JPH0871530A - 焼却残渣のリサイクルシステム - Google Patents

焼却残渣のリサイクルシステム

Info

Publication number
JPH0871530A
JPH0871530A JP6240785A JP24078594A JPH0871530A JP H0871530 A JPH0871530 A JP H0871530A JP 6240785 A JP6240785 A JP 6240785A JP 24078594 A JP24078594 A JP 24078594A JP H0871530 A JPH0871530 A JP H0871530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
incineration residue
treatment
incineration
recycling system
waste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6240785A
Other languages
English (en)
Inventor
Seihachi Hoshi
清八 星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6240785A priority Critical patent/JPH0871530A/ja
Publication of JPH0871530A publication Critical patent/JPH0871530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】焼却残渣の無公害化処理に際し、溶出防止固化
の処理と重金属,病原菌等の浄化不溶出処理を施し、し
かも、骨材化して有効再生品として利用する。 【構成】一般廃棄物、及び、産業廃棄物の焼却残渣をホ
ッパー1から解膠機3によりほぐし作用を付与し、その
後ガラス,びん類6、缶,金属類6' を選別装置4,4
' により分離してオゾナイザー8からのオゾン、又、キ
レート樹脂槽1' のキレート樹脂により疎水化作用,封
鎖作用が相俟って強力に酸化殺菌作用を及ぼし、重金属
類を無害化,セメント固化を経てフィルタプレス17に
より固化し、ケーキは解砕機19' により骨材24とし
て再生利用する。 【効果】焼却残渣を最終処分前にオゾン、及び、キレー
ト樹脂により高度に無害化し、安定化し、有効再生品と
して利用し資源化出来、公害問題や環境調和問題にも充
分対処出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、一般生活廃棄物の公
共施設等の焼却場での焼却処理後の焼却残渣を骨材等の
建設資材にリサイクル裡に有効再利用するに、安定化処
理,無公害化処理,減量化処理がなされるシステムの技
術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活の向上は大量生産
の著しい発達に負うところが大で大量消費を伴う高度成
長を招いており、各方面における科学技術のより一層の
研究開発によりますますその傾向は強化される勢いにあ
る。
【0003】しかしながら、狭隘な国土での高度の産業
社会,大量消費の市民社会の発達は跛行的であり、所謂
公害問題や環境調和問題をクローズアップさせ、今や産
業の発達は勿論のこと、豊かな市民生活もかかる公害問
題や地球規模での環境調和問題の破綻を来たしこれらを
更正しなくては維持出来ないようになっている。
【0004】そして、かかる公害問題,環境調和問題は
単に個別の産業や一部の都市部や地方部だけの問題では
なく、国家的行政の問題でもあり、国際問題とさえなっ
てきており、大量生産による汚水,汚泥,廃材、そし
て、大量消費により発生する汚濁化や廃棄物は狭隘な国
土にあっては飽和状態を通り過ぎ過飽和に近くなって国
家の存立さえ脅かしつつある。
【0005】因みに、国家的見地からの下水道事業が進
展し、排出規制が整備された現在でも河川,湖沼,湾
岸,富栄養化と汚染はより進行し得るところを知らず、
又、一方廃棄物処理場の慢性的不足も処理問題に大きく
立ちはだかっている。
【0006】そして、廃棄物の埋立ての問題はともか
く、ごみ焼却の結果、発生する集塵灰(フライアッシ
ュ)、及び、最終的に残存する焼却残渣は臭いや流出の
安全性を含めてその対処はますます困難になってきてお
り、公害問題対処業務や環境調和問題対処業務は営利追
及型の私企業的産業では対処出来ず、今や行政的システ
