JPH0872306A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JPH0872306A
JPH0872306A JP21589994A JP21589994A JPH0872306A JP H0872306 A JPH0872306 A JP H0872306A JP 21589994 A JP21589994 A JP 21589994A JP 21589994 A JP21589994 A JP 21589994A JP H0872306 A JPH0872306 A JP H0872306A
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JP
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light emitting
scanning direction
main scanning
light
exposure
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JP21589994A
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Yoshiaki Morizumi
義明 森住
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な黒化濃度を維持しつつ、容易に露光ス
ピードを高める。 【構成】 副走査方向Yに等間隔で配設したm(≧2)
個のLED20から成るn(≧3)組の発光素子列29
を主走査及び副走査方向にそれぞれ間隔d及び配列ピッ
チWで配列した千鳥状配置の発光部において、各LED
20の副走査方向Yの幅を2Wに設定して、主走査方向
Xに隣合う2個のLED20を副走査方向Yに1配列ピ
ッチW分だけオーバーラップさせる。そして、各LED
20に印加する露光信号を、当該LED20に対応した
主走査ラインに関する網点信号と一つ手前の主走査ライ
ンに関する網点信号との論理和で与えて、感材の1主走
査ラインを主走査方向Xに連続的に並んだ両LED20
の多重露光により焼き付ける。露光量は2倍となり、露
光スピードを2倍に上げても黒化濃度を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の発光素子を千
鳥状に配置して多重露光により画像を感材に形成する画
像露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イメージセッター等の出力機において
は、露光スピードを上げるために、複数の光ビームで感
材を焼き付けて露光する方法が用いられている。そし
て、発光素子としては、小型化可能なために、発光ダイ
オード(以後、LEDと称す)や半導体レーザー等が一
般的に用いられる。しかし、例えば、複数のLEDを隙
間なく一列に配設することが構造上出来ないために、複
数のLEDを千鳥状に配置して発光部を形成する技術が
利用されている。その様な技術を開示する文献として
は、例えば特開平2−210442号公報を挙げること
ができる。
【0003】ここで、図11は、その様なLEDを千鳥
状に配設して形成した発光部の構成を模式的に示した図
であり、この様な発光部を利用した画像露光装置の機械
的構成を模式的に示したのが図10である。図10にお
いて、LEDパッケージ5の中には図11に示した配置
の発光部が設けられており、このLEDパッケージ5
は、対物レンズ4と共に図示しない走査ヘッドに搭載さ
れている。これに対して、ドラム1の表面には感光フィ
ルム等の感材2が真空吸着法によって装着されており、
ドラム1は図示しない駆動機構によってその中心軸3の
周りに回転する。その回転方向が主走査方向Xであり、
当該主走査方向に直交する方向が副走査方向Yである。
そして上述した走査ヘッドは、図示しない駆動機構によ
って、ドラム1が一回転する毎に副走査方向Yへ移動す
る。ドラム1及び走査ヘッドの動作を制御するのは、図
示しないコントローラであり、当該コントローラは、ド
ラム1に設けられた図示しないロータリーエンコーダの
出力によって、ドラム1の一回転を検出している。
【0004】発光部の構成は、図11に示した通りであ
る。即ち、個々のLED50(LEDを総称するときに
は、LED50と呼ぶ)の発光面は、長さ寸法h、幅寸
法Wの長方形状を有しており、副走査方向Yにm(m≧
2)個のLED50が等間隔で一列に配置されて発光素
子列51を構成しており、そして、n(n≧2)組(こ
こでは、n=4)の発光素子列59が主走査方向Xに関
して間隔d(一定値)で、副走査方向Yに関して上記幅
寸法Wの間隔で以て順次に配置されることにより、m×
n個のLED50が千鳥状に配置されている。従って、
主走査方向Xに隣合う発光素子列59は互いに副走査方
向Yに対して幅寸法Wだけずれた状態となっており、こ
の意味で幅寸法Wを配列ピッチとも呼ぶ。
【0005】m×n個のLED50を千鳥状に配置した
場合においても、これらのLED50より出射されたm
×n本の光ビームLBの結像6は、図10に示す様に、
副走査方向Yに一列に配列する様に形成されなければな
