JPH0871961A - 不整地移動ロボット - Google Patents

不整地移動ロボット

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JPH0871961A
JPH0871961A JP24055894A JP24055894A JPH0871961A JP H0871961 A JPH0871961 A JP H0871961A JP 24055894 A JP24055894 A JP 24055894A JP 24055894 A JP24055894 A JP 24055894A JP H0871961 A JPH0871961 A JP H0871961A
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Hiroshi Wajima
洋 和島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不整地においても積荷のもとで安定状態で高
速移動できる「不整地ロボット」を提供することを目的
とする。 【構成】 移動ロボットの本体は、作業台、駆動機構、
脚機構、旋回機構、制御装置などからなり、駆動機構は
垂直軌道面をもつ無限軌道と駆動輪とからなるとともに
作業台に複列配置して懸架され、前記複数の脚機構は無
限軌道の外表面に間隔をもって脚固定具を介して一体に
立設され、前記脚機構は無限軌道の外縁側にて立脚相を
呈するとともに、内縁側にて遊脚相を呈するように本体
の移動を制御する制御装置を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不整地においても安定状
態にて高速移動できる不整地移動ロボットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】不整地移動ロボットは、不整地表面、泥
濘地、水底等を移動するものである。キャタピラを備え
た移動ロボットはキャタピラと地面との動摩擦により走
行されるが、摩擦の少い泥濘地においては滑りの発生に
より高速移動を阻害し、また、砂地等では砂塵の巻き上
げなどを発生させたりする。
【0003】多関節を有し多脚を備えた移動ロボットで
は、動物の脚の運動のように、比較的小本数の脚を中心
部の回りに回転させながら、関節の屈折および延伸と、
脚の伸縮などの複雑な動作を用いて接地脚と地面との静
止摩擦により、不整地地面を移動するようにされている
(特開平3−92275号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多関節を有し多脚を備えた移動ロボットでは、移動動作
のために立脚相にある脚の伸縮、多数関節の屈折および
延伸の動作、多数脚の回転動作などの複雑動作を正確に
制御する必要があり、移動動作における構成要素の制御
のために時間を要するので移動ロボットを高速移動させ
ることができない。しかも、構造を複雑化させているの
で、充分な信頼性を備えることは困難を伴なうものであ
る。
【0005】脚はL字状を呈しており脚半径が大きく重
量的である脚機構を大きな円周上に回転させるので、そ
の駆動トルクも増大して、駆動装置を大型化、かつ消費
動力を増大させてしまう。さらに、上記L字状脚である
ために高荷重を支持しうる構造は大型化してしまうの
で、移動ロボットの積荷重量は小重量に制約されてしま
い、また、移動ロボットの大型化は望めそうにない。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、比較的簡易な構造および制御のもとで、不整地にお
いても積荷重量を増大させて安定状態にて高速移動でき
る不整地移動ロボットを提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、不整地を移動走行しうる移動ロボットで
あって、上記移動ロボットの本体は、作業台、駆動機
構、脚機構、旋回機構、制御装置などからなり、駆動機
構は垂直軌道面をもつ無限軌道と駆動輪とからなるとと