ムの形態を採らねば対応出来ないほど重要、且つ、緊急
性のある問題となってきている。
【0007】しかも、上述の如く産業の隆盛,市民生活
の質,量両面の向上と共に産業廃棄物や生活廃棄物は恒
常的に排出される傾向にあり、したがって、かかる廃棄
物の処理については地方自治体等の行政当局自身による
場合は勿論のこと、民間企業による場合であっても、種
々の法規的な規制(例えば、平成3年7月4日施行の廃
棄物及び洗浄に関する改正法律)や指導が必要となって
おり、したがって、いずれの処理態様を採るにしても、
経済的にも技術的にも甚だしく困難性が伴うようになっ
てきている。
【0008】このことは近年新たに「人の健康の保護に
関する環境基準」が施行され、又、「水質汚濁に係る環
境基準」においても新たに有害物質として多くの規制品
目が追加されその対応にもより高度な技術が要求される
ようになってきている。
【0009】そして、廃棄物の処理については当該廃棄
物自身が二次的,三次的な公害問題,環境調和問題を引
き起こさないように減容化,減量化,安定化(高硬度)
が厳しく求められるようになってきており、上述の如く
その対処は技術的にも経済的にもエネルギー的にもさま
ざまな問題を生じてきている。
【0010】特に、国土の狭隘な我が国にあっては土地
の有効利用は旧くから、極めて重要であり、そのため、
廃棄物の処理について、例えば、埋立て処分,焼却処分
についても処分場の新規構築や資金力が不足することか
ら、ますます、減容化,減量化,安定化が強く求めら
れ、しかも、当該処分地からの公害等を防止するための
高硬度の安定化処理もより強く求められるようになって
きており、更には不用材及び廃棄物のリサイクル的有用
材化も省資源,省エネルギー,経済性等の点からも強く
求められるようになってきている。
【0011】したがって、上述の如く、骨材等の建設用
資材にリサイクル裡に不用材及び廃棄物を有効再利用す
ることは廃棄物処分地問題に対処し得るばかりでなく、
省資源にもプラスするという面でよりその処理の促進が
図られることが強く望まれるものである。
【0012】勿論、このことは不用材及び廃棄物の従前
同様の埋設処理を減容化裡に行うことを妨げるものでは
ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】これに対処するに、建
設汚泥等の不用材を選別工程の前処理で粒度調整をし、
次いで、無公害化工程でセメント混合処理を経て高圧脱
水機としてのフィルタプレス等の固液分離装置を介しケ
ーキ分を固化状態で解砕処理し養生させて骨材とし建設
資材等に有効利用する技術が時代の要請に応えて開発さ
れ、一部実用化も可能になっており、かかる技術を一般
廃棄物の焼却残渣の中間処理、及び、埋立て処分に利用
する技術も研究されてはいる。
【0014】しかしながら、前述した如く、恒常的に排
出される一般生活廃棄物の焼却処分等については法規的
には管理型廃棄物とされて埋立て処分等に供されている
態様もあるが、焼却処分に際し発生する焼却灰のEP灰
やBP灰中には無視出来ない重金属等が濃縮された形で
混入されている場合がしばしばあり、比重が軽く吸収し
易く、したがって、これらを選別工程においてガラスや
一般金属、更には、未燃分等が分別的に選別されていた
としても、埋立て処分するには溶出の虞がある等の点か
ら好ましくなく、所謂特別管理廃棄物として遮断型処分
場へ最終処分される廃棄物、例えば、セメント等を添加
混入して溶出されない形態のもとで処分や飛散防止や未
燃分消火のために加水処理を行う形態がガイドライン等
の法規や行政指導や指示により行われているが、一般廃
棄物の最終処分場にて埋立て処分されたり、セメント等
を介しての非溶出固化処理を行っても、焼却灰中の金
属,重金属類は経時的に不可避的に溶出する可能性があ
り、後段の埋立て処分に際し当該廃棄物の分析データ等
が提出された後の承認のもとに管理型廃棄物として最終
処分がなされているが、実際にはこれに沿って完全には
対処出来ず、又、加水処理された焼却残渣についても同
様に安定型廃棄物と混合した状態で処分されているのが
一般的態様である。
【0015】又、焼却残渣について1500℃以上の高
熱付与により溶融化して金属、及び、重金属等を分解し
てインターロッキングブロック等に製品化する計画もあ
るが、施設的に大がかりでコスト高になるマイナス点が
あり、建築資材の骨材に成形処理するプラントやシステ
ムも計画されているが、実際の施設にあってはイニシャ
ルコストは勿論のこと、ランニングコストも著しく高い
ものとなって採算ベースには合わないというマイナス点
がある。
