JPH087503B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH087503B2
JPH087503B2 JP1168750A JP16875089A JPH087503B2 JP H087503 B2 JPH087503 B2 JP H087503B2 JP 1168750 A JP1168750 A JP 1168750A JP 16875089 A JP16875089 A JP 16875089A JP H087503 B2 JPH087503 B2 JP H087503B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真複写機・電子写真式レーザビーム
プリンタ・LEDプリンタ・LCSプリンタ・マルチスタイラ
ス式静電プリンタ等の画像形成装置に於いて、像保持体
に形成された静電潜像を現像する現像装置に関する。
(従来の技術) 現像装置として、現像剤担持部材に担持された現像剤
の層厚を現像領域に於いて現像剤担持部材と像保持体と
の最小間隔よりも小として、像保持体に現像剤を飛翔さ
せて潜像を現像する方式の装置は公知である。
斯かる現像装置としては、内部に不動に位置固定され
た磁界発生部材(磁石)を有し、該磁界発生部材の外周
りを回動駆動される非磁性材製の現像剤担持部材を像保
持体に対向配設し、該現像剤担持部材面に現像剤を供給
して像保持体と対向する現像領域に担持・搬送させるこ
とにより像保持体面の潜像を現像する方式の現像装置が
多用されている。
本発明は上記のような方式・構成の現像装置の改良に
関するものである。
(発明が解決しようとする課題) 従来、上記のような方式・構成の現像装置について改
良の望まれている問題点として下記のような事項があ
る。
(1) 顕画像の「尾引き」現象 第8図(A)・(B)において(A)図の100を良好
な顕画像(現像画像)の拡大パターンであるとすると、
このような顕画像に対して尾引き顕画像は(B)図の不
良顕画像の拡大パターン101のように被現像部材である
像保持体の移動方向dと逆方向に現像剤粒子(トナー)
が線状もしくは点状に連なり尾101Aを引いている状態と
なる現象である。
(2) 「とびちり」現象 第8図(B)の101Bのように顕画像101の周辺又は周
囲に現像剤粒子が細かく飛び散った状態となる現象であ
る。
上記のような現象は画像品位を低下させるもので、前
記のような方式・構成の従来の現像装置におおいて大な
り小なりみられる、或はあらわれやすい。特に現像剤と
して所謂一成分磁性現像剤を用いる系の現像装置にあっ
ては上記のような現象が顕著にあらわれやすい。
本発明の目的は、前記従来技術に於ける問題点を解決
できる現像装置を提供することである。
本発明の他の目的は、尾引き・飛び散り現象による画
像劣化を防止できる現像装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、潜像をより忠実に現像して
鮮明・高品位の現像画像を形成できる現像装置を提供す
ることである。
(課題を解決するための手段) 本発明は下記の構成を特徴とする現像装置である。
(1) 静電潜像が形成される像保持体と対向して現像
領域を形成し、この現像領域に現像剤を搬送する現像剤
担持部材と、この現像剤担持部材内の現像領域と対向す
る位置に設けられた現像磁極と、を有する現像装置にお
いて、 現像剤担持部材表面の法線方向の磁束密度のピーク位
置が現像領域内に存在し、磁気拘束力のピーク位置は現
像領域の終端近傍に存在し、磁束密度のピーク位置から
像保持体の移動方向下流側にむかって磁気拘束力が大き
くなることを特徴とする現像装置。
(2) 上記磁束密度のピーク位置は現像領域の略中央
であることを特徴とする(1)に記載の現像装置。
