JPH0887149A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH0887149A
JPH0887149A JP6248277A JP24827794A JPH0887149A JP H0887149 A JPH0887149 A JP H0887149A JP 6248277 A JP6248277 A JP 6248277A JP 24827794 A JP24827794 A JP 24827794A JP H0887149 A JPH0887149 A JP H0887149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
image forming
moving
image
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6248277A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Mizunuma
昇 水沼
Seiichiro Kameda
誠一郎 亀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6248277A priority Critical patent/JPH0887149A/ja
Publication of JPH0887149A publication Critical patent/JPH0887149A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置の主要部を構成する本体枠手段
の強度及び精度向上を図り、同時に移動光学走査手段の
摺動面をその他の筐体部分と一体的に構成した、いまま
でにない新規な技術を提供するものであり、また、簡単
な構成で光軸対称に余白形成手段を移動可能とする。 【構成】本体枠手段1は一枚の金属シート材をプレス加
工により一体的に形成されたもので、上面に開口部を有
する略箱形で、外側面上部は外側に向けて略水平に折れ
曲がったフランジ部8を有し、さらに、前記移動光学走
査手段の移動手段と当接し、該移動光学走査手段を摺動
させるための摺動面2a,2bがその他の筐体部分と一
体的に構成されたことを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿走査を行う移動光
学走査手段及びその他の画像形成手段とをそれぞれの所
要位置に配設する本体枠手段を有する画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置においては
図9に示される様な、移動光学走査手段を配設し、かつ
装置本体の主要画像形成手段や部品、例えばドラムカー
トリッジ、カートリッジ支持ユニット、定着装置、給紙
ガイド及び各種カバー類等をあらかじめ設定された位置
へ固定配置する為の本体フレームが使用されていた。
【0003】前記本体フレームは表面処理鋼板(ジンコ
ート鋼板あるいはボンデ鋼板等)を折り曲げ、各角部に
おいて、溶接あるいはビスによる締結手段で強度を保持
したメインフレーム130を母体にして、図示されない
内部部品の組立時に組立容易性の為、別体構成となった
側板131が内部部品組付後、ビス締結して取り付けら
れる。
【0004】さらに、移動光学走査手段には光学機構部
品である不図示の移動走査体(ミラー台)と、これを滑
らかに移動支持可能にする光学レール133及びその抜
け止目134が組み込まれている。
【0005】また、レンズユニット140及びレンズユ
ニット移動用レール141、その他の光学部品(図示せ
ず)があらかじめ調整固定され、画像トラブルの原因を
作るフレア防止の為に黒色に彩色されたレンズ台132
が前記メインフレーム130の下方からレンズ台132
の側面部をメインフレーム130の所定位置へ配置した
後、ビス等で固定されている。そして、光学機構部品
や、レンズユニット140以外の画像形成を行う主要部
品、ユニットは、前述のレンズ台132組込み工程終了
後、メインフレーム130の両側面130a,130b
を固定面として、メインフレーム130の下方へ固定さ
れる。
【0006】図10は従来の余白形成手段の動作説明図
である。メインフレーム30の下方に感光体ドラム11
5aの記録画像領域以外に荷電された電荷を除去し、余
白露光部を形成する余白形成手段を設けている画像形成
装置では、形成する画像のサイズや倍率に伴って余白露
光の幅を変更する必要があり、このために、感光体ドラ
ム115aの軸方向で画像情報の光軸159の光軸対称
に余白形成手段を移動させている。151,152はラ
ンプ台、155は発光体、156は光束規制部材であ
り、余白形成手段の構成要素として、感光体ドラム11
5aの上近傍の左右に一対設けられている。従来この一
