JPH0886591A - 熱交換器、および冷媒蒸発器 - Google Patents

熱交換器、および冷媒蒸発器

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JPH0886591A
JPH0886591A JP11948095A JP11948095A JPH0886591A JP H0886591 A JPH0886591 A JP H0886591A JP 11948095 A JP11948095 A JP 11948095A JP 11948095 A JP11948095 A JP 11948095A JP H0886591 A JPH0886591 A JP H0886591A
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JP
Japan
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refrigerant
heat medium
passage
inlet
pipe
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JP11948095A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yamauchi
山内  芳幸
Michihiko Kamiya
充彦 神谷
Tatsuya Toyama
竜也 遠山
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のチューブ部12の各々に均一に液冷媒
を分配し、且つ複数のチューブ部12間より吹き出す吹
出空気温度のばらつきを解消して冷却能力を向上できる
積層型冷媒蒸発器を提供する。 【構成】 積層型冷媒蒸発器の各入口タンク部13を貫
通するように入口タンク15内に各チューブ部12に対
応して複数の供給孔24〜27を開口した冷媒分配管5
を挿入し、この冷媒分配管5内に仕切り板23を設け、
入口配管2の出口側端部に案内壁6を設けることによ
り、冷媒分配管5内に順方向冷媒通路28、Uターン冷
媒通路30、逆方向冷媒通路29、Uターン冷媒通路3
4よりなる環状冷媒通路を形成した。これにより、冷媒
分配管5内において、液冷媒の持つ慣性力による気液界
面Rの高低差が緩和され、複数の供給孔24〜27から
各チューブ部12に流出する液冷媒の流量のばらつきを
防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流入した熱媒体を複
数のチューブ部に均一に分配することが可能な冷媒蒸発
器、冷媒凝縮器、冷媒過冷却器、ヒータコア、ラジエー
タ、オイルクーラ等の熱交換器に関するもので、特に一
対の成形プレートを接合して気液二相状態の冷媒を熱交
換させて蒸発させるチューブ部、およびこのチューブ部
の一端部にタンク部が形成された冷媒流路管を複数積層
してなる積層型冷媒蒸発器に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば図15および図16に
示したように、冷媒を空気と熱交換させて蒸発させるチ
ューブ部101、このチューブ部101の入口端部に連
通する入口タンク部102、およびチューブ部101の
出口端部に連通する出口タンク部103を有する冷媒流
路管104とコルゲートフィン105とを交互に複数積
層してなる積層型冷媒蒸発器(例えば米国特許公報第
3,976,128号)100が知られている。
【0003】この従来例の積層型冷媒蒸発器100は、
複数のチューブ部101の各々に対応して穿孔した供給
孔106を有するパイプ107を、複数の入口タンク部
102を貫通した状態で入口タンク108内に挿入する
と共に、パイプ107内に入口配管109より直接冷媒
を導入することによって、複数のチューブ部101毎に
均一に冷媒を分配するようにしている。なお、パイプ1
07内には、入口配管109より流入した気液二相状態
の冷媒が入口側から奥側へ向かって流れる冷媒通路11
0が形成されている。また、図中の111は出口タンク
で、112は出口配管である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来例の積
層型冷媒蒸発器100においては、特に冷凍サイクル内
の冷媒の循環量が大きい場合に、図16に示したよう
に、液冷媒の慣性力により液冷媒とガス冷媒の気液界面
Rがパイプ107の冷媒通路110の奥側の方が入口側
よりも高くなる。
【0005】そのため、冷却能力の大きい液冷媒は、パ
イプ107の入口側の供給孔106より奥側の供給孔1
06の方がより多く流出することになるので、パイプ1
07の入口側の供給孔106に連通するチューブ部10
1からパイプ107の奥側の供給孔106に連通するチ
ューブ部101の間で冷媒流量が不均一となる。
【0006】これにより、複数のチューブ部101の入
口側から奥側へかけて均一に冷媒と空気との熱交換がな
されず、積層型冷媒蒸発器100の幅方向に渡って隣接
する2つのチューブ部101間より吹き出す吹出空気に
温度分布ができてしまう。すなわち、吹出空気温度のば
らつきにより、冷媒と空気との熱交換効率が低下すると
いう問題が生じている。
【0007】請求項1ないし請求項6に記載の発明の目
