JPH0872232A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0872232A
JPH0872232A JP21024794A JP21024794A JPH0872232A JP H0872232 A JPH0872232 A JP H0872232A JP 21024794 A JP21024794 A JP 21024794A JP 21024794 A JP21024794 A JP 21024794A JP H0872232 A JPH0872232 A JP H0872232A
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JP
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ink
tank
recording apparatus
carriage
ink jet
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JP21024794A
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English (en)
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Tetsuhiro Nitta
哲弘 新田
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Canon Inc
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Publication date
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Priority to DE69526547T priority patent/DE69526547T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 普通紙上であっても従来よりも優れた耐水性
を示し、また、フェザリングやカラー記録の際の色間の
にじみが生じない高品位かつ高信頼な画像記録を操作性
を落とすことなく装置の小型化を図りかつ高信頼性を両
立したインクジェット記録装置を提供することを目的と
する。 【構成】 インク供給口8030と並んで記録ヘッド8
の側面には、色インクを不溶化する処理液用の供給口8
030Sが設けられ、供給チューブ50を介して処理液
タンク60に接続されている。供給チューブ50は記録
時におけるキャリッジ6の動作の妨げにならない程度に
十分な長さを有している。処理液を収納した処理液タン
ク60は、キャリッジ6上でない本体40内に設置され
ている。メインタンクとしての処理液タンク60に加
え、処理液用のサブタンク9Sを色インクタンク9に並
べてキャリッジ6上に搭載してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録材上に高品位の
画像を得ることができるインクジェット記録装置に関
し、詳しくは、インクの吐出に先立って被記録材上にイ
ンク中の染料等を不溶化させる液体を吐出させるインク
ジェット記録装置に関するものである。なお、ここで、
記録とは、布、糸、紙、シート材等のインク付与を受け
るインク支持体全てへのインク付与等(プリント)を含
むものであり、本発明は紙や布、不織布、OHP用紙等
の被記録材を用いる機器すべてに適用でき、具体的な適
用機器は、プリンタ、複写機、ファクシミリなど事務機
器や大量生産機器等を挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、低騒音、低
ランニングコスト、装置の小型化やカラー化が容易であ
る等の利点からプリンタや複写機等に広く利用されてい
る。
【0003】このようなインクジェット記録方法によれ
ば、いわゆる普通紙と呼ばれる被記録材上に画像を得る
ことも可能である。しかしながら、画像の耐水性が不十
分なために、特に、カラー画像を得る場合に、フェザリ
ングの生じない高濃度の画像と色間のにじみの生じない
良質の画像とを両立させることができず、カラー画像品
位を著しく低下させていた。
【0004】画像の耐水性を向上させるため、インク中
に含まれる色材に耐水性を持たせたインクも近年では実
用化されている。しかしながら、そのようなインクで
も、その耐水性はまだまだ不十分であるとともに、原理
的に乾燥後、水に溶解しにくいインクであるために、記
録ヘッドのノズルが詰まり易く、これを防止するには記
録装置の構成を複雑にせざるを得ないなどの欠点があっ
た。
【0005】また、特開昭56−84992号公報は、
被記録材としての記録紙に予め染料を定着するための材
料を塗工しておく方法を開示する。しかしながら、この
方法によれば、特定の記録紙を用いる必要があり、また
予め染料を定着するための材料を塗工するためには装置
の大型化、コストアップが避けられず、さらには記録紙
上に安定して定着材料を所定の膜厚で塗工することは困
難であるといった欠点がある。
