JPH089144B2 - 自動釘打機 - Google Patents

自動釘打機

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JPH089144B2
JPH089144B2 JP12440987A JP12440987A JPH089144B2 JP H089144 B2 JPH089144 B2 JP H089144B2 JP 12440987 A JP12440987 A JP 12440987A JP 12440987 A JP12440987 A JP 12440987A JP H089144 B2 JPH089144 B2 JP H089144B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動釘打機に関し、特に、所定間隔で多数
の釘を取外し可能に保持した釘保持帯を使用して、釘打
機のブレードの移動進路中に形成された釘の打込室へ釘
を自動的に送り、保持帯を段階的に進めて、釘を壁等の
対象物に打込むことのできる自動釘打機に関する。
従来の技術 自動釘打機は多くの種類のものが開発されており、普
通のものとして、所定間隔で多数の釘を保持した釘保持
帯を使用し、釘打機のブレードの移動進路中に形成され
た釘打込室へ釘を自動的に送り、釘保持帯を段階的に進
めて、釘を壁等の対象物に連続的に打込むことのできる
自動釘打機があり、建築現場等では欠かすことのできな
い工具となっている。
特公昭43−2198号公報には、上記の釘打機の1例が開
示されている。この公報記載の釘打機は、所定間隔で多
数の釘を取外し可能に保持した釘保持帯を使用し、該釘
保持帯から釘を外してその釘を釘打機のブレードの移動
進路中に形成された釘打込室へ送る押し込み手段と、保
持帯を段階的に進めて、釘を保持した保持帯を前記釘打
込室近くまで移動させるとともに、釘が外された保持帯
を排出するように案内する保持帯案内手段とを備えてお
り、トリガを引くことによって釘が連続的に打込まれる
ように構成されている。この釘打機は、釘保持帯が、釘
打機のハンドルに隣接して設けられたマガジンに収納さ
れ、このマガジンから釘保持帯が釘の保持帯案内手段に
送られ、釘を除去した後の保持帯は、釘打機の側面方向
に排出されるように構成されている。このため、釘打機
のハンドルとは反対側の壁面に釘打機を近接できる利点
があるので好ましい。
しかしながら、上記の釘打機に用いられる釘保持帯
は、釘の連設のため、帯が釘軸部を包むように一体的に
形成されるものであって、釘保持帯の製造が厄介である
不利がある。この不利を解消するものとして、釘とは独
立して釘保持帯を形成する例が、特公昭46−4040号公報
に記載されている。この公報に記載の釘保持帯は、底面
に釘の自動送りのための送り穴が形成され、保持帯の両
方の側縁には長手方向に一定の間隔で一対のタブが直立
して形成され、各タブには釘軸部を受入れる小さい鍵穴
形状の切り込みあるいは穴が形成されている。従って、
各釘をその軸部を両タブに渡して支持することができ、
一定間隔で多数の釘を取外し可能に保持することがで
き、これによって、釘の保持帯を釘とは無関係に製造す
ることができるようになった。
この保持帯を利用した釘打機も多く出回っているが、
かかる保持帯を用いた釘打機の場合、保持帯の両側縁に
直立タブが形成されているため、ハンドル側のマガジン
から釘打保持帯が打込室に案内されて釘が打込まれ、釘
が除去された後の保持帯がそのままハンドルとは反対側
の方向に直進して排出されるので、その方向の側に何か
の障害物があれば保持帯の排出ができないという不利が
ある。
発明が解決しようとする問題点 従って、特公昭43−2198号公報に記載の自動釘打機
に、特公昭46−4040号公報に記載の釘保持帯を使用する
ことができれば、上記の問題も解決できるのであるが、
しかしながら、特公昭43−2198号公報記載の釘打機に、
