JPH0893128A - 建築用断熱板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】壁材又は仕切り用断熱板を作るにあたり、「そ
り」のない難燃性を向上させる。 【構成】合成樹脂発泡体を介在して上下の表面板と左右
の側板よりなる断面板において、上下の表面板を珪酸化
合物で処理して不燃処理したものであり、上下の表面板
と左右の側板との間に左右対称の連結部空隙を設けた建
築用断熱板。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】建築用の壁材や間仕切用の断熱板
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は表面板として不燃ボードを使用
し、他の表面の化粧紙の間に合成樹脂発泡体を介在させ
一体成型して作っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】表面板・合成樹脂発泡
体・化粧板の三層によって作られた断熱板の欠点は断熱
板の中央部に「そり」が発生することであり、加えて不
燃ボードになりにくい欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意研究した結果本発明に到達したもので、すなわち
本発明は、合成樹脂発泡体を介在して上下の表面板と左
右両側の側板よりなる断熱板において、上下の表面板を
珪酸化合物で処理して不燃処理したものであり、上下の
表面板と左右の側板との間に左右対称の連結部空隙を有
する建築用断熱板である。

【０００５】

【作用】合成樹脂発泡体を介在して珪酸化合物で処理し
た上下の表面板で断熱板を作ったので、合成樹脂の発泡
圧は表面板に均一にかかり「そり」は発生せず、上下の
表面板によって難燃性も良好である。

【０００６】

【実施例】本発明を図面に基づいて説明する。図１は本
発明の建築用断熱板Ｄの斜視図で図２は図１のＡ−Ａ矢
視断面図で、上の表面板１と下の表面板１は珪酸化合物
処理して不燃ボードとしている。珪酸化合物としては、
珪酸アルミニウムカリウム、珪酸アルミニウムカルシウ
ム、珪酸アルミニウムナトリウム、テトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、
テトラフエノキシシラン、テトラベンジルオキシシラ
ン、珪酸カリウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ナ
トリウム、珪酸バリウム、珪酸マグネシウムなどが用い
られる。尚珪酸マグネシウムはアスベストとして使用さ
れる。何れも形状保持に合成樹脂処理して合成樹脂発泡
原液の発泡圧に変形しないようにしてある。

【０００７】表面板の厚みは３〜１０ｍｍが望ましく、
３ｍｍ以下では合成樹脂発泡原液の発泡圧で変形し、１
０ｍｍ以上になると重くなり運搬に不便であり、原価も
高くなる。上の表面板と下の表面板との間に介在させる
合成樹脂発泡体として使用されるものは、硬質ポリウレ
タンフォーム、イソシアヌレートフォーム又はフェノー
ル樹脂が用いられる。該合成樹脂発泡体の見掛け密度は
５０ｋｇ／ｍ³〜２００ｋｇ／ｍ³が用いられる。

【０００８】図３は本発明の断熱板Ｄと断熱板Ｄの接続
方法を示す断面図である。図１のように上下の表面板１
と左右の側板２の間に左右対称の連結部空隙５を設け、
連結材４で連結する。本発明の建設用断熱板は金型又は
木型で作る。

【発明の効果】表面板を難燃性の優れた珪酸化合物で処
理して上下に表面板を使用して、合成樹脂発泡原液を注
入したので、発泡圧は上下の表面板に均一にかかり、
「そり」が発生しなくなり、断熱板全体の難燃性は向上
した。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の建設用断熱板の斜視図。

【図２】図２は図１のＡ−Ａ矢視断面図。

【図３】図３は本発明の建設用断熱板の連結を説明する
断面図の一例。

【符号の説明】

１ 表面板 ２ 側板 ３ 発泡体 ４ 連結材 ５ 連結部空隙 Ｄ 建築用断熱板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】合成樹脂発泡体を介在して上下の表面板と
   左右両側の側板よりなる断熱板において、上下の表面板
   を珪酸化合物で処理したことを特徴とする建築用断熱
   板。
2. 【請求項２】上下の表面板と左右の側板との間に左右対
   称の連結部空隙を有することを特徴とする請求項１記載
   の建築用断熱板。