JPH0867154A - 自動車の筒状導管において絶縁層合成樹脂を強度担体として使用する方法 - Google Patents

自動車の筒状導管において絶縁層合成樹脂を強度担体として使用する方法

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JPH0867154A
JPH0867154A JP6198639A JP19863994A JPH0867154A JP H0867154 A JPH0867154 A JP H0867154A JP 6198639 A JP6198639 A JP 6198639A JP 19863994 A JP19863994 A JP 19863994A JP H0867154 A JPH0867154 A JP H0867154A
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JP
Japan
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laminated
thickness
synthetic resin
tubular
insulating layer
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Application number
JP6198639A
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English (en)
Inventor
Erwin Brunnhofer
エルヴィン、ブルンホーファー
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Technoflow Tube Systems GmbH
Original Assignee
Technoflow Tube Systems GmbH
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Publication date
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用材料の観点からさらに簡略化ないし簡素
化され、しかも層厚さ、従ってまた導管管壁の厚さをで
きるだけ薄くした、上述目的のための自動車用導管を提
供すること。 【構成】 同心的押出しにより形成され、かつ積層フィ
ルム2を接着剤層3で結合して成る積層結合体1の形態
における絶縁層合成樹脂を、自動車の筒状導管の強度担
体として使用する方法であって、この積層結合体におけ
る積層フィルムの厚さおよび枚数を、形成された自動車
用筒状導管が全体的にDIN73378による要件を充
足するように選定することを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、同心的押出しにより形成され、
かつ積層フィルムを接着剤層で結合して成る積層結合体
の形態における絶縁層合成樹脂を、自動車の筒状導管の
強度担体として使用する方法に関するものである。
【0002】ここで絶縁層合成樹脂と称するのは、自動
車の筒状導管(例えば燃料タンクからエンジンに至る導
管)に導通される液状媒体(例えばガソリン)が拡散し
ないように充分に高気密度であり、これにより抽出され
得ないような合成樹脂を意味する。また強度担体と称す
るのは、自動車の筒状導管の機械的強度が、主としてこ
の合成樹脂により決定されるような場合を意味する。本
発明において、この強度は、DIN73378により要
求される例えば引張り強さ、曲げ強さ、脆性、剛性ない
し靭性を意味する。なお、本発明における自動車の筒状
導管は、いわゆるホースを包含して意味する。
【0003】
【従来技術】自動車筒状導管は、ことにマイナス40℃
からプラス150℃に至る広い温度範囲において著しく
複雑な要件を充足しなければならない。従って、このよ
うな自動車用筒状導管を構成する合成樹脂は、このよう
な要件に対応して使用されねばならない。しかもこのよ
うな導管は、通常、多層構成になされる。一般的な構成
として、特殊な機能を果たし得るような合成樹脂が選定
される。例えばポリアミドは、良好な機械特性、ことに
高い熱性を示すが、絶縁効果は劣る(***特願公開41
12668号公報1頁、第3行参照)。すなわちポリア
ミドは、本明細書にいわゆる絶縁層合成樹脂ではない。
これに対して、ポリエステルは、秀れた絶縁効果ならび
に極性溶媒、非極性溶媒に対する秀れた耐性を示すが、
機械的強度、ことに剛性、靭性において不充分である。
すなわち、ポリエステルは脆い合成樹脂である。
【0004】要するに、高絶縁性を示す、自動車用導管
に適する合成樹脂は、原則的に変性せずに使用され、高
