JPH0888478A - 蓋体係止機構 - Google Patents

蓋体係止機構

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Publication number
JPH0888478A
JPH0888478A JP22466294A JP22466294A JPH0888478A JP H0888478 A JPH0888478 A JP H0888478A JP 22466294 A JP22466294 A JP 22466294A JP 22466294 A JP22466294 A JP 22466294A JP H0888478 A JPH0888478 A JP H0888478A
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JP
Japan
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lid
main body
edge
positioning
locking mechanism
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Application number
JP22466294A
Other languages
English (en)
Inventor
Harutoshi Yoshimura
春俊 吉村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH0888478A publication Critical patent/JPH0888478A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本体部1の下方側に設けられた掛止爪6は、
蓋体8の下縁部分を前後方向及び左右方向について位置
規制する。蓋体8は、上縁部分に設けられた位置決め突
起12,12を本体部1の上方側に設けられた位置決め
孔3,3に嵌合させることにより、上下方向の位置決め
をされる。 【効果】 本体部1と蓋体8との熱膨張率の差により温
度変化によってこれら本体部1及び蓋体8間に寸法の差
が生じても、本体部1の上方側部分に対する蓋体8の移
動がないので、この蓋体8の開閉が常に円滑に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体部の開口部を開閉
するための蓋体を該本体部に対して係止させる蓋体係止
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、開口部を有する筐体状の本体部と
この本体部に係止され該開口部を開閉する蓋体とを有す
る筐体装置が提案されている。この筐体装置において、
上記本体部内には、上記開口部を介して、種々の物体や
装置が収納される。
【0003】そして、上記筐体装置において、上記蓋体
は、上記本体部に対して蓋体係止機構を介して支持され
て、上記開口部を開閉可能としている。
【0004】上記蓋体係止機構としては、上記蓋体の一
方側の縁部近傍を上記本体部の一方側部分に対して回動
可能に取り付けるヒンジと、この蓋体の他方側の縁部近
傍を該本体部の他方側部分に係合させる係合手段とを備
えるものがある。この係合手段は、上記蓋体の上記本体
部よりの離間を阻止するものである。この係合手段とし
ては、該本体部に設けられた嵌合孔に嵌入係合する嵌合
部材を用いることができる。
【0005】すなわち、上記蓋体は、上記係合手段によ
る上記本体部への係合を解除された状態においては、上
記ヒンジを介して回動可能であり、上記開口部を開閉す
ることができる。そして、上記蓋体は、上記開口部を閉
蓋した状態において、上記係合手段により上記本体部に
対して係合されることにより、該開口部を閉蓋した状態
を維持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な筐体装置においては、上記本体部と上記蓋体とは、互
いに異なる材料により形成される場合がある。例えば、
上記本体部を鉄やアルミニウムの如き金属材料により形
成し、上記蓋体をいわゆるABS樹脂の如き合成樹脂材
料により形成する場合がある。
【0007】このように、上記本体部と上記蓋体とを形