【0006】また、特開昭64−63185号公報は、
染料を不溶化する無色のインク(処理液)をインクジェ
ット記録ヘッドによって記録紙上に付着させる技術を開
示する。このように、染料を不溶化する溶液(処理液)
をインクジェット記録ヘッドで吐出する場合には、OH
Pシートやいわゆるコート紙等のベース材上に既にイン
ク受容層が塗布されてなる記録紙に対し処理液を塗布す
ることにより画像が悪化してしまう欠点がある。
【0007】また、装置の小型化、低ランニングコスト
の優位性よりキャリッジ上に記録ヘッドとインクタンク
をのせ、かつインクタンクのみ交換できる構成の記録装
置が知られている。
【0008】しかしながら、このような構成の記録装置
において、処理液用のインクタンクをキャリッジ上にの
せた場合、次のような問題がある。
【0009】1) 小容量の処理液用のインクタンクで
は、交換頻度が多くなり操作性が悪くなる。
【0010】2) 大容量の処理液用のインクタンクで
は、キャリッジが大きくなり記録装置も大型化してしま
う。
【0011】3) また、画像の耐水性を十分満足さ
せ、また高品位な画像を得るためには、処理液は必ず印
字されなければならず、大量に必要である処理液の操作
者への対応が必要であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、普通
紙上であっても従来よりも優れた耐水性を示し、また、
フェザリングやカラー記録の際の色間のにじみが生じな
い高品位かつ高信頼な画像記録を操作性を落とすことな
く装置の小型化を図りかつ高信頼性を両立したインクジ
ェット記録装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、発色インクを吐出して被記
録材に印字を行う第1のインクジェットヘッドと、前記
発色インクを不溶化する処理液を被記録材に吐出する第
2のインクジェットヘッドとを含む記録手段を有するイ
ンクジェット記録装置において、前記処理液を供給する
ための専用のタンクを有することを特徴とする。
【0014】ここで、請求項2記載の発明は、請求項1
記載のインクジェット記録装置において、前記処理液タ
ンクの容量は発色インクタンクの総容量と同量以上であ
ってもよい。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載のイ
ンクジェット記録装置において、前記記録手段は被記録
材の一辺に平行な方向または交差する方向のいずれか一
方の方向に往復移動するキャリッジ上に搭載され、か
つ、前記処理液タンクは装置内のキャリッジ以外の部分
に配設されてもよい。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載のイ
ンクジェット記録装置において、前記処理液タンク内の
処理液残量を検知する手段を備えてもよい。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項3記載のイ
ンクジェット記録装置において、前記キャリッジ上に
は、前記処理液タンクより小容量のサブタンクが搭載さ
れてもよい。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項5記載のイ
ンクジェット記録装置において、前記処理液タンクから
前記サブタンクへの処理液供給に、キャリッジの移動に
より生じた力を利用して動作するポンプを用いてもよ
い。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項4または5
に記載のインクジェット記録装置において、前記処理液
タンクは、廃インクを収容するための吸収体を含むもの
でもよい。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項7記載のイ
ンクジェット記録装置において、前記処理液タンクとは
別の廃液タンクを含み、前記処理液タンクは発色インク
の廃インクまたは処理液の廃液のいずれか一方を収容す
る吸収体を有すると共に、前記廃液タンクは前記いずれ
か他方を収容する吸収体を有してもよい。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれかの項に記載のインクジェット記録装置において、
前記処理液は低分子成分と高分子成分のカチオン性物質
を含み、前記インクはアニオン性染料を含むものでもよ
い。
【0022】請求項10記載の発明は、請求項1〜8の
いずれかの項に記載のインクジェット記録装置におい
て、前記処理液は低分子成分と高分子成分のカチオン性
物質を含み、前記インクは少なくともアニオン性化合物
と顔料とを含有することを含むものでもよい。
【0023】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
のいずれかの項に記載のインクジェット記録装置におい
て、前記記録手段はインクを吐出するために利用される
エネルギを発生する素子として、前記インクを膜沸騰さ
せる熱エネルギを発生する電気熱変換体を有してもよ
い。
【0024】
【作用】本発明においては、インク中の染料を不溶化さ