対の余白形成手段は各ランプ台152に付設されたラッ
ク158a,158bとピニオン160を係動させるこ
とにより光軸中心159の光軸対称に移動させていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な従来技術においては光学機構部品を内部に配設した移
動光学走査手段の組み込み・調整と装置本体の要求機能
品質を達成するための寸法精度や強度を保持しなければ
ならない本体フレームの加工、組立てには多大な組立時
間、多くの加工工程、多種類の部品を必要とし、コスト
アップを招いていた。また、光軸対称に余白形成手段を
移動させるためのラック・ピニオン機構は各部品のコス
トが高く、組み立て・調整にも時間と熟練度が必要であ
った。
【0008】本発明においては、上記、従来技術の問題
点を解決すると共に、その目的としては上記の課題を解
決し、本体装置内の主要部を構成する本体枠手段の強度
及び精度向上を図り、同時に移動光学走査手段の摺動面
をその他の筐体部分と一体的に構成した、いままでにな
い新規な技術を提供するものであり、また、簡単な構成
で光軸対称に余白形成手段を移動可能とすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】原稿の画像情報を移動走
査しながら光学的に読み取る移動光学走査手段と、前記
画像情報を記録部材上に電子写真方式により記録形成す
る画像形成手段とをそれぞれの所要位置に配設し、機能
させるための強度及び精度を付与された本体枠手段を有
する画像形成装置において、前記本体枠手段は一枚の金
属シート材をプレス加工により一体的に形成するもの
で、さらに、上面に開口部を有する略箱形で、外側面上
部は外側に向けて略水平に折れ曲がったフランジ部を有
し、前記移動光学走査手段の移動手段と当接し、該移動
光学走査手段を摺動させるための摺動面がその他の筐体
部分と一体的に構成されたことを特徴とする。
【0010】また、前記の画像形成手段には、感光体上
に形成された静電荷像のうち、記録画像領域以外に荷電
された電荷を除去するための、発光体と該発光体の光束
を規制する光束規制部材をそれぞれ光軸対称に配設した
余白形成手段が設けられており、該発光体と該光束規制
部材のいずれか一方もしくは両方を可撓性紐状部材で継
合することにより、該余白形成手段を光軸対称に移動可
能とすることも可能である。
【0011】さらに、前記余白形成手段の一方の発光体
または光束規制部材から設けた突起部と、倍率変更に使
用されるレンズユニットに一体に設けたカム溝とをかみ
合わせ、他方の該発光体または該光束規制部材を、前記
可撓性紐状部材がたるまない方向に付勢することによ
り、該レンズユニットの移動に伴い該発光体と該光束規
制部材のいずれか一方もしくは両方が光軸対称に移動可
能としたことを特徴とする。
【0012】前記本体枠手段に取りつける部材をセルフ
タップネジを用いて係着することも効果的である。
【0013】
【作用】上記のように構成された画像形成装置では、本
体枠手段は一枚の金属シート材をプレス加工により一体
的に形成されたもので、上面に開口部を有する略箱形
で、外側面上部は外側に向けて略水平に折れ曲がったフ
ランジ部を有し、さらに、前記移動光学走査手段の移動
手段と当接し、該移動光学走査手段を摺動させるための
摺動面がその他の筐体部分と一体的に構成することで、
本体枠手段は装置本体の要求機能品質を達成するための
寸法精度や強度を保持し、かつ、移動光学走査手段の摺
動面を兼ねて一体的に構成された。
【0014】また、前記の画像形成手段に設けられた余
白形成手段の、発光体と光束規制部材のいずれか一方も
しくは両方を可撓性紐状部材で継合することにより、該
余白形成手段を簡単な構成で光軸対称に移動可能とし、
さらに、前記余白形成手段の一方の発光体または光束規
制部材から設けた突起部と、倍率変更に使用されるレン
ズユニットに一体に設けたカム溝とをかみ合わせ、他方
の該発光体または該光束規制部材を、前記可撓性紐状部
材がたるまない方向に付勢することにより、該レンズユ
ニットの移動に伴い該発光体と該光束規制部材のいずれ
か一方もしくは両方が光軸対称に移動させる。
【0015】また、本体枠手段に取りつける部材はセル
フタップネジにより係着される。
【0016】
【実施例】
(第1実施例)以下に本発明の第1実施例を以下の図1
〜図4に基づいて説明する。
【0017】図1は、原稿の画像情報を移動走査しなが
ら光学的に読み取る移動光学走査手段と、前記画像情報
を記録部材上に電子写真方式により記録形成する画像形
成手段とをそれぞれの所要位置に配設し、機能させるた
めの強度及び精度を付与された本体枠手段を有する画像
形成装置において、本体枠手段の加工素材として、金属
シート材、例えば表面処理鋼板の中の深絞り材あるいは
一般的に表面に有機潤滑樹脂層をコートした潤滑鋼板等