上記の特公昭46−4040号公報に記載の釘保持帯をそのま
ま使用することはできない。これは、その釘保持帯が両
側に直立タブを有しているため、その釘保持帯の給送装
置がそのまま使用できないからである。
また、公知の釘打機の場合、釘の押し込み手段を構成
する押し込み部材の釘の押し込み部分の位置が、該押し
込み部材を往復動させるピストンシリンダ手段の軸芯上
にあって、釘を保持帯から分離させる力を強くできるよ
うに構成されている。
しかし、この構成の場合、釘押し込み部材とピストンシ
リンダ手段が長手方向に直列に並ぶので給送装置全体が
大きくなり、工具全体が大型化して取り扱いが厄介にな
るという欠点があった。
従って、本発明の目的は、直立タブを形成した保持帯
を使用しつつ、釘の除去後の保持帯を釘打機の側面方向
に排出して、釘打機をハンドルとは反対側の面において
壁等の対象物に近接配置できる自動釘打機を提供するこ
とにある。
本発明の第2の目的は、直立タブを形成した保持帯を
使用しつつ、釘の除去後の保持帯を釘打機の側面方向に
排出して、釘打機をハンドルとは反対側の面において壁
等の対象物に近接配置できる自動釘打機であって、しか
も従来の工具より小型の自動釘打機を提供することにあ
る。
問題点を解決するための手段 かかる目的を達成するため、本発明による釘打機に
は、特公昭46−4040号公報に記載されるのと同様の、両
側の側縁の対向直立タブに軸部を渡して支持することに
より所定間隔で多数の釘を取外し可能に保持する釘保持
帯が使用される。また、本発明による自動釘打機におい
て、特公昭43−2198号公報記載の釘打機と同様に、釘保
持帯案内手段は、釘又は保持帯に係合して釘を進める回
転可能に取付けられた円筒状部材と、該円筒状部材を一
方向にのみ回転させるラチェット爪と、該ラチェット爪
を往復動させるピストンシリンダ手段と、ピストンシリ
ンダ手段に釘打機のリターンチャンバからの空気圧を供
給する手段とから成り、前記押し込み手段は、保持帯の
両側縁に渡した釘を釘の打込室に押し出す二股形状の押
し込み部材を含み、該押し込み部材は、前記ピストンシ
リンダ手段のピストンに連結されてラチェット爪と連動
するようになっている。
そして、本発明の自動釘打機においては、前記押し込
み部材の釘の押し込み部分の位置が、前記ピストンシリ
ンダ手段のピストンロッドの軸芯からずれており、且つ
ピストンシリンダ手段は、そのピストンロッドの軸芯が
前記円筒状部材の回転軸とラチェット爪の回転軸との間
に位置するように配置されている。
作用 このように構成したため、釘打機を小型化することが
でき、また、この釘打機では、直立タブを形成した保持
帯を使用して、該釘打機をハンドルとは反対側の壁面に
近接配置できる。
実施例 以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら
説明する。先ず、第1図及び第2図を用いて本発明によ
る自動釘打機の概略的構成について説明する。
第1図及び第2図は、本発明に係る自動釘打機1の全
体概略図を示している。この実施例に示した釘打機1
は、スレート等の平たい瓦を屋根に打込むのに適してい
る。しかし、この釘打機の打込対象物には限定されず、
壁等でも勿論よい。
釘打機1のハウジング2にはハンドル3が形成され、
ハンドル3には、コイル状に巻回された釘の連設体を収
容するマガジン4が取付けられ、マガジン4から釘打機
1の先端部(図の下端側の端部)のノーズとともに設け
られた釘の給送装置5によって、釘が連続的に供給され
る。釘打機1のハウジング2のハンドル3の端部には、
圧力流体としての圧縮空気を供給するニップル6が設け
られ、ここから圧縮空気が供給される。供給された圧縮
空気は、トリガレバー7を引くと、ハウジング2の本体
部分に設けられた主ピストンシリンダ手段のピストンの
背面(第1図の左側上端)に圧縮空気が供給され、該ピ
ストンに取付けられたブレード8が急激に図の下方に移