(3) 現像領域の始端近傍にも磁気拘束力のピーク位
置が存在することを特徴とする(1)もしくは(2)に
記載の現像装置。
(4) 法線方向の磁束密度のピークとゼロ間の角度と
ピークとピークの1/2の点間の角度の比は0.5以上である
ことを特徴とする(1)乃至(3)の何れか1つに記載
の現像装置。
(作用) 一般に、現像剤担持部材から像保持体に現像剤粒子を
転移しやすくする為に、現像剤の磁気ブラシを現像剤担
持部材面に起立させる磁界を現像領域に形成し、これに
よって現像剤粒子を現像剤担持部材から離脱させやすく
している。このように現像剤粒子を現像剤担持部材から
離脱させやすくしていることが前記の尾引きや飛び散り
現象による画質劣化の主要な原因と思料される処、本発
明者は種々検討の結果、前記尾引きや飛び散り現象を惹
き起こす現像剤粒子の多くは、現像過程の後半以降で現
像剤担持部材から像保持体に転移してしまったものであ
ることを見出した。
そこで本発明では前記(1)乃至(4)のように、現
像剤担持部材面に対する法線方向の磁気拘束力を、像保
持体と現像剤担持部材の最近接位置、もしくは磁束密度
のピーク位置よりも、像保持体移動方向下流側で大であ
る。もしくは下流側及び上流側で大であるような磁界分
布態様にし、これによって現像剤粒子の尾引きや飛び散
り現象を惹き起こすような現像剤担持部材からの現像剤
粒子離脱を抑制し、また像保持体に尾引きや飛び散りと
して付着してしまった現像剤粒子を現像剤担持部材に戻
しやすくした。
尚、上記法線方向についての磁気拘束力の現像剤担持
部材周方向についての分布形状は、磁気ブラシを現像剤
担持部材上に起立させるための上記法線方向についての
磁束密度の現像剤担持体周方向についての分布形状と相
似とはならない。
上記において、磁気拘束力は垂直磁界により発生する
拘束力(磁界の2乗に関係する)と水平磁界により発生
する拘束力の合力であり、現像剤担持部材面に担持形成
される現像剤の磁気ブラシの形とは対称するものではな
い。
より詳しい作用・考察は次の実施例の項において具体
例に基づいて述べる。
(実施例) 第5図は一成分磁性現像剤(キャリア粒子を含まず磁
性トナーを含む)を使用する現像装置である。
ドラム状電子写真感光体等の像保持体Bは矢示d方向
に所定の周速度で回転駆動され、不図示の潜像形成工程
機器により目的画像に対応した静電潜像が周面に形成さ
れ、その形成潜像面が現像装置Aにより順次にトナーで
顕画化される。顕画像は不図示の転写工程部で転写材面
に転写され、次いでその転写像が不図示の定着工程部で
転写材面に永久固着像として定着処理され、該転写材が
複写物(コピー)・記録物として出力される。
現像装置Aにおいて、1は現像剤収納容器、2は現像
剤担持部材としての現像スリーブ(円筒)であり、現像
剤収納容器1の前面側に左側のほぼ半周面を容器1外へ
露呈させ、右側のほぼ半周面を容器1内に入り込ませて
回転自由に横設してある。該現像スリーブ2はアルミニ
ウム・ステンレス(SUS)等の非磁性材製のもので、不
図示の動力伝達系から回転駆動力を受けてスリーブ2の
幾何学的中心線を軸として矢示C方向に所定の周速度で
回転駆動される。像保持体B面と現像スリーブ2の外部
露呈面は所定の僅小な間隔(最小間隔が50乃至1000μ
m)を存して対向しており、その対向部が現像領域aで
ある。
現像領域aに於いてスリーブ2から像保持体にトナー
が供給され、潜像が現像される。
3は現像スリーブ2の内空に挿入内蔵させた磁界発生
部材としてのマグネットローラである。このマグネット
ローラは非回転の不動ローラであり、現像スリーブ2は
このローラ3の外周りを回転駆動される。3a・3b・3c・
3dは該ローラ3の周囲の所定位置に磁極として設けた磁
石である。