成する材料が互いに異なる場合には、これら本体部と蓋
体とは、互いに熱膨張率が異なることとなる。すると、
環境温度が変化したとき、上記本体部と上記蓋体とは、
寸法の変化量が互いに異なることとなる。
【0008】このような寸法の変化量の差は、上記本体
部と上記蓋体とが上記ヒンジにおいて係合されているた
め、上記係合手段の部分に現れる。そして、この寸法の
変化量の差は、上記ヒンジから上記係合手段までの距離
が長い程、大きな距離として現れる。例えば、この寸法
の変化量の差は、上記本体部を鉄またはアルミニウムに
より形成し、上記蓋体をABS樹脂により形成し、上記
ヒンジより上記係合手段までの距離を1m程度とし、使
用可能な補償温度を−20゜Cより+50゜C(15±
35゜C)とした場合には、4mm(±2mm)程度に
達する。
【0009】すなわち、この場合、上記係合手段は、1
5゜Cにおける標準の係合状態に対して、上記蓋体の上
記本体部に対する寸法が±2mm程度変化しても、該蓋
体を該本体部に対して係合させることができなければな
らないこととなる。
【0010】したがって、上述のような蓋体係止機構に
おいては、環境温度が変化した場合に、上記係合手段に
よる上記蓋体の上記本体部に対する係合が不可能になる
虞れがある。また、環境温度が変化しても上記係合手段
による上記蓋体の上記本体部に対する係合が可能である
ようにするためには、上記係合手段の構成の複雑化や大
型化が招来されることとなる。
【0011】また、特に、上記ヒンジを上記蓋体の下方
側の縁部近傍に配設し、上記係合手段を該蓋体の上方側
の縁部近傍に配設した場合においては、環境温度の変化
により、該蓋体の上縁部の上記本体部に対する位置が変
化してしまい、体裁上、意匠上の支障が生ずる虞れがあ
る。
【0012】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、本体部に対してこの本体部と異
なる材料により形成された蓋体を係止させこの蓋体によ
る該本体部に設けられた開口部の開閉を可能とする機構
であって、補償温度内において環境温度の変化があって
も、該蓋体の該本体部に対する係合状態を常に良好な状
態に維持することができるようになされた蓋体係止機構
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係る蓋体係止機構は、蓋
体の一方側の縁部近傍に配設され本体部に設けられた掛
止部に掛合してこの一方側の縁部より該蓋体の他方側の
縁部に亘る方向に直交する方向についてこの蓋体の一方
側の縁部の移動を規制する被掛止部材と、該蓋体の他方
側の縁部近傍に配設され該本体部に設けられた位置決め
部に係合してこの他方側の縁部より該蓋体の一方側の縁
部に亘る方向についてこの蓋体の該本体部に対する位置
決めを行う被位置決め部材と、該蓋体の他方側の縁部近
傍に配設され該本体部に設けられた係合部に係合してこ
の蓋体の該本体部よりの離間を阻止する係合手段とを備
えたものである。
【0014】なお、「上記蓋体の一方側の縁部よりこの
蓋体の他方側の縁部に亘る方向に直交する方向」には、
上記本体部より離間する方向及びこの本体部の表面部に
沿う方向のいずれもが含まれる。
【0015】また、本発明は、上記蓋体係止機構におい
て、上記蓋体は、長方形状の略々平板状に形成されたも
のとし、この蓋体の一方側の縁部よりこの蓋体の他方側
に縁部に亘る方向が、この蓋体の長手方向となっている
こととしたものである。
【0016】さらに、本発明は、上記各蓋体係止機構に
おいて、上記被掛止部材は、上記蓋体が上記被位置決め
部材の上記位置決め部に対する係合により位置決めされ
ている状態において、上記掛止部に対する掛合を維持し
たままの状態で、この掛止部に対し、該蓋体の一方側の
縁部より他方側の縁部に亘る方向について、補償温度範
囲内において該蓋体及び上記本体部の熱膨張率の差によ
って生ずる該蓋体と該本体部との間の寸法変化の差分以
上の距離に亘って、移動可能となされていることとした
ものである。
【0017】
【作用】本発明に係る蓋体係止機構においては、蓋体の
一方側の縁部近傍に配設され本体部に設けられた掛止部
に掛合してこの一方側の縁部より該蓋体の他方側の縁部
に亘る方向に直交する方向についてこの蓋体の一方側の
縁部の移動を規制する被掛止部材と、該蓋体の他方側の
