JPH0877894A - タッチ位置検出装置 - Google Patents

タッチ位置検出装置

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JPH0877894A
JPH0877894A JP21000094A JP21000094A JPH0877894A JP H0877894 A JPH0877894 A JP H0877894A JP 21000094 A JP21000094 A JP 21000094A JP 21000094 A JP21000094 A JP 21000094A JP H0877894 A JPH0877894 A JP H0877894A
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light
transmissive
conductor
plate
touch position
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Withdrawn
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JP21000094A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Okamoto
利昭 岡本
Atsushi Suzuki
篤 鈴木
Hiroshi Hasegawa
弘 長谷川
Kazumasa Mori
一正 森
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TOPURE KK
TOUPURE KK
Original Assignee
TOPURE KK
TOUPURE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はパネル表面を例えば指でタッチした
ときにその指のパネル表面上のタッチ位置を検出するタ
ッチ位置検出装置に関し、透明のタッチパネルを構成す
る際の問題点を解決する。 【構成】 透明フィルムの表面の電極と裏面の配線を容
量結合した。また、受信側のスキャンセンス回路30
A,30Bを導線の両端に備えた。さらに、そのスキャ
ンセンス回路の入力段に、ベース接地形トランジスタ増
幅器を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル表面を、例えば
指でタッチしたときに、その指のパネル表面上のタッチ
位置を検出するタッチ位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パネル表面をタッチしたとき
とタッチしないときとの静電容量変化を、周波数変化、
位相変化等の信号変化として検出するタッチ位置検出装
置が提案されている(例えば、「PCT国際公開番号W
O92/08947号公報」、「PCT国際公開番号W
O92/14604号公報」、「IEEE COMPU
TER SOCIETY PRESS REPORT,
‘A CAPACITANCE−BASED PROX
IMITY SENSOR FOR WHOLEARM
OBSTACLE AVOIDANCE’, J.
L.Noval,J.T.Feddema, Repr
inted form PROCEEDINGS OF
THE 1992 IEEE INTERNATIO
NAL CONFERENCE ON ROBOTIC
S AND AUTOMATION, Nice, F
rance, May, 12−14,1994」参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来のタッチ
パネルは電極や配線に銅やアルミニウム等の金属導体を
使用しており、その金属導体が不透明であることからタ
ッチパネル自体が不透明のものであった。このタッチパ
ネルを透明にすることにより、例えば、ショウウィンド
ウにこのタッチパネルを組み込んでおき、そのショウウ
ィンドウの裏側にタッチパネル用の表示を吊り下げてお
きそのショウウィンドウの表面を指で触れさせること等
により、その組み込まれたタッチパネルを多様な目的に
用いることができ、タッチパネルが不要なときは、その
タッチパネル用の表示を取り外しておくだけでショウウ
ィンドウの内部がそのまま見える等、タッチパネルの用
途が大きく広がることになる。
【0004】透明なタッチパネルを構成するには、絶縁
性の光透過性の板(固い板、および可撓性のシート等を
含む)を用意し、その光透過性板の上に光透過性導体を
用いて電極や配線を形成することになるが、光透過性
板、光透過性導体は光を透過するとはいっても完全な透
明体ではないこと、光透過性導体は、導体とはいっても
例えば銅と比べ、抵抗値が格段に大きく、例えば、銅の
配線の抵抗値が0.2〜0.3Ωの配線の場合、同様の
配線を光透過性導体で行なうと例えば3〜5kΩとな
り、極めて高い抵抗値を示すこと、一方、例えばショウ
ウィンドウのガラスの表面を指でタッチしたか否かによ
る静電容量の変化は極めて微弱であること等から、従来
の金属配線のタッチパネルの各要素を光透過性の材料で
置き換えただけでは、透明性を十分確保しあるいは精度
の良い検出を行なうことはできない。
【0005】本発明は上記事情に鑑み、透明のタッチパ
ネルを構成する際の問題点が解決されたタッチパネル検
出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1のタッチ位置検出装置は、絶縁性の光透過性板
と、該光透過性板に配線された、互いに交差する第1の
方向および第2の方向にマトリックス状に延びる複数本
の光透過性導線とを有する、絶縁板の裏面に配置される
タッチパネルを備え、これらの光透過性導線どうしの交
点の容量変化を検知することにより上記絶縁板の表面が
タッチされた際のタッチ位置を検出するタッチ位置検出
装置において、上記タッチパネルを構成する複数本の光
透過性導線のうち第1の方向に延びる第1の光透過性導
線および第2の方向に延びる第2の光透過性導線が、上
記光透過性板の、上記絶縁板側の表面および該表面の裏
側の裏面にそれぞれ配線され、上記光透過性板の表面の
上記交点に、上記絶縁板の表面がタッチされたか否かを
検出するための、上記第1の光透過性導線に接続された
第1の光透過性電極および該第1の光透過性電極から離
間した第2の光透過性電極を備え、さらに上記光透過性
板の裏面の、上記第2の光透過性電極に対向する位置
に、上記第2の光透過性導線に接続されるとともに上記
第2の光透過性電極と容量結合された第3の光透過性電
極を備えたことを特徴とする。
【0007】また、上記目的を達成する本発明の第2の
タッチ位置検出装置は、絶縁性の光透過性板と、該光透
過性板に配線された、互いに交差する第1の方向および
第2の方向にマトリックス状に延びる複数本の光透過性
導線とを有する、絶縁板の裏面に配置されるタッチパネ
ルを備え、これらの光透過性導線どうしの交点の容量変
化を検知することにより上記絶縁板の表面がタッチされ
た際のタッチ位置を検出するタッチ位置検出装置におい
て、上記タッチパネルを構成する複数本の光透過性導線
のうち第1の方向に延びる第1の光透過性導線および第
2の方向に延びる第2の光透過性導線のうちの一方の導
線に接続された、信号を送出する送信器と、上記第1の
光透過性導線および上記第2の光透過性導線のうち上記
送信器が接続された一方の導線とは異なる他方の導線に
接続された、上記絶縁板の表面がタッチされたか否かに
より変化する信号を受信する受信器とを備え、該受信器
が、上記他方の導線に接続された、ベース接地形トラン
ジスタ増幅器を備えたことを特徴とする。
【0008】さらに、上記目的を達成する本発明の第3
のタッチ位置検出装置は、絶縁性の光透過性板と、該光
透過性板に配線された、互いに交差する第1の方向およ
び第2の方向にマトリックス状に延びる複数本の光透過
性導線とを有する、絶縁板の裏面に配置されるタッチパ
ネルを備え、これらの光透過性導線どうしの交点の容量
変化を検知することにより上記絶縁板の表面がタッチさ
れた際のタッチ位置を検出するタッチ位置検出装置にお
いて、上記タッチパネルを構成する複数本の光透過性導
線のうち第1の方向に延びる第1の光透過性導線および
第2の方向に延びる第2の光透過性導線のうちの一方の
導線に接続された、信号を送出する送信器と、上記第1
の光透過性導線および上記第2の光透過性導線のうち上
記送信器が接続された一方の導線とは異なる他方の導線
の両端にそれぞれ接続された、上記絶縁板の表面がタッ
チされたか否かにより変化する信号を受信する受信器
と、これらの受信器の出力信号どうしを加算する加算器
とを備えたことを特徴とする。
【0009】ここで、上記第3のタッチ位置検出装置に
おいて、上記送信器が、上記一方の導線の両端にそれぞ
れ接続されていることが好ましい。さらに、上記第3の
タッチ位置検出装置において、上記送信器が、その送信
器から送信される信号のレベルを、上記交点の位置に応
じて変化させるものであることが好ましい。
【0010】尚、上記第1〜第3のタッチ位置検出装置
において、「板」は固い板のみを指称する用語ではな
く、可撓性のあるシート等を含む用語である。
【0011】
【作用】タッチ位置を検出するには、例えば、基板上に
縦横にマトリックス状に配線し、それらの配線どうしの
交点に静電容量変化検出用の電極が形成されたタッチパ
ネルが用いられる。このとき、縦の配線と横の配線がシ
ョートしないよう、例えば縦の配線は基板の表面、横の
配線は基板の裏面に形成される。一方、電極は、基板
の、表面がタッチされるガラス板等に隣接する側の表面
に配置されるため、その基板表面に配置された電極と基
板裏面に形成された配線とを電気的に接続する必要があ
る。
【0012】従来は、この接続の方法として、基板上に
スルーホールが形成され、そのスルーホール内の導体を
介して接続を行なっていた。これを透明のタッチパネル
に適用した場合、薄い透明基板(本発明にいう光透過性
板)を用いたとしても、その基板にスルーホールを形成
しそのスルーホール内に光透過性導体(光透過性導線お
よび光透過性電極)を詰めるとそのスルーホールの光透
過率がその周囲と大分異なり、かなり見苦しいタッチパ
ネルとなってしまう。またスルーホールを形成すること
自体、技術的に難しい。
【0013】これに対し、本発明の第1のタッチ位置検
出装置は、光透過性板の表面と裏面の互いに対向する位
置に電極(第2の電極と第3の電極)を形成し、その光
透過性板の裏面の配線と表面の電極とを容量結合したも
のであるため、視覚的に一様に透明なタッチパネルを備
えたタッチパネル検出装置を構成することができる。ま
た、例えばガラス板(本発明にいう絶縁板の一例)の表
面を指でタッチしたことによる容量変化は極めて微弱で
ある。したがってその極めて微弱な容量変化を検出する
ためにかなり高感度の受信器を必要とする。
【0014】ところが、上述したように、光透過性導体
は、導体とはいうものの銅などと比べかなり大きな抵抗
値を示し、したがってかなり大きなノイズが混入するお
それがある。したがって銅で配線や電極を形成した従来
のタッチパネルの受信器ではS/Nが悪過ぎ高精度の検
出を行なうことはできない。本発明の第2のタッチ位置
検出装置は、受信器がベース接地形トランジスタ増幅器
を備えたものであり、このベース接地形トランジスタ増
幅器は、入力インピーダンスの十分に低い増幅器として
構成することができ、しかもその増幅器の構成が簡単で
あり、ノイズの影響を受けにくく精度の高い検出を行な
うことができるとともに、コスト的、スペース的にも有
利である。
【0015】また、光透過性導体は、かなり大きな抵抗
値を示すことから、銅で配線、電極を形成した場合には
問題にならなかった、第1の光透過性導線と第2の光透
過性導線との交点の位置、すなわち、送信器から送出さ
れた信号が受信器に達する迄の経路の長さに応じて受信
信号のレベルが大きく変化しタッチされたか否かの検出
のためのしきい値も各交点毎に大きく変化させる必要を
生じ、複雑な検出回路が必要となる。
【0016】本発明の第3のタッチ位置検出装置では、
第1の光透過性導線と第2の光透過性導線のうち受信側
の導線(本発明にいう「他方の導線」)の両端に受信器
を接続し、それらの受信器の出力信号どうしを加算する
加算器を備えたため、上記交点がその受信側の導線(他
方の導線)上のどの位置にあってもその位置にあまり依
存しないレベルの信号が得られ、その後のタッチ有無判
別の信号処理回路が簡単化される。
【0017】また、上記第3のタッチ位置検出装置にお
いて、送信器の方も送信側の導線(本発明にいう「一方
の導線」)の両端に備えると、その送信側の導線の方向
についても位置にあまり依存しないレベルの信号が得ら
れ、その後の信号処理回路が一層簡単化される。さら
に、上記第3のタッチ位置検出装置において、上記送信
器が、交点位置に応じて信号レベルを変化させるもので
ある場合、その交点位置によらず一層安定したレベルの
受信信号を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の一実施例の、タッチ位置検出装置の回路ブ
ロック図である。この実施例には、縦横に多数の抵抗R
が示されているが、これらの抵抗は光透過性導線を模式
的に示したものであり、光透過性導線がかなり高い抵抗
値を有することを表現したものである。
【0019】横方向に延びた導線と縦方向に延びる導線
との各交点に可変容量Cが示されているが、それらの可
変容量は、ガラスの表面が指でタッチされたか否かによ
りその交点に配置された電極どうし間の容量が変化する
ことを示している。詳細については後述する。このタッ
チ位置検出装置には発振器10が備えられており、その
発振器10からの信号は、縦方向に延びる導線の上下端
に接続されたスキャンドライブ回路20A,20Bに入
力される。スキャンドライブ回路20A,20Bは、発
振器10の信号を増幅して、縦方向に延びる4本の導線
X1,X2,X3,X4に、順次、その信号を送りだす
ものである。本実施例においては、発振器10とスキャ
ンドライブ回路20Aの組合せ、および発振器10とス
キャンドライブ回路20Bの組合せが、それぞれ本発明
にいう送信器と概念される。
【0020】また、横方向に延びる4本の導線Y1,Y
2,Y3,Y4の一端Y1a,Y2a,Y3a,Y4a
および他端Y1b,Y2b,Y3b,Y4bにはスキャ
ンセンス回路30A,30Bが接続されている。このス
キャンセンス回路30A,30Bは、それぞれ本発明に
よる受信器の一例である。スキャンセンス回路30A,
30Bでは、スキャンドライブ回路20A,20Bが各
導線X1,X2,X3,X4のうちの1本に信号を送り
出している間に、導線Y1,Y2,Y3,Y4を順にス
キャンしてそれら各導線Y1,Y2,Y3,Y4を経過
して伝達されてきた信号を受信するものである。2つの
スキャンセンス回路30A,30Bから出力された信号
は、加算回路40に入力される。この加算回路40で
は、入力された2つの信号どうしが加算され、1つの受
信信号として出力される。
【0021】スキャンドライブ回路20A,20B、ス
キャンセンス回路30A,30Bのスキャニングの制御
コントロール回路50により行なわれる。図2は図1に
示す導線(抵抗R)および電極(容量C)が形成された
タッチパネルの、1つの交点を示した模式的斜視図であ
る。透明フィルム100(本発明にいう光透過性板の一
例)の表面100Aの側に、図1の横方向に延びる受信
側の導線Y1,Y2,Y3,Y4が形成されており、裏
面100B側に、図1の縦方向に延びる送信側の導線X
1,X2,X3,X4が形成されている。ただし、図2
ではそれらの導線Y1,Y2,Y3,Y4;X1,X
2,X3,X4のうち、導線Y1と導線X1との交点の
み描かれている。以下この交点について説明を行なう
が、それ以外の各交点についても同様である。
【0022】透明フィルム100の表面100Aの、導
線Y1と導線X1との交点には、導線と同じ光透過性導
体で形成された第1の電極101および第2の電極10
2が互いに離間して配置されている。これら2つの電極
のうち、第1の電極101は、表面100Aに形成され
た導線Y1に接続されている。また、透明フィルム10
0の裏面100Bの、表面100Aに形成された第2の
電極102と対向する位置には、第3の電極103が形
成されている。この第3の電極103は、裏面に形成さ
れた導線X1に接続されている。第2の電極102と第
3の電極103は容量結合をなしており、図1に示す発
振器10から出力されスキャンドライブ回路20A,2
0Bを経由して導線X1に送出された信号は、それら第
2および第3の電極102,103の容量結合を介して
第2の電極102に伝達される。
【0023】図3はガラス板の表面を指でタッチした状
態を示す模式図と信号検出用のプリアンプの回路図を示
した図である。図2に示す透明フィルム100の表面1
00Aは、表面の電極101,102や導線Y1等の保
護のためにもう1枚の透明フィルム110でラミネート
されており、その透明フィルム110の表面がガラス1
20の裏面120Bに貼付されている。このガラス12
0は、本発明にいう絶縁板の一例である。
【0024】このガラス120の表面に指が接触する
と、発振器10からの信号は第3の電極103,第2の
電極102を経由し、さらの第2の電極102と指との
間の容量、指と第1の電極101との間の容量を経由し
て第1の電極101に伝達され、図2に示す導線Y1を
経由して、図1に示すスキャンセンス回路30A,30
Bに入力される。
【0025】尚、図3に示す信号伝達経路では、第3の
電極103と第2の電極102との間の容量と、第2の
電極102と指を介しての第1の電極101との間の容
量が直列に接続された形となっているが、指を介して
の、第2の電極102と第1の電極101との間の容量
の方が、第3の電極103と第2の電極102との間の
容量よりも十分小さいため、それら直列に形成された容
量は、第2の電極102と第1の電極101との間の容
量そのものとなる。
【0026】スキャンセンス回路30A,30Bの入力
段には、図3に示す回路構成の、ベース接地形トランジ
スタ増幅器31が備えられている。この増幅器31の入
力インピーダンスは図示の抵抗Rによって定まり、この
抵抗Rとして十分小さい抵抗値の、かつ容量成分やイン
ダクタ成分の十分小さい純抵抗を用いることにより、低
周波域から高周波域までインピーダンスがフラットかつ
十分小さい増幅器31が実現する。しかもこの増幅器3
1の回路構成は、例えば演算増幅器等と比べ簡単であ
り、したがって回路の小型化、低コスト化が図られる。
【0027】第3の電極103,第2の電極102を経
由して第1の電極101に伝達されてきた信号は既にか
なり減衰しており、しかも第1の電極101と増幅器3
1との間の導線の抵抗による信号の減衰や浮遊容量によ
る信号の漏洩により増幅器31に到達する信号はさらに
減衰する傾向にあり、一方、第1の電極101と増幅器
31を結ぶ導線にはかなりの高抵抗が存在するためノイ
ズが混入しやすい条件にある。
【0028】本実施例では、入力インピーダンスの十分
小さい増幅器31を備えたため、そのような悪条件下で
もかなりの高精度で信号をピックアップすることができ
る。尚、本実施例では、発振器10から送出された信号
は、指によるタッチの有無に応じて、増幅器31から、
振幅の相違した信号として出力される。次に図1に示す
実施例において、スキャンドライブ回路20A,20B
およびスキャンセンス回路30A,30Bがそれぞれ2
つずつ備えられている理由について説明する。
【0029】図4は、図1と対比するための、スキャン
ドライブ回路、スキャンセンス回路をそれぞれ1つずつ
備えた回路図、図5は、スキャンポジションに対する導
線の抵抗値を示した図である。図4に示す各交点P1,
P2,P3は、図5に示す同一符号の各点P1,P2,
P3に対応しており、例えば、交点P1の信号を検出す
る場合、すなわち、導線X1に信号を送り出し導線Y1
を経由してきた信号を検出する場合、スキャンドライブ
回路20とスキャンセンス回路30との間の導線X1,
Y1の抵抗値は、図5に点P1で示す値となる。このよ
うに、どの交点を経由する信号を検出しようとするかに
応じて、その交点を経由する信号線の抵抗値が大きく異
なる。
【0030】図6は、図4に示す回路構成の場合におけ
る、スキャンポジションに対するスキャンセンス回路か
らの出力信号V0 を示した図である。この図6では、導
線Y1を伝達してきた信号の信号レベル、すなわち、各
導線X1,X2,X3,X4と導線Y1との各交点を選
択した場合の信号レベルを示している。図中、グラフQ
はガラス板120表面120A(図3参照)を指で触れ
た場合の信号レベル、グラフRは触れなかった場合の信
号レベルであり、それらの信号レベルは、スキャンポジ
ションにより大きく異なる。
【0031】しかも、図6は、上述したように導線Y1
のみに関する信号レベルを示したものであり、図5に抵
抗値の変化を示すように、各導線Y1,Y2,Y3,Y
4毎にも信号レベルが異なる。したがって指が触れたか
否かを検出するためには、各交点毎にしきい値を大きく
変化させる必要があり、その検出回路が極めて複雑とな
る。
【0032】図7は、図1に示す回路構成における、導
線Y1についての抵抗値を示した図である。例えばスキ
ャンドライブ回路20Aとスキャンセンス回路30Bと
の間の抵抗値は、スキャンポジションに応じて、図5と
同様に、グラフSのように変化するが、一方、スキャン
ドライブ回路20Aとスキャンセンス回路30Aとの間
の抵抗値は、グラフTのように変化する。したがって両
端にスキャンセンス回路30A,30Bを備え、それら
のスキャンセンス回路30A,30Bで得られた受信信
号どうしを加算するように構成すると、いわば、グラフ
Sの抵抗値とグラフTの抵抗値が並列に並んだ状態と等
価となり、それらの合成抵抗値は、グラフUに示すよう
に、スキャンポジションにあまり依存しない値となる。
【0033】図8は図1に示す回路構成における、加算
回路40から出力された、加算後の受信信号レベルを示
した図である。この図も導体Y1のみについて示してい
る。合成の抵抗値が図7のグラフUのようにほぼフラッ
トなことから、指でタッチした場合(グラフQ)も指が
離れている場合(グラフR)もスキャンポジションによ
らず各導線Y1,Y2,Y3,Y4毎にほぼ一定とな
る。したがってしきい値は各導線Y1,Y2,Y3,Y
4毎に1つずつの値で済み、検出回路の構成が簡単とな
る。しかも、図1に示す実施例では、スキャンドライブ
回路20A,20Bも両端に備えられており、各導線X
1,X2,X3,X4を両端からドライブするようにし
たため、各導線Y1,Y2,Y3,Y4のスキャンによ
る信号のレベルの変化も小さくなり、各導線Y1,Y
2,Y3,Y4毎のしきい値の変化も小さくて済み、あ
るいは、しきい値を変化させず全交点にわたって唯一の
しきい値で検出することもできる。その場合、スキャン
ドライブ回路20A,20Bのゲインを可変とし、スキ
ャンセンス回路30A,30Bによる導線Y1,Y2,
Y3,Y4のスキャンに応じてそのゲインを調整するこ
とにより、各導線Y1,Y2,Y3,Y4によらず常に
図8に示すグラフQ,グラフRに沿うレベルの信号を得
るようにすると、全交点に対し唯一のしきい値のみを用
いて、より安定した検出を行なうことができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
透明のタッチパネルを構成する際の種々の問題点が解決
され、透明のタッチパネルを備え、例えばガラス等の透
明体にそのタッチパネルを貼付することにより全面が透
明の検出パネルを構成することができ、ガラス越しにタ
ッチしたタッチ位置を検出することのできるタッチ位置
検出装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の、タッチ位置検出装置の回
路ブロック図である。
【図2】図1に示す導線(抵抗R)および電極(容量
C)が形成されたタッチパネルの、1つの交点を示した
模式的斜視図である。
【図3】ガラス板の表面を指でタッチした状態を示す模
式図と信号検出用のプリアンプの回路図を示した図であ
る。
【図4】図1と対比するための、スキャンドライブ回
路、スキャンセンス回路をそれぞれ1つずつ備えた回路
図である。
【図5】スキャンポジションに対する導線の抵抗値を示
した図である。
【図6】図4に示す回路構成の場合における、スキャン
ポジションに対する、スキャンセンス回路からの出力信
号V0 を示した図である。
【図7】図1に示す回路構成における、導線Y1につい
ての抵抗値を示した図である。
【図8】図1に示す回路構成における、加算回路から出
力された、加算後の受信信号レベルを示した図である。
【符号の説明】
10 発振器 20A,20B スキャンドライブ回路 30A,30B スキャンセンス回路 31 増幅器 40 加算回路 50 コントロール回路 100,110 透明フィルム 101 第1の電極 102 第2の電極 103 第3の電極
フロントページの続き (72)発明者 森 一正 東京都中央区日本橋3丁目12番2号 東プ レ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の光透過性板と、該光透過性板に
    配線された、互いに交差する第1の方向および第2の方
    向にマトリックス状に延びる複数本の光透過性導線とを
    有する、絶縁板の裏面に配置されるタッチパネルを備
    え、前記光透過性導線どうしの交点の容量変化を検知す
    ることにより前記絶縁板の表面がタッチされた際のタッ
    チ位置を検出するタッチ位置検出装置において、 前記タッチパネルを構成する複数本の光透過性導線のう
    ち前記第1の方向に延びる第1の光透過性導線および前
    記第2の方向に延びる第2の光透過性導線が、前記光透
    過性板の、前記絶縁板側の表面および該表面の裏側の裏
    面にそれぞれ配線され、 前記光透過性板の表面の前記交点に、前記絶縁板の表面
    がタッチされたか否かを検出するための、前記第1の光
    透過性導線に接続された第1の光透過性電極および該第
    1の光透過性電極から離間した第2の光透過性電極を備
    え、さらに前記光透過性板の裏面の、前記第2の光透過
    性電極に対向する位置に、前記第2の光透過性導線に接
    続されるとともに前記第2の光透過性電極と容量結合さ
    れた第3の光透過性電極を備えたことを特徴とするタッ
    チ位置検出装置。
  2. 【請求項2】 絶縁性の光透過性板と、該光透過性板に
    配線された、互いに交差する第1の方向および第2の方
    向にマトリックス状に延びる複数本の光透過性導線とを
    有する、絶縁板の裏面に配置されるタッチパネルを備
    え、前記光透過性導線どうしの交点の容量変化を検知す
    ることにより前記絶縁板の表面がタッチされた際のタッ
    チ位置を検出するタッチ位置検出装置において、 前記タッチパネルを構成する複数本の光透過性導線のう
    ち前記第1の方向に延びる第1の光透過性導線および前
    記第2の方向に延びる第2の光透過性導線のうちの一方
    の導線に接続された、信号を送出する送信器と、 前記第1の光透過性導線および前記第2の光透過性導線
    のうち前記送信器が接続された一方の導線とは異なる他
    方の導線に接続された、前記絶縁板の表面がタッチされ
    たか否かにより変化する信号を受信する受信器とを備
    え、 該受信器が、前記他方の導線に接続された、ベース接地
    形トランジスタ増幅器を備えたことを特徴とするタッチ
    位置検出装置。
  3. 【請求項3】 絶縁性の光透過性板と、該光透過性板に
    配線された、互いに交差する第1の方向および第2の方
    向にマトリックス状に延びる複数本の光透過性導線とを
    有する、絶縁板の裏面に配置されるタッチパネルを備
    え、前記光透過性導線どうしの交点の容量変化を検知す
    ることにより前記絶縁板の表面がタッチされた際のタッ
    チ位置を検出するタッチ位置検出装置において、 前記タッチパネルを構成する複数本の光透過性導線のう
    ち前記第1の方向に延びる第1の光透過性導線および前
    記第2の方向に延びる第2の光透過性導線のうちの一方
    の導線に接続された、信号を送出する送信器と、 前記第1の光透過性導線および前記第2の光透過性導線
    のうち前記送信器が接続された一方の導線とは異なる他
    方の導線の両端にそれぞれ接続された、前記絶縁板の表
    面がタッチされたか否かにより変化する信号を受信する
    受信器と、 これらの受信器の出力信号どうしを加算する加算器とを
    備えたことを特徴とするタッチ位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記送信器が、前記一方の導線の両端に
    それぞれ接続されてなることを特徴とする請求項3記載
    のタッチ位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記送信器が、該送信器から送出される
    信号のレベルを、前記交点の位置に応じて変化させるも
    のであることを特徴とする請求項3又は4記載のタッチ
    位置検出装置。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6400359B1 (en) 1998-08-27 2002-06-04 Pentel Kabushiki Kaisha Apparatus for detecting an approaching conductor, or an approach point of a conductor and an electrostatic capacity type touch panel apparatus
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KR101462147B1 (ko) * 2013-09-26 2014-11-14 양희봉 서브 전극 라인을 포함하는 메쉬 전극 패턴을 가지는 터치 스크린 제조방법

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