JPH088921B2 - 超音波パルスドプラ診断装置 - Google Patents

超音波パルスドプラ診断装置

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JPH088921B2
JPH088921B2 JP5159836A JP15983693A JPH088921B2 JP H088921 B2 JPH088921 B2 JP H088921B2 JP 5159836 A JP5159836 A JP 5159836A JP 15983693 A JP15983693 A JP 15983693A JP H088921 B2 JPH088921 B2 JP H088921B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波パルスドプラ法
に基づく超音波パルスドプラ診断装置において、特に生
体内の低流速血流の検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野で用いられる超音波パルスドプ
ラ診断装置は、生体内の臓器をBモード断層像(超音波
のビーム方向に対応した線を平面上に設定し、この線を
超音波の伝搬時間に相当する軸とし、この軸上にエコー
強度に応じた明るさ、又は濃さで表示する。この軸をビ
ーム走査に合わせて移動させ被検体断面を画像表示する
方法。)で実時間表示すると共に、生体内に流れている
血流の情報、例えば血液の平均流速、速度分散又は流速
スペクトラムなども併せて実時間で表示する。Bモード
断層像は、超音波パルスビームを生体に送信し、生体内
からのエコー信号を受信し、このエコー信号に検波、増
幅及び波形整形などの処理を施してその振幅を輝度信号
に変換し、超音波ビームを走査することによって断層像
が得られる。
【0003】一方、Bモード断層像と併せて表示されて
いる血流情報は、パルスドプラ法に基づいて血球からの
エコーのドプラシフトを計測することによって得られ
る。パルスドプラ法は、走査している超音波ビームの各
ビーム方向について超音波パルスを所定の周期で複数回
生体に順次送り、それぞれその生体内から返ってくるエ
コー信号を受信し、超音波パルスによるエコー信号の位
相変化、すなわちドプラシフト周波数を検出する方法で
ある。このドプラシフト周波数の検出は、通常エコー信
号を直交位相検波して得られるエコーの複素信号によ
る。
【0004】パルスドプラ法により順次受信されたエコ
ー信号は、血流からのドプラシフトを受けたエコーによ
るドプラ成分と、生体内部にある血流以外の静止又は動
きの少ないエコー源、例えば心臓壁又は血管壁のような
低い速度で動く臓器からのエコーによるクラッタ成分と
が含まれている。また、細い血管は、太い血管に比べ一
般にクラッタ成分が多い。これは超音波ビームの広がり
によって血管部と血管部以外とに超音波が照射されるた
めである。このような場合、エコー信号からドプラ成分
のみを抽出し、ドプラシフト周波数を精度よく計測する
ためには、エコー信号におけるクラッタ成分を抑圧する
必要がある。
【0005】図7にドプラ成分とクラッタ成分の振幅ス
ペクトルの一例を示す。図(a)にクラッタ成分が大き
い場合の一例を示し、図(b)にクラッタ成分が小さい
場合の一例を示す。図に示すようにクラッタ成分の振幅
はドプラ成分の振幅より大きく、一般に数十dBの差が
ある。このクラッタ成分の振幅は局所的に変化し、ドプ
ラ成分は振幅の高いクラッタに重畳する場合と振幅の低
いクラッタに重畳する場合とがある。このように、クラ
ッタ成分とドプラ成分とが局所的に変化するため、エコ
ー信号も局所的に変化する。
【0006】このクラッタ成分を抑圧するため、通常、
高域通過のFIR(Finite ImpulseResponse)フィルタ
又はMTI(Moving Target Indication) フィルタを用
いてエコー信号をフィルタリングし、周波数の低いクラ
ッタ成分を排除する。このフィルタリングは、一般的に
エコー信号が直交位相検波された後の複素信号、すなわ
ち実数部信号I(以下、信号Iと呼ぶ)と虚数部信号Q
(以下、信号Qと呼ぶ)との各々について行われてい
る。そして、フィルタの出力は位相変化、すなわちドプ
ラシフト周波数を検出するように信号処理され、血流情
報へと変換される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように高域通過
フィルタによって、エコー信号に含まれる低周波のクラ
ッタ成分が抑圧されるが、血流速度の遅い、つまりドプ
ラシフト周波数の低いドプラ成分もこれによって抑圧さ