らない。そのためには、図11の同一発光素子列59に
属するLED50同士については、全て同一の印加タイ
ミングでそれぞれの露光信号を印加し、しかも隣合う発
光素子列59に属するLED50同士については、当該
両発光素子列59の間隔dとドラム1(図10)の回転
数とで定まる遅延時間分だけ上記印加タイミングをシフ
トさせる必要がある。この遅延時間をτとして以後表わ
すものとすると、図11の例では、LED52、56の
露光信号の印加タイミングをLED51、55のそれよ
りも遅延時間τだけ遅延させ、同様にLED53、57
及びLED54、58の各組については、それぞれ2τ
及び3τの時間だけ遅延させれば良い。
【0006】この観点からm=3、n=2とした場合の
発光部(図12)の発光制御回路部を構成したのが、図
13である。同図において、網点信号発生器7は基準と
なるスクリーンパターン信号を保有しており、このスク
リーンパターン信号のレベルと画像信号IMAのレベル
とを比較して、主走査方向の各主走査ライン毎に網点信
号(2値画像信号)DOTを作成して出力する。そし
て、セレクタ8は、一主走査ライン分の網点信号DOT
が出力される毎にそのレベルが変化するセレクト信号S
ELに応じて、その出力端子を切り替える。
【0007】これにより、最初の主走査ライン分の網点
信号DOTがトグルラインメモリ91の一方のラインメ
モリに、次の主走査ライン分の網点信号DOTがトグル
ラインメモリ92の一方のラインメモリに格納される。
さらに、以降の主走査ライン分の網点画像信号DOTも
トグルラインメモリ93、94、95、96の一方のラ
インメモリに順次格納される。その後各トグルラインメ
モリ91〜96から同じタイミングで網点信号が出力さ
れる。ただし、トグルラインメモリ92、95の出力
は、遅延回路101、103によって遅延時間τだけ遅
延され、トグルラインメモリ93、96は遅延回路10
2、104によって遅延時間2τだけ遅延される。そし
て、トグルラインメモリ91、遅延回路101、遅延回
路102、トグルラインメモリ92、遅延回路103、
遅延回路104から露光信号EXPは、それぞれドライ
バ111〜116に出力され、各LED51〜53、5
5〜57を発光させる。なお、各トグルラインメモリ9
1〜96の一方のラインメモリから信号を読み出してい
る間に、他方のラインメモリにはセレクタ8を介して網
点信号発生器7からの網点信号DOTを同様に書き込ん
でおり、2つのラインメモリを順次ドラム1の1回転毎
に発生する切換信号CHに応じて切り換えて利用するこ
とにより、処理時間の短縮を図っている。
【0008】以上により、感材2に画像が露光される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術は、
発光素子、例えばLEDの配置に関する構造上の問題点
をクリアして複数ビームによる露光を可能とする。しか
しながら、従来技術では、露光スピードを上げて焼付け
時間を短縮しようとすると、露光時間が短くなるにつれ
て光量不足が大きくなり、その結果、感材は、十分な黒
化濃度が得られなくなるという事態が生じる。この点を
明確化したのが、図14である。
【0010】図14は、一つのLED50を主走査方向
に移動させつつ感材を露光した場合の主走査方向及び副
走査方向に生じる露光パターンを示したものである。実
際の画像露光装置では、図10に示した通り、LED5
0を主走査方向Xに動かさずにドラム1を主走査方向X
に回転させて、感材2をLED50に対して主走査方向
Xに移動している。しかし、これは、逆に感材2を動か
さずにLED50を主走査方向Xに移動させるのと等価
である。そこで、図14は、説明の便宜上、後者の場合
を想定している。
【0011】同図に示す通り、先ずLED50は、主走
査方向について、その先端が主走査方向の位置P2とし
て、その後端が位置P0として特定される位置にあるも
のとして、この位置から移動するものとする。しかも、
主走査方向に距離xだけLED50が移動するごとに、
露光信号が印加されてLED50が発光するものとす
る。この場合、LED50が静止しているならば、主走
査方向の露光パターンは矩形状となるであろうけれど
も、LED50が移動しているため、主走査方向の露光
パターンは台形状となる。その台形の側辺の傾きを傾き
角θで以て図14に表わすならば、その傾き角θは、L
ED50の移動速度(露光スピード)が大きくなるほど
に小さくなる。そのため、主走査方向における露光量は
総じて減少する。
【0012】今、LED50が図14に示す様に距離x
だけ移動して、その先端が位置P3に到達したときを考
えると(その移動をと表わす)、そのときの主走査方
向の露光パターンはパターンPT1となる。しかし、副
走査方向については、その露光パターンは矩形状であ
る。更にLED50が距離xだけ移動してその先端が位
置P4に到達したときには(その移動をとする)、2
つの台形状の露光パターンが重畳される結果、主走査方
向の露光パターンはパターンPT2となる。これに対し
て副走査方向の露光パターンは、における矩形状のパ
ターンとに於ける矩形状のパターンとの重畳として表
わされる。更にLED50の先端が移動により位置P
5に達すると、主走査方向の露光パターンはパターンP
T3となる。