磁石3aは現像極として現像領域部aに対応位置してい
る。この磁極3aは現像領域aに於いて現像剤の磁気ブラ
シをスリーブ2の表面に起立させる磁界を形成する。こ
の磁界の、スリーブ2の周面に対する法線方向の磁束密
度、即ち上記磁気ブラシをスリーブ2の表面に起立させ
る磁束密度のピークは領域a内にある。
磁石3bは現像剤規制極(カット極)として、現像スリ
ーブ2の上方に下辺エッジ部を現像スリーブ上面に所定
の僅小な間隔を存して対向させた現像剤層厚規制ブレー
ド4の下辺エッジ部に対応位置している。
このブレード4は鉄等の磁性体であることが好まし
い。この場合、磁極3bの形成する磁界がブレード4に集
中し、この集中磁界によって磁性現像剤の薄層が形成さ
れる(特公昭59-8831号公報参照)。また現像剤の層厚
を規制する部材としては、スリーブ2に圧接された弾性
ブレードも使用できる(特公昭63-16736号公報参照)。
磁石3c・同3dは夫々現像剤搬送極として現像スリーブ
2の右側面側と下面側とに対応位置している。
5は容器1内に収納された一成分磁性現像剤である。
6・7は容器1内に配設され、夫々矢示方向に回転駆
動される現像剤攪拌棒と補助攪拌棒である。容器1内の
現像剤5は攪拌棒6の回転で十分な攪拌混合を受けると
共に、現像スリーブ2の右半周面側への寄せ搬送を受け
る。補助攪拌棒7は容器内奥側の現像剤を攪拌棒6側へ
寄せ搬送する。
現像スリーブ2はその右側のほぼ半周面が常に容器1
内の現像剤5に接触して現像剤の供給を受け、現像スリ
ーブ面近傍の現像剤がスリーブ内部のマグネットロール
3の磁気力でスリーブ2面に磁気吸着層として付着担持
される。その担持現像剤層はスリーブ2の回転に伴ない
スリーブ2とブレード4との間を通ることにより層厚規
制を受けて均一な薄コート層として整層化され、その現
像剤薄コート層が引続くスリーブ2の回転で現像領域a
へ担持搬送されることにより、現像スリーブ2面側の担
持現像剤が像保持体B面側の潜像パターンに対応して像
保持体面へ移行付着し、像保持体B面が現像領域aを通
過していくことにより潜像の顕画(現像)が順次に実行
されていく。
現像剤層厚規制部材4は現像剤層の厚みが現像領域a
に於いてスリーブ2と像保持体Bの最小間隔よりも薄く
なるように現像剤層厚を規制する。
そしてスリーブ2には正弦波・短形波・三角波等の交
流電圧、又は交流電圧に直流電圧を重畳した電圧が電源
8から印加されており、これにより現像領域aに交番電
界が形成される。
上記交流電圧のピーク・トゥ・ピーク値(Vpp)は潜
像の最大電位と最小電位の差の絶対値より大であること
が好ましく、上記直流電圧の値(バイアス電圧の振動中
心値)は上記最大電位と最小電位の間の値であることが
好ましい。
そしてバイアス電圧の最大値・最小値は、前記潜像の
最大電位と最小電位の範囲内にあるのではなく、この範
囲の外にある値であることが好ましい。
このようなバイアス電圧をスリーブ2に印加すること
によって、現像剤は現像領域aに於いて振動運動し潜像
を現像する。交番電界によって現像剤は像保持体に付着
・離脱することを繰り返すが、最終的には像保持体には
潜像を電位に対応した量のトナーが付着残存する(特公
昭58-32377号公報参照)。
尚、潜像の最大電位部にトナーを付着させて顕画化す
る正規現像に於いては潜像の電位極性と逆極性に帯電し
たトナーを使用する。潜像の最低電位部にトナーを付着
させて顕画化する反転現像に於いては潜像の電位極性と
同極性に帯電したトナーを使用する。一成分現像剤を使
用する場合、トナーはスリーブ2との摩擦で上記極性に
帯電する。
上述のような交番電界はスリーブから現像剤を容易に
離脱させるので、前述の尾引き・飛び散り現象が発生し
やすい。一方、過剰に帯電したトナー、帯電量が不足し
たトナー、正規の極性と逆の極性に帯電したトナーは、
