JPH0894741A - 超音波センサ - Google Patents

超音波センサ

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JPH0894741A
JPH0894741A JP23183794A JP23183794A JPH0894741A JP H0894741 A JPH0894741 A JP H0894741A JP 23183794 A JP23183794 A JP 23183794A JP 23183794 A JP23183794 A JP 23183794A JP H0894741 A JPH0894741 A JP H0894741A
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JP
Japan
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wave
time
transmitting
receiving
sensor circuit
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JP23183794A
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English (en)
Inventor
Hideo Mori
秀夫 森
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲温度に影響されずに、近距離測定もでき
るようにする。 【構成】 発振した超音波U を物体M に向けて送受波部
11から送出するとともに物体M からの反射波U1を送受波
部11により検知する送受波センサ回路1 と、送受波部11
と同一指向方向に設置された受波部21により送受波部11
からの直接波U3及び反射波U2を受波として検知する受波
センサ回路2 と、送受波センサ回路1 及び受波センサ回
路2 の出力を受けて計測した超音波U の送出時から送受
波部11又は受波部21の検知時までの第1又は第2の時間
と直接波U3の検知時までの第3の時間とでもって送受波
部11から物体M までの距離L を演算して処理する演算処
理部3 と、を備え、第2の時間は、第1の時間よりも大
きく、かつ第1の時間が送受波センサ回路1 に残る残響
波終了時までの第4の時間よりも小さい場合に第3の時
間よりも小さくなるよう、送受波部11及び受波部21を配
置してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を利用して距離
測定を行う超音波センサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の超音波センサの第1従来例とし
て図5及び図6に示す構成のものが存在する。このもの
は、発振した超音波U を送波として物体M に向けて送受
波部A1から送出するとともに物体M からの反射波U1を受
波として送受波部A1により検知する送受波センサ回路A
と、送受波センサ回路A の出力を受けて計測した超音波
U の送出時から送受波部A1の検知時までの遅延時間t1
もって送受波部A1から物体M までの距離Lを演算して処
理する演算処理部B と、を備えてなっている。
【0003】詳しくは、送受波センサ回路A は、送受波
部 (詳しくは超音振動子)A1 及び送受波回路A2からな
り、演算処理部B から図6(a) に示すパルスP を受け
て、発振部A21 で発振した発振信号を昇圧部A22 で昇圧
し、逆並列接続ダイオードA23 を経て、同図(b) に示す
送受波回路A2の出力波形である送波信号W0により送受波
部A1が振動し、その振動によって超音波U が送受波部A1
から物体M に向けて送出される。そして、物体M に到達
して反射して来た反射波U1により振動する送受波部A1
その反射波U1を受け、それを増幅部A24 で増幅して同図
(c) に示す反射波信号W1が超音波U 送出時から遅延時間
t1後に検知される。このとき、送波信号W0による送受波
部A1の機械的振動が送波信号W0の終了後も残響として残
り、それが同図(c) に示すように超音波U 送出時から時
間t4の間だけ電気的な残響波信号W4として残る。次い
で、その信号は検波部A25 により検波された後、送受波
回路A2から演算処理部B に送られる。
【0004】そして演算処理部B では、L=V・t1/2
の関係式(A) により送受波部A1から物体M までの距離L
を演算する。ここで、Vは音速である。
【0005】また、第2従来例として図7及び図8に示
す構成のものが存在する。第1従来例と相違するところ
は、第1従来例では送波及び受波の両機能を有する送受
波センサ回路A を使用しているのに対し、このものは、
送波機能を有する送波センサ回路C 及び受波機能を有す
る受波センサ回路D を使用していることである。
【0006】詳しくは、送波センサ回路C は、送波部C1
及びその送波部C1へ送波信号W0を送る送波回路C2からな
り、受波センサ回路D は、送波部C1と同一指向方向で物
体Mまでの距離Lを一致して配置した受波部D1及びその
受波部D1からの受波信号を受ける受波回路D2からなる。
【0007】そして、送波センサ回路C は、送波回路C2
が、第1従来例と同様にして、演算処理部B から図8
(a) に示すパルスP を受けて、同図(b) に示す送波信号
W0により送波部C1から超音波U を物体M に向けて送出す
ると、受波センサ回路D は、物体M からの反射波U2を受
波部D1で受け、受波回路D2で増幅して同図(c) に示す反
射波信号W2が超音波U 送出時から遅延時間t2後に検知さ
れる。このとき、物体Mで反射せずに送波部C1から直接
受波部D1に到達する直接波U3による直接波信号W3も同図
(c) に示すように超音波U 送出時から遅延時間t3後に検
知される。
【0008】そして演算処理部B では、L=V・t2/2
の関係式(B) により送波部C1及び受波部D1から物体M ま
での距離Lを演算する。
【0009】また、第3従来例として図9及び図10に示
す構成のものが存在する。第2従来例と相違するところ
は、第2従来例の送波センサ回路C に代えて第1従来例
で使用した送受波センサ回路A を用い、かつ受波センサ
回路D は、その受波部D1を送受波センサ回路A の送受波
部A1よりも物体M から離れる方向へ所定距離dだけずら
して設置されている。
【0010】そして、送受波センサ回路A は、第1従来
例と同様にして、演算処理部B から図10(a) に示すパル
スP を受けて、同図(b) に示す送波信号W0により送受波
部A1から超音波U を物体M に向けて送出すると、反射波
U1を送受波部A1で受け、同図(c) に示す反射波信号W1
遅延時間t1後に検知されるとともに、残響波信号W4が時
間t4の間だけ残る。一方、受波センサ回路D は、第2従
来例と同様にして、反射波U2を受波部D1で受け同図(d)
に示す反射波信号W2が遅延時間t2後に検知されるととも
に、直接波信号W3も遅延時間t3後に検知される。
【0011】そして演算処理部B では、L=t1・d/2
(t2−t1)の関係式(C) により送受波部A1から物体M ま
での距離Lを演算する。上記の関係式(C) は、反射波U1
に関する2L=V・t1の関係式及び反射波U2に関するd
+2L=V・t2の関係式の2つの音速Vを含む関係式か
らその音速Vを消去して求めることができ、つまり、距
離Lは関係式(C) により音速Vに関係なく計算できるこ
とになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した第1従来例及
び第2従来例にあっては、物体M までの距離Lは、関係
式(A) のL=V・t1/2及び関係式(B) のL=V・t2
2で求めることができるが、両関係式ともに音速Vが関
係しており、この音速Vは周囲温度によって変化するの
で、距離Lも周囲温度が変わると正確に求めることがで
きなくなる。
【0013】例えば、実際の距離Lが摂氏25度にて1
mのとき、周囲温度が摂氏−20度〜60度に変化する
と、計測距離は0.94m〜1.08mとなる。
【0014】この周囲温度の影響を無くするようにした
のが第3従来例であり、関係式(C)のL=t1・d/2(t
2−t1)は、周囲温度により変化する音速Vに関係なく
計算できるようになっている。
【0015】しかしながら、第3従来例のものは、送波
及び受波の両機能を有するために残響波信号W4が残る送
受波センサ回路A と、受波機能のみを有して直接波信号
W3を受ける受波センサ回路D とを用いているために、図
10(c) 及び(d) に示すように、第1従来例における残響
波信号W4及び第2従来例における直接波信号W3がそのま
ま存在する。
【0016】ところで、距離Lが小さい、つまり物体M
が近距離の位置にある場合、反射波信号W1及びW2の超音
波U 送出時からの遅延時間t1及びt2は小さいために、超
音波U 送出スタート時点から発生する上記の残響波信号
W4及び超音波U 送出スタート時点近くに発生する上記の
直接波信号W3と重なってしまって、反射波信号W1及びW2
を検出できず、従って、近距離の場合には使用できない
ことになる。
【0017】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、周囲温度に影響されず
に、近距離測定もできる超音波センサを提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、発振した超音波を送波
として物体に向けて送受波部から送出するとともに物体
からの反射波を受波として送受波部により検知する送受
波センサ回路と、前記送受波部と同一指向方向に設置さ
れた受波部により前記送受波部からの直接波及び前記反
射波を受波として検知する受波センサ回路と、前記送受
波センサ回路及び前記受波センサ回路の出力を受けて計
測した前記超音波の送出時から前記送受波部又は前記受
波部の検知時までの第1又は第2の時間と前記超音波の
送出時から前記直接波の検知時までの第3の時間とでも
って前記送受波部から前記物体までの距離を演算して処
理する演算処理部と、を備え、前記第2の時間は、前記
第1の時間よりも大きく、かつ前記第1の時間が前記超
音波の送出時から前記送受波センサ回路に残る残響波終
了時までの第4の時間よりも小さい場合に前記第3の時
間よりも小さくなるよう、前記送受波部及び前記受波部
を配置してなる構成にしてある。
【0019】また、請求項2記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記送受波センサ回路を前記受波セ
ンサ回路よりも高い検知感度にするとともに、前記演算
処理部は、前記送受波センサ回路及び前記受波センサ回
路のそれぞれの出力の有無により距離の演算を選択的に
実行する構成にしてある。
【0020】また、請求項3記載のものは、請求項1又
は2記載のものにおいて、前記演算処理部の処理結果に
より動作する動作部を設けた構成にしてある。
【0021】
【作用】請求項1記載のものによれば、物体が送受波部
から近距離にある場合、つまり超音波の送出時から送受
波部で受ける反射波の検知時までの第1の時間が、超音
波の送出時から送受波センサ回路に残る残響波終了時ま
での第4の時間よりも小さいために反射波が残響波に重
なっているような場合でも、超音波の送出時から受波部
で受ける反射波の検知時までの第2の時間が超音波の送
出時から受波部で受ける送受波部からの直接波の検知時
までの第3の時間よりも小さいから、受波部で受ける反
射波及び直接波の2つの受波に関して周囲温度に影響さ
れる音速を含んでそれぞれ成立する2つ関係式からその
音速を消去した関係式により距離を周囲温度に影響され
ずに演算処理部で求めることができる。
【0022】請求項2記載のものによれば、例えば、送
受波センサ回路の方だけがノイズを検知できるよう受波
センサ回路よりも高感度にしてあると、演算処理部は、
両回路共に出力が有る場合は低感度の受波センサ回路で
さえ検知しているためその出力にはノイズや異常はない
として距離演算を実行し、また両回路共に出力が無い場
合は高感度の送受波センサ回路でさえ検知していないた
め物体が存在しないとして距離演算を実行せず、また送
受波センサ回路の出力が有って受波センサ回路の出力が
無い場合には唯一の送受波センサ回路の出力にもノイズ
があるとして距離演算を実行せず、また送受波センサ回
路の出力が無くて受波センサ回路の出力が有る場合には
送受波センサ回路が異常又は故障であるとして出力の有
る受波センサ回路により距離演算を実行する。
【0023】請求項3記載のものによれば、演算処理部
で演算された距離や送受波センサ回路の異常等の情報が
動作部に送られることによって、情報自体を表示した
り、情報により負荷等を動作したりする。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図3に基づいて
以下に説明する。なお、図2(a)乃至同図(h) に示す各
波形信号の伝送位置が、符号(a) 乃至(h) でもって図1
の各対応位置に記してある。
【0025】このものは、送受波センサ回路1 、受波セ
ンサ回路2 、演算処理部3 、動作部4 で構成され、その
送受波センサ回路1 は送受波部11及び送受波回路12から
なり、また受波センサ回路2 は受波部21及び受波回路22
からなる。
【0026】送受波部11は、超音波振動子であって、超
音波U を送波として物体M に向けて送出するとともに、
その物体M に到達して反射して来た反射波U1を受波とし
て受ける。
【0027】送受波回路12は、後述する演算処理部3 か
ら図2(a) に示すパルスP を受けて、発振部12a で発振
した発振信号を昇圧部12b で昇圧し、逆並列接続ダイオ
ード12c を経て、同図(b) に示す送波信号W0を出力し、
送受波部11を振動させる。また送受波部11で受けた物体
M からの反射波U1による信号は、逆並列接続ダイオード
12c を通過することができない極弱いものであって、増
幅部12d により増幅して同図(c) に示す反射波信号W1
超音波U 送出時から第1の時間t1後に検知される。この
とき、送波信号W0による送受波部11の機械的振動が送波
信号W0の終了後も残響として残り、それが同図(c) に示
すように超音波U 送出時から第4の時間t4の間だけ電気
的な残響波信号W4として残る。次いで、反射波信号W1
び残響波信号W4は検波部12e でしきい値Y0によりカット
して同図(d) に示す反射波検波信号W10 及び残響波検波
信号W40 のように検波された後、残響波除去部12f で同
図(e) に示すように残響波検波信号W40 を除去して反射
波検波信号W10 だけを残し、後述する演算処理部3 に送
られる。
【0028】受波部21は、送受波部11と同様に超音波振
動子であって、送受波部11から送出された超音波U が物
体M に到達して反射して来た反射波U2及び物体M に反射
せずに送受波部11から直接到達する直接波U3の2つの受
波を受けるよう、図3に示すように、送受波部11と同一
指向方向で、しかも物体M から距離Lに位置する送受波
部11よりもさらに所定距離dだけずらし、かつ送受波部
11との空間距離Sを大きくするための張出部12a を有す
るハウジング12に送受波部11と一体的に配設されてい
る。
【0029】受波回路22は、受波部21で受けた反射波U2
及び直接波U3を増幅部22a で増幅して図2(f) に示す反
射波信号W2及び直接波信号W3が超音波U 送出時からそれ
ぞれ第2の時間t2後及び第3の時間t3後に検知される。
次いで、この2つの信号は検波部22b でしきい値Y0によ
りカットして同図(g) に示す反射波検波信号W20 及び直
接波検波信号W30 のように検波された後、直接波除去部
22c で同図(h) に示すように直接波検波信号W30 を除去
して反射波検波信号W20 だけを残し、後述する演算処理
部3 に送られる。
【0030】ここで、直接波信号W3の第3の時間t3は、
ハウジング12に一体的に配設された送受波部11と受波部
21との空間距離Sで決まり、図4に示すように送受波部
11及び受波部21のずらし距離dに伴う反射波U2の反射波
U1からの遅延時間t2−t1だけ残響波信号W4終了時までの
第4の時間t4よりも遅れるよう空間距離Sを設定してあ
り、この一定の第3の時間t3は後述する演算処理部3 に
記憶させてある。
【0031】演算処理部3 は、図2(a) に示すパルスP
を送受波回路12の発振部12a に送った時つまり超音波U
送出時からの遅延時間である図2(e) の第1の時間t1
び同図(h) の第2の時間t2を計測するとともに、記憶し
てある第3の時間t3も使用して送受波部11から物体M ま
での距離Lを以下のように演算処理する。
【0032】まず、物体M が送受波部11から近距離のた
めに、送受波部11で受ける反射波U1の検知時までの第1
の時間t1が、残響波終了時までの第4の時間t4よりも小
さくて反射波信号W1が残響波信号W4に重なっているよう
な場合について述べる。この場合、図4に示すように、
受波部21で受ける反射波U2の検知時までの第2の時間t2
が送受波部11からの直接波U3の検知時までの第3の時間
t3よりも小さくなっており、これは図3に示すように送
受波部11と受波部21との空間距離Sをハウジング12の張
出部12a により大きくすることによって、反射波U2より
も直接波U3の伝播距離を大きくしているためである。
【0033】そこで、直接波U3及び受波部21で受けるこ
とができる反射波U2の2つの受波に関して周囲温度に影
響される音速Vを含んでそれぞれ成立する2つ関係式つ
まり直接波U3に関するS=V・t3及び反射波U2に関する
d+2L=V・t2からその音速Vを消去したL=(t2
S−t3・d)/2・t3の関係式(1) により距離Lを周囲
温度に影響されずに演算処理部3 で求められる。
【0034】次に、物体M が送受波部11から比較的遠距
離のために、送受波部11で受ける反射波U1の検知時まで
の第1の時間t1が、残響波終了時までの第4の時間t4
りも大きくて反射波信号W1が残響波信号W4に重なってい
ない場合について述べる。
【0035】この場合、反射波U2の第2の時間t2は反射
波U1の第1の時間t1よりも遅延時間t2−t1だけ遅らせて
設定してある直接波U3の第3の時間t3よりも大きくな
る。
【0036】そして、反射波U2の反射波信号W2が直接波
U3の直接波信号W3に重なっているために反射波U2の第2
の時間t2が検知できないような比較的近い遠距離の場合
には、直接波U3及び送受波部11で受けることができる反
射波U1の2つの受波に関して周囲温度に影響される音速
Vを含んでそれぞれ成立する2つ関係式つまり直接波U3
に関するS=V・t3及び反射波U1に関する2L=V・t1
からその音速Vを消去したL=t1・S/2・t3の関係式
(2) により距離Lを周囲温度に影響されずに演算処理部
3 で求められる。
【0037】さらに、反射波U2の反射波信号W2が直接波
U3の直接波信号W3よりも遅れて重なっていないような相
当に遠距離の場合には、関係式(2) に加えて、反射波U2
の第2の時間t2が検知できるため、前述した関係式(1)
でも距離Lを周囲温度に影響されずに演算処理部3 で求
められる。
【0038】次に、送受波センサ回路1 及び受波センサ
回路2 の検知感度において述べる。すなわち、送受波セ
ンサ回路1 の方だけがノイズを検知できるよう受波セン
サ回路2 よりも高感度にしてある。そして、演算処理部
3 は、両回路共に出力が有る場合は低感度の受波センサ
回路2 でさえ検知しているためその出力にはノイズや異
常はないとして距離演算を実行し、また両回路共に出力
が無い場合は高感度の送受波センサ回路1 でさえ検知し
ていないため物体が存在しないとして距離演算を実行せ
ず、また送受波センサ回路1 の出力が有って受波センサ
回路2 の出力が無い場合には唯一の送受波センサ回路1
の出力にもノイズがあるとして距離演算を実行せず、ま
た送受波センサ回路1 の出力が無くて受波センサ回路2
の出力が有る場合には送受波センサ回路1 が異常又は故
障であるとして出力の有る受波センサ回路2 により距離
演算を実行する。
【0039】動作部4 は、演算処理部3 からの情報を受
け、演算された距離Lや送受波センサ回路1 の異常等の
情報自体を表示したり、情報により負荷等を動作させた
りする。
【0040】かかる超音波センサにあっては、上述した
ように、物体M が送受波部11から近距離の場合は関係式
(1) により、また遠距離の場合は関係式(1) 又は関係式
(2)により、距離Lを周囲温度に影響されずにそれぞれ
演算処理部3 で求めることができる。
【0041】また、演算処理部3 では、送受波センサ回
路1 及び受波センサ回路2 のそれぞれの出力の有無によ
り演算を選択的に実行することによって、距離Lをより
正確に求めることができる。
【0042】また、動作部4 では、演算処理部3 で演算
された距離Lや送受波センサ回路1の異常等の情報自体
を表示することによって、情報を目視確認可能となり、
或いは情報により負荷等を動作させて、その負荷等の制
御にも応用できる。
【0043】なお、本実施例では、物体M が送受波部11
から近距離の場合に、反射波U2よりも直接波U3の伝播距
離を大きくするために、ハウジング12の張出部12a によ
り送受波部11と受波部21との空間距離Sを大きくしてい
るが、ハウジング12に空間距離Sを大きくするトンネル
状の迂回経路を設け、その迂回経路を介して送受波部11
から受波部21へ直接波U3が伝播するようにしてもよい。
【0044】また、本実施例では、送受波センサ回路1
の方がノイズを検知できるよう受波センサ回路2 よりも
高感度にしてあるが、距離Lの演算を選択的に実行する
ための条件として、ノイズではなく例えば故障のみ等の
他の条件で選択できるよう検知感度を適宜設定してもよ
い。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載のものは、物体が送受波部
から近距離にある場合、つまり超音波の送出時から送受
波部で受ける反射波の検知時までの第1の時間が、超音
波の送出時から送受波センサ回路に残る残響波終了時ま
での第4の時間よりも小さいために反射波が残響波に重
なっているような場合でも、超音波の送出時から受波部
で受ける反射波の検知時までの第2の時間が超音波の送
出時から受波部で受ける送受波部からの直接波の検知時
までの第3の時間よりも小さいから、受波部で受ける反
射波及び直接波の2つの受波に関して周囲温度に影響さ
れる音速を含んでそれぞれ成立する2つ関係式からその
音速を消去した関係式により距離を周囲温度に影響され
ずに演算処理部で求めることができる。
【0046】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、送受波センサ回路及び受波センサ回
路のそれぞれの出力の有無により演算処理部での演算を
選択的に実行することによって、距離をより正確に求め
ることができる。
【0047】請求項3記載のものによれば、請求項1又
は2記載のものの効果に加えて、動作部にて、演算処理
部で演算された距離や送受波センサ回路の異常等の情報
自体を表示することによって、情報を目視確認可能とな
り、或いは情報により負荷等を動作させて、その負荷等
の制御にも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック回路構成図で
ある。
【図2】同上の信号波形を示す図である。
【図3】同上の近距離の場合の部分断面図である。
【図4】同上の近距離の場合の信号波形を示す図であ
る。
【図5】第1従来例を示すブロック回路構成図である。
【図6】同上の信号波形を示す図である。
【図7】第2従来例を示すブロック回路構成図である。
【図8】同上の信号波形を示す図である。
【図9】第3従来例を示すブロック回路構成図である。
【図10】同上の信号波形を示す図である。
【符号の説明】 1 送受波センサ回路 11 送受波部 2 受波センサ回路 21 受波部 3 演算処理部 4 動作部 M 物体 L 距離 U 超音波 U1 送受波部で受ける反射波 U2 受波部で受ける反射波 U3 直接波 t1 第1の時間 t2 第2の時間 t3 第3の時間 t4 第4の時間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】例えば、実際の距離Lが摂氏25度にて1
mのとき、周囲温度が摂氏−20度〜60度に変化する
と、計測距離は約0.92m〜1.06mとなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【作用】請求項1記載のものによれば、物体が送受波部
から近距離にある場合、つまり超音波の送出時から送受
波部で受ける反射波の検知時までの第1の時間が、超音
波の送出時から送受波センサ回路に残る残響波終了時ま
での第4の時間よりも小さいために反射波が残響波に重
なっているような場合でも、超音波の送出時から受波部
で受ける反射波の検知時までの第2の時間が超音波の送
出時から受波部で受ける送受波部からの直接波の検知時
までの第3の時間よりも小さいから、受波部で受ける反
射波及び直接波の2つの受波に関して周囲温度に影響さ
れる音速を含んでそれぞれ成立する2つ関係式からその
音速を消去した関係式により近距離不感帯を除去でき
離を周囲温度に影響されずに演算処理部で求めることが
できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】かかる超音波センサにあっては、上述した
ように、物体M が送受波部11から近距離の場合は関係式
(1) により、また遠距離の場合は関係式(1) 又は関係式
(2)により、近距離不感帯を除去でき、かつ距離Lを周
囲温度に影響されずにそれぞれ演算処理部3 で求めるこ
とができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】
【発明の効果】請求項1記載のものは、物体が送受波部
から近距離にある場合、つまり超音波の送出時から送受
波部で受ける反射波の検知時までの第1の時間が、超音
波の送出時から送受波センサ回路に残る残響波終了時ま
での第4の時間よりも小さいために反射波が残響波に重
なっているような場合でも、超音波の送出時から受波部
で受ける反射波の検知時までの第2の時間が超音波の送
出時から受波部で受ける送受波部からの直接波の検知時
までの第3の時間よりも小さいから、受波部で受ける反
射波及び直接波の2つの受波に関して周囲温度に影響さ
れる音速を含んでそれぞれ成立する2つ関係式からその
音速を消去した関係式により近距離不感帯を除去でき
離を周囲温度に影響されずに演算処理部で求めることが
できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振した超音波を送波として物体に向け
    て送受波部から送出するとともに物体からの反射波を受
    波として送受波部により検知する送受波センサ回路と、
    前記送受波部と同一指向方向に設置された受波部により
    前記送受波部からの直接波及び前記反射波を受波として
    検知する受波センサ回路と、前記送受波センサ回路及び
    前記受波センサ回路の出力を受けて計測した前記超音波
    の送出時から前記送受波部又は前記受波部の検知時まで
    の第1又は第2の時間と前記超音波の送出時から前記直
    接波の検知時までの第3の時間とでもって前記送受波部
    から前記物体までの距離を演算して処理する演算処理部
    と、を備え、前記第2の時間は、前記第1の時間よりも
    大きく、かつ前記第1の時間が前記超音波の送出時から
    前記送受波センサ回路に残る残響波終了時までの第4の
    時間よりも小さい場合に前記第3の時間よりも小さくな
    るよう、前記送受波部及び前記受波部を配置してなるこ
    とを特徴とする超音波センサ。
  2. 【請求項2】 前記送受波センサ回路を前記受波センサ
    回路よりも高い検知感度にするとともに、前記演算処理
    部は、前記送受波センサ回路及び前記受波センサ回路の
    それぞれの出力の有無により距離の演算を選択的に実行
    することを特徴とする請求項1記載の超音波センサ。
  3. 【請求項3】 前記演算処理部の処理結果により動作す
    る動作部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の超音波センサ。
JP23183794A 1994-09-27 1994-09-27 超音波センサ Pending JPH0894741A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10339672A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Babcock Hitachi Kk 音響式ガス温度計測装置
JP2007500348A (ja) * 2003-07-29 2007-01-11 ドン ハル リ 超音波を用いる距離の測定方法と装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10339672A (ja) * 1997-06-06 1998-12-22 Babcock Hitachi Kk 音響式ガス温度計測装置
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