せる化合物を含む無色または淡色の液体(処理液)を予
め被記録材に対し画情報に応じて吐出させた後、一色も
しくは複数色のインクを被記録材に対し画情報に応じて
吐出させるインクジェット記録装置であって、処理液専
用のタンクを有し、そのタンク容量は発色インクタンク
容量と同等かもしくは多く、さらに、処理液のタンクは
装置本体内に有し、さらに処理液のタンク交換の必要性
を操作者に対して容易にわからしめる構成にしたことに
より、記録装置の高信頼性を実現するものである。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のインクジェッ
ト記録装置の実施例を具体的に説明する。
【0026】(実施例1)図1〜図4は、本発明のイン
クジェット記録装置の第1の実施例を示すもので、図1
は記録部の構成を示す概略斜視図であり、図2はキャリ
ッジおよびそのキャリッジ上に搭載可能な記録ヘッドお
よびインクタンクの構成を示す分解斜視図であり、図3
は記録部および処理液供給システムを示す概略正面図で
あり、図4は本実施例における要部の構成を示す分解斜
視図である。
【0027】図2に示すように、キャリッジ6上には記
録ヘッド8およびこの記録ヘッド8に発色インクを供給
する色インクタンク9が搭載可能である。キャリッジ6
は、記録ヘッド8と色インクタンク9とを搭載するキャ
リッジベース201と、このキャリッジベース201上
に搭載された記録ヘッド8を保持するヘッドレバー20
2とから概略構成されている。
【0028】記録ヘッド8の上面には記録ヘッドの駆動
を行うための信号などを受けるためのコネクタ8022
が設けられており、キャリッジ6上に記録ヘッド8が装
着された際に、コネクタ8022はキャリッジ6側に設
けられたコネクタ6022と電気的に接続される。ま
た、記録ヘッド8には色インクタンク9からのインク供
給を行う色インク毎のインク供給口8030が4個(図
2に向かって左からイエロー8030Y,マゼンタ80
30M,シアン8030Cおよびブラック8030B
k)あり、そこからヘッド内の流路を通りヘッドの各ノ
ズルへインクが供給される。色インクタンク9はヘッド
のインク供給口8030に対応してキャリッジ6上に位
置決めして搭載されている。
【0029】このようなインク供給口8030と並んで
記録ヘッド8の側面には、上記色インクを不溶化する処
理液用の供給口8030Sが設けられており、供給チュ
ーブ50を介して処理液タンク60に接続されている。
供給チューブ50は記録時におけるキャリッジ6の動作
の妨げにならない程度に十分な長さを有している。処理
液を収納した処理液タンク60は、図1に示すようにキ
ャリッジ6上でない本体40内に設置されている。
【0030】高印字品位を得るためには、被記録材に吐
出されたインクドット数と同等の処理液ドット数が必要
なので、カラーインクジェット記録装置では各インクタ
ンクの4倍の量の処理液が必要である。例えば、各イン
クタンクが10ccのインク容量であれば、処理液を収
納したインクタンクの大きさは、40ccの処理液を収
納できる大きさになる。色インクタンク内のインクがな
くなった場合は色インクタンク9のみを交換することに
より、新しい色インクを供給することができる。
【0031】本実施例では、キャリッジ6内の色インク
タンク9を半透明の容器で構成しているため、目視によ
り容易にインク残量を確認できる。また、処理液は本体
40内に収納しているため、十分に大きなスペースをと
ることができ、処理液を安定供給することが可能であ
る。さらに、図3に示すように、供給チューブ50の中
間に圧力センサ等の検知手段70を設けることにより、
処理液タンク60内の処理液がなくなったことを容易に
ユーザーに知らせることも可能である。上記供給チュー
ブ50、処理液タンク60および検知手段70は処理液
供給システムを構成する。
【0032】略コ字状のシャーシ1の両側壁には、キャ
リッジ6を摺動自在に支持するガイドシャフト4および
サポートシャフト103が配設されている。これら両シ
ャフト上を主走査方向に往復移動するキャリッジ6の駆
動力は、駆動ベルト10を介してキャリッジモータ10
4から与えられる。
【0033】また、紙などの被記録材(不図示)の挾持
搬送は、図1に示すようにプラテンローラ2およびピン
チローラ3により行われ、プラテン16上に被記録材が
搬送される。この時、キャリッジ6に搭載されたヘッド
の記録ヘッド部(不図示)はキャリッジ6から下方へ突
出して、記録ヘッド部の吐出口形成面は、プラテン16
上の被記録材に平行に対向するようになっている。
【0034】本実施例では、回復系ユニット15が図1
および図4に向かって右側のホームポジション側に配設
されている。キャリッジ6がホームポジションにあると
きには記録ヘッド部と接合してこれをキャッピングし、
記録ヘッドの吐出口内のインクが蒸発し増粘・固着して
発生する吐出不良を防止することができる。
【0035】また、記録ヘッド8が万一吐出不良になっ
た場合には、吸引キャップ13と記録ヘッドとを接合さ
せてポンプユニット(不図示)により負圧を生じさせる
吸引回復処理機構により吐出不良を解消することができ