や、また特別に有機潤滑樹脂層の表面コート層にカーボ
ンフィラ,カーボンファイバ,酸化金属物(鉄,亜鉛
等)を混入された潤滑鋼板を使用してプレス加工により
一体的に形成された本体枠手段としてのフレーム本体1
の概略図である。
【0018】2a,2bはフレーム本体1の両端側に移
動光学走査手段としての不図示ミラー台移動手段と当接
し、該ミラー台を摺動または該ミラー台に設けられた転
がりローラを転動させ、移動させる摺動面としてのレー
ル部であり、移動光学走査手段を機能させるために所要
の平面度を保っている。
【0019】3a,3bは原稿台ガラス受け部であり、
又、フレーム本体1の底面部7には、レンズユニット移
動用レール固定部4(この部分自体がレール部を形成し
ても良い。)及びレンズユニット移動用レール固定部4
の反対側にレンズユニットを支え、変倍時にレンズユニ
ットが滑らかにスライド可能とするレンズユニットスラ
イド部5、変倍ズーム用ミラー台収納窓6が形成されて
いる。
【0020】さらに、フレーム上部4辺にはフレームの
強度を向上させ、かつ各寸法精度を保つためのフランジ
部8が一体的に形成されている。
【0021】図2は、図1におけるフレーム本体1のY
Y断面図である。フレーム本体1に形成された移動光学
走査手段を移動させるレール部2a(2bは図示せず)
上を移動光学走査手段としての第1ミラー台11及び、
第2ミラー台13が2:1の速度比を保持して、スムー
ズに精度を保ちつつ往復移動可能に構成されている。フ
レーム本体1の上部に形成された原稿台ガラス受け3a
で位置が規制されている原稿ガラス9上の原稿の画像情
報は同図一点鎖線で表わされた光路Kに沿って、第1,
2ミラー台11,13内に配置された各ミラーによって
反射され、レンズユニット12を通り、ズームミラー台
14に至り、再びミラーによって反射され、最終ミラー
台17のミラーによって反射させられて、ドラムカート
リッジ15内の感光体ドラム15aに投影される。この
ドラムカートリッジ15は、フレーム本体1の底面部7
に取付部16c,16dで固定されたドラムカートリッ
ジ支持手段16の爪部16a,16bによって保持さ
れ、位置決めされている。
【0022】又、フレーム1の底面部7には画像形成手
段の別の主要部材である定着ユニット29も支持固定さ
れている。
【0023】図3は図1のXX断面図である。フレーム
本体1内に収納された移動光学走査体としての第1,第
3ミラー台11,13は移動用ワイヤー11a,11b
によって前記のとうり2:1の速度比を保持して移動し
走査が成される。さらに、レンズユニット12はレンズ
ベース台20にピント,倍率調整後にビス等により固定
され、レンズベース台20は移動用レール24(図4
(a)参照)にガタ,傾き,倒し等なく、スムーズに移
動出来る様に支持され、そして移動用レール24は、フ
レーム本体底面部7に形成されたレンズユニット移動用
レール固定部4上に取り付けられる。また、レンズベー
ス台20は図4(b)の様にフレーム本体底面部7に一
体的にレンズレール部25を形成し、レンズベース台2
0と付設されたスライド部20bにおいて係合させても
良い。
【0024】又、図4(a)において、ドラムカートリ
ッジ支持手段16内の余白形成手段移動用突起部23
は、図4におけるフレーム本体底面部7に形成された長
穴部19を貫通し、レンズベース台20の一部20a及
びレンズベース台20の底面部に形成された、余白形成
手段移動用カム22にスライド自在に係合されている。
これによって、レンズベース台20の移動に連動して、
余白形成手段の移動が行なわれ、余白形成手段の構成部
品が移動される。本発明のレンズユニット12の周辺関
係の概略は図4(a)で表わされ、レンズベース台20
が移動用ワイヤー12aによって、移動用レール24上
を往復動出来る様になっている。又、移動用レール24
の反対側のベース支持は、フレーム底部7から一体的に
絞り出されたレンズユニットスライド部5によって成さ
れ、この上面をレンズベース台20に取付けられた図示
されないスライダを介してスムーズに摺動出来る構成に
なっている。
【0025】(第2実施例)本発明の第2の実施例につ
いて、以下に説明する。
【0026】図5において、フレーム本体18は上部に
原稿ガラス9を載置させる突き当て部18e,18fを
形成し、移動光学走査体としての第1ミラー台11及び
第2ミラー台13が往復移動を行なう為の摺動面18
a,18bと18c,18dをそれぞれ独立に設けてい
る。11a,11b及び13a,13bはそれぞれ第1
ミラー台11第2ミラー台13に設けられた摺動部であ
り、単に本体フレーム18の摺動面18a,18bと1
8c,18dと面接触を行ってもよいし、またローラ等
を設けることも可能である。
【0027】本構成により、一般に画像同期ブレ,直角
性等の画像特性への寄与率の高い直角ミラー系が配置さ