【0013】この様にLED50の〜の全移動によ
って得られる主走査方向の露光量は、傾き角θで立上が
り、傾き角θで立下がることとなる。従って、黒化に必
要な露光量のしきい値を図14に示す様にSHとして表
わすと、各LED50の発光強度を不変として露光スピ
ードを上げるにつれて傾き角θが小さくなり、(露光
量)≧SHを満たす黒化領域Δxが増々狭くなる。その
ために、所定の黒化領域つまり黒化濃度を実現できなく
なる事態が生じるのである。
【0014】そこで、露光スピードを高めても従前通り
の黒化濃度を維持するための対策が必要となる。その対
策の一つとしては、結像用のレンズ(図10の対物レン
ズ4)の開口数を大きくする事が考えられる。しかし、
この方法によっても光量不足を改善できる範囲に限度が
ある。つまり、開口数を大きくすることはレンズのF値
を小さくすることであり、その結果、焦点深度が浅くな
るので結像系の精度を高めることが必要となるのである
が、この機械的精度の実現にも限界があるため、開口数
の増大にも一定の限度が生じるのである。そのため、こ
の方法によっても光量不足が尚生じてしまう場合には、
更にその対策が求められることとなる。
【0015】その様な更なる対策としては、(イ) LED
の発光強度を上げて光量不足を補う方法、(ロ) 二度、三
度と反複して焼付けを行う方法、(ハ) 図11に示した配
置の発光部を更に2段、3段と主走査方向へ並べて焼付
ける方法が考えられる。
【0016】しかし、上記(イ) の方法では、LEDの発
熱という新たな問題点が生じる。即ち、LEDの印加電
流を上げて発光強度を増すと、LED自体の発熱によっ
て逆にその発光強度が減少してしまうのである。又、千
鳥状に配置されたLEDを支持するホルダの放熱効果も
下がって、特に発光部の中心部分に於けるLEDの発光
特性が他のLEDと比べて著しく劣化するという問題も
生じる。従って、(イ)の方法を採用することは好ましく
ないと言える。
【0017】又、上記(ロ) の方法では、露光時間が反復
回数以上増えることとなり、そもそも露光スピードを上
げた効果自体が無くなってしまうので、到底本方法(ロ)
を採用することはできない。
【0018】更に上記(ハ) の方法においては、段数を増
やすにつれてLEDの数が2倍、3倍と急増する。この
様に使用LEDの数が一度に急増すると、LEDの特性
にはバラツキがあるため、歩留りが低下し、発光部の製
造が一層難しくなるという問題が生じる。又、それに伴
って、装置のコスト増大をももたらすという問題が生じ
る。加えて、対物レンズの口径も大きくせざるを得なく
なるが、その口径の増大にも製造上限界があるし、コス
トが一層増大する原因ともなる。このため、本方法(ハ)
も又、採用できない。
【0019】以上の様に、何れの方法(イ)〜(ハ)も問題解
決の手段となり得るものではない。そのため、上記(イ)
〜(ハ)の様な新たな問題点を生じさせることなく、露光
スピードを高めつつ光量不足を生じさせずに十分な黒化
濃度を容易に得ることができる実用的な解決手段が要望
されているのである。この様な要望に応えることが、正
に本発明の主たる目的である。そして、露光スピードの
アップによって一般にすじ(むら)が目立ちやすくなる
が、この点の低減を実現すること、及び露光スピードの
アップと黒化濃度の確保とを満足しつつ各LEDの発光
強度の低減を実現することも、本発明の副次的な目的で
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る画像露光
装置は、主走査方向に直交する副走査方向にm個(mは
2以上の整数)の発光素子を等間隔で配設して成るn組
(nは3以上の整数)の発光素子列を、前記主走査方向
及び前記副走査方向にそれぞれ所定の間隔及び所定の配
列ピッチで順次に配設してm×n個の前記発光素子を千
鳥状に配置し、同一の前記発光素子列に属する各前記発
光素子には同一のタイミングで対応する露光信号を印加
し且つ前記発光素子列毎に前記所定の間隔に基づき定ま
る遅延時間だけ順次に前記露光信号の印加タイミングを
遅延させて前記m×n個の発光素子の各々を発光させ、
以てm×n本の光ビームを前記副走査方向に一列に感材
に結像させると共に、前記m×n本の光ビームを前記主
走査方向及び前記副走査方向に走査して前記感材に画像
を形成する装置であって、前記発光素子の前記副走査方
向の幅寸法を前記配列ピッチと2以上の整数kとの積で
与えると共に、前記幅寸法の1/kに当たる部分が前記
副走査方向に関して互いにオーバーラップしているk個
の発光素子を一組として、当該一組に属する前記k個の
発光素子を順次に発光させる発光制御手段を設けてい
る。
【0021】請求項2に係る画像露光装置は、整数kの
採りうる範囲を2≦k≦(n−1)としている。
【0022】請求項3に係る画像露光装置に於ける発光
制御手段は、前記発光素子毎に、当該発光素子に対応し
た主走査ラインに関する2値画像信号と、当該主走査ラ
インの直前の(k−1)本の他の主走査ラインに関する
前記2値画像信号との論理和処理を行い、得られた論理
和信号を前記露光信号としている。
【0023】
【作用】請求項1に係る画像露光装置では、各発光素子
の副走査方向の幅寸法は配列ピッチの整数k倍で与えら