る。
【0036】さらに、ポンプから排出されるインクおよ
び処理液は廃インクタンク401へ回収される。
【0037】なお、上記実施例では処理液タンク60の
容量を色インクタンクの容量の4倍にしたが、一つの目
安であり必ずしも4倍である必要はなく、4倍以上でも
よい。本体内のスペースが許すなら4倍以上の容量があ
ったほうが処理液の交換頻度が減るためより望ましい構
成になる。
【0038】(実施例2)図5および図6は、本発明の
インクジェット記録装置の第2の実施例を示すもので、
図5はキャリッジおよびそのキャリッジ上に搭載可能な
記録ヘッドおよびインクタンクの構成を示す分解斜視図
であり、図6は記録部および処理液供給システムを示す
概略正面図である。本実施例の構成要素のうち、先の実
施例の構成要素と同一のものついては同一符号を符し、
その部分の説明を省略する。
【0039】本実施例の特徴は、メインタンクとしての
処理液タンク60に加え、処理液用のサブタンク9Sを
色インクタンク9に並べてキャリッジ6上に搭載した点
にある。記録ヘッド8のインク供給口8030Sは、サ
ブタンク9S内に挿入されており、サブタンク9Sは供
給チューブ50を介して処理液タンク60に接続されて
いる。従って、処理液タンク60内の処理液は供給チュ
ーブ50を通って一旦サブタンク9S内に貯留され、そ
こから記録ヘッド8に供給されるようになっている。
【0040】大容量の処理液タンク60内のインク残量
が少なくなるとキャリッジ6上のサブタンク9S内のイ
ンク容量が減りだすため、サブタンク9Sが透明容器で
あれば大容量の処理液タンク60の交換時期の判断を容
易にすることができる。さらに、色インクと処理液の残
量確認がキャリッジ上の同じ位置で行えるため、処理液
用の大容量の処理液タンク60の交換時期をユーザー自
身がより確実に判断することができる。
【0041】図7は、本実施例におけるキャリッジ6に
装着された記録ヘッド8と色インクタンク9を示す側断
面図である。
【0042】色インクタンク9は、その内部に2室を有
しており、供給口9011から見て前室に配設された吸
収体902と、後室に収容された生インク903を有す
る、いわゆる半生タイプと呼ばれるインクタンクであ
る。インクタンク9を記録ヘッド8に装着すると、記録
ヘッド8のインク供給部803がインクタンク部9の吸
収体902の一部を押し潰すことによって矢印I方向に
インクタンク部9が押圧されるが、キャリッジベース2
01のストッパ2015aによって矢印I方向の移動が
阻止されてキャリッジベース201上に固定される構造
となっている。吸収体902内に吸収されたインク90
3は、インク供給部803を介してインクジェット記録
ヘッドに供給される。
【0043】インクタンク9はキャリッジベース201
の断面四分の一円形状のガイド部2015bの曲面部分
を滑ってスムーズに記録ヘッド8に装着されるようにな
っている。インクタンク9を取外すには、矢印J方向に
把手9015を押し上げることによって容易に着脱でき
る。記録ヘッド部8のインク供給部803およびインク
タンク9の供給口9011からの廃インクはキャリッジ
ベース201の廃インク部2016を通って下方の本体
4側等に送られる。
【0044】(実施例3)図8、図9および図10は、
本発明のインクジェット記録装置の第3の実施例を示す
もので、図8はキャリッジおよびそのキャリッジ上に搭
載可能な記録ヘッドおよびインクタンクの構成を示す分
解斜視図であり、図9および図10は記録部および処理
液供給システムを示す概略正面図であり、図9は処理液
タンクとサブタンクとの接続前の状態を示し、図10は
処理液タンクとサブタンクとの接続状態を示す。本実施
例の構成要素のうち、先の実施例の構成要素と同一のも
のついては同一符号を符し、その部分の説明を省略す
る。
【0045】先の実施例1および実施例2では本体内の
処理液用の処理液タンク60からのインク供給はチュー
ブ50を介して行ったが、本実施例の特徴は、記録中、
通常はキャリッジ6上のサブタンク9SSは処理液タン
ク600から分離独立し、処理液の供給を必要とすると
きのみサブタンク9SSに処理液タンク600をチュー
ブなしで直接供給を行う構成とした点にある。
【0046】図8に示すように、サブタンク9SSは、
色インクタンク9に並べてキャリッジ6上に搭載されて
いる。このサブタンク9SSのホームポジション側の側
面には、処理液タンク600から直接処理液の供給を受
けるための処理液受給口90Sが形成され、この受給口
90Sにはサブタンク9SS内の処理液の漏洩を防止す
るためのシリコン製のシール部材91Sが挿入されてい
る。
【0047】一方、大容量の処理液タンク600は、ガ
イドシャフト4のホームポジションを越えた側の一端に
固定されている。この処理液タンク600のキャリッジ
6側の側面には、サブタンク9SS内に処理液を供給す
るうためのインク供給口601が設けられ、このインク
供給口601の内部に針状のインク供給管602が設け
られている。
【0048】図9および図10において、ホームポジシ
ョンはキャリッジ走査方向右である。図9に示すよう
に、印字中もしくはホームポジション待機中はキャリッ
