JPH0879188A - マルチチャンネル音声伝送方式とマルチチャンネル音声符号化装置及び音声復号化装置 - Google Patents

マルチチャンネル音声伝送方式とマルチチャンネル音声符号化装置及び音声復号化装置

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JPH0879188A
JPH0879188A JP21345494A JP21345494A JPH0879188A JP H0879188 A JPH0879188 A JP H0879188A JP 21345494 A JP21345494 A JP 21345494A JP 21345494 A JP21345494 A JP 21345494A JP H0879188 A JPH0879188 A JP H0879188A
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information
waveform
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JP21345494A
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Masami Aizawa
雅己 相沢
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝送路誤りのある系において誤り訂正による
情報量の増加を抑えつつ劣化を防止し得るマルチチャン
ネル音声伝送方式とマルチチャンネル音声符号化装置及
びマルチチャンネル音声復号化装置を提供することを目
的とする。 【構成】 複数チャンネルの音声信号1は聴覚モデル回
路2を介して重要度を示す信号6が強FEC符号化器7
とセレクタ8に供給され、分配器5を介して音声信号1
がレンジ情報3と波形情報4に分割され、レンジ情報3
を強FEC符号化器7に、波形情報4をセレクタ8に供
給する。セレクタ8はメインの波形信号9を強FEC符
号化器7に供給し、サブの波形信号10を弱FEC符号
化器12に供給し、強FEC符号化器7はレンジ情報
3、信号6、メインの波形信号9に対して誤り訂正符号
を付加し、弱FEC符号化器12はサブの波形信号10
に対して弱い誤り訂正符号を付加し、マルチプレクサ1
3に供給し、マルチプレクサ13は受け取った信号を階
層化して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチチャンネルの音
声を高能率伝送するマルチチャンネル音声伝送方式とこ
の音声伝送方式に使用されるマルチチャンネル音声符号
化装置及びマルチチャンネル音声復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチチャンネルの伝送は、高能率音声
圧縮符号化技術の発展とともに実現しつつある。現在の
テレビ、ラジオ放送では、右チャンネルと左チャンネル
の和信号を主な伝送路を利用し、差信号は弱い伝送路を
使用している。しかしながら、これは現行のモノラル受
信機においてのコンパティビリティを維持するための措
置であるが、受信状態の悪化に伴い、伝送路の弱い差信
号を使用せずに、主な伝送路の和信号のみで再生するこ
とは行われている。しかしながら、2つより多いマルチ
チャンネルでの伝送についてはまだ何も行われていな
い。
【0003】また、レンジ情報について、より強いFE
C(Forward Error Correction:誤り訂正)を行うこと
は衛星放送等でも行われているが、波形情報が再生でき
ない場合は、前フレーム値の繰り返し(前値ホールド)
により再生を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高能率
音声圧縮技術を利用した伝送では、フレーム長が20m
s以上と長いため、上述したように、波形情報が再生で
きない場合に前フレーム値を繰り返すという前値ホール
ドでは聴感上大きな違和感が生じてしまうという問題が
ある。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、伝送路誤りのある系において