動させられ、給送装置5から送られる釘を打撃し、例え
ば、瓦等を屋根等の対象物に打込む。打込んだ後、例え
ば、トリガレバー7を離すと、ブレード8は元の位置す
なわち静止状態に戻され、この復帰工程において、給送
装置5は次の釘をノーズの釘打込室に配置する。
釘打機には、一般に、ノーズの先端部が屋根等の対象
物に押しつけられない限り、釘の打込みを防止するため
の安全機構が設けられる。本発明による釘打機1のノー
ズ9の先端部にも、安全機構10が設けられ、これによ
り、対象物にノーズ9の先端部が押しつけられない限
り、トリガレバー7引いてもブレード8は移動しない。
従って、釘の誤射を防止することができる。また、この
安全機構には、その押し込み深さを変化させることによ
り、釘の打込深度の調整手段を設けることもできる。
そして、ハウジング2の本体部分の端部(第1図の上
端部)には、釘打機1を覆い該釘打機ハウジング2より
一回り外方に張り出した弾性材で且つ高摩擦係数の材料
で成るリング状部材11を設けることがきる。このリング
状部材11により、屋根部分等の傾斜面に釘打機1を置い
ても、釘打機は屋根を滑り落ちることがなくなり、ま
た、釘打機本体の重い部分が瓦等の割れ易いものに接触
しないので、破損防止にもなる。なお、このリング状部
材11は、図示の位置に限らず任意の位置に取付けること
ができる。例えば、ハンドル3の周囲やマガジン4の周
縁部分に設けてもよく、更には複数の個所に取付けても
よい。
また、本発明の釘打機1の場合、第2図に明らかなよ
うに、釘を打込んだ後の保持帯16は釘打機1の給送装置
5の側面から排出され、これにより、安全機構10が設け
られたノーズ9の側には、不要の保持帯が排出されない
ので、この面を例えば近接する壁面等にも十分に近づけ
ることができるし、また、瓦等の打込対象物の穴に釘を
打込む場合にも、その打込位置を決め易いという利点が
ある。
第3図以降には、本発明の最も重要な特徴となる釘の
給送装置5及びノーズ9の部分が詳細に示されている。
給送装置5及びノーズ9は、相互に一体的に形成されて
釘打機1の先端側を構成している。従って、以下の説明
における給送装置5とノーズ9については、必要がない
限り区別して説明しない。
なお、給送装置5の主たる役割は、両側の側縁の対向
直立タブに軸部を渡して支持することにより所定間隔で
多数の釘を取外し可能に保持した釘保持帯12(特公昭46
−4040号公報参照)を、マガジン4から引き出してその
まま各釘をノーズ9の打込室に送ることであり、ノーズ
9の主たる役割は、ブレード8の先端部を案内して打込
室から瓦等の取付け部材を屋根板等に打込むことであ
り、ノーズ9には、先の説明のように安全機構10も設け
られる。
先ず、第3図〜第6図を参照すると、給送装置5及び
ノーズ9の左側面図、正面図、右側面図及び第4図の矢
印VI方向から見た平面図が示されている。なお、第4図
〜第6図において説明の便宜上、一部において切除され
た断面図が示されており、特に、第4図では、説明の便
宜上、通常有るべきカバーが外され、想像線でその輪郭
が示されている。また、第7図〜第9図はそれぞれ、第
4図のVII−VII線断面図、第3図のVIII−VIII線断面
図、及び第4図のIX−IX線断面図を示している。これら
の図面から明らかなように、給送装置5とノーズ9は、
釘打機1のハウジング2の先端部(図面では下端側部
分)にねじ等によって固く連結される基体14と、該基体
14に対して保持帯12及び釘13を打込室に案内する壁面を
形成するカバー15とを備え、このカバー15は、ヒンジ16
によって開閉できるように基体14に取付けられている。
なお、このカバー15は第1図に図示のように、マガジン
4の開閉蓋によって重ねられ、該開閉蓋を閉じるとその
開閉が自由にできないようにロックされるのが好まし
く、これにより、釘打機の作動中に不用意に外れる事故
を防ぐことができる。
