JPH0893684A - 遠心送風機 - Google Patents

遠心送風機

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JPH0893684A
JPH0893684A JP22449194A JP22449194A JPH0893684A JP H0893684 A JPH0893684 A JP H0893684A JP 22449194 A JP22449194 A JP 22449194A JP 22449194 A JP22449194 A JP 22449194A JP H0893684 A JPH0893684 A JP H0893684A
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electric motor
centrifugal fan
casing
port
centrifugal
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Shizuka Ishikawa
静 石川
Hiroshi Asabuki
弘 朝吹
Kengo Hasegawa
健吾 長谷川
Masayuki Fujio
正行 藤生
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Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Keiyo Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】電動機をより効率的に冷却することができ、よ
り効率の高い遠心送風機を得る。 【構成】外径が円筒形を成し、一側方の中央部に吸気口
3を備え、他側方に排気口4を備えた遠心ファン部F
と、この遠心ファン部Fを収容した筒形ケーシングC
と、この筒形ケーシングC内で、遠心ファン部Fの吸気
口3側に収容配置し、この筒形ケーシングCの内径より
も小径の外径を有し、遠心ファン部Cを回転駆動する電
動機Mとを備える。そして、筒形ケーシングCの電動機
Mを配置した側を吸込口1とし、筒形ケーシングCの遠
心ファン部Fを配置した側を吐出口2とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒形ケーシング内に遠
心ファン部とこの遠心ファン部を回転駆動する電動機を
備え、筒形ケーシングの一方の開口を吸込口、他方の開
口を吐出口とした遠心送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】遠心送風機の遠心ファン部は、一側方の
中央部に吸気口を備え、加圧した流体を径方向に吐出す
る構成となっている。この際、この遠心ファンを回転駆
動する電動機は、遠心ファンの吸気口とは反対側に配置
固定される。この構成は遠心送風機にとっては一般的な
構成であるが、遠心ファンの吐出口部にボリュート等の
構造部を備えなければ成らず、送風機全体が径方向に大
きくなってしまうという問題がある。
【0003】そこで、円筒形ケーシングの内部に遠心フ
ァン部と電動機を配置し、この円筒形ケーシングの一方
の開口を吸込口とし、他方の開口部を吐出口とした構成
のものが提案されている。この場合、遠心ファン部の吸
気口を円筒形ケーシングの一方の開口と対応させ、電動
機は遠心ファン部の吸気口と反対側に配置するようにし
ている。電動機の外径は円筒形ケーシングの内径よりも
小さく構成し、この径の差によって電動機の外径と円筒
形ケーシングの内径との間に遠心ファン部によって加圧
された流体の吐出流路を形成する。これにより、電動機
で遠心ファン部を回転駆動すると円筒形ケーシングの吸
込口から流体が吸い込まれ、遠心ファン部の吸気口から
気体が遠心ファン部の内部に流入し、加圧された後、こ
の流体は吐出流路を通って、円筒形ケーシングの吐出口
から送り出される。
【0004】この種の技術の参考となるものには特開昭
63−100298号公報、特開昭63−100299
号公報がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、円筒形
ケーシング内に遠心ファン部と電動機を配置するように
したものは、送風機全体の径を小さくでき、また軸方向
に吸込口、吐出口を配置できることから有効なものであ
る。しかしながら、従来のものは遠心ファンの吐出口側
に電動機を配置するという従前の基本構成をそのまま取