れた第2ミラー台13の往復動作をより精度の良い摺動
面18c,18d上で行なう事が出来る。逆に、ほぼフ
レーム18の全域にわたって走査域を持つ、第1ミラー
台11の摺動面精度18a,18bを高精度に保つ必要
はなくなり、加工上作りやすいフレームを提供出来る。
摺動面18c,18dはフレーム本体18の底面部18
gから一段めの位置にあり、絞り率も低く、18cと1
8dの間隔も短いので金型の精度管理や加工プロセス管
理がほかの部分より容易であることより、選択的に加工
精度を高く設定することも可能である。 (第3実施例)図6は第1実施例にて説明した図2に示
されるドラムカートリッジ支持手段16の内に配設され
た余白形成手段の要部断面説明図である。
【0028】余白形成手段は感光体としての感光ドラム
15a上に形成された静電荷像のうち、記録画像領域以
外に荷電された電荷を除去するために、発光体55と該
発光体55の光束を規制する光束規制部材56をそれぞ
れ光軸対称に配設したものである。
【0029】ランプ台52には記録画像領域以外に荷電
された電荷を除去するための発光体55例えばヒューズ
ランプと発光体55の光線を規制する光束規制部材56
とが支持されている。
【0030】図7は本発明を適用した余白形成手段を光
軸中心59の軸に垂直な方向からみた動作説明図であ
る。図7において発光体55から発せられた光は、光束
規制部材56の規制端面56aで光束を規制することに
より、感光体ドラム15a上の記録画像領域外部分57
に照射されその部位の電荷を除去し余白を形成する。
【0031】光軸中心59に対称に設けられたランプ台
51,52は反転部61で反転している可撓性の紐状部
材53、例えばワイヤーやフィルム等の柔軟性部材によ
り連結されている。
【0032】ランプ台51には、余白形成手段移動用の
突起部23が設けられ、図4に示すようにレンズユニッ
ト12のベース部であるレンズベース22に設けられた
カム溝22とかみ合っている。またランプ台51は例え
ばバネやゴム等よりなる付勢手段54により可撓性の紐
状部材53がたるまない方向に付勢されている。この様
な構成にすることにより、ランプ台51,52は、簡易
な構成で、ガタがなくスムーズに光軸59を中心に対称
に移動可能となる。また、レンズユニット12のレンズ
ベース台20には余白形成手段移動用のカム溝22を一
体に設けることによって部品点数の削減ができ、スペー
スも小さくできる。
【0033】レンズベース台20は、縮小時に図8に示
す縮小方向に移動した時に第4ミラーに近接するため、
余白形成手段移動用のカム溝は縮小から拡大の途中まで
しか形成できない。そのため拡大時にはランプ台の突起
部23がレンズベース台20のカム溝22からはずれる
ため、ランプ台のストッパを設ける必要があり、そのス
トッパー24aをレンズレール24に設けることによ
り、レンズの非同期調整を行なう時にも、レンズベース
台20のカム溝の位置とランプ台のストッパー51aの
位置関係がずれることがなくなる。従って、上記ストッ
パー24a及び51aを設けることによってレンズベー
ス台20に余白形成手段移動のためのカム溝22を一体
に形成することが可能となり、部品点数の削減,省スペ
ース化が可能となる。
【0034】(第4実施例)本発明の本体枠(フレー
ム)は加工素材として、前述の潤滑鋼板を使用している
ので、本体組立て時に、他部品、ユニットとの締結にお
いて以下の様な工夫を行なっている。特に被締結物の素
材が本体枠と同等素材の潤滑鋼板であったり、別種類の
潤滑鋼板である場合に注意が必要となる。
【0035】問題となる点はネジ、ビス類による締め付
けトルクに対する戻しトルク(ゆるみトルク)及び本体
枠(締結物)と別部材(被締結物)のビス締め付け時の
接触面方向のスベリ抵抗力が従来の素材(薄板亜鉛メッ
キ鋼板)を被締結物として使用した場合に比べて戻しト
ルクで2〜4kgcm、スベリ抵抗力で5〜7kg、低い値が
出る現象である。この原因として、使用した潤滑鋼板の
表面摩擦抵抗が従来に比べ1/5程度なので締結物(上
枠フレーム)、被締結物(具体的には図2のガラス押え
70等の部材の表面及びビス壁面でスベリが発生する。
この為、本発明実施例では以下に説明する構成をとって
いる。図9に本発明で使用したセルフタップネジ60に
ついて述べる。図9(a)はネジ全体の概略図であり、
ネジ頭部60aには締結ドライバーと嵌合する溝(図9
では十字溝)が加工され、ツバ部60b及びネジ足部6
0dが一体に形成されている。さらにネジ足部先端Sは
他のネジ足部径よりくびれており、被締結物下穴へネジ
足部を導くガイド機能を有している。又、ツバ部には、
略三角形断面を有する突起部60cが3つ独立に図9
(b)で示される様に、等分布にツバ部外周辺の半径r
の位置に沿って配置されている。等分布角度はこの場合
θであり、θ=120°とした。
【0036】前述の説明により、図10(a)に示す様