的は、複数のチューブ部の各々に均一に熱媒体を分配し
て熱交換効率を向上することが可能な熱交換器を提供す
ることにある。請求項7に記載の発明の目的は、液冷媒
の慣性力の悪影響を除去して、複数のチューブ部の各々
に均一に液冷媒を分配し、且つ複数のチューブ部間より
吹き出す吹出空気温度のばらつきを解消して冷却能力を
向上することが可能な冷媒蒸発器を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、並列して配された複数のチューブ部と、これらのチ
ューブ部の入口端部に接続され、内部が前記複数のチュ
ーブ部の各々に連通する複数のタンク部に区画された入
口タンクと、この入口タンク内に前記複数のタンク部を
貫通した状態で挿入され、内部を熱媒体が流れる第1の
熱媒体通路とこの第1の熱媒体通路の両端部でそれぞれ
連通し、且つ内部を前記第1の熱媒体通路内を流れる熱
媒体と逆方向に熱媒体が流れる第2の熱媒体通路とに前
記入口タンクの延長方向に分割する仕切り手段とを備え
た技術手段を採用した。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の熱交換器に加えて、前記仕切り手段は、一端が開口
し、他端が閉塞され、外周に前記複数のチューブ部の各
々に対応して開口した複数の供給孔を有する熱媒体分配
管であって、前記熱媒体分配管は、前記第1の熱媒体通
路と前記第2の熱媒体通路とを前記入口タンクの延長方
向に区画する仕切り部を有することを特徴とする。
【0010】なお、前記複数の供給孔を、前記第1の熱
媒体通路に沿った前記熱媒体分配管の管壁と前記第2の
熱媒体通路に沿った前記熱媒体分配管の管壁との両方に
形成しても良い。また、前記熱媒体分配管の一端側に、
前記第2の熱媒体通路より流出した熱媒体を前記第1の
熱媒体通路に導入する案内部を設けても良い。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の熱交換器に加えて、前記仕切り手段は、略T字型の断
面を有する仕切り部材であって、前記仕切り部材は、前
記複数のチューブ部の各々の入口端部の一部を塞ぐ上辺
部、およびこの上辺部の中央部分より垂下され、前記入
口タンクの内部空間を前記第1の熱媒体通路と前記第2
の熱媒体通路とを前記入口タンクの延長方向に区画する
仕切り部を有することを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の熱交換器に加えて、前記仕切り手段は、筒形状の断面
を有する仕切り部材であって、前記仕切り部材は、前記
入口タンクの内部空間を前記第1の熱媒体通路と前記第
2の熱媒体通路とを区画する仕切り部、およびこの仕切
り部内に形成され、前記第1、第2の熱媒体通路の両端
部でそれぞれ連通し、且つ前記第1、第2の熱媒体通路
と前記入口タンクの延長方向に分割された第3の熱媒体
通路を有することを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の発明は、並列して配され
た複数のチューブ部と、これらのチューブ部の入口端部
に接続され、内部が前記複数のチューブ部の各々に連通
する複数のタンク部に区画された入口タンクと、この入
口タンク内に前記複数のタンク部を貫通した状態で挿入
され、一端が開口し、他端が閉塞され、外周に前記複数
のチューブ部の各々に対応して開口した複数の供給孔を
有する冷媒分配管とを備えた冷媒蒸発器であって、前記
冷媒分配管内には、内部を熱媒体が流れる第1の冷媒通
路とこの第1の冷媒通路の両端部でそれぞれ連通し、且
つ内部を前記第1の冷媒通路内を流れる冷媒と逆方向に
冷媒が流れる第2の冷媒通路とに分割する仕切り板が設
けられている技術手段を採用した。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、入口タンク内
に流入した熱媒体は、複数のタンク部を貫通する仕切り
手段により分割された第1の熱媒体通路内を通って順方
向に流れた後に、仕切り手段により分割された第2の熱
媒体通路を通って逆方向に流れる。このように、入口タ
ンク内の熱媒体の流れから閉塞部分をなくして熱媒体を
入口タンク内で循環させることによって、複数のタンク
部よりこれらのタンク部の各々に対応した複数のチュー
ブ部内に流れ込む熱媒体の流量が均一となる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、熱媒体分
配管の一端に到達した熱媒体は、先ず第1の熱媒体通路
内を通って熱媒体分配管の他端に至る。そして、熱媒体
分配管の他端から仕切り部により第1の熱媒体通路と区
画された第2の熱媒体通路を通って第2の熱媒体通路の
一端に到達した熱媒体は、再び第1の熱媒体通路内に流
入する。このように、熱媒体分配管内の熱媒体の流れか
ら閉塞部分をなくして熱媒体を熱媒体分配管内で循環さ
せることによって、熱媒体分配管の外周に形成された複
数の供給孔よりこれらの供給孔の各々に対応した複数の
チューブ部内に流れ込む熱媒体の流量が均一となる。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、入口タン
ク内に流入した熱媒体は、略T字型の断面を有する仕切
り部材の第1の熱媒体通路内を通って順方向に流れた後