れるので、主走査方向に隣合った2個の発光素子は、配
列ピッチの(k−1)倍のピッチだけオーバーラップす
る。更に、各発光素子を副走査方向に1/kに分割した
と仮定したとき、当該発光素子の1/kの部分は、他の
k−1個の発光素子の各1/kの部分と副走査方向につ
いてオーバーラップする。そして、発光制御手段が、こ
れらのオーバーラップしたk個の発光素子を、遅延時間
ずつ対応する露光信号の印加タイミングを遅延させなが
ら発光させる。従って、主走査方向の各走査ラインは、
常に上記オーバーラップしたk個の発光素子より出射し
たk本の光ビームによって多重露光され、1本の光ビー
ムによる場合と比較して主走査方向に関する露光量がk
倍に増大する。ここで、光ビームの主走査方向の走査速
度をk倍にしても、上述の通り主走査方向の各走査ライ
ンの露光量もk倍に増大しているので、走査速度をk倍
に高めたことの影響が画像の形成には及ばないこととな
る。
【0024】請求項2に係る画像露光装置では、発光素
子の副走査方向の幅寸法は、配列ピッチの2倍から(n
−1)倍の範囲内に限定される。従って、走査速度を、
各発光素子の副走査方向の幅寸法を配列ピッチに設定し
た場合のそれよりも(n−1)倍にまで高めても、画像
の形成には何ら影響が無い。
【0025】請求項3に係る画像露光装置では、各発光
素子の発光は、当該発光素子に対応した主走査ラインに
関する2値画像信号と、当該主走査ラインの直前の(k
−1)本の他の主走査ラインに関する網点信号との論理
和信号によって制御される。従って、上記k本の主走査
ラインの内の少なくとも一つを焼き付けるときには、上
記k本の主走査ラインに対応したk個の発光素子が全て
発光する。
【0026】
【実施例】この発明における画像露光装置の一実施例の
機械的構成図は、従来技術の説明で示した図10と同一
である。しかし、本実施例では、LEDパッケージ5内
に組込まれた千鳥状配置の発光部の構成が異なる。この
発光部の特徴を示せば、次の通りである。
【0027】副走査方向にm(m≧2)個のLEDが等
間隔で配置されて成るn(n≧3)組の発光素子列が、
主走査方向に所定の間隔d及び副走査方向に配列ピッチ
Wで順次に配列されている。この点は、従来技術と何ら
異なるものではない。しかし、各LEDの副走査方向の
幅寸法がk・Wで与えられる点に特徴がある。ここでk
は、2≦k≦(n−1)の関係式で与えられる範囲に属
する整数である。そして、常に、主走査方向に連続的に
並んだk個のLEDを一組として、これらのLEDの露
光によって、主走査方向の一つの走査ライン(以後、1
主走査ラインと呼ぶ)の焼付けを行う。そのために、各
LEDの発光を制御する発光制御回路部の構成が、従来
技術のそれ(図13参照)に対して変容を受けることと
なる。そして、この様な特徴的な構成を備えることによ
って、後述する幾つかの効果が発揮されるのである。以
下、具体例を用いて本特徴を明らかにしていく。
【0028】図1は、上述の整数kを2とした場合の発
光部の構成を模式的に示した図である。同図では、説明
の便宜上、各LED20(以下、図1の配置では、LE
D20としてLEDを総称する)をその発光面の形状で
以て表わしており、これらのホルダーの図示も省略して
いる。
【0029】同図に示す通り、各LED20の副走査方
向Yの幅を2Wとしたことにより、各発光素子列29
は、隣接する発光素子列29に対して副走査方向Yに配
列ピッチWだけオーバーラップする。そして、この配列
ピッチW分のオーバーラップを利用して、1主走査ライ
ンの焼付けを行っている。
【0030】例えば、図2の様に感材2を展開して各主
走査ラインSL1〜SL8、…、を示せば、各主走査ラ
インSL1、…は図1の発光部によって次の様に露光さ
れる。即ち、主走査ラインSL1は、2個のLED2
1、22の発光によって露光される。又、主走査ライン
SL2は、 2個のLED22、23の発光により露光
される。又、主走査ラインSL3は、2個のLED2
3、24の発光により露光される。更に主走査ラインS
L4は、2個のLED24、25により露光される。以
下、同様である。
【0031】この様に、各主走査ラインは、常に主走査
方向Xに連続して並んだ2個のLEDによって多重露光
されることとなる。尚、この発明では、上記LED2
4、25という組合せの様に、主走査方向に最後に位置
した第n番目の発光素子列24内の一つのLED(当該
第n番目の発光素子列24内で第i(1≦i≦m−1)
番目のLED)と、このLEDと1配列ピッチW分だけ
オーバーラップした最初の(第1番目の)発光素子列2
4内の一つのLED(当該第1番目の発光素子列24内
で第i+1番目のLED)との位置関係をも、主走査方
向に連続ないし隣合った2個のLEDという概念に含ま
せることとしている。それは、両LEDが感材上に作る
結像光点が副走査方向に部分的にオーバーラップするこ
とに着眼したためである。又、上記2個のLEDの組合
せを次の通りに言うこともできる。即ち、各LED20
を副走査方向Yに1/2ずつに仮に分割し得るものとす
れば、その1/2の部分が副走査方向Yに互いにオーバ
ーラップしているLED20同士を一組として、それら
の発光を制御しているのである。これにより、発光部を
従来の通り(図11)に構成したときと比較して2倍の