潜像の背景部に付着すると、交番電界によっても像保持
体から離脱しにくく、尾引き部や飛び散り部として残留
しやすい。本発明はこのような問題点の解決に効果があ
る。
いずれにせよ、現像に供されなかった残りの現像剤は
現像スリーブ2面に担持され、引続くスリーブの回転に
伴ない容器1内へ戻し搬送される。
像保持体B面の顕画像は次いで不図示の転写工程部を
通過することにより転写材面へ順次に転写される。
第6図はマグネットロール3の4つの固定磁極3a・3b
・3c・3dに対応したスリーブ表面上での磁束密度の、現
像スリーブ表面に対する法線方向の成分(法線方向磁束
密度)の分布を示している。即ち、9a・9b・9c・9dが夫
々現像極3a、カット極3b、搬送極3c、同3dの法線方向磁
束密度分布である。Qは0(ゼロ)ガウス線である。
分布9aは現像領域aに於いて現像剤の磁気ブラシをス
リーブ表面上に起立させる法線方向磁束密度の分布であ
り、そのピークeは領域a内にある。
第1図に現像領域a付近の法線方向磁束密度分布、及
びこの法線方向についての磁気拘束力の分布Fを示し
た。Qは上記磁束密度・磁気拘束力が0になる位置であ
る。上記磁気拘束力は現像剤粒子をスリーブ2の中心2a
の方向に磁気的に引き付ける力である。図示の如く磁気
拘束力のスリーブ円周方向についての分布形状と法線分
布磁束密度のスリーブ円周方向についての分布形状とは
相似形ではない。
而して、上記磁気拘束力がスリーブ2と像保持体Bと
の最近接部(線b上)に於けるよりも、像保持体移動方
向dに関して線bより下流側で大となる時、尾引き・飛
び散りのない良好な現像画像が得られた。
実施例で、前記磁気拘束力のスリーブ円周方向分布形
状が第1図のFで示すような分布形状のとき、つまり磁
気拘束力が現像極3aの磁束密度9aのピーク位置eに於い
てよりも、現像領域aの下流部側fにおいて強くなって
いる分布形状のとき、前述画像上の欠陥のない鮮明・高
品位の良好な画像が得られることを見出した。図示例で
は磁束密度9aのピーク位置eは像保持体Bの回動中心
(ドラムの幾何学的中心でもある)と現像スリーブ2の
中心軸線2aを結ぶ線b上にある。
第9図は従来例のこの種現像装置についての現像領域
部aにおける法線方向磁気拘束力のスリーブ周方向分布
形状F′の例を示している。
第9図の磁気拘束力パターンを有するマグネツトロー
ルを用いた場合には尾引き・飛び散りのある画像(第8
図(B))をみやすかった。
このように現像極3aの法線方向磁束密度9aのピーク位
置eに対し、像保持体移動方向に関するその下流側にお
いて法線方向磁気拘束力がピーク位置eに於ける拘束力
より大きくなっていると、尾引き・飛び散りのない鮮鋭
な画像が常に安定に得られることがわかった。このこと
は、一成分磁性現像剤の1つ1つの粒子に働くスリーブ
表面に対する法線方向の力が上記条件を満していると
き、尾引き・飛び散りのない鮮鋭な画像が得られること
を意味している。
第1図のような法線方向磁気拘束力分布形状Fを有す
るときは、現像領域aにて像保持体Bと現像スリーブ2
の最近接位置より下流側fに於いて、法線方向の磁気拘
束力が大きくなっている為、現像剤は該下流側fにてよ
り強く現像スリーブ2側に引き戻される力を受ける。そ
の結果、現像領域aの下流側fでは、現像磁極部3aによ
り形成された現像剤の穂がすぐに現像スリーブ2側に引
きつけられる。従って、尾引きや飛び散りのもととなる
余計な現像剤が像保持体B面側に行きにくくなっている
と考えられる。又一方、現像領域aの像保持体Bと現像
スリーブ2との最近接点より上流側において尾引きや飛
び散りのもととなる余計に像保持体に付着した現像剤が
上記磁気拘束力により現像スリーブ側に引き戻され、尾
引き・飛び散りがなくなると考えられる。
以上は、現像磁極3aの方線方向磁束密度のピーク位置
