JPH0874125A - 導電性ポリエステルモノフィラメントおよび工業用織物 - Google Patents
導電性ポリエステルモノフィラメントおよび工業用織物Info
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- JPH0874125A JPH0874125A JP6204848A JP20484894A JPH0874125A JP H0874125 A JPH0874125 A JP H0874125A JP 6204848 A JP6204848 A JP 6204848A JP 20484894 A JP20484894 A JP 20484894A JP H0874125 A JPH0874125 A JP H0874125A
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Abstract
つや生理製品などのサニタリー製品製造時に水分や有機
溶剤を乾燥させるドライヤーベルト、および抄紙機のド
ライヤーキャンバスなどの工業用織物などに好適な性能
を有する導電性ポリエステルモノフィラメントおよびこ
のモノフィラメントを用いた各種工業用織物を提供する 【構成】 高導電性カーボンブラック4〜15重量%
と、次の(A)および(B)からなるポリエステル組成
物96〜85重量%とからなる導電性ポリエステルモノ
フィラメント。 (A)ポリエチレンテレフタレート30〜90重量% (B)ブチレンテレフタレート単位および/またはブチ
レンイソフタレート単位90〜98重量%と脂肪族ジカ
ルボン酸のジブチルエステル単位10〜2重量%からな
る共重合成分で構成される共重合ポリエステル70〜1
0重量%
Description
ノフィラメントおよびこの導電性ポリエステルモノフィ
ラメントを用いた帯電防止性にすぐれた工業用織物に関
するものである。
ポリエチレンテレフタレートは、すぐれた力学特性、化
学特性を有しており、繊維、フィルムなどの成型品とし
て広く用いられてきた。
導電性が極めて低いため、静電気が帯電しやすいことに
起因して種々の問題を有していた。例えば、ポリエステ
ルモノフィラメントを、小麦粉などの粉体篩分けフィル
ター、紙おむつや生理製品などのサニタリー製品製造時
に水分や有機溶剤を乾燥させるドライヤーベルト、およ
び抄紙機のドライヤーキャンバスなどの工業用織物に用
いると、使用中に発生する静電気が織物に蓄積して、粉
塵の製品への付着や、放電火花による引火・爆発などの
危険性を招き、操業に支障をきたすという欠点を有して
いた。
種々の改良が試みられており、例えば、ポリエステルモ
ノフィラメント織物の一部に、銅線などの金属線を交織
した工業用織物が知られているが、これは使用中に金属
線に錆が発生したり、織物が接触するローラーを擦過す
るなどの問題があるため実用的ではなかった。
にブレンドした導電性ナイロン樹脂組成物を鞘成分に用
いた導電性芯鞘ナイロンモノフィラメントを、ポリエス
テルモノフィラメント織物に交織した工業用織物も用い
られてきたが、この場合にはポリエステルモノフィラメ
ントと導電性芯鞘ナイロンモノフィラメントとの吸湿時
の寸法安定性が異なるため、乾燥機内などで使用中に織
物にうねりが発生するばかりか、カーボンブラックを高
濃度にブレンドしたナイロン樹脂組成物の流動性が悪い
ため、均一な導電性芯鞘ナイロンモノフィラメントが得
られないなどの問題があった。
る手段についても種々提案されており、例えば、芯成分
が芳香族ポリエステル/脂肪族ポリエステル(混合重量
比率80/20〜98/2)のポリエステル混合物およ
び導電性カーボンブラックとの組成物からなり、鞘成分
が芳香族ポリエステルからなる導電性複合繊維が提案さ
れている(特開昭56−85423号公報)が、この導
電性複合繊維は、鞘成分に導電性カーボンブラックが存
在しないため導電性が不十分であり、しかもカーボンブ
ラックを実質的には20〜30重量%と多量に混合する
必要があるため、複合紡糸の際に紡糸口金孔周辺汚れの
発生が起こり、長時間安定した生産が困難であるという
問題を有していた。
来技術における問題点の解決を課題として検討した結
果、達成されたものである。したがって、本発明の目的