に、仕切り部により第1の熱媒体通路と区画された第2
の熱媒体通路を通って逆方向に流れる。このように、入
口タンク内の熱媒体の流れから閉塞部分をなくして熱媒
体を入口タンク内で循環させることによって、複数のタ
ンク部よりこれらのタンク部の各々に対応した複数のチ
ューブ部内に流れ込む熱媒体の流量が均一となる。そし
て、仕切り部材の上辺部で複数のチューブ部の各々の入
口端部の一部を塞ぐことによって、複数のチューブ部の
各々の入口端部の開口面積が小さくなり、熱媒体の均一
分配性能が高まる。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、入口タン
ク内に流入した熱媒体は、筒形状の断面を有する仕切り
部材の第1の熱媒体通路および第3の熱媒体通路内を通
って順方向に流れた後に、仕切り部により第1、第3の
熱媒体通路と区画された第2の熱媒体通路または第3の
熱媒体通路を通って逆方向に流れる。このように、入口
タンク内の熱媒体の流れから閉塞部分をなくして熱媒体
を入口タンク内で循環させることによって、複数のタン
ク部よりこれらのタンク部の各々に対応した複数のチュ
ーブ部内に流れ込む熱媒体の流量が均一となる。
【0018】請求項7に記載の発明によれば、冷媒分配
管の一端に到達した冷媒は、先ず第1の冷媒通路内を通
って冷媒分配管の他端に至る。そして、冷媒分配管の他
端から第2の冷媒通路を通って第2の冷媒通路の一端に
到達した冷媒は、再び第1の冷媒通路内に流入する。こ
のように、冷媒分配管内の冷媒の流れから閉塞部分をな
くして冷媒を冷媒分配管内で循環させることによって、
冷媒分配管の外周に形成された複数の供給孔よりこれら
の供給孔の各々に対応した複数のチューブ部内に流れ込
む冷媒の流量が均一となる。したがって、冷媒分配管内
に気液二相状態の冷媒が流入しても、気液二相状態の冷
媒が冷媒分配管内で循環するように流れることにより、
液冷媒の持つ慣性力による気液界面の高低差が緩和さ
れ、複数の供給孔からの液冷媒の流量のばらつきが抑え
られる。
【0019】
【実施例】次に、この発明の熱交換器を、車両用空気調
和装置の積層型冷媒蒸発器に適用した実施例に基づいて
説明する。
【0020】〔第1実施例の構成〕図1ないし図4はこ
の発明の第1実施例を示したもので、図1は積層型冷媒
蒸発器の全体構造を示した図である。
【0021】積層型冷媒蒸発器1は、車両用空気調和装
置のダクト(図示せず)内に収められ、内部に流入した
気液二相状態の冷媒(気液混合冷媒)とブロワ(図示せ
す)により送られる空気とを熱交換させることによっ
て、気液二相状態の冷媒をガス冷媒(気化冷媒)とする
積層型熱交換器である。また、積層型冷媒蒸発器1は、
冷媒圧縮機、冷媒凝縮器、減圧手段、気液分離手段およ
び冷媒配管等と一緒に冷凍サイクル(いずれも図示せ
ず)を構成する。
【0022】この積層型冷媒蒸発器1は、入口配管2、
出口配管3、熱交換器本体4および冷媒分配管5等から
構成されている。入口配管2は、入口端部が減圧手段を
構成する膨張弁の出口に接続され、出口端部が冷媒分配
管5の入口端部に接続され、内部を気液二相状態の冷媒
が流れる。なお、本例では、入口配管2の出口端部の内
側通路壁に、後記する冷媒案内壁6がろう付け等の接合
手段を用いて組み付けられている。また、出口配管3
は、熱交換器本体4の上端部にろう付け等の接合手段を
用いて組み付けられており、熱交換器本体4より流出し
たガス冷媒を冷媒圧縮機の吸入口へ戻す。
【0023】熱交換器本体4は、一対の成形プレート7
を接合して形成される冷媒流路管8と隣接された2つの
冷媒流路管8間に配されたコルゲートフィン9とを交互
に複数積層して炉中にて一体ろう付けされて組み付けら
れている。成形プレート7は、薄い板状のアルミニウム
合金等の金属板の両面にろう材を被着させたクラッド材
をプレス加工することにより浅い皿状に形成されてい
る。なお、最外側コルゲートフィン9の各々の外側に
は、熱交換器本体4を補強するサイドプレート10がそ
れぞれろう付け等の接合手段を用いて組み付けられてい
る。入口側のサイドプレート10の下端部には、冷媒分
配管5が差し込まれる円形状の貫通穴11が形成されて
いる。また、出口側のサイドプレート10の下端部は、
冷媒分配管5に対応した位置が閉塞されている。
【0024】冷媒流路管8は、熱交換器本体4の積層方
向(水平方向)に複数列設されている。そして、冷媒流
路管8には、冷媒と空気との熱交換を行う偏平なチュー
ブ部12、このチューブ部12の入口端部(天地方向の
下端部)に連通するカップ状の入口タンク部13、およ
びチューブ部12の出口端部(天地方向の上端部)に連
通するカップ状の出口タンク部14が形成されている。
また、積層方向に列設された複数の入口タンク部13に
より入口タンク15が構成され、積層方向に列設された
複数の出口タンク部14により出口タンク16が構成さ
れている。
【0025】そして、複数の入口タンク部13および複
数の出口タンク部14は、それぞれ1つのチューブ部1
2ごとに連通している。また、入口タンク部13は、隣
接する入口タンク部13とを区画する区画壁17を有
し、この区画壁17は2枚の成形プレート7により構成
されている。その区画壁17には、冷媒分配管5が差し
込まれる円形状の貫通穴18が形成されている。なお、