に、ネジ60を回転(矢印方向)させ、被締結物(ガラ
ス押え70)を締結物(フレーム本体1のフランジ部
8)に取り付ける場合、前記ツバ部60b面に形成され
た、突起部60cが被締結物70に同図c)で示す様
に、くい込み、締結される。
【0037】突起部60cは図10(a),(b)で見
られる様に、略三角形断面を成し、i>j及びh=R・
P・θ/2πの寸法条件を満たすものである。
【0038】ここで、Rはネジ、被締結物の物性、締付
けトルク、ツバ部形状によって決定される係数であり、
本発明ではk=1.2〜2.2が実験上求められてい
る。又、Pはネジのピッチを表わす。
【0039】上記のi>jの式により、図10(b)の
突起部60cが被締結物にくい込んだ状態からネジがゆ
るむ方向(図10(b)の破線矢印方向)へネジが回転
しようとしても、j寸法のテーパ面によってロックされ
ており、回転出来ない。
【0040】又、h=R・P・θ/2πの寸法条件の式
は突起部60cを等分布に複数個配置する構成の場合に
突起部60cの高さh(くい込み量)とネジ部ピッチP
との関係を示したものであり、本式を満足する事によ
り、従来の表面処理鋼板で実用となっていた戻しトルク
及びスベリ抵抗力が確保される。(この場合、締結物側
の下穴φDも適宜最適値を決定する必要がある。通常下
穴径より、+0.08〜+0.015の範囲で選択する
と良い。) さらに、本発明のセルフタップネジの別の実施例を、図
9(c)で示す。これははツバ部61bに4つの突起部
61c1 〜61c4 が形成されており、r1 >r2 >r
3 >r4 とb1 ≦b2 ≦b3 ≦b4 及びh=一定なる関
係を満たすものである。この配置により、別のネジの使
用時やサービスメンテ時の部品(被締結物)を取り除
し、再び同じ部品(ネジのツバ部との接触面には、突起
部のくい込み跡が残っている。)を取り付ける場合に
も、前のくい込み跡と同一位置にあらたなくい込みを形
成する可能性か低くなり、初期締結力と同等なレベルを
維持出来る。
【0041】尚、上述のh=一定の式はそれぞれのr及
びbによって適宜なhを選べば良く、常に一定値である
必要はない。さらに、突起部個数も適宜選択する自由度
を有している。又、本発明のネジ形態はセルフタップ方
式に限定するものでなく、通常の下穴にタップを切っ
た、普通ネジについても発明の思想は適応出来る事は言
うまでもない。
【0042】また、本発明のセルフタップネジの別の実
施例を、図11(a),(b)に示す。これらの図はセ
ルフタップネジの座面側から見た図であり、突起部60
cは図11(a)の矢印の回転方向に添って平面形状が
先細りの略三角形の形状であり、また、断面形状は前記
の図10に示されるものと同様である。このセルフタッ
プネジを使用すると、相手材への締め付け跡が回転量に
伴って増加し、これにより最終締め付け位置での結合が
より強固なものとなり、同時に締め付け方向の締め付け
力を低下させることになる。さらに、ネジ部中心付近
に、切粉溜め用のくぼみを設ける構成も可能である。
【0043】上記の構成のセルフタップネジを使用する
ことにより、本願発明のフレーム本体に関して、次のよ
うな作用をもたらす。
【0044】(a)電気的導電性 従来、メッキ鋼板、塗装鋼板の様な素鋼表面にサビ防
止、外観性の為、表面コート材(3〜12μ厚みでK
N,Z,BZのメッキを化学的、電気的にコートした
り、各種顔料、染料を外観仕様に合わせてコートす
る。)が一体的に設けられた鋼材(前述の実施例で使用
された潤滑鋼板も同等)では、表面コート層の為、電気
導通性がきわめて悪く、通常のネジに比較して高価で、
構成上も別部材のきく座ワッシャーを一体的に圧入する
きく座付ネジ等により、表面コート層にキズや削り溝を
付けて対応していた。本実施例の一体突起付セルフタッ
プグネジでは、工程上座面へ複数個の突起をネジ加工工
程内でつけられるので、作業効率も良く、安価な構成の
ネジで、上述の表面コート層へのキズ、削り溝を作る事
が出来、電気的導電性をきわめて良くする事が可能とな
った。
【0045】(b)突起部断面略三角形状のくさび効果 従来の自己ロック式ネジの突起断面形状は図12に示す
様に略直角三角形状図12(a)もしくは略二等辺三角
形状図12(b)を成していた。特に図12(a)の略
直角三角形状のものはネジゆるみ方向については、直角
面が被締結物表面にくい込んでゆるみ防止としては大き
な効果を出すものであった。
【0046】しかし、装置内の交換部品、調整部品等に
ついて、この様なネジが使用されると、ユーザ、サービ
スマンがこのネジをゆるめる場合、非常に大きな力、特
殊な工具を必要としてしまい、著しく作業性をおとして
しまう。又、被締結物表面への破壊、破損も大きく、次
に締結する場合、締結面が荒れていて、初期のネジ締結
性能を出す事が不可能になってしまう。