ジ6上のサブタンク9SSと大容量の処理液タンク60
0は接合しない。サブタンク9SS内の処理液が減少し
て、大容量の処理液タンク600からキャリッジ6上の
サブタンク9SSへ処理液を供給する必要が生じた場合
には、図10に示すように、ホームポジションよりさら
に右側(矢印A方向)にキャリッジ6を動かし受給口9
0Sと供給口601同士を接合し、シリコン部材91S
にインク供給管602を貫通させる。同時に、回復系ユ
ニット15による吸引Cを行い、サブタンク9SS内を
負圧とすることにより、処理液タンク600内の処理液
は矢印B方向に流れ、サブタンク9SSに供給される。
【0049】上記実施例では、処理液タンク600内の
処理液のサブタンク9SSへの供給に、回復系ユニット
15による吸引による負圧を用いたが、図11および図
12に示すようにキャリッジ6の特定方向への駆動力を
利用して処理液タンク600内を加圧するポンプ613
を設けることもできる。この加圧ポンプ613は、処理
液タンク600の側面に設けられており、図11に示す
ように、通常の記録時にはキャリッジ6は加圧ポンプ6
13から離間しているが、処理機供給時には図12に示
すように受給口90Sと供給口601同士を接合させた
状態で、キャリッジ6は加圧ポンプ613のベローズを
押圧して処理液タンク600内を加圧し、キャリッジ6
上のサブタンク9SSに処理液を矢印Bのように流し供
給することができる。
【0050】(実施例4)図13は、本発明のインクジ
ェット記録装置の第4の実施例における処理液供給シス
テムおよび廃インク処理システムの構成を示す概略正面
図である。
【0051】先の実施例1では廃インクの処理は図4に
示す本体40内に多孔質の吸収体を充填してなる廃液タ
ンク401で行ったが、本実施例の特徴は、図13に示
すように処理液タンク60の一部に多孔質の吸収体80
を収納し、廃インクを吸収する構成をとった点にある。
勿論、処理液タンク60内には隔壁が設けられ、処理液
収納側と廃インク収納側とは完全に分離されている。こ
こでの廃インクには色インクまたは処理液のいずれでも
よいが、吸収体80に色インクの廃インクを吸収させる
場合に、本体40側の廃液タンクに処理液の廃液を収容
させることにより、廃インクの収容量または吸収量を十
分に確保することができる。
【0052】上記各実施例に好適に用いられるインクの
染料を不溶化する処理液は、一例として以下のようにし
て得ることができる。すなわち、下記の成分を混合溶解
した後、さらにポアサイズが0.22μmのメンブレン
フィルタ(商品名:フロロポアフィルタ、住友電工製)
にて加圧濾過した後、NaOHでpHを4.8に調製
し、処理液Alを得ることができる。
【0053】 [Alの成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2.0部 (商品名;エレクトロストッパQE、花王製) カチオン性化合物の高分子成分 ポリアミンスルホン(平均分子量;5000) 3.0部 (商品名;PAS−92、日東紡績製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記処理液と混合し不溶化するインクの好適な例
として以下のものを挙げることができる。
【0054】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:クロロポアフィルタ、住友電工製)にて加圧濾過し
てイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのインクY
1,M1,C1,K1を得ることができる。
【0055】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 アセチレノールEH 0.05部 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド−289;2.5部に代えた以外はY1 と同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以外はY1と同じ 組成 K1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外はY1と同じ組成 以上示したそれぞれ処理液とインクとの混合において、
本発明では、上述した処理液とインクが被記録材上ある
いは被記録材に浸透した位置で混合する結果、反応の第
1段階として処理液中に含まれているカチオン性物質の
内、低分子量の成分とインクに使用しているアニオン性
基を有する水溶性染料とがイオン的相互作用により会合
を起こし、瞬間的に溶液相から分離を起こす。
【0056】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質との会合体が処理液中に含ま
れる高分子成分により吸着されるために、会合で生じた
染料の凝集体のサイズがさらに大きくなり、被記録材の
繊維間の隙間に入り込みにくくなり、その結果として固
液分離した液体部分のみが記録紙中にしみこむことによ
り、プリント品位と定着性との両立が達成される。同時