縁部近傍に配設され該本体部に設けられた位置決め部に
係合してこの他方側の縁部より該蓋体の一方側の縁部に
亘る方向についてこの蓋体の該本体部に対する位置決め
を行う被位置決め部材と、該蓋体の他方側の縁部近傍に
配設され該本体部に設けられた係合部に係合してこの蓋
体の該本体部よりの離間を阻止する係合手段とを備えて
いるので、上記蓋体の上記本体部に対する位置は、この
蓋体の他方側の縁部を基準として決まる。
【0018】また、上記蓋体係止機構において、上記蓋
体は、長方形状の略々平板状に形成されたものとし、こ
の蓋体の一方側の縁部よりこの蓋体の他方側に縁部に亘
る方向をこの蓋体の長手方向とすると、上記蓋体と上記
本体部との寸法の差が生じ易い方向について、該蓋体の
他方側の縁部を基準とする該本体部に対する位置決めが
行える。
【0019】さらに、上記各蓋体係止機構において、上
記被掛止部材は、上記蓋体が上記被位置決め部材の上記
位置決め部に対する係合により位置決めされている状態
において、上記掛止部に対する掛合を維持したままの状
態で、この掛止部に対し、該蓋体の一方側の縁部より他
方側の縁部に亘る方向について、補償温度範囲内におい
て該蓋体及び上記本体部の熱膨張率の差によって生ずる
該蓋体と該本体部との間の寸法変化の差分以上の距離に
亘って、移動可能となされていることとした場合には、
上記蓋体の上記本体部に対する位置がこの蓋体の他方側
の縁部を基準として決まるとともに、補償温度範囲内に
おいて上記掛止部の上記被掛止部材に対する掛合が維持
される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0021】本発明に係る蓋体係止機構は、図1に示す
ように、開口部を有する筐体状の本体部1とこの本体部
1に係止され該開口部を開閉する蓋体8とを有する筐体
装置において使用されるものである。
【0022】この筐体装置において、上記本体部1内の
空間部2には、上記開口部を介して、種々の物体や装
置、例えば、ディスクチェンジャ装置の如き電子機器が
収納される。
【0023】そして、本発明に係る蓋体係止機構は、上
記筐体装置において、上記蓋体8を上記本体部1に対し
て支持し、上記開口部を開閉可能とするものである。
【0024】上記本体部1は、鉄やアルミニウムの如き
金属材料により形成されている。この本体部1は、縦長
の筐体状に形成され、前面部が略々全面に亘って開口部
となされている。
【0025】上記蓋体8は、いわゆるABS樹脂の如き
合成樹脂材料により、上記本体部1の開口部に対応した
縦長の長方形状の略々平板状に形成されている。
【0026】上記蓋体8の一方側の縁部近傍、すなわ
ち、下縁部近傍には、図2に示すように、被掛止部材と
なる左右一対の被係止爪16,16が、背面部より後方
側に向けて突設されている。これら被係止爪16,16
は、それぞれ水平となされた平板状の爪であって、先端
側が、両側側に向けて拡幅された拡幅部17,17とな
されている。
【0027】上記各被係止爪16,16は、上記本体部
1の前面部の下方側に設けられた掛止部となる係止爪6
に掛合する。この係止爪6は、上記開口部の下方側部分
より、水平な平板状の爪として前方側に向けて突設され
るとともに、先端側部分が、上方側に向けて略々直角に
屈曲形成されている。そして、この係止爪6は、上記各
被係止爪16,16に対応する左右一対の切り欠き部
7,7を有している。これら切り欠き部7,7は、上記
各被係止爪16,16の基端側部分の幅に対応した幅を
有して形成されている。
【0028】すなわち、上記各被掛止爪16,16は、
基端側部分を上記各切り欠き部7,7に対して上方側よ
り嵌入されると、上記拡幅部17,17を上記掛止爪6
の先端側部分の後方側に位置させ、この掛止爪6により
掛合される。
【0029】上記各被係止爪16,16は、上記各切り
欠き部7,7に上方側より嵌合されて上記係止爪6に掛
合されたとき、上記蓋体8の一方側の縁部より該蓋体8
の他方側の縁部に亘る方向(すなわち、上下方向)に直
交する方向、すなわち、前後方向及び左右方向につい
て、この蓋体8の下縁部の上記本体部1に対する移動を
規制する。このとき、上記各被係止爪16,16は、上
下方向については、上記蓋体8の上記本体部1に対する
移動を可能としている。
【0030】そして、上記蓋体8の他方側の縁部近傍、
