィンドウの透過率を制御して、
電子画像及び外界像が共に明瞭に観察可能な状態に調整
することができる。
【0094】尚、第9の実施例では、スタティック駆動
液晶シャッタアレイ4の各遮光領域対向電極間に加える
液晶駆動信号の周波数を制御するための構成として、ク
ロックジェネレータ72の原発振周波数をプログラマブ
ル分周器73を用いて分周する例を示したが、外部制御
信号に基づき直接クロックジェネレータ72の発振周波
数を制御する構成としてもよいことは勿論である。
【0095】次に図16には本発明の第10の実施例に
係るシースルー型HMDに用いられる透過率制御部の構
成を示し説明する。但し、第1の実施例と同じ動作をす
る部位には同実施例で用いたものと同じ番号を付して説
明を省略することにする。
【0096】図16において、透過率制御部75は、2
枚のスタティック駆動液晶シャッタアレイ76,77
を、各遮光領域が一致する様に重ね合わせた構成をして
いる。このような構成において、スタティック駆動液晶
シャッタアレイ76,77毎に独立して供給される各駆
動信号は、液晶シャッタ素子9を2枚同時に遮光状態と
すれば外界像を完全に遮光できるが、1枚だけでは、あ
る程度の透過性を示す様に設定されている。従って、1
枚の液晶シャッタ素子9を開放状態とし、もう1枚の液
晶シャッタ素子9を遮光状態とすることにより、透過率
を抑えた周辺実空間表示ウィンドウを実現することがで
きる。
【0097】以上説明したように、第10の実施例のシ
ースルー型HMDによれば、スタティック駆動液晶シャ
ッタアレイの各遮光領域の透過率を制御することができ
るため、外界像が明るすぎて電子画像空間表示ウィンド
ウ上に表示された電子画像が観察しづらくなる場合に
も、周辺実空間表示ウィンドウの透過率を制御して電子
画像及び外界像が共に明瞭に観察可能な状態に調整する
ことできる。
【0098】尚、第10の実施例では、透過率制御部7
5として、スタティック駆動液晶シャッタアレイ76,
77を2枚重ねて使用する例を示したが、液晶シャッタ
アレイの枚数は2枚に限られるものではないことは勿論
である。また、先に説明した第8、9の実施例の手法を
併用することにより、透過率のよりきめ細かい制御が可
能となる。
【0099】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれに限定されることなく、その主旨を逸
脱しない範囲で種々の改良、変更が可能であることは勿
論である。
【0100】最後に本発明のシースルー型HMDの要旨
をまとめると以下のようになる。 (1)電子画像を表示する発光型表示素子と、アレイ状
に配した複数のスタティック駆動液晶シャッタからな
り、外界像の少なくとも一部の透過を遮断する外界像部
分遮光手段と、上記発光型表示素子が表示する電子画像
と、上記外界像部分遮光手段を透過した外界像の少なく
とも一部とを光学的に重ね合わせて表示する画像合成表
示手段とを有することを特徴とするシースルー型画像表
示装置。
【0101】この発明に対応する実施例は、例えば第1
及び第7の実施例である。本態様によれば、従来はダイ
ナミック駆動液晶アレイを使用していたが、代わりにス
タティック駆動液晶アレイを使用することにより、クロ
ストークを無くすと共に、高コントラストを達成できる
ので、表示が鮮明になる。 (2)上記発光型表示素子と外界像部分遮光手段と画像
合成表示手段の構成を2組有し、第1の組み合わせは右
目表示用に、第2の組み合わせは左目表示用に配置する
ことを特徴とする上記(1)に記載のシースルー型画像
表示装置。
【0102】この発明に対応する実施例は、例えば第2
の実施例である。本態様によれば、HMD装着者の右眼
には右眼用電子像が提示され、左眼には左眼用電子像が
提示される為、装着者は立体の電子像を観察することが
できる。 (3)上記第1の組み合わせ及び上記第2の組み合わせ
における上記発光型表示素子と上記外界像部分遮光手段
との相対的な位置関係を変化させずに、上記第1の組み
合わせと上記第2の組み合わせの配置間隔を調節する眼
間距離調節手段を更に有することを特徴とする上記
(1)又は(2)に記載のシースルー型画像表示装置。
【0103】この発明に対応する実施例は、例えば第2
の実施例である。本態様によれば、HMD装着者が眼間
距離調節を行っても、周辺実空間の表示位置と、電子画
像空間の表示位置とのずれが生じない。 (4)上記外界像部分遮光手段に入力すべき制御信号を
上記発光型表示素子に入力すべき入力映像信号の映像伝
送部分以外に重畳し混合信号を作成する重畳制御部と、
上記混合信号を伝送する第1の信号伝送部と、上記第1