奥側の成形プレート7の入口タンク部13の貫通穴18
は、奥側のサイドプレート10の下端部の平板部19に
閉塞されている。
【0026】冷媒分配管5は、本発明の仕切り手段であ
って、パイプ21、キャップ22および仕切り板23等
から構成された熱媒体分配管である。パイプ21は、薄
い板状のアルミニウム合金等の金属板の両面にろう材を
被着させたクラッド材を曲げ加工することにより円筒状
に形成されている。このパイプ21は、入口側の開口部
分に入口配管2がろう付け等の接合手段を用いて接続さ
れ、奥側の開口部分にキャップ22がろう付け等の接合
手段を用いて接続されている。
【0027】そして、パイプ21の外周には、複数のチ
ューブ部12毎に冷媒を分配するための円形状の供給孔
24、25が複数形成されている。これらの供給孔2
4、25は、複数の入口タンク部13毎に開口してお
り、孔径や孔形状が全て同一となるようにパイプ21の
両側の管壁に穿孔されている。また、複数の供給孔2
4、25は、筒方向および前後方向(水平方向)におい
てパイプ21の全高の1/2の高さとなる位置に形成さ
れている。なお、複数の供給孔24、25は孔径、孔形
状、高さが全て同一であれば、高さはパイプ21の全高
のどの位置でも自由に変更できる。
【0028】キャップ22は、薄い板状のアルミニウム
合金等の金属板をプレス加工することにより略半球状に
形成され、パイプ21の奥側の開口部分を閉塞する閉塞
手段であって、パイプ21と同様にして、最も奥側のチ
ューブ部12のみに冷媒を分配するための円形状の供給
孔26、27が形成されている。なお、キャップ22の
頂点は、奥側のサイドプレート10の平板部19に接合
されていても、接合されていなくてもどちらでも良い。
また、キャップ22の頂点は、本例では奥側のサイドプ
レート10の平板部19に接触しているが、奥側のサイ
ドプレート10より離れていても良い。
【0029】仕切り板23は、本発明の仕切り部であっ
て、薄い板状のアルミニウム合金等の金属板により平板
状に形成されている。この仕切り板23は、パイプ21
の内周に形成された1つまたは2つの嵌合溝(図示せ
ず)に差し込まれることにより位置決めされ、パイプ2
1内にろう付け等の接合手段を用いて組み付けられてい
る。そして、仕切り板23は、パイプ21およびキャッ
プ22により形成される冷媒分配管5の内部空間を2分
割することにより、順方向冷媒通路28と逆方向冷媒通
路29とを形成している。
【0030】順方向冷媒通路28は、本発明の第1の熱
媒体通路、第1の冷媒通路であって、仕切り板23と冷
媒分配管5の水平方向の一方側(例えば積層型冷媒蒸発
器1の空気の流れ方向の上流側、前側)との間に形成さ
れ、内部を冷媒分配管5の入口側から奥側(順方向)へ
向かって気液二相状態の冷媒が流れる。逆方向冷媒通路
29は、本発明の第2の熱媒体通路、第2の冷媒通路で
あって、仕切り板23と冷媒分配管5の水平方向の他方
側(例えば積層型冷媒蒸発器1の空気の流れ方向の下流
側、後側)との間に形成され、内部を冷媒分配管5の奥
側から入口側(逆方向)へ向かって気液二相状態の冷媒
が流れる。なお、順方向冷媒通路28の出口と逆方向冷
媒通路29の入口とは、キャップ22の内周と仕切り板
23の奥側端部との間に形成されるUターン冷媒通路3
0を介して連通している。
【0031】冷媒案内壁6は、本発明の案内部であっ
て、ジェットポンプ、インジェクタ等のように働く部分
で、逆方向冷媒通路29の出口の圧力を順方向冷媒通路
28の入口の圧力よりも高くして、逆方向冷媒通路29
内の冷媒を順方向冷媒通路28内に流入させるように働
く。この冷媒案内壁6は、入口配管2の出口側端部の通
路を絞る絞り部31、逆方向冷媒通路29の出口側に形
成される円弧状の凹み部32、および入口配管2の出口
側端部の水平方向の他方側(例えば積層型冷媒蒸発器1
の空気の流れ方向の下流側、後側)に接合された円弧状
の接合部33等から構成されている。
【0032】凹み部32の壁面と仕切り板23の入口側
端部との間には、順方向冷媒通路28の入口と逆方向冷
媒通路29の出口とを連通するUターン冷媒通路34が
形成されている。なお、冷媒案内壁6の内部は空洞でも
良い。また、Uターン冷媒通路34は、逆方向冷媒通路
29の出口より順方向冷媒通路28の入口へ冷媒を合流
させる合流部として働く。
【0033】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
積層型冷媒蒸発器1の作用を図1ないし図4に基づいて
簡単に説明する。
【0034】膨張弁から入口配管2内に流入した気液二
相状態の冷媒は、入口配管2の出口側端部で冷媒案内壁
6の絞り部31を通過する際にさらに噴霧化されると共
に、絞り部31の傾斜壁に沿って冷媒分配管5のパイプ
21の一方側の管壁と仕切り板23の一端面との間に形
成される順方向冷媒通路28内に導かれる。
【0035】そして、順方向冷媒通路28内に導かれた
気液二相状態の冷媒は、パイプ21の一方側の管壁に形
成された複数の供給孔24から入口タンク15の複数の
入口タンク部13内に流出する。これらの供給孔24か
ら流出しなかった気液二相状態の冷媒は、パイプ21の
先端からキャップ22内のUターン冷媒通路30内に流
入して、キャップ22の管壁に形成された2つの供給孔
26、27から入口タンク15のうち最も奥側の入口タ