【0047】本実施例のネジの突起断面形状は、図12
(c)で見られる非直角三角形形状をしており、θ1
θ2 で規定されているので、前述のネジをゆるめる場合
に対しても、適度な力を加える事によりネジをゆるめる
事が可能であり、ゆるめた後も、被締結物表面への破損
等の影響も少なく、何回でも使用可能である。
【0048】(c)切粉、切くず対策 従来のタッピングネジ座面に突起を設け、被締結物表面
にくい込ませて、ゆるみ止め機能を保持する構成のもの
は、ネジ締結時に被締結物表面を前記突起部によりキズ
あるいは削り溝をつけて、くい込む為、切粉や切くずが
発生する。これらの切粉は場合によっては、ネジ座面か
ら外側へ押し出され、他部品や他ユニットに付着する事
で、それらの機能に重大な影響を与えたり、他部品、他
ユニットを破損、破壊に到る場合もある。又、切粉等が
ネジ座面と被締結物締付面との接触面にはさまり、本来
のネジ締付保持力、ゆるみトルクを出せない場合もあ
る。しかし、本一実施例のネジの突起部の形状は、上記
の様に、回転と同時に前述の切粉や切くずを座面内側へ
導く三角形の突起形状とすることも可能であるので、上
述の様な問題に効果的である。尚、ネジ部中心付近に、
切粉溜め用のくぼみを設ける構成も可能である。
【0049】
【発明の効果】以上のような構成及び作用を有する本発
明においては、本体枠手段(本体フレーム)を金属シー
ト材に絞りプレス加工を施して、移動光学走査手段やそ
の他画像形成手段、レンズユニット,固定ミラー,移動
ミラー,原稿ガラス等の往復摺動面ならびに載置部を一
体的にフレーム面及びその一部に形成する事によって、
従来技術で作成した本体フレームよりも部品点数を削減
でき、本体フレーム加工時に使用されていた自動溶接設
備(溶接ロボット,冶工具等)を実際必要とせず、部品
加工数の大幅な改善を達成出来、高精度部品(光学走査
用レール,レンズ移動用レール)も不要となり、組立及
び調整時における作業効率を格段に高める効果がある。
又、これらの効果により、部品費,組立費,管理費等の
経費の削減効果も期待出来る。さらに、フレームの加工
素材として、潤滑鋼板を使用する事で、従来、機械加工
時に使用していたプレス用潤滑油を必要としなくなり、
その場合、後工程の洗浄作業及び設備も不必要になり、
エコロジ技術のひとつとしても位置づけられる技術を提
供出来る。
【0050】又、本発明の本体フレームは従来の様な合
わせ部及びスキマ部を有するフレーム構造と違い、合わ
せ部のない一体構造なので、強度上きわめて高い剛性を
有し、密閉機能も有しているので、塵,埃等の光学部品
への付着も防止出来る。
【0051】さらに、図2で見られる様に、フレーム1
の下面には他複写構成ユニット、特に熱源となる定着ユ
ニット29や図示されない電源部、モータ部等が配置さ
れている。従来、この様な構成においては、熱源から発
生する熱により、機内昇温が各部の許容値をこえてしま
い、装置トラブルを発生する事もあった。特に、小型機
の様にプラスチック製モールド一体ハウジングを持つ装
置で、この傾向が顕著であった。本発明においては、フ
レーム1が板金一体絞り形状を成しているので、上記の
様な熱源からの熱に対し、放熱,熱伝導性が従来に比
べ、格段に優れた装置を提供出来る。
【0052】又、上記のモールド一体ハウジング構成に
比べ、電気的アース性に優れ、電気ノイズ,雑音に強い
構成を実現出来る。この効果については、通常の深絞り
用薄板鋼板材では言うに及ばず、有機潤滑樹脂層を表面
にコートされた潤滑鋼板材についても、表面コート層に
カーボンフィラ,カーボンファイバ,酸化金属物(鉄,
亜鉛等)を混入された構成において、顕著な効果が得ら
れた。
【0053】また、本発明を適用した画像形成手段に設
けられた余白形成手段の、発光体と光束規制部材のいず
れか一方もしくは両方を可撓性紐状部材で継合すること
により、該余白形成手段を簡単な構成で光軸対称に移動
可能とし、さらに、前記余白形成手段の一方の発光体ま
たは光束規制部材から設けた突起部と、倍率変更に使用
されるレンズユニットに一体に設けたカム溝とをかみ合
わせ、他方の該発光体または該光束規制部材を、前記可
撓性紐状部材がたるまない方向に付勢することにより、
該レンズユニットの移動に伴い該発光体と該光束規制部
材のいずれか一方もしくは両方が光軸対称に移動させる
ことができ、さらに、余白形成手段移動のためのカム溝
22を一体に形成することが可能となり、部品点数の削
減,省スペース化が可能となる。
【0054】また、本体枠手段に取りつける部材をセル
フタップネジを用いて係着することにより、電気的導電
性やゆるみトルクの向上、効果的な切りくず処理が行え
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のフレーム本体の概略図である。
【図2】図2は図1におけるフレーム本体のYY断面図
である。