の信号伝送部で伝送されてきた混合信号を上記外界像部
分遮光手段に入力すべき制御信号と上記発光型表示素子
に入力すべき入力映像信号とに分離する分離制御部とを
更に有することを特徴とする上記(1)から(3)のい
ずれか一つに記載のシースルー型画像表示装置。
【0104】この発明に対応する実施例は、例えば第3
の実施例である。本態様によれば、外界像部分遮光部制
御信号を入力映像信号に重畳して伝送し、映像表示ユニ
ットと外部制御ユニット間の接続ケーブルの芯数を減ら
してケーブルを細径且つ軽量にすることにより、HMD
装着者が移動もしくは頭部を動かす際に接続ケーブルに
より発生する拘束感を軽減することができる。 (5)上記外界像部分遮光手段に入力すべき時間軸に対
してパラレルに存在する制御信号を時間軸に対してシリ
アルに存在する制御信号に変換する第1の変換器と、上
記シリアルな制御信号を伝送する第2の信号伝送部と、
上記第2の信号伝送部で伝送されてきた制御信号を時間
軸に対してパラレルに存在する制御信号に変換する第2
の変換器とを更に有することを特徴とする上記(1)か
ら(4)のいずれか一つに記載のシースルー型画像表示
装置。
【0105】この発明に対応する実施例は、例えば第4
の実施例である。本態様によれば、外界像部分遮光部制
御信号を外部制御ユニットから映像表示ユニットにシリ
アル伝送し、両ユニット間の接続ケーブルの芯数を減ら
してケーブルを細径且つ軽量にすることで、HMD装着
者が移動もしくは頭部を動かす際に、接続ケーブルによ
り発生する拘束感を軽減することができる。 (6)電子画像を表示する発光型表示素子と、電源遮断
時に開放状態の領域を少なくとも一部に有する外界像部
分遮光手段と上記発光型表示素子が表示する電子画像と
上記外界像部分遮光手段の透過領域を通過して来る外界
像とを光学的に重ね合わせて表示する画像合成表示手段
とを有するシースルー型ヘッド・マウント・ディスプレ
イにおいて、上記外界像部分遮光手段の該開放領域を電
源投入時に強制的に遮光状態に制御する遮光制御手段を
有することを特徴とするシースルー型画像表示装置。
【0106】この発明に対応する実施例は、例えば第5
の実施例である。本態様によれば、電源を入れずにHM
Dを装着したとしても、装着者は外界像部分遮光部の開
放領域を通して外界像を観察することができる。また、
電源投入と同時に速やかに電子像観察状態に移行するこ
とが可能である。 (7)上記外界像部分遮光手段に入力すべき制御信号に
拘らず上記外界像部分遮光手段の少なくとも一部を強制
的に開放状態に制御する解放制御手段と、上記解放制御
手段の動作と非動作を制御する強制開放スイッチ手段
と、上記外界像部分遮光手段の強制開放直前の開閉遮光
領域の情報を保持する開閉状態保持手段とを更に有する
ことを特徴とする上記(1)から(6)のいずれか一つ
に記載のシースルー型画像表示装置。
【0107】この発明に対応する実施例は、例えば第6
の実施例である。本態様によれば、映像表示ユニット側
に設けられたスイッチを押すことにより、HMD装着者
は最小限の動作で外界像一時観察状態に移行することが
できる。 (8)上記強制開放スイッチ手段を、上記画像表意装置
本体に有することを特徴とする上記(7)に記載のシー
スルー型画像表示装置。
【0108】この発明に対応する実施例は、例えば第6
の実施例である。本態様によれば、映像表示ユニット側
に設けられたスイッチを押すことによりHMD装着者は
最小限の動作で外界像一時観察状態に移行することがで
きる。 (9)上記外界像部分遮光手段が、上記強制開放スイッ
チ手段から出力される制御信号に基づいて強制開放手段
に移行する際に、少なくとも上記外界像部分遮光手段の
強制開放領域に対応する発光型表示素子の電子像領域内
の表示を停止する電子像表示停止手段を有することを特
徴とする上記(7)に記載のシースルー型画像表示装
置。
【0109】この発明に対応する実施例は、例えば第6
の実施例である。本態様によれば、外界像一時観察状態
に移行した際に、外界像が電子像に妨げられることな
く、明瞭に観察することができる。 (10)上記スタティック駆動液晶シャッタアレイの、
各遮光領域の透過率を独立に制御する透過率制御手段を
有することを特徴とする上記(1)に記載のシースルー
型画像表示装置。
【0110】この発明に対応する実施例は、例えば第8
乃至第10の実施例である。本態様によれば、外界像が
明るすぎて電子画像空間表示ウィンドウ上に表示された
電子像が観察しづらくなる場合に、周辺実空間表示ウィ
ンドウの透過率を制御して電子像及び外界像が共に明瞭