【0016】そこで、焼却処分に際し、吸塵灰に対し散
水処理を行って当該吸塵灰の飛散を防止するようにし、
その後、セメント添加による固化処分等を行うことも考
えられ、一部の実プラントでは採用されているが、当該
散水により灰分の重量増大や容量アップが結果的に現出
されて減容化,減量化するに、例えば、高圧フィルタプ
レスを用いるとしても、施設的にコスト高につくのみな
らず、その管理や運転制御が著しく煩瑣となる難点があ
り、一部自治体では焼却炉の構造により焼却残渣に特別
管理廃棄物の飛灰が混入、もしくは、混入した状態で排
出している現状もある。
【0017】又、処分の目的が最終埋立てにあるため付
加価値が与えられないというマイナス点もあった。
【0018】しかしながら、現実には最終処分について
これを行わざるを得ない要請から上述した如くセメント
固化焼却残渣も散水処理のみの焼却残渣も処分形態に定
義が無く、自治体によりさまざまな形態で全て一般廃棄
物管理型最終処分場へ混合して処分されているのが実状
で公害問題や環境調和問題の大きなネックとなってい
る。
【0019】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく一般生活廃棄物の焼却残渣の最終処分に伴う種々
の問題点を解決すべき技術的課題とし、無公害化し、安
定化処理をし、減容化,減量化を図り、最終処分がし易
いようにし、しかも、資源的に有効再利用可能なリサイ
クル機能をも有するようにし、コスト的にも充分に見合
い、付加価値を高め、管理制御運転がし易いようにオゾ
ンやキレート樹脂等の無公害化,安定化処理し完全な最
終処分が行え、1つの産業としても充分経済的に見合う
ようにして公害防止産業,環境問題対処産業における効
率的処理技術利用分野に益する優れた焼却残渣リサイク
ルシステムを提供せんとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、一般生活廃棄物や産業
廃棄物の焼却残渣を減容化,減量化すると共に安定化し
て有用材としてリサイクル裡に最終処分するに、該焼却
残渣の原材をホッパーに所定に受け入れ解膠機にて清浄
水、及び、キレート樹脂を添加して洗浄すると共に付着
物を除去して平滑化しスラリー化作用を与え、併せてキ
レート樹脂により疎水化作用,封鎖作用を介して有害な
金属,重金属等の溶出を抑制し、次いで、脱臭剤を状況
により所定量添加した後、振動篩により粒度選別を行
い、この選別工程でガラス,びん,缶,夾雑物,未燃分
を選別し、当該前処理を経て混合槽にてオゾナイザーか
らのオゾンや次亜塩素酸ソーダ,過酸化水素水等により
強制酸化して脱臭,消臭,殺菌等無害化工程を経させし
め、次いで、濃縮槽にて所定の濃度にするようにし、次
いで、セメントやケイ酸カリウム、更には、セメント添
加剤,硬化促進剤等を添加する等して固化作用を図り、
均一化工程の中処理を経てフィルタプレス等の固液分離
装置による脱水固化処理工程を経て後処理を図り、最終
処理工程にて所定に解砕する等して成形し、上記セメン
トの水和反応による封鎖作用により金属,重金属等の溶
出が生じないようにし、或いは、養生を経て骨材等の建
設資材に再利用する再生品化等し、相乗的に大量に、且
つ、安定的に排出される焼却残渣を減容化,減量化,安
定化して最終処理が無公害裡に行え、処理形態としては
リサイクル裡に資源の有効再利用が図れ、安全で低コス
トで全自動的に付加価値の高い処理システムの稼動が図
れるようにし、システム中で用いる水分についてはクロ
ーズドにしたり、高度化処理して放流するようにした技
術的手段を講じたものである。
【0021】
【実施例】次に、この出願の発明の実施例を図面を参照
して説明すれば以下の通りである。
【0022】図示態様は一般生活廃棄物を地方公共団体
の焼却施設等で焼却処理された焼却残渣を原材とする処
理システムの態様であり、図1に示す実施例は最終処理
工程が骨材として適宜建設資材にリサイクル裡に有効再
利用に供することが出来る態様であり、図2に示す実施
例は該図1の実施例に用いられ得る水系の態様で、当該
最終処理工程を除いてはそれに至るまでの各処理は所望
に共通にし得るものであって、処理システムとしてはそ
れぞれ中心を成してその設計は相互に容易に変更し得る
ものであり、又、プラント的に共役的に変更乃至取り変
えが可能にされ得るものである。
【0023】当該廃棄物の処理システムにあってはその
サブシステムが相互に図中一点鎖線で郭成されている第
一段の前処理工程(イ)(受入調整工程)と浄化処理工
程(ロ)(薬剤処理工程)、固化剤混合処理工程
(ハ)、脱水処理工程(ニ)、そして、最終処理工程