誤り訂正による情報量の増加を抑えつつ劣化を防止し得
るマルチチャンネル音声伝送方式とマルチチャンネル音
声符号化装置及びマルチチャンネル音声復号化装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のマルチチャンネル音声伝送方式は、複数の
音声信号から聴感上重要度の高いチャンネルを算出し、
複数の音声信号をレンジ情報と波形情報に分割して伝送
する際に、レンジ情報及び重要度の高いチャンネルの音
声の波形情報を重要データとして階層化して最も伝送誤
り特性の良い伝送路で伝送し、受信側で重要度の低いチ
ャンネルの波形情報が失われた場合、重要度の高い波形
情報によって代用し、各チャンネルのレンジ情報より復
号化することを要旨とする。
【0007】また、本発明のマルチチャンネル音声伝送
方式は、前記重要度の高いチャンネルを算出するステッ
プが周波数補正を加えた聴感上の音量の最大のものを選
択することを要旨とする。
【0008】更に、本発明のマルチチャンネル音声伝送
方式は、前記重要度の高いチャンネルを算出するステッ
プが重要度の高いチャンネルが複数存在する場合、チャ
ンネル間で和を取ったものを重要度の高いチャンネルと
することを要旨とする。
【0009】本発明のマルチチャンネル音声伝送方式
は、前記重要度の高いチャンネルを算出するステップが
各チャンネルの重要度の高さに応じて各チャンネルの上
位ビットから複数ビットずつ選択することを要旨とす
る。
【0010】また、本発明のマルチチャンネル音声符号
化装置は、複数の音声信号から聴感上重要度の高いチャ
ンネルを算出する算出手段と、前記複数の音声信号をレ
ンジ情報と波形情報に分割する分割手段と、前記複数の
波形情報から重要度の高いチャンネルの波形情報を選択
する選択手段と、前記各チャンネルのレンジ情報と前記
選択された重要度の高いチャンネルの音声の波形情報を
重要度データとして階層化して最も伝送誤り特性の良い
伝送路で伝送する重み付け伝送手段とを有することを要
旨とする。
【0011】更に、本発明のマルチチャンネル音声符号
化装置は、前記重要度の高いチャンネルを算出する算出
手段が周波数上の補正を加えた聴感上の音量が最大のも
のを選択する選択手段を有することを要旨とする。
【0012】本発明のマルチチャンネル音声符号化装置
は、前記重要度の高いチャンネルの波形情報を選択する
選択手段が複数のチャンネルが選択された場合、該複数
のチャンネルの和を取る手段を有することを要旨とす
る。
【0013】また、本発明のマルチチャンネル音声符号
化装置は、前記重要度の高いチャンネルの波形情報を選
択する選択手段が各チャンネルの重要度の高さに応じて
各チャンネルの上位ビットから複数ビットずつ選択する
手段を有することを要旨とする。
【0014】更に、本発明のマルチチャンネル音声復号
化装置は、各チャンネルのレンジ情報と選択された重要
度の高いチャンネルの音声の波形情報を重要データとし
て階層化して最も伝送誤り特性の良い伝送路で伝送する
重み付け伝送を行うマルチチャンネル音声伝送方式にお
いて、波形情報の選択情報、レンジ情報、及び重要度の
高い波形情報の誤り訂正を行う誤り訂正手段と、重要度
の低い波形情報を誤り訂正し、訂正不可能な誤りを検出
して出力する検出手段と、前記重要度の低い波形情報と
前記重要度の高い波形情報から前記波形情報の選択情報
に基づき、各チャンネルの波形情報を復元する復元手段
と、前記復元された波形情報の前記レンジ情報による伸
長を行う伸長手段と、前記訂正不可能な誤りの検出時に
は前記復元手段において重要度の高い波形情報により重
要度の低い波形情報を代用する代用手段とを有すること
を要旨とする。
【0015】本発明のマルチチャンネル音声復号化装置
は、前記各チャンネルの波形情報を復元する復元手段が
複数のチャンネル間の演算を行う演算手段を有すること
を要旨とする。
【0016】また、本発明のマルチチャンネル音声復号
化装置は、前記各チャンネルの波形情報を復元する復元
手段が上位のビットの情報のみで下位のビットについて
補完して波形情報とする手段を有することを要旨とす
る。
【0017】
【作用】本発明のマルチチャンネル音声伝送方式では、
複数の音声信号から聴感上重要度の高いチャンネルを算