本発明による自動釘打機の給送装置5においては、特
公昭46−4040号公報に記載されるのと同様の、両側の側
縁の対向直立タブに軸部を渡して支持することにより所
定間隔で多数の釘13を取外し可能に保持する釘保持帯12
(第2図、第5図及び第7図を参照)が使用される。こ
のため、給送装置5には、マガジン4から釘付の保持帯
12を引き出して釘をノーズ9の打込室18の近くに案内
し、釘を除去した後の保持帯を排出する釘保持帯案内手
段と、打込室近くに案内された釘13を保持帯12から外し
て打込室に押し込む押し込み手段とが設けられている。
また、ノーズ9には、打込室18を含むブレード8の案内
通路19が形成されており、第4図のように、ノーズ先端
部を打込位置に向けると、釘13の自重、または主ピスト
ンシリンダ装置20のリターンチャンバ21からの残り空気
圧によって、釘13はノーズの先端部の穴23から少し外側
に突出する。なお、釘13が落下しないように、案内通路
19の先端部は先細に形成されている。このように、釘13
を少し突出させているため、平板状瓦部材(図示せず)
の穴に確実に釘を位置決めすることができ、更に、この
釘部分を瓦部材の穴に入れた状態にすれば、釘打機のノ
ーズを移動させることにより、該瓦部材の位置を適正な
位置に屋根板上でずらすことができる。
給送装置5の釘保持帯案内手段は、釘付の保持帯12の
底面に形成された送り穴に係合して各釘13を進める回転
可能に取付けられた円筒状部材25と、該円筒状部材25を
一方向にのみ回転させるラチェット爪26と、該ラチェッ
ト爪26を往復動させるピストンシリンダ装置27と、ピス
トンシリンダ装置27に釘打機のリターンチャンバ21から
の空気圧を供給する通路(図示せず)とを備えている。
円筒状部材25の回転のため、該円筒状部材の外周であっ
て側縁部分には、ラチェット爪26に噛み合う歯面28が一
定間隔で複数形成されている。なお、このラチェット爪
26は円筒状部材25の2つの側縁に形成された歯面28、28
(第4図参照)に係合するように二股状に形成されても
よく、これにより、円筒状部材25を確実に回転させ、釘
保持帯12を確実に進める。この釘保持帯12の送りのた
め、ラチェット爪によって回転させられる円筒状部材25
の外周面の中央には突起29が一定間隔で複数設けられて
いる。この突起29は、釘保持帯12の底面に形成された送
り穴に係合して釘保持帯12を進行方向に進める。なお、
円筒状部材25は、第8図に最も良く示されるように、回
転軸30がノーズ基体14に回転可能に固定されている。ま
た、この回転軸30にはつまみ32が第8図の下端側に設け
られ、これにより、釘保持帯12の装填時において円筒状
部材25を手動で回転させることができる。
なお、第7図に最もよく示されるように、カバー15は
釘13を等間隔で保持した釘保持帯12の案内のための空間
33を形成しており、このため、カバー15の表面には第1
図に示すように、***部分33′が形成されている。この
ように、***部分が設けられるのは、釘保持帯12は、そ
の両側縁に直立タブを有しこのタブに軸部を渡して釘13
を保持しているため、一定の高さの空間を必要とするか
らである。また、カバー15の内側であって、このカバー
に対面する側には、釘保持帯12の底面が移動する溝が形
成されている。この溝には、円筒状部材25の突起29が突
出しており、これによって釘保持帯12を進める。なお、
この溝部分の上流側の面には、釘保持帯12の逆送りを防
止する弾性爪34が設けられるのが好ましい。更に、カバ
ー15には、打込室19に送られる1つ手前の釘13の逆送り
を防止するための肩部分36を有し、全体がばね35で付勢
され且つ枢動可能に軸支された逆送防止部材37が設けら
れるのが好ましい。
釘13を保持帯12から打込室15に押し込む押し込み手段
は、保持帯12の両側縁に渡した釘13を釘の打込室18に押
し出す二股形状の押し込み部材38を含み、該押し込み部