(ホ)(成型解砕工程,水処理工程)の5工程から成
り、一般生活廃棄物の焼却残渣の処理工程を構成して浄
化処理工程(ロ)と均一化処理工程(ハ)とは中処理部
を成している。
【0024】而して、前処理工程(イ)にあっては産業
廃棄物や一般生活廃棄物の所定の地方公共団体等の焼却
処理場にて焼却処理された原材しての焼却残渣は受け入
れホッパー1に所定に投入されてベルトコンベヤ2によ
り周公知の解膠機3に供給され、次述する如く、所定の
清浄水を設定量添加され、ほぐし作用を受けて洗浄作
用,付着物除去作用をされ、所謂ファンネル粘度を低減
されネバリやトロミを小さくされ、併せて、キレート樹
脂槽1' を清浄水により所望に希釈され状況によって脱
臭剤1''も該解膠機3に投入されて振動篩4を介し篩上
分と篩下分に選別され、ファンネル粘度を小さくされた
篩上分は転動することなく粒状を保持してベルトコンベ
ヤ2を介し磁選装置等を有する選別装置4' にてガラ
ス,びん,缶,最終的に廃棄される夾雑物6、有効利用
分の金属類6' を選別されると共に篩下分は調整槽5に
水分と共に降下貯溜され、コンベヤにより細砂,砂鉄分
6''を分離され浄化処理工程(ロ)の混合槽7に適宜に
送給搬出される。
【0025】而して、該浄化処理工程(ロ)にあっては
オゾナイザー8が所定のオゾンガスを発生させて清浄水
に対し溶解槽9にてオゾン水を充分な溶存酸素量を有し
て形成し、上記混合槽7にて前処理工程(イ)の調整槽
5からの所定粒度分以下の焼却残渣と共に混合されて強
力に酸化作用を受け、脱臭,殺菌等の無公害化処理を行
い、前後のキレート樹脂槽1' が配設されていることか
ら、混合槽7に疎水化作用、及び、封鎖作用を加味して
焼却残渣に対する固化作用を助勢付与して硬度化,無公
害化を強力に図るようにされ、これらの作用を受けた焼
却残渣溶液は、次いで、均一化処理工程(ハ)の濃縮槽
11に送給されて重力沈降等により濃縮作用を受け、該
均一化処理工程(ハ)の混合槽15に圧送されて行く。
【0026】尚、かかるオゾナイザー8はこの出願の発
明の時点において極めて高濃度の酸素溶解を成し得るも
のであり、相当な汚染水,汚濁水であっても飲料にすら
供することが出来るほど強力な酸化,殺菌等の浄化能力
を保有するものが開発されて適宜に選択的に採用し得る
ものである。
【0027】又、キレート樹脂は新開発された安定化材
であるがその疎水化作用,封鎖作用は焼却残渣中の金
属,重金属に対して強力に長期間安定化作用を及ぼす。
【0028】而して、溶存酸素の溶解槽9にあってはオ
ゾナイザー8による溶存酸素の形成ばかりでなく、例え
ば、次亜塩素酸ソーダや過酸化水素水の酸化作用や塩素
等の強力な殺菌作用を有する薬剤を用いることも均等手
段となるものであり、又、焼却残渣のスラリーに対する
固化材としてセメントを用いる代わりにケイ酸カリウム
にセメント等を混入した所謂急硬化剤を用いることが出
来、又、設計によっては水ガラス等も用いることが出来
るものであり、種々の適宜の硬化促進剤、及び、疎水化
剤も使用可能なものである。
【0029】そして、該混合槽15に対し同じく均一化
処理工程(ハ)に於けるセメントサイロ12に貯溜され
ているセメントが混合槽13に供給されて前段の酸化,
殺菌を含めた浄化処理工程(ロ)の清浄水槽10からの
清浄水と共に混合されて所定濃度のセメントを形成され
てセメント槽14にクッション的に貯溜され、上記混合
槽15にて濃縮槽11からの濃縮され、オゾンにより酸
化され、キレート樹脂により疎水化作用,封鎖作用を受
けた状態の焼却残渣と混合されて固化の前処理を受け、
調整処理工程(ニ)の高圧打込みポンプ16に送給され
てセメントと濃縮された焼却残渣の混合スラリーを高圧
フィルタプレス17に投入し、該高圧フィルタプレス1
7により所定の高効率の固液分離が行われて低含水比,
高密度のケーキはシュートを介しベルトコンベヤ2によ
り所定の解砕機19に送給されて所定に解砕されたケー
キ24はベルトコンベヤ2を介し水養生(スチーム養
生)ストックヤード20' にて濾過水槽18からのシャ
ワー散水23により水養生されセメントの水和反応を促
進し、必要充分な硬度を与えた後ダンプトラック20に
投入され、該ダンプトラック20は所定の埋土工事の現
場、もしくは、資材貯留場へと搬出される。
【0030】尚、水養生ストックヤードでのシャワー散
水は養生時間を短縮するために蒸気(スチーム)養生を
する場合もある。
【0031】而して、高圧フィルタプレス17により固
液分離された濾液分は濾過水槽18に排出され、該濾過
水槽18は均一化処理工程(ハ)の濃縮槽11からオー