り入れたものであった。
【0006】遠心ファン部、電動機は周知のようにかな
りの熱を放出する。そして、遠心ファンに比べ電動機は
熱に弱いのが一般的である。
【0007】この種の遠心送風機を構成するに当たって
は、この熱をいかに効率的に放出し、冷却するかが重要
な問題となる。
【0008】本発明の目的とするところは、電動機をよ
り効率的に冷却することのできる遠心送風機を得ること
にある。
【0009】本発明の他の目的は、より効率の高い遠心
送風機を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために成されたものだあり、その特徴とするとこ
ろは、筒形ケーシング内に遠心ファン部と電動機を配置
するに当たり、遠心ファンの吸気口側に電動機を配置し
たことにある。そして、電動機の外径と筒形ケーシング
の内径との間に吸気流路を形成し、筒形ケーシングの電
動機を配置した側を吸込口とし、筒形ケーシングの他側
を吐出口としたことにある。
【0011】本発明の望ましい実施態様によれば、吸気
流路の少なくとも一部には整流板を備える。この整流板
は電動機の外枠に一体構成してもよく、また電動機を筒
形ケーシングの内部に固定する固定部材を兼ねるように
してもよい。
【0012】更に、本発明の望ましい実施態様によれ
ば、吸込口、吐出口の少なくとも吸込口は筒形ケーシン
グの内径よりも小径とする。
【0013】本発明の望ましい実施態様によれば、電動
機の遠心ファン部の吸気口と対向する側の面は、当該吸
込部に吸い込まれる流体の流路が漸次その流路断面が減
少する形状とする。
【0014】
【作用】上記のように構成すれば、電動機で遠心ファン
部を回転駆動することにより、流体は筒形ケーシングの
吸込口から流入し、電動機の外径と筒形ケーシングの内
径との間で形成された吸気流路を通って遠心ファン部の
吸気口に至る。そして、遠心ファン部の吸気口に流入し
た流体は、遠心ファンによって加圧され、排気口から排
出され、筒形ケーシングの他方に設けた吐出口より吐き
出される。
【0015】したがって、電動機は吸込口から吸い込ま
れたより温度の低い気体によりまず冷却されることとな
り、電動機はより有効に、そして効率的に冷却されるこ
とになる。
【0016】遠心ファンにおいては、吸込流体の温度が
上昇すると、流体が断熱圧縮し、吐出圧力が高くなるこ
とが一般に知られている。上記のように構成すれば、遠
心ファン部の吸込側に電動機が配置され、筒形ケーシン
グの作用により電動機Mの表面に沿って流入する気体は
電動機の発生する熱を効率よく吸収し、その温度はより
高い値となる。したがって、遠心ファン部に流入する気
体の温度はより高い値となり、前記のことから吐出圧力
がより高くなることが期待できる。この点からしても、
上記の配置構成は極めて合理的である。
【0017】また、電動機の外径と筒形ケーシングの内
径との間で形成された吸気流路に整流板を配置するよう
にすれば、遠心ファン部に流入する気体を予め整流でき
るため、気体の吸い込み流れが安定し、より効率の高い
遠心送風機を得ることができる。また、ここにおいて、
この整流板を電動機に取付けるようにすれば、この整流
板は電動機の冷却フィンの作用をなし、電動機の冷却効
率は一層増大すこととなる。
【0018】更に、吸込口を筒形ケーシングの内径より
も小さくすることによって、この吸込口から吸い込まれ
た気体は、急激に膨張して減速するため、気体の吸い込
み流れの乱れが緩和され、より効率の良い遠心送風機を
得ることができる。さらに、これと前記の整流板を組み
合わせれば、気体の遠心ファン部への吸い込み流れは格
段に安定し、より一層の効率の向上が期待できる。
【0019】更にまた、電動機の遠心ファン部の吸気口
と対向する側の面を、当該吸気口に吸い込まれる気体の
流路が漸次その流路断面が減少する形状とすることによ
り、遠心ファン部の吸い込み前で気体が縮流され、加速
される。これにより、流れの剥離が防止でき、乱流の発
生を防げることから、効率の良い遠心送風機を得ること
ができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す遠心送風機の切断正
面図であり、図2はこの図1を2−2線に沿って切断し
て示す切断側面図である。この遠心送風機の外観は略円
筒状をなし、軸方向の一方の面に径小の吸込口1、他方
の側に吐出口2が形成してある。Fは外形が円筒形をな
し、一方の側面に吸気口3、他方の側面に排気口4を備
えた遠心ファン部であり、Mは電動機である。Cはこれ