に観察可能な状態に調整することができる。 (11)上記透過率制御手段部としては、上記スタティ
ック駆動液晶シャッタアレイの各遮光領域対向電極間に
加える制御信号の電圧値を変化させることによって実現
することを特徴とする上記(10)に記載のシースルー
型画像表示装置。
【0111】この発明に対応する実施例は、例えば第8
の実施例である。本態様によれば、スタティック駆動液
晶シャッタアレイの各遮光領域の透過率を独立に制御す
ることが可能となる。 (12)上記透過率制御手段としては、上記スタティッ
ク駆動液晶シャッタアレイの各遮光領域対向電極間に加
える制御信号の周波数を変化させることによって実現す
ることを特徴とする上記(10)に記載のシースルー型
画像表示装置。
【0112】この発明に対応する実施例は、例えば第9
の実施例である。本態様によれば、スタティック駆動液
晶シャッタアレイの各遮光領域の透過率を独立に制御す
ることが可能となる。 (13)光の透過方向に対して上記スタティック駆動液
晶シャッタアレイを複数配置し、各スタティック駆動液
晶シャッタアレイ毎の遮光領域パターンを上記透過率制
御手段によって変化させることを特徴とする上記(1
0)から(12)のいずれか1つに記載のシースルー型
画像表示装置。
【0113】この発明に対応する実施例は、例えば第1
0の実施例である。本態様によれば、スタティック駆動
液晶シャッタアレイの各遮光領域の透過率を独立に制御
することが可能となる。
【0114】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
電子画像空間と周辺実空間とを同時にウィンドウ表示し
て装着者に提示可能となる。更に、その画面配置に自由
度を持たせられる。更には装着性を向上させた軽量且つ
高精度のシースルー型画像表示装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るシースルー型HM
Dの構成を示す側面図である。
【図2】スタティック駆動液晶シャッタアレイの構成を
示す平面図である。
【図3】正しく位置合わせされた周辺実空間表示ウィン
ドウと電子画像空間表示ウィンドウとを示す図である。
【図4】スタティック駆動液晶シャッタアレイの対向電
極の構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るシースルー型画像
表示装置の構成を示す正面図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係るシースルー型画像
表示装置に用いられるフレームの側面図である。
【図7】位置合わせがずれた周辺実空間表示ウィンドウ
と電子画像空間表示ウィンドウを示す図である。
【図8】(a)はパンタグラフ機構を用いた眼間距離調
節機構を有するHMDの構成を示す正面図である。
(b)はパンタグラフ機構を説明する平面図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係るシースルー型画像
表示装置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施例に係るシースルー型画
像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施例に係るシースルー型画
像表示装置に用いられる外界像部分遮光部制御信号デコ
ード部の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第6の実施例に係るシースルー型画
像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第7の実施例に係るシースルー型画
像表示装置に用いられる映像表示ユニットの構成を示す
ブロック図である。
【図14】本発明の第8の実施例に係るシースルー型画
像表示装置に用いられる透過率制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図15】本発明の第9の実施例に係るシースルー型画
像表示装置に用いられる透過率制御部の構成を示すブロ
ック図である。
【図16】本発明の第10の実施例に係るシースルー型
画像表示装置に用いられる透過率制御部の構成を示す側
面図である。
【符号の説明】
1…重畳画像表示部、2…高輝度バックライトユニッ
ト、3…LCD、4…スタティック駆動液晶シャッタア
レイ、5…外界像部分遮光部、6…ハーフミラー、7…
光軸、8…眼球、9…スタティック駆動液晶シャッタ素
子、10…ブラックマトリックス、11…電子画像空間