は、小麦粉などの粉体篩分けフィルター、紙おむつや生
理製品などのサニタリー製品製造時に水分や有機溶剤を
乾燥させるドライヤーベルト、および抄紙機のドライヤ
ーキャンバスなどの工業用織物などに好適な性能を有す
る導電性ポリエステルモノフィラメントおよびこのモノ
フィラメントを用いた各種工業用織物を提供することに
ある。
次の構成によって達成できる。高導電性カーボンブラッ
ク4〜15重量%と、次の(A)および(B)からなる
ポリエステル組成物96〜85重量%とからなる導電性
ポリエステルモノフィラメント。 (A)ポリエチレンテレフタレート30〜90重量% (B)ブチレンテレフタレート単位および/またはブチ
レンイソフタレート単位90〜98重量%と脂肪族ジカ
ルボン酸のジブチルエステル単位10〜2重量%からな
る共重合成分で構成される共重合ポリエステル70〜1
0重量% また、本発明の高導電性モノフィラメントは、上記
(A)、(B)および(C)からなる組成物を鞘成分、
(D)芳香族ポリエステルを芯成分とする芯鞘複合型導
電性ポリエステルモノフィラメントである。
上記ポリエステル混合物の構成成分である(A)ポリエ
チレンテレフタレート(以下、PETという)は、ジカ
ルボン酸成分の80モル%以上がテレフタル酸からな
り、グリコール成分の80モル%以上がエチレングリコ
ールからなるポリエステルであり、ジカルボン酸成分ま
たはグリコール成分として各々20モル%未満の共重合
成分、例えばナフタレン−2,6−ジカルボン酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボン酸成
分、トリメリット酸、ピロメリット酸などの多価カルボ
ン酸成分、p−オキシエトキシ安息香酸などのオキシカ
ルボン酸成分、およびテトラメチレングリコール、ヘキ
サメチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリオキシ
アルキレングリコール、p−キシリレングリコール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、5−ナトリウム
スルホレゾルシンなどのジオール成分を含んだものでも
よい。上記PETの極限粘度〔η〕は、通常は0.6以
上であればよいが、本発明の導電性ポリエステルモノフ
ィラメントを抄紙ドライヤーキャンバスなどに用いる場
合には、耐久性の面から0.68以上のものを用いるこ
とが有利である。ここで本発明における極限粘度とは、
フェノール/テトラクロルエタン(1/1)溶液中25
℃で測定した粘度より求めたものであって、〔η〕で表
す本発明の上記ポリエステル混合物の他の構成成分であ
る(B)共重合ポリエステルは、ブチレンテレフタレー
ト単位および/またはブチレンイソフタレート単位90
〜98重量%、とくに97〜93重量%、および脂肪族
ジカルボン酸のジブチルエステル単位10〜2重量%、
とくに7〜3重量%からなる共重合成分で構成される共
重合ポリエステルである。この共重合ポリエステル中の
脂肪族ジカルボン酸のジブチルエステル単位の共重合比
率が10重量%より少ないと、流動性不足に起因する紡
糸不調を起し、また98重量%より多いと、溶融紡糸中
に紡糸口金吐出孔の周辺に汚れが付着したり、モノフィ
ラメントの線径斑が増大する傾向となるため、それぞれ
好ましくない。共重合ポリエステルの極限粘度〔η〕は
通常0.3以上のものを用いればよい。
ルボン酸のジブチルエステル単位としては、メチレン数
3〜10個のジカルボン酸のジブチルエステル単位が好
ましく、これらの中でもジブチルアジペート単位がとく
に好ましい。
(A)PETおよび(B)共重合ポリエステルとからな
る混合物を樹脂成分とする。
合ポリエステルの混合比率は、上記PET30〜90重
量%、とくに55〜75重量%、および上記共重合ポリ
エステル70〜10重量%、とくに45〜25重量%の
範囲とする必要がある。PETの混合比率が90重量%
より多いと、導電性と流動性が低下し、また30重量%
より少ないと、モノフィラメントの強度が低下するた
め、それぞれ好ましくない。
トは、例えば上記(A)PETおよび(B)共重合ポリ
エステルとからなるポリエステル混合物に対し、特定量