に上述したようなメカニズムにより生成したカチオン物
質の低分子成分とアニオン性染料とカチオン性物質とで
形成される凝集体は粘性が大きくなり、液媒体の動きと
ともに移動することがないので、フルカラーの画像形成
時のように隣接したインクドットが異色のインクで形成
されていたとしても互いに混じり合うようなことはな
く、ブリーデイングも起こらない。また、上記凝集体は
本質的に水不溶性であり形成された画像の耐水性は完全
なものとなる。また、ポリマーの遮蔽効果により形成さ
れた画像の耐光堅牢性も向上するという効果も有する。
【0057】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0058】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被記録材については特に制限されるものではなく、従
来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等のいわゆ
る普通紙を好適に用いることができる。もちろんインク
ジェットプリント用に特別に作製したコート紙やOHP
用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の上質紙
や光沢紙も好適に使用可能である。
【0059】また、本発明を実施するにあたって、使用
するインクは特に染料インクに限るものではなく、顔料
を分散させた顔料インクを用いることもできるし、使用
する処理液はその顔料を凝集させるものを用いることが
できる。前記した処理液A1と混合して凝集を引き起こ
す顔料インクの一例として以下のものを挙げることがで
きる。すなわち、下記に述べるようにして、それぞれ顔
料とアニオン性化合物とを含むイエロー,マゼンタ,シ
アン,ブラックの各色インク、Y2,M2,C2および
K2を得ることができる。
【0060】ブラックインクK2 アニオン系高分子P−1(スチレン−メタクリル酸−エ
チルアクリレート、酸価400、重量平均分子量6,0
00、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウ
ム)を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦
型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、1mm径の
ガラスビーズをメディアとして充填し、水冷しつつ3時
間分散処理を行った。分散後の粘度は9cps、pHは
10.0であった。この分散液を遠心分離機にかけ粗大
粒子を除去し、重量平均粒径100nmのカーボンブラ
ック分散体を作製した。
【0061】 (カーボンブラック分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 40部 ・カーボンブラック Mogul L (キャブラック製) 24部 ・グリセリン 15部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 次に、上記で得られた分散体を充分に拡散して顔料が含
有されたインクジェット用のブラックインクK2を得
た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0062】イエローインクY2 アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチ
ルメタアクリレート、酸価280、重量平均分子量1
1,000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノ
ールアミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用
いて、ブラックインクK2の作製の場合と同様に分散処
理を行い、重量平均粒径103nmのイエロー色分散体
を作製した。
【0063】 (イエロー分散体の組成) ・P−2水溶液(固形分20%) 35部 ・C.I.ピグメントイエロー180 24部 (ノバパームイエロー PH−G、ヘキスト製) ・トリエチレングリコール 10部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部 ・イソプロピルアルコール 0.5部 ・水 135部 上記で得られたイエロー分散体を充分に拡散して、顔料
が含有されたインクジェット用のイエローインクY2を
得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0064】シアンインクC2ブラックインクK2の作
製の際に使用したアニオン系高分子P−1を分散剤とし
て用い、以下に示す材料を用いて、前記したカーボンブ
ラック分散体の場合と同様の分散処理を行い、重量平均
粒径120nmのシアン色分散体を作製した。
【0065】 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 30部 ・C.I.ビグメントブルー15:3 24部 (ファストゲンブル−FGF、大日本インキ化学) ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコーリモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得