材38は、ピストンシリンダ手段27のピストン39に連結さ
れている。更に詳しくは、押し込み部材38はピストン39
にボルトにより一体的に固定されており、ピストンシリ
ンサ装置27にリターンチャンバ21から圧縮空気が送られ
ると、装置内のコイルばね40の力に抗して該ピストン39
が第7図の右側に移動し、これにより、押し込み部材38
も第7図の左側位置から右側に移動し、円筒状部材25
の回転によって送られてくる次の釘の軸部を保持する位
置に移動する。そして、圧縮空気がなくなると、コイル
ばね40の力によりピストン39が第7図の位置に復帰し、
同時に、押し込み部材38も第7図の位置に復帰するの
で、釘が保持帯から外されて打込室18へ移される。
押し込み部材38は二股状に形成されており、特に、そ
の脚部分42、42の間隔は、釘保持帯12の両側縁に形成さ
れた各タブの外側に位置する間隔として形成され、釘保
持帯12に保持された釘13を打込室18に押し込む。また、
この押し込み部材38を第7図の左右に移動できるように
するため、該押し込み部材38には、円筒状部材25の回転
軸30を逃げる長穴41が形成されている。
ラチェット爪26は、ピストン39に連結された押し込み
部材38と連動するように連結されており、この連結の様
子は第7図に詳しく示されている。すなわち、ラチェッ
トユニット26は、回転軸43によって、押し込み部材38に
旋回可能に取付けられており、押し込み部材38(ひいて
はピストン39)の移動長さより短く移動して円筒状部材
25を所定角度だけ回転させるように、回転軸43は、押し
込み部材38の長穴44によって支持されている。そして、
ラチェット爪26とピストン39との間には引っ張りばね45
が取付けられ、ラチェット爪26を通常時第7図の時計方
向へ回転するように引っ張り、ピストン39の左側移動の
際に、円筒状部材25の歯面28にラチェット爪26が係合す
ることが保証されている。なお、ラチェット爪26には、
ピストン39に向けて水平に延びる延長部46が形成され、
この延長部46は、押し込み部材38のスライド部分47によ
ってラチェット爪26の逆方向の回転を防止している。
本発明の自動釘打機においては、前記押し込み部材38
の釘の押し込み部分すなわち脚部分42の位置が、ピスト
ンシリンダ装置27のピストン39の軸芯からずれており、
且つピストンシリンダ装置27は、そのピストン39の軸芯
が円筒状部材25の回転軸30とラチェット爪26の回転軸43
との間に位置するように配置されている。このように配
置することにより、円筒状部材25とピストンシリンダ装
置27が直列に並ぶことがなくなり、しかも釘の押し込み
力は十分に強く維持したままで、給送装置5ひいてはノ
ーズ9の小型化を図ることができる。
第9図は、釘保持帯12に長い釘を保持させた場合、そ
の軸部分を案内通路19内に配置及び保持するための逆止
爪49が設けられた例を示している。この逆止爪49は、必
須のものではなく、必要に応じて設ければよい。
また、第4図及び第8図に示すように、釘の案内通路
19の先端部は、先細に形成されている。しかし、釘をブ
レード8によって打込むと、該先端部は開き釘を外へ打
込む。このため、ノーズ先端部は一対のチャック50、50
によって構成されている(第3図参照)。各チャック50
は、回転軸51によって支持されており、通常時にはばね
52によって閉じる方向に付勢されている。なお、このチ
ャックは、釘の打込みによって十分に開くように、それ
ぞれ長く形成されている。
本発明の釘打機の釘の給送及び打込の動作について説
明する。先ず、マガジン4の蓋を開け、また給送装置5
のカバー15を開ける(第4図を参照されたい)。そし
て、マガジン4から釘13を保持した釘保持帯12を引き出
し、この釘保持帯12の底面の送り穴に円筒状部材25の突
起29を合わせ、つまみ32の回転によって先頭の釘を逆送
防止部材37の肩部分36に係合させる。この状態でカバー