い結晶性を示す。これは多くの目的に対して充分な強度
を有するが、DIN73378による衝撃実験では、少
なくとも零下40℃の低温においては強度は不充分であ
る。しかるにこの種の絶縁層合成樹脂は、混合ないしブ
レンドにより変性され、本来なら脆い合成樹脂が靭性、
弾性を増すが、また同時に絶縁性は著しく劣化する。
【0005】一般的な構成に関する情報によれば、自動
車用導管において、合成樹脂の種々の特性を追加的に利
用するため、相違する各種の合成樹脂から成る複数層の
結合が企図され、この結合は、通常、これら合成樹脂層
界面に対して強力な接着力を示すとともに、溶媒、温度
に対する充分な耐性を有する接着剤により行われる。ポ
リアミド11もしくは12から成る外層、ポリアミド6
から成る中間層、エチレン/ビニルアルコール共重合体
から成る溶媒抑制剤層、ポリアミド6から成る内層によ
り形成され、外層と中間層の間にポリエチレンもしくは
ポリプロピレンから成る薄い接着剤層を間挿した自動車
用導管がすでに提案され(***特許4001125号明
細書)、実用されている。この場合、すべての層が強度
に寄与するが、必ずしもすべての層が充分な絶縁効果を
奏するものではない。この公知の自動車用導管はその使
用材料にかんがみてコストが高く、またしばしば比較的
厚い層厚さを必要とし、従って材料使用量が多くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明により解
決されるべきこの分野の技術的課題は、使用材料の観点
からさらに簡略化ないし簡素化され、しかも層厚さ、従
ってまた導管管壁の厚さをできるだけ薄くした、上述目
的のための自動車用導管を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を解決
するための本発明の対象は、同心的押出しにより形成さ
れ、かつ積層フィルムを接着剤層で結合して成る積層結
合体の形態における絶縁層合成樹脂を、自動車の筒状導
管の強度担体として使用する方法であって、この積層結
合体における積層フィルムの厚さおよび枚数を、形成さ
れた自動車用筒状導管が全体的にDIN73378によ
る要件を充足するように選定することを特徴とする方法
である。
【0008】この絶縁層合成樹脂材料としては、請求項
(2)に示されるように、EVOH、PUDC、PA
(可塑剤および衝撃強さ強化剤を含有せず)、PE、P
P、PB、PMP、POM、PBT、PET、PVD
F、FEP、ETPE、ECTEF、TFAのいずれ
か、あるいは相容性のこれら混合物を使用することが好
ましい。また接着剤としては、慣用の合成樹脂および合
成樹脂混合物が使用される。使用される絶縁層合成樹脂
に応じて、接着剤合成樹脂が選定され、調整されるが、
これらは充分な溶媒耐性、熱耐性をもたねばならない。
本発明の好ましい実施態様において、接着剤の層ないし
フィルムは、調整された均斉な剪断応力を示すべきであ
る。
【0009】本発明によりもたらされる積層結合体それ
自体は、例えば複合ガラス板体、複合木材板体の形態で
公知である。しかしながら、これは使用に際して横断面
の湾曲に至るべき著しい曲げ変形を受容れ得ない構成材
料である。曲げ応力が生ずる場合、これは中間繊維の概
念が重要となる古典的な線形曲げ理論の範囲にとどま
る。これに対して自動車用導管は著しく大きい曲げ変形
を受容れることができ、しかも古典的な線形曲げ理論が
通用しない範囲に達する。積層フィルムの特徴は、積層
結合体層の厚さは自動車用導管の強度担体の厚さに相当
するが、個々のフィルムの厚さはこれよりも薄いという
表現で表される。積層結合体の概念には、複数枚の積層
フィルムが使用されることが含まれる。本発明において
は、少なくとも2枚、好ましくは2枚以上、ことに3枚
以上の積層結合体フィルムが使用される。
【0010】本発明は、自動車用導管として公知の脆い
絶縁性合成樹脂が、その脆性にもかかわらず、機械的強
度に関してあらゆる要件を充足し、従って強度担体とし
て使用されることができ、熱絶縁作用が完全に維持され
得るとの認識から出発するものである。接着剤層として
充分な溶媒耐性、熱耐性を有するこのような合成樹脂が
使用されるのであって、絶縁層合成樹脂が脆ければ脆い
程、この層は薄く形成されねばならない。接着剤層が軟
質である程、この層は、薄くなされ得る。
【0011】本発明の範囲において、さらに他の多くの
構成可能性がある。すなわち、すべての積層フルムが同
じ絶縁性合成樹脂から構成する可能性もあるが、この各
積層フィルムが、あるいはその若干のものが異なる絶縁
性合成樹脂から構成する可能性もある。本発明による使
用方法の範囲内において、積層フィルム厚さは、0.2
mm以下である。しかしながら、接着剤層の厚さは、こ
の積層フィルムの厚さよりも薄い。接着剤の層ないしフ