すなわち、上縁部近傍には、被位置決め部材となる左右
一対の位置決め突起12,12が、この蓋体8の背面部
より後方側に向けて突設されている。
【0031】これら位置決め突起12,12は、上記本
体部1の上方側部分に設けられた位置決め部となる左右
一対の位置決め孔3,3に対応して嵌入係合して、上記
蓋体8の該本体部1に対する上下方向についての位置決
めを行うものである。
【0032】これら位置決め突起12,12は、先端側
の下面部がこの位置決め突起12の先端側に向いたテー
パ部15となされることにより、先端側ほど厚さが薄く
なされている。そして、これら位置決め突起12,12
の基端側の下面部は、位置決め部14となされている。
【0033】また、上記各位置決め孔3,3は、上記本
体部1の前面部に、上記開口部の上方側に位置して、入
り口部を前方側に向けて形成されている。これら位置決
め孔3,3は、これら位置決め孔3,3内の底面部が、
これら位置決め孔3,3の入り口部近傍において、該入
り口側に向いたテーパ面18となされることにより、該
入り口側ほど開口が広くなされている。そして、これら
位置決め孔3,3の奥側の底面部は、略々水平面となさ
れ、位置決め面部4となされている。
【0034】そして、上記蓋体8の上縁部近傍には、係
合手段となるロック筒9が配設されている。このロック
筒9は、略々円筒状に形成され、上記蓋体8を前後に貫
通し、この蓋体8に対して回動可能となされて配設され
ている。このロック筒9は、前端面を上記蓋体8の前面
部上に臨ませている。このロック筒9の前端面は、この
ロック筒9を回転操作するための回動操作部13となさ
れている。
【0035】上記ロック筒9の後端側は、上記蓋体8の
背面側に突出され、ロック突起10を有している。この
ロック突起10は、上記ロック筒9の外周面側に突出形
成されている。
【0036】このロック筒9は、上記本体部1に設けら
れた係合部となるロック孔5に嵌入係合して、上記蓋体
8の該本体部1よりの離間を阻止するものである。
【0037】すなわち、上記ロック孔5は、上記上記ロ
ック筒9に対応した円形の孔であるとともに、上記ロッ
ク突起10に対応した切り欠き部11を有している。こ
の切り欠き部11は、上記ロック孔5の内部において
は、このロック孔5を中心とする回転方向に拡大されて
いる。したがって、上記ロック筒9は、上記ロック突起
10を上記切り欠き部11に対応させて上記ロック孔5
に嵌入された後、回動操作されることにより、該ロック
突起10を該ロック孔5内における該切り欠き部11の
拡大部内に移動させ、このロック孔5より抜けないよう
になされる。
【0038】この蓋体係止機構において、上記蓋体8を
上記本体部1に取り付けるには、まず、図3及び図4に
示すように、上記各被掛止爪16,16を上記掛止爪6
の各切り欠き部7,7に上方側より対応して嵌入させる
ことにより、これら被掛止爪16,16に対して該掛止
爪6の先端側部分を掛止させる。
【0039】そして、次に、図3中の矢印A及び図5に
示すように、上記蓋体8の上縁側部分を、上記本体部1
側に移動させると、上記各位置決め突起12,12が、
上記各位置決め孔3,3に対応して嵌入する。このと
き、上記各位置決め突起12,12は、まず、上記テー
パ部15,15を上記各位置決め孔3,3の底面部のテ
ーパ面18,18に当接させ、上記蓋体8が上記本体部
1に接近されることに応じて、該テーパ部15,15を
該テーパ面18,18に摺接させつつ上記各位置決め面
部4,4上に乗り上げる。
【0040】そして、上記蓋体8が上記本体部1に対し
て接合されて閉蓋状態となされると、上記各位置決め面
部4,4上には、図6及び図7に示すように、上記各位
置決め突起12,12の位置決め部14,14が載置さ
れた状態となる。
【0041】このとき、上記蓋体8の上記本体部1に対
する位置は、上記位置決め部14及び上記位置決め面部
4の位置、すなわち、この蓋体8の上縁部近傍を基準と
して決まっている。したがって、図7中矢印Lで示す上
記蓋体8の上下方向の長さが、この蓋体8の熱膨張等に
より、上記本体部1に対して変化しても、この蓋体8の
上縁側部分の上記本体部1に対する位置は、移動しな
い。
【0042】そのため、この蓋体係止機構においては、
上記蓋体8の長さが上記本体部1に対して変化しても、
上記ロック筒9は、上記ロック孔5に対して、常に、良