15を閉じ、マガジン4の蓋も閉じる。これで、釘の打込
の準備完了である。その青とノーズ9の先端部を対象物
に押し付けてトリガレバー7を有効にし、該レバーを引
くとブレード8が駆動され、これにより、主ピストンシ
リンダ装置20のリターンチャンバ21に圧縮空気が供給さ
れる。この圧縮空気は給送装置5のピストンシリンダ装
置27のシリンダに供給され、ピストン39を第7図の右側
へ移動させ、押し込み部材38を左側へ移動させるととも
に、長穴44の分だけ遅れてラチェット爪26が右側へ移動
し歯面28に係合して円筒状部材25を所定角度だけ1ステ
ップ進める。これにより、釘13が打込室18に隣接する位
置に移動する。
ブレード8は空打ちした後に元に位置に復帰すると、
リターンチャンバの圧縮空気がなくなり、コイルばね40
によってピストン39が第7図の位置に復帰し、押し込み
部材38の脚部分42、42が釘を保持帯12から外して打込室
18に押し込む。この押し込みによって、釘13は打込室18
に移動し、自重またはリターンチャンバ21からの圧縮空
気によって案内通路19を通って、第4図に図示のよう
に、釘13の先端部を突出させた状態にする。これによ
り、釘の先端部で、例えば、瓦等の屋根材の取付け穴を
探るのに利用でき、また穴に入れた状態で瓦等を適正位
置にずらすことができる。なお、ピストン39の復帰の際
には、ラチェット爪26は、ばね45の力に抗して回転軸43
を中心に第7図の反時計方向に旋回し、爪が円筒状部材
25の歯面28には何ら係合せず、このため円筒状部材にも
回転力を作用させない。
第4図の状態でトリガレバー7を引くと、再度ブレード
8が駆動され、案内通路19から先端部を少し突出した釘
13が該ブレード8によって打込まれ、打込の後ブレード
8は復帰する。そしてこの復帰により、次の釘13が再び
案内通路19に送りこまれて、打込の用意が完了する。以
下この順序で釘の打込作業が行われる。なお、釘13はは
ずされた後の保持帯12は、給送装置5の側面から排出さ
れる。この様子が第2図及び第7図に示されている。以
上が本発明による釘打機の釘の給送及び打込み動作の説
明である。
ノーズ9には安全機構10が設けられている。この安全
機構10は、第1図、第3図、第4図及び第8図に示され
ており、第1図及び第4図に示すように、チャック50の
左側すなわちマガジン4の反対側に設けられている。安
全機構10は、1枚の可動板54と、この可動板54からトリ
ガレバー7の引き金作用を有効にするように延びるアー
ム55(第1図参照)を備え、ノーズ先端部を屋根等の対
象物に押し付けると、トリガレバー7が有効に作用す
る。可動板54には、チャック50の回転軸51に対して上下
にスライドできるように、回転軸51の位置には長穴56が
形成されている。そして、この可動板54を下方に押圧す
るように付勢するばね57が、基体14と可動板54の立ち上
がり片58との間に設けられている。なお、可動板54のス
ライドの方向が上下に規制されるように、ノーズの基体
14には、チャック50の旋回を邪魔しない位置に、2つの
ピン59、59が設けられ、各ピン59に対して長穴60が形成
される。更に、ばね57の部分には、可動板が上下にスラ
イドでき且つばね57が支持されるように棒状体61が取付
けられている。
上記安全機構10の部分には、釘の打込深度の調整装置
を取付けることができる。本実施例においては、可動板
54の先端部に打込深度調整装置63(第3図参照)が設け
られている。該打込深度調整装置は、第3図に示すよう
に、可動板54の先端部に配置され、先端部より突出でき
る細長い可動板64と、安全機構の可動板54の下端に固着
され、前記の可動板64を釘打機1の上下方向にスライド
可能に保持するほぼ半円形状の案内板65と、該案内板に
回転可能に取付けられ、前記の可動板64の長穴に嵌合し
て回転により可動板64を上下させてその突出量を調整す