た。最終調製物の固形分は、約9.6%であった。
【0066】マゼンタインクM2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径115nmのマゼンタ色分
散体を作製した。
【0067】 (マゼンタ色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 20部 ・C.I.ピグメントレッド122(大日本インキ化学) 24部 ・グリセリン 15部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔
料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2
を得た。最終調製物の固形分は、約9.2%であった。
【0068】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0069】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0070】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0071】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0072】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0073】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0074】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0075】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0076】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクおよび処理液を被記録材に吐出して画像を形成す
るインクジェット記録装置において、処理液専用のタン
クを有し、そのタンク容量は発色インクタンク容量と同
等かもしくは多く、さらに、処理液のタンクは装置本体
内に有し、さらに、処理液のタンク交換の必要性を操作
者に対して容易にわからしめる構成にすることにより、
画質の向上に必要な処理液を十分に確保でき、高信頼性
のインクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のインクジェット記録装置の第
1の実施例における記録部の構成を示す概略斜視図であ
る。
【図2】図1に示した実施例におけるキャリッジおよび
そのキャリッジ上に搭載可能な記録ヘッドおよびインク
タンクの構成を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示した実施例における記録部および処理
液供給システムを示す概略正面図である。
【図4】図1に示した実施例における要部の構成を示す
分解斜視図である。
【図5】図5は、本発明のインクジェット記録装置の第
2の実施例におけるキャリッジおよびそのキャリッジ上
に搭載可能な記録ヘッドおよびインクタンクの構成を示
す分解斜視図である。
【図6】図5に示した実施例における記録部および処理
液供給システムを示す概略正面図である。
【図7】図5に示した実施例におけるキャリッジと記録
ヘッド部のヘッドベースとの位置決め構造を示す概略断
面図である。
【図8】本発明のインクジェット記録装置の第3の実施
例におけるキャリッジおよびそのキャリッジ上に搭載可
能な記録ヘッドおよびインクタンクの構成を示す分解斜
視図である。
【図9】図8に示した実施例における記録部および処理
液供給システムを示す概略正面図である。
【図10】図8に示した実施例における処理液回復系吸
引供給状態を示す概略正面図である。
【図11】図9に示した処理液供給システムの変形例を
示す概略正面図である。
【図12】図11に示した処理液供給システムによる処
理液加圧供給状態を示す概略正面図である。
【図13】図13は、本発明のインクジェット記録装置
の第4の実施例における処理液供給システムおよび廃イ
ンク処理システムの構成を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 プラテンローラ 3 ピンチローラ 4 ガイドシャフト 6 キャリッジ 7 キャリッジフレキシブルケーブル 8 記録ヘッド 9 インクタンク 9S サブタンク 9SS サブタンク 10 タイミングベルト 16 プラテン 40 本体 50 供給チューブ 60 処理液タンク 70 検知センサ 80 吸収体 90S 処理液受給口 91S シール部材 103 サポートシャフト 104 キャリッジモータ 110 紙送りモータ 201 キャリッジベース 202 ヘッドレバー 401 廃液タンク 600 処理液タンク 601 供給口 602 供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/18 2/185 B41J 3/04 102 Z 102 R