露光スピード(ドラムの回転速度)で焼付けたとして
も、従来通りの十分な黒化領域を確保することが可能と
なる。この点を、図3に基づき説明する。
【0032】図3は、図14に対応するものであり、1
配列ピッチW分オーバーラップした2つのLED21、
22を主走査方向−Xに移動させたときの主走査方向及
び副走査方向の各露光パターンを示したものである。こ
の場合も、両LED21、22を固定してドラムないし
感材を主走査方向Xに回転し、LED22の発光タイミ
ングをLED21のそれよりも所定の間隔dとドラムの
回転数とで定まる遅延時間τだけ遅延させたときと等価
となる。そして、両LED21、22がxだけ移動する
毎に露光信号が印加されて発光するものとしている。
【0033】同図に示す様に、両LED21、22の先
端が位置P2から位置P5まで移動すると、A部及びC部
では、傾き角θの台形状パターンPT1から傾き角θの
二等辺三角形状パターンPT2を経て、傾き角θの台形
状パターンPT3へと、主走査方向の露光パターンは変
化する。この露光パターンは、従来技術の場合と何ら異
ならない。それに対して、両LED21、22により重
畳的に走査・露光されるB部では、傾き角θ’(ただ
し、tanθ’=2・tanθ)の台形状パターンPT
4から傾き角θ’の二等辺三角形状パターンPT5を経
て、傾き角θ’の台形状パターンPT6へと、主走査方
向の露光パターンは変化する。つまり、B部では、主走
査方向に関する露光量の立上がり及び立下がり変化量
は、その周辺部A、C部と比較して2倍となるのであ
る。
【0034】そこで、ある露光スピードSの場合におけ
る露光量のしきい値が図3のA〜C部の露光パターン中
に示す様にSHであったものとすると(従来の技術に対
応)、更に露光スピードを2倍に高めると、しきい値も
又2倍となり、2SHで与えられる。従って、露光スピ
ードSのときには、単独のLED20より発生した光ビ
ームによって走査されるA、C部が図3中に示した黒化
範囲Δxの範囲内で黒化可能であっても、露光スピード
2Sのときには、もはや黒化されなくなる。これに対し
てB部では、依然、黒化範囲Δxの範囲内で黒化可能で
ある。つまり、両LED21、22より生じた光ビーム
によって多重露光されるB部においては、露光スピード
を2倍に高めても、従前通りの十分な黒化濃度が確保さ
れるのである。本実施例では、このB部における多重露
光を利用して、1ドットの像(網点画像)を形成しよう
とするものである。
【0035】又、露光スピードを2倍に高めない場合
(単独のLEDで以て十分黒化可能な場合)であっても
図1の構成を用いれば、図3より理解される様に、各L
ED20の発光強度を小さく設定できる利点がある。何
故ならば、LEDの発光強度を小さくする程に図3の傾
き角θ’が小さくなり、B部で(露光量)≧SHを満た
す範囲Δx’をΔxにまで狭めることができるからであ
る。これにより、歩留りの一層の向上という利点がもた
らされる。
【0036】尚、B部における黒化領域の範囲を図3の
黒化範囲Δxよりももう少し狭い範囲まで狭めることが
許容できるならば、露光スピードを2倍に高めつつ、各
LED20の発光強度を黒化範囲を狭めた分だけ下げる
ことができる。
【0037】加えて、図1の構成を採れば、副走査方向
の露光パターンも又、従来技術の場合とは異なったもの
となる。即ち、本実施例では、図3に示す様に、A〜C
部全体の副走査方向の露光パターンは凸型となり、B部
の露光量がA部、C部のそれの2倍に達する。それに対
して従来技術では、副走査方向の露光パターンは矩形状
であった(図14参照)。この相違により、本実施例に
よれば、主走査方向と副走査方向に於ける結像の差を小
さくできるという利点が得られる。具体的に説明すれ
ば、次の通りである。
【0038】図3に示す様に、主走査方向の露光パター
ンは台形状パターンPT6となり、これは正規分布とし
て近似できる。又、副走査方向の露光パターンは凸状パ
ターンとなり、このパターンも矩形状と比較して、より
正規分布に近いパターンであると言える。従って、この
様な露光パターンによって形成される結像は、主走査方
向及び副走査方向共に同一形状に近くなり、円形状に近
似の形状となり得る。この様に、結像が円に近い形状に
なり得るということは、網点画像を形成した際にすじ乃
至むらが生じにくいという効果をもたらす。
【0039】これに対して図11の様な発光部を用いる
従来技術では、図14に示す様に、主走査方向の露光パ
ターンは台形状となるのに対して、副走査方向の露光パ
ターンは矩形である。このため、両方向の結像の寸法差
が大きくなるという欠点がある。つまり、結像は副走査
方向と比較して主走査方向により一層延びた状態とな
り、それは楕円形状になる。この様な楕円形状の結像で
以て網点画像を形成していく場合には、すじ乃至むらが
際立つという問題が生じる。本実施例では、上述の通
り、両走査方向の結像の寸法差を小さくすることによ
り、この様なすじの発生を軽減できるのである。
【0040】ここで、図1の様な副走査方向にオーバー
ラップした千鳥状配置を用いる場合には、確かに、副走
査方向に白黒白黒(ないし黒白黒白)という様なパター
ンを焼付けることができないという問題がある。これ
は、LED20の発光という面からみれば、副走査方向