バーフローする清澄水をも受け入れ、浄化処理工程
(ロ)の清浄水槽10にフィードバックされ、該清浄水
槽10の清浄水は前処理工程(イ)の解膠機3への給
水、及び、キレート樹脂槽1' ,脱臭剤1''への希釈水
への給水、及び、酸化処理工程(ロ)のオゾンの溶解槽
9への給水、及び、均一化処理工程(ハ)の混合槽1
3、散水養生ヤード20' 、シャワー散水23への給水
を司どるようにされ、又、ケーキ24からの保湿余剰水
はフイードバックされ、次述図2の水の高度処理システ
ム26' に接続され、したがって、当該実施例の焼却残
渣リサイクルシステムにあって水系は限りなくクローズ
ドシステムにされて系外には何ら排出されず、そのた
め、飲料水や地下水に対する汚染等の公害発生の虞は全
くない。
【0032】勿論、金属酸化物や重金属等は前処理工程
(イ)の振動篩4や選別装置4' 、更には浄化処理工程
(ロ)の混合槽7に於けるオゾナイザー8からのオゾン
による強力な酸化作用,殺菌作用を介し、更にキレート
樹脂槽1' による疎水化作用,封鎖作用を介して高度に
安定化されていることにより溶出は阻止され、潜在的な
地下水汚染や飲料水汚染は避けられるものである。
【0033】そして、オゾナイザー8,キレート樹脂槽
1' 以降の機械,配管,槽は酸化し難いステンレス、及
び、メッキ処理を施された材質のもの、又は、これらに
代えるものを使用することが出来、酸化,脱水,殺菌等
の浄化促進作用が付与されながら、付帯設備等の耐久性
低下等生じないようにする設計が採用出来、これらはソ
フトウエア的に予め蓄積データ化されているものとし、
実稼動に際してはその管理,制御等に充分プログラム化
されて用いられるものとすることは勿論のことである。
【0034】又、受入調整工程(イ)の解膠機3や高圧
フィルタプレス17、及び、これに対する高圧打込みポ
ンプ16等における清浄水やスラリーの搬送工程にはpH
検出器21が適宜に設けられて、中和剤槽22からの所
定の中和剤の供給がタイムリー的に付与されるようにさ
れている。
【0035】そして、システム全体は図示してはいない
が中央制御装置のコンピュータを介しプログラム的に全
自動的に管理制御されるようにされており、かかる技術
はこの出願の発明の時点における電気計装技術により当
業者にとって困難性なく容易に設計し得るものである。
【0036】したがって、実稼動は全自動的に行え、人
手作業は単なる保安監視,保守点検程度に済むものであ
る。
【0037】そして、受入調整工程(イ)に於て、選別
装置4' により選別作用を受けて排出されたびん,ガラ
ス類6、缶,金属類6' ,粗砂,細砂分6''は適宜に回
収されて所定に再利用に供するようにされ、ダンプトラ
ックにより搬出されるリサイクル骨材(埋立て資材,盛
土材)は確実に減容化,減量化され、又、有害物質は酸
化され殺菌処理,脱臭処理がなされ、安定化され、更
に、セメント固化処理後に経時的養生を経て高強度化さ
れて再利用するにあって溶出するような虞は全くなく、
万一不測にして溶出する虞があるとしても、上述の如く
酸化,殺菌処理等による高度の浄化安定化処理を確実に
受けているために環境汚染等生ずることが全くなく、公
害問題,環境調和問題に何ら障害を生ずるような虞は二
重三重に阻止されて極めて安全性が高く前述した如く、
恒常的に排出される焼却残渣に対しても安定化されてリ
サイクル裡に製品化がなされるものである。
【0038】而して、当該実施例は当該最終解砕処理工
程(ホ')において、解砕機19を、例えば、ペレット等
所定サイズのブロック状,ピース状に解砕するタイプの
ものを用いて建設資材としての骨材24の再生品に形成
し、リサイクル裡に資源の有効再利用に供する態様であ
り、前述した如く最終処理の解砕処理工程(ホ' )前の
工程は上述実施例と同様であり、当該実施例にあっても
リサイクル裡に有効再利用し得る建設資材24からの重
金属等の経年的溶出や化学変化等により当該建設資材や
構築物の耐久性に影響を与えるような虞はセメント固化
キレート樹脂による封鎖作用等により全くなく、建設工
事の施工中にあっての公害問題や作業環境汚染等の虞も
全くないことは勿論である。
【0039】そして、当該実施例にあってはセメント,
硬化促進剤の混和後は経時的に養生期間が各後段工程に
介在させられることになり、骨材24の固化は充分に図
れる。
【0040】又、図2に示す実施例は上述2実施例の水
の高度処理プラント26の態様図であって濾過水槽18
からの清澄水の放流を許容する共役的な態様であり、該
濾過水槽18からポンプを介して中和槽23を介して反
応槽24に清澄水が送給され、適宜の凝集剤27、凝結