る回転カム部材66と、この回転カム部材66を回転させる
レバー67とから成る。
かかる構成で成る打込深度調整装置63は、第3図に示
すように、レバー67を左右に旋回させると可動板64の突
出量が変化してブレード8の釘13に対する打込長さが相
対的に変化し、これにより、釘の打込深度が調整され
る。更に詳しくは、レバー67を反時計方向に回すと、回
転カム部材66のカム部分が可動板64を上方に移動させ、
該可動板64の突出量が減り、釘13の打込深度が深くな
る。逆に、レバー67を時計方向に回すと、可動板64の突
出量が増し、釘13の打込深度が浅くなる。なお、レバー
67の回転角に対する可動板64の突出量を計るため、レバ
ーに突起を設けるとともに、案内板65の表面にレバーの
突起に係合するクリップ穴68を複数設けるのが好まし
い。これによって、レバー67の旋回量が規定され、この
旋回量を、可動板64の打込深度の目盛りに換えることが
できる。
第4図に示すように、本実施例では、安全機構の可動
板54の裏面の先端部の側には、釘13の先端部を案内する
案内板69が設けられる。この案内板69により、釘13の先
端部がノーズの釘案内通路19から真っ直ぐに案内され、
釘13の打込不良を最少にすることができる。なお、この
案内板69は、細長い板ばね材で成るのが好ましく、先端
部は、第4図に図示のように、釘13の先端部の側に曲が
り、釘13と弾性的に係合して釘13の頭部が通過できるよ
うになっている。また、その係合部分には三角形状の切
り込みが形成されて打込前に突出した釘軸部の先端部分
をその切り込みで案内するように形成されているのが好
ましい。
更に、本実施例の釘打機の給送装置5及びノーズ9を
構成する基体14の先端部には、第5図及び第6図に示す
ように、延長アーム70が下方に延びて、このアーム70に
は瓦や屋根等の対象物に対してころがり接触するボール
71が設けられる。このボール71によって、例えば、瓦等
の、釘打機のノーズ先端部の接触によって壊れ易いもの
が対象物であっても、それを壊したりあるいは割ること
なく簡単に位置決めすることができる。なお、このボー
ル70は、ローラによって置き換えてもよく、またその位
置も、図示の位置に限られず、例えば、ノーズ先端部に
も設けることができる。
発明の効果 本発明によれば、特公昭46−4040号公報に記載される
のと同様の釘保持帯を使用でき、また、特公昭43−2198
号公報記載の釘打機と同様に、釘保持帯は釘打機の側面
から排出される構成となっており、更に、押し込み部材
の釘の押し込み部分の位置が押し込み部材のピストンシ
リンダ手段のピストンロッドの軸芯からずれ、且つピス
トンシリンダ手段は、そのピストンの軸芯が保持帯前進
用の円筒状部材の回転軸とラチェット爪の回転軸との間
に位置するように配置されているので、釘打機の給送装
置を小型化することができ、これにより、釘打機全体を
小型化することができ、また、この釘打機では、直立タ
ブを形成した保持帯を使用して、該釘打機をハンドルと
は反対側の壁面に対しても、十分に近接配置して、釘を
その壁際に打込むことができ、また、マガジンやハンド
ルとは反対の側のノーズの面には保持帯の排出通路がな
いので、打込対象となる屋根材等の穴を探るのも容易に
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による釘打機の正面図、第2図は釘打機
の平面図、第3図は第1図の釘打機の給送装置及びノー
ズの左側面図、第4図は第3図の給送装置及びノーズに
ついてカバーを外し且つ一部を破断して示す正面図、第
5図は第3図の給送装置及びノーズの一部破断右側面
図、第6図は第4図の矢印VI方向から見た一部破断平面
図、第7図は第4図のVII−VII線断面図、第8図は第3
図のVIII−VIII線断面図、第9図は第4図のIX−IX線断