ンク部13内に流出する。
【0036】2つの供給孔26、27から流出しなかっ
た気液二相状態の冷媒は、キャップ22から冷媒分配管
5のパイプ21の他方側の管壁と仕切り板23の他端面
との間に形成される逆方向冷媒通路29内に流入する。
逆方向冷媒通路29内に流入した気液二相状態の冷媒
は、パイプ21の他方側の管壁に形成された複数の供給
孔25から入口タンク15の複数の入口タンク部13内
に流出する。これらの供給孔25から流出しなかった気
液二相状態の冷媒は、パイプ21の入口端部において仕
切り板23の入口側端部と冷媒案内壁6の凹み部32の
壁面との間に形成されるUターン冷媒通路34を通っ
て、再度順方向冷媒通路28内に合流する。
【0037】したがって、冷媒分配管5内に仕切り板2
3を設け、入口配管2の入口側端部に冷媒案内壁6を設
けることにより、冷媒分配管5内に順方向冷媒通路28
→Uターン冷媒通路30→逆方向冷媒通路29→Uター
ン冷媒通路34→順方向冷媒通路28よりなる環状冷媒
通路が形成される。これにより、冷媒分配管5の奥側端
部(先端部)に冷媒の流れの閉塞部をなくすことができ
るので、液冷媒の持つ慣性力による気液界面Rの高低差
が緩和され、冷媒分配管5内の気液界面Rの高さが冷媒
分配管5の入口側から奥側に渡って一定に保たれる。
【0038】一方、冷媒分配管5の各供給孔24〜27
から入口タンク15の複数の入口タンク部13内に流入
した気液二相状態の冷媒は、各入口タンク部13が区画
壁17により区画されているので、各入口タンク部13
に連通する各チューブ部12内に流入する。各チューブ
部12内に流入した気液二相状態の冷媒は、各チューブ
部12を通過する間に外部を通過する空気と熱交換して
蒸発気化する。そして、各チューブ部12内で蒸発した
ガス冷媒は、出口タンク16の複数の出口タンク部14
内に流入して集められ、出口配管3を通って冷媒圧縮機
の吸入口に吸入される。
【0039】〔第1実施例の効果〕以上のように、積層
型冷媒蒸発器1は、冷媒分配管5内に仕切り板23を設
け、入口配管2の入口側端部に冷媒案内壁6を設けるこ
とにより、冷媒分配管5の奥側端部(先端部)に冷媒の
流れの閉塞部をなくすことができるので、液冷媒の慣性
力の影響を抑えることができる。この結果、冷媒分配管
5内の気液界面Rの高さを冷媒分配管5の入口側から奥
側に渡って一定に保つことができるので、冷媒分配管5
の管壁に形成された各供給孔24〜27を通過する液冷
媒の流量が均一となる。
【0040】したがって、冷却能力の大きい液冷媒が冷
媒分配管5の各供給孔24〜27から各入口タンク部1
3内に均一に分配されることになるので、熱交換器本体
4の幅方向に渡って全てのチューブ部12内を流れる液
冷媒の流量が均一となる。これにより、幅方向に列設さ
れた全てのチューブ部12内を流れる冷媒が空気と均一
に熱交換することになり、熱交換器本体4より吹き出す
吹出空気(冷媒との熱交換後の空気)の温度分布を解消
することができる。すなわち、吹出空気温度のばらつき
を防止することができるので、冷媒と空気との熱交換効
率の低下を防止できるので、積層型冷媒蒸発器1の冷却
能力の低下を防止することができる。
【0041】〔第2実施例〕図5ないし図7はこの発明
の第2実施例を示したもので、図5は積層型冷媒蒸発器
を示した図で、図6および図7は積層型冷媒蒸発器の主
要部を示した図である。
【0042】この実施例では、入口配管2を一体成形し
た冷媒分配管5を採用している。このようにした場合で
も、冷媒分配管5のパイプ21の奥側端部より冷媒案内
壁6や仕切り板23をパイプ21内に挿入した後にキャ
ップ22によりパイプ21の奥側端部の開口部分を閉塞
するようにすれば良い。あるいは、平板状の金属板に冷
媒案内壁6や仕切り板23を組み付けた後に、金属板を
曲げ加工して本例の冷媒分配管5を形成しても良い。
【0043】〔第3実施例の構成〕図8ないし図11は
この発明の第3実施例を示したもので、図8は積層型冷
媒蒸発器を示した図で、図9および図10は積層型冷媒
蒸発器の主要部を示した図である。
【0044】この実施例の積層型冷媒蒸発器1の冷媒流
路管8を構成する一対の成形プレート7の入口タンク部
13の周囲には、外側に鍔状に突設された外向きバーリ
ング部39が一体成形されている。このような積層型冷
媒蒸発器1の入口配管2に接続された入口タンク15内
には、複数の入口タンク部13を貫通するように仕切り
部材40が挿入されている。
【0045】仕切り部材40は、本発明の仕切り手段で
あって、アルミニウム合金製の金属素材を押し出し成形
等をすることにより略T字型の断面を有するように成形
されたもので、複数のチューブ部12の各々の入口端部
の一部を塞ぐ円弧形状の上辺部41、およびこの上辺部
41の中央部分より垂下された平板形状の仕切り壁42
を有している。
【0046】上辺部41と入口タンク15との間には、
複数の供給孔43a、43bが形成されている。仕切り
壁42は、入口タンク15の内部空間を順方向冷媒通路
44と逆方向冷媒通路45とに仕切る仕切り部で、順方
向冷媒通路44と逆方向冷媒通路45とを入口タンク1
5の延長方向に区画している。なお、供給孔43aは順
方向冷媒通路44に連通し、供給孔43bは逆方向冷媒
通路45に連通している。また、順方向冷媒通路44は