【図3】図3は図1におけるフレーム本体のXX断面図
である。
【図4】図4(a)はレンズユニット周辺の概略図であ
る。図4(b)はレンズレール部周辺の拡大断面図であ
る。
【図5】図5は本発明の第2実施例2のフレーム本体を
示す図である。
【図6】図6は余白形成手段の要部断面説明図である。
【図7】図7は余白形成手段の動作説明図である。
【図8】図8はストッパ説明図である。
【図9】図9は本願発明のセルフタップネジである。
【図10】図10は本願発明のセルフタップネジの突起
部の断面説明図である。
【図11】図11は本願発明のセルフタップネジの他の
実施例である。
【図12】図12はセルフタップネジの突起部の断面説
明図である。
【図13】図13は従来の画像形成装置の図である。
【図14】図14は従来の余白形成手段の動作説明図で
ある。
【符号の説明】
1,18 フレーム本体(本体枠手段) 2a,2b 原稿台ガラス受け部 4 レンズユニット移動用レール固定部 5 レンズユニットスライド部 7 フレーム本体底面部 8 フランジ部 11 第1ミラー台(移動光学走査手段) 12 レンズユニット 13 第2ミラー台(移動光学走査手段) 14 ズームミラー台 16 ドラムカートリッジ支持手段 51,52 ランプ台 53 可撓性紐状部材 55 発光体(余白形成手段) 56 光束規制板(余白形成手段) 60 セルフタップネジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像情報を移動走査しながら光学
    的に読み取る移動光学走査手段と、前記画像情報を記録
    部材上に電子写真方式により記録形成する画像形成手段
    とをそれぞれの所要位置に配設し、機能させるための強
    度及び精度を付与された本体枠手段を有する画像形成装
    置において、 前記本体枠手段は一枚の金属シート材をプレス加工によ
    り一体的に形成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記本体枠手段は、上面に開口部を有す
    る略箱形で、外側面上部は外側に向けて略水平に折れ曲
    がったフランジ部を有し、前記移動光学走査手段の移動
    手段と当接し、該移動光学走査手段を摺動させるための
    摺動面がその他の筐体部分と一体的に構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記の画像形成手段には、感光体上に形
    成された静電荷像のうち、記録画像領域以外に荷電され
    た電荷を除去するための、発光体と該発光体の光束を規
    制する光束規制部材をそれぞれ光軸対称に配設した余白
    形成手段が設けられており、該発光体と該光束規制部材
    のいずれか一方もしくは両方を可撓性紐状部材で継合す
    ることにより、該余白形成手段を光軸対称に移動可能と
    したことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記余白形成手段の一方の発光体または
    光束規制部材から設けた突起部と、倍率変更に使用され
    るレンズユニットに一体に設けたカム溝とをかみ合わ
    せ、他方の該発光体または該光束規制部材を、前記可撓
    性紐状部材がたるまない方向に付勢することにより、該
    レンズユニットの移動に伴い該発光体と該光束規制部材
    のいずれか一方もしくは両方が光軸対称に移動可能とし
    たことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記本体枠手段に取りつける部材をセル
    フタップネジを用いて係着することを特徴とする請求項
    1,2,3または4に記載の画像形成装置。
JP6248277A 1994-09-19 1994-09-19 画像形成装置 Withdrawn JPH0887149A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6248277A JPH0887149A (ja) 1994-09-19 1994-09-19 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6248277A JPH0887149A (ja) 1994-09-19 1994-09-19 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0887149A true JPH0887149A (ja) 1996-04-02

Family