について未露光・露光・未露光・露光となる様にLED
20を制御することに相当するが、本実施例では既述の
通り、主走査方向に連続した2つのLED20を以て1
主走査ラインを焼付けているので、白黒白黒というパタ
ーンを形成することができないのである。従って、本実
施例の有用性に疑義が生じる様にも考えられる。しか
し、この点は本実施例の具体化に際して何ら問題とはな
らない。というのは、一般的な画像は白黒白黒のパター
ンを繰り返すものが少なく、特に網点画像の形成をその
対象とする場合は白黒白黒(ないし黒白黒白)というパ
ターンは現実にはありえないからである。
【0041】この観点を踏まえた上で、図1に示す様な
千鳥状配置の発光部を用いる場合のLED20の発光制
御回路部の構成を述べてみたい。そこで、説明の容易化
のために、図1の発光部に対応する発光部として、図4
の様な2×3(m=2、n=3)の千鳥状発光部を対象
とすることにする。
【0042】そこで、図4の各LED21〜23、25
〜27への露光信号の印加を図2を参照して考察する
と、次の通りである。先ず、主走査ラインSL1を焼付
けるには、両LED21、22を発光させねばならな
い。露光信号は2値信号であるから、両LED21、2
2に印加される露光信号のレベルはHレベルになければ
ならない。そして、露光信号は網点信号より作成され
る。その際、LED21の露光信号は主走査ラインSL
1についての網点信号そのものであるのに対して、LE
D22の露光信号は、当該LED22に対応した主走査
ラインSL2と1つ手前の主走査ラインSL1とに関す
る両網点信号の論理和信号によって与えられなければな
らない。
【0043】又、次の主走査ラインSL2の焼付けに関
しては、両LED22、23が関与するため、LED2
2の露光信号は、上述の通り両主走査ラインSL1、S
L2に関する両網点信号の論理和信号によって与えられ
るのに対して、LED23の露光信号は、当該LED2
3に対応した主走査ラインSL3及び一つ手前の主走査
ラインSL2についての両網点信号の論理和信号によっ
て与えられる必要がある。以下、主走査ラインSL3〜
SL5の焼付けについても同様である。そして、主走査
ラインSL6の焼付けについては、LED27とLED
21とが関与する。従って、主走査ラインSL6の焼付
けのためにLED27に印加される露光信号は、両主走
査ラインSL5、SL6の両網点信号の論理和信号によ
って与えられる一方、LED21に印加すべき露光信号
は両主走査ラインSL6、SL7の両網点信号の論理和
信号として与えられる必要がある。以下、同様となる。
【0044】以上の様に、各LED20の露光信号は、
当該LED20に対応した主走査ラインに関する網点信
号と、当該主走査ラインよりも1つ手前(k−1だけ手
前)の主走査ラインに関する網点信号との論理和によっ
て与えられることになる。従って、発光制御回路部は図
5に示すものとする。
【0045】図5において、従来の発光制御回路部(図
13)と異なる所は、ラインバッファ9とOR回路10
とを網点信号発生器7とセレクタ8との間に設けた点で
あり、その他の回路構成要素は図13のそれらと同一で
ある。ここでラインバッファ9は、1主走査ライン分の
網点信号DOTを順次に格納するバッファである。つま
り、ラインバッファ9は各網点信号DOTを1主走査ラ
インの焼付け時間乃至ドラム1(図10)の1回転時間
だけ遅延させ、OR回路10へ出力している。又、LO
Gは、論理和信号を示している。以上の様に、ラインバ
ッファ9とOR回路10とより成る露光信号作成部12
を従来技術の回路構成に付加すれば良いだけなので、発
光制御回路部の構成が容易である。
【0046】尚、図6は図5のトグルラインメモリ91
の構成を示したものであり、当該トグルラインメモリ9
1は、2つのラインメモリ91A、91Bと、切替信号
CHに応じて作動するスイッチSW1、SW2とより成
る。この様な構成としたのは、1主走査ライン分の露光
信号EXPを例えばラインメモリ91Bから出力してい
る間に、6主走査ライン分だけ後の露光信号となる1主
走査ライン分の論理和信号LOGをラインメモリ91A
に格納するためである。他のトグルラインメモリ92〜
96また、トグルラインメモリ91と同一の構成を有し
ている。
【0047】図7は、k=3、n=4とした場合の発光
部の構成を示した図である。この場合には、主走査方向
Xに隣合う2つのLED30(図7でLEDを総称する
ときは、LED30と呼ぶ)同士は、配列ピッチWの2
倍(2配列ピッチ)分だけ副走査方向Yにオーバーラッ
プする。本図でも、LED34、35同士は、それらの
結像が副走査方向に連続ないし隣合うことから、主走査
方向Xに隣合った関係にあるものと考えている。即ち、
各LED30の幅寸法の1/3の部分が、他の2つのL
EDの1/3部分とオーバーラップしている。この様な
構成とすれば、1主走査ラインは、常に3つのLED3
0の発光によって焼付けられることとなる。従って、こ
の構成を採ることは、図11の場合に露光スピードSで
以て十分な黒化濃度が得られていたときに、更に露光ス
ピードを3倍に高めたときに従前通りの黒化濃度を確保
しようとするときに意義がある。この点を同じく図8に
示す。
