JPH0894894A - 光ファイバテープ心線の製造装置 - Google Patents

光ファイバテープ心線の製造装置

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JPH0894894A
JPH0894894A JP6250111A JP25011194A JPH0894894A JP H0894894 A JPH0894894 A JP H0894894A JP 6250111 A JP6250111 A JP 6250111A JP 25011194 A JP25011194 A JP 25011194A JP H0894894 A JPH0894894 A JP H0894894A
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JP
Japan
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optical fiber
tape
core wire
coated optical
forming die
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Pending
Application number
JP6250111A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunaga Kobayashi
林 和 永 小
Katsuyoshi Ishida
田 克 義 石
Shinji Araki
木 真 治 荒
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数本の光ファイバ心線を巻取ドラムから繰り
出し、これを一括して合成樹脂被覆してテープ心線に加
工する光ファイバテープ心線の製造装置において、巻取
ドラムから繰り出された光ファイバ心線に付着した微細
なごみによる光ファイバテープ加工精度の低下を著しく
向上させるとともに光ファイバテープ製造装置の稼動効
率を向上させることを目的とする。 【構成】上記複数本の光ファイバ心線fを一括して合成
樹脂被覆してテープ化するためのテープ化ダイス2の手
前に水槽10aによる洗浄装置10を設け、上記洗浄装
置10とテープ化ダイス2との間にエアジェットノズル
11を設けて、上記洗浄装置10を通過した光ファイバ
心線fに高速空気流を吹き付けるようにして構成した光
ファイバテープ心線の製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本の光ファイバ心
線を巻取ドラムから繰り出し、これを一括して被覆して
テープ心線に加工する光ファイバテープ心線の製造装置
に関するものであり、巻取ドラムから繰り出された光フ
ァイバ心線に付着した微細なごみによる光ファイバテー
プ加工精度の低下を著しく向上させると共に、光ファイ
バテープ製造装置の稼動効率を向上させることができる
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバテープ心線の製造装置
の概略を図2を参照しつつ説明する。複数本の光フアイ
バ心線fを送出装置1から繰り出し、これを平行にして
テープ化のためのテープ化ダイス2を通して一括して被
覆し、これを紫外線照射装置3を通し被覆を硬化させて
テープ心線Tに加工する。このテープ化装置には、例え
ば線径250μmの5本の光ファイバ心線をテープ化す
るについて、テープ厚さt1が400μmのテープ心
線、いわゆるカプセル型テープ心線に加工する装置と、
テープ厚さt2が270μmのテープ心線、いわゆるエ
ッジボンド型テープ心線に加工する装置とがある(図3
参照)。前者の場合は稼動時間が経過するにつれて、テ
ープ心線の加工精度が顕著に変化することはないが、後
者の場合は稼動時間が経過するにつれて、テープ心線の
加工精度が低下し、テープ形状が悪化し、時にはテープ
心線が断線することがあるなど、テープ心線の加工精度
が顕著に悪化することがある。その原因を詳細に検討、
分析した結果、エッジボンド型テープのものについては
テープ化のための合成樹脂被覆の表層の厚さが10μm
と極めて薄く、実質的には光ファイバ心線を樹脂被膜で
接合させているに等しいために、テープ化ダイスのニッ
プルにごみが集積し、これによって合成樹脂による被覆
が大きく影響を受け、合成樹脂被覆の形状が不安定にな
るものと考えられ、また、光ファイバ心線に付着した微
細なごみがテープ化ダイスのニップルの入口に付着し、
稼動時間の経過につれて上記ニップルの入口に付着した
ごみの塊が成長してテープ化ダイスのニップルにごみが
集積することが解明された。したがって、上記ニップル
にごみが集積する原因を排除することによって上記の問
題は解決される。また、光ファイバ心線に付着した微細
なごみをニップルの手前で完全に除去するには、光ファ
イバテープの表面を擦傷しないこと、油その他の被膜を
光ファイバ心線の表面に残さないことが不可欠の要件で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、極めて細く
(例えば250μm)、高速で走行する光ファイバ心線
の表面に外力を加えることなく、当該表面に付着した微
細なごみを完全に除去すると共に、光ファイバ心線の表