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発色インクを吐出して被記録材に印字を
    行う第1のインクジェットヘッドと、前記発色インクを
    不溶化する処理液を被記録材に吐出する第2のインクジ
    ェットヘッドとを含む記録手段を有するインクジェット
    記録装置において、前記処理液を供給するための専用の
    タンクを有することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、前記処理液タンクの容量は発色インクタンク
    の総容量と同量以上であることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のインクジェット記録装置
    において、前記記録手段は被記録材の一辺に平行な方向
    または交差する方向のいずれか一方の方向に往復移動す
    るキャリッジ上に搭載され、かつ、前記処理液タンクは
    装置内のキャリッジ以外の部分に配設されていることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のインクジェット記録装置
    において、前記処理液タンク内の処理液残量を検知する
    手段を備えたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のインクジェット記録装置
    において、前記キャリッジ上には、前記処理液タンクよ
    り小容量のサブタンクが搭載されていることを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のインクジェット記録装置
    において、前記処理液タンクから前記サブタンクへの処
    理液供給に、キャリッジの移動により生じた力を利用し
    て動作するポンプを用いたことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項4または5に記載のインクジェッ
    ト記録装置において、前記処理液タンクは、廃インクを
    収容するための吸収体を含むことを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のインクジェット記録装置
    において、前記処理液タンクとは別の廃液タンクを含
    み、前記処理液タンクは発色インクの廃インクまたは処
    理液の廃液のいずれか一方を収容する吸収体を有すると
    共に、前記廃液タンクは前記いずれか他方を収容する吸
    収体を有することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかの項に記載のイ
    ンクジェット記録装置において、前記処理液は低分子成
    分と高分子成分のカチオン性物質を含み、前記インクは
    アニオン性染料を含むことを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかの項に記載の
    インクジェット記録装置において、前記処理液は低分子
    成分と高分子成分のカチオン性物質を含み、前記インク
    は少なくともアニオン性化合物と顔料とを含有すること
    を含むことを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかの項に記載
    のインクジェット記録装置において、前記記録手段はイ
    ンクを吐出するために利用されるエネルギを発生する素
    子として、前記インクを膜沸騰させる熱エネルギを発生
    する電気熱変換体を有することを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
JP21024794A 1994-09-02 1994-09-02 インクジェット記録装置 Pending JPH0872232A (ja)

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US08/521,272 US6350022B1 (en) 1994-09-02 1995-08-31 Ink jet recording apparatus
EP95113767A EP0699533B1 (en) 1994-09-02 1995-09-01 Ink jet recording apparatus and method
DE69526547T DE69526547T2 (de) 1994-09-02 1995-09-01 Tintenstrahlaufzeichnungsgerät und Verfahren

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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