ら遠心ファン部F、電動機Mを内部に収容する円筒形の
ケーシングである。ケーシングC内部への遠心ファン部
F、電動機Mの配置に際しては、遠心ファン部Fの吸気
口3側に電動機Mを配置する。円筒形ケーシングCは一
体であってもよいが、組立性を考慮し、例えば軸方向に
2つ、あるいは適宜複数に分割構成される。
【0021】遠心ファン部Fの外径はケーシングCの内
形とほぼ同等に構成してあり、遠心ファン部Fはケーシ
ングC内に嵌合固定され、必要に応じネジ等の固定手段
により固定してある。電動機MはケーシングCの内径よ
りも小径の外形としてあり、整流板を兼ねた固定板5に
よってケーシングCの中央部に固定配置する。図2に示
すように、整流板を兼ねた固定板5は電動機Mの外枠9
に、放射状に複数枚設けてあり、これにより電動機Mは
ケーシングCの中央部に安定して配置固定される。
【0022】6a、6bは遠心ファン部Fを構成する遠
心羽根車であり、この実施例の場合、羽根車は2段構成
の場合について示してある。7はこれら羽根車6a、6
bを収容する羽根車ケーシングである。羽根車6a、6
bの各々は、電動機Mの回転軸8に固定する。
【0023】この実施例の場合、電動機Mは全閉形の誘
導電動機を採用しており、9はこの電動機Mの外枠であ
り、10はこの外枠9の内部に嵌合した固定子で、固定
子巻線11を備えている。12は固定子10の内部に配
置した回転子であり、回転軸8に固定してある。13、
14は負荷側ブラケット、反負荷側ブラケットであり、
これらブラケット13、14に設けた回転軸受15、1
6を介して回転軸8を回転自在に保持する。この電動機
Mは一般的な誘導電動機と同様の構成であるが、反負荷
側ブラケット14に、回転軸8のスラスト荷重を支える
スラスト軸受17を備えている点で一般の誘導電動機と
は異なる。
【0024】電動機MをケーシングCの中央部に配置し
たことにより、電動機Mの周囲にはケーシングCの内径
との間に吸気通路20a,20b,20cが形成され
る。勿論、遠心ファン部Fの吸気口3と、電動機Mの負
荷側ブラケット13との間にも、遠心ファン部Fが必要
とするに充分な空隙を確保する。なお、この際、電動機
Mの遠心ファン部Fの吸気口3と対向する側の面、すな
わち負荷側ブラケット13の外形面は、この吸込口3に
吸い込まれる気体の流路が漸次その流路断面が減少する
形状とする。形状としては直線的に減少するようにして
もよいが、曲線的に減少するようにしてもよい。望まし
くは、この実施例に示すように曲線的に減少するように
する。
【0025】以上のように構成し、電動機Mを回転駆動
し、羽根車6a、6bを回転駆動すると、吸気口3から
気体が吸い込まれる。これにより、吸込口1から気体が
吸い込まれる。吸込口1から吸い込まれた気体は、矢印
で示すようにケーシングCの内径と、電動機Mの反負荷
側ブラケット14とで形成される吸気流路20aによ
り、電動機Mの外枠9とケーシングCとによって形成さ
れる吸気流路20bに振り分けられ、ケーシングCと遠
心ファン部Fの羽根車ケーシング7とによって形成され
る吸気流路20cで合流され、遠心ファン部Fの吸気口
3に導かれる。遠心ファンFの吸気口3から流入した気
体は羽根車6aで加圧され、引き続いて羽根車6bで加
圧されて排気口4から排出される。そして、ケーシング
Cによって吐出口2に導かれ、ここから吐き出されるこ
ととなる。
【0026】上記のように構成すれば、電動機Mは吸込
口1から吸い込まれたより温度の低い気体によりまず冷
却されることとなり、電動機Mはより有効に、そして効
率的に冷却されることになる。前記したように、遠心フ
ァン部Fに比較し、電動機Mは熱に弱い。上記のように
構成すれば、より冷却の必要な電動機Mをより低い温度
の気体で冷却することができ、極めて合理的な配置構成
となる。
【0027】遠心ファンにおいては、吸込流体の温度が
上昇すると、流体が断熱圧縮し、吐出圧力が高くなるこ
とが一般に知られている。この実施例の場合、遠心ファ
ン部Fの吸込側に電動機Mが配置され、ケーシングCの
作用により電動機Mの表面に沿って流入する気体は電動
機Mの発生する熱を効率よく吸収し、その温度はより高
い値となる。したがって、遠心ファン部Fに流入する気
体の温度はより高い値となり、前記のことから吐出圧力
がより高くなることが期待できる。この点からしても、
上記の配置構成は極めて合理的である。
【0028】また、上記した実施例は、電動機Mの外枠
9と円筒形ケーシングCの内径との間で形成された吸気