の(C)高導電性カーボンブラックを配合した組成物を
繊維素材とすることにより得られる。 本発明のポリエ
ステルモノフィラメントに含有される(C)高導電性カ
ーボンブラックとは、DBP給油量(9g法)が340
m■/100g以上のファーネス系カーボンブラックを
いう。このようなカーボンブラックとしては、例えばケ
ッチェン・ブラック・インターナショナル社製“ケッチ
ェンブラック”(商標)ECや“ケッチェンブラック”
(商標)EC600JDを挙げることができる。なお、
カーボンブラックとしては、DBP給油量が300m■
/100g以下のアセチレンブラックも知られている
が、これは上記した“ケッチェンブラック”(商標)E
Cなどと比較して導電性が低く、アセチレンブラックを
用いて満足する導電性を得るためには、例えば“ケッチ
ェンブラック”(商標)ECの約3倍の添加量が必要と
なり、ポリエステルの流動性が低下するため使用できな
い。
る上記ポリエステル組成物と高導電性カーボンブラック
の量比は、上記ポリエステル混合物96〜85重量%に
対し、高導電性カーボンブラックを4〜15重量%の割
合とする。ここで、カーボンブラックとして“ケッチェ
ンブラック”(商標)ECを用いる場合は7〜15重量
%の範囲がとくに好ましく、カーボンブラックとして
“ケッチェンブラック”(商標)EC600JDを用い
る場合は4〜8重量%の範囲がとくに好ましい。高導電
性カーボンブラックの量が15重量%より多いと、樹脂
の流動性が低下して、得られるモノフィラメントの線径
ばらつき(以下、線径斑という)が大きくなるばかり
か、溶融紡糸が困難となり、また4重量%より少ない
と、得られるモノフィラメントの導電性が不十分となる
ため好ましくない。
リエステル混合物との混合は、公知の方法、例えば2軸
混練押し出し機やドウミキサーなどで加熱下に混練する
ことにより得ることができる。また、ポリエステル混合
物における(A)ポリエチレンテレフタレートと、
(B)共重合ポリエステルとの混合は、高導電性カーボ
ンブラックとの混練前に行なってもよいが、(A)ポリ
エチレンテレフタレートチップと(B)共重合ポリエス
テルチップとを、(C)高導電性カーボンブラックと同
時に混練することもできる。さらには、(C)高導電性
カーボンブラックと(B)共重合ポリエステルチップを
混練した後、(A)ポリエチレンテレフタレートチップ
と混練してもよい。
ノフィラメントは、上記(A)PET、(B)共重合ポ
リエステルおよび(C)高導電性カーボンブラックを所
定の割合で混練した組成物を、溶融紡糸、延伸すること
により得られるが、上記(A)、(B)および(C)か
らなる組成物を鞘成分、(D)芳香族ポリエステルを芯
成分とする芯鞘複合型導電性ポリエステルモノフィラメ
ントの場合はモノフィラメントの強度が優れたものとな
る。
モノフィラメントにおける芯成分の(D)芳香族ポリエ
ステルとは、芳香族ジカルボン酸、あるいはそのジアル
キルエステルなどの二官能性成分とグリコール成分から
なるものを主体とするが、とくにPETを主体とするも
のが好ましい。このPETを主体とするポリエステル
は、ホモポリエステルであってもコポリエステルであっ
てもよく、共重合成分として、例えばアジピン酸、セバ
シン酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボ
ン酸成分、トリメリット酸、ピロメリット酸などの多価
カルボン酸成分、p−オキシエトキシ安息香酸などのオ
キシカルボン酸成分、およびテトラメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、
ポリオキシアルキレングリコール、p−キシリレングリ
コール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、5−ナ
トリウムスルホレゾルシンなどのジオール成分を含んで
いてもよい。さらには、目的に応じて酸化チタン,シリ
カ,アルミナなどの無機粒子を添加したものであっても
よい。
は、通常は0.6以上であればよいが、本発明の導電性
ポリエステルモノフィラメントを抄紙ドライヤーキャン
バスなどに用いる場合には、耐久性の面からとくに0.