第1の熱媒体通路(第1の冷媒通路)で、逆方向冷媒通
路45は第2の熱媒体通路(第2の冷媒通路)である。
【0047】そして、入口タンク15の奥側端部と仕切
り部材40の仕切り壁42の奥側端部との間には、順方
向冷媒通路44の出口と逆方向冷媒通路45の入口とを
連通させるUターン冷媒通路46が形成されている。ま
た、入口タンク15の入口側端部と仕切り部材40の仕
切り壁42の入口側端部との間には、逆方向冷媒通路4
5の出口と順方向冷媒通路44の入口とを連通させるU
ターン冷媒通路47が形成されている。Uターン冷媒通
路47は、逆方向冷媒通路45の出口より順方向冷媒通
路44の入口へ冷媒を合流させる合流部として働く。
【0048】そして、入口配管2の出口端部の内側通路
壁には、第1実施例と同様な形状の冷媒案内壁6がろう
付け等の接合手段を用いて取り付けられている。この冷
媒案内壁6は、入口配管2の出口端部より入口タンク1
5内に流入する冷媒が逆方向冷媒通路45よりも順方向
冷媒通路44側へ偏り易いように冷媒を誘導する傾斜壁
(絞り部)49を有している。なお、冷媒案内壁6の代
わりに冷媒案内壁6の内部を空洞にした冷媒案内板等の
案内部を設けても良い。
【0049】〔第3実施例の効果〕ここで、図11は積
層型冷媒蒸発器1の入口タンク15内の気液二相状態の
冷媒の気液界面Rを示した図である。
【0050】以上のように、この実施例の積層型冷媒蒸
発器1は、入口タンク15内に仕切り部材40を挿入す
ることにより、入口タンク15内の冷媒流れから閉塞部
をなくし、入口タンク15内で冷媒を循環させることに
よって、図11に示したように、入口タンク15内の気
液界面Rの高さを均一にすることができるので、各チュ
ーブ部12内に供給される液冷媒の流量を均一化するこ
とができる。このため、コルゲートフィン9間を通って
出てくる空気温度を均一化することができ、且つ積層型
冷媒蒸発器1の冷凍能力を向上することができる。
【0051】また、この実施例の積層型冷媒蒸発器1で
は、第1実施例のように冷媒分配管にチューブ部12の
数の1倍〜2倍の数の供給孔24〜27を開けることな
く、仕切り部材40の上辺部41でチューブ部12の入
口端部の一部を塞ぐことによって、チューブ部12の入
口側端部の開口面積を小さくしている。これにより、入
口タンク15の各入口タンク部13内の圧力の差による
液冷媒の流量のアンバランスを小さくすることができる
ので、各チューブ部12内に供給される液冷媒の均一分
配性能を高めることができる。
【0052】そして、一対の成形プレート7よりなる冷
媒流路管8の積層時に、仕切り部材40を複数の入口タ
ンク部13を貫通するように入口タンク15内に挿入す
ることにより複数の成形プレート7相互の位置決めを行
うことができる。すなわち、成形プレート7のろう付け
面35(図10参照)がずれる程の位置ずれが生じなく
なる。したがって、従来では隣設する成形プレートの入
口タンク部同士の位置決めを行うためのかしめ加工等を
省略することができる。
【0053】〔第4実施例〕図12ないし図14はこの
発明の第4実施例を示したもので、図12は積層型冷媒
蒸発器を示した図で、図13および図14は積層型冷媒
蒸発器の主要部を示した図である。
【0054】この実施例の積層型冷媒蒸発器1の冷媒流
路管8を構成する一対の成形プレート7の入口タンク部
13の周囲には、第3実施例と同様に外向きバーリング
部39が一体成形されている。このような積層型冷媒蒸
発器1の入口配管2に接続された入口タンク15内に
は、複数の入口タンク部13を貫通するように仕切り部
材50が挿入されている。
【0055】仕切り部材50は、本発明の仕切り手段で
あって、アルミニウム合金製の金属素材を押し出し成形
等をすることにより略台形筒形状の断面を有するように
成形されたもので、複数のチューブ部12の各々の入口
端部の一部を塞ぐ円弧形状の天壁部51、およびこの天
壁部51の両側部分より延長されたV字型の仕切り壁5
2を有している。
【0056】天壁部51と入口タンク15との間には、
複数の供給孔53a、53bが形成されている。仕切り
壁52は、入口タンク15の内部空間を順方向冷媒通路
54、55と逆方向冷媒通路56とに仕切る仕切り部で
ある。なお、供給孔53aは順方向冷媒通路54に連通
し、供給孔53bは逆方向冷媒通路56に連通してい
る。また、順方向冷媒通路54は第1の熱媒体通路(第
1の冷媒通路)で、逆方向冷媒通路56は第2の熱媒体
通路(第2の冷媒通路)で、順方向冷媒通路55は第3
の熱媒体通路である。
【0057】そして、入口タンク15の奥側端部と仕切
り部材50の仕切り壁52の奥側端部との間には、順方
向冷媒通路54、55の出口と逆方向冷媒通路56の入
口とを連通させるUターン冷媒通路57が形成されてい
る。また、入口タンク15の入口側端部と仕切り部材5
0の仕切り壁52の入口側端部との間には、逆方向冷媒
通路56の出口と順方向冷媒通路54、55の入口とを
連通させるUターン冷媒通路58が形成されている。
【0058】そして、入口配管2の出口端部の内側通路
壁には、第3実施例と同様な形状の冷媒案内壁6がろう
付け等の接合手段を用いて取り付けられている。この冷
媒案内壁6は、入口配管2の出口端部より入口タンク1
5内に流入する冷媒が逆方向冷媒通路56よりも順方向
冷媒通路54、55側へ偏り易いように冷媒を誘導する