もに作業台に複列配置して懸架され、前記複数の脚機構
は無限軌道の外表面に間隔をもって脚固定具を介して一
体に立設され、前記脚機構は無限軌道の外縁側にて立脚
相を呈するとともに、内縁側にて遊脚相を呈するように
本体の移動を制御する制御装置を備えたことを特徴とし
ている。
【0008】また本発明は、無限軌道に立設された脚機
構は、上部脚、中部脚および下部脚とからなり、上部脚
の内面に中部脚を、中部脚の内面に下部脚をそれぞれね
じ部を介して順次挿着され、下部脚の座板に設けた圧力
センサを用いて地面形状に応じた接地時における接地圧
を検出させて中部脚および/または下部脚の回転により
脚機構の全体長さを伸縮自在に制御したことを特徴とし
ている。
【0009】また本発明は、旋回機構は駆動機構の長手
方向の中心部にある基準輪の軸を主軸とし、扇形セグメ
ント状からなる前部旋回機構および後部旋回機構は支持
部材の上部に設置され、上記両旋回機構の扇形の中心は
主軸に位置されるとともに、上記両旋回機構は作業台の
下部に付設した伝動手段と噛合わせたことを特徴として
いる。
【0010】また本発明は、本体は制御装置の指令によ
り前進動作、後進動作、旋回動作、斜行動作、回転動作
を選択して動作され、移動することを特徴とするもので
ある。
【0011】本発明は、不整地を移動走行しうる移動ロ
ボットであって、上記移動ロボットの本体は、作業台、
駆動機構、脚機構、制御装置などからなり、駆動機構は
垂直軌道面をもつ無限軌道と駆動輪とからなるとともに
作業台に複列配置して懸架され、前記複数の脚機構は無
限軌道の外表面に間隔をもって脚固定具を介して一体に
立設され、作業台上の両側部には環状をなし高低差を形
成した前記脚機構の案内機構が付設され、前記脚機構は
無限軌道の外縁側にて立脚相を呈するとともに、内縁側
にて遊脚相を呈するように本体の移動を制御する制御装
置を備えたことを特徴としている。
【0012】また、本発明は、無限軌道に立設された脚
機構は、上部脚、中部脚および下部脚とからなり、上部
脚の内面に中部脚を、中部脚の内面に下部脚をそれぞれ
弾性材を介して順次挿着され、中部脚および/または下
部脚の弾性移動により脚機構の全体長さを伸縮自在とし
たことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】上記のように構成した本発明によれば、駆動機
構を駆動させた場合、移動過程において外縁側に位置し
た脚機構は不整地地面に対して立脚相の状態のもとで脚
の全体長さを変化させて地面と接触し、内縁側に位置し
た脚機構は遊脚相の状態で脚の全体長さを縮少させて地
面から遊離させて駆動輪の無限軌道の軌道面上を駆動さ
せることにより駆動力が発生して本体の推進が行われ
る。そして、本体は制御装置の指令により前進動作、後
進動作、旋回動作、斜行動作、回転動作を選択して動作
され、不整地においても本体の積荷を含む全荷重を安定
支持して高速移動することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す斜視図、図2
は本発明の一実施例を示す全体構成図、図3は図2の2
−2矢視平面図、図4は図2の4−4矢視平面図、図5
は同駆動機構の平面図、図6は同脚機構の組立断面図、
図7は図6の部分図、図8は同脚機構の要部組立図、図
9は同制御装置の系統図である。
【0015】図1〜8において、10は移動ロボットの
本体を示し、作業台12上には積荷を搭載し、作業台1
2の下部に懸架された駆動機構14の無限軌道22の外
表面には複数の脚機構30などが立設されている。
【0016】駆動機構14は2系列に複列平行配置され
た駆動機構14L,14Rにより構成され、それぞれ、
前部モータ19により駆動される前部駆動輪18、後部
モータ21により駆動される後部駆動輪20ならびに中
央部に位置された基準輪16を備えており、いずれも支
持部材15により垂直方向に支持されている。
【0017】18aは前部駆動輪18の支持ブロック、
20aは後部駆動輪20の支持ブロック、15aは側部