68以上のものを用いることが有利である。
ントとは、1本の単糸からなる連続糸であり、丸、三
角、四角、正多角形などの断面形状を有するものなどい
かなる形状のものでもよい。
途によって適宜選択できるが、0.05〜3mmの範囲
が最もよく使用される。なお、モノフィラメントの必要
強度は用途により異なるが、概ね3.0g/デニール以
上であることが好ましい。
ントおよび芯鞘複合型導電性ポリエステルモノフィラメ
ントの製造は、何ら特殊な方法を必要とせず、公知の紡
糸方法で行なうことができる。
フィラメントが芯鞘複合型の場合は、芯成分:鞘成分の
複合比率が50:50〜95:5、とくに60:40〜
85:15(重量比)であることが必要である。鞘成分
の比率が50重量部を越えると、導電性は向上するもの
の、モノフィラメントの強度が低下し、また鞘成分の比
率が5重量部未満では、導電性が不十分になるため、い
ずれも好ましくない。
テルモノフィラメントおよび芯鞘複合型導電性ポリエス
テルモノフィラメントは、十分な導電性を有し、糸物性
も十分であるため、各種の工業用織物の帯電防止線材と
して有用である。
ィラメントおよび芯鞘複合型導電性ポリエステルモノフ
ィラメントを、とくに小麦粉や米粉および各種澱粉など
の食用粉体の篩分けフィルター用途に供する場合には、
これらのモノフィラメントの外層を、更に導電性カーボ
ンブラックを含まないポリエステル,ポリアミド,ポリ
オレフィン,エポキシ樹脂,弗素樹脂などの樹脂で被覆
(以下、表面被覆という)すると、まれに発生する黒色
脱落物が食用粉体に混入するのを防止することができる
ため、好ましい結果が得られる。この場合の表面被覆方
法としては、公知の3重芯鞘複合紡糸方法や、コーティ
ングなどを採用することができる。
糸および/または経糸の少なくとも一部に、上記の導電
性ポリエステルモノフィラメントまたは芯鞘複合型導電
性ポリエステルモノフィラメントを用いて製織した各種
工業用織物である。
適宜選択することができ、例えば、平織り、綾織り、2
重織り,3重織りなど公知の織り方を採用することがで
きる。
ける帯電による障害を防ぐことができるため種々の用途
に使用することができ、例えば、小麦粉などの粉体篩分
けフィルター、紙おむつや生理製品などのサニタリー製
品製造時に水分や有機溶剤を乾燥させるドライヤーベル
ト、および抄紙機のドライヤーキャンバスなどの工業用
織物などとして好適に用いることができる。
明する。なお実施例における織物の走行時の帯電圧の測
定は、リオン(株)製の静電場測定機EA−03を使用
し、エンドレス織物を2本のローラーに掛け、360m
/分の速度で2分間走行させた時の帯電圧を10cmの
距離から測定したものである。
ラメント試料300mをアンリツ株式会社製、レーザー
外径測定器KL−151Aを用いて、30m/分の速度
で線径を測定し、測定値の最大値と最小値の差を求めた
ものである。
下160℃で8時間乾燥した極限粘度0.70(フェノ
ールとテトラクロルエタン1:1の混合溶剤中25℃で
測定)のPETチップと、ブチレンテレフタレート単位
65.3重量%,ブチレンイソフタレート単位30.1
重量%,およびブチレンアジペート単位4.6重量%よ
りなる共重合ポリエステル(〔η〕0.50)とを、表
1に記載の量比で混合したチップ90重量部と、“ケッ
チェンブラック”EC(ケッチェン・ブラック・インタ
ーナショナル株式会社製品(以下、KB−ECとい
う))10重量部とを、2軸混練・押し出し機を用いて
285℃で約3分間混練した後、ガット状に押し出し、
冷却後、カッティングを行なうことによりカーボンブラ
ック含有ポリエステル組成物チップを得た。
テル組成物チップを、150℃で8時間乾燥し、エクス