【0048】同図において、LED31、32、33が
の移動からの移動を介しての移動を行ったときに
得られる露光パターンは、A及びE部ではパターンPT
7であり、B及びD部ではパターンPT8であり、C部
では傾き角θ”(ただし、tanθ”=3・tanθ)
の台形状のパターンPT9となる。従って、各LED3
0の発光強度を図11の場合と同一として露光スピード
を図11の場合よりも3倍に高めたときには、C部のみ
が黒化され、しかもその黒化範囲は図14の場合と同様
にΔxとなる。他の部分は黒化されない。これより、各
LED30の発光強度を変えずに、しかも黒化濃度を維
持しつつ露光スピードを3倍に高めるためには、図7の
様に主走査方向に隣合った2つのLED同士を互いに副
走査方向に2配列ピッチ(2W)だけオーバーラップさ
せると共に、主走査方向に連続した3つのLED30を
一組として、これらの露光により1主走査ラインを焼付
けていけば良いこととなる。従って、図7の様なk=3
の場合に於ける各LED30の露光信号は、当該LED
30に対応した主走査ラインに関する網点信号と、その
主走査ラインよりも2つ(k−1)手前の主走査ライン
までの各主走査ラインに関する各網点信号との論理和信
号によって与えられる。故に、この場合の発光制御回路
部に於ける露光信号作成部12Aは、図9に示す通りと
なる。即ち、露光信号作成部12Aは、2つのラインバ
ッファ9A1、9A2とOR回路10Aとより構成され
る。ここで、各ラインバッファ9A1、9A2は、図5
のラインバッファ9と同一の機能を有する。
【0049】尚、図8を参照すれば理解される通り、露
光スピードを2Sとして図7の構成を採るならば、黒化
範囲を従前通りΔxに維持する限り、各LED30の発
光強度を図11の場合よりも低減することができる。更
に露光スピードをSとして図7の構成を採るならば、更
に一層各LED30の発光強度を低減することができ
る。各LED30の発光強度の低減が発光部の製造の歩
留り向上に寄与することは、既述した通りである。
【0050】又、図7の様な配置にした場合には、主走
査方向と副走査方向の結像の寸法差を図1の場合よりも
一層小さくすることができる。何故ならば、図8に於け
る副走査方向の露光パターンは、より一層正規分布に近
い形状となっているからである。従って、結像は増々円
形に近い形となり、スジやムラの発生をより軽減でき
る。
【0051】尚、図1や図7の様なn=4の場合には、
採り得るLEDの副走査方向の幅寸法は最大で3Wまで
である。というのは、上記幅寸法を4W以上とすれば、
副走査方向に関してLEDが重複して配列されることと
なり、千鳥状配置とならなくなってしまうためである。
従って、LEDの幅を図7の場合よりも更に1配列ピッ
チの整数倍分だけ増やして露光スピードを高め且つ結像
を円形に近づけようとするならば、発光素子列39を上
記整数倍分だけ更に増やせば良いこととなる。つまり、
整数kの採り得る範囲は、2≦k≦(n−1)で画され
ることとなる。
【0052】以上述べた発光部の例を基に、本実施例に
於ける発光部の特徴を整理すれば、次の通りとなる。即
ち、千鳥状配置において各LEDの副走査方向の幅寸法
をkWに設定する。そして、各LEDの露光信号を、当
該LEDに対応する主走査ラインに関する網点信号と、
その主走査ラインよりも、(k−1)個手前の主走査ラ
インまでの各主走査ラインに関する各網点信号との論理
和により求めた信号に設定する。これにより各LEDの
発光強度を変えずに、しかも黒化濃度を従前通りに維持
しつつ、露光スピードをk倍にまで高めることが可能と
なる。そして、露光スピードを高める程に主走査方向及
び副走査方向の結像の差を一層小さくでき、結像を円形
に一層近づけることができるのである。但し、LEDの
上記幅寸法を(n−1)・Wよりも大きく設定すること
ができないので、この制約の範囲内で露光スピードを高
めることができるのである。又、露光スピードを高めつ
つも黒化範囲を少し狭めることが許容されるならば、各
LEDの発光強度を下げ得るメリットもある。又、もし
本実施例を、従来技術でも十分な黒化濃度が得られる露
光スピードの場合にも敢えて適用するならば、各LED
の発光強度を格段に低減することもできるというメリッ
トもある。加えて、本実施例の適用により露光量を大幅
に増大することも可能であるので、感材の選択枝が広が
るというメリットもある。
【0053】
【発明の効果】請求項1乃至3に係る各発明は、次の諸
効果を発揮し得る。
【0054】(1) 発光ダイオードの発光強度を不変と
しつつ、光ビームの主走査方向の走査速度(露光速度)
を高めても、容易に光量不足を防止して十分な黒化濃度
を確保することができる。その際に、千鳥状に配置され
たm×n個の発光ダイオードの総数をその2倍,3倍と
いう様に増大させる必要はなく、この為に製造歩留りを
維持乃至向上させることが可能である。
【0055】(2) しかも、黒化濃度の低減を許容範囲
内に止めることができるならば、その範囲で各発光ダイ
オードの発光強度を低減させて露光速度の増大を図るこ
とが可能である。更に整数kが3以上の場合に於いて露
光速度の増大がk倍未満のときには、各発光ダイオード
の発光強度を低減させつつ露光速度を高めても、従前通