支持材、15bは横支持材をそれぞれしめし、いずれも
支持部材15の一部を構成して、駆動機構14の剛性を
強めている。
【0018】上記駆動機構14には直立した前部駆動輪
18、基準輪16ならびに後部駆動輪20に一連となっ
て係合する無限軌道22が垂直軌道面を形成して設けら
れ、前部駆動輪18、後部駆動輪20の駆動トルクが伝
動され後述する脚機構30を移動方向に順次移送させる
ことにより本体10の推進移動に供せられる。
【0019】24は張力保持機構であり、前部駆動輪1
8、基準輪16ならびに後部駆動輪20のそれぞれの中
間部に配設され、弾性手段などを用いて無限軌道22の
張力保持を行なわせている。
【0020】30は脚機構をしめし、上述したように、
無限軌道22の外表面に所要の間隔をもって脚固定具3
8を介して一体に複数に立設されている。脚機構30は
上部脚32、中部脚34および下部脚36とから分割し
て構成されており、上部脚32の内面に中部脚34を、
中部脚34の内面に下部脚36をそれぞれ挿着できて、
脚機構30の全体長さを伸縮自在ならしめている。
【0021】上部脚34は頂部にボールベアリング33
を備えて支持部材15の下面と摺動自在に当接され、内
面にはねじ山32cが螺設されて中部脚34の外面に螺
設されたねじ谷34cと嵌合される。32bは縦溝を示
し、中部脚34の頂部に備えたモータ34aの外皮に設
けた突起材34cと嵌合される。32aは内側頂部に設
けたモータ駆動装置を示す。
【0022】中部脚34の内面にはねじ山34dが螺設
されて下部脚36の外面に螺設されたねじ谷36cと嵌
合される。34eは縦溝を示し、下部脚36の頂部に備
えたモータ36aの外皮に設けた突起材36bと嵌合さ
れる。下部脚36の底部はボールジョイン36dを介し
て座板37が付設されるとともに、座板37の裏面には
圧力センサ37aが組込まれて、脚機構30の接地時に
おける接地圧を検出する。
【0023】56はブラシュ支柱を示し、支持部材15
に立設されており、複数のブラシュ54が配設されると
ともに無限軌道22の内面に形成された複数のブラッシ
ュガイド溝54aと摺接され電気回路が形成される。上
記モータ34aおよび36aとしては、いずれもステッ
ピングモータが好適であり、上記モータ駆動装置32a
からの駆動パルス信号により、上記モータ34aおよび
36aを作動させ、正または逆回転作動のもとで、中部
脚34、下部脚36の作動長さを変化させることによ
り、脚機構30の全体長さを伸縮自在とならしめてい
る。
【0024】40は旋回機構を示し、2系列からなる駆
動機構14L,14Rの頂部に付設され、本体10の進
行方向を正方向に対し左右方向に旋回させるために、駆
動機構14L,14Rを操舵するものである。
【0025】旋回機構40の主軸42は作業台12およ
び駆動機構40の長さ方向のほゞ中心部にある基準輪1
6の軸とし、支持部材15の上部に設置され主軸42を
中心として前部駆動輪18側には前部旋回機構46を、
後部駆動輪20側には後部旋回機構48が夫々設けられ
ている。
【0026】前部旋回機構46、後部旋回機構48は、
いずれも扇形セグメント状をなし扇形の中心には主軸4
2に位置され扇形セグメントの外縁部は歯車46a,4
8aが夫々、形成され、作業台12の下部に付設された
モータ50,52の伝動手段であるピニオン50a,5
2aと噛合って、モータ50,52の駆動により駆動機
構14L,14Rの前部および後部を旋回させることに
よって操舵される。上記モータ50,52としてはステ
ッピングモータを用いることが好適である。
【0027】26は制御装置をしめし、作業台12の下
部にて駆動機構14L,14Rの中間部に配設されてお
り、本体10の動力源、制御部などを有している。図9
は、本実施例における制御装置の系統図である。図9に
おいて制御装置26は駆動機構14L,14Rを構成し
ている前部モータ19、後部モータ21、無限軌道に付
設した脚機構30、詳しくはモータ駆動装置32a、中
部脚モータ34a、下部脚モータ36aならびに旋回機
構40のモータ50,52の動作を制御し、本体10の