ィルムの厚さは、積層フィルムの厚さのほぼ半分程度で
あるのが好ましい。
【0012】本発明の範囲内において、筒状導管全体の
壁厚さは、積層結合体として決定され得る。しかしなが
ら、また積層結合体が、自動車用導管において単一層
(あるいはその複数)で形成され、積層結合体としてで
はなく形成され、追加的作用をもたらすようにする構成
も可能である。ことに積層フィルムの厚さおよび枚数を
少なくとも零下40℃の温度において、なお自動車筒状
導管がDIN73378による要件を充足するように選
定することは本発明の特徴である。
【0013】請求項(2)に明示された各種合成樹脂の
特徴は、1987年7月7日のDIN7728で確率さ
れた基準に基づくものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用筒状導管の拡大尺で示し
た横断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・ 積層結合体 2・・・・・ 積層フィルム 3・・・・・ 接着剤層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 9:00 23:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心的押出しにより形成され、かつ積層
    フィルムを接着剤層で結合して成る積層結合体の形態に
    おける絶縁層合成樹脂を、自動車の筒状導管の強度担体
    として使用する方法であって、この積層結合体における
    積層フィルムの厚さおよび枚数を、形成された自動車用
    筒状導管が全体的にDIN73378による要件を充足
    するように選定することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 絶縁層合成樹脂として、EVOH、PU
    DC、PA(可塑剤および衝撃強さ強化剤を含有せ
    ず)、PE、PP、PB、PMP、POM、PBT、P
    ET、PVDF、FEP、ETPE、ECTEF、TF
    Aのいずれか、あるいは相容性のこれら混合物を使用す
    ることを特徴とする、請求項(1)による方法。
  3. 【請求項3】 接着剤層が均斉な剪断応力を示すように
    なされていることを特徴とする、請求項(1)あるいは
    (2)による方法。
  4. 【請求項4】 すべての積層フィルムが同じ絶縁層合成
    樹脂から成ることを特徴とする、請求項(1)から
    (4)のいずれかによる方法。
  5. 【請求項5】 積層フィルムがそれぞれに相違する絶縁
    層合成樹脂から成ることを特徴とする。請求項(1)か
    ら(4)のいずれかによる方法。
  6. 【請求項6】 積層フィルムの厚さを0.2mm以下に
    することを特徴とする、請求項(1)から(5)のいず
    れかによる方法。
  7. 【請求項7】 接着剤層の厚さを積層フィルムの厚さよ
    り薄くすることを特徴とする、請求項(1)から(5)
    のいずれかによる方法。
  8. 【請求項8】 全筒状導管の壁体が、積層結合体として
    構成されていることを特徴とする、請求項(1)から
    (7)のいずれかによる方法。
  9. 【請求項9】 積層結合体が自動車用筒状導管の少なく
    とも1層を構成し、他の層と合体させることを特徴とす
    る、請求項(1)から(7)のいずれかによる方法。
  10. 【請求項10】 積層フィルムの厚さおよび枚数を、少
    なくとも零下40℃の温度において、なお自動車筒状導
    管がDIN73378による要件を充足するように選定
    することを特徴とする、請求項(1)から(9)のいず
    れかによる方法。
JP6198639A 1994-08-23 1994-08-23 自動車の筒状導管において絶縁層合成樹脂を強度担体として使用する方法 Pending JPH0867154A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03177683A (ja) * 1989-11-20 1991-08-01 Technoform Caprano & Brunnhofer Kg 合成樹脂から共押出し法により製造される自動車配管

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03177683A (ja) * 1989-11-20 1991-08-01 Technoform Caprano & Brunnhofer Kg 合成樹脂から共押出し法により製造される自動車配管

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