好な状態で嵌入係合することができる。
【0043】また、この蓋体係止機構においては、上記
蓋体8の長さが上記本体部1に対して変化しても、この
蓋体8の上縁側部分の該本体部1に対する位置が移動し
ないため、体裁上、意匠上の支障が生じない。
【0044】そして、上記被掛止爪16,16は、上記
蓋体8が上記各位置決め突起12,12の上記各位置決
め孔3,3に対する係合により位置決めされている状態
において、上記掛止爪6に対する掛合を維持したままの
状態で、この掛止爪6に対し、該蓋体8の一方側の縁部
より他方側の縁部に亘る方向、すなわち、上下方向につ
いて、図7中矢印B及び矢印Cで示すように、補償温度
範囲内において該蓋体8及び上記本体部1の熱膨張率の
差によって生ずる該蓋体8と該本体部1との間の寸法変
化の差分以上の距離に亘って、移動可能となされてい
る。
【0045】すなわち、上記本体部1と上記蓋体8とを
形成する材料が互いに異なるので、これら本体部1と蓋
体8とは、互いに熱膨張率が異なる。そのため、環境温
度が変化したとき、上記本体部1と上記蓋体8とは、寸
法の変化量が互いに異なることとなる。
【0046】そして、この寸法の変化量の差は、例え
ば、上記本体部1が鉄またはアルミニウムにより形成さ
れ、上記蓋体8がABS樹脂により形成され、上記位置
決め突起12,12より上記各被掛止爪16,16まで
の距離が1m程度であるとし、使用可能な補償温度を−
20゜Cより+50゜C(15±35゜C)とした場合
には、4mm(±2mm)程度である。
【0047】したがって、上記掛止爪6の先端側部分の
上方側に屈曲された部分は、15゜Cにおける上記各被
掛止爪16,16の標準の位置に対して、これら被掛止
爪16,16が上下方向に±2mm程度移動しても、こ
れら被掛止爪16,16に対する掛止を維持できるとと
もに、これら被掛止爪16,16の移動を阻害しない程
度の上下方向の長さを有している。
【0048】なお、本発明に係る蓋体係止機構は、上述
した例の如く、上記蓋体8の一方側の縁部より他方側の
縁部に亘る方向を上下方向とした構成に限定されず、該
蓋体8の一方側の縁部より他方側の縁部に亘る方向を左
右方向として構成してもよい。また、この場合におい
て、上記本体部1は、上記開口部を前面部に有するもの
に限定されず、該開口部を上面部に有するものとしても
よい。
【0049】さらに、本発明に係る蓋体係止機構におい
て、上記位置決め部及び上記被位置決め部材は、図8に
示すように、上記本体部1に配設された位置決め筒21
及びこの位置決め筒21の内孔22に嵌入係合される位
置決め棒20としてもよい。上記位置決め棒20は、上
記蓋体8の他方側の縁部近傍に、上記本体部1に向けて
突設されている。この位置決め棒20は、上記位置決め
筒21の内孔22への嵌合が円滑に行えるように、先端
側が、先端側ほど縮径されたテーパ状となされている。
上記位置決め筒21は、上記内孔22の開口端を上記蓋
体8に突設された上記位置決め棒20に向けて、上記本
体部1に配設されている。
【0050】この場合においても、上記蓋体8の長さが
上記本体部1に対して変化しても、上記ロック筒9は、
上記ロック孔5に対して、常に、良好な状態で嵌入係合
することができる。
【0051】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る蓋体係止機
構においては、蓋体の一方側の縁部近傍に配設され本体
部に設けられた掛止部に掛合してこの一方側の縁部より
該蓋体の他方側の縁部に亘る方向に直交する方向につい
てこの蓋体の一方側の縁部の移動を規制する被掛止部材
と、該蓋体の他方側の縁部近傍に配設され該本体部に設
けられた位置決め部に係合してこの他方側の縁部より該
蓋体の一方側の縁部に亘る方向についてこの蓋体の該本
体部に対する位置決めを行う被位置決め部材と、該蓋体
の他方側の縁部近傍に配設され該本体部に設けられた係
合部に係合してこの蓋体の該本体部よりの離間を阻止す
る係合手段とを備えている。
【0052】そのため、この蓋体係止機構においては、
上記蓋体の上記本体部に対する位置は、この蓋体の他方
側の縁部を基準として決まる。したがって、上記係合手
段は、上記係合部に対して、常に、良好な状態で係合す
ることができる。
【0053】また、上記蓋体係止機構において、上記蓋