前進、後進、左旋回、右旋回、斜行、回転動作などの操
舵を可能とさせている。
【0028】エンコーダ19a,21aはそれぞれ前部
モータ19、後部モータ21に設けられ、その出力信号
19b,21bは、上記モータ19,21の単位角変位
信号として制御装置26に夫々入力される。遠隔信号な
どによる指令Cが制御装置26に与えられると、出力信
号19c,21cは前部モータ19および後部モータ2
1に入力されて、その回転数が制御される。
【0029】前部モータ19および後部モータ21の回
転に伴い前部駆動輪18、後部駆動輪20および基準輪
16は無限軌道22の垂直軌道面上を駆動することとな
る。
【0030】制御装置26からの出力信号30cは無限
軌道22に複数に立設された脚機構30入力されて、各
脚機構30の全体長さを伸縮させ、各脚機構30が立脚
相または遊脚相の状態をとるように、モータ駆動装置3
2aに指令される。かかる動作のもとで、無限軌道22
の外縁側では移送されてくる脚機構30は立脚相を呈す
るようにされ、内縁側では移送されてくる脚機構30は
遊脚相を呈するように制御されて、上記駆動輪18,2
0の無限軌道22の軌道面上を駆動することにより駆動
力が発生し、上記脚機構30を移動方向に順次移送させ
ることにより本体10の推進移動が行われる。
【0031】制御装置26からの出力信号50a,52
aは前部旋回機構46、後部旋回機構48のモータ5
0,52に入力されて駆動機構14L,14Rの旋回さ
せて本体10を操舵させる。
【0032】図10は本実施例における前進動作の状態
を示す説明図であり、図10(a)は、位置(a)にお
ける動作、図10(b)は、位置(a)から位置(b)
まで移動した動作、図10(c)は位置(b)から位置
(c)まで前進した動作を夫々示している。
【0033】駆動機構14のうちの駆動機構14Lの動
作のみを示したものであり、これと対称に配列された駆
動機構14Rについては対称な動作を行うので重複して
説明することを省略している。図10中、1,2,3…
14,15,16とあるは無限軌道に立設された脚機構
30の各脚機構を簡単にするため上記数字をもって順次
示したものであり、×印を付したものは、立脚相の状態
にある脚機構を、×印を付して無いものは遊脚相の状態
にある脚機構を示したものである。また、前部駆動輪1
8、後部駆動輪20は矢印A方向に駆動され、基準輪1
6はA方向に回転される。
【0034】図10(a)において、脚機構30は、
1,2…6,7のものは立脚相の状態にあり、8,9…
15,16のものは遊脚相の状態にあってかかる状態の
もとで駆動輪18,20の駆動により駆動が発生し上記
脚機構30を移動方向に順次移送させることにより本体
10の推進移動が行なわれる。
【0035】図10(b)において、本体10が位置
(a)から位置(b)に前進移動するさいに、脚機構3
0の16のものが新たに立脚相に回転移動されてくると
ともに、上記7のものは立脚相から離れて遊脚相へと移
行し、16,1…5,6のものは立脚相の状態に、7,
8…14,15のものは遊脚相の状態となって駆動輪1
8,20の駆動がなされ、本体10の推進が継続され
る。
【0036】図10(c)において、本体10が位置
(b)から位置(c)に前進移動するさいに、脚機構3
0の15のものが新たに立脚相に回転移動されてくると
ともに、上記6のものは立脚相から離れて遊脚相へと移
行、15,16…4,5のものは立脚相の状態に、6,
8…13,14のものは遊脚相の状態となって、駆動輪
18,20の駆動がなされ、本体10の推進移動が継続
される。
【0037】以上述べたような動作を連続して繰返すこ
とにより、駆動輪18,20は無限軌道22の軌道面上
を駆動することにより本体10の前進動作が達成され
る。
【0038】図11は図10にもとづく本実施例におけ
る前進動作を示す説明図であり、図11(a)は、駆動
機構14の動作、図11(b)は図11(a)の側面
図、図11(c)は、位置(c)まで前進したさいの側
面図、図11(d)は、図11(b)の正面図である。