トルダの先端に紡糸ヘッドを有するエクストルダ式溶融
紡糸機を使用して、定法により溶融紡糸を行ない、φ
0.3mm,円形断面の導電性ポリエステルモノフィラ
メントを得た。得られたモノフィラメントの導電性(比
抵抗)と線径斑および強度の測定結果を表1に併せて示
す。
共重合ポリエステルの共重合組成を、表2に記載の通り
変更したこと以外は、実施例1と同様に行なって得たモ
ノフィラメントの評価結果(比抵抗、紡糸口金の周辺汚
れ状況、溶融紡糸状況)を表2に併せて示す。なお、表
2には実施例1の結果を併示した。
る、KB−ECとポリエステル組成物の混合量比を、表
3に記載の通り変更したこと以外は、実施例1と同様に
行なって得たモノフィラメントの評価結果(比抵抗、線
形斑)を表3に併せて示す。なお、表3には実施例1の
結果を併示した。
おける、導電性カーボンブラックKB−ECを、KB−
ECJに変更し、この導電性カーボンブラックの量を6
重量%に変更したこと以外は、実施例1と同様に行なっ
て得たモノフィラメントの評価結果を、実施例10とし
て表3に併記する。また、実施例1における、導電性カ
ーボンブラックKB−ECを、ABに変更したこと以外
は、実施例1と同様に行なって得たモノフィラメントの
評価結果を、比較実施例7として表3に併記した。
乾燥した極限粘度0.94(フェノールとテトラクロル
エタン1:1の混合溶剤中25℃で測定)のPETチッ
プを準備した。
カーボンブラック含有ポリエステル組成物チップを準備
した。上記した鞘成分用のカーボンブラック含有ポリエ
ステルチップと芯成分用PETチップを、2基のエクス
トルダを有する複合紡糸機を使用して定法により芯鞘複
合紡糸を行ない、φ0.3mm,芯/鞘複合重量比率7
0/30,円形断面の導電性ポリエステルモノフィラメ
ントを得た。得られたモノフィラメントの導電性(比抵
抗)および線径斑の評価結果を表4に示す。
実施例11における、KB−ECとポリエステル組成物
の混合量比を、表4に記載の通り変更したこと以外は、
実施例11と同様に行なって得たモノフィラメントの評
価結果(比抵抗、線形斑)を表4に示す。なお、表4に
は実施例11の結果を併示した。
1の導電性カーボンブラックKB−ECを、KB−EC
Jに変更し、この導電性カーボンブラックの量を6重量
%に変更したこと以外は、実施例11と同様に行なって
得たモノフィラメントの評価結果を、実施例16として
表4に併記する。また、実施例11における導電性カー
ボンブラックKB−ECを、ABに変更したこと以外
は、実施例11と同様に行なって得たモノフィラメント
の評価結果を、比較実施例10として表4に併記した。
1における共重合ポリエステルの共重合組成を、表5に
記載の通り変更したこと以外は、実施例1と同様に行な
って得たモノフィラメントの評価結果を表5に示す。な
お、表5には実施例11の結果を併記した。
1におけるポリエステル混合物のPETと共重合ポリエ
ステルの混合比率を、表6に記載の通り変更したこと以
外は、実施例11と同様に行なったモノフィラメントの
評価結果を表6に示す。なお、表6には実施例11の結
果を併記した。
1における芯鞘複合比率を、表7に記載の通り変更した
こと以外は、実施例11と同様に行なったモノフィラメ
ントの評価結果を表7に示す。なお、表7には実施例1
1の結果を併記した。
なるφ0.3mmの円形断面モノフィラメントを経糸に
用い、実施例1で得た導電性モノフィラメントを緯糸に
用いた5cm幅の平織物を作成した。この織物の走行時
の帯電圧を、前記した方法によって測定した結果を表8
に示す(実施例23)。
11で得た芯鞘複合型導電性モノフィラメントに変更し
たこと以外は、実施例23と同様に行なって得た織物の