りの十分な黒化濃度を確保することもできる。そして、
これらの場合には、発光ダイオードの発光強度を下げる
ことができることから、製造歩留りの向上を図ることが
できる効果がある。
【0056】(3) 主走査方向及び副走査方向の結像の
寸法差を小さくでき、結像を円形状に近づけることがで
きる。このため、結果として形成される画像には、むら
乃至すじ状の不要な画像が発生しにくいと言う効果をも
たらす。
【0057】(4) 又、光量不足を改善できることか
ら、感材の選択枝を広げることもできる。
【0058】特に請求項2に係る発明では、配列ピッチ
の2倍から(n−1)倍の範囲内という制約はあるが、
この範囲内である限り、発光ダイオードの副走査方向の
幅寸法を大きくすればする程に、黒化濃度確保可能な露
光速度を一層高めることができると共に、結像をより一
層に円形状に近づけることができるという効果がある。
そして、更に露光速度の増大を求める場合には、単にn
を大きくする、つまり発光素子列を単位として発光ダイ
オードの数を増やせば良いという効果がある。
【0059】更に請求項3に係る発明では、発光制御手
段は論理和処理を行う手段であるから、発光制御手段の
電気的構成を容易に実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像露光装置に用いられる発光部の第1実施例
の構成を模式的に示す説明図である。
【図2】各主走査ラインを示すために描いた感材の展開
図である。
【図3】図1の発光部を用いて走査した場合の露光パタ
ーンを示した説明図である。
【図4】図1の発光部に対応した、m=2,n=3の場
合の1配列ピッチ分だけオーバーラップした発光部の構
成を模式的に示す説明図である。
【図5】図4の発光部に対する発光制御回路部の構成図
である。
【図6】図5の発光制御回路部内のトグルラインメモリ
の構成図である。
【図7】2配列ピッチ分オーバーラップした発光部の第
2実施例の構成を模式的に示す説明図である。
【図8】図7の発光部を用いて走査した場合の露光パタ
ーンを示した説明図である。
【図9】図7の発光部の発光制御回路部内の露光信号作
成部の構成図である。
【図10】この発明の実施例及び従来技術に共通した画
像露光装置の機械的構成部分を模式的に示した斜視図で
ある。
【図11】従来技術で用いられている千鳥状配置の発光
部の構成を模式的に示す説明図である。
【図12】図11の発光部に対応した、m=2,n=3
の場合の発光部の構成を模式的に示す説明図である。
【図13】図12の発光部に於ける従来の発光制御回路
部の構成図である。
【図14】図11の発光部を用いて走査した場合の露光
パターンを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ドラム 2 感材 7 網点信号発生器 9 ラインバッファ 10 OR回路 20,30 LED 29,39 発光素子列 X 主走査方向 Y 副走査方向 DOT 網点信号 LOG 論理信号 EXP 露光信号 W 配列ピッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に直交する副走査方向にm個
    (mは2以上の整数)の発光素子を等間隔で配設して成
    るn組(nは3以上の整数)の発光素子列を、前記主走
    査方向及び前記副走査方向にそれぞれ所定の間隔及び所
    定の配列ピッチで順次に配設してm×n個の前記発光素
    子を千鳥状に配置し、同一の前記発光素子列に属する各
    前記発光素子には同一のタイミングで対応する露光信号
    を印加し且つ前記発光素子列毎に前記所定の間隔に基づ
    き定まる遅延時間だけ順次に前記露光信号の印加タイミ
    ングを遅延させて前記m×n個の発光素子の各々を発光
    させ、以てm×n本の光ビームを前記副走査方向に一列
    に感材に結像させると共に、前記m×n本の光ビームを
    前記主走査方向及び前記副走査方向に走査して前記感材
    に画像を形成する画像露光装置において、 前記発光素子の前記副走査方向の幅寸法を前記配列ピッ
    チと2以上の整数kとの積で与えると共に、 前記幅寸法の1/kに当たる部分が前記副走査方向に関
    して互いにオーバーラップしているk個の発光素子を一
    組として、当該一組に属する前記k個の発光素子を順次
    に発光させる発光制御手段を設けたことを特徴とする、
    画像露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像露光装置において、 前記整数kの採りうる範囲は2≦k≦(n−1)である
    画像露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像露光装置であ
    って、 前記発光制御手段は、前記発光素子毎に、当該発光素子
    に対応した主走査ラインに関する2値画像信号と、当該
    主走査ラインの直前の(k−1)本の他の主走査ライン
    に関する前記2値画像信号との論理和処理を行い、得ら
    れた論理和信号を前記露光信号とする、画像露光装置。
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