れる。また高域通過フィルタの低周波領域における減衰
量を少なくして低流速血流の検出能力を改善しようとす
ると、クラッタ成分の除去が不十分となる。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、クラッタ成分を効率的に抑圧
し、低流速血流の検出能が優れた超音波パルスドプラ診
断装置の実現を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、エコー信号
を瀘波してドプラ情報計算回路に与える高域通過フィル
タ手段の低周波領域における減衰量を、エコー信号の振
幅又は強度に応じて調節する。本発明は、低周波領域に
おける減衰量を調節可能な高域通過フィルタ手段と、エ
コー信号の振幅又はエネルギー強度を少なくとも1つの
閾値と比較することによりそのエコー信号を複数のレベ
ルに分類するエコー信号分類手段と、振幅の小さいレベ
ルに分類されたエコー信号ほど前記高域通過フィルタ手
段の低周波領域における減衰量を少なくする減衰量調節
手段とを備え、前記エコー信号分類手段で用いられる前
記閾値が、前記エコー信号に対応する超音波の生体内伝
搬距離に対応して調節されることを特徴とする。
【0010】また、本発明では、前記高域通過フィルタ
手段に、低周波領域における減衰量が異なりかつエコー
信号が並列的に入力される複数の高域通過フィルタを設
け、減衰量調節手段がエコー信号のレベルに応じて前記
複数の高域通過フィルタの出力のうちの一つを選択する
構成とすることもできる。更に、エコー信号分類手段
が、同一ビーム方向に対して複数回送信される超音波パ
ルスの初回送信に対する前記エコー信号についてのみ分
類を行う構成とすることもできる。
【0011】
【作用】本発明において、エコー信号分類手段は、エコ
ー信号の振幅又は強度を少なくとも1つの閾値と比較す
ることによりそのエコー信号を複数のレベルに分類す
る。この分類結果は、エコー信号に占めるクラッタ成分
の量の多少を示す。この分類の際に用いられる閾値は、
当該エコー信号に対応する超音波の生体内伝搬距離に対
応して調節される。このような調節の結果、生体内にお
ける超音波の伝搬損失によるエコー信号の減衰の影響を
排除して、生体のどのような深さについてのエコー信号
に対しても、クラッタ成分量の判定において適切な閾値
を用いることができる。減衰量調節手段は、前記分類の
結果に応じ、振幅又は強度の小さいレベルに分類された
エコー信号ほど減衰量が少なくなるように高域通過フィ
ルタ手段の低周波領域の減衰量を調節する。エコー信号
は、このようにして減衰量が調節された高域通過フィル
タ手段に対して入力されて瀘波された後、ドプラ情報計
算回路に入力され、ドプラ情報算出に供される。
【0012】ここで、高域通過フィルタ手段として、低
周波領域における減衰量が異なる複数の高域通過フィル
タを含む構成を採用した場合、それら複数の高域通過フ
ィルタには、エコー信号がそれぞれ入力される。減衰量
調節手段は、エコー信号分類手段の分類結果に応じてそ
れら複数の高域通過フィルタの出力のうち一つを選択
し、ドプラ情報計算回路に対して出力させる。なお、こ
のほかにも、高域通過フィルタ手段としては、低周波領
域における減衰量が例えばフィルタの係数の調整等によ
り調節可能な単体の高域通過フィルタを用いることも可
能である。
【0013】なお、複数個の前記超音波パルスの各送信
に対するエコー振幅値はほぼ等しく、初回送信のエコー
信号のみの測定を行うことにより、信号処理の迅速化が
可能である。
【0014】
【実施例】図1に本発明の一実施例による超音波パルス
ドプラ診断装置の概略構成を示す。
【0015】図1において、多数の微小振動子を有する
超音波探触子1の出力側は、超音波ビームを送波するた
めの高周波パルス発振器と、エコーを受信する受信器
と、超音波ビームのスキャンを行うための遅延回路とを
有する送受信回路2に接続される。送受信回路2の出力
側は、断層データ処理装置101とドプラ信号処理装置
102とに接続されている。
【0016】前記断層データ処理装置101は、Bモー
ド断層像を得るための装置であり、信号検波処理、受信
信号の増幅、信号波形の整形などを行う受波整形検波回
路3と、この受波整形検波回路3の出力信号をデジタル
信号に変換するためのA/Dコンバータ4とを備え、こ
のA/Dコンバータ4の出力側は、画像表示処理をする
ためのデジタル・スキャン・コンバータ(以下、DSC
と呼ぶ)を有する画像表示発生回路9に接続される。
【0017】また、前記ドプラ信号処理装置102は、
ドプラシフト周波数を検出し、生体の血流情報を得るた