体は、長方形状の略々平板状に形成されたものとし、こ
の蓋体の一方側の縁部よりこの蓋体の他方側に縁部に亘
る方向をこの蓋体の長手方向とすると、上記蓋体と上記
本体部との寸法の差が生じ易い方向について、該蓋体の
他方側の縁部を基準とする該本体部に対する位置決めを
行うことができる。
【0054】さらに、上記各蓋体係止機構において、上
記被掛止部材は、上記蓋体が上記被位置決め部材の上記
位置決め部に対する係合により位置決めされている状態
において、上記掛止部に対する掛合を維持したままの状
態で、この掛止部に対し、該蓋体の一方側の縁部より他
方側の縁部に亘る方向について、補償温度範囲内におい
て該蓋体及び上記本体部の熱膨張率の差によって生ずる
該蓋体と該本体部との間の寸法変化の差分以上の距離に
亘って、移動可能となされていることとした場合には、
上記蓋体の上記本体部に対する位置をこの蓋体の他方側
の縁部を基準として決めることができるとともに、補償
温度範囲内において上記掛止部の上記被掛止部材に対す
る掛合を維持することができる。
【0055】すなわち、本発明は、本体部に対してこの
本体部と異なる材料により形成された蓋体を係止させこ
の蓋体による該本体部に設けられた開口部の開閉を可能
とする機構であって、補償温度内において環境温度の変
化があっても、該蓋体の該本体部に対する係合状態を常
に良好な状態に維持することができるようになされた蓋
体係止機構を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓋体係止機構を有する筐体装置の
構成を示す分解斜視図である。
【図2】上記筐体装置の蓋体の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】上記筐体装置の構成を示す斜視図である。
【図4】上記筐体装置において上記蓋体が開蓋されてい
る状態を一部を破断して示す側面図である。
【図5】上記筐体装置において上記蓋体を閉蓋する途中
の状態を一部を破断して示す側面図である。
【図6】上記筐体装置において上記蓋体の閉蓋が完了し
た状態を一部を破断して示す側面図である。
【図7】上記蓋体係止機構の要部の構成を示す要部縦断
面図である。
【図8】上記蓋体係止機構の要部の構成の他の例を示す
要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 本体部 3 位置決め孔 4 位置決め面部 6 掛止爪 8 蓋体 9 ロック筒 10 ロック突起 12 位置決め突起 14 位置決め面部 16 被掛止爪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体の一方側の縁部近傍に配設され、本
    体部に設けられた掛止部に掛合して、この一方側の縁部
    より該蓋体の他方側の縁部に亘る方向に直交する方向に
    ついてこの蓋体の一方側の縁部の移動を規制する被掛止
    部材と、 上記蓋体の他方側の縁部近傍に配設され、上記本体部に
    設けられた位置決め部に係合して、この他方側の縁部よ
    り該蓋体の一方側の縁部に亘る方向についてこの蓋体の
    該本体部に対する位置決めを行う被位置決め部材と、 上記蓋体の他方側の縁部近傍に配設され、上記本体部に
    設けられた係合部に係合して、この蓋体の該本体部より
    の離間を阻止する係合手段とを備えた蓋体係止機構。
  2. 【請求項2】 蓋体は、長方形状の略々平板状に形成さ
    れ、この蓋体の一方側の縁部よりこの蓋体の他方側に縁
    部に亘る方向が、この蓋体の長手方向となっている請求
    項1記載の蓋体係止機構。
  3. 【請求項3】 被掛止部材は、蓋体が被位置決め部材の
    位置決め部に対する係合により位置決めされている状態
    において、掛止部に対する掛合を維持したままの状態
    で、この掛止部に対し、該蓋体の一方側の縁部より他方
    側の縁部に亘る方向について、補償温度範囲内において
    該蓋体及び本体部の熱膨張率の差によって生ずる該蓋体
    と該本体部との間の寸法変化の差分以上の距離に亘っ
    て、移動可能となされている請求項1、または、請求項
    2記載の蓋体係止機構。
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