eが、回動する像保持体Bの中心と現像スリーブ2の中
心を結ぶ線b上にある場合について述べたが、該ピーク
位置eを現像領域a内で、線bの上流側・下流側に若干
ずらして使う場合についても同様にあてはまる。つま
り、法線方向磁気拘束力Fが、回動する像保持体Bの中
心と現像スリーブ2の中心を結ぶ線b、つまり像保持体
と現像スリーブの最近接点より下流側に於いて大きくな
っている条件を満たすとき尾引きや飛び散りのない鮮鋭
な顕画像が安定に得られる。
次に、更に改良した例について述べる。
第2図で、法線方向磁気拘束力Fは像保持体とスリー
ブの最近接部、即ち線bの位置に於いてよりも、像保持
体移動方向に関して線bの位置より上流側及び下流側で
夫々大きくなっている。
現像領域a近傍の磁気拘束力分布が第2図の実線Fの
ような形状であるときは、現像開始域近傍での磁気拘束
力が強くなっているので、像保持体B面上に移動しよう
とする現像スリーブ2側に担持されている一成分磁性現
像剤の動きが該磁気拘束力により規制され、必要以上の
現像剤が像保持体B側に付着することがなくなる。つま
り、尾引きや飛び散りの原因となる必要以上の現像剤の
像保持体B面側への以降付着を規制する作用をする。
また、現像終了域近傍においても、磁気拘束力が強く
なっている為、像保持体B面上に必要以上に付着してい
る現像剤を現像スリーブ2面側へ引き戻す作用がある。
その結果、尾引きや飛び散りのない、従って潜像即ち原
稿に忠実な鮮明な高品位画像が得られることになる。
一方、現像領域aの中央部近傍(線bの近傍)におい
ても磁気拘束力が強すぎると、現像剤に対する規制が強
くなりすぎ、画像濃度が薄くなってしまうことがある。
従って、該現像領域中央部近傍においては、現像開始域
近傍および現像終了域近傍における磁気拘束力よりも低
い磁気拘束力になっていることが好ましい。
特に該磁気拘束力のスリーブ周方向分布形状Fが像保
持体Bと現像剤担持部材としての現像スリーブ2との最
近接部を結ぶ線bに関してほぼ対称をなしているとき最
も好ましい効果が得られた。
もっとも、方線方向磁気拘束力のスリーブ周方向分布
形状Fが第3図例のように線bに対し対称になっていな
い場合でも、b線の位置よりも、b線の上流側と下流側
で磁気拘束力が大きくなっていれば、尾引きや飛び散り
現象による画像劣化防止効果がある。
第2図・第3図に於いては、法線方向磁束密度9aのピ
ークeが線b上に位置しているが、このピークeは現像
領域a内であれば線bよりも若干上流側又は下流側にず
れた位置に設定してもよい。
いずれにせよ、この磁束密度ピークeの位置での磁気
拘束力よりも、像保持体移動方向に関してピークe位置
の上流側、下流側で磁気拘束力が強くなっている。
第1・2・3図に於いて、線bよりも下流側の磁気拘
束力のピークgの位置は、現像領域の終端a2の近傍の位
置にあることが望ましい。即ち、線bからa2点までの距
離をl2とすると、ピークgはa2点から像保持体移動方向
に関して上流側と下流側に夫々l2X(1/3)の距離の範
囲に設定することが望ましい。
また、第2・3図に於いて、線bよりも上流側の磁気
拘束力のピークhの位置は現像領域の始端a1の近傍にあ
ることが望ましい。
即ち線bからa1点までの距離をl1とすると、ピークh
はa1点から像保持体移動方向に関し上流側と下流側に夫
々l1X(1/3)の距離の範囲に設定することが望まし
い。
尚、第1・2・3図のように、法線方向磁束密度のピ
ークeの位置よりも像保持体移動方向に関して下流側で
磁気拘束力がピークgを有するような磁界を形成するに
は、法線方向磁束密度分布がW2=β2/α2が0.5以上で
あるような分布であることが必要である。また、第2・
3図のように法線方向磁束密度のピークeの位置よりも