面に液体被膜を全く残さない、光ファイバ心線の洗浄装
置を工夫することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のために講
じた手段は次の要素(イ)および(ロ)によって構成さ
れるものである(図1参照)。 (イ)テープ化ダイスの手前に水槽による洗浄装置を設
けたこと、(ロ)上記洗浄装置とテープ化ダイスとの間
にエアジェットノズルを設けたこと。
【0005】
【作 用】送出装置1から繰り出された複数本の光フ
ァイバ心線fは水槽10aによる洗浄装置10を通過す
る間に表面に付着したごみが除去される。洗浄装置10
を通過した光ファイバ心線fにエアジェットノズル11
から高速空気流が吹き付けられ、光ファイバ心線に付着
した洗浄液の被膜が吹き飛ばされる。洗浄装置を通過し
た光ファイバ心線の表面に仮にごみが付着していたとし
ても、それは高速空気流によって上記被膜とともに吹き
飛ばされるので、ごみも被膜も完全に除去される。した
がって、ごみも液体被膜も全く付着していない光ファイ
バ心線がテープ化ダイス2に引き込まれることになる。
なお、上記の洗浄装置の水槽内の洗浄液は水、アルコー
ル、フレオン、トリクロロエチレン等、洗浄能力が高
く、粘性の低い液体であって、光ファイバの被覆材、テ
ープ心線の被覆材を劣化させる恐れのないものであれ
ば、その如何を問わない。
【0006】
【実 施 例】次いで、図1を参照しつつ実施例を説明
する。洗浄装置10の水槽10a内には水を入れ、これ
をフィルタ21によって濾過しながら循環装置20によ
って循環させる。またこの洗浄装置10には超音波発生
装置22を付設してあり、これによって水槽内の水を超
音波で振動させてその洗浄能力を向上させている。洗浄
装置10とテープ化ダイス2との間に二つのエアジェッ
トノズル11、11を対向させて設けており、光ファイ
バ心線の表裏両面に高速空気流を吹き付けている。水槽
10aの光ファイバ心線の走行方向の長さLは300m
m、深さdは50mmであり、全容量は750m3であ
る。したがって、100m/分で走行する光ファイバ心
線は水槽10を0.2秒で通過するが、洗浄液中を相対
速度100m/分の高速で通過することになるので水槽
10による洗浄効果は高い。したがって、仮に超音波発
生装置が付設されていなくても、十分な洗浄がなされる
が、超音波発生装置を付設したことによってその洗浄能
力は一層向上する。この実施例は250μmの光ファイ
バ心線5本を一括してテープ化するもので、ニップル開
口の厚さが280μm、開口の幅が1300μmのテー
プ化ダイスによって、厚さ270μm、幅1280μm
のエッジボンド型テープに加工する光ファイバテープ心
線の製造装置を前提とするものであるが、エアジェット
ノズル11の口径は3mm、噴射角度は10度、ノズル
先端と光ファイバ心線fとの間の間隔Wは10mmであ
って、5本の光ファイバ心線fの幅の約3倍の範囲をジ
ェット空気流によってカバーしている。エアジェットノ
ズル11からの空気吹き出し速度は秒速30mである。
洗浄液が水の場合は空気吹き出し速度が秒速5m以下で
あると光ファイバ心線表面の水被膜の除去が完全でなく
なる。光ファイバ心線の表面に微小の水被膜が残ってい
ても、高温の被覆樹脂に触れた瞬間に蒸発するので、特
段の問題を生じることはないが、空気吹き出し速度は秒
速20m以上であることが望ましい。吹き出し速度が秒
速200mを越えるとこの空気流により光ファイバ心線
が振動するようになり、これが光ファイバテープの加工
精度に影響するので、空気吹き出し速度は最大秒速10
0mに抑制することが肝要である。以上のことを勘案し
つつ、洗浄液の種類、エアジェットノズルの空気吹き出
し速度等を適宜選択すればよい。上記、実施例について
の試験結果は次のとおりである。上記実施例の光ファイ
バテープ心線の製造装置によって長さ10kmのテープ
心線を製造し、その厚さ、幅の変化を測定した。その結
果、厚さの最小値は270μm、最大値は275μm、
最大最小の差は5μmであり、また、幅の最小値は12
70μm、最大値は1280μm、最大最小の差は10
μmであった。これは、テープ化ダイス2による被覆厚
さの許容誤差50μm、被覆幅の許容誤差100μmの
範囲内に十分入っているので、十分所期の目的を達成し
ているものと評価することができる。また、長さ10k
mのテープ心線を製造後にニップル内のごみの付着状況
を調査したが、ごみが付着した形跡は全く発見できなか
った。これとの比較試験として、1m3当たり0.05
gの繊維の塵が浮遊する、ダストの多い環境を意図的に
作り、この環境の中で図2の従来の光ファイバテープ心
線の製造装置で同様の光ファイバテープを製造した。そ
の結果、作業開始後約20分で光ファイバテープ心線の
形状が顕著に変化したことが目視で確認された。その間
に製造された光ファイバテープ心線の長さは2kmであ
る。光ファイバテープ心線の形状が顕著に変化したこと
が目視で確認された時点で製造を中止し、製造された2
kmの光ファイバテープ心線について厚さ、幅の変化を
測定した。その結果、厚さの最小値は270μm、最大
値は360μm、最大最小の差は90μmであり、ま
た、幅の最小値は1150μm、最大値は1350μ
m、最大最小の差は200μmであった。これは、テー
プ化ダイス2による被覆厚さの許容誤差50μmの1.