出し、レンジ情報及び重要度の高いチャンネルの音声の
波形情報を重要データとして階層化して伝送し、受信側
で重要度の低いチャンネルの波形情報が失われた場合、
重要度の高い波形情報によって代用し、各チャンネルの
レンジ情報より復号化する。
【0018】また、本発明のマルチチャンネル音声伝送
方式では、前記重要度の高いチャンネルの算出として、
周波数補正を加えた聴感上の音量の最大のものを選択す
る。
【0019】更に、本発明のマルチチャンネル音声伝送
方式では、前記重要度の高いチャンネルの算出として、
重要度の高いチャンネルが複数存在する場合、チャンネ
ル間で和を取ったものを重要度の高いチャンネルとす
る。
【0020】本発明のマルチチャンネル音声伝送方式で
は、前記重要度の高いチャンネルの算出として、各チャ
ンネルの重要度の高さに応じて各チャンネルの上位ビッ
トから複数ビットずつ選択する。
【0021】また、本発明のマルチチャンネル音声符号
化装置では、複数の音声信号から聴感上重要度の高いチ
ャンネルを算出し、複数の音声信号をレンジ情報と波形
情報に分割し、複数の波形情報から重要度の高いチャン
ネルの波形情報を選択し、各チャンネルのレンジ情報と
選択された重要度の高いチャンネルの音声の波形情報を
重要度データとして階層化して伝送する。
【0022】更に、本発明のマルチチャンネル音声符号
化装置では、前記重要度の高いチャンネルの算出とし
て、周波数上の補正を加えた聴感上の音量が最大のもの
を選択する。
【0023】本発明のマルチチャンネル音声符号化装置
では、前記重要度の高いチャンネルの波形情報の選択と
して、複数のチャンネルが選択された場合、該複数のチ
ャンネルの和を取る。
【0024】また、本発明のマルチチャンネル音声符号
化装置では、前記重要度の高いチャンネルの波形情報の
選択として、各チャンネルの重要度の高さに応じて各チ
ャンネルの上位ビットから複数ビットずつ選択する。
【0025】更に、本発明のマルチチャンネル音声復号
化装置では、波形情報の選択情報、レンジ情報、及び重
要度の高い波形情報の誤り訂正を行い、重要度の低い波
形情報を誤り訂正し、訂正不可能な誤りを検出し、重要
度の低い波形情報と重要度の高い波形情報から波形情報
の選択情報に基づき、各チャンネルの波形情報を復元
し、復元された波形情報のレンジ情報による伸長を行
い、訂正不可能な誤りの検出時には復元手段において重
要度の高い波形情報により重要度の低い波形情報を代用
する。
【0026】本発明のマルチチャンネル音声復号化装置
では、前記各チャンネルの波形情報の復元において、複
数のチャンネル間の演算を行う。
【0027】また、本発明のマルチチャンネル音声復号
化装置では、前記各チャンネルの波形情報の復元におい
て、上位のビットの情報のみで下位のビットについて補
完して波形情報とする。
【0028】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係るマルチチャンネル
音声伝送方式を実施するマルチチャンネル音声符号化装
置の全体構成を示すブロック図である。同図において、
複数のチャンネルの音声信号1は聴感上の重要度を検出
する聴覚モデル回路2に供給されるとともに、各チャン
ネルに対応して設けられている複数の分配器5にそれぞ
れ供給される。なお、聴感上の重要度は、例えば音量で
あったり、周波数領域のマスキング現象による補正を加
えた聴感上聞こえやすい音のことを示している。聴覚モ
デル回路2は、各チャンネル間の重要度を示す信号6を
強FEC符号化器7及びセレクタ8に供給する。
【0029】一方、分配器5に供給された複数のチャン
ネルの音声信号1は、該分配器5においてレンジ情報3
と波形情報4とに分割される。そして、分配器5は、レ
ンジ情報3を強FEC符号化器7に供給し、波形情報4
をセレクタ8に供給する。また、セレクタ8は、重要度
を示す信号6より重要度の高いメインの波形信号9を強
FEC符号化器7に供給し、重要度の低いサブの波形信
号10を弱FEC符号化器12に供給する。
【0030】強FEC符号化器7は、各チャンネルのレ
ンジ情報3、重要度を示す信号6、及びメインの波形信
号9に対して誤り訂正符号を付加し、マルチプレクサ1