面図である。 符号の説明 1……釘打機、2……ハウジング 3……ハンドル、4……マガジン 5……給送装置、7……トリガレバー 8……ブレード、9……ノーズ 10……安全機構、11……保護部材 12……保持帯、13……釘 14……基体、15……カバー 16……ヒンジ、18……打込室 19……案内通路、21……リターンチャンバ 25……円筒状部材、26……ラチェット爪 27……ピストンシリンダ装置 29……突起、32……つまみ 34……弾性爪、35……ばね 37……逆送防止部材、38……押し込み部材 39……ピストン、40……コイルばね 45……引っ張りばね、46……延長部 47……スライド部分、49……逆止爪 50……チャック、51……回転軸 52……ばね、54……可動板 55……アーム、63……打込深度調整装置 64……可動板、65……案内板 66……カム部材、67……レバー 69……案内板、70……延長アーム 71……ボール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定間隔で多数の釘を取り外し可能に保持
    した釘の保持帯を使用し、該保持帯から釘を外してその
    釘を釘打機のブレードの移動進路中に形成された釘の打
    込室へ送る押し込み手段と、保持帯を段階的に進めて、
    釘を保持した保持帯を前記釘打込室近くまで移動させる
    とともに、釘が外された保持帯を側面方向に排出するよ
    うに案内する保持帯案内手段とを備えた自動釘給送装置
    を有する自動釘打機において、 前記釘の保持帯は、両側の側縁に直立タブを有し且つそ
    の対向直立タブに軸部を渡して支持することにより所定
    間隔で多数の釘を取外し可能に保持しており、前記保持
    帯案内手段は、保持帯に係合して釘を進める回転可能に
    取付けられた円筒状部材と、該円筒状部材を一方向にの
    み回転させるラチェット爪と、該ラチェット爪を往復動
    させるピストンシリンダ手段と、ピストンシリンダ手段
    に釘打機のリターンチャンバからの空気圧を供給する手
    段とから成り、前記押し込み手段は、保持帯の両側縁に
    渡した釘を釘の打込室に押し出す二股形状の押し込み部
    材を含み、該押し込み部材は、前記ピストンシリンダ手
    段のピストンに連結されてラチェット爪と連動し、更
    に、前記押し込み部材の釘の押し込み部分の位置が、前
    記ピストンシリンダ手段のピストンロッドの軸芯からず
    れており、且つ前記ピストンシリンダ手段は、そのピス
    トンロッドの軸芯が前記円筒状部材の回転軸とラチェッ
    ト爪の回転軸との間に位置するように配置されているこ
    とを特徴とする自動釘打機。
  2. 【請求項2】円筒状部材には外側につまみが設けられ、
    このつまみの回転により釘付の保持帯を初期装填するこ
    とができる特許請求の範囲第1項記載の釘打機。
  3. 【請求項3】釘打機のノーズ及び給送装置の先端部に
    は、釘を打込む対象物の面をころがるローラまたはボー
    ルが設けられ、釘打機先端部を対象物面に沿って案内さ
    せる特許請求の範囲第1項記載の釘打機。
  4. 【請求項4】釘打機のマガジンとは反対の側のノーズに
    は安全機構が設けられ、この安全機構には、釘の打込深
    度調整装置が設けられている特許請求の範囲第1項記載
    の釘打機。
  5. 【請求項5】打込室に押し込められた釘は、該釘の自重
    によって、または釘打機のリターンチャンバから送られ
    る与圧によって、ノーズ先端部から一部突出するように
    構成された特許請求の範囲第1項記載の釘打機。
  6. 【請求項6】ラチェット爪は、ピストンシリンダ手段の
    ピストンに対して一定の遊びをもって連結されている特
    許請求の範囲第1項記載の釘打機。
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