像保持体移動方向に関して上流側で磁気拘束力がピーク
hを有するような磁界を形成するには、法線方向磁束密
度分布がW1=β1/α1が0.5以上であるような分布であ
ることが必要である。W1・W2は夫々0.65以上であること
がより好ましい。
α1・α2・β1・β2はスリーブの回転中心から見た角
度である。第4図に示すようにα1はi点・e点間の角
度、α2はe点・j点間の角度、β1はk点・e点間の角
度、β2はe点・l点間の角度である。そしてi点はe
点に対し像保持体移動方向に関して上流側で法線方向磁
束密度9aが0になる点であり、j点はe点に対し像保持
体移動方向下流側で法線方向磁束密度9aが0になる点で
ある。またk点・l点は夫々法線方向磁束密度9aがピー
ク点eのそれの1/2となる点である。
尚、以上の実施例では、スリーブ2は像保持体Bと領
域aに於いて同方向に回転しているが、逆方向に回転し
てもよい。またスリーブ2と像保持体Bの周速比は所望
の現像画像濃度が得られるように任意に設定できる。
前述の磁束密度分布・磁気拘束力分布を得るには、複
数のマグネットを夫々適宜の方向付けをして貼り合せた
り、ローラ状の磁性体に適宜のパターンで着磁したり、
或はこのようにして形成された磁石体の一部を削った
り、溝を入れたりする等の方法で実現できる。いずれに
せよ、磁気拘束力の分布形状は、磁束密度の分布形状に
依存すると考えられる。
また、磁性キャリアと非磁性トナーを含む2成分現像
剤を使用し、この現像剤の層を像保持体とスリーブとの
最小間隔よりも薄い層に形成して所謂非接触現像する現
像装置にも本発明は適用できる。この場合も現像領域に
は前述の如き交番電界が形成される。而して本発明を適
用すれば磁性キャリア粒子の挙動が好適に規制され、尾
引きや飛び散り現象を惹き起こするトナー量を低減でき
る。
第7図(A)・(B)は磁気拘束力の測定法説明図で
ある。現像スリーブ2に近接して微小磁性体球10が配設
されている。該磁性体球10は非磁性体製の細いシャフト
11に固定されており、該シャフト11は現像スリーブ2の
回転軸を通る鉛直線上に配設されている。また該シャフ
ト11の他端は荷重変換器(ストレインゲージ)12に固定
接続されており、磁性体球10が現像スリーブ2内の磁界
発生部材3の磁界作用で受ける磁気的拘束力のうちスリ
ーブ表面に対する法線方向の成分力にのみ感応するよう
に調整されている。現像スリーブ2の内部には、前述の
固定磁石3a・3b・3c・3dがスリーブ2と同軸に回動可能
に配設されている。磁気拘束力のスリーブ周方向分布の
測定はスリーブ2と同軸に回動可能に配設された該固定
磁石を回動させることにより行う。荷重変換器12からの
出力はブリッジ13を介して増幅器14に接続される。ま
た、増幅器14は記録計15と接続されており垂直方向磁気
拘束力に応じた出力の周方向分布が記録できる。
実際の測定では磁性体球10としてフェライトの直径約
1mmの球状のものを用い、シャフト11としてはステンレ
ス綱の1mmφの丸棒を用いた(非磁性部材なら何でもよ
い)。磁性体球10とスリーブ2との間隔距離は約0.5mm
とした。また荷重変換器12は共和電業社製・型番120T-5
B、増幅器14は同社製・型番DPM-305A、記録計15はグラ
フテク社製・XY-PLOTTER、FP5301Rを用いた。
第1・2・3・9図の、現像極近傍における法線方向
の磁気拘束力の周方向分布形状F・F′は上記の測定法
により求めたものである。
なお、磁性体球10としては現像剤たる実際のトナー粒
子を使うのが最善ではあるが、実際のトナー粒子では直
径が10μm前後で小さく、そのトナーが受ける力も微弱
である為、現時点では荷重変換器12として充分な感度を
有するものがなく実測は難しい。
また本測定方法では、磁性体球10と現像スリーブ2と