流路20bに整流板5を配置するようにしているため、
遠心ファン部Fに流入する気体を予め整流でき、気体の
吸い込み流れが安定し、より効率の良い遠心送風機を得
ることができる。また、ここにおいて、この整流板5を
電動機Mに取り付けているため、この整流板5は電動機
Mの冷却フィンとしての作用をなし、電動機Mの冷却効
率は一層増大すこととなる。
【0029】更に、吸込口1を円筒形ケーシングCの内
径よりも小さくしているため、この吸込口1から吸い込
まれた気体は、ケーシングC内で膨張して減速する。こ
のため、気体の吸い込み流れの乱れが緩和され、より効
率の良い遠心送風機を得ることができる。さらに、実施
例によれば、これと整流板5との組み合わせにより、気
体の遠心ファン部Fへの吸い込み流れは格段に安定し、
より一層の効率の向上が可能である。
【0030】更にまた、電動機の遠心ファン部の吸気口
と対向する側の面を、当該吸気口に吸い込まれる気体の
流路が漸次その流路断面が減少する形状とすることによ
り、遠心ファン部の吸い込み前で気体が縮流され、加速
される。これにより、流れの剥離が防止でき、乱流の発
生を防げることから、効率の良い遠心送風機を得ること
ができる。
【0031】また、上記した実施例によれば、電動機M
の反負荷側の軸端にスラスト軸受17を配置している。
遠心ブロワ部Fは羽根車6a、6bを回転駆動すること
により、羽根車6a、6bが吸気口3側に移動しようと
するスラスト力Tを発生する。このスラスト力Tは遠心
ブロワFの吐出風量の増加、吐出圧力の増加、あるいは
これらのためにその回転数を増加する等により増加する
傾向にある。このスラスト軸受17は、このスラスト力
を支持し、軸受15、16の負担を軽減するものであ
る。遠心ファン部Fの吸気口3側に電動機Mを配置した
構成を採用することにより、電動機Mの反負荷側ブラケ
ット14にスラスト軸受17を配置でき、スラスト力を
簡単な構成で支持することができ、結果的に軸受15、
16の負担を軽減できるという効果を得ることができ、
この点からいっても実施例のおける電動機Mと遠心ファ
ン部Fの配置は極めて合理的であるといえる。
【0032】図3は図1の反負荷側の軸受部の拡大図で
あり、スラスト軸受17としてピボット形を採用した場
合について示してある。すなわち、反負荷側ブラケット
14内にメタル17aを配置し、回転軸8の端部中央部
にに円錐形の孔17bを明け、この円錐形の孔17bと
メタル17aとの間に球17cを配置し、スタスト力T
を受けるようにしたものである。
【0033】図4はスラスト軸受17の他の例を示した
ものであり、パッド形と称するもので、回転軸8の端面
とメタル17aとの間にカーボン等の材質で構成したリ
ング状のパッド17dを配置し、スラスト力Tを面で受
けるようにしたものである。
【0034】図5はスラスト軸受17の更に他の例を示
したものであり、図3に示したピボット軸受17を変形
したものであり、受板17eに突起17fを設け、これ
を回転軸8の軸端に当接することによりスラスト力Tを
受けるようにしたものである。
【0035】なお、スラスト軸受17は上記のものに限
らず種々のものが利用可能である。
【0036】また、上記実施例の構成は、軸受の冷却と
いう点においても望ましい構成となる。すなわち、吸込
口1から吸い込まれた気体は、反負荷側ブラケット14
に当り、反負荷側ブラケット14の冷却、及び付随する
反負荷側軸受16とスラスト軸受17の冷却を行う。さ
らに、気体の吸込流れは、電動機Mの外枠9と、円筒形
ケーシングCにより形成される吸気流路20bを通り、
電動機5の冷却を行なう。電動機Mの外枠9の外周の吸
気流路20bを通った吸込流れは、さらに負荷側ブラケ
ット13に沿って流れ、遠心ファン部Fの吸気口3に流
れ込んで行き、この際に負荷側ブラケット13を冷却
し、これに取り付けられた軸受15を冷却する。このよ
うに、実施例においては遠心ブロワ部Fの吸込圧力によ
り、吸込流れは反負荷側、負荷側ブラケット14、13
に沿って流れる。これにより、軸受の冷却が適切に行わ
れ、かつ負荷側の軸受15、及び反負荷側の軸受16は
ラジアル荷重を、スラスト軸受17は軸スラスト荷重を
受けることとなるため、各軸受はその単位面積当りの軸
受荷重が低減され、軸受の高寿命化も図れる。
【0037】図6は本発明の他の実施例を示す切断正面
図であり、電動機Mの負荷側ブラケット13、および反
負荷側ブラケット14にも整流、及び冷却を考慮してフ
ィン13a,14aを設けたものである。更に、ケーシ