めの装置であり、受信信号の増幅及び直交位相検波処理
を行う直交位相検波回路5と、その出力側に接続される
検波出力をデジタル信号に変換するためのA/Dコンバ
ータ6と、その出力側に接続されるクラッタ成分を抑圧
するためのクラッタ抑圧回路7と、その出力側に接続さ
れる血流情報計算回路8とを備える。血流情報計算回路
8は、ドプラシフト周波数の検出、すなわち血流の平均
流速、速度分散又は流速スペクトラムの算出と、算出値
に応じた符号化などを行う回路である。そして、血流情
報計算回路8の出力側は、画像表示発生回路9に接続さ
れている。この画像表示発生回路9の出力側は、CRT
を有する表示器10が接続されている。
【0018】本発明に係る前記クラッタ抑圧回路7の構
成を図2に示す。図2に示すクラッタ抑圧回路7は、A
/Dコンバータ6の出力信号である信号75I及び信号
75Qからエコー信号の振幅を計算するための振幅計算
部71と、エコー信号の振幅を閾値で分類するためのエ
コー信号振幅分類部701とクラッタ成分を抑圧するた
めの振幅適応高域通過フィルタリング部76I及び76
Qとを有する。このエコー信号振幅分類部701は、所
定の振幅閾値をデータとして有する閾値テーブル74と
この閾値テ−ブル74のデータの振幅と振幅計算部71
の振幅を比較するための比較器72とその出力信号を保
持するためのラッチ73とを有する。次に、図を用いて
クラッタ抑圧回路7の動作の説明を行う。図2のクラッ
タ抑圧回路7には、直交位相検波回路5の出力信号であ
る信号I及び信号Qが、A/Dコンバータ6I及び6Q
でA/D変換されたデジタル信号75I及び信号75Q
が力される。この信号75I及び信号75Qは、振幅計
算部71に入力される。
【0019】振幅計算部71は、エコー信号の振幅Aを A=(I2 +Q2 1/2 (1) と計算する。この(1)式による演算結果は、超音波パ
ルスの送信回数と同数得ることが可能である。しかし、
この振幅Aの個々の信号の大きさはほぼ等しく、初回送
信におけるエコー信号の振幅Aのみを用いる。この振幅
計算部71による(1)式の計算結果である振幅Aと、
閾値テーブル74内の閾値hとの、比較を比較器72に
より行う。この閾値テーブル74は記憶装置を有し、振
幅Aの閾値hのデータを保持する。この閾値hは超音波
の伝搬距離における伝搬損失を考慮して図3に示すよう
に音波の伝搬距離dの関数として与えらている。また、
この問題hは図示されていないゲイン情報21に応じて
変化させることができる。
【0020】比較器72の出力信号は、図示されていな
い制御回路からの初回送信信号22のタイミングによ
り、ラッチ73において振幅Aの比較結果として保持さ
れる。この比較器72の比較結果は、A≧hのとき
“1”に、それ以外のとき“0”になる。
【0021】ラッチされた比較器72の出力信号と信号
75I及び信号75Qとは、振幅適応高域通過フィルタ
リング部76I及び76Qに入力される。この振幅適応
高域通過フィルタリング部76I及び76Qは、図4に
示すようにLフィルタ(低周波数帯域における減衰量の
少ない高域通過FIRフィルタ)と、Hフィルタ(低周
波数帯域における減衰量の多い高域通過FIRフィル
タ)とを有しており、この2つのフィルタの周波数特性
の一例を図5に示す。振幅適応高域通過フィルタリング
部76I及び76Qでは、比較器72の出力が“1”の
場合、Hフィルタが選択され、比較器72の出力が
“0”の場合、Lフィルタが選択されて信号75I及び
信号75Qをフィルタリングする。
【0022】次に、本発明の実施例の動作について説明
する。初めに、送受信回路2からの高周波パルスが探触
子1に印加されることにより、探触子1から超音波ビー
ムを生体内に送波する。生体内から返ってくるエコー
は、探触子1で受信され送受信回路2に入力される。送
受信回路2で所定の処理をされたエコー信号は、断層デ
ータ処理装置101とドプラ信号処理装置102に入力
される。断層データ処理装置101に入力されるエコー
信号には、受波整形検波回路3により、検波増幅及び波
形整形などの信号処理が行われ、その出力がA/Dコン
バータ4でデジタル信号に変換され後、DSC(Dig
ital Scan Converter)を含む画像
表示発生回路9に入力され、この画像表示発生回路9に
より、Bモード断層画像としてCRT表示器10に表示
される。
【0023】一方、ドプラ信号処理装置102に入力さ
れるエコー信号は、直交位相検波回路5で増幅及び直交
位相検波されて信号I及び信号Qの直交信号として出力
される。この信号Iと信号Qの直交信号がそれぞれA/
Dコンバータ6でデジタル信号に変換された後、クラッ
タ抑圧回路7に入力される。