8倍であり、また、前記被覆幅の差200μmはテープ
化ダイス2による被覆幅の許容誤差100μmの2倍で
ある。これは装置の稼働時間が経過するにつれテープ化
ダイスのニップルの入口に付着したごみの塊の成長によ
り、テープ化のため並行に整列して引き込まれた各光フ
ァイバ心線が、その整列を崩し、上下にその整列が乱れ
るため、光ファイバテープ心線はその厚さは厚くなり、
その幅は狭くなる傾向となる。また、製造中止後にニッ
プル内のごみの付着状況を調査したところ、ニップルに
多くのごみが付着していることが確認された。この比較
試験は模擬試験ではあるが、その結果は、通常の作業環
境において光ファイバテープ心線の形状変化すること、
光ファイバ心線に付着したごみがその原因であることを
顕著に再現するものであり、このことからも上記実施例
の光ファイバテープ心線の製造装置が光ファイバ心線に
付着したごみの影響を全く受けないことを現わしている
ということができる。
【0007】
【効 果】以上、説明したところから明らかなとお
り、本発明は、光ファイバ心線に付着したごみをテープ
化ダイスに引き込まれる前に、光ファイバ心線に洗浄液
の被膜とともに完全に除去することができ、これによっ
て光ファイバテープの形状変化等のテープ加工精度の低
下を完全に防止することができる。したがって、光ファ
イバテープの加工精度、信頼性を向上させ、光ファイバ
テープの製造効率、製造能率、光ファイバテープ製造装
置の稼動効率を著しく向上させることができるので、光
ファイバテープの製造コストの低減に大きく寄与するこ
とができる。テープ化ダイスに引き込まれる前に光フア
イバ心線の表面に付着したごみを除去するために光ファ
イバ心線をスポンジ等の柔らかいもの(以下「スポン
ジ」という)で挾んで拭き取ることは行われている。し
かし、これによって極端に大きなごみを除去することは
できるが、微細なごみを完全に除去することはできず、
また、スポンジの光ファイバ心線との接触面にごみが集
積して成長し、やがて剥がれてテープ化ダイス内に引き
込まれる。光ファイバテープ製造装置の稼動時間の経過
につれてこれを繰り返すので、長時間の内に光ファイバ
テープの形状変化は避けられない。本発明はこのような
従来技術に比しても、上記効果は顕著である。また、本
発明の装置は殆どメンテナンスが不要であり、長時間上
記の効果を持続でき、しかも、消耗品がないので運転コ
ストの増大はない。このことは本発明の大きな利点であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概念図である。
【図2】従来技術の概念図である。
【図3】(イ)はカプセル型光ファイバテープ心線の断
面図であり、(ロ)はエッジボンド型光ファイバテープ
芯線の断面図である。
【符号の説明】
1・・・送出装置 2・・・テープ化ダイス 3・・・紫外線照射装置 10・・・洗浄装置 10a・・・水槽 11・・・エアジェットノズル 20・・・循環装置 21・・・フィルタ 22・・・超音波発生装置 f・・・光ファイバ心線 T・・・光ファイバテープ f・・・水槽の深さ w・・・ノズル先端と光ファイバ心線との間隔 t1、t2・・・テープ厚さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の光ファイバ心線を送出装置から繰
    り出し、これを平行にしてテープ化のためのテープ化ダ
    イスを通して一括して被覆し、これを紫外線照射装置を
    通し被覆を硬化させてテープ心線を製造する光ファイバ
    テープ心線の製造装置において、 上記テープ化ダイスの手前に水槽による洗浄装置を設
    け、 上記洗浄装置とテープ化ダイスとの間にエアジェットノ
    ズルを設けて、上記洗浄装置を通過した光ファイバ心線
    に高速空気流を吹き付けるようにした光ファイバテープ
    心線の製造装置。
JP6250111A 1994-09-20 1994-09-20 光ファイバテープ心線の製造装置 Pending JPH0894894A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004354889A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバテープ心線
US7151879B2 (en) 2002-11-06 2006-12-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical fiber ribbon that is easily branched into individual optical fibers and optical fiber cable using the same

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