ングCは吸込口1、吐出口2側ともその断面が徐々に増
加するよう滑らかに構成してある。図7は反負荷側ブラ
ケット14を示したものであり、図6において矢印A1
側から見た斜視図である。図8は負荷側ブラケット13
を示したものであり、図6において矢印A2側から見た
斜視図である。図9は負荷側ブラケット13のブラケッ
トフィン13aと遠心ブロワ部Fの羽根車6aとの位置
関係を示す断面拡大図である。
【0038】反負荷側ブラケット14の表面の中央部に
は、図6、図7に示すように、先端が球状を成す突起1
4bが構成してあり、この突起14bから放射状に、図
7に示すように冷却、及び整流用のブラケットフィン1
4aが外枠9側に向かって伸びている。一般に、吸込口
1へは各種配管により気体が導入される。この配管から
吸い込まれた気体の流れは、その中心付近の流速が最も
速い。
【0039】この実施例のように構成すれば、この中心
付近の流れは反負荷ブラケット14に設けた突起14b
に当り、よどみ状態となる。そして、その周りの比較的
流速の遅い気体の流れは、周囲の放射状に伸びるフィン
14aにより、電動機Mの外枠9の外周側に案内され
る。これにより、気体の吸込流れが円滑化し、性能の低
下が少なく、電動機Mの外枠9の外側に流れを案内す
る。
【0040】また、遠心ファン部F内に気体の乱れた流
れが流入すると、羽根車効率が急激に低下する。この実
施例によれば、図6、図8に示すように、負荷側ブラケ
ット13の表面には、羽根車流入直前の流れの乱れを整
流するフィン13aを付けている。このフィン13aの
枚数は、羽根車2との音響的干渉を避けるため、羽根車
6a、6bの羽根枚数と互いに素の関係に定めてある。
このようにすれば、負荷側ブラケット13の冷却性能を
高め、負荷側軸受15の冷却をより効率的に行うことが
できる。フィン13aの出口部分は、遠心ファン部Fの
吸気口3に近過ぎると、羽根車6aの羽根枚数が有限で
あるとにより発生する羽根車6aの入口付近の圧力変動
と干渉を起こし、騒音を発生する。そこで、図9に示す
ように、フィン13aの出口部分は羽根車吸気口3より
内側に位置させる。更に、羽根車6a,6bに流入する
吸気流れの剥離を防止するために、負荷側ブラケット1
3の形状は、図6に示すように、羽根車吸気口3に向か
い滑らかな形状としてある。
【0041】図10は、図6に示したものを更に改良し
たものであり、反負荷側ブラケット14のフィン14
a、及び負荷側ブラケット13のフィン13aの形状を
変化させた場合の断面図である。すなわち、反負荷側ブ
ラケット14のフィン14a、及び負荷側ブラケット1
3のフィン13aの端部をケーシングCまで延長してこ
のケーシングCに接続し、電動機M支持の補強としてい
る。
【0042】図11は更に他の実施例を示すの断面図で
あり、ケーシングCの内径と外枠9の外径により構成さ
れる吸気流路20b中に整流板5を追加配置したもので
ある。図12は図11を矢印A3の方向から見た、電動
機Mの外枠9と反負荷側ブラケット14との斜視図であ
る。この実施例は、電動機Mの外枠9の外周の吸気流路
20bの長さが長いので、ここでの乱れの発生による性
能の低下を防ぐため、整流板5を設け、吸込流れの整流
化を図っている。整流板5の枚数は、負荷側ブラケット
13上のフィン13aと同数とし、両者の間隔はなるべ
く小さくする。整流板5は軸流方向に直線形状を成して
おり、反負荷側ブラケット14のフィン14aと整流板
5との間隔は、極力小さくする。
【0043】図13は更に他の実施例を示すの断面図
で、この実施例は、ケーシングC内部に電動機Mと遠心
ファン部Fを収容するに際し、ケーシングCの内周面全
体に吸音材21を設け、電動機Mと遠心ファン部Fを吸
音材21を介してケーシングCで包囲することにより、
低騒音化を図ったものである。この場合、特に、ケーシ
ングCと遠心ファン部Fとの間に吸音材21が配置され
ることから羽根車6a、6bの高周波成分の吸音が行わ
れる。
【0044】以上実施例においては、遠心ファン部Fを
羽根車6a、6bの2段構成の場合について説明した
が、本発明においてはこの段数に限定はなく、1段構成
であってもよく、あるいは3段以上の多段構成であって
もよい。
【0045】また、ケーシングCは円筒形である場合を
例にとって説明したが、これは筒形であればよく特に円
形である必要はなく、例えば多角形であってもよい。更
に、吸込口1、吐出口2はケーシングCに対し、その軸
方向に開口している場合について説明したが、これは例