表示ウィンドウ、12…周辺実空間表示ウィンドウ、1
3…対向電極、14…ガラス基板。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】そして、第2の態様によるシースルー型画
像表示装置では、上記発光型表示素子と外界像部分遮光
手段と画像合成表示手段の構成を2組有し、第1の組み
合わせは右目表示用に、第2の組み合わせは左目表示用
に配置される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】さらに、第3の態様によるシースルー型画
像表示装置では、発光型表示素子により電子画像が表示
され、画像合成表示手段により電源遮断時に開放状態の
領域を少なくとも一部に有する外界像部分遮光手段の透
過領域を通過してくる外界像と上記発光型表示素子が表
示する電子画像とが光学的に重ね合わされて表示され
る。そして、遮光制御手段により上記外界像部分遮光手
段の該開放領域が電源投入時に強制的に遮光状態に制御
される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】以上、実施例に基づいて説明したが、本明
細書中には以下の発明が含まれる。 (1)電子画像を表示する発光型表示素子と、アレイ状
に配した複数のスタティック駆動液晶シャッタからな
り、外界像の少なくとも一部の透過を遮断する外界像部
分遮光手段と、上記発光型表示素子が表示する電子画像
と、上記外界像部分遮光手段を透過した外界像の少なく
とも一部とを光学的に重ね合わせて表示する画像合成表
示手段とを有することを特徴とするシースルー型画像表
示装置。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】この発明に対応する実施例は、例えば第4
の実施例である。本態様によれば、外界像部分遮光部制
御信号を外部制御ユニットから映像表示ユニットにシリ
アル伝送し、両ユニット間の接続ケーブルの芯数を減ら
してケーブルを細径且つ軽量にすることで、HMD装着
者が移動もしくは頭部を動かす際に、接続ケーブルによ
り発生する拘束感を軽減することができる。 (6)電子画像を表示する発光型表示素子と、電源遮断
時に開放状態の領域を少なくとも一部に有する外界像部
分遮光手段と上記発光型表示素子が表示する電子画像と
上記外界像部分遮光手段の透過領域を通過して来る外界
像とを光学的に重ね合わせて表示する画像合成表示手段
とを有するシースルー型画像表示装置において、上記外
界像部分遮光手段の該開放領域を電源投入時に強制的に
遮光状態に制御する遮光制御手段を有することを特徴と
するシースルー型画像表示装置。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/64 511 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子画像を表示する発光型表示素子と、 アレイ状に配した複数のスタティック駆動液晶シャッタ
    からなり、外界像の少なくとも一部の透過を遮断する外
    界像部分遮光手段と、 上記発光型表示素子が表示する電子画像と、上記外界像
    部分遮光手段を透過した外界像の少なくとも一部とを光
    学的に重ね合わせて表示する画像合成表示手段と、を有
    することを特徴とするシースルー型画像表示装置。
  2. 【請求項2】 上記発光型表示素子と外界像部分遮光手
    段と画像合成手段の構成を2組有し、第1の組み合わせ
    は右目表示用に、第2の組み合わせは左目表示用に配置
    することを特徴とする請求項1に記載のシースルー型画
    像表示装置。
  3. 【請求項3】 電子画像を表示する発光型表示素子と、
    電源遮断時に開放状態の領域を少なくとも一部に有する
    外界像部分遮光手段と上記発光型表示素子が表示する電
    子画像と上記外界像部分遮光手段の透過領域を通過して
    来る外界像とを光学的に重ね合わせて表示する画像合成
    表示手段とを有するシースルー型ヘッド・マウント・デ
    ィスプレイにおいて、上記外界像部分遮光手段の該開放
    領域を電源投入時に強制的に遮光状態に制御する遮光制
    御手段を有することを特徴とするシースルー型画像表示
    装置。
JP6229777A 1994-09-26 1994-09-26 シースルー型画像表示装置 Withdrawn JPH0894960A (ja)

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