JPH088851Y2 - 建築施工計画用セル画 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、建築施工計画に用いるセル画に関する。

［従来の技術］ 一般に、建築物を迅速かつ安価に施工するには、施工
計画が綿密になされなければならい。

特に、揚重機等の施工機械についての施工計画では、
敷地や建物の条件に合わせて最適な施工機械を選択採用
する必要がある。

従来、施工機械の種類や大きさを選定するに際して、
敷地や建物の計画図に施工機械の諸寸法や作業範囲等の
図を描き加えながら適用可能かどうか等の検討をしてい
た。

［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来の計画方法では、施工機械の
諸寸法や作業範囲等の図を何度も描き加えたり、描き直
したりしなければならず、作業が繁雑で時間がかかる等
の問題点があった。

本考案は、上記従来の問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、極めて簡単かつ迅
速に施工計画を立てることができる建築施工計画用セル
画を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の建築施工計画用セル画は、透明は台紙に施工
機械の諸寸法や作業範囲を表わした図を描いて成ること
を特徴とする。

［実施例］ 以下、本考案の一実施例について図面を参照しながら
説明する。

第１図はセル画であって、例えば、アウトリガー1aを
備えたホイールクレーン１等の施工機械の平面図が描か
れている。該セル画には、施工機械の形や大きさ等の諸
寸法および作業範囲（本実施例ではブーム施回範囲２）
を表した図が描かれていると共に、例えば、アウトリガ
ーの設置寸法や、ブームの揚重能力と作業可能範囲の関
係寸法等が記載されていて、施工機械の能力が的確に把
握できるようになっている。このように、セル画には施
工機械の種類やその規模および作業能力等が解るような
図が描かれている。本実施例では施工機械の平面が描か
れているが、立面図等、施工計画に必要な施工機械の図
であればいずれでもよい。

また、上記セル画の台紙としては、透明な合成樹脂製
の用紙であって、線画等を直接描くことができるか、或
いは複写して表わすことができるものであれば、いずれ
でもよい。

従って、上記セル画を使用して、例えば第２図に示す
ような配置の敷地および建物における施工計画を検討す
るには、セル画を第２図の配置図の上に重ね合わせる
と、セル画の台紙が透明であるため、第３図に示すよう
に、敷地および建物の配置図が透けて、セル画に描かれ
ている施工機械と重ね合わせて見ることができる。

そこで、施工機械の大きさや設置位置が適当かどうか
とか、施工に合ったものかどうかとか、を検討する。

設置が不可能と判断されれば、別の施工機械を描いた
セル画を重ね合わせて、同様の検討を繰り返し、最適の
施工機械を選定する。

［考案の効果］ 施工機械の全体図および作業範囲を描いたセル画を、
敷地や建物の配置図の上に単に重ね合わせるだけで、施
工可能かどうか直ちに判断することができるので、施工
機械の選定や見積が迅速かつ簡単にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のセル画の一実施例を示す図、第２図は
施工計画する敷地および建物の配置図、第３図は敷地お
よび建物の配置図に透明なセル画を重ね合わせた状態の
重ね合わせ図である。 １…ホイールクレーン、1a…アウトリガー、２…ブーム
旋回範囲。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】透明な台紙に施工機械の諸寸法や作業範囲
   を表わした図を描いて成ることを特徴とする建築施工計
   画用セル画。