評価結果を、表8に併記する(実施例24)。
ントを、経糸および緯糸の両方に用いたこと以外は、実
施例23と同様に行なって得た織物の評価結果を表8に
併記する(実施例25)。
性モノフィラメントを、経糸および緯糸の両方に用いた
こと以外は、実施例23と同様に行なって得た織物の結
果を表8に併記する(実施例26)。
独よりなるφ0.3mmの円形断面モノフィラメントを
用いた5cm幅の平織物を作成し、同様に走行時の帯電
圧を測定した結果を表6に併記する(比較実施例1
7)。
メントおよび芯鞘複合型導電性ポリエステルモノフィラ
メントは、十分な導電性と糸物性を有しているため各種
の工業用織物の帯電防止線材として有用なものである。
また、本発明の導電性ポリエステルモノフィラメントま
たは芯鞘複合型導電性ポリエステルモノフィラメントを
用いた工業用織物は、すぐれた帯電防止効果を有するた
め、例えば、小麦粉などの粉体篩分けフィルター、紙お
むつや生理製品などのサニタリー製品製造時に水分や有
機溶剤を乾燥させるドライヤーベルト、および抄紙機の
ドライヤーキャンバスなどの帯電しやすい工程に使用さ
れる各種工業用織物などとして好適に用いることができ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 高導電性カーボンブラック4〜15重量
%と、次の(A)および(B)からなるポリエステル組
成物96〜85重量%とからなる導電性ポリエステルモ
ノフィラメント。 (A)ポリエチレンテレフタレート30〜90重量% (B)ブチレンテレフタレート単位および/またはブチ
レンイソフタレート単位90〜98重量%と脂肪族ジカ
ルボン酸のジブチルエステル単位10〜2重量%からな
る共重合成分で構成される共重合ポリエステル70〜1
0重量% - 【請求項2】 芯成分が芳香族ポリエステル、鞘成分が
高導電性カーボンブラック4〜15重量%と、次の
(A)および(B)からなるポリエステル組成物96〜
85重量%とからなる芯鞘複合型導電性ポリエステルモ
ノフィラメント。 (A)ポリエチレンテレフタレート30〜90重量% (B)ブチレンテレフタレート単位および/またはブチ
レンイソフタレート単位90〜98重量%と脂肪族ジカ
ルボン酸のジブチルエステル単位10〜2重量%からな
る共重合成分で構成される共重合ポリエステル70〜1
0重量% - 【請求項3】 芯鞘の複合比率が芯成分と鞘成分の重量
比率で50:50〜95:5であることを特徴とする請
求項2記載の芯鞘複合型導電性ポリエステルモノフィラ
メント。 - 【請求項4】 緯糸および/または経糸の少なくとも一
部に、請求項1〜3のいずれか1項記載の導電性ポリエ
ステルモノフィラメントまたは芯鞘複合型導電性ポリエ
ステルモノフィラメントを用いることを特徴とする工業
用織物。 - 【請求項5】 粉体串分けフィルターに適用することを
特徴とする請求項4記載の工業用織物。 - 【請求項6】 サニタリー製品製造用のドライヤーベル
トに適用することを特徴とする請求項4記載の工業用織
物。 - 【請求項7】 抄紙機のドライヤーキャンバスに適用す
ることを特徴とする請求項4記載の工業用織物。
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---|---|---|---|
JP20484894A JP3281726B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 導電性ポリエステルモノフィラメントおよび工業用織物 |
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