剤28により通常の水処理がなされ、更に沈殿槽25を
経て無公害化されて監視槽26' から海中や河川中に放
流され、又、沈殿槽25からは清澄水が濃縮槽11へと
フイードバックされる。
【0041】又、放流する(プラント外への排出)際、
清澄水中の有害物質の濃度によっては、(イ)薬剤処理
工程に使用しているキレート樹脂の投与、及び、(ロ)
酸化処理工程に使用している7〜9のオゾン酸化処理設
備、又は、それに替る各種酸化薬剤等を使用し対応する
ものとする。
【0042】尚、監視槽26' にあっては水質センサー
やpHセンサー等が配設されて前記中央制御装置のコンピ
ュータに電気的に接続されて濾過水槽18のポンプを適
宜に自動発停するようにされている。
【0043】尚、この出願の発明の実施態様に則す実験
例を上げれば次の表1の通りでありオゾン酸化の有効な
成分残渣は○印をキレート樹脂の有効な成分残渣は◎印
を付してある。
【0044】又、銅,亜鉛等は本質的に安定型であり、
溶出し難く、又、PCBは現在はほとんど生産されてい
ないため将来的に更に減少していく物質であるため安全
性は問題ない。
【0045】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の概略ブロック図で
ある。
【図2】同、別の実施例のブロック図である。
【符号の説明】
4,4' 受入処理工程 (イ) 前処理工程,薬剤処理工程 (ロ) 酸化処理工程 (ハ) 固化剤混合処理工程 (ニ) 解砕処理工程 (ホ),(ホ' ) 加工処理工程 7,8,9 無害化工程 19,19' 最終処理工程(成型,解砕,養生工程) 12〜15 固化工程 8 オゾナイザー 1' キレート樹脂槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 20/00 Z B09B 3/00 301 N 304 G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼却残渣の原材を選別分離処理工程に次い
    で高硬度化工程を経て有用材化する工程及び処理水の無
    公害化処理工程が接続されている焼却残渣のリサイクル
    システムにおいて、上記選別分散処理工程が洗浄処理工
    程を有し、該洗浄処理工程に続いて安定化,無公害化工
    程が接続されていることを特徴とする焼却残渣のリサイ
    クルシステム。
  2. 【請求項2】上記洗浄処理工程が物理化学的処理によっ
    て行われるようにされていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の焼却残渣リサイクルシステム。
  3. 【請求項3】上記物理化学的処理がオゾン及びキレート
    樹脂その他脱臭剤等の薬剤によって行われるようにされ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の焼
    却残渣のリサイクルシステム。
  4. 【請求項4】上記有用材化工程がコンクリート固化処理
    によって行われるようにされていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の焼却残渣のリサイクルシステ
    ム。
  5. 【請求項5】上記コンクリート固化工程による骨材(下
    層路盤材等の盛土材料)を目的とするに足る硬度等の資
    質を与えるようにされていることを特徴とする特許請求
    の範囲第4項記載の焼却残渣のリサイクルシステム。
  6. 【請求項6】上記高硬度化処理工程が固液分離処理によ
    って行われるようにされていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の焼却残渣のリサイクルシステム。
  7. 【請求項7】上記固液分離処理がフィルタプレスによっ
    て行われるようにされていることを特徴とする特許請求
    の範囲第6項記載の焼却残渣のリサイクルシステム。
  8. 【請求項8】上記有用材化する工程が解砕処理を経て骨
    材化されるようにされることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の焼却残渣のリサイクルシステム。