【0024】クラッタ抑圧回路7は、初めに初回送信に
おけるエコー信号の振幅Aが(1)式により計算され
る。(1)式の計算結果である振幅Aは比較器72にお
いて閾値テーブル74内に予め保持されている閾値hと
比較される。比較器72の比較結果は、振幅適応高域通
過フィルタリング部76I及び76Qに入力される。比
較器72の出力は、A≧hのときに“1”であり、この
場合振幅適応高域通過フィルタリング部76I及び76
QではHフィルタが選択される。これ以外の場合、Lフ
ィルタが選択される。このようにエコー信号の振幅に応
じて低周波帯域における減衰量の異なる高域通過フィル
タが適応的に選択される。
【0025】エコー信号は、図7を用いて説明したよう
にドプラ成分とクラッタ成分とを有する。この図7に示
すエコー信号を、本発明に係る図5に示す高域通過フィ
ルタによりフィルタリングする一例を図6に示す。図6
(a)にクラッタ成分が大きい場合の一例を示し、図6
(b)にクラッタ成分が小さい場合の一例を示す。
【0026】エコー信号が大きい場合、つまりクラッタ
成分が大きい場合、本発明では、振幅適応高域通過フィ
ルタリング部のHフィルタが選択される。この場合の一
例を図6(a)に示す。この場合、クラッタ成分が抑圧
されると共に、低周波域のドプラ成分も幾分抑圧され
る。これは、従来の装置でHフィルタのみを用いた結果
と等価である。ただし、従来の装置によりHフィルタの
みを用いる場合は、エコ−信号が小さい時もドプラ成分
が抑圧される。また、従来の装置によりLフィルタのみ
を用いる場合は,クラッタ成分の抑圧が不十分である。
【0027】エコー信号が小さい場合、つまりクラッタ
成分が小さい場合、本発明では、振幅適応高域通過フィ
ルタリング部のLフィルタが選択される。この場合の一
例を図6(b)に示す。これはクラッタ成分の振幅が小
さいため、Lフィルタを用いてもクラッタ成分を十分抑
圧でき、ドプラ成分の減衰が少なくて済み、低流速血流
の検出能力を改善できる。
【0028】超音波パルスドプラ診断装置においては、
クラッタ成分の振幅が局所的に変化するため、本発明に
よりエコー信号(クラッタ成分)の振幅に応じて適応的
にフィルタを切り換えることにより、効率的にクラッタ
を抑圧できる。
【0029】以上により、クラッタ成分が抑圧された信
号Iと信号Qの直交信号が血流情報計算回路8に入力さ
れる。血流情報計算回路8は、ドプラシフト周波数の検
出、すなわち血流の平均流速、速度分散又は流速スペク
トラムの算出と、算出値に応じたコーディングなどの信
号処理が行われる。そして、血流情報計算回路8の出力
は、画像表示発生回路9に入力され、血流情報がBモー
ド断層像と併せてCRT表示器10に表示される。
【0030】図2では、説明を簡単にするため、エコー
の振幅を大きいか小さいかの2つに分類しているが、2
つ以上の分類数も可能である。また、この分類を振幅A
により行っているが、強度A2 (=I2 +Q2 )により
分類しても同じ効果がある。また、振幅適応高域通過フ
ィルタリング部を2つのフィルタを切り換えることによ
り行っているが、1つのFIR又はIIR(Infinite I
mpulse Response)フィルタを備え、このフィルタの係数
を変化させることによる方法も可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単にエコー信号の振幅又は強度の大きさにより高域通過
フィルタ手段の低周波成分における減衰量を調節するだ
けでなく、エコー信号の振幅又は強度の大きさの判断基
準となる閾値を超音波の生体内における伝搬距離に応じ
て調節することにより、生体の浅部から深部にわたっ
て、クラッタ成分を効率的に抑圧しつつ低流速血流のド
プラ成分の検出能力を改善することが可能となる。
【0032】また、本発明によれば、エコー信号分類手
段が、同一ビーム方向に対して複数回送信される超音波
パルスの初回送信に対する前記エコー信号についてのみ
分類を行う構成とすることにより、信号処理の迅速化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波パルスドプラ診断装置の概
略構成を説明する図である。
【図2】本発明の実施例に係るクラッタ抑圧回路の概略
ブロック図である。
【図3】本発明の実施例に係るエコー信号の振幅閾値の
設定の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例に係る振幅適応高域通過フィル
タリング部の概略構成図である。
【図5】本発明の実施例に係る高域通過フィルタの周波
数特性の一例を示す図である。