3に供給し、また弱FEC符号化器12は、サブの波形
信号10に対して強FEC符号化器7より弱い(情報の
あまり増大しない)誤り訂正符号を付加し、マルチプレ
クサ13に供給する。そして、マルチプレクサ13は、
強FEC符号化器7及び弱FEC符号化器12から受け
取った信号を階層化して出力する。以後、変調され伝送
される。
【0031】前記聴覚モデル回路2は、重要度を示す信
号6を出力するが、重要度を示すのに、一番簡単な方法
は音量(信号の実行値または最大値または二乗和の積分
値)により音量が最大のものを重要度の高いものとす
る。しかしながら、聴覚の感度は周波数により異なり、
1乃至4kHzを中心として感度は図2に示すように徐
々に悪くなる。そこで、音声信号を周波数分析して、帯
域毎の重み付けを行い、実際の聴覚特性に合わせた音量
レベルを算出すれば、より重要度を正しく示すことにな
る。
【0032】図3は、図1に示したセレクタ8の詳細な
構成を示す図である。この図3に示すセレクタ8は、一
例として4チャンネルの入力でメイン1チャンネル、サ
ブ3チャンネルの出力を有するものである。なお、チャ
ンネル数は4に限るものでないことは勿論である。図3
に示すセレクタ8は、波形情報4がそれぞれ入力される
4個のセレクタ17,18,19,20を有し、各セレ
クタには重要度を示すセレクト信号6が入力され、該重
要度を示すセレクト信号6はフレーム周期に同期して切
り替わり、セレクタ17は4チャンネルの波形情報4の
うち、一番重要な信号を選択し、メインの波形信号9と
して出力する。また、その他の残りのセレクタ18,1
9,20は波形情報4のうち、メインに選択された以外
の残りの波形情報を選択し、サブの波形信号10として
出力する。
【0033】図4は、図3に示すセレクタ8の作用を示
すタイミング図である。同図に示すように、タイミング
(1)では、メインの波形信号9として重要度の高い信
号が選択され、次のタイミング(2)では、一番重要
な信号として’が選択され、サブの波形信号10とし
て残りの信号が選択されている。以下、同様である。
【0034】図5は、本発明の他の実施例を示すセレク
タの出力のタイミング図である。この実施例では、例え
ば重要な信号としてチャンネル1,2が選択されたとし
て、図3に示すセレクタ17はメインの波形信号9とし
てチャンネル1及び2の和を出力する。そして、セレク
タ18はチャンネル1,2の信号が受信側で復号できる
ように例えばチャンネル1−2といった操作を行う。な
お、メインの波形情報としては、当然1チャンネルだけ
でも構わないし、2,3,4チャンネルの和であっても
よい。
【0035】図6は、本発明の更に他の実施例を示す重
要度に応じたビットの振り分けを行う場合のセレクタの
出力のタイミング図である。波形情報は量子化されたも
のを扱う。図1において、聴覚モデル回路2は順位だけ
でなく、その程度の重要さを示すかレベルをもった重要
度を示す信号6を出力する。図3におけるセレクタ17
は各サンプルのうち、重要度に応じてMSB側からメイ
ンの情報として選択される。
【0036】図6において、最初のタイミングでは、重
要度はチャンネル1,2の,が高く、メインの情報
として選択されている。次のタイミングは、4チャンネ
ルの重要度が等しい場合であり、各チャンネルの上位ビ
ットが選択されている。次のタイミングでは、各チャン
ネルの重要度として”が大きく、”,”がそれよ
りも小さく、”が更に重要度が低い場合の選択状況を
示している。この場合では、”がその重要度に応じて
多く、次に”,”に割り当てている。
【0037】具体的に数字を使用して説明すると、各チ
ャンネルの波形情報が16ビット/サンプルで表される
とした場合、メインでは32ビット、サブ32ビットに
振り分けるとする。タイミング(1)では、メインには
チャンネル1,2がそれぞれ16ビットずつ選択され
る。次のタイミング(2)では、重要度が各チャンネル
で同じであるため、各チャンネルから上位8ビットずつ
がメインの情報として選択される。タイミング(3)で
は、チャンネル1が16ビット、チャンネル2,3が上
位8ビットずつ選択される。
【0038】また、高能率圧縮符号化の場合では、各チ
ャンネルに与えられるビット割り当て数がフレーム毎に
異なるが、この割り当て数は各チャンネルの重要度を示
しているともいえる。そこで、この割り当て量に応じた
割り振りでメイン情報としても構わない。このようにす
ることにより、重要度を示す信号の情報伝送量を低減す
ることができる。また、これらの操作に関しては、音声
信号を周波数分解し、各帯域毎に行うことにより効果的
である。
【0039】図7は、本発明の別の実施例に係るマルチ
チャンネル音声伝送方式を実施するマルチチャンネル音
声復号化装置の構成を示すブロック図である。図7にお
いて、受信され復調された信号40は、デマルチプレク
サ41を介して強FEC復号化器44及び弱FEC復号
化器45に供給される。強FEC復号化器44は、重要
度を示す信号50及びメインの波形情報46をセレクタ
47に供給するとともに、レンジ情報48を各チャンネ
ルの乗算器51に供給する。また、弱FEC復号化器4
5は、サブの波形情報52をセレクタ47に供給すると
ともに、デマルチプレクサ41からの受信信号に訂正不
可能な誤りが検出された場合、フレーム周期に同期して
エラーフラグ53をセレクタ47に供給する。
【0040】セレクタ47は、メインの波形情報46、
サブの波形情報52、重要度を示す信号50、及びエラ
ーフラグ53に基づいて各チャンネルの波形情報54を
復号し、乗算器51に供給する。各乗算器51は、レン
ジ情報48に基づいて各チャンネルの波形情報54に対
して係数を掛けて復号を行い、各チャンネルの信号を出
力する。
【0041】図8は、図7に示したセレクタ47の詳細
な構成を示すブロック図である。同図に示すセレクタ4
7は、メインの波形情報46、エラーフラグ53及びサ
ブの波形情報52の各々が供給される内部セレクタ60
a,60b,60c、及びこの各内部セレクタ60a,
60b,60cの出力信号、メインの波形情報46、エ
ラーフラグ53、及び重要度を示す信号50がそれぞれ
供給される後段のセレクタ61a,61b,61c,6
1dから構成されている。
【0042】このように構成されるセレクタ47におい
て、訂正不可能な誤りが検出される場合、すなわちサブ
の波形情報52が再生されない場合、エラーフラグ53
によりメインの波形情報46が内部セレクタ60a,6
0b,60cにより選択される。そして、後段のセレク
タ61a,61b,61c,61dはエラーフラグ53
によりスルーとされる。また、エラーフラグが立たない
場合には、後段のセレクタ61は重要度を示す信号50
により振り分けられた波形情報を符号化と逆の操作を行
って、元のチャンネルに出力する。
【0043】図9は、本発明の更に別の実施例を示す弱
FEC復号化器45で訂正不可能な誤りが検出された場
合のタイミング図であり、上述した図5で示した実施例
に対する受信動作を示している。図9に示すように、第
2番目のタイミングでサブ波形情報が失われると、メイ
ンの’の波形情報が各チャンネルに伝送される。
【0044】図10は、本発明のまた更に別の実施例を
示すメインの情報に和信号が使用されている場合の信号
を受信している場合の弱FEC復号化器45で訂正不可
能な誤りが検出された場合のタイミング図である。同図
に示すように、第2番目のタイミングでエラーが検出さ
れた場合、’+’が各チャンネルの波形情報として
送出される。これらの波形情報をメインで代用しても聴
感上最もよく聞こえている音であるので、若干のステレ
オ感が失われるが、十分な再生が可能である。
【0045】図11は、メインの波形情報として重要度
に応じたビット割り当てが行われた信号の復号について
の弱FEC復号化器45で訂正不可能な誤りが検出され
た場合のセレクタの出力を示すタイミング図である。同
図に示すように、エラーが検出されたタイミング(2)
で、各チャンネルの下位の情報が失われているが、この
場合には、上位のビットだけから下位のビットを拡張し
て、波形情報を生成する。上位ビット側が残っているの
で、SN比が若干劣化するが、再生は可能である。
【0046】なお、上記実施例では、下位ビットの拡張
として、「0」を代入したが、これに限らず、上位ビッ
ト側の最下位ビットをコピーしたり、または「100・
・・」を代入するなどの方法をとることも可能である。
また、上記各実施例では、FECの階層を強と弱の2段
階としたが、2つに限らず、複数の強さのFECの階層
をもたせることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伝送路に誤りがあり、重要度の低いチャンネルの波形情
報が失われても、波形情報が同一であるため、ステレオ
感がやや失われるが、重要度の高い波形、すなわち聴感
上の一番よく聞こえる部分の情報は再現され、またレン
ジ情報は別伝送とするため、各チャンネル感の音量感も
再現され、違和感の少ない再生が可能である。更に、高
能率音声符号化においては、もともと聴感上の重要度判
定、レンジ情報と波形情報への分割は不可欠な要素であ
るので、若干の追加のみで回路を構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るマルチチャンネル音声
伝送方式を実施するマルチチャンネル音声符号化装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図2】周波数による聴覚特性を示すグラフであり、2
5歳以下の被験者の静寂時最小可聴値の中央値(50
%)を実線で示し、その両側にそれぞれ10%値及び9
0%値の特性も点線で示している。
【図3】図1に示したセレクタの詳細な構成を示す図で
ある。
【図4】図3に示すセレクタの作用を示すタイミング図
である。
【図5】本発明の他の実施例を示すセレクタの出力のタ
イミング図である。
【図6】本発明の更に他の実施例を示す重要度の応じた
ビットの振り分けを行う場合のセレクタの出力のタイミ
ング図である。
【図7】本発明の別の実施例に係るマルチチャンネル音
声伝送方式を実施するマルチチャンネル音声復号化装置
の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示したセレクタの詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図9】本発明の更に別の実施例を示す弱FEC復号化
器で訂正不可能な誤りが検出された場合のタイミング図
である。
【図10】本発明のまた更に別の実施例を示すメインの
情報に和信号が使用されている場合の信号を受信してい
る場合の弱FEC復号化器で訂正不可能な誤りが検出さ
れた場合のタイミング図である。
【図11】メインの波形情報として重要度に応じたビッ
ト割り当てが行われた信号の復号についての弱FEC復
号化器で訂正不可能な誤りが検出された場合のセレクタ
の出力を示すタイミング図である。
【符号の説明】
2…聴覚モデル回路、5…分配器、7…強FEC符号化
器、8…セレクタ、12…弱FEC符号化器,13…マ
ルチプレクサ、41…デマルチプレクサ、44…強FE
C復号化器、45…弱FEC復号化器、47…セレク
タ、51…乗算器。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音声信号から聴感上重要度の高い
    チャンネルを算出し、 複数の音声信号をレンジ情報と波形情報に分割して伝送
    する際に、レンジ情報及び重要度の高いチャンネルの音
    声の波形情報を重要データとして階層化して最も伝送誤
    り特性の良い伝送路で伝送し、 受信側で重要度の低いチャンネルの波形情報が失われた
    場合、重要度の高い波形情報によって代用し、各チャン
    ネルのレンジ情報より復号化することを特徴とするマル
    チチャンネル音声伝送方式。
  2. 【請求項2】 前記重要度の高いチャンネルを算出する
    ステップは、周波数補正を加えた聴感上の音量の最大の
    ものを選択することを特徴とする請求項1記載のマルチ
    チャンネル音声伝送方式。
  3. 【請求項3】 前記重要度の高いチャンネルを算出する
    ステップは、重要度の高いチャンネルが複数存在する場
    合、チャンネル間で和を取ったものを重要度の高いチャ
    ンネルとすることを特徴とする請求項1記載のマルチチ
    ャンネル音声伝送方式。
  4. 【請求項4】 前記重要度の高いチャンネルを算出する
    ステップは、各チャンネルの重要度の高さに応じて各チ
    ャンネルの上位ビットから複数ビットずつ選択すること
    を特徴とする請求項1記載のマルチチャンネル音声伝送
    方式。
  5. 【請求項5】 複数の音声信号から聴感上重要度の高い
    チャンネルを算出する算出手段と、 前記複数の音声信号をレンジ情報と波形情報に分割する
    分割手段と、 前記複数の波形情報から重要度の高いチャンネルの波形
    情報を選択する選択手段と、 前記各チャンネルのレンジ情報と前記選択された重要度
    の高いチャンネルの音声の波形情報を重要度データとし
    て階層化して最も伝送誤り特性の良い伝送路で伝送する
    重み付け伝送手段とを有することを特徴とするマルチチ
    ャンネル音声符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記重要度の高いチャンネルを算出する
    算出手段は、周波数上の補正を加えた聴感上の音量が最
    大のものを選択する選択手段を有することを特徴とする
    請求項5記載のマルチチャンネル音声符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記重要度の高いチャンネルの波形情報
    を選択する選択手段は、複数のチャンネルが選択された
    場合、該複数のチャンネルの和を取る手段を有すること
    を特徴とする請求項5記載のマルチチャンネル音声符号
    化装置。
  8. 【請求項8】 前記重要度の高いチャンネルの波形情報
    を選択する選択手段は、各チャンネルの重要度の高さに
    応じて各チャンネルの上位ビットから複数ビットずつ選
    択する手段を有することを特徴とする請求項5記載のマ
    ルチチャンネル音声符号化装置。
  9. 【請求項9】 各チャンネルのレンジ情報と選択された
    重要度の高いチャンネルの音声の波形情報を重要データ
    として階層化して最も伝送誤り特性の良い伝送路で伝送
    する重み付け伝送を行うマルチチャンネル音声伝送方式
    において、 波形情報の選択情報、レンジ情報、及び重要度の高い波
    形情報の誤り訂正を行う誤り訂正手段と、 重要度の低い波形情報を誤り訂正し、訂正不可能な誤り
    を検出して出力する検出手段と、 前記重要度の低い波形情報と前記重要度の高い波形情報
    から前記波形情報の選択情報に基づき、各チャンネルの
    波形情報を復元する復元手段と、 前記復元された波形情報の前記レンジ情報による伸長を
    行う伸長手段と、 前記訂正不可能な誤りの検出時には前記復元手段におい
    て重要度の高い波形情報により重要度の低い波形情報を
    代用する代用手段とを有することを特徴とするマルチチ
    ャンネル音声復号化装置。
  10. 【請求項10】 前記各チャンネルの波形情報を復元す
    る復元手段は、複数のチャンネル間の演算を行う演算手
    段を有することを特徴とする請求項9記載のマルチチャ
    ンネル音声復号化装置。
  11. 【請求項11】 前記各チャンネルの波形情報を復元す
    る復元手段は、上記のビットの情報のみで下位のビット
    について補完して波形情報とする手段を有することを特
    徴とする請求項9記載のマルチチャンネル音声復号化装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009088791A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Brother Ind Ltd 無線通信システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009088791A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Brother Ind Ltd 無線通信システム
JP4702344B2 (ja) * 2007-09-28 2011-06-15 ブラザー工業株式会社 無線通信システム

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