JP6240785A 1994-09-09 1994-09-09 焼却残渣のリサイクルシステム Pending JPH0871530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6240785A JPH0871530A (ja) 1994-09-09 1994-09-09 焼却残渣のリサイクルシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6240785A JPH0871530A (ja) 1994-09-09 1994-09-09 焼却残渣のリサイクルシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0871530A true JPH0871530A (ja) 1996-03-19

Family

ID=17064663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6240785A Pending JPH0871530A (ja) 1994-09-09 1994-09-09 焼却残渣のリサイクルシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0871530A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502649A (ja) * 2010-12-14 2014-02-03 アガペ パテント ホールディングス,エルエルシー 改善用組成物および処理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502649A (ja) * 2010-12-14 2014-02-03 アガペ パテント ホールディングス,エルエルシー 改善用組成物および処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1775267B1 (en) Plant and process for the recycling of sweepings, water purifier wastes and the like
CN104843955B (zh) 一种油气田钻井泥浆废弃物随钻处理***及处理方法
Chini et al. Environmentally friendly solutions for the disposal of concrete wash water from ready mixed concrete operations
US20080006181A1 (en) Method of using household waste in the production of concrete
EP0062543A1 (en) Improved physical-chemical waste treatment method and apparatus
JP2933302B2 (ja) 般廃棄物処理システム
JPH0871530A (ja) 焼却残渣のリサイクルシステム
CN109054750A (zh) 一种利用垃圾飞灰制备融雪剂的工艺
CN214683482U (zh) 一种污染土壤淋洗与污水处理集成化***
JP3980533B2 (ja) 有害金属汚染廃棄物からの有害金属の溶出防止方法
JP2005305297A (ja) 重金属汚染土壌の不溶化・固化システム
JPH07290025A (ja) 不用材及び廃棄物処理システム
CN112828025A (zh) 一种污染土壤淋洗与污水处理集成化***
JP2003171160A (ja) 産業廃棄物再生骨材
US20200038924A1 (en) Method for producing a binder for the conditioning of sludges, soils containing water and for the neutralization of acids
JP3156037B2 (ja) 建設汚泥のリサイクル方法
JP2001121136A (ja) 土壌洗浄装置
JPH11300331A (ja) 廃棄物焼却残渣を原料とした砂の製造方法
CN204644080U (zh) 一种油气田钻井泥浆废弃物随钻处理***
JP2006272142A (ja) 汚泥の重金属類溶出防止処理方法および処理装置
CN217127219U (zh) 一种生活垃圾的处理***
IE20030796A1 (en) A method of using household waste in the production of concrete
JPH0780434A (ja) 可燃性廃棄物の焼却灰の処理方法
JPH0910732A (ja) 産業廃棄物の固化処理方法
CN117361772A (zh) 废水处理***及方法