【図6】エコー信号の振幅の周波数特性と本発明の実施
例に係る高域通過フィルタの周波数特性との関係を示す
図である。
【図7】エコー信号の振幅の周波数特性の一例を示す図
である。
【符号の説明】
1 探触子 2 送受信回路 3 受波整形検波回路 4、6、6I、6Q A/Dコンンバータ 5 直交位相検波回路 7 クラッタ抑圧回路 8 血流情報計算回路 9 画像表示発生回路 10 表示器 71 振幅計算部 72 比較器 73 ラッチ 74 閾値テーブル 76 振幅適応高域通過フィルタリング部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波パルスを生体内に送信する送信装
    置と、その超音波パルスによる生体からのエコーを受信
    する受信装置と、受信されたエコー信号に基づき生体組
    織のドプラ情報を求めるドプラ情報計算回路とを備える
    超音波パルスドプラ診断装置において、前記エコー信号の振幅を測定する振幅測定手段と、 前記エコー信号を瀘波して前記ドプラ情報計算回路に与
    える高域通過フィルタ手段であって、低周波領域におけ
    る減衰量を調節可能な高域通過フィルタ手段と、 前記エコー信号の振幅を少なくとも1つの閾値と比較す
    ることにより、前記エコー信号を複数のレベルに分類す
    るエコー信号分類手段と、 前記エコー信号振幅分類手段による分類の結果、振幅の
    小さいレベルに分類されたエコー信号ほど前記高域通過
    フィルタ手段の低周波領域における減衰量を少なくする
    減衰量調節手段と、 を備え、 前記エコー信号分類手段で用いられる前記閾値は、前記
    エコー信号に対応する超音波の生体内伝搬距離に対応し
    て調節される ことを特徴とする超音波パルスドプラ診断
    装置。
  2. 【請求項2】 超音波パルスを生体内に送信する送信装
    置と、その超音波パルスによる生体からのエコーを受信
    する受信装置と、受信されたエコー信号に基づき生体内
    組織のドプラ情報を求めるドプラ情報計算回路とを備え
    る超音波パルスドプラ診断装置において、前記エコー信号の強度を測定する強度測定手段と、 前記エコー信号を瀘波して前記ドプラ情報計算回路に与
    える高域通過フィルタ手段であって、低周波領域におけ
    る減衰量を調節可能な高域通過フィルタ手段と、 前記エコー信号の強度を少なくとも1つの閾値と比較す
    ることにより、前記エコー信号を複数のレベルに分類す
    るエコー信号分類手段と、 前記エコー信号強度分類手段による分類の結果、強度の
    小さいレベルに分類さ れたエコー信号ほど前記高域通過
    フィルタ手段の低周波領域における減衰量を少なくする
    減衰量調節手段と、 を備え、 前記エコー信号分類手段で用いられる前記閾値は、前記
    エコー信号に対応する超音波の生体内伝搬距離に対応し
    て調節される ことを特徴とする超音波パルスドプラ診断
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の超音波パ
    ルスドプラ診断装置において、 前記高域通過フィルタ手段は、低周波領域における減衰
    量が異なる複数の高域通過フィルタを有し、前記エコー
    信号はこれら各高域通過フィルタに並列的に入力され、 前記減衰量調節手段は、前記エコー信号のレベルに応じ
    て前記複数の高域通過フィルタのうちの一つを選択し、 前記高域通過フィルタ手段は、選択された一つの高域通
    過フィルタの出力信号を出力する ことを特徴とする超音
    波パルスドプラ診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    超音波パルスドプラ診断装置において、 前記エコー信号分類手段は、同一ビーム方向に対して複
    数回送信される超音波パルスの初回送信に対する前記エ
    コー信号についてのみ分類を行い、前記同一ビーム方向
    に対して複数回送信される超音波パルスについてのエコ
    ー信号のすべてに対し、前記高域通過フィルタ手段にお
    いて前記初回送信に対するエコー信号の分類の結果に基
    づく前記減衰量を適用する ことを特徴とする超音波パル
    スドプラ診断装置。
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JPH0716227A (ja) 1995-01-20

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