【0039】図11(a)において、駆動機構14の駆
動機構14Lは駆動輪18,20は矢印A方向に、駆動
機構14Rは矢印A′方向に夫々、対称となるように駆
動され、本体10の推進が行われ前進動作される。
【0040】図11(b)において、駆動機構14Lの
脚機構30の一部は移動過程において不整地地面Gに対
して立脚相の状態のもとで各々の脚の全体長さを変化さ
せて地面Gと接触し、本体10の全荷重を支持し、本体
10の長手方向を安定支持することができる。
【0041】図11(c)において、本体10が前進
し、その移動過程において不整地地面Gの地形が変化し
ても、立脚相の状態のもとで各々の脚の全体長さを変化
させて地面Gと接触し、本体10の長手方向を安定支持
することができる。
【0042】図11(d)において不整地地面G′が本
体10の巾方向において高さが変化していても、駆動機
構14L,14Rの脚機構30は立脚相の状態のもとで
各々の脚の全体長さを変化させて地面G′と接触し、本
体10の全荷重を支持し、本体10の幅方向を安定支持
することができる。
【0043】したがって、本体10は、不整地地面G,
G′に対しても積荷を含む全荷重を確実に支持し、しか
も、本体10の長手方向、巾方向を安定支持できて、不
整地を前進動作することができ、かくして積荷に不都合
な姿勢を与えることも回避することができる。
【0044】上述したように、図11は本体10の前進
動作について説明したものであるが、本体10の後進動
作は次のような動作によって達成できる。
【0045】図12は本実施例における後進動作を示す
説明図である。図12において、駆動機構14の駆動機
構14Lは駆動輪18,20の回転方向は矢印B方向
に、駆動機構14Rは矢印B′方向に夫々、対称となる
ように駆動されることによって本体10の推進が行われ
後進動作される。脚機構30の移動過程は図10(a)
に示したものと反対方向に移動することの他の動作は同
一である。
【0046】図13は本実施例における旋回動作を示す
説明図であり、図13(a)は右旋回動作、図13
(b)は左旋回動作を示す説明図である。
【0047】図13(a)、図13(b)において、脚
機構30の移動過程は図10(a)に示したものと同じ
動作が行われる。図13(a)において、駆動機構14
Lと駆動機構14Rとの移動速度、移動距離に差異をも
たせており、駆動機構14Lの駆動輪18,20の回転
速度は、駆動機構14Rの駆動輪18,20の回転速度
よりも大きくして回転させることにより、本体10は矢
印Rに示すごとく右旋回動作される。図13(b)にお
いて、駆動機構14Lの駆動輪18,20の回転速度
は、駆動機構14Rの駆動輪18,20の回転速度より
も小さくして回転させることにより、本体10は矢印L
に示すごとく左旋回動作される。
【0048】図14は、本実施例における斜向動作を示
す説明図であり、図14(a)は右斜行動作、図14
(b)は左斜行動作を示す説明図である。斜向動作は、
上述したように上記旋回機構40を作動させて、主軸4
2の回りに駆動機構14L,14Rを本体10の前進方
向に対し所定角だけ斜向させて駆動機構14L,14R
を駆動させることにより達成できる。
【0049】図14(a)および図14(b)におい
て、駆動輪18,20の回転方向は図11(a)に示し
たものと同一であり、駆動機構14L,14Rの駆動に
より本体10の推進が行われ矢印RSまたはLS方向に
右斜行動作または左斜向動作される。
【0050】図15は、本発明における回転動作を示す
説明図であり、図15(a)は右回転動作、図15
(b)は左回転動作を示す説明図である。回転動作は、
駆動機構14L,14Rの駆動方向を逆動作させること
により達成できる。
【0051】図15(a)において、駆動機構14Lの
駆動輪18,20は矢印A方向に駆動されるとともに、
駆動機構14Rの駆動輪18,20は矢印B′方向に駆
動されて、駆動方向が逆動作となり、本体10は、前進
および後進動作を行うことなく、本体10の中心部の回
りに右回転動作される。