傾斜壁(絞り部)59を有している。
【0059】この実施例の積層型冷媒蒸発器1では、入
口タンク15内に仕切り部材50を挿入することによ
り、入口タンク15内の冷媒流れから閉塞部をなくし、
入口タンク15内で冷媒を循環させることによって、第
3実施例と同様な効果を達成することができる。また、
順方向冷媒通路54および逆方向冷媒通路56の他に仕
切り部材50内に各チューブ部12に連通しない順方向
冷媒通路55を設けることにより、入口配管2の出口側
端部より順方向冷媒通路55を介して直接逆方向冷媒通
路56に冷媒を導くことができる。このため、順方向冷
媒通路54および逆方向冷媒通路56にそれぞれ連通し
た供給孔53a、53bより各チューブ部12内にほぼ
均等に液冷媒が流れ込むようになる。
【0060】〔変形例〕この実施例では、本発明を積層
型冷媒蒸発器1に適用したが、本発明を冷媒凝縮器、ヒ
ータコア、ラジエータまたはオイルクーラ等の他の熱交
換器に適用しても良い。また、この実施例のような積層
型熱交換器だけでなく、コルゲートフィンチューブ熱交
換器や、プレートフィンチューブ熱交換器に本発明を適
用しても良い。
【0061】この実施例では、冷媒分配管5のパイプ2
1の奥側端部の開口部分をキャップ22により閉塞した
が、冷媒分配管5のパイプ21の奥側端部の開口部分を
入口タンク部13の側壁(区画壁17)により閉塞して
も良い。また、冷媒分配管5のパイプ21の奥側端部の
開口部分をサイドプレート10の平板部19により閉塞
しても良い。
【0062】この実施例では、冷媒分配管5のパイプ2
1、キャップ22および仕切り板23と冷媒案内壁6と
をアルミニウム合金等の金属により製造したが、それら
を樹脂等で製造し、一体ろう付け後の入口タンク15内
に挿入した後に、入口配管2をOリング等のシール材を
介してねじ締めにより組み付けるようにしても良い。
【0063】この実施例では、仕切り手段として略T字
型の断面を有する仕切り部材40または略台形筒形状の
断面を有する仕切り部材50を入口タンク15内に挿入
したが、仕切り手段として略コの字型の断面、略E字型
の断面、略K字型の断面、略M字型の断面、略N字型の
断面、略S字型の断面、略口の字型の断面を有する仕切
り部材を入口タンク15内に挿入しても良い。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、入口タンク内
に冷媒の流れの閉塞部分をなくすことにより、入口タン
クから複数のチューブ部の各々に均一の流量の熱媒体を
分配することができるので、各チューブ部において均一
に熱交換が行われることにより、熱交換効率を向上する
ことができる。
【0065】請求項2に記載の発明は、熱媒体分配管内
に冷媒の流れの閉塞部分をなくすことにより、熱媒体分
配管の各供給孔から複数のチューブ部の各々に均一の流
量の熱媒体を分配することができるので、各チューブ部
において均一に熱交換が行われることにより、熱交換効
率を向上することができる。
【0066】請求項5に記載の発明は、入口タンク内に
冷媒の流れの閉塞部分をなくすことにより、入口タンク
と仕切り部材の上辺部との間から複数のチューブ部の各
々に均一の流量の熱媒体を分配することができるので、
各チューブ部において均一に熱交換が行われることによ
り、熱交換効率を向上することができる。
【0067】請求項6に記載の発明は、入口タンク内に
冷媒の流れの閉塞部分をなくすことにより、入口タンク
と仕切り部材との間から複数のチューブ部の各々に均一
の流量の熱媒体を分配することができるので、各チュー
ブ部において均一に熱交換が行われることにより、熱交
換効率を向上することができる。
【0068】請求項7に記載の発明は、冷媒分配管内に
冷媒の流れの閉塞部分をなくすことにより、液冷媒の慣
性力の悪影響を除去することができる。これにより、冷
媒分配管の各供給孔から複数のチューブ部の各々に均一
の流量の液冷媒を分配することができるので、各チュー
ブ部において均一に冷媒と空気との熱交換が行われるこ
とにより、複数のチューブ部間より吹き出す吹出空気の
温度分布を解消して冷却能力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の積層型冷媒蒸発器を示
した部分断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】この発明の第1実施例のパイプを示した分解図
である。
【図5】この発明の第2実施例の積層型冷媒蒸発器を示
した部分断面図である。
【図6】図5のC−C断面図である。
【図7】図6のD−D断面図である。
【図8】この発明の第3実施例の積層型冷媒蒸発器を示
した部分断面図である。
【図9】図8および図11のE−E断面図である。
【図10】図8および図11のF−F断面図である。
【図11】この発明の第3実施例の積層型冷媒蒸発器の
入口タンク内の気液二相状態の冷媒の気液界面を示した
部分断面図である。
【図12】この発明の第4実施例の積層型冷媒蒸発器を
示した部分断面図である。
【図13】図12のG−G断面図である。
【図14】図12のH−H断面図である。
【図15】従来例の積層型冷媒蒸発器を示した部分断面
図である。
【図16】従来例のパイプを示した断面図である。
【符号の説明】