ID=17175726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6248277A Withdrawn JPH0887149A (ja) 1994-09-19 1994-09-19 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0887149A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7783226B2 (en) 2005-11-29 2010-08-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7835663B2 (en) 2006-06-30 2010-11-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device having sheet metal frame fixed over resin frame with screws
US7894743B2 (en) 2006-06-30 2011-02-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device having side walls
JP2021135348A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 コニカミノルタ株式会社 画像読取装置および画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7783226B2 (en) 2005-11-29 2010-08-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7835663B2 (en) 2006-06-30 2010-11-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device having sheet metal frame fixed over resin frame with screws
US7894743B2 (en) 2006-06-30 2011-02-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device having side walls
JP2021135348A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 コニカミノルタ株式会社 画像読取装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5461443A (en) Lens barrel
EP0318970B1 (en) A laser unit
US5506719A (en) Optical scanning device
JP6128988B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US6995782B2 (en) Optical writing device and image forming apparatus
US20020135886A1 (en) Lens driving apparatus
JP3040999B2 (ja) 光走査装置のレ―ザダイオ―ドモジュ―ル
JPH0887149A (ja) 画像形成装置
US5101223A (en) Image-reproducing apparatus
US6522840B2 (en) Camera equipped with cam member and molding die for producing the cam member
JP2001281587A (ja) 光走査装置用光源部の保持構造
US11330124B2 (en) Image reading apparatus
US7570440B2 (en) Optical head and an optical record playback equipment
JP3275467B2 (ja) 光源装置
JPH0667102A (ja) 射出光学装置
JP3313921B2 (ja) 光学機器
JP3152042B2 (ja) 光源装置
JP2003285471A (ja) 光プリントヘッドの焦点調整方法、光プリントヘッドおよび画像形成装置
JP3380657B2 (ja) 画像形成装置の原稿載置台
CN115202136A (zh) 镜头调节支架及投影装置
JP2979576B2 (ja) 複写装置
KR0142766B1 (ko) 비디오카메라의 화상흔들림 방지장치
JP5384517B2 (ja) 光学素子調整保持機構
JPH11275322A (ja) 原稿走査装置
JPH11327054A (ja) 露光装置及び露光装置用光学ユニット駆動機構

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011120