【0052】図15(b)において、駆動機構14Lの
駆動輪18,20は矢印B方向に駆動されるとともに、
駆動機構14Rの駆動輪18,20は矢印A′方向に駆
動されて、本体10は中心部の回りに左回転動作され
る。図13および図15において、本体10の旋回動作
または回転動作を行わせる場合、下部脚36の底板37
などに図示しない回動手段を付設し、上記動作に先立
ち、上記底板37の中心の回りに回動するようなトルク
を付与することにより、抵抗力を伴う本体10の旋回動
作または回転動作を円滑に開始させることが可能とな
る。図16は本発明の他の実施例を示す全体構成図であ
り、図16(a)は正面図、図16(b)は平面図、図
16(c)は側面図を夫々示し、図2に示す部材と共通
する部材には同一符号を付しており、重複して説明する
ことを省略している。
【0053】図17は、本発明の他の実施例を示す脚機
構の断面図である。
【0054】図16において、60は移動ロボットの本
体を示し、作業台12上の両側部には環状をなし高低差
を形成した案内機構62が支持材63を用いて付設され
ている。上記案内機構62は無限軌道22により回転移
動される脚機構30′の頂部30a′を案内路に沿って
環状に案内するとともに、高位部64と低位部64a′
に案内されることによって、上記脚機構30′は遊脚相
および立脚相の状態を形成するようにされている。
【0055】上記脚機構30′は上部脚32′中部脚3
4′および下部脚36′とから分割して構成されてお
り、上部脚32′の内部には弾性材32″が、中部脚3
4′の内部には弾性材34″が図示を省略した部材をも
って弾性的に結合させて、上記各脚が挿着されている。
上記脚機構30′は遊脚相の状態では全体長さを延伸さ
せており立脚相の状態では地面形状に応じて弾性材3
2″,34″により弾持され、全体長さを縮少させてい
る。このようにすれば、移動ロボットの構成を著しく簡
易とすることができて、しかも、外部環境の状況に対応
して、比較的高速度にて本体を移動させることができ
る。
【0056】本発明による移動ロボットは上述したもの
の外に以下に示すようなものに多様に応用することが可
能である。 (1)宇宙分野 惑星探査ロボット (2)海洋分野 海底探査プラットホーム (3)土木・建設業 土砂運搬車、土砂掘削車、地中埋設物探知センサのプラ
ットホーム (4)林業 下草の伐採車、林間パトロール車、伐採木の運搬車 (5)農業 果実収穫車、田植え作業車 (6)漁業 干潟での作業車、移動生け簀、移動浮き桟橋 (7)鉱業 海上石油掘削プラントの移動プラットホーム (8)防衛 戦車、装甲車、輸送トラック、施設作業車 (9)運輸業 移動船、移動浮き桟橋、雪上車、災害救援車、移動橋 (10)娯楽 遊具、遊技乗物
【0057】
【発明の効果】このように、本発明によれば、不整地な
どの外部環境の状況に対応して比較的高速度にて本体を
移動させることができ、しかも、全方向にわたり、移動
できるので、不整地踏破性を著しく向上させることがで
きる。また、本体の積荷を含む全荷重を安定支持して移
動することが可能となるので、本体の所望の作業能力を
充分に発揮することができる。しかも、本体の移動のた
めの動力消費を少くすることができるので、積荷重量を
増大させて作業を行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図、
【図2】本発明の一実施例を示す全体構成図、
【図3】図2の2−2矢視平面図、
【図4】図2の4−4矢視平面図、
【図5】同駆動機構の平面図、
【図6】同脚機構の組立断面図、
【図7】図6の部分図、
【図8】同脚機構の要部組立図、
【図9】同制御装置の系統図、
【図10】本実施例における前進動作の状態を示す説明
図、
【図11】同前進動作を示す説明図、
【図12】本実施例における後進動作を示す説明図、
【図13】本実施例における旋回動作を示す説明図、
【図14】本実施例における斜向動作を示す説明図、
【図15】本実施例における回転動作を示す説明図。
【図16】本発明の他の実施例を示す全体構成図。