1 積層型冷媒蒸発器(熱交換器) 2 入口配管 3 出口配管 4 熱交換器本体 5 冷媒分配管(仕切り手段、熱媒体分配管) 6 冷媒案内壁(案内部) 12 チューブ部 13 入口タンク部 15 入口タンク 21 パイプ 22 キャップ 23 仕切り板 24 供給孔 25 供給孔 26 供給孔 27 供給孔 28 順方向冷媒通路(第1の熱媒体通路、第1の冷媒
通路) 29 逆方向冷媒通路(第2の熱媒体通路、第2の冷媒
通路) 30 Uターン冷媒通路 31 絞り部 34 Uターン冷媒通路 40 仕切り部材(仕切り手段) 41 上辺部 42 仕切り壁(仕切り部) 44 順方向冷媒通路(第1の熱媒体通路、第1の冷媒
通路) 45 逆方向冷媒通路(第2の熱媒体通路、第2の冷媒
通路) 46 Uターン冷媒通路 47 Uターン冷媒通路 49 傾斜壁 50 仕切り部材(仕切り手段) 51 天壁部 52 仕切り壁(仕切り部) 54 順方向冷媒通路(第1の熱媒体通路、第1の冷媒
通路) 55 順方向冷媒通路(第3の熱媒体通路) 56 逆方向冷媒通路(第2の熱媒体通路、第2の冷媒
通路) 57 Uターン冷媒通路 58 Uターン冷媒通路 59 傾斜壁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)並列して配された複数のチューブ部
    と、 (b)これらのチューブ部の入口端部に接続され、内部
    が前記複数のチューブ部の各々に連通する複数のタンク
    部に区画された入口タンクと、 (c)この入口タンク内に前記複数のタンク部を貫通し
    た状態で挿入され、 内部を熱媒体が流れる第1の熱媒体通路とこの第1の熱
    媒体通路の両端部でそれぞれ連通し、且つ内部を前記第
    1の熱媒体通路内を流れる熱媒体と逆方向に熱媒体が流
    れる第2の熱媒体通路とに前記入口タンクの延長方向に
    分割する仕切り手段とを備えた熱交換器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の熱交換器において、 前記仕切り手段は、一端が開口し、他端が閉塞され、外
    周に前記複数のチューブ部の各々に対応して開口した複
    数の供給孔を有する熱媒体分配管であって、 前記熱媒体分配管は、前記第1の熱媒体通路と前記第2
    の熱媒体通路とを前記入口タンクの延長方向に区画する
    仕切り部を有することを特徴とする熱交換器。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の熱交換器において、 前記複数の供給孔は、前記第1の熱媒体通路に沿った前
    記熱媒体分配管の管壁と前記第2の熱媒体通路に沿った
    前記熱媒体分配管の管壁との両方に形成されていること
    を特徴とする熱交換器。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載の熱交換器
    において、 前記熱媒体分配管は、一端側に、前記第2の熱媒体通路
    より流出した熱媒体を前記第1の熱媒体通路に導入する
    案内部を有することを特徴とする熱交換器。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の熱交換器において、 前記仕切り手段は、略T字型の断面を有する仕切り部材
    であって、 前記仕切り部材は、前記複数のチューブ部の各々の入口
    端部の一部を塞ぐ上辺部、およびこの上辺部の中央部分
    より垂下され、前記入口タンクの内部空間を前記第1の
    熱媒体通路と前記第2の熱媒体通路とを前記入口タンク
    の延長方向に区画する仕切り部を有することを特徴とす
    る熱交換器。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の熱交換器において、 前記仕切り手段は、筒形状の断面を有する仕切り部材で
    あって、 前記仕切り部材は、前記入口タンクの内部空間を前記第
    1の熱媒体通路と前記第2の熱媒体通路とを区画する仕
    切り部、およびこの仕切り部内に形成され、前記第1、
    第2の熱媒体通路の両端部でそれぞれ連通し、且つ前記
    第1、第2の熱媒体通路と前記入口タンクの延長方向に
    分割された第3の熱媒体通路を有することを特徴とする
    熱交換器。
  7. 【請求項7】並列して配された複数のチューブ部と、こ
    れらのチューブ部の入口端部に接続され、内部が前記複
    数のチューブ部の各々に連通する複数のタンク部に区画
    された入口タンクと、この入口タンク内に前記複数のタ
    ンク部を貫通した状態で挿入され、一端が開口し、他端
    が閉塞され、外周に前記複数のチューブ部の各々に対応
    して開口した複数の供給孔を有する冷媒分配管とを備え
    た冷媒蒸発器であって、 前記冷媒分配管内には、内部を熱媒体が流れる第1の冷
    媒通路とこの第1の冷媒通路の両端部でそれぞれ連通
    し、且つ内部を前記第1の冷媒通路内を流れる冷媒と逆
    方向に冷媒が流れる第2の冷媒通路とに分割する仕切り
    板が設けられていることを特徴とする冷媒蒸発器。
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