JPH0894442A - コンピュータカラーマッチング方法 - Google Patents

コンピュータカラーマッチング方法

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JPH0894442A
JPH0894442A JP6252923A JP25292394A JPH0894442A JP H0894442 A JPH0894442 A JP H0894442A JP 6252923 A JP6252923 A JP 6252923A JP 25292394 A JP25292394 A JP 25292394A JP H0894442 A JPH0894442 A JP H0894442A
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Japan
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color
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JP6252923A
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Hiroshi Kumamoto
洋 熊本
Eiji Imoto
英治 井本
Hiroshi Tamae
寛志 玉江
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各成分の吸収係数Ki と散乱係数Si とを補
正することなく、予測誤差を減少させる。 【構成】 ニューラルネットワークに、混合物の三刺激
値とコンピュータカラーマッチングによる予測誤差の関
係を学習させる。学習済みのニューラルネットワークを
用いて、コンピュータカラーマッチングの予測を補正す
れば、各成分の吸収係数Ki と散乱係数Si とを補正す
ることなく、予測誤差を減少させることができる。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータカラー
マッチングによって着色剤の調合割合の予測または混合
物の色予測を行なう方法に関する。
【0002】
【従来の技術】顔料や染料などの着色剤を被着色物に混
合した混合物の色を予測するために、いわゆるコンピュ
ータカラーマッチングが利用されている。コンピュータ
カラーマッチングでは、被着色物と着色剤の吸収係数K
i (λ)と散乱係数Si (λ)とを用い、ダンカン(Du
ncan)の式(数式1)と、クベルカ−ムンク(Kubelka-
Munk)の混色理論による式(数式2)に基づいて、任意
の混合物の分光反射率R(λ)を求めることができる。
【0003】
【数1】
【0004】
【数2】
【0005】ここで、KM ,SM は混合物の吸収係数と
散乱係数、Ki ,Si はi番目の成分の吸収係数と散乱
係数、Ci はi番目の成分の調合率である。但し、この
明細書の数式においては、波長λに依存していることを
示す「(λ)」は省略されている。混合物の成分は、被
着色物と着色剤である。
【0006】混合物の分光反射率R(λ)が解れば、そ
の混合物の三刺激値X,Y,Zが計算できるので、混合
物の色を予測することができる。逆に、目標とする色を
有する混合物を得るための調合割合をコンピュータカラ
ーマッチングによって予測することも可能である。
【0007】一般に、コンピュータカラーマッチングに
よる予測には誤差があるので、その予測誤差を小さくす
る工夫が必要である。従来は、予測誤差を減少させるた
めに、各着色剤の吸収係数Ki と反射係数Si とを正確
な値に近づけるように補正していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、各成分の吸収
係数Ki と反射係数Si とを正確な値に近づけるために
は、被着色物に各着色剤を単独で含む数多くの混合物サ
ンプルを作成して、その分光反射率を測定しなければな
らず、膨大な作業を要していた。また、天然の顔料を着
色剤として用いる場合には、その吸収係数Ki や散乱係
数Si が必ずしも一定の値にはならないので、吸収係数
Ki と散乱係数Si を正確な値に近づけることが困難で
あった。
【0009】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、各成分の吸収係
数Ki と散乱係数Si とを補正することなく、予測誤差
を減少させることのできるコンピュータカラーマッチン
グ方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】上述の課題を
解決するため、この発明の請求項1に記載したコンピュ
ータカラーマッチングは、(a)複数の着色剤を混合し
て、調合率が互いに異なる複数のサンプルを準備する工
程と、(b)前記複数のサンプルの分光反射率をそれぞ
れ測定するとともに、前記分光反射率の測定値から、前
記複数のサンプルのそれぞれの色を表わす所定の表色系
の座標値の実測値を求める工程と、(c)前記複数のサ
ンプルのそれぞれに関して、前記表色系の座標値の予測
誤差を算出する工程と、(d)前記複数のサンプルに関
する前記表色系の座標値と前記予測誤差との関係を、所
定の誤差補正法で分析する工程と、(e)前記誤差補正
法を用いてコンピュータカラーマッチングの目標値また
は予測値を補正しつつ、新たな混合物の着色剤の調合割
合の予測または混合物の色予測をコンピュータカラーマ
ッチングにより行なう工程と、を備えることを特徴とす
る。
【0011】複数のサンプルに関する所定の表色系の座
標値とその予測誤差とを所定の誤差補正法で分析し、そ
の誤差補正法によってコンピュータカラーマッチングの
目標値または予測値を補正しつつ予測を行なうので、各
成分の吸収係数Ki と散乱係数Si とを補正することな
く予測誤差を減少させることができる。
【0012】請求項2に記載したコンピュータカラーマ
ッチング方法では、前記工程(d)は、前記複数のサン
プルに関する前記表色系の座標値と前記予測誤差との関
係をニューラルネットワークに学習させる工程、を含
み、前記工程(e)は、学習済みのニューラルネットワ
ークを用いてコンピュータカラーマッチングによる予測
を行なう工程を含む。
【0013】ニューラルネットワークを用いて予測誤差
を補正するようにすれば、数多くのサンプルを学習させ
ることによって、予測誤差を減少させることができる。
【0014】請求項3に記載したコンピュータカラーマ
ッチング方法では、前記ニューラルネットワークは、3
つのニューロンで構成される入力層と、複数のニューロ
ンを含む中間層と、3つのニューロンで構成される出力
層と、で構成される三層の階層構造を有する。
【0015】
【実施例】図1は、実施例における処理の全体手順を示
すフローチャートである。なお、この実施例で対象とす
る混合物は、陶磁器の素地の表面を覆うための釉(ゆ
う)である。すなわち、顔料を入れないベース釉(基礎
釉)が被着色物であり、このベース釉に顔料を添加した
釉がコンピュータカラーマッチングの対象となる混合物
である。
【0016】ステップS1では、コンピュータカラーマ
ッチングの予測結果(三刺激値)を補正するためのニュ
ーラルネットワークの学習を行なう。ステップS2〜S
5では、学習済みのニューラルネットワークを用いてコ
ンピュータカラーマッチングの目標値を補正して、正確
な予測結果を求めている。以下ではまず、ステップS2
〜S5の内容を説明する前に、ニューラルネットワーク
の構成とステップS1の詳細手順について説明する。
【0017】図2は、ニューラルネットワークの構成を
示す説明図である。このニューラルネットワークは、入
力層10と中間層20と出力層30とで構成される三層
の階層構造を有している。入力層10は、3つのニュー
ロンN11〜N13で構成されており、中間層20は5つの
ニューロンN21〜N25で、出力層30は3つのニューロ
ンN31〜N33でそれぞれ構成されている。
【0018】入力層10の3つのニューロンN11〜N13
には、三刺激値X,Y,Zがそれぞれ入力される。入力
層10のニューロンNijから中間層20のニューロンN
k に伝達される信号は、それぞれの入力信号に重みWi
j,k を乗じたものである。ここで、iは注目している
階層を示す番号、jは注目している階層内でのニューロ
ンの順番を示す番号、kは次の階層のニューロンの順番
を示す番号である。例えば、入力層10の第1のニュー
ロンN11から中間層20の第1のニューロンN21に伝達
される信号はW11, 1Xであり、入力層10の第1のニ
ューロンN11から中間層20の第2のニューロンN22に
伝達される信号はW11, 2Xである。
【0019】中間層20の各ニューロンNijの入力uij
と出力Qijとの関係は、次の数式3に示す情報伝達関数
f(uij)で与えられる。
【0020】
【数3】
【0021】ここで、Q(i-1)jは(i−1)番目の階層
(すなわち入力層10)のj番目のニューロンN(i-1)j
の出力であり、図2の例ではQ11=X,Q12=Y,Q13
=Zである。また、W(i-1)j,k は(i−1)番目の階
層のj番目のニューロンN(i-1)jから、注目しているニ
ューロンNijに伝達される信号に掛かる重みである。t
はしきい値であり、一定の値が割当てられる。なお、数
式3の情報伝達関数f(uij)はシグモイド関数と呼ば
れている。
【0022】例えば、数式3を中間層20の第1のニュ
ーロンN21の入出力関係に適用すると、次の数式4が得
られる。
【0023】
【数4】
【0024】出力層30の各ニューロンの入出力関係も
上記数式3で与えられる。図2に示す実施例では、出力
層30の3つのニューロンN31〜N33の出力Q11〜Q13
を、コンピュータカラーマッチング(CCM)による三
刺激値の予測誤差△X,△Y,△Zとしている。
【0025】ニューラルネットワークの学習は、入力層
10への入力(X,Y,Z)と出力層30からの出力
(△X,△Y,△Z)との間の関係を数多く与えて、正
しい入出力関係を与えるような重みWij,k の値を決定
する作業である。
【0026】図3は、図1のステップS1の詳細手順を
示すフローチャートである。ステップS11では、コン
ピュータカラーマッチングにおいて予測の対象とする混
合物の色の範囲をカバーするような複数の三刺激値(X
it,Yit,Zit)を定めて、これらの複数の三刺激値を
有するような複数のサンプルの調合割合をコンピュータ
カラーマッチングで決定する。図4は、コンピュータカ
ラーマッチングでの色の予測対象範囲PAと、この予測
対象範囲PAをカバーする複数の三刺激値の分布を示す
概念図である。この実施例ではCIE−XYZ表色系で
色を表現するものとしており、色の予測対象範囲PAは
XYZ座標系の3次元的な範囲として与えられる。な
お、予測対象範囲PAは、予測対象とする混合物が取り
得る色の範囲を示すものであり、任意に設定し得る範囲
である。
【0027】この実施例においては、予測対象範囲PA
をカバーするために、図4に白丸で示す7組の三刺激値
を決定した。ステップS11では、さらに、これらの7
組の三刺激値(Xit,Yit,Zit)を有するような7種
類のサンプルM1〜M7の調合割合を、コンピュータカ
ラーマッチングによって予測した。
【0028】ここで、コンピュータカラーマッチングに
よる色予測と調合割合の予測について簡単に説明する。
数式2を変形すると、混合物の分光反射率R(λ)は、
次の数式5で与えられる。
【0029】
【数5】
【0030】混合物の吸収係数と散乱係数の比(K/
S)M は、各成分の吸収係数Ki (λ)と散乱係数Si
(λ)と調合率Ci から数式1に従って算出できるの
で、混合物の分光反射率R(λ)を上記数式5から求め
ることができる。この分光反射率R(λ)は理想状態
(被着色物の厚みが無限大の場合)の分光反射率なの
で、分光光度計で測定できる分光反射率R’(λ)を、
次の数式6(サンダーソンの式)に従って求める。
【0031】
【数6】
【0032】ここで、係数k1 ,k2 は、被着色物(ベ
ース釉)の光学的性質に依存する値である。係数k1 ,
k2 としては、被着色物の屈折率nから次の数式7に従
って決定することができる。
【0033】
【数7】
【0034】なお、実施例において用いたベース釉は、
屈折率nが約1.4である。
【0035】数式6によって分光反射率R’(λ)が求
まると、混合物の三刺激値X,Y,Zが次の数式8によ
って求められる。
【0036】
【数8】
【0037】ここで、S(λ)は標準光の分光分布、x
(λ),y(λ),z(λ)(数式中ではバー付きであ
る)は等色関数である。
【0038】コンピュータカラーマッチングによって混
合物の色を予測する場合には、上述のように、混合物の
各成分の吸収係数と散乱係数に基づき、数式1,5〜8
に従って、その混合物の三刺激値X,Y,Zを算出す
る。三刺激値は混合物の色を表わすので、任意の混合物
の色を予測することができることになる。
【0039】また、所望の色を有する混合物の調合割合
を予測する場合には、混合物の調合割合を仮定して、上
述した手順でその三刺激値を算出し、ニュートン−ラプ
ソン法などの逐次近似法によって所望の色に所定の誤差
内で一致するような調合割合を求める。
【0040】図3のステップS12では、ステップS1
1で予測された調合割合Ciを有する複数のサンプルを
作成する。この実施例では、図4の7組の三刺激値(X
it,Yit,Zit)に対応する7つのサンプルM1〜M7
を作成した。ステップS13では、各サンプルMiの分
光反射率を分光光度計で測定し、上記数式8に従ってそ
の三刺激値(Xim,Yim,Zim)を求める。
【0041】ステップS14では、各サンプルMiに関
して、ステップS13で得られた実測値(Xim,Yim,
Zim)とステップS11で決定した目標値(Xit,Yi
t,Zit)との差をとることによって、予測誤差△Mi
(Xim−Xit,Yim−Yit,Zim−Zit)を求める。図
5は、実施例において得られた7つのサンプルM1〜M
7の予測誤差を示す概念図である。また、図6は、各サ
ンプルの三刺激値の目標値(ステップS11で決定され
た値)と予測誤差△Mi(△X,△Y,△Z)を示す説明
図である。
【0042】なお、ステップS11で得られた調合割合
Ciからコンピュータカラーマッチングによって各サン
プルの三刺激値の予測値(Xic,Yic,Zic)を求め、
実測値(Xim,Yim,Zim)と予測値(Xic,Yic,Z
ic)との差(Xim−Xic,Yim−Yic,Zim−Zic)を
予測誤差△Miと定義してもよい。コンピュータカラーマ
ッチングで調合割合Ciを決定する際には、三刺激値の
目標値(Xit,Yit,Zit)と予測値(Xic,Yic,Z
ic)との差が所定の許容誤差以下になるように調合割合
Ciを決定するので、目標値(Xit,Yit,Zit)と予
測値(Xic,Yic,Zic)は実質的にほぼ等しい値を有
している。従って、実測値(Xim,Yim,Zim)と予測
値(Xic,Yic,Zic)との差(Xim−Xic,Yim−Y
ic,Zim−Zic)を予測誤差△Miと定義しても、実測値
(Xim,Yim,Zim)と目標値(Xit,Yit,Zit)と
の差(Xim−Xit,Yim−Yit,Zim−Zit)を予測誤
差△Miと定義しても実質的にはほぼ同じである。
【0043】図3のステップS15では、図6に示す各
サンプルMiの三刺激値の目標値(Xit,Yit,Zit)
と予測誤差△Miとを用いてニューラルネットワークの学
習を行ない、上記数式3における重みWij,k を決定す
る。ニューラルネットワークの学習方法としては、例え
ば逆誤差伝搬学習方式を用いる。
【0044】図7は、実施例におけるニューラルネット
ワークの学習の実証結果を示す説明図である。ここで
は、図4,5に示す予測対象範囲PAに含まれるもう1
組の三刺激値をコンピュータカラーマッチングの目標値
として設定し、この目標値を有する第8のサンプルM8
を作成した。そして、このサンプルM8の三刺激値を実
測した。図7において「CCM目標値」とあるのは第8
のサンプルM8のコンピュータカラーマッチングに用い
た目標値を意味している。また、「誤差(真値)」とあ
るのは三刺激値の目標値と実測値との差である。「ニュ
ーロ予測誤差」は、CCM目標値を学習済みのニューラ
ルネットワーク(図2)に入力した場合に得られる予測
誤差である。図7の結果から、学習済みのニューラルネ
ットワークは、三刺激値の誤差を精度良く予測できるこ
とが解る。
【0045】こうしてニューラルネットワークの学習が
終了すると、図1のステップS2〜S5を実行して、調
合率未知の色見本の調合率を予測する。ステップS2で
は、調合率未知の色見本の分光反射率を測定してその三
刺激値(Xs,Ys,Zs)を求める。ステップS3で
は、図2に示すニューラルネットワークに色見本の三刺
激値(Xs,Ys,Zs)を入力して、予測誤差△(△
Xs,△Ys,△Zs)を求める。テップS4では、三
刺激値(Xs,Ys,Zs)を予測誤差△で補正して、
コンピュータカラーマッチングの調合割合予測に用いる
三刺激値の目標値(Xs−△Xs,Ys−△Ys,Zs
−△Zs)を求める。ステップS5では、こうして補正
された目標値を用いてコンピュータカラーマッチングを
実行し、色見本の調合率を予測する。
【0046】図8は、実施例におけるコンピュータカラ
ーマッチングの予測精度を検証するために行なった実験
結果を示す説明図である。ここでは、予測精度を実証す
ることを目的としたので、調合率既知の色見本について
三刺激値を実測し、その実測値(Xs,Ys,Zs)を
実現する調合率をコンピュータカラーマッチングで予測
した。図7の結果から、調合率の真値とコンピュータカ
ラーマッチングによる予測値とは極めて良く一致してい
ることが解る。
【0047】なお、図2に示す学習済みのニューラルネ
ットワークを利用すれば、調合率既知の混合物の三刺激
値も精度良く予測することが可能である。すなわち、予
測対象の混合物の調合率Ciから上記数式1,5〜8を
用いて三刺激値を求め、この三刺激値を図2のニューラ
ルネットワークに入力して予測誤差△を求める。そし
て、数式8で得られた三刺激値を予測誤差△で補正すれ
ば、実際の値に極めて近い三刺激値が得られる。
【0048】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0049】(1)上記実施例ではコンピュータカラー
マッチングにおける三刺激値の目標値をニューラルネッ
トワークの入力としていたが、ニューラルネットワーク
の入力としては、各サンプルMiの三刺激値の実測値
(Xim,Yim,Zim)を用いても良く、また、コンピュ
ータカラーマッチングによる予測値(Xic,Yic,Zi
c)を用いても良い。すなわち、ニューラルネットワー
クには、複数のサンプルの三刺激値(XYZ表色系の座
標値)とその予測誤差との関係を学習させるようにすれ
ばよい。
【0050】(2)上記実施例では、ニューラルネット
ワークを用いて三刺激値を補正していたが、回帰分析や
ニューロファジイ技術等の他の誤差補正法を用いて補正
することも可能である。
【0051】(3)上記実施例ではXYZ表色系を用い
ていたが、本発明は、L*a*b* 表色系などの他の任意
の表色系を用いる場合に適用できる。
【0052】(4)XYZ表色系やL*a*b* 表色系の
座標値を一致させるコンピュータカラーマッチングは、
一般にメタメリックマッチ法と呼ばれている。一方、混
合物の分光反射率R(λ)の曲線を一致させるアイソメ
リックマッチ法と呼ばれる方法もある。この発明は、メ
タメリックマッチ法のみでなく、アイソメリックマッチ
法によるコンピュータカラーマッチングにも適用可能で
ある。
【0053】(5)上記実施例では陶磁器の釉を対象と
するコンピュータカラーマッチングについて説明した
が、本発明はこれに限らず、他の種類の混合物を対象と
するコンピュータカラーマッチングにも適用することが
可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンピュ
ータカラーマッチング方法によれば、複数のサンプルに
関する所定の表色系の座標値とその予測誤差とを所定の
誤差補正法で分析し、その誤差補正法によってコンピュ
ータカラーマッチングの目標値または予測値を補正しつ
つ予測を行なうので、各成分の吸収係数Ki と散乱係数
Si とを補正することなく予測誤差を減少させることが
できる。
【0055】また、ニューラルネットワークを用いて予
測誤差を補正するようにすれば、数多くのサンプルを学
習させることによって、予測誤差を減少させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における処理の全体手順を示すフローチ
ャート。
【図2】ニューラルネットワークの構成を示す説明図。
【図3】ステップS10の詳細手順を示すフローチャー
ト。
【図4】コンピュータカラーマッチングで予測対象範囲
PAと複数のサンプルM1〜M7の三刺激値の分布を示
す概念図。
【図5】実施例における7つのサンプルM1〜M7の予
測誤差を示す概念図。
【図6】各サンプルの三刺激値の目標値(ステップS1
1で決定された値)と予測誤差△Mi(△X,△Y,△
Z)を示す説明図。
【図7】実施例におけるニューラルネットワークの学習
の実証結果を示す説明図。
【図8】実施例におけるコンピュータカラーマッチング
の予測の実証結果を示す説明図。
【符号の説明】
10…入力層 20…中間層 30…出力層 M1〜M7…サンプル Nij…ニューロン PA…予測対象範囲 Qij…ニューロン出力 uij…ニューロン入力 Wij,k …重み △X,△Y,△Z…予測誤差

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータカラーマッチングによって
    着色剤の調合割合の予測または混合物の色予測を行なう
    方法であって、(a)複数の着色剤を混合して、調合率
    が互いに異なる複数のサンプルを準備する工程と、
    (b)前記複数のサンプルの分光反射率をそれぞれ測定
    するとともに、前記分光反射率の測定値から、前記複数
    のサンプルのそれぞれの色を表わす所定の表色系の座標
    値の実測値を求める工程と、(c)前記複数のサンプル
    のそれぞれに関して、前記表色系の座標値の予測誤差を
    算出する工程と、(d)前記複数のサンプルに関する前
    記表色系の座標値と前記予測誤差との関係を、所定の誤
    差補正法で分析する工程と、(e)前記誤差補正法を用
    いてコンピュータカラーマッチングの目標値または予測
    値を補正しつつ、新たな混合物の着色剤の調合割合の予
    測または混合物の色予測をコンピュータカラーマッチン
    グにより行なう工程と、を備えることを特徴とするコン
    ピュータカラーマッチング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンピュータカラーマッ
    チング方法であって、 前記工程(d)は、前記複数のサンプルに関する前記表
    色系の座標値と前記予測誤差との関係をニューラルネッ
    トワークに学習させる工程、を含み、 前記工程(e)は、学習済みのニューラルネットワーク
    を用いてコンピュータカラーマッチングによる予測を行
    なう工程を含む、コンピュータカラーマッチング方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコンピュータカラーマッ
    チング方法であって、 前記ニューラルネットワークは、3つのニューロンで構
    成される入力層と、複数のニューロンを含む中間層と、
    3つのニューロンで構成される出力層と、で構成される
    三層の階層構造を有する、コンピュータカラーマッチン
    グ方法。
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