【図17】本発明の他の実施例を示す脚機構の断面図。
【符号の説明】
10 本体 12 作業台 14 駆動機構 15 支持部材 16 基準輪 18 前部駆動輪 20 後部駆動輪 22 無限軌道 26 制御装置 30 脚機構 32 上部脚 34 中部脚 36 下部脚 37 底板 38 脚固定具 40 旋回機構 42 主軸 46 前部旋回機構 48 後部旋回機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不整地を移動走行しうる移動ロボットで
    あって、上記移動ロボットの本体は、作業台、駆動機
    構、脚機構、旋回機構、制御装置などからなり、駆動機
    構は垂直軌道面をもつ無限軌道と駆動輪とからなるとと
    もに作業台に複列配置して懸架され、前記複数の脚機構
    は無限軌道の外表面に間隔をもって脚固定具を介して一
    体に立設され、前記脚機構は無限軌道の外縁側にて立脚
    相を呈するとともに、内縁側にて遊脚相を呈するように
    本体の移動を制御する制御装置を備えたことを特徴とす
    る不整地移動ロボット。
  2. 【請求項2】 無限軌道に立設された脚機構は、上部
    脚、中部脚および下部脚とからなり、上部脚の内面に中
    部脚を、中部脚の内面に下部脚をそれぞれねじ部を介し
    て順次挿着され、下部脚の座板に設けた圧力センサを用
    いて地面形状に応じた接地時における接地圧を検出させ
    て中部脚および/または下部脚の回転により脚機構の全
    体長さを伸縮自在に制御したことを特徴とする請求項第
    1項に記載の不整地移動ロボット。
  3. 【請求項3】 旋回機構は駆動機構の長手方向の中心部
    にある基準輪の軸を主軸とし、扇形セグメント状からな
    る前部旋回機構および後部旋回機構は支持部材の上部に
    設置され、上記両旋回機構の扇形の中心は主軸に位置さ
    れるとともに、上記両旋回機構は作業台の下部に付設し
    た伝動手段と噛合わせたことを特徴とする請求項第1項
    または第2項に記載の不整地移動ロボット。
  4. 【請求項4】 本体は制御装置の指令により前進動作、
    後進動作、旋回動作、斜行動作、回転動作を選択して動
    作され、移動することを特徴とする請求項第1項、第2
    項または第3項に記載の不整地移動ロボット。
  5. 【請求項5】 不整地を移動走行しうる移動ロボットで
    あって、上記移動ロボットの本体は、作業台、駆動機
    構、脚機構、制御装置などからなり、駆動機構は垂直軌
    道面をもつ無限軌道と駆動輪とからなるとともに作業台
    に複列配置して懸架され、前記複数の脚機構は無限軌道
    の外表面に間隔をもって脚固定具を介して一体に立設さ
    れ、作業台上の両側部には環状をなし高低差を形成した
    前記脚機構の案内機構が付設され、前記脚機構は無限軌
    道の外縁側にて立脚相を呈するとともに、内縁側にて遊
    脚相を呈するように本体の移動を制御する制御装置を備
    えたことを特徴とする不整地移動ロボット。
  6. 【請求項6】 無限軌道に立設された脚機構は、上部
    脚、中部脚および下部脚とからなり、上部脚の内面に中
    部脚を、中部脚の内面に下部脚をそれぞれ弾性材を介し
    て順次挿着され、中部脚および/または下部脚の弾性移
    動により脚機構の全体長さを伸縮自在としたことを特徴
    とする請求項第5項に記載の不整地移動ロボット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015162249A (ja) * 2014-02-25 2015-09-07 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company 物体の移動のためのシステムおよび方法

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