の距離により出力値は変化するが、該距離を0〜2mm程
度変化させてもそのスリーブ周方向分布はほぼ相似形で
ある。
上記の距離範囲において、距離0mmは、現像スリーブ
を外し内部のマグネットをむき出しの状態にて測定を行
なうものである。
従って実際の現像装置に於ける現像領域aでは、像保
持体Bと現像剤保持体としての現像スリーブ2との距離
は約50μm〜約1mm程度であり、該測定条件によって測
定された磁気拘束力分布は、実際の現像時に現像剤たる
トナーが受ける相対的な力の分布を表わしていると考え
られる。即ち上記の実際の測定要領において磁性体球10
として直径約1mmのフェライト球を用い、該フェライト
球10と現像スリーブ2との距離間隔を0.5mmに設定して
磁気拘束力を測定してもトナーとして受ける力の絶対値
そのものではないにせよ、トナーが受ける力の相対的な
磁気拘束力の大きさ、相対的な周方向分布を表わしてい
ると考えて良い。
(発明の効果) 以上、本発明によれば、尾引き現象や飛び散り現象に
よる画質変化を防止する効果がある他に、像保持体移動
方向と直角方向の細線像の濃度が薄くかすれたようにな
る現象や、細線が細る現象、或はベタ画像部の後縁部の
濃度が高くなる現象等による画質劣化の防止にも効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例装置の法線方向磁束密度分布
及び法線方向磁気拘束力分布の説明図。 第2図は他の実施例装置の同上説明図。 第3図は更に他の実施例装置の同上説明図。 第4図は法線方向磁束密度分布の説明図。 第5図は本発明の適用できる現像装置の説明図。 第6図は法線方向磁束密度分布の説明図。 第7図(A)・(B)は法線方向磁気拘束力の測定法例
の説明図。 第8図(A)は良質画像の説明図、同図(B)は不良画
像の説明図。 第9図は従来例装置の、法線方向磁束密度分布及び法線
方向磁気拘束力の説明図。 Aは現像装置、Bは電子写真感光ドラム等の像保持体、
2は現像剤担持部材としての回転現像スリーブ、3は磁
界発生部材としての固定のマグネットローラ、3a・3b・
3c・3dは磁石(磁極)、9a・9b・9c・9dは法線方向磁束
密度分布、F・F′は法線方向磁気拘束力分布。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像が形成される像保持体と対向して
    現像領域を形成し、この現像領域に現像剤を搬送する現
    像剤担持部材と、この現像剤担持部材内の現像領域と対
    向する位置に設けられた現像磁極と、を有する現像装置
    において、 現像剤担持部材表面の法線方向の磁束密度のピーク位置
    が現像領域内に存在し、磁気拘束力のピーク位置は現像
    領域の終端近傍に存在し、磁束密度のピーク位置から像
    保持体の移動方向下流側にむかって磁気拘束力が大きく
    なることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】上記磁束密度のピーク位置は現像領域の略
    中央であることを特徴とする請求項1に記載の現像装
    置。
  3. 【請求項3】現像領域の始端近傍にも磁気拘束力のピー
    ク位置が存在することを特徴とする請求項1もしくは請
    求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】法線方向の磁束密度のピークとゼロ間の角
    度とピークとピークの1/2の点間の角度の比は0.5以上で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1
    つに記載の現像装置。
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