えば軸方向と直角であっても、また斜め方向であっても
よく、その方向に限定はない。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電動機をより効率的に冷却することができ、
より効率の高い遠心送風機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す切断正面図である。
【図2】図1を2−2線に沿って切断して示す側面図で
ある。
【図3】図1の反負荷側軸受部を拡大して示す部分切断
正面図である。
【図4】反負荷側軸受部の他の例を示す部分正面図であ
る。
【図5】反負荷側軸受部の更に他の例を示す部分正面図
である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す切断正面図であ
る。
【図7】図6における電動機の反負荷側ブラケットを示
す斜視図である。
【図8】図6における電動機の負荷側ブラケットを示す
斜視図である。
【図9】図6における電動機の負荷側ブラケットと遠心
ファン部の羽根車との位置関係を示す断面拡大図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施例を示す切断正面図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施例を示す切断正面図であ
る。
【図12】図11における電動機の反負荷側ブラケット
と外枠との斜視図である。
【図13】本発明の第5の実施例を示す切断正面図であ
る。
【符号の説明】
F…遠心ファン部、M…電動機、C…円筒形ケーシン
グ、1…吸込口、2…吐出口、3…吸気口、4…排気
口、5…固定板(整流板)、6a、6b…遠心羽根車、
7…羽根車ケーシング、8…回転軸、9…外枠、13…
負荷側ブラケット、14…反負荷側ブラケット、15、
16…回転軸受、17…スラスト軸受、20a,20
b,20c…吸気流路、21…吸音材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 健吾 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 日立京葉エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 藤生 正行 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所産業機器事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外径が円筒形を成し、一側方中央部に吸気
    口を備え、他側方に排気口を備えた遠心ファン部と、 当該遠心ファン部を収容した筒形ケーシングと、 当該筒形ケーシング内で、前記遠心ファン部の吸気口側
    に収容配置し、当該筒形ケーシングの内径よりも小径の
    外径を有し、前記遠心ファン部を回転駆動する電動機と
    を具備し、 前記筒形ケーシングの前記電動機を配置した側を吸込口
    とし、 前記筒形ケーシングの前記遠心ファン部を配置した側を
    吐出口として成る遠心送風機。
  2. 【請求項2】筒形ケーシングの内径と電動機外径との間
    に遠心ファン部の吸気流路を形成したことを特徴とする
    請求項1記載の遠心送風機。
  3. 【請求項3】吸気流路の少なくとも一部には、当該吸気
    通路を通る気体の流れを整流する整流板を備えて成る請
    求項2記載の遠心送風機。
  4. 【請求項4】整流板は電動機の外枠に一体構成して成る
    請求項3記載の遠心送風機。
  5. 【請求項5】整流板は電動機を筒形ケーシングの内部に
    固定する固定部材を兼用することを特徴とする請求項4
    記載の遠心送風機。
  6. 【請求項6】吸込口は筒形ケーシングの内径よりも小径
    としたことを特徴とする請求項1記載の遠心送風機。
  7. 【請求項7】吸込口と吐出口は共に筒形ケーシングの内
    径よりも小径としたことを特徴とする請求項1記載の遠
    心送風機。
  8. 【請求項8】電動機の遠心ファン部の吸気口と対向する
    側の面は、当該吸込口に吸い込まれる気体の流路が漸次
    その流路断面が減少する形状としたことを特徴とする請
